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グレーな十人の娘

グレーな十人の娘

劇団競泳水着

新宿シアタートップス(東京都)

2022/04/21 (木) ~ 2022/04/29 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

世にも可笑しなミステリーとあるが、ミステリー要素を加えた家族物語という印象。
以下、公演中なのでネタバレで。

ネタバレBOX

オープニングから、ミステリー調な伏線がひかれているが、回収要素があるのは5姉妹の父の件くらいかなと。個人的には家族それぞれの心情等が描かれていて好きな面もあるが、ミステリーというには、疑問点も多く残ってしまう舞台と感じた。劇中の芝居が、次女の死を隠す為と腹違いの妹さんに会わせる為だとするのは理由としては少し複雑すぎるかなと。ただ、魅力的な役者さんが多く、人間関係の描かれ方はとても好みでした。
以下独り言です。
・事件に関わって失踪(逃亡?)している次女と刑事さんが友達になってはマズいかなと(笑)
・皆さん、財布は返してもらえたのかな?カードだけでも・・・。
・モモさんの事は、景子ママしか分からないのでは?
グレーな十人の娘

グレーな十人の娘

劇団競泳水着

新宿シアタートップス(東京都)

2022/04/21 (木) ~ 2022/04/29 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

表層的にはサスペンス ミステリーだが、根底にあるのは家族愛・絆といった(心温まる)物語。確かに「二つの家族の秘密のぶつかり合い、十人の娘の思惑が交錯する、世にも可笑しなミステリー」という説明、そして多重構成といった観せ方が推理劇を思わせる。しかし、冒頭がラストに繋がるような展開は、明らかに「家族」の物語である。また敢えて「可笑しな」と、ことわりを入れている。

タイトル「グレーな十人の娘」は、「黒い十人の女」(市川崑監督)を連想するが、その作品へのオマージュと思える(狂言回し的)役どころが肝。また「黒い十人の女」の人物名は、漢数字もしくは数字の読みが付けられているが、本作では、花の名前を付けている。
推理劇仕立てゆえ伏線は回収していくが、少し解かり難いところも散見されたのが勿体なかった。
公演中のため、詳細は「ネタバレBOX」へ。
(上演時間1時間35分)

ネタバレBOX

舞台セットは、鈴木家の応接間(絨毯に豪華なソファや椅子、調度品等が置かれている)上手・下手に出捌口、上手側正面が玄関に通じている。

冒頭は、鈴木家四女・類(小川夏鈴 サン)が案内役となり、家族を紹介していく。この時、全員が黒い服(無言の状況説明)で登場しているが、すぐに色彩ある私服に着替えている。鈴木家にいる娘は5人、実母は早くに病死、父は海で亡くなり(噓)、母の妹である叔母・景子(ザンヨウコ サン)が引き取って育てている。長女・美由紀(都倉有加サン)は未婚の母となり、娘・えみり(成瀬志帆サン)を生む。そして起業家として独立。次女・にい奈(小角まや サン)は盗み癖があり、警察に出頭と思わせ出奔してしまう。三女・有紗(佐藤睦サン)は芸能界へ、そのマネージャーとして類が同行し、家を出てしまう。残ったのは五女・乃蒼(橘花梨サン)だけ。人物描写が丁寧だった理由が後々解る、という巧みな展開。

探偵役と動機について、もともと皆を集めるための方便…偽装だから敢えて探偵役は不要。その代わりに説明役が居るが、観ればおのずと分かる。
また目的(動機)は、2つであろう。第1は、母・景子の思い。子育ては大変であるが、一方楽しい時もある。が、今は独立してなかなか帰って来ず、淋しい思いをしている。第2は、この家に正面切って帰れない「女」の最期の願い…“賑やかに”を叶えるため。

母(叔母)が結婚するため、両家の娘たちが集まり乾杯をするが、いつの間にか寝てしまい、起きた時には「一つの死体」があった。結婚相手はマッチング アプリで見つけた田中家…カエデ(加茂井彩音 サン)、モモ(江益凛 サン)、ワカバ(鄭玲美サン)が先に来ており、遅れて椿(橋爪未萠里 サン)がやって来た。一瞬、彼女の職業(噓でないと疑問)からアガサ・クリスティの「ねずみとり」を連想したが…。
因みに「仕込み」における他家の葬儀(泣いた)話は、鈴木家に対する逆説的な比喩として描いているよう。さり気ないが本公演の核心を突くようで、実に上手い。また、葬儀は「黒い十人の女」では亡くなった女が幽霊になって登場し、狂言回し的な存在になるが、本公演では四女・類の案内役以外に、裏狂言回し的な役割を担う人物「女」が…。

