最新の観てきた!クチコミ一覧

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Amazing Musical Concert

Amazing Musical Concert

ZETUBI

よみうり大手町ホール(東京都)

2022/10/26 (水) ~ 2022/10/26 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

Amazing Musical Concert

頂いたチケットで行って来ました。

よみうり大手町ホールは初。

やっぱアナ雪ハンス王子の「とびら開けて」は津田英佑さん本人なんで良かったです。ニヤニヤしてしまいました笑

レミゼのStarsも披露。中々合ってました。マリウスからジャベールへ転身なるか?応援しよう🙂

ありがとうございました。

高島嘉右衛門列伝4

高島嘉右衛門列伝4

THE REDFACE

横浜関内ホール(神奈川県)

2022/10/20 (木) ~ 2022/10/20 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

総集編ということで、少しかけあしな感じもしましたが楽しかったです!
縁のある場所での公演も良かったです。

The Fantasticks

The Fantasticks

東宝

シアタークリエ(東京都)

2022/10/23 (日) ~ 2022/11/14 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

幼いころから馴染んできた童謡を聞くような懐かしいミュージカルだ。
何度も上演され、いまは、わが国でもアメリカ同様、学校の文化祭やアマチュア劇団の上演もされる古典である。東宝制作のクリエの舞台は、中堅、新人から成るプロダクションだ。
もともとが南部の田舎の大学から生まれた作品と言うだけあって、構造は単純で、親の不仲な隣り同士の恋人の青春譜である。若い二人、マット(岡宮来夢)とルイーザ(豊原江理佳)。頑固だが人のいい父親たちは今拓哉と斎藤司、二人の中を裂くべく雇われるならず者は青山達三と、旅芸人のモーティマー山根良顕。物語の語り手は愛月ひかる。
どこかで舞台を観た記憶がある俳優ばかりで、堅実な公演になった。演出は上田一豪。演出者はもう四十歳に近い年齢だが商業ミュージカルでは若手の方だろう。突出した役者のいない座組を手堅く、原作に沿って優しいミュージカルに仕立てた。昔のあまり流行らない遊園地のような電飾をつるした中に、一段高い場所を設けただけの装置も、その陰に置かれたピアノとギターにドラムと言う音楽も素朴でいい。物語は昔風にほとんど歌で進んでいき、二幕になると、雇われた悪者たちとの殺陣もあるがいずれもお約束の進行である。お馴染の主題曲は最後に出てくる。これがないとやはりヒット・ミュージカルとは言えないだろう。若い二人が恋を成就するまでが一幕、60分。その破局と仲直りが二幕55分。
東宝が日比谷の基幹劇場で、内容的には派手でもない「アルキメディスの大戦」や時代遅れと言われかねないこの作品を一万円以下のS席で幕を開けるのは、自社の基礎と将来を見据えてのことだろう。そこはさすが長年の商売うまいなぁ、と言う感じと共に、興行者の伝統も感じた。実は筆者はこのミュージカルの芸術座初演を五十年余年前に見ている。その時はオフブロードウエイのミュージカルがわが国で初めて上演される、と言う触れ込みだったが、正直言えば、ぎごちなく面白くもなかったし、客席はガラガラに等しかった。(今回はほぼ7割)。まだ、小屋に客がついていない頃で、前後して森光子や三益愛子の女優芝居でこの小屋は満席続出の劇場として東宝演劇を定着させることになるが、いまでも、この9月から十月公演のような地味な公演も、忘れないところ、千と千尋やレミゼの演劇興行に連なっている大会社の底力を感じないではいられない。パルコ焦るな、公共劇場も伝統は片隅では考えろ、と言う教訓である。

Killer Queens!

Killer Queens!

