idk.
終のすみか
cafe MURIWUI(東京都)
2022/09/07 (水) ~ 2022/09/12 (月)公演終了
舞台「学徒隊」
NPO法人文化活動支援会まつり
南大塚ホール(東京都)
2022/09/09 (金) ~ 2022/09/11 (日)公演終了
舞台「学徒隊」
NPO法人文化活動支援会まつり
南大塚ホール(東京都)
2022/09/09 (金) ~ 2022/09/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
観て損はない。
商業演劇よりNPO法人系の方が腹が据わっている気もする昨今。沖縄戦に強制的に徴兵された学徒隊(14~19歳)を真正面から描いてみせる。アマチュア(?)の弱みと強みが交差するが、これを観劇したことは自分にとって正しかった。描こうとする気持ちが本物。本物の気持ちならどう紆余曲折しても絶対に伝わる。
プラスチック若しくはポリエチレン粉末を爆撃の表現として効果的に使用。爆音と共に撒き散らされる硬めの粉末がかなりの視覚効果を上げている。後ろからスタッフが粉末を投げ上げていく。役者陣の早着替えとメイク直しも凄い。アイディアとDIY精神によって組み上げられた無骨な足場がアマチュアの強みに溢れている。トラブルも多発、だがそれも良い。役者陣の気持ちが焔(ほむら)となってゆらゆら揺らめく。
第一幕は1944年10月10日沖縄大空襲まで。
第二幕は学徒隊(鉄血勤皇隊)として沖縄戦を戦う面々。
主演の若菜さんが柴咲コウ系の抜群のルックスで目立つ。
W主演の加藤郁海(いくみ)氏も一本筋の通ったキャラクターを表現。
石川鈴菜(りんな)さんも何かたかみなっぽくて良い。
口が大きいことを弄られていた、渡辺菜々子さんも印象的。
小沼雪乃さんをどうしても出したかった訳も伝わる。
図体のデカいヒール役の男も見事。
手に障害のある女優のシーンも記憶に残る。
舞台「学徒隊」
NPO法人文化活動支援会まつり
南大塚ホール(東京都)
2022/09/09 (金) ~ 2022/09/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
二幕、第一幕では直径7~8㎝は有りそうな鉄パイプを二段、或は三段の井桁に組み、最下部に滑車を付けた造作が下手から上手へほぼ一直線に並べられている。尤も上手袖に近い造作だけは右下がりに斜めになっており、設置場所もやや客席寄りである。この造作各々には必要に応じて踊り場が取り付けられている。出捌けは上・下手の袖から。
二幕では、これらの造作が場転に応じて様々に位置を変え、小道具の土嚢や箱を積み重ねて机として使用している小道具等と併用されつつ、戦場、救護所、看護士控室等に変じる。(追記後送)
憫笑姫 -Binshouki-
壱劇屋
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2022/08/17 (水) ~ 2022/08/23 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
言葉がなくても、伝えられる想いがある。
言葉がないからこそ、受け取れる想いがある。
涙と、泥と、血と。汚れにまみれ、嗤われ見下され、悔しさに吼えても。
それでも決して消えない灯を胸に点し、生きてゆく姉妹。
彼女らを取り巻く愛と、戦いと、慈しみとを「ワードレス殺陣芝居」という形式で描いた『憫笑姫』。
台詞は一切なく、発せられるのは叫び、笑い、泣き声といったプリミティブな感情表現のみ。
舞台装置も至ってシンプルで、書き割りは一切ない。
けれど、聴こえてくるし、見えてくる。
賑やかな城下町のざわめきや、豪奢な王宮の大広間や、土埃舞う戦場に漂う血の臭いまでもが脳内に像を結ぶ。
ミラとエラの姉妹愛。騎士団長との師弟の絆。女官たちとの友情。それらを破壊しようとする王と側近の陰謀と、圧倒的な強さ。
悪役までもが魅力的な人間として活躍し、スピード感溢れる殺陣の中に織り込まれた人間ドラマに自然と涙が溢れる。言葉などなくとも人の心はこんなにも強く動かされるのだ、と初めて知った。
努力し続けた人間が、最後に報われる。
哀しさの中にも優しさと希望とを感じる結末に、心からの拍手を贈った。
そして、次回作品『賊義賊』も観ようと心に決めた。
スコトーマカフェ 他7篇
♯Q
新宿眼科画廊(東京都)