ラスト、小川夏鈴 サンの不思議・奇妙な「一夜」という台詞は、全編が1日の物語であったのだろうか? だとすれば、1日の中で、表層は「サスペンス ミステリー(仕込みも含め)」、深層は更に「現実」と「回想」といった多重もしくは螺旋構成になり複雑化し過ぎのように思う。また、冒頭・ラストの「ピノキオ」の物語は、何かの比喩-暗喩であろうか気になる。
ミステリーという謳い文句に従い、細部に拘った謎解きに終始していると、物語で描きたかった「家族」が観えてこない。なかなか手強い公演といった印象である。
次回公演も楽しみにしております。
グレーな十人の娘

グレーな十人の娘

劇団競泳水着

新宿シアタートップス(東京都)

2022/04/21 (木) ~ 2022/04/29 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度

こりっち感想に★ひとつつける機会があまり無いんで記念に投稿しました
母を眠らせたのは誰?皆を眠らせたのは誰?
何の物語が進行してるのかここまで分からないのも有る意味貴重かも
舞台からの距離による観た印象違いもあるんだろうが
これでは女優好き作演出家のただの宴公演
終演まで鳴り続けるピアノが不快でした
お時間ある方は是非

FLOWER DRUM SONG

FLOWER DRUM SONG

エイベックス・エンタテインメント

日本青年館ホール(東京都)

2022/04/23 (土) ~ 2022/04/27 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

第一幕85分休憩20分第二幕60分。

チャプスイとは、アメリカでの中華料理の代名詞となった人気料理で日本で謂うところの八宝菜。いろんなものを炒めて餡掛けにしたもののこと。

1949年中国共産党が中華人民共和国を樹立。非共産政党を弾圧、独裁を強めていく。今作の主人公達は虐殺を怖れてアメリカへと密航。事実、大躍進政策によって1958年から1965年の間に4500万人以上が餓死。1966年に起こった文化大革命では、死者1000万人〜2000万人以上と言われている。

『フラワー・ドラム・ソング』は、1957年中国からの移民C・Y・リーにより小説が出版されベストセラー、1958年ミュージカル化、1961年映画化。中国移民の老人がアメリカ文化を拒絶して暮らしているも、最後は受け入れていく話。2002年かなり改変したリメイク作品が今回のもの。

1960年父の形見のフラワードラム(花柄の鼓)を持ってサンフランシスコのチャイナタウンにやって来たメイ・リー(桜井玲香さん)。客の入らない京劇の劇場を経営している父の旧友ワン(石井一孝氏)とその息子ター(古屋敬多氏)のもとへ。メイ・リーはターに恋するも、ターは看板ダンサーのリンダ(フランク莉奈さん)に夢中。そこに敏腕エージェントのマダム・リャン(彩吹真央さん)がやって来て劇場をナイトクラブに改装してしまう。

石井一孝氏と彩吹真央さんがずば抜けている。二人が歌い出すと劇場の空気が変わる。流石の腕前。桜井玲香さんも歌はメチャクチャ上手い。ひたすらクラブでのショーが続く感じなので、派手に生バンドが欲しいところ。ステージの合間にエピソードが展開する位で丁度良い。一日三回公演、フランク莉奈さんが連発する「Fan Tan Fannie」が盛り上がる。ゲイの衣装係ハーバード役泰江和明氏は場内案内もその美声で見事にこなす。

ネタバレBOX

話が判り辛い。古屋敬多氏が桜井玲香さんを好きなのかどうかハッキリしない。フランク莉奈さんに振られたから言い寄るようにも見える。
ダイバーシティ(多様性)を重んずるとドラマに成りにくくなる。金子みすゞの詩、「みんなちがって、みんないい。」にしか成りようがない。
桜井玲香さんは歌は美声で上手いのだが、歌詞(台詞)が頭に入ってこない。声質のせいなのかも知れないが、まだまだ伸び代はある。

