最新の観てきた!クチコミ一覧

14461-14480件 / 183044件中
晴れときどき、わかば荘 あらあら

晴れときどき、わかば荘 あらあら

東京舞台製作株式会社

草月ホール(東京都)

2022/06/10 (金) ~ 2022/06/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初恋みたいな初々しい恋心も相手が男の子ではヤンキー君も戸惑います。そんな彼を応援する友人もいつか彼に心惹かれて・・・。いろんなタイプの擦ったもんだの恋愛事情。ヤキモキしながら見てました。わかば荘のママさんがいい感じ。声が聞き取れない人がいたのが残念。

舞台「HELI-X Ⅲ~レディ・スピランセス~」

舞台「HELI-X Ⅲ~レディ・スピランセス~」

High-position

サンシャイン劇場(東京都)

2022/06/03 (金) ~ 2022/06/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

スピランセスってねじ花なんですね。その螺旋状の花形をDNAの螺旋とつなげた発想かと思いますが、地味です。
いろんな組織が三つ巴、四つ巴で戦うステージは殺陣シーン満載で迫力ありました。サッドネスの使う鞭が進化したのか、使い方が上達したのか、危なげなく使えてると思いました。この後もお話は続くのでしょうか。
お前たちはターミネーターか!?と思ったのは私だけ?

ネタバレBOX

そして、ゼロが死んだ時お前たちはなぜ消えない?と思ってしまったのも私だけ?
バロック【再演】

バロック【再演】

鵺的(ぬえてき)

ザ・スズナリ(東京都)

2022/06/09 (木) ~ 2022/06/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ホラーでした。映像では絶対見ないし、お化け屋敷も行けない私ですが、今回は安心して(?)見ることができました。
この家に生まれたばっかりに・・・理不尽だと思いました。

不思議の国のアリス

不思議の国のアリス

壱劇屋

門真市民文化会館ルミエールホール・小ホール(大阪府)

2022/03/24 (木) ~ 2022/03/25 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

うさぎ頭の人物との出会いから未開の惑星へと迷い込んだアリスの物語。無重力空間とマイムのマッチングは絶妙で、舞台上の浮遊感や身体の重みに、観ている側もシンクロするような感覚がありました。ロープを使った表現、謎の生物たちの造形も印象的で、スマートさの中にも常にシュールな「不思議」が感じられる時間でした。
(個々の動きや場面展開スムーズさの一方で、さらにメリハリのある構成があっても見やすかったのではないかと思います)

若手を軸にした公演で、テクニカルな練度にはまだ上を目指せる余地がある気もしますが、アフターイベントとして披露された「コーポリアムマイム」の解説と出演者を交えた実演では、劇団が取り組んでいる課題やビジョンの一端を、観客と共有する姿勢も伺え、「こうしてファンと地域との信頼関係が築かれつつあるのだな」と得心もしました。

〜20th 怒涛の6日間〜

〜20th 怒涛の6日間〜

井路端健一芸能活動20th制作委員会

神戸三宮シアター・エートー(兵庫県)

2022/06/07 (火) ~ 2022/06/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

井路端さんおめでとうございます
宮都さんとの掛け合いが面白かった
野村さんの一人芝居が面白かった
新谷さん‥にいやさんってお読みするの初めて知った‥の殺陣もっと見たかった
たかはしあいこさんも良かった

レディカンヴァセイション(リライト)

レディカンヴァセイション(リライト)

プロトテアトル

AI・HALL(兵庫県)

2022/06/11 (土) ~ 2022/06/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

やっぱり友井田さんのキャラ好き
面白かった
大月さん、初めて観た
彼のキャラも好き
大学生カップルや自殺サイトの面々も個性的で
大変な状況であるにも関わらず面白かった

いつかまた逢える

いつかまた逢える

居酒屋「夢の郷」☆製作委員会

活鮮旬菜 夢の郷(東京都)

2022/06/04 (土) ~ 2022/06/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

居酒屋夢の郷芝居ファイナル初日、大楽鑑賞しました
芸達者な演者さんを間近に感じられた舞台もついにファイナル、そして次に続く、、、と信じています
楽しい時間をありがとうございました
またどこかで、いつかまた逢えることを信じて

バロック【再演】

バロック【再演】

鵺的(ぬえてき)

ザ・スズナリ(東京都)

2022/06/09 (木) ~ 2022/06/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/06/13 (月) 14:00