2022/09/09 (金) ~ 2022/09/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/09/09 (金) 19:30
初見のユニットのコント集。面白い!89分。
マンガ家小山コータローの原作によるショートコント8本を女優5人で上演するのだが、コントそのものも、演じる力も見事で、存分に笑わせてもらった。
「オープニング」4分。
「埋没女子」埋めた女と埋めるのを手伝った女と埋められた女。9分。
「リベンジ!」田中に、鶴の恩返しの更なる恩返しに来た鶴。9分。
「逆に」逆に、の使い方が問題だ。7分。
「猫なで声とインカムと」不思議な女子3人のオフ風景。9分。
「断捨離イン・ザ・ダーク」プロ断捨離ニストvs片付けられない女。13分。
「グッドモーニング」引っ越し前夜の姉妹。8分。
「目撃談」目撃された女と目撃が違う女。10分。
「スコトーマカフェ」とあるカフェでの2組の会話と店員たち。20分。
夜明け、踝、泣け -2022remix-
劇団milquetoast+
スタジオ空洞(東京都)
2022/09/09 (金) ~ 2022/09/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2022/09/09 (金)
価格3,000円
9日、定刻の19時やや遅れて開演の初日舞台を拝見(107分)。
前説に大変工夫が施されていて楽しめた。それゆえ、本編もさぞや!と期待したものの…
途中までは、個々の登場人物たちの関係性がよくわからないまま。後半、”説明台詞”の連発でようやく理解が届いたところで、ストーリーは一気に収れんに向かっていく。
人物の描き方や場面の設定などは、個人的な嗜好には全く合わない、嫌いな部類の芝居で、あまり良い"読後感"を得ることは出来なかった。
なお、主演の、かくたなみさんの熱演には大いに感じるものがあった。
彼女の演技だけでもチケット代の元は取れたかなぁ。
嵐舞ふ夜〜汝、鬼と哭く〜
劇団土竜
一心寺シアター倶楽(大阪府)
2022/09/08 (木) ~ 2022/09/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
内容も殺陣も良かった‼️
周年記念ということもあって、人数もかなりいたし、息もそろっていた!もう一度観たいとお思えたし、過去もハズレはなかった。
良かったの一言。
時代背景を分かって見た方がより楽しめるけど、分からなくても大丈夫です😊
ロック!!
劇団Pinocchio
Regalo Gallery&Theater(大阪府)
2022/09/09 (金) ~ 2022/09/11 (日)公演終了
満足度★★★
若い人向けかなぁ〰️
年齢層は幅広かったけど、笑いのツボが…
でも三年ぶりに公演できて、感動でしたね〰️😭少しもらい泣きです😊
憫笑姫 -Binshouki-
壱劇屋
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2022/08/17 (水) ~ 2022/08/23 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
壱劇屋さんの台詞の無い殺陣芝居は以前から気になりつつも、はたして台詞がない殺陣メインのお芝居で楽しめるのだろうか?と一歩踏み出せずにいました。
今回、熊倉さんがご出演されると聞き、わからなくてもいいや、熊倉さんの殺陣を浴びたい!とチケットを取り、観劇しましたが、そんな心配はただの杞憂でした。
台詞がないからこそ、より伝わってくると言うか、演者の皆さんの伝えよう、表現しようとしているものがダイレクトに流れ込んできて、9公演見に行きましたが、9公演とも泣きました。
その眼差し、指先、背中、全身から伝わってくる。
そして、殺陣芝居というだけあって、殺陣がものすっこい!
姉妹も、女官’sも側近も王様も団長もアクションモブの方々もみんなすごい!
中でも側近と団長の殺陣は圧巻でした。
熊倉さんの殺陣が素晴らしいのは知ってましたが、竹村さんがあんなにすごいとは。
上手い方同士の殺陣はめちゃくちゃカッコいい。
見ないと損をするって正にこのことだなって感じでした。
壱劇屋さん、箱で推します!
そして、お目当ての熊倉さんは、絶対、重力無効化装置と加速装置付いてる。
なのに、一手一手がめちゃめちゃ綺麗。
んでもって、生の舞台でスローモーションで倒れていくのなんで????
