最新の観てきた!クチコミ一覧

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リディキュラブ

リディキュラブ

南京豆NAMENAME

王子小劇場(東京都)

2022/04/15 (金) ~ 2022/04/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

佐藤佐吉演劇祭2022 参加作品。 お薦め。
未見の劇団「南京豆NAMENAME」…「ラフでポップだが血の通った演劇」「やりたいことはなんでもやる」という創作理念を掲げているらしいが、手堅く上手くまとめた印象。

身近にありそうな「恋愛」、それも痛くて、儚くて、もどかしい、そんな不器用な愛にもがく内容である。本筋の変化を求める男、変化したくない女、考え方生き方に少しズレのあるカップル。脇筋の繊細で優しくいたわり合うアニメ・ファンタジー風カップル。そんな二組の恋愛は、普遍的であり現代をも反映しているような。
どういう具合に生きていっていいのか、そんな迷い模索する様をコミカルに描いており、観て優しい心持ちになれる青春ドラマ。
(上演時間1時間40分) 

ネタバレBOX

舞台は出入口側に設えているため、途中での入退場は不可。四畳に段差を設け二畳ずつ縦・横に向きを変えて置く。天井には傘電球。舞台と客席の間に、ごみ袋・雑誌・DVD・空き缶等が散らばっている。部屋の様子 暮らしぶり、住人の性格を表している。

本筋の チヒロ(今井未定サン)とミヤタ(藤本康平サン)は付き合っているが、これからどうするのか未来像が描けていない。チヒロはバンド活動をするため上京してきたが、未だに売れず、一方 ミヤタは仕事が長続きせず、何とかなるさといったお気楽な性格。チヒロは生き甲斐であったバンド活動を止めようと…。姉・あや(北本あやサン)からは、医師を紹介され結婚して落ち着くように言われる。
脇筋の ちーちゃん(赤猫座ちこサン)と みっきゅん(板場充樹サン)は、幼くマンガキャラのようなカップル。しかし、ちーちゃん は余命宣告され儚さが漂い、みっきゅんは、少しキケンな香りと素振り。
この二組のカップル、事情は異なるが すれ違う優しさと わだかまる不安を抱え、それぞれの「愛」のかたちを求めて生きる様を軽妙に描く。何度失敗したとしても 人生を改めて生き直し、愛を育んでいく姿が等身大に描かれる。

どこにでも居そうな人物、日常に潜む心の機微を丁寧に描く。都会の喧騒の中で、傷つくことを恐れ、いつかは何者かになれると信じているミヤタ、一方 チヒロは母の死を切っ掛けに地元に帰ろうとする。何となく満たされて、どこか物足りない毎日を過ごしていた2人が微妙にすれ違ってきて…。突拍子もない話ではなく、身近に寄り添うような物語というところが魅力。不安を抱えながら出口のない青春のもがき苦しむ様子をコミカルに描く。それは単に「時代」というだけではなく、いつの時代も同じではないか。特に今、コロナ禍で平穏な日常は奪われ、制約の多い日常の中で何を思うのか?閉塞する混迷の時代だからこそ、楽しみながら観たい作品だ。

主宰・河村慎也氏が、当日パンフに「愛」について「いっちばん普遍的で漠然とした超厄介な宿敵を相手取り」と記しているが、青春期の痛くて、儚くて、もどかしい日常・愛情を上手く表現出来ていた、と思う。上階部を利用した結末は、敢えてある動物を登場させ、ちーちゃん と みっきゅん の先々を暗示させるようで物悲しいが…。
次回公演も楽しみにしております。
夜ふかしする人々

夜ふかしする人々

戯曲本舗

小劇場メルシアーク神楽坂(東京都)

2022/04/15 (金) ~ 2022/04/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「浮遊」はちょっとエスプリの効いたオトナの会話劇
キャラの異なる(多分演者も)3人のやりとりが面白かった
「アンフォルム」はちょっと異質
森宮ゆずの独特の世界観を感じさせる演技が残った
「機種変更」はリアリティがあって3人の表情が素晴らしく、最も気に入った
しかし・・・お父さんが過去も現在も自分とそっくり(笑)
娘に「親の顔が見たい?洗面所に鏡あるわよ」と言われたそのまんまだなぁ

飛んでる最高

飛んでる最高

艶∞ポリス

駅前劇場(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ソーシャルディスタンスが解けつつある現在、その反動で男女トラブルが増えないか心配です。とは言え余所様の刃傷沙汰は観ていて楽しいです。
総じてコミカルでしたが、女性スタッフの一人が悪役ヒール並に不遜な態度で、舞台が引き締まって見えて良かったです。