劇団劇作家

TACCS1179(東京都)

2022/10/14 (金) ~ 2022/10/16 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

「劇団劇作家」クレジットでの久々の公演はモスクワカヌ作のリーディング。陽の目を見ない劇作に陽の光を、という団体趣旨に合致した数年前のリーディング企画(団員=劇作家たちの作品の中でも版権者のミュージカル化不許諾でお蔵入りした篠原久美子作「ゲド戦記」等が印象深かった)が思い出されるが、今回は一作のみの公演。配信をやっているというので拝見した。演出赤澤ムック、音楽伊藤靖浩とあったが何と、ほぼほぼミュージカルと言える「歌」に埋め尽くされた舞台で、台本を持ってのリーディングの域を遥かに超えて装置、衣裳、生演奏も本域である。テノール歌手・俳優の大田翔が黒一点。女たちには女優が扮するが皆歌う。とにかく音楽のボルテージが高い。
女性劇作家らしい台詞は男の慢心を突く。(配信今月末まで)

野外劇『嵐が丘』

野外劇『嵐が丘』

東京芸術祭

池袋西口公園野外劇場 グローバルリング シアター(東京都)

2022/10/17 (月) ~ 2022/10/26 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/10/25 (火)

価格100円

25日17時開演回(75分)を当日券で拝見。

今年の3月、新国立劇場 小劇場・THE PITで拝見した「ふしぎの国のアリス」以来の小野寺修二作品。
この時のイメージを抱いて、今宵の舞台に臨んだが、大方、期待した通り、ダンスパフォーマンスを豊富に盛り込んだ内容だった(もっとも、開演10分前あたりから唐突に?始まった”片桐はいり一人劇場”は全くのサプライズで、ニコニコさせてもらったが)。
でっ、覚悟していた以上に冷え込む中、お目当ての辻田暁さんを初めとする出演者の皆さんの展開力には、只々目を奪われた。

なお、演じ手では、中村早香さんが目を引いた(最初に気づいたとき、一瞬、 アマヤドリ の公演かと錯覚したw)。

【追記】
「嵐が丘」、時代がかった復讐譚&悲恋話くらいの認識で臨んだが、登場人物の多さに当初、やや戸惑った。事前に、きちんと予習してくるべきだったなぁ!

広くてすてきな宇宙じゃないか

広くてすてきな宇宙じゃないか

自由劇場

シアターD300(神戸大学国際文化学部大講義室)(兵庫県)

2022/09/18 (日) ~ 2022/09/20 (火)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

通常配信に続いて、新人公演千秋楽の配信を観劇。
通常公演とは異なり、(通常版の女優さんとは違って)男優さんがお祖母ちゃんのバージョンで、これはこれで包容力のあるお祖母ちゃんで、説得力が有りました。
楽しませて頂きました。
今後の新人さんに期待大!

広くてすてきな宇宙じゃないか

広くてすてきな宇宙じゃないか

自由劇場

シアターD300(神戸大学国際文化学部大講義室)(兵庫県)

2022/09/18 (日) ~ 2022/09/20 (火)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

生で拝見したかったのですが、時間が合わず、通常配信公演を観劇。
新人公演とは思えない公演に仕上がってました。
もう何度も拝見した演目、キャラメルボックスさんの家族愛に満ちたスタンダードSF、とてもほのぼ、ほっこりと気持ちよく拝見させて頂きました。
新人さん達のこれからの公演がとても楽しみです。
面白かった。

ピース

ピース

三等フランソワーズ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2022/09/30 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ライトコメディかと想定し、ドロドロ系や暴力系などがアウトな奥様と千秋楽を予約したのですが、観劇前から結構ダークとの噂を耳にし、不安に思っていました…
以下、奥様のコメントです。

当の奥様は「皆さんの演技に引き込まれ、とても面白かった。楽しかった。」とのコメント。
特に笠松さんや澤井さんなどの女優陣が気になったと、高評価でした。

いずれにしても、好きな劇団さんの公演を奥様にご満足頂けて、私としては一安心、良かったです。

ピース

ピース

三等フランソワーズ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2022/09/30 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