伝統を重んじる父親とアメリカで成功したい息子の対立。いざナイトクラブが大人気になっていくと父親はアンクル・サミー・フォンと名乗り自らがスターへと。複雑な思いの息子は、逆に伝統回帰の京劇へと向かっていく対比。
甘い手

甘い手

万能グローブ ガラパゴスダイナモス

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2022/04/23 (土) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

観劇させていただきました。
初演はDVDにて観劇済みです。
再演の今回は北九州芸術劇場ということで、劇場の広さを活かした演出に磨きがかかっていて楽しく観劇できました。
また、劇場が商業施設内にある為公演前後や間の時間も退屈することなく過ごせたのが良かったです。

猩獣 -shoju-

猩獣 -shoju-

壱劇屋

ザ・ポケット(東京都)

2022/04/20 (水) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

大阪で2019年に上演された再演猩獣ぶりに壱劇屋のワードレス舞台を観てきました。

全編セリフなしの殺陣舞台ですが、セリフが無かったことを忘れるほど物語も登場人物の感情も伝わってきますし、むしろセリフが聞こえてくるような感覚さえあります。

上演時間80分くらいのうち、本当に8割くらいずっと殺陣アクションで構成されており、迫力満点でした。東京支部の作品は暫く配信や映像で観劇していましたが、目の前で繰り広げられる、こちらへ飛び出してくるかのような殺陣も、ライブのようなズンズン響く大きめの音響も、実演鑑賞ならではで興奮しました。

また、各キャラクターが衣装なども含め魅力的でした。ただ焼き直しで再演するだけでなく、演じるキャストによって演出を変えるなどして最大限の魅力を引き出していると感じました。

演出もチャレンジングで面白かったです。少し危なっかしく感じるところもありましたが、練度が低いというわけでなく、非常に難易度の高いことをされているためだと思いました。

「猩獣」は「独鬼」などの他のワードレス作品に比べてストーリーはシンプルですが、それでも殺陣・表情・動き・声から伝わってくるもので心が熱くなり、最後には泣いてしまいました。もう何度も観ていて展開も結末も知っているのに、それだけ心動かされる作品でした。

神州無頼街

神州無頼街

劇団☆新感線

東京建物 Brillia HALL(東京都)

2022/04/26 (火) ~ 2022/05/28 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

劇団☆新感線のFull Specの新作。待望のお祭り騒ぎ劇(withヘビメタ)である。初回のせいかカーテンコールが数えきれないほどあった(5回?、最近は3までしか数えられない 笑泣)。75分+20分休憩+95分

あらすじ:清水の次郎長を襲った身堂(みどう)一族を追って永流(ながる、福士蒼汰)は富士の麓にある一族の支配する神州無頼街に向かう。彼らがサソリの毒という中国伝来の暗殺術を使ったことから、永流は一族の長である蛇蝎(だかつ、髙嶋政宏)がかつて自分にその術を教え行方不明になっている父ではないかとアジトに潜入して探るのだが…。(もっと詳しいあらすじは「説明」にあります)

蛇蝎の妻の麗波(うるは、松雪泰子)はある大きな秘密を抱えていて、主役の二人(福士さんと宮野真守さん)に勝るとも劣らない大活躍をする。松雪さんファン(含私)は必見である。事前に分かっていればもっと良い席をとるように頑張ったのに(泣)

豊洲の回転舞台(客席)用に書いたのではないかと思わせるところが多数あってかなり残念。「豊洲なら星6つだっただろう」というのは言ってはいけない約束なのだろうか。

Brillia HALLは音響が良くない。3階だったこともあるのかギターもボーカルもボコボコモコモコで聞き取れない。そのためか半数くらいの歌には字幕が出る。もっともお祭り騒ぎなので歌詞は分からなくても良いのではあるが。

稽古初日vol.2

稽古初日vol.2

O企画

イズモギャラリー(東京都)

2022/04/26 (火) ~ 2022/04/27 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/04/26 (火) 16:00