リリーフ・ライト・ガン

リリーフ・ライト・ガン

ぱすてるからっと

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

これぞエンタメ
役者さんのお芝居も照明や音響の演出も、迫力ある殺陣とダンスもどれもこれも魅力的な舞台

明日を生きる活力をもらえる舞台でした

平家物語 颯 寿永4年のスワロウテイル

平家物語 颯 寿永4年のスワロウテイル

神戸・清盛隊

ABCホール (大阪府)

2022/04/15 (金) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

大阪公演お疲れ様でした!!
無事に千秋楽を迎えられ、その場に居れたことを嬉しく思います。
笑いあり涙ありでハンカチなしでは観れませんでした!
東京公演も楽しみです!

R/J

R/J

アートプロジェクト集団「鞦韆舘」

藝術工場◉カナリヤ条約(大阪府)

2022/04/16 (土) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★

今回旗揚げということでしたが、何名かは過去にここで行われていた演劇にも出てた。
その時は、えーって感じだったけど、今日は素直に旨かった。演目がメジャーだからかもしれないけど、良くできていた。次回も期待しています‼️

エゴ・サーチ

エゴ・サーチ

プラグマックス&エンタテインメント / サンライズプロモーション東京

紀伊國屋ホール(東京都)

2022/04/10 (日) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

開演前SEでオーストリアのバンド、オーパスの代表曲「ライブ・イズ・ライフ」が何度も何度も流れる。(『oktoberfest 2019』version)。これを聴くと、「ああ鴻上尚史だなあ」の気分。選曲のセンスはいつも抜群。今作も沖縄民謡「十九の春」の使い方が秀逸。(元曲は鹿児島県の与論島がオリジナルらしい)。

ガジュマルの古木に住み着く、赤い髪をした精霊キジムナー(村上航〈わたる〉氏)。沖縄の離島に遊びに来た吉田美月喜(みづき)さんの前に姿を見せる。東京から遊びに来た吉田さんは「また来る」と約束。しかしやって来ない・・・。

作家志望の青年、今江大地氏はアイディアは有るのだがなかなか筆が進まない。担当編集者の南沢奈央さんははっぱをかけるも、ネットで検索すると彼がブログやツイッターで遊んでいることを知り叱責。だがそれは濡衣で、同姓同名同プロフィールの人間がネット上に存在していることを知る。

インターネットを使ったステマ・ビジネスの会社、社長(渡辺芳博氏)と阿久澤菜々さん。ふざけたフォークデュオ『骨なしチキン』の二人(佐藤修作氏と古木将也氏)が「金はあるから有名にしてくれ」と依頼。彼等を売り出す仕掛けを練る。

話と全く関係ない木村友美(ゆみ)さんの底抜けの明るさが印象に残る。ハモりが凄まじかった。
イケメン結木滉星(こうせい)氏はボクサー飯田覚士っぽくてカッコイイ。

取り留めのなく投げ出された話が一つずつ結び付いていく。一体これは何の話なのか?的面白さ。

ネタバレBOX

ちょっと話が適当で、面白く感じなかった。
事故で恋人、吉田美月喜さんを死なせてしまった今江大地氏は自責の念で自殺を試みるが、命は助かり部分的記憶喪失に。彼を愛していた元同僚の結木滉星氏は彼とコンタクトを取る為に、彼の名前を騙ってネット活動。自分が死んだことを認められずに亡者となって現世を彷徨う吉田さんにキジムナーが逢いに来る。記憶を失くした今江大地氏が執筆するのは吉田さんから聞かされた話。全ての謎は彼が自殺未遂したマンションの屋上に集められていく。

結木滉星氏が同性愛者であることが非常に面白い設定なのだが、それを生かせず適当なキャラに。恋愛詐欺を繰り返すエピソードはただのノイズでしかない。キジムナーが普通に存在出来て、亡霊の吉田美月喜さんは誰にも見えない設定も必要だろうか?何か消化不良。
物語の構造としては、主人公の失くした記憶を亡霊やキジムナーが取り戻すもの。彼が書こうとした小説の先に、秘められた何かがなくてはならない。

当日配布パンフに書かれていたandymoriの『1984』、素晴らしい曲。ヴォーカルの姉、亡き小山田咲子さんに思いを馳せる。
グレートフルグレープフルーツ

グレートフルグレープフルーツ

LICHT-ER

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

もっとよく分からない系なのかとおもていたら。割と普通で若干拍子抜けした。ちょっと構えて見に行ってしまった。ちなみに席の都合上土田さんの面白シーンはほぼカットでした。無念 
光というか影の使い方が綺麗な印象です