普通、あの体勢、スローでキープ出来ない。
体幹おかしい…。
殺陣シーンも、殺陣シーンじゃないとこもいちいち手つきがやらしくて、癖に刺さるやつ。
と、大変素晴らしかったです。
壱劇屋さん、また熊倉さん呼んで下さい。
そして、これ読んだ方、熊倉功の名前見つけたら、絶対見に行ってください!
空蝉
あやめ十八番
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2022/09/01 (木) ~ 2022/09/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/09/03 (土) 13:30
前回公演がサスペンスフルな法廷劇だったのに対して今回は娯楽に徹した「立体落語」とでも言うべきエンタメ作品。
複数の古典落語を組み合わせた上にイマを採り入れた(例:地獄の「エントリーシステム」)物語は元ネタを知っていなくても楽しい。
もちろん元ネタを知っていればより楽しく「やっぱりそれだよねぇ」だったりも。
また、劇中の噺家(役)のみならず他の登場人物の台詞回しも「落語調」で「いかにも♪」で楽しい。
惜しむらくは(あくまでこちらの責に帰するが)同工異曲の芝居を過去に複数観ていたため新鮮味に欠けたことで、そういうことなく本作に接したかったな、と。
舞台「学徒隊」
NPO法人文化活動支援会まつり
南大塚ホール(東京都)
2022/09/09 (金) ~ 2022/09/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
パイプのような小道具が、入ってすぐに目に飛び込んできた。
これをどうするのかと思っていたら、器用に移動したり組み換えたりして効果的に使っているのがスゴいとビックリしました。
戦争の悲惨さが伝わってきて胸が締め付けられました。
ラストも衝撃的でした。
後半が最高に素晴らしくて、グイグイ引き込まれて見事でした。
前半の前置きは少し長くて、退屈でした。
戦闘シーンは音響効果と照明が上手く使われ迫力があり、スゴかったです。
観てとても満足でした。
A.R.Pフェスティバル
A.R.P
二子玉川ライズ スタジオ & ホール(東京都)
2022/09/06 (火) ~ 2022/09/08 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ひとつひとつの短編がどれもおもしろかった。
特に結婚前夜が最高によかった。
笑えて、最後のオチがう~んと唸るくらい見事でした。
どの作品もオチがキチンと、バシャッと決まっていて満足でした。
観てよかったです。
舞台「学徒隊」
NPO法人文化活動支援会まつり
南大塚ホール(東京都)
2022/09/09 (金) ~ 2022/09/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
第二次世界大戦末期、沖縄戦に従軍した學徒隊の平穏な日々と過酷な日々を対比するように描いた力作。端的に言えば平和と戦争、そして鎮魂である。繰り返される凄惨な場面、しかし 当日パンフに「現実はより過酷で凄惨であり 再現など到底出来ない」とある。物語は平穏な日々と従軍の日々という二幕であるが、一幕目が少し冗長に思われる。しかし、それは二幕目との(上演時間)バランスのようでもあり、どうすればという言葉が見つからない。むしろ、平穏な日々を描き込むことによって、戦争の不条理が浮き彫りになる。公演の魅力は、舞台セット、照明・音響といった舞台技術の効果的な演出によって印象付ける巧さ。勿論、約40名の役者の熱演に支えられている。ラストは、観客に考えさせるような投げ掛けだが…。
(上演時間2時間40分 途中休憩15分含む)
夜の女たち【9月3日~8日公演中止】
KAAT神奈川芸術劇場
KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)
2022/09/03 (土) ~ 2022/09/19 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/09/09 (金) 14:00
予備知識皆無で観に行ったが、実に興味深い舞台だった。62分(20分休み)78分。
溝口健二監督の1948年の映画をミュージカル化して舞台に載せる。何故ミュージカル?と思ったが、観てみて納得の舞台だった。原作の映画はドキュメンタリーかと思うリアリティだそうで、そのまま舞台化すると深刻に鳴り過ぎるのだと思う。ミュージカルにしたことで、やや冗長感は出るが、歌の力で見せる、みたいなことが成功していると思う。軸になるのは、江口のりこ・前田敦子・伊原六花の3人だが、伊原が最も生き生きしているように見えたことが、伊原が目当てで観に行った者として嬉しい。アンサンブルの女性6人と北村岳子が良い仕事をしている。
『Q』:A Night At The Kabuki【7月29日~31日公演中止】
NODA・MAP