 中編劇2つの組み合わせのうち、一つは刈馬カオス作「異邦人の庭」という作品で、秋の拘置所に、男が1人やってくる。ここに収容されている死刑囚の女と面会するためだ。女は、男の真の目的が、自身の戯曲を書くための取材だと見破る。食い下がる男に、取材を許可する条件として突きつけたのは、自分と結婚することだった。
死刑制度が変わった近未来の日本を舞台に描く、獄中結婚と死ぬ権利の物語。という内容の衝撃的で、更には、その女が犯行時の記憶がほとんどないこと、ほとんど記憶がないにも関わらず、その女自身は死刑を望んでいること、それでいて焦りや不安、死への恐怖もあったりと、話をしていくうちに本音や女自身の弱い部分、人間性が淡々と劇作家の男に話をする節々に滲み出たり、自分がしたことは人殺しなのだろうか、それとも、自殺願望を持ってその女のところを訪ねた女性たちに対して行ったことは、その人たちを自由にさせる安楽的な意味での死なのだろうか、というような問い、最終的に離婚届を選ぶも、死刑を選ぶのも、あなた自身で決めることだと言って、選択を迫る劇作家の男などの展開を観て、常深くに考えさせられ、謎めいてそれでいて突如感情的になる女役の俳優と、その女と駆け引きをしながら時に振り回され、冷静でいられなくなったり、自分をなんとか自制したりする男を演じる俳優とのシリアスで緊迫したやり取りに、釘付けになり、いつしか舞台に魅入っていた。
 
 二つ目の劇、山田裕幸作「3sheep」という作品では、ある地方都市の私立高校。年度末、3人の教師たちが3人の生徒の進級会議をしている。石井宏くんは学年の成績で、数学Ⅱ、世界史、英語ライティング、家庭科、現代文の5つの単位を落とした。読書家の木崎翔太くんは、遠足の後から不登校となり、出席日数が足りてない。そして吉田健吾くんは・・・悩めるのは生徒なのかそれとも教師か。という内容である。最初のうち無関心で、保守的で、適当で、やる気のなさそうなな男性ベテラン国語教師は、読書家の木崎の話になると、尋常では無くかばい、何とかできないものかと急に熱く弁舌を奮ったりする役をかなり体当たりな演技をして、ベテランな雰囲気の俳優が目立っていた。そして、英語の女性教師を演じる俳優は、最初のうち平穏な雰囲気から始まり、吉田君との過去の関係性から、途中で狂気な雰囲気に言葉や身振りや手振り、顔の表情が段々こわばって、眼がすわってくる常軌を逸した雰囲気に変わっていくまでの変わり方が見事で、客席の方に迫ってくる、緊迫した迫力を感じた。3人目の体育教師を演じた俳優は、事なかれ主義で、最後までそれを徹底させ、飄々とした雰囲気を出して、独特な味わいが滲み出ていて良かった。
 お互いの会話が噛み合わないところや、微妙な空気が流れたり、勘違いなどによるシュールであったり、不条理であったりする笑いが劇中に散りばめられ、教師たちが劇が終盤になるにつれて、お互いの本性をむき出しにしたりといった急展開も含めて、観ていて面白く、飽きさせなかった。

 2つの中編劇とも、初顔合わせで、ぎこちなく、小道具や舞台セットの机をどう使うかといったところから始まり、劇中も台本を常に持って役者が演じていて、本当の舞台稽古初日を垣間見せられているような雰囲気に、稽古初日の役者さんたちってこんな感じなのかなぁと良い意味で、妄想を膨らまさせられた。
 しかし、稽古初日で、ここまで、段取りも含めてすんなりいくものなのかなぁと内心疑問に思い、2つ目の劇を演じている最中など、ページをめくるとき以外、ほとんど台本を見ずに演じているのを見て、さすがプロの役者、幾ら舞台稽古初日を再現する企画といえど、観客が観ている前で、生き恥を晒したくはないのだろうなと感じ、そのプロ精神に感心してしまった。

グレーな十人の娘

グレーな十人の娘

劇団競泳水着

新宿シアタートップス(東京都)

2022/04/21 (木) ~ 2022/04/29 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度