ネタバレBOX

客席の構造上多くの席で舞台面は見えない。もしくは観ずらい。今回困ったことに舞台中央を見ようとすると人の影に隠れ中央はほぼ全滅、上手下手の上3分の2しか見えなかった上での感想(あとで配信見る→映像で補完完了)
とはゆうものの見えなかったところは本筋にそれほど関係なく(主に土田さんの面白シーン)演出サイドで劇場に合わせた調整はあったのかもしれないですが「そこに折角高いとこあるのにそこでやるんだー」と思ったシーンはなくもない。
主演のヒカリ役の福圓さんは感情のこもったよく通る声で声優さんらしいことに納得したが同じ声が届くと言っても何か違うのか1人だけ遠くでごちゃごちゃやっている感があった(特に酔っ払い口調は年寄りの耳には厳しい音域なのか聞き取りづらかった、どうでも良いセリフ又は聞き取りづらいのが正解な扱いなのかもしれないがやはり聞き取れないセリフがあるとそこに引っかかってしまうので好きではない)アップで見たら劇的に良いのだろうなとは思うが。ほぼ最後列から見たせいか。他の役者さんとの芝居のバランスもあるかもしれない。
舞台装置が照明マターで作られていたのか照明効果でシーンも劇的に代わりこの繊細さは現場で見ないとわからないなと思った。(映像ではかなり暗めに見える)ただし、
考え方によるのかもしれないが、演出がしっかりしていれば大丈夫だと思うが音や明かり美術などが主張強めでプランを出すのは良いとは思うのですが間違ってもおまかせにしないようにしないとゴチャゴチャになりかねない危険も感じた。今回は若干役者演技よりも照明前に出てる感が強かった。トータルとしてそれがベストと演出が判断したのであればそれはそれで良いのかもしれないがそれがあまりにも多いのはちょっとくどいかなとも思う。
目を潰したテルオのかおが照明で白く光って道化師の仮面のようであれは意図されたものなのか?
暗転が少なくとても効果的、素敵。少なければより最後が劇的になる。
お話的には甘々設定でファンタジーというか絵本というかストーリーを真面目に追う感じではない(別に良い悪いではなく)方向。なので細かいことは気にしない。好きか嫌いかと聞かれれば「プロットは好きですね」となるかなー。つまらなかったわけではないですが積極的にまた見たい作品ではないかも。観たい役者さんが出たら見るかもくらいで。大きな要因は「何でそうなるのよ!」とういうかんじの展開が多く、役に全く共感が持てないせいかもしれない。体が大きいけど馬鹿だからヤクザ一択なの?とか頭良くてなかなかの行動力あってそこに行き着くの?とか犬は...まああれは置いといて、年中酔っ払っててあの状態で今日日記者やってるって...時代設定どうなってるんだ?昭和なのか?とかわざとだろうが主要な役以外は薄い作りなので論外だし。昔話というなら分かる。
正直ちょっとすかしてる感じもしたのもあるかな。アンダーグラウンドな感じな話なのに泥臭さを感じない(完全に好き嫌いですが)
もしかして寓話的な話なイメージなのか?
放課後、ミドルノート

放課後、ミドルノート

route.©︎

王子スタジオ1(東京都)

2022/04/14 (木) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/04/14 (木) 16:00

本ユニットは2回目。前は若い芝居と評したが本作は巧妙で完成度が高い。いいモノを観せてもらった。観るべし!(3分押し)85分。
 中学校の同窓会に出たら、友人の一人がAV女優になっていた、というところから始まる回想が半分、その後の現在が半分という作り。前半は中学生にありそうなエピソードの連鎖だが、組み立てが巧妙で独特の感情を引き起こす。後半の現在では、その後、的な話が展開されるが、新たな人物を加えて、別の感情を引き起こす。間を取ることに意味を持たせる演出が目立ち、私のテイストではないが、理解できる。その間に珠玉のセリフが時折出てきてハッとさせられる。何と言っても、タイトルが活きてる。
 私のテイストにしっかりフィットした芝居ではないと思う。それでも、何だか気に入ってしまった。年に1・2本こういった芝居に出会うが、本作がそれだということだろう。繰り返しになるが、考えるほどに素晴らしいタイトルだと思う。こういったタイトルを思い付く作家を信頼したい。主演?のまひたんのビジュアルは、私のテイストど真ん中なのだけれど、気に入った理由はそれではないなぁ。

リディキュラブ

リディキュラブ

南京豆NAMENAME

王子小劇場(東京都)

2022/04/15 (金) ~ 2022/04/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/04/16 (土) 18:00

