ロミオとロザライン
学園座
関西大学・千里山キャンパス内KUシンフォニーホール(大阪府)
2022/04/22 (金) ~ 2022/04/23 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
Anemoneパート初日観劇。
ジュリエットとロザライン、2人の運命を分かつ物は…
純真無垢なお嬢様ジュリエットと、理性的だが無い物ねだりなロザライン、2人の葛藤と想いが良く表現されてた。
新人公演らしい初々しさ、好印象で良かった。
TheEarth~奇跡の石を求めて~再縁
魅殺陣屋
一心寺シアター倶楽(大阪府)
2022/04/15 (金) ~ 2022/04/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
3日目観劇。
大切な人を救う為、奇跡の石を探すダイ。
妹のリクは兄の後を追って、ソラやウミ、ロボ丸と出会い、モノノケを巻き込みながら、物語は奇跡の石を中心に動き出す…
とても壮大な物語、そして縦横無尽に展開する迫力ある殺陣、2時間半半端無し、堪能した。
良かった。
夏の匂いは嫌いじゃない
WAO!エンターテイメント
AI・HALL(兵庫県)
2022/04/16 (土) ~ 2022/04/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初日第2部観劇
夢を持ち続ける事、コツコツ繰り返しの人生、どちらも大変。
社畜の身の私は、4年目君に共感、そして奥様方の言葉に感謝、涙!
伸びやかな歌声が良かった。
作詞作曲も抜群でした。
次回のミュージカルは期待大!!
そして…
劇中の焼鳥屋さんが、そしてビールが、あまりにも美味しそうだったので決めてました!
「家に帰ったらビール飲もう」と。
今日の夕飯の焼きホタテをあてに、一杯頂きました。
ジョージ・オーウェル〜沈黙の声〜
劇団印象-indian elephant-
駅前劇場(東京都)
2022/06/08 (水) ~ 2022/06/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
友人から、行けなくなったクラシックコンサートのチケットを託されたため、はしごになってしまった。
そのため、コメントを書くのが遅くなってしまった。
ジョージオーウェルについては予習はしなかったが、お芝居だけでもわかる作りになっている。
細かいところよりも、役者さんたちの感情のぶつかり合いを楽しんだ。
今現在起こっているウクライナの戦争を思い浮かべた。
詩とか小説で、何か人のために役に立てないかと頑張っているジョージオーウェルを演じている役者さんに夢中になった。素晴らしい演技だった。
献身的な奥さん役の役者さんも、可愛らしくてよかった。
献身的に生きることで幸せを感じる女性もいるのだ、とはじめて知った。
自己実現のみが幸せと信じて疑わない...
そういうふうに考える人が大部分なのかな、と思っていたもので...
素晴らしい作品でした。本当に重厚で、いろいろなことを教えて、考えさせてくれた。
良質で、貴重な作品、観れて大正解でした。とても満足でした。
自由席助かりました。有難うございました。腎臓悪いので、トイレが心配で、トイレの近くに座れ集中して観れました。
トゥイードル
AURYN
スタジオ空洞(東京都)
2022/05/25 (水) ~ 2022/05/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/05/27 (金) 14:00
双子姉妹と姉の交際相手、妹が心酔する占い師の4人が織り成す双子・占い師・音楽(あのグループ)の三題噺。
登場人物4人が皆前向き・ポジティブなので「爽やか」な感覚?(双子の妹もネガティブに見えるが芯は前向きだし終盤にポジティブに転ずるように思えた)
ネオンの薬は喋らない
人間嫌い
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2022/06/03 (金) ~ 2022/06/07 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
途中、途中での物語へ引き込む力は相当にあり、どのようなところに着地するのだろう・・・と思いながら観ていました。
最後の暗転のとき、ここで終わり・・・と思えましたので、それなりの納得感は得られたのだと思います。
観に来てよかったと思いました。
Secret War-ひみつせん-
serial number(風琴工房改め)
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2022/06/09 (木) ~ 2022/06/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/06/09 (木) 18:30
実在の登戸研究所を扱った新作。科学者の「業」とでも呼ぶべきものを表現して見事。(3分押し)116分。
