憫笑姫 -Binshouki-
壱劇屋
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2022/08/17 (水) ~ 2022/08/23 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
五彩の神楽の新たなはじまり、憫笑姫を観劇しました!めちゃくちゃ進化してるめちゃくちゃかっこいいーッ!!!!!
初演五彩を映像で見たことがきっかけで壱劇屋さんが大好きになり、ワードレス殺陣芝居を心から信頼した私は、生で見られることが嬉しくてたまりませんでした。
そのわくわくを胸に観に行ったら、殺陣も、物語も、キャラクターも、何もかも進化していて、しかし同じ85分に収まっている、イリュージョン??時空歪んだ??と思いました。
詳しくはネタバレBOXに。
最高でしたー!!!!!
ないと分かっていつつ映像が欲しいです!!!!!
女の子は死なない
TremendousCircus
シアターシャイン(東京都)
2022/09/30 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
久々に心を揺さぶられる舞台を観た。過激さにまず目がいくがそれ以上に作劇がしっかりしていて、役者の演技そして歌やダンスが魅力的で、このテーマをエンターテイメントに仕上げているところにこの劇団の実力が本物であることがよくわかる。
物語は多重構造で、世界を時代を飛び越えて展開し深刻なテーマなのに叙情的であったりする。脚本がまた達者で、演劇史、政治史に詳しい人には堪らない作りになっていたりする。
このある意味問題作を勇気をもって上演したことにも拍手を贈りたい。
またひとつ応援したい劇団が登場した。
八月のモンスター
甲斐ファクトリー
オメガ東京(東京都)
2022/09/28 (水) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
NO GOAL -HOMELESS WORLDCUP-
青春事情
駅前劇場(東京都)
2022/09/30 (金) ~ 2022/10/04 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
板上は箱馬、二段の階段等を用いたセット。場転によりこれら小道具を移動してシチュエイションに合わせる。
ホームレスワールドカップの存在を御存知ない方も多かろう。だが実際に存在する。2001年から毎年行われているホームレスによる世界的なフットボール(世界標準のこのスポーツ名はサッカーではなくフットボール)大会であり、通常のサッカーと出場選手の人数等も異なる。フィールドに上がれる人数はゴールキーパーを含め4人、控えの選手は最大4人迄である。
私的体験で申訳ないが世界大会に関わっていたことがある。1993年日本でアンダー17の大会があった時のことだ。試合はいつもネット裏で観て居た。その感覚から見て、今作、フットボール(サッカー)の本質を良く捉えている。お勧めである。(追記2022.10.4 )
賊義賊 -Zokugizoku-
壱劇屋
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2022/09/21 (水) ~ 2022/09/27 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
壱劇屋からは「ポップでキュートな」のいつもより軽いイメージの紹介がありましたが、師匠との関係、コウとクロの関係とか、いろいろ見どころあったかと。6月猩獸に出演されてた小玉百夏さん、ただものじゃないとは思ってましたが、流れるような回し蹴りとか美しいフォームの飛び蹴りとか想像以上のアクションで、いよいよガチな人来たかって感じが。6月猩獸の時は険しい顔が多かったけど、今回は笑顔も多く、アンパンを落とすところとか、時折みせるくすっとするようなコミカルなシーンもあって、見ててすっかりファンになっちゃいました(笑)
アクションモブとして長く壱劇屋を支えてきた、斬られ役の名人、日置さん。今回はメインどころとしての出演でしたが、想像以上にハマってて、芯としてもバリバリ活躍できることが証明されたし、なにより思いやりのある絡みが出来る人って芯も上手いのだと再認識することに。
それに師匠役の竹村さん、今回それほどバリバリ殺陣をする役じゃなかったけど、突然殺陣を初めるシーンがあってて、そのキレがやばかった。出ずっぱりの竹村さんはもちろんかっこいいのですが、不意打ちの竹村さんもヤバイですね。
妻役の藤島さん、劇中でキャラが一変する場面があるのですが、「これ同じ人か?」って思うぐらい表情とか仕草が変わる。改めて女優さんってすごいな~って思うとともに、女の人って怖いな~とも思ったり(笑)
あと本編とは関係ないけど、劇中でやたらとおいしそうに団子を食べるものだから、団子食べたくて仕方なくなって、終演後も時々食べてる。劇中の飯テロ?って感じもしたけど、それだけ演技が上手いってことですよね。
東京ということと、台風の影響もあって2回しか見れなかったけど、存分に楽しめました(*^_^*)
無神論
表現集団 式日
麻布区民センターホール(東京都)
2022/09/30 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
記念すべき旗揚げ公演、とてもよかったです。
ホールも、コンサートをやるような、
大きくて綺麗なホールでよかったです。
死という重いテーマでしたが、哲学的になるのかと思っていたが、仲間と本音で感情をぶつけ合うもので、観やすいお芝居でした。
死の真相も衝撃的でした。
旗揚げなので、少し心配してましたが、大成功ですね。
残りの公演も頑張ってください。
当日、受付順だとよかったですね。(チケットの種類に関係なくて)
クロスフレンズ 2022
LOGOTyPEプロデュース
光が丘IMAホール(東京都)