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2022/07/29 (金) ~ 2022/09/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/09/08 (木) 18:00
2度目の観劇。やはりいい。そして深い内容の反戦劇だと改めて気づく。(3分押し)90分(15分休み)60分。
初演も観ていて、再演も2度目なので内容は分かっているのだが、今回は2人が出会うのが「いくさが終わったとき」ということが強く入って来た。ウクライナのことを考えると、銃撃音とか、すごく気になる。
野田の戯曲は言葉が美しいのだが、特に本作ではそれが目立つ。
夜鳴く鳥は朝に泣く
吉祥寺GORILLA
王子小劇場(東京都)
2022/09/07 (水) ~ 2022/09/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/09/08 (木) 14:00
2度目の劇団だが若さを感じる舞台なりの面白さを感じた。102分。
デリヘル嬢の愛奈と、同棲していた売れかけている芸人の達也の両方が、事故で死ぬ。愛奈の友人の葉月と達也の兄で警官の達彦は、それぞれに事件ではないかと疑い調査に入るが…、の物語。多くの関係者それぞれの状況と回想シーンとが入り交じり、分かりやすくはないが、興味深い物語が展開される。作・演出の平井が学生だったときの戯曲に手を加えたそうで、やや無理な展開にも、それをもブッ飛ばして上演する力技にも、「若さ」を感じる。好感が持てる舞台だった。デリヘル店の店長を演じた村松ママンスキーの佇まいが何とも言えない味を出す。
SHINE SHOW!
Aga-risk Entertainment
シアター・アルファ東京(東京都)
2022/08/31 (水) ~ 2022/09/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
いつもと少し違うアガリスクでしたが、
心温まるコメディで面白さ全開でした。
カラオケ自体は苦手ですが、
それを感じさせない展開がよく笑いっぱなしの2時間でした。
アガリスクの舞台はやはり毎回観るべきだと改めて思いました。
COLOR
ホリプロ
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2022/09/05 (月) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
交通事故で記憶喪失になった青年の混乱と回復、新たな生きる道の発見の物語。シンプルで淡彩のパステルカラーで描いたような舞台だった。舞台上の右から上部にかけてを覆う白い壁が、木のようにも、波のようにも、繭のようにも見える。そこに映像を映すことで、作品を視覚的にも膨らませる。
青年(成河)と母(濱田めぐみ)、父、編集者、友人(浦井健治)の回を見た。全編に歌がたっぷりあって、85分と短いが、濃密な音楽劇になっているピアノとパカッションの生演奏。。最初のうち、青年の歌が音程を外したような、稚拙な旋律になっているのが、記憶喪失の戸惑いをよく示している。母の嘆き、喜び、青年の右往左往も歌があることで、情景の積み重ねや説明抜きに、観客に伝わってくる。
ユーフォ―キャッチャーにつめこまれた動物のぬいぐるみたちが、記憶のない世界に閉じ込められた自分に重なる場面が面白かった。
豪華キャスト(母は、柚希礼音とのWキャスト)からすれば新国立の小劇場という小さい空間でやったのはぜいたく。でも新国立の小劇場でもまだこの芝居には大きく感じた。100-200人の劇場で、俳優の息吹をもっと近く感じれば、母子の悩み、父の強さが一層濃密に迫ったと思う。
Show me Shoot me
やみ・あがりシアター
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2022/09/02 (金) ~ 2022/09/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
冒頭の夫婦漫才(「三鷹はいい街ですよね。××もあるし、△△もある」「それ吉祥寺のことだよ」)からはじまって、コントを次々とつなげたような芝居。隣に越してきた関西弁乗りの夫婦、会社の喫煙室での会話、OL二人のランチ風景、社宅に住む兄とヴォーカロイド作曲家の妹、性格の悪い彼女と「一日一善」がモットーの彼氏、読み聞かせ会の子どもたち。
関西弁夫婦に押されて、自信をなくした根暗の漫才夫婦の危機を軸に、いい年したOLのカブトムシ取りや、おじさんの早朝ランニング風景なども織り交ぜていく。ばかばかしい話なのだが、俳優たちがそれぞれ個性的なキャラを熱演していた。その中にあって、根暗の漫才夫婦が、終始どよーんとした雰囲気をまとわせていたのが、コントラストをつけるともいえるし、足を引っ張るともいえる。関西弁妻のさんなぎの迫力が目立つが、おとなしいけれど漫才の妻役の加藤睦望の天然ボケの感じもよかった。