座席1階

呪われた洋館を舞台としたホラー。冒頭から大音響の雷鳴、絶叫でスタートする。音響と照明でおどろおどろしさを具現化。「うるさい」との感想もあったが、あれぐらいの音じゃないと雰囲気が出ないかも。
下界とは閉ざされた、という感じだが、洋館は長野県のどこかにあるらしい。携帯が通じないはずなのに、その洋館の固定電話の番号から電話がかかってくる。その電話、取ってはだめ!との叫びもむなしく、応答すると舞台が暗転して時空が変転する。近親相姦あり、放火事件あり、殺人事件あり。会場は下北沢のスズナリだが、これだけの迫力ある演出、テント演劇で再現されたものを見てみたい。

奇想天外なストーリーかつ迫力舞台でよかったと思う。ただ、自分的には映画も含めてホラーは「ごめんなさい」なので、☆は三つです。

いつかまた逢える

いつかまた逢える

居酒屋「夢の郷」☆製作委員会

活鮮旬菜 夢の郷(東京都)

2022/06/04 (土) ~ 2022/06/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

歌や踊り、音楽、お笑いもあり
笑って感動できる舞台でした。
ありがとうございます。


マックス・フリッシュ「バイオ・グラフィ: プレイ(1984)」

マックス・フリッシュ「バイオ・グラフィ: プレイ(1984)」

shelf

シアタートラム(東京都)

2022/06/09 (木) ~ 2022/06/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

主人公が大学教授になったお祝いのホームパーティーの終わった後、見知らぬ若い女性が残っていた。その女性と恋に落ち、結婚したことで、人生を狂わされた男は、彼女のいない人生をやり直すことを望む。そうして演出家の突っ込み(一種の解説にもなる)をうけながら、一度は過去に戻る。しかし、やはり彼女とともに生きる方を選んでしまう。

女を愛するがゆえに女に縛られ、悲劇に陥るのは「范の犯罪」を思い起こさせられた。2時間、結構トリッキーな芝居だが、飽きずに見られた。脇役の女優の女中訳、イタリア女役などに変わる、コミカルな振る舞いがいいアクセントになった。後半は妻の浮気を巡る夫婦の心理劇。それが結構面白かった。浮気する妻が堂々として、なじる夫がおどおどしている。浮気男と対決するが、間男の方が偉そうで、夫が防戦。この普通とは逆転した夫のふるまい、心理が、ごく自然でよくわかった。

ネタバレBOX

主人公の男は一度は、妻の浮気に苦しみ、妻を撃ち殺してしまう(これが「范の犯罪」と似ている)。それで今は独房にいるらしい。これはショッキングな展開で、非常にぞくぞくした。
かと思うと、もう一度やり直すと、突然倒れ病院で寝たきりになる(実際には車いす)。妻の浮気相手とも和解し、妻は浮気をやめ、けなげに見舞いに来てくれる。
そしてもう一つ、女が「私にも思うところがある」とパーティーの晩からやり直すと、女はさっさと帰ってしまい、二人の恋は生まれない。一番賢いのは女というシニカルな結論なのだろうか。
ジョージ・オーウェル〜沈黙の声〜

ジョージ・オーウェル〜沈黙の声〜

劇団印象-indian elephant-

駅前劇場(東京都)

2022/06/08 (水) ~ 2022/06/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

いいと思う。植民地支配についてインド人の批判を受けながら、ドイツ・日本に勝つためにインド人の協力を得なければいけないイギリスの苦衷がよく描かれていた。

オーウェル(村岡哲至)を支えた妻アイリーン(滝沢花野)の可憐さに惹かれた。そんな女は男の奴隷にすぎないと言われても、いいと思うのは男のサガでしょう。また、リーダーシップだけでなく、だれかを支えるフォローシップも尊重されるべきと平田オリザは言っている。

アイリーンと対極にある男名前の筆名で書く女性キャサリン・バーデキン(佐乃美千子)の存在が、舞台の思想をぐっと深めていた。彼女の書く、ナチスに占領された30年後のロンドンという架空近未来小説は、オーウェルの「1984」の全体主義国家とも通じて興味深い。虚構の人物と思うけれど、実は実在したのだろうか?