2022/09/29 (木) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
陽炎
劇団アルファー
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2022/09/29 (木) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
幕の合間に10分の休憩を挟み、この間に大仕掛けの舞台転換を行う。一幕はホリゾントに焼け野が原になった東京の写真が壁面一杯に広がり、その手前には食料品、日用品を扱うただ腰の高さに板を設えただけの「店」が並び、店主は総て女性、上手には元蕎麦屋の瓦礫の梁に筵を下げて入口とした廃屋がその戸口を斜めに曝しているが、無論この家に纏わる女たちが住んでいる。所は銀座三丁目だが、皆焼け落ちて何処に何が在ったかも皆目分からないというのが一般であった。板を使った商いの女たちの背後にも瓦礫と化した柱等が林立し火事場の腐臭を放っている。敗戦1年後GHQが総てを支配する形が露骨だった時代だ。(追記2022.10.5)
きっとこれもリハーサル
エイベックス・エンタテインメント
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2022/09/29 (木) ~ 2022/10/13 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
魅力的なキャスト陣のハートフルコメディ。登場人物としては、4人家族と母の知人でもある葬儀屋さんの5人だけであるが、芸達者な方ばかりで会話・雰囲気が違和感なく、舞台に入り込めた。コメディなので勿論誇張部分はあるが、前半は大いに笑わせて貰った。後半からは各人の秘密も重なり、徐々にハートフルな展開に。最後もとても良く、観劇後に家族に優しくなれそうなお薦めの舞台でした。
クロスフレンズ 2022
LOGOTyPEプロデュース
光が丘IMAホール(東京都)
2022/09/29 (木) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
この作品に興味を持ったのは、今日の出演者、昨年観た森下知香と二人芝居『セイムタイムネクストイヤー』に出演した加藤大騎、数年前に吉野恵子(そい)が出演した今泉りえプロデュースのライヴに行ったことが切っ掛け。さすが二人共に存在感のある俳優です。申し訳ない。主演の方はよく知らないのです。実は、私自身、固定観念があります。ミュージカルは「1つに形」があるのだということ。従って物語、歌、ダンスが直接つながりがなく、このように派手に見せる舞台、正直、最初は戸惑いがありました。歌とストーリーとの関係、多彩な人物の登場、「時代」についていけない私がいました。しかしながら時間の経過と共に、しっかり作られた舞台セット、実力派の俳優陣と物語の進行、印象的な終わり方。このような舞台も楽しいなあ、と感じました。
八月納涼歌舞伎【8月15日~17日第一部、8月19日第二部、第三部公演中止】
松竹
歌舞伎座(東京都)
2022/08/05 (金) ~ 2022/08/30 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
歌舞伎座の弥次喜多流離譚(やじきちリターンズ)観劇。
毎度笑いの絶えない舞台。今回は経営難の歌舞伎座が扱われる。文明堂や家族商店(ファミマ)などパロディや、俳優の親子関係のいじりなどのメタ視点によって、歌舞伎座の衰退と再興の物語が現実味を持って迫ってくる。一度上演中止になっただけに感慨深く、歌舞伎役者としての意気込みあふれる芝居でした!
八月納涼歌舞伎【8月15日~17日第一部、8月19日第二部、第三部公演中止】
松竹
歌舞伎座(東京都)
2022/08/05 (金) ~ 2022/08/30 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
手塚治虫原作の歌舞伎座「新選組」
彌十郎の悪役が魅力溢れ、迫力満点。
敵討ちに燃えて入隊した丘十郎(歌之助)が、仇討ちの不毛さと友とも戦わなければならない不条理を、たくさんの屍の中で感じていきます。
ピース
三等フランソワーズ
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2022/09/30 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
コメディとシリアスが混在していて、感動というよりお化け屋敷に行ったような感じ。可愛いらしいのにリアルな人間味を途切れることなく体感しました。
人によったら苦手なシーンもあるかもしれませんが、すべての役者さんが気迫ある演技で圧倒されました。
舞台美術も古い時代のアメリカという設定にぴったり。
八月納涼歌舞伎【8月15日~17日第一部、8月19日第二部、第三部公演中止】
松竹
歌舞伎座(東京都)
2022/08/05 (金) ~ 2022/08/30 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
歌舞伎座の「浮世風呂」鑑賞
日が外から差し込んでくる描写がきれいで、猿之助の軽快な踊りが見所。風呂桶を武器にして、風呂の床で滑りながら戦う滑稽さから、三助の強さを見せる流れが見事
ふんどしから見える肉体美も素晴らしい
ミス・サイゴン【7月24日~28日、8月22日~24日公演中止】
東宝
帝国劇場(東京都)
2022/07/24 (日) ~ 2022/08/31 (水)公演終了
実演鑑賞
ベトナムの子供達を直接映像で見せる演出は、意図として機能しているが日本人の感覚としてドン引きはしてしまった。日本で上演されたことにより、ベトナム戦争の反省やアメリカンドリームへの皮肉よりも、戦争に翻弄される人々というテーマ性がクリアだと感じました!