タイトル通りのおバカなラブ・ストーリー。面白い。100分弱。
 この劇団を観るのは3作目だが、いつも、ちょっと駄目な人々が残念な生活を送るけど、何かハッピーに終わる、という物語のような気がする。本作も、そのような感じで、軸はチヒロ(今井未定)とミヤタ(藤本康平)のカップルだが、その他にちーちゃん(赤猫座ちこ)とみっきゅん(板場充樹)のカップルもある意味でのハッピーになる。後味は悪くなく、途中の細かいエピソードも笑わせてくれる。おバカなパリピ役の赤猫座が、前半時折見せるシリアス風味がいい。

アンチポデス【4月3日、4日のプレビュー、4月8日~13日公演中止】

アンチポデス【4月3日、4日のプレビュー、4月8日~13日公演中止】

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2022/04/03 (日) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

休演していた #加藤梨里香 さんの初日を観た。数公演失った思いを昇華させるような勢いを感じた。
大きな円卓で行われる会議。目的は映像作品のための物語を創り上げるクリエイティブな会議。しかし、行われるのはメンバーの経験についての独白。かなりの長台詞もあり、キャストの苦労が窺える。
この会議がなんとも不愉快。デスコミュニケーション。プロジェクトの参加者がそれぞれに不満を抱いているが、それは最後まで解決されない。その不満も匂わすだけでほとんど話題にされず解決もされないから観客はモヤモヤするのみ。そこには明らかに邪魔者扱いする空気が充満し、客席をもその息苦しさが包む。いたたまれない。
結局、物語は子どもの頃に書いた至ってシンプルなものを紹介して幕を閉じる。現実の人生はたくさんの要素が絡まり合って複雑なモノなのかもしれないけれど、人が求めているものや共感できるものは、シンプルで共感共鳴できるものなのかもしれない。

キャストは素敵だし、スタッフワークも悪くない。でも、本は面白いと思えなかった。一体なぜ、コレを演目に選んだのか。今作の演出でもある劇場芸術監督の小川絵梨子さんがチョイスした理由を訊いてみたい。

偏執狂短編集V 前夜祭

偏執狂短編集V 前夜祭

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

すみだパークシアター倉(東京都)

2022/04/16 (土) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

黒の章を観劇。今回はあえて表現を抑えた前夜祭ということらしいが、「H+」と「メンゲレ・・・」は奇想的・幻想的で素晴らしい作品(ヒトラーやメンゲレを絶対悪とする海外では翻訳できなさそうだが)。だけど「黒髪と・・・」は個人的にはガッカリ。話がつまらなく大声ばかり聞かされた印象。

嫌い

嫌い

劇団5454

赤坂RED/THEATER(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/04/16 (土) 18:00

脚本、演出、役者さんすべて最高でした。
「嫌い」という、身近な感情でありながら、素直に表現することが難しい(タブー?)感情について、多くの人が言語化できずにいる課題感をうまく言語化、ないし舞台化した素敵な作品でした。
劇団5454さんの舞台は初めて拝見しましたが、大好きになりました!早くも次の公演が楽しみです。

象【4月6日~11日公演中止】

象【4月6日~11日公演中止】

る・ひまわり

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2022/04/06 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/04/16 (土) 12:00

115分。休憩なし。

グレートフルグレープフルーツ

グレートフルグレープフルーツ

LICHT-ER

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初演を見ているので、配役を知った時「何で何で?」と思い、場当たりを見て「え〜っ!?違うんじゃないの」と思っていたのに、今日舞台を見たらすごく納得できて、塩崎さんに聞いてみたいことが色々・・・。ソワレとアフタートークを見られなかったのが非常に残念。今日のアーカイブ配信を見たら、答えがわかるでしょうか。
色々さておき、テルオがかっこいい!!

#15『朱の人』

#15『朱の人』

キ上の空論

本多劇場(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

人間の壊れていく様をゆっくりと観ていたら
それが伝わってきてなんか自分の心の中も
ドロドロしたものが溢れ出して何とも言えない
気持ちになった、こんなに掻き乱される作品は久々。
シナリオ、演出、演者さん全部良かった。

ギターの生演奏も最高でした!