珍しくミステリ劇、フーダニットである。義理の叔母(ザンヨウコ)に育てられた五人の娘、娘には孫もいる。その叔母が結婚することになって、相手の娘が四人。合わせて十人の女性が登場する。事件が起きて、誰が犯人か?と言う謎解きが、ミステリ劇の基本構造なのだが、はっきりミステリ劇と言っているにもかかわらず、いったいどんな重大事件が起き、誰が被害者で、誰が探偵役なのか、登場人物の設定も犯罪自体もあやふやで、つかめない。それは、ミステリ劇の基本である劇の視点が始終コロコロと変わるからだ。今のは噓だった、と言う展開も何度も使われて観客を混乱させる。極めつけは仕込みの芝居だった、と言う設定で、名作「罠」でも使っているからいいと思ったのかもしれないが、「罠」では芝居の屈折点で非常に効果的に使っている。観客が引き回されるのがミステリ劇の面白さなのだが、謎が芝居を引っ張っていないので観客は面白くもなければ、ついてもいけない。
ミステリ劇と言うのは作りが難しいもので、海外作品でも再演を重ねるミステリ劇はようやく十指に足るかどうかと言うところだろう。この作品と設定が似ていると言う点ではトマの「八人の女たち」があるが、あまりいい出来とは言えない。
日本の作品で再演が期待されるほど成功した作品は皆無である。資質的には向いている三谷幸喜に、「不信」と言ういい作品もあるが、再演されていない。井上ひさしも失敗している(キネマの天地)。
そういう難しいジャンルに挑戦するには、その勇気は評価するが、随分不用意だった。
俳優の中にはiakuに客演している俳優もいるのに、この舞台では十パひとからげでいいところが見せられなかった。

ネタバレBOX

何度見ても面白いミステリ劇ベストテン:「罠」「夜の来訪者」「十二人の怒れる男」「スルース」「そして誰もいなくなった」「毒薬と老嬢」「ダイアルMをまわせ」「暗くなるまで待って」「死の罠」「死と乙女」
ムーランルージュ

ムーランルージュ

ことのはbox

萬劇場(東京都)

2022/04/20 (水) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/04/20 (水)

価格3,000円

動画配信で視聴。
前半75分は、時代背景や人物紹介などの緩やかな進行。
だが、15分の休憩を挟んでの後半60分は、主要人物たちそれぞれに思わぬドラマが待ち構えていて…。
嗚呼、なんで体調不良で劇場に行けなかったか!と、ほぞを噛むほどの珠玉の舞台。

ネタバレBOX

【配役】
下向哲平(帰還兵。座付き作家)…松浦慎太郎さん
東條玉男(座長。美雪と付き合っている。実は日本人になりたかった台湾人)…青山雅士さん
篠原美雪(座員。戦死したと思われていた哲平の妻だった)…橋本愛奈さん
篠原次郎(美雪の弟。チンピラに成り下がっている)…横山岳さん
国枝静(米兵に襲われていたところを哲平に助けられ、座員に。ジェシー村中を通して、アメリカに憧れる)
…石森咲妃さん
遥冬子(座員。生きたいと思わないなら食べるな!)…中右遥日(なかう・はるか)さん
野見山宏(座員)…水野友雅さん
ジェシー村中(GHQ将校の検閲官)…如月せいいちろーさん
河西浩治(新劇出身の座付き作家)…井上一馬さん
押田真喜子(座員。死んだ娘の影を引きずる)…篠田美沙子さん
馬場ナナ子(座員。栄養失調でダンスの最中に倒れる)…上不あや(じょうふ・あや)さん
柿野園子(座員)…蒼井染(あおい・そめ)さん
北川幸夫(座員)…佐藤ケンタさん
チャーリー真中(座員。不器用)…砂原一輝さん
佃光(舞台美術)…佐野眞一さん
麻生(元・憲兵、今は巡査)…岩井清一さん
アンサンブル…郡司聡美さん、畠山はなのさん、藤岡まゆみさん、宝条夏希さん
甘い手

甘い手

万能グローブ ガラパゴスダイナモス

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2022/04/23 (土) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

2年ぶりの再演見てきました!!
初演よりさらに非常に面白くなり全てにおいてパワーアップしていました。
4公演すべて見させて頂きましたが、セリフや間などが少しずつ変わっていて、DVDでは体験できない生の醍醐味を味わいました。

甘い手

甘い手

万能グローブ ガラパゴスダイナモス

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2022/04/23 (土) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

福岡で初めての観劇でどきどきしながら観に行きました!初回だけ観るつもりが、内容が面白いし、演者さんの熱量が伝わってきて、たまらず2回目、千秋楽と当日券買って見ちゃいました!終わった後も脚本買って読み込んじゃって甘い手に惹き込まれちゃいました♪めっちゃ楽しかったです!!