千秋楽を奥様と観劇。
敗戦国の良家の女子を養い、良家に嫁がせる施設…
何不自由なく暮らす彼女らの腐り加減が絶妙に素晴らしい。
そして台詞の合間の所作が堪らなく、(台詞無しで)全ての感情が表現されてて、鉄壁女優陣の演技力、半端ね~~!(そんな女優陣を陰から支える男優陣も良かったよ…)
目が釘付け、永遠に見続けていたい。
熱量、凄かった。

『ハムレット奇譚』

『ハムレット奇譚』

劇団五期会

ABCホール (大阪府)

2022/09/30 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

楽日観劇。
墓守から聞いた真実のハムレット?!
翻訳ならぬ劇訳?!
奇譚らしい、奇想天外な物語…
略取と純愛、女と男、母性と父性の対比が巧妙で、確かな俳優陣に裏打ちされた本格派の舞台。
2時間半、古のハムレット王家の裏側を覗き見?!
観応え十分、観られて良かった。

やっちゃん!?

やっちゃん!?

橋田ゆういちろうのカンパニー

ACT cafe(大阪府)

2022/09/26 (月) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ただひたすら愚直に、シンプルに笑いにこだわった、橋カンさんお得意のハナクソコント。

強面なオジサンの「ママー」からの、可愛い小学生の艶かしい抱擁!?
"やっちゃん"と"やすお"の落差、
"あきお"の落胆、
"蒼"の豹変、
"てるお"の…
右往左往する幸子とママ。

笑いどころ満載の脳天気コメディ!
メチャクチャ愉しかった。

オーファンズ

オーファンズ

ポータブル・シアター

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2022/09/30 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

日本や関西で上演されていない海外作品を積極的に公演されてきたポータブル・シアターさん。今回の公演は…

引きこもりの弟を養うため、無鉄砲な兄は泥棒稼業。そんな2人の前に現れた謎の富豪とは…

富豪の孤独や、弟の無垢な純真さが上手く表現されていた。ラストは全てを背負ってきた生きてきた兄の想いの爆発に心が持ってかれた。
とてもアメリカらしい愛情の表現だと思う。
翻訳劇良かった。

路地裏の舞台にようこそ2022

路地裏の舞台にようこそ2022

一般社団法人アラヤシキ

[00]スパワールド ピロティ,[01]3U(マンション三友),[02]バクロ どやねんホテルズ,[03]ヤマト どやねんホテルズ,[04]喫茶コスモス,[05]成田屋,[06]ゲストハウスとカフェと庭 釜ヶ崎芸術大学(旧ココルーム),[07]日之出湯はなれ こいさん路地,[08]イチノジュウニのヨン(大阪府)

2022/09/10 (土) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

淡水『(sound)space』千秋楽拝見。
ダンスで有名な団体さん?!
今回はダンスと言うより1つのアート作品の様でした。

兎に角、最初っから影がとても格好良かった!
オープニングの巻き戻しの様なアクトの影が超絶格好良し。しびれた。

ただイスの座り心地が良くなかったので、70分は少しお尻が痛かったかも…
(回りの方もそんな状態になっていたような!?)

黄金のコメディフェスティバル2022

黄金のコメディフェスティバル2022

黄金のコメディフェスティバル

シアター風姿花伝(東京都)

2022/10/21 (金) ~ 2022/10/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

チョキチーム演人の夜を観た。
出てくる登場人物出てくる登場人物が個性的で飽きさせない。漫画の中から飛び出してきたと思われるメンバーばかり。
が何と言ってもヒロイン正子役の仁科穂乃花のコメディエンヌとしての才能に痺れた。天才と言っておこう。
ちょっと頭がおかしいくらいの直情型のテンションが高い女の子の役も彼女が演じると実にチャーミングなのだ。舞台狭しと暴れまくる彼女の爆発力にいっぺんにフアンになった。
45分は短すぎる。もっともっと正子の活躍を見たいと思わせる作品だった。お見事。

黄金のコメディフェスティバル2022

黄金のコメディフェスティバル2022

黄金のコメディフェスティバル

シアター風姿花伝(東京都)