夜ふかしする人々

夜ふかしする人々

戯曲本舗

小劇場メルシアーク神楽坂(東京都)

2022/04/15 (金) ~ 2022/04/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/04/16 (土)

価格3,800円

16日19時開演回(100分)を拝見。

3団体それぞれの短編を、1、2本目の後、10分間の休憩をはさんで、3本目の構成。

1本目の、水中散歩「浮遊している、俺ら」は
あまり順調とはいえない人生を送る3人の男達のコミカルなやり取りを聴いていたら、突然…
決して”恐い話”ではないものの、残された2人もまた、最後は夜の闇に覆われていくような"読後感"。

2本目の、戯曲本舗「アンフォルム」は
正直、難解で、自分の手には負えなかった。
夜中に、ベッドの中でひも解く、文庫本の「雨月物語」やらラフカディオ・ハーンの「怪談」の頁に目を通しているような感覚で拝見させてもらった。

3本目の、劇団二畳「機種変更」は
不仲の娘に対して、昭和の漫才師"横山やすし"ばりに傍若無人に振る舞う父親の、不器用なコミュニケーションの有り様に、初めこそ無邪気に大笑いさせてもらったが、途中から、舞台上の2人に、亡父と自分との記憶が重なって…個人的には、苦笑いの泣き笑いな作品だった。

ネタバレBOX

【配役】
水中散歩「浮遊している、俺ら」
 岡(浮気調査中の私立探偵)…小泉匠久さん
 段原(団地住民から選ばれた管理人。実は岡と…)…神門駿兵さん
 佐渡村(以前、団地に住んでいた”旅する男”)尾山道郎さん

戯曲本舗「アンフォルム」
 何かが入っている寝袋の脇に居続ける女…森宮ゆずさん(「水棲のアリア s.v.」ぶりの方)
 友人をひたすら待っている男…髙橋真理さん
 荒野を放浪する、行くあてのない女…水田菜津美さん

劇団二畳「機種変更」
 大林かんな(最近、一人暮らししていた都会から出戻り)…丸山小百合さん
 父・清夫(在職中は、家庭を顧みず仕事一途だった)…大田康太郎さん
 母・のり子(父親と娘の間に立つ緩衝役だったのだが…)…たきざわちえ象さん
おどる落語『あたま山』

おどる落語『あたま山』

CHAiroiPLIN

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2022/04/16 (土) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

#あたまプリン
#スズキ拓朗 #清水ゆり
#中山祐一朗 #小林らら
#ジョディ #ジントク
#よし乃 #柏木俊彦
#黒須育海 #鈴木彩乃
#鈴木幸二 #鷹野梨恵子
#鳥越勇作(敬称略)
【初日】もちろん落語である。滑稽話である。なのにキューッと胸が締め付けられる。ここ数作、本当に演出の磨きがかかったスズキ拓朗さんは、ダンスに可笑しみを散りばめ笑いを生み出してきた。今作にももちろんあるのだけれど、落語を題材にした今作は寧ろ笑いを抑えてペーソスを滲ませた。
仕掛けはオープニングからある。劇団の顔と言えるスズキ拓朗さんと清水ゆりさんのコンビが登場し、そこらじゅうを消毒する。(エンディングもラストに二人で挨拶する姿にジーンとした)それは、死者の部屋を片付ける特殊清掃員。コレが今作の芯を貫く。
ダンスの部分では、植木屋と床屋のセッション、花屋の挿し花が楽しかった。
そして今作の胆は、ケチ兵衛の娘に思える……トイレの女神さまの小林ららさん。ジャンケンで負けて屋根の上のアレに沈む可愛らしさも、1列に並ぶ皆んなとアレに座ってジャンケンする明るさも、黒のパンツスーツで頬を濡らして見送る悲しさも……全てが美しく胸を打つ。
この清掃員と女神が、今作の輪郭を象っていた。
もう一つ、今作の功績として書いておきたいのは、観客を池の中に引きずり込んだ演出。サッカースタジアムを思わせるソレは文字通り演技エリアと客席のバリアフリーを実現した。
客席に居ながらにして、作品の中に……いや、池に飛び込んだようなあのワクワクする感覚を、たくさんの人に体験して欲しい。
あっという間なのに濃密な70分。ご堪能あれ。

三十郎大活劇

三十郎大活劇

パルコ・プロデュース

新国立劇場 中劇場(東京都)

2022/04/02 (土) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鈴木聡氏の傑作をラサール石井さんが現在に蘇らせた。
名作は色あせないという代表例。
休憩をはさんで3時間近くの作品が最後は終わらないでと思うほど。
三十郎が戦場で撮影に挑むシーンがかっこよすぎる。

TheEarth~奇跡の石を求めて~再縁

TheEarth~奇跡の石を求めて~再縁

魅殺陣屋

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2022/04/15 (金) ~ 2022/04/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

最後まで、誰が味方なのか?ドキドキして気の抜けないお芝居でした。そして、気持ちがぐっときて泣かせます、ホロリときました。
お芝居観られてありがとう。

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