第2次大戦中に「ひみつせん」を担当した登戸研究所(劇中では登沢研究所)のあれこれを、何人かの研究者と3人の女性タイピストの姿で描く。主人公・村田琴江(三浦透子)は理系の研究をしたかったが、時代のためできず、理系の研究所に勤めることになった。一方で、現代の中国に、科学ジャーナリストの津島遥子(三浦の2役)は、戦中に登戸研究所で研究をしていた王浩然(大谷亮介)に取材に来るが…。シリアスな題材を扱ってもエンタメ要素を入れ込む同劇団だが、本作ではそれがなく、シリアスな展開に笑える場面がないが、それでも緊張感を持ってみていられる2時間。戦争の悲惨さを訴えるだけでなく、科学の負の面を避けられない科学者の業を扱っているのは、ある意味で新鮮である。2役の三浦に演じ分けも見事だが、戦中の責任者を演じた松村武、戦後の元所員で全体のアンカー的役割を演じた大谷には流石としか言いようのない重みを感じた。
出演者の一人・森下亮がアラポテト大使になったおかげで、お土産に夏限定アラポテトがもらえる。
奇人たちの晩餐会
インプレッション
世田谷パブリックシアター(東京都)
2022/06/07 (火) ~ 2022/06/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ある一夜の一部屋で繰り広げられるシチュエーションコメディ。片岡愛之助さんと戸次重幸さんの掛け合いがとても面白く楽しめました。他のキャストの方も出演シーンは少なめですが、個性的で印象深いです。電話をうまく使っており、ラストシーンも良いです。
ホテル
20歳の国
新宿眼科画廊(東京都)
2022/05/13 (金) ~ 2022/05/24 (火)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
3作品(1作はダブルキャストの2バージョン)の舞台を1つにまとめた映像作品(生舞台と同じ2バージョン)である。
ホテルの一室にカメラが潜入し、パンすると別エピソードの二人が現われ会話しているといった演出で、間にホテル従業員女子の二人の会話も入る。過去の回想が入るエピソードでは他エピソードの男性が過去のその人役として出るが同一人物設定かどうかは不明。
ほぼ1カットで撮ったと思われ、その事にまず驚く。役者も段取りよく1舞台に登場するのと同じ(いやそれ以上の)正確さと緊張を強いられるだろうと思う(素人の想像だが)。
話はそれぞれ趣があり、過去20歳の国は一作しか観ていないが夕陽に向かって走る若者芝居の印象(何しろ20歳)からすると「大人」の印象であった。
教育
J-Theater
「劇」小劇場(東京都)
2022/05/20 (金) ~ 2022/05/22 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
田中千禾夫は「マリアの首」という名作をしきりに勧める人が居たので認知はしているがよくは知らず、文学で言う椎名麟三と時代的にもキリスト教の影響という点でもどことなく重なって見えていた(劇作は時代が生み出すものと考えているのでそういう記憶のし方になる)。もう一つ共通する印象は「独特の暗さ」。もっともこの暗さは「現実」の暗さを映しているのであり、この現実を透過した、闇の向こう側にある真の光の照らす場所が想定されてこそ描ける暗さのようにも思える。
この作品は有名で戯曲も書棚に置かれてあったが未読。幸運にも今回の企画で舞台として見る事ができた。場面ごとの構成がシンプルで台詞がよく書けている。と、ドラマの大詰めでキリスト教的要素が突如現われ、攪乱される。生々しい具体の世界と抽象性の振り幅。リーディングとしては中々攻めた演出で、読みの正確さはともかく、優れてキャラが立っており、強い印象を残す舞台だった。
ト書きには人物の服装と様子が細かく設定されており、四人の人物像をト書きのそれと見比べて味わえる俳優のチョイスも鑑賞に堪える。
マックス・フリッシュ「バイオ・グラフィ: プレイ(1984)」
shelf
シアタートラム(東京都)
2022/06/09 (木) ~ 2022/06/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
以前短編を一度観た切りだがハイ・アートな部類で、ある劇評家が評価していた事のみ記憶していた。評論家好み、「演出」を見せる舞台、とだけ当たりを付け、会場がトラムというのにも後押しされて赴いた。
戯曲自体が実験的な、メタシアターとリアルの中間を漂うようなアート性高い代物だったが、体調↓でもどうにか持ち堪え、前半の晦渋な森をくぐり、後半幾らか見易くなった続きを経た最後、私的には(という事は「解釈」が大きく占めている訳であるが)劇的感動を手にした。
俳優の負荷の大きい作品だが健闘していた。
バロック【再演】
鵺的(ぬえてき)
ザ・スズナリ(東京都)
2022/06/09 (木) ~ 2022/06/19 (日)公演終了
マックス・フリッシュ「バイオ・グラフィ: プレイ(1984)」
shelf
シアタートラム(東京都)
2022/06/09 (木) ~ 2022/06/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
興味深い設定のストーリー。主人公は結局自分の人生をどう変えたかったのだろう?