ネタバレBOX


惜しむらくは、イギリス対インド、男対女の支配隷属関係がずっと描かれるのに、それが最後のクライマックスを形作るオーウェルの小説とはテーマがずれてしまうこと。。オーウェルのヒット作「動物農場」(その延長にある「1984」)はスターリニズム批判の本だから。動物農場の内容をインドとイギリスの関係にもだぶらせるような新解釈はできないものか。あるいはそういう解釈はないのか?
関数ドミノ

関数ドミノ

イキウメ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2022/05/17 (火) ~ 2022/06/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

イキウメの代表的な作品(イキウメらしい作品)。二度観ていて最初はイキウメでの再演「よく出来た話」との印象、しかし寺十吾演出・若手俳優(タレント寄り)のは物語が整理されて見えて来ず、“不思議”を扱う難しさを痛感。戯曲が微妙なバランスで成立しているので、観客の「関心」をキープし続けるための演出、演技が必要な訳である。

青少年向けの冒険譚、探偵小説、そして超常現象。わくわくを喚起する素材を、一定のリアリティを付与して沈着させ、現実社会の中に位置づけるのがイキウメの真骨頂だが、果して今回の再々演舞台は・・。

戯曲の構成は割とシンプルであった。超常現象(としか思えない)自動車事故をたまたま目撃した者たちは、まず最初に保険調査員(温水洋一)によって集められ、事故の全容を掴みたい調査員のためにそれぞれが証言をするが、結局のところ、それを目撃していない者には「信じられない」。次に、目撃者自身も、「あれ」を見たにも関わらず、「物理法則を超えるような現象が起きるはずがない」と、自分の方を疑い、知覚が捉えた現象を「常識」に合わせようとする。だが最も近くでこの事故を見、目に焼き付いた一人の男・真壁(安井順平)は食い下がり、この現象を説明するドミノ理論を展開し、これを検証する作業にかかる。

ドミノ理論とは、この世には自分の思いが実現してしまう人間(ドミノ)が存在し(殆どの場合本人は気づかない)、その彼・彼女と接触したり関係する他者に(ドミノ式に?)影響を及ぼしてしまう、というもの。

この芝居では、センスオブワンダーに回路を開く仮説の「検証」による勝敗の行方が軸となり、見物であるが、この「勝敗」が最後には溶解してしまう。ここがこの戯曲への評価のポイントになる。

パンドラの鐘

パンドラの鐘

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2022/06/06 (月) ~ 2022/06/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

23年前の初演の感動が大きすぎたせいだろう。今回は意外とおとなしく感じた。野田秀樹らしいおもちゃ箱のような遊戯性はもちろんあるが、最近の野田演出の舞台よりも群衆の数も少ないし、動きで見せるシーンは少ない。それよりも少人数の会話シーンが多く、意外と理屈っぽく感じた。

筒を遠眼鏡のように除く大正天皇や、2・26事件のクーデターのモチーフがあったことはすっかり忘れてた。今回は、そういう歴史への目配りがよく浮かび上がった舞台だった。

いやらしい俗物のピンカートン夫人を明るく演じた南果歩と、その娘のあっけらかんと態度をくるくる変える前田敦子の憎めない小悪魔ぶりがよかった。

ネタバレBOX

とはいえ長崎原爆と、昭和天皇の終戦を送らせた責任をつくラストは圧巻。成田凌の切々たるせりふ回しと、葵わかなの凛とした演技が良かった。

ミズヲが最初に見た世界が真っ赤に燃える光景は、実は最後に見た光景だったという。しかし、結局、原爆の地獄はヒメ女の犠牲によって食い止められる。まりミズヲが見た光景はじっさいにはおこらない。これは歴史が書き替えられたことを意味する。この歴史の書き換えは、長崎出身の野田秀樹の願いでもある。ヒメ女とミズヲが「古代の願いが未来に届くか」「おれは届くに賭けるよ」と語るように。
おちょこの傘持つメリー・ポピンズ【岡山公演延期】

おちょこの傘持つメリー・ポピンズ【岡山公演延期】

劇団唐組

花園神社(東京都)

2022/05/07 (土) ~ 2022/06/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

SPACで一昨年だったか上演された演目。晩年の作品(唐十郎は存命だが絶筆している)と思いきや、1976年状況劇場で初演という(wikipediaには載っていない)。テキストの勢いと粘着性が物凄く、稲荷卓央と藤井由紀の丁々発止、久保井研のナチュラルな台詞が「戯曲をこなしている」(若者が全力でやって何ぼな代物をこの御仁らが)。見事である。
傘屋の中でほぼ劇が進み、終盤のクライマックスが「その場で語る空想」「夢」に仮託しているのが戯曲としては些か淋しかったが、メリーポピンズの傘で飛び立つイメージはそれ自体、時代状況の中で観客に響くものであったのかも知れない、と想像した。
近年になるにつれ若い男女の客が目立つようになった。(何故だろう?)