2022/10/21 (金) ~ 2022/10/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

チョキチーム劇団ラパン雑貨ゝを観る。
新人漫画家の物語。コメディというより素敵な物語を鑑賞したという感じ。劇中劇がショーアップされていて劇中劇の登場人物にさえ感情移入できた。
漫画家役を好演した真野未華と編集者役の本田一誓がどんどん息があっていき、爽やかだった。ラストシーンが爽快でそれまでの湿った空気がいっぺんに吹き飛ばされた。見事な作劇。

心踏音 -Shintouon-

心踏音 -Shintouon-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/10/19 (水) ~ 2022/10/25 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

前回作とはうって変わって抒情的な物語。
殺陣の激しさは変わらないものの美しいほどの哀しさを感じた。
主演の吉田青弘が演技賞もののかっこよさ。痺れた。

堕天使たちの鎮魂歌~夢色ハーモニーは永遠に~

堕天使たちの鎮魂歌~夢色ハーモニーは永遠に~

劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)

サンシャイン劇場(東京都)

2022/10/21 (金) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/10/25 (火) 13:00

今回も「あ~おもしろかった」でサンシャイン劇場を後にした。
SETは今作で第60回公演。三宅裕司は「公演が還暦、座長は古希。その間に劇団員の幅が広がり、上は介護施設の高齢者から下はひきこもりの少年まで演じられる」とカーテンコールのトークで話していたが、まさにその通り。古希でも年を感じさせない三宅の元気な舞台はまだまだ続くと思うが、三宅裕司&小倉久寛が代名詞のSETもきちんと劇団の役者たちを育てている。今作はそんなことを感じさせるステージだった。

今回は芸能界の舞台裏、といった物語だ。仕事はバックコーラスか脇役ばかり。スターを夢見てこの世界に入って何十年。売れない3人の女性ボーカルグループに秘密の案件が持ち込まれる。芸能界の実力者が売り出す3人組女性アイドルの替え玉として歌ってほしいというものだった。この二つの女性ユニットを中心に話は進んでいく。
3人組女性アイドルは、ルックスやダンスは申し分ないが、何せ歌が下手というのが弱点。そういう歌手に口パクをさせてゴースト歌手に歌わせるというストーリーは、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」にもあった。やっぱり口パクは芸能界の常識なのか。それにしても、この二つのユニット。替え玉の方の歌唱力は見事だし、アイドルの3人は歌を下手に歌うという離れ業をみごとにやってのける。聴いていて感心してしまった。
要所要所で客席の爆笑を引き出す舞台は、今回も健在だ。時事ネタをふんだんに使い、認知症のおばあちゃん役にまでギャグをやらせる。三宅と小倉だけでなく他の劇団員も爆笑の起点となるところは、さすが本公演60回の熟練を感じさせる。
とはいえ、シメはやっぱり小倉だった。この人は地でやっているのか演技をしているのかよく分からないが笑えてしまうという、傑出したコメディアンだ。SETファンの客席の期待にきっちり応えるところなどは「やっぱりスゴイ」と思ってしまうのである。

冒頭にも書いたが、幅の広い年齢層の登場人物を客演なしでこなしてしまうという実力が、SETにはある。

日本人のへそ

日本人のへそ

虚構の劇団

座・高円寺1(東京都)

2022/10/21 (金) ~ 2022/10/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

良い出来、良い劇団。これでラストなのは勿体無い。そう思わせるいい芝居だった。『虚構の劇団』、結構観た気がしていたが実はニ回だけ。『サードステージ』と混同していた。

井上ひさしの戯曲デビュー作。こまつ座で観た朝海ひかるさん出演の作品がエロかった。強烈に印象に残っている。
冷静に観ると、日本人論の塊。『日本のボス』なんて、今まさに暮らしているこの現実の仕組みを大声で糾弾している。一般的な皆さんはニヤニヤ苦笑いで収める話なのだが、山上徹也みたいな自爆テロリストがうようようごめいている時代の変革期。「こんな国は嫌だ!」と叫び出す奴が現れるかも知れない。同性愛ネタも強烈で、「昭和天皇のルックスがイマイチだから日本軍は弱くなった」と言いたい放題。タイトに削ってある為、作品の本質が掴み易い。