『ワルプルギスの夜』
劇団Q+
萬劇場(東京都)
2022/09/29 (木) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
チームB
「ワルプルギスの夜」もしくは「ヴァルプルギスの夜」とは、死者と生者の境目が弱くなる特別な夜。魔女達がブロッケン山でお祭り騒ぎをすると云う。
80年代の小劇場にタイムスリップしたかのような舞台。世界観はレトロSF風味で、『フラッシュ・ゴードン』やらあの辺の安っぽい未来世界が心地好く、観てると段々時空概念が狂ってくる。選曲のセンスも良い。凄くちゃっちいヴィジュアルが一周回って魅力的。
地球が核戦争で滅んで千年後、一部の人類は月と金星と火星に逃れて生き延びていた。地球の陸地は水没し、人の住めない真っ青な惑星。舞台は地球の観測をずっと続けてきた月のコロニー。ミュータントのような奇形な道化達がかつての地球の昔話を伝えて走り回って遊ぶ。はるさん演じる「兎頭」と呼ばれる道化がキーパーソン。双子のレーナ(小泉愛美香さん)とミーア(藤咲優希さん)が奇抜なファッションとメイクで踊りまくり、松田桜さん演じるバレリーナは皆の間を縫って舞う。月人類の口調が何故か花魁詞(おいらんことば)で『ありんす』調。お洒落なPUNKSファッションの観測員達。
そんな中、火星から探査船に乗って数百年振りに3人の火星人類がやって来る。
柳本璃音さん演じる見習い観測員リエットが魅力的。若い頃のマリアンみたいにキラキラしていた。
火星からやって来た考古学者ルベリオ役は佳乃香澄さん、上品。
同じくサンダー役は和泉涼太氏。演技も演出もキャラも“THE 80年代”といった暑苦しさ。
月の女王ユリウス役の神野(じんの)美奈実さんは声色を使い分けてムードを高める。
デヴィッド・ボウイの名曲が高らかに鳴り響き、真っ当、誠実でスタンダードなSFが語られる。レイ・ブラッドベリ風味のラストも美しい。凄く好きな感じの脚本。
NO GOAL -HOMELESS WORLDCUP-
青春事情
駅前劇場(東京都)
2022/09/30 (金) ~ 2022/10/04 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、お薦め。
表層的にはスポ根もの のようだが、そこは「ホームレスワールドカップ」という あまり知られていない?競技で興味を惹く。自分は知らなかった。この競技、ホームレス状態の人が一生に一度だけ選手として参加できる、社会復帰を目的としたストリートサッカーの世界大会だという。話は、その世界大会を目指すメンバー、スタッフが数々の困難を乗り越えて、という典型的な青春、いや中年の人生再起を賭けた熱きドラマ。
ホームレスの人たちの事情は、敢えて一人ひとり描くことはせず、物語の流れの中でいくつか描くに止める。劇中では、ホームレスになった原因や理由は人それぞれで、中には自然災害で家屋を失った人もいると。今、コロナ禍で暮らしも不安定になっており、先行き不透明な時期であろう。
「ロッカールームを舞台に、実在するホームレスワールドカップ日本代表『野武士ジャパン』をモチーフに描いた過去作を、満を持してここに再演!」という謳い文句…今、再演する意味ーーこれは人生の応援歌なのだ!そしてラストに無言のメッセージが…。
(上演時間2時間 途中休憩なし)
評決 The Verdict
劇団昴
俳優座劇場(東京都)
2022/08/31 (水) ~ 2022/09/04 (日)公演終了
陽炎
劇団アルファー
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2022/09/29 (木) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
ガラスの動物園
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2022/09/28 (水) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
実演鑑賞
シネマスコープ感のある舞台で、母親のアマンダに
相当焦点を当てているのが特徴的。
戯曲の字面にとらわれず、人物の内面を反映させた
俳優のフィジカルな動きと照明が生み出す光と影の使い方の秀逸さ
が印象的な舞台作品。
ただ、座席が千鳥配置になっておらず傾斜のほとんどない
前方中央寄りの席の方は、舞台床がやや低く舞台端での
座り芝居が多いため、字幕も含め観づらいシーンが
結構あるかもしれない。