甘い手

甘い手

万能グローブ ガラパゴスダイナモス

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2022/04/23 (土) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

全編博多弁での台詞にも関わらず、抵抗なく頭に入ってくるシチュエーションの解像度の高さとインパクト。
不完全燃焼だった過去を塗り替える勢いを感じられました!
笑いに次ぐ笑い、冷静なツッコミと混じり合うカオス。とっても面白かったです!!

稽古初日vol.2

稽古初日vol.2

O企画

イズモギャラリー(東京都)

2022/04/26 (火) ~ 2022/04/27 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

チケプレに外れたので自力で行きましたが、行った甲斐はありました。面白かったです。演目の順番もこれで良かったと思いました。
明日のチケットはまだあるそうなので、お時間のある方はぜひ!

甘い手

甘い手

万能グローブ ガラパゴスダイナモス

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2022/04/23 (土) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ヒロシが「ひたすら裏に徹する主役」みたいな感じで、パンフに書いてあった「優しい話」にふさわしいキャラクターでよかった。

ムーランルージュ

ムーランルージュ

ことのはbox

萬劇場(東京都)

2022/04/20 (水) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

著名な劇作家の既成戯曲に小劇場で遭遇することはまずない。「斎藤憐」という名前は知っていても作品を拝見するのは初めてだ。この機会がなければ今後も観る事はなかっただろう。それだけでもありがたい。
舞台の方は約2時間半という長編ながら、時間を感じさせなかった。もちろん戯曲の力もあるが、それにも増して演者、スタッフの寄与するところは絶大である。その昔、新宿にあった小さな芝居小屋で、躍動し苦悩する人々の「生」が正に眼前にあった。観客は束の間、それを垣間見て納得したり、考えさせられたり...。これぞ芝居の魅力だ。
歌や踊りも素敵だったが、小道具や衣装もしっかり時代考証されていた。(衣装チェンジの素早さには驚いた)「ムーランルージュ」用語集も知らないことが多く、ありがたかった。感染対策も徹底されており、全てにおいて観客に「安全に楽しんで帰ってほしい」という演者、スタッフの気概が感じられた気持ちいい舞台だった。

あしたばのおひたし

あしたばのおひたし

オカムラ企画

雑遊(東京都)

2022/04/20 (水) ~ 2022/04/23 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/04/23 (土) 17:00

本ユニットの旗揚げ公演。Ammoの南慎介の作・演出で、しっとりとした作品。113分。
 田舎の旧家に若くして都会から嫁いだ女、田舎に馴染んで暮す女、田舎に生まれて都会に出て行った女、の3人を軸に展開される物語は、巧みな展開の中で、予想とはちょっと違った方向に向かうが、最後は一応のハッピーエンドで終わる。しかし、この一見ハッピーエンドは、たとえば映画「卒業」のラストがハッピーエンドか、というと、そうではないように、単なるハッピーエンドとは言えないように思う。メインの岡村もそうだが、対峙する役割の石井舞、3年半ぶりの舞台となる松葉祥子という女優陣の充実を感じた。

甘い手

甘い手

万能グローブ ガラパゴスダイナモス

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2022/04/23 (土) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ガラパならではのドタバタコメディでした!
全然違う内容なのにそれぞれの思惑が結末に向けて一つに集約していくような、本当に面白い内容でした!

肛門からエクトプラズム

肛門からエクトプラズム

ゴキブリコンビナート

川口市某所(埼玉県)

2021/12/02 (木) ~ 2021/12/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かった。観る前は“激しい劇団”という認識しかなかったが、実際に観ると空間の使い方が物凄く巧みで驚いた。演劇的空間が一瞬でお客さんもろとも目に見えるものすべてを巻き込んでしまうので、客観ということがある意味で不可能なお芝居なのかもしれない。不気味で懐かしい、不愉快で快楽的な夢を見たような気分になった。

ジャガーの眼

ジャガーの眼

劇団唐組

花園神社(東京都)

2019/05/04 (土) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

唐十郎さんの名作公演ということで楽しみにしていました。観てよかった。魂の内奥から突き出した狂気に触れたような気がしました。すごい演劇です。

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