透き間

透き間

サファリ・P

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2022/03/11 (金) ~ 2022/03/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

アルバニアの作家、イスマイル・カダレの『砕かれた四月』を原作とする舞台。
現代に生き続ける「暴力」の源泉に迫る題材選び、取材も踏まえた台本づくり、さらに「舞台化」とはどういうことかを真摯に考え、形にした、非常に意欲的で洗練された公演でした。

慣習によって運命づけられた「復讐の連鎖」が支配するアルバニアの高地。
都市部から新婚旅行にやってきた「妻」は、復讐を果たしたことで復讐される身となった「歩く人」に強く惹かれ、彼が運命から逃れ出られるよう奔走します。

運命の守り人のような老人の住う荒屋、逃れてきた男たちが集う塔、そこに横たわる寝たきりの負傷者、都市に生きる知識人、死んでも蘇る兵士たち……生と死、暴力、因習をめぐる象徴的な要素が交錯する物語は、16個の小舞台とその間を走る隙き間、そこに生きる俳優/踊り手の身体に託されます。そこでは、隙き間から現れる死者の手をはじめ、山地を歩くこと、走ること、情を交わすこと……のどれもが、死に向かう身体でさえ、生々しい生の営みとして表現されていた、されようとしていたと思います。

シンプルに刈り込まれ洗練された台詞や舞台装置に忠実に世界観を立ち上げることはもちろん、俳優の身体がそこからいかに逸脱し、より豊かなイメージを放つかも表現としては期待された舞台だったと思いますが、やや端正な組み立てにとどまった感もありました。(台本を読むと、その豊穣さ、色っぽさは十分残され、生かされているとも感じましたが)テキストと空間、身体の関係性について、あるいは抽象と具象、俯瞰と没入のバランスなど、いっそう探求可能な作品でもあったと思います。

当日パンフレットの解説が丁寧、かつ深い思考を呼ぶものでした。
背景、文脈を踏まえていた方が、味わい深い作品だと思いますので、こうした事前情報は大事ですし、さらにプレトークなどがあってもよかったのかなと感じました。

「ポプコーンの降る街」

「ポプコーンの降る街」

劇団しし座

ヌーヴォー・スタシオン(大阪府)

2022/06/09 (木) ~ 2022/06/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

良かった。
死後の世界と気がつくのが遅かったけど、待ち続ける主人公の探偵に感銘。現代との時代錯誤感はあったけど、会ったことのない人をあこまで…👍
鳥籠の鳥の説明も心に染みました。

心白

心白

ほろびて/horobite

調布市せんがわ劇場(東京都)

2022/06/01 (水) ~ 2022/06/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

仮名四文字とか正体不明のユニット名多々ある中、頭一つ出て注目していた「ほろびて」。さいたまネクストシアターに書き下ろした戯曲を(岩松了演出で)鑑賞したのみで、今回初めて主催公演を目にした。
舞台上には雑多なモノが盛られ、三人による芝居(屋外)と二人の芝居(屋内)が交互に演じられるのでその転換では役者が物の配置を若干変更して次の場を用意する。芝居の冒頭では五人が談笑しながら上演開始時の「形」にするべく和やかながら粛々と物を移動し、芝居のラストでは(芝居の準備でなく)自分たちが暮らす「町」を作ろうとしている。
記号的・機能的な装置は「頼るべきもの」として存在しないため、観客は役者の台詞と演技にのみ集中する事となるが、ヒントの少なさは睡魔との闘いにもなる。
寝落ちは免れたが、台詞は幾つも飛ばしたようではある。ただし本作は時間経過と共に見えてくる骨格がある。二つのエピソードは最後まで交わらず、このドラマで「変化」が目に見える人物は一人のみ(基本は真相が観客に「開陳される」事での変化に止まる)であるが、二つの話に共通するのは、一方がこの世からいなくなった他方へ、心を寄せる言葉を最後に語る事によって人物の「繋がり」のありかが漸く観客に理解できる形で提示されること。
それぞれの逸話の中での「残された者」は私たちであり、天災ないし戦争が仄めかされ、近未来予想図めく。ディストピアはしかし現在そのものにも見える。空爆が無くとも、今闘う者たちがおり、軽んじられる生があり、消滅した今もなおそこいると信じる存在があり・・。
昔トリックスターなる存在がもてはやされたが、佐藤滋の演じる地べたに生きかつ超越的な存在にこそ名を与えられたい。(探すまでもなく居た。古来そのような存在は詩人と呼ばれたのだった。)

GK最強リーグ戦2022

GK最強リーグ戦2022

演劇制作体V-NET

TACCS1179(東京都)

2022/05/25 (水) ~ 2022/05/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/05/27 (金) 14:00