シアタートラムの幅広い舞台のうち左側にやや偏ってしまった感がある。
舞台「HELI-X Ⅲ~レディ・スピランセス~」
High-position
サンシャイン劇場(東京都)
2022/06/03 (金) ~ 2022/06/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/06/09 (木) 18:30
敵味方がファジーで人間関係の把握が大変な作品ですが、今回は壮絶な過去だけでなく、人類の未来までを背負い込んでしまった者たちの、愛と悲しみと決意の物語。シリーズ3作目にして最高傑作だと思います。IとIIは同じものを見たように感じてしまいましたが、今回は一味も二味も違いました。
奇人たちの晩餐会
インプレッション
世田谷パブリックシアター(東京都)
2022/06/07 (火) ~ 2022/06/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
笑いました!面白かったです。・・・が「馬鹿」「馬鹿」と連呼されると気分良くありません。もともとの言語の意味も「馬鹿」なんでしょうか?ベスト・オブ・奇人変人くらいなら笑って済まされたかな。それでもやっぱり離婚されちゃったかも。ディナーによんでおいて、裏で笑っていると言うのは趣味が悪いです。
舞台セット(ピエールの家のリビング)は良かったです。
『器』/『薬をもらいにいく薬』
いいへんじ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2022/06/08 (水) ~ 2022/06/19 (日)公演終了
しゃぼん玉
劇団文化座
俳優座劇場(東京都)
2022/06/08 (水) ~ 2022/06/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/06/09 (木) 14:00
座席1階
乃南アサの小説の舞台化。初演は2017年で、劇団代表の佐々木愛は、映画もあるけど舞台化するのに躊躇はなかったとパンフレットで書いている。文化座としては三度目の上演となる。
父親のDVもあって両親が離婚し、何をやってもうまくいかず自暴自棄になって、ひったくりなどを繰り返して各地を流れていく青年が主人公。運転手に刃物を突き付け無理やりヒッチハイクをしたものの、うっかりウトウトした隙にトラックから蹴落とされ、山深い奥地をさまよう。ここでたまたま遭遇した、バイクの単独事故を起こした老女を助けたことで、この老女の家にしばらく居つくことになる。三度のうまい飯と、高齢者ばかりの村で頼りにされる体験などが、少しずつこの青年を変えていく。
小説を読んでいないと、この物語の結末、つまりこの青年の行く末がどうなるかを舞台を見ながら思いめぐらすことができる。自分としては、ハッピーエンドでよかったと胸をなでおろした。この青年が負っているそれまでの人生での自己肯定感の低さは、相当に深い。だから、また元の「しゃぼん玉のように漂って消えてしまう」人生に戻ってしまうのではないかとハラハラするのだ。そんな思いで舞台に見入っていると、休憩含めた3時間も余り長く感じない。
劇中、佐々木愛がさっそうとスーパーカブにまたがる場面を見た時は本当にびっくりした。もうすぐ80歳の女優さんのこの姿に勇気づけられた客席の高齢者も多かったはずだ。やっぱり文化座の佐々木愛だ。人生100年時代というけれど、いくら経験と鍛錬を積んだ女優とてなかなかできることではない。山村の村では90歳を過ぎても元気に畑を耕し、近所の人に助けられながらも独居で生きる人(特に女性)は少なくないと言われるが、こうした役柄を演じさせたらこの佐々木愛という女優の右に出る者はいないだろう。
ただ、演出には少し難が。まず、この主人公の青年に語らせるモノローグが長いのが気になった。むしろ、ナレーションを別につけた方がよかったような気がする。もう一つ、舞台転換では可動壁に平家落人の村、椎葉村のお祭りなどの映像が映し出されるが、この壁を動かすときのゴーっという音が少し、気が散る。村のおばちゃんたちなどを含め、役者たちの輝きは本当によかったのに、少し残念ではある。
ジョージ・オーウェル〜沈黙の声〜
劇団印象-indian elephant-
駅前劇場(東京都)
2022/06/08 (水) ~ 2022/06/12 (日)公演終了
瀬沼さんのことを何も知らない
ライオン・パーマ
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2022/06/08 (水) ~ 2022/06/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
オープニング。板上には大きな可動式カウンターを板中央辺りに観客席と並行に設置、人気ラーメン店のカウンターである。カウンターど真ん中に件の主人公がでんと構える。
ジョージ・オーウェル〜沈黙の声〜
劇団印象-indian elephant-
駅前劇場(東京都)
2022/06/08 (水) ~ 2022/06/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/06/08 (水)
価格3,500円
8日19時開演回(130分)を拝見。
英国の大作家・オーウェルの、第二次大戦中のBBC勤務及び退職後の生き様を描いた130分。
大英帝国下のインド人の同僚達や、英国の利権そのものの擁護者である上司と接していくうちに、自身の人道主義的理想の矛盾を突かれ苦悩するエリック(オーウェルの本名)。そんな彼を支え続けることに、自身の生きがいを見出す妻アイリーンの献身が尊かった。
それにしても、エリック・アイリーン夫妻を初め、BBCの上司や同僚、女性であることを伏せた作家に、親友でもある弱小出版社の社長…と、それぞれが語り出す真摯な理想や感情の波に、上演中、幾度も溺れかけた。重層的な脚本ゆえの醍醐味を堪能させてもらった。
なお、余計なアドバイスかもしれないが、事前にWikiで、ジョージ・オーウェルの生涯を予習してから観に行けば、より一層、作品を味わい深く鑑賞出来るかもしれない。ただし、必然的にネタバレになってしまう部分もあるが…。
【追記】
上演時間が長いので、必要があれば、座布団の貸し出しを利用されることをお勧めしたい。