かつて一世を風靡したストリッパー、ヘレン天津を演じる小野川晶(あき)さんが魅力的。おかっぱの女学生姿はT-ARAのボラムを想起。葉山レイコに似た美人。
狂言回し的存在の久ヶ沢徹氏は膨大な台詞を炸裂。冒頭の歌の途中で「間違えた!この後何だったっけ?」と他の共演者に聞いてそこから立て直す場面も。観ているこっちがハラハラした。
小沢道成氏のスタイリッシュなヤクザ、渡辺芳博氏のクリーニング屋の親父も強烈なインパクトを残す。
健康的な木村友美(ゆみ)さんの肢体も目立つ。
下着姿で踊りまくる華やかな女優陣が美しい。
梅津瑞樹氏のファンが矢鱈いた。
ストリッパーのストライキの歌が秋元康調で良かった。

上部スクリーンにテンポよく映し出されるイラストが本当によく出来ている。膨大な言葉遊び、聴覚だけの情報が視覚を使ってより深く認識でき、井上ひさしの徹底的に詰め込んだ言語世界を密度濃く味わえる。

ネタバレBOX

岩手の山奥の村から集団就職で上京する女の子。「都会の男に汚される位なら」と、実の父親に強姦される。勤め先のクリーニング屋では主人に愛人になるよう懇願され、奥さんから追い出される。転げ転げて職を転々とし、トルコ嬢からいつしかストリップの舞台に。ストライキのリーダーになり初恋のバッタ屋(ヤクザ)と再会し結婚するもそれも束の間。日本の風習、権力者への贈り物として組長、右翼、遂には代議士の妾に。『嫌われ松子の一生』だ。小野川晶(あき)さんの佇まいが良い。

私立吃音矯正学院の教授の論説。『人間の尊厳を冒す「吃音症(=どもり)」とは“言葉”の病気である。“言葉”(=文字、言語)を操ることこそ、人間が他の動物と一線を画す拠り所である為、真の人間的病気といえる』。井上ひさし自身も吃音症に悩まされた経験があり、それが元になっている。
この人間の尊厳を取り戻す為の治療劇こそが今作。

井上ひさしは「吃音症の人は心の優しい人だ」と書いている。他人の反応を気にする余り、適切な言葉を見付けられず慌ててしまい喋れなくなる。自分の伝えるべき言葉が見付からないまま、羞恥に悶え苦しみ続ける。
結局、今作では誰のどもりも治ることはないのだが、この治療劇をずっと続けていくことそのものが治療であるという結論。井上ひさしは生涯治療を続けたのだろう。
パラダイス

パラダイス

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/11/03 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/10/24 (月) 18:30

間臭糞糞(にんげんしゅうぷんぷん)←褒めてる)な赤堀雅秋作品!!
やっぱり好きだわ。
あの両親の会話とそして出戻り娘の態度が頷けることばかりで面白くも哀しい。
不安要素詰め放題のパラダイス!!
2階のC列。同じ料金で…と嘆いたが、全体がよく観えたので良かったです。
あの舞台美術も好きです!
ボーリング場や屋上、下の世界と上の世界の格差。しっかり受け止めました!

オルガ・トカルチュクの『宝物』

オルガ・トカルチュクの『宝物』

シアターX(カイ)

シアターX(東京都)

2022/10/19 (水) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/10/20 (木)

ポーランドのノーベル文化賞受賞者オルガ・トカルチュク (Olga Tokarczuk) の作品
シンプルな舞台美術と生ピアノの音楽(転換にのみ使われていたと思う)にまず魅了された。
とにかく観て感じて欲しくて知り合いに紹介しました。それくらいインパクトがありました。
シアターχの関連企画はきっと観た方が良いと思いました。

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