 そもそもこのGK最強リーグ戦2022なるものは、演目を始める前にジャンケンをして、勝ったほうが先方、後方、どちらかを決めることができるシステムが導入されていたり、まるでスポーツ大会のように演劇祭に参加している劇団同士が張り合ったりと、通常の演劇祭とは一線を画しており、極めて個性的で、特色のある演劇祭だった。
 私は、2019年に観て以来、久しぶりの2回目だったが、相変わらず、会場の雰囲気自体が面白かった。

 猿組「猿組式 白雪姫 〜女王と7人の妖精〜」という劇を先に観たが、タイトルにある通り、本来悪役のはずの女王の側に焦点を当てて話が進んでいき、女王の人間臭さやあからさまな白雪姫への嫉妬と、白雪姫を愛する心、しかし素直になれない女王の複雑な心情などが丁寧に描かれ、女王を必ずしも極悪非道な人物とはどうしても思えなくなった。
 さらに、両親を第一次世界大戦で亡くし、戦火の中、幼くして孤児となった女王は親戚のところをたらい回しにされ、酷い虐待や無視を受け、どんどん心が蝕まれ、ひねくれて、嫉妬深く、自尊心が強く、見栄っ張りな女王になるまでの経緯が劇中導入され、個性豊かでアクの強い7人の小人と白雪姫とのやり取りや小人と女王とのやり取り、女王と真実の鏡との噛み合わないやり取り、アドリブや曝露ネタなどによって、徹底的に笑えて、全編を通して面白かったが、それと同時に戦争による傷の問題や虐待、ネグレクトの問題が作品に練り込まれており、深く考えさせられた。

 女王を演じた役者橋本晏奈さんが、魔女な雰囲気の怖くて得体のしれない雰囲気と同時に、人間臭さや複雑な心情、コミカルな雰囲気をしっかりと、それでいてさり気なく使い分けて演じ切っていて、見事だった。
 真実の鏡役の役者西川智宏さんは、小気味よく絶妙なトーク力と笑いのセンス、登場しただけで眼に焼き付けることができるほどのアクの強さといい、違和感と存在感を放ち、人を一瞬で笑わせる才能を感じた。
 7人の妖精役の人たちは全体的に癖が強かったが、その中でも、居眠り役の井手知美さんは、ただ寝て、時々寝言を言ったり、伸びをしたり、アクビをしたりといった役どころにも関わらず、出てきただけで存在感を放ち、その身体の動作や少しの台詞を言っただけで、相当印象に残った。


 猿組の後、休憩を挟んで、大和企画の「家族会議」を観た。一曲もふた癖もある家族たちが、話し合う中で浮かび上がってくる祖父清作に隠し子がいたこと、長男清一が厳しく、威圧的で保守的になってしまった経緯が語られ、売れない小説家の次男清次郎が、実は大きな借金をしていることなどが次々に明るみに出て、家族が赤裸々にトークするのを観ていて、そのシュールさや、しつこいネタ、コミカルな場面が展開されていて、大いに笑い、非常に面白かったが、家族会議という当人たちにとっては重要なものであっても、それを劇化してみて、それを客観的に観てみると、いかにくだらなく、バカバカしくつまらない事にこだわって、会議が先に進まないことが、滑稽に思えて、可笑しかった。それと同時に、家族会議で暴露されていく問題が、全て他人事とも思えず、現代社会に潜む問題をも浮彫にしている気がして、背筋が凍り付いた。

6月のトリレンマ

6月のトリレンマ

三栄町LIVE

三栄町LIVE STAGE(東京都)

2022/06/09 (木) ~ 2022/06/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

AB両班観てきました☺️両班が少し違った感覚で観れる素敵な作品です💕
観る度思いが募りリピートしたくなること間違いないです☺️
ラスト…あなたは耐えられますか😮!

Play omunibus 旗揚げ公演。

リバーシブルリバー

リバーシブルリバー

24/7lavo

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2022/05/26 (木) ~ 2022/05/31 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/05/31 (火) 13:00

「思っていることの逆のことしか言わない/言えない人物」が登場する芝居は観たことがあるが、それを中心に据えての作劇は見事。そこに意図的に嘘を吐く人物も絡ませるのは上手い。
そうして「結局どっちなの?これからどうなるの?」な余韻を残す幕切れも巧み。

ネタバレBOX

終盤の問答に「部族Aは嘘を全くつかず部族Bは嘘しか口にしない。その条件で「私は生まれてこのかた嘘をついたことがない」と言う人物と出会ったが、この人物の部族を特定できるか?」という論理ゲームを思い出したりも。

このページのQRコードです。

拡大