最新の観てきた!クチコミ一覧

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ディグ・ディグ・フレイミング!

ディグ・ディグ・フレイミング!

範宙遊泳

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2022/06/25 (土) ~ 2022/07/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

範宙遊泳の『ディグ・ディグ・フレイミング〜私はロボットではありません〜』を観劇。

10年以上前に期待の若手劇団として注目を浴び、映像、舞台セット、照明を多用して現代社会に警告を鳴らしていたが、演劇的な面白さが欠けていたのだろうか?それほど人気には至らなかった。
だが昨年に岸田戯曲賞を受賞して、これから一気に飛躍する劇団と思われる。

人気のユーチューバー集団は如何に視聴者数を上げるか?を苦心する中、誹謗中傷、炎上などに敏感になりながらも、あの手この手で電脳の世界を徘徊している。
そんな最中、記憶にない事件の被害者の家族が乗り込んできて、ユーチューバー集団が窮地に追い込まれしまう….。

電脳の世界なしには生きていけない我々は、ネットの書き込みの誹謗中傷で病気になったり、死まで選んでしまう中毒者は多数だ。
誰もが簡単に電脳の世界で泳ぐ事が出来、それに伴う危険と楽しさは紙一重だが、自分の意志とは無関係に広がってしまう恐怖に警告を鳴らし、どのようにして生き抜いていくか?と言うメッセージが語られている。
言葉にしてしまうと立派なが、それに相反する熱苦しい俳優陣の演技と馬鹿馬鹿しい小道具使いと笑いがテーマの深刻さを助長する。そこに好き嫌いが分かれそうだが、深刻な社会問題を問うているのは間違いない。
李そじんと村岡希美の共演はファンには堪らない。
オペラ座の怪人

オペラ座の怪人

劇団四季

大阪四季劇場(大阪府)

2022/03/06 (日) ~ 2023/08/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今回の大阪公演、初めての観劇です。ファントム、クリスティーヌのすばらしい歌声にうっとり。定番の歌は何度聴いても感動します。前半の終わりにこんなお話だったけ?と思いつつ、後半に入って、やっぱり違うと思いました。新演出なのですね。シャンデリアの真下の席、気持ちも高まりました。もう一度観たいと思います。

捨て身のハンサム

捨て身のハンサム

2223project

小劇場B1(東京都)

2022/06/22 (水) ~ 2022/06/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

超絶上手い戯曲。角田さん可愛いかったなぁ!

ガガたち

ガガたち

カナリアーズ

SCOOL(東京都)

2022/06/23 (木) ~ 2022/06/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

怖い

ネタバレBOX

とにかく怖い
未来からの手紙

未来からの手紙

アンティークス

王子小劇場(東京都)

2021/10/06 (水) ~ 2021/10/10 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

二部構成でしたが、めちゃ泣きました…
再演あったら、現地でみたいです!

「KANAGAWA MUSIC REVUE SHOWvol.3」

「KANAGAWA MUSIC REVUE SHOWvol.3」

MPinK(ミュージカルプロジェクトin神奈川)

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2022/04/21 (木) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初めて生で観たMPinKの公演!
最後にMPinKのテーマはもう最高でした!

舞台『MASK』

舞台『MASK』

下山プロデュース公演

千本桜ホール(東京都)

2022/03/02 (水) ~ 2022/03/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

めっちゃ楽しかった!
チェキ会もあって最高だったな…

99-TSUKUMO-

99-TSUKUMO-

盆栽サイダー

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2021/12/23 (木) ~ 2021/12/27 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とあるきっかけにたまたま行った公演で
盆栽を知ったきっかけにもなりました!
もう涙無しでは観れません!

ヒルノカリヤド

ヒルノカリヤド

盆栽サイダー

千本桜ホール(東京都)

2021/04/09 (金) ~ 2021/04/12 (月)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

盆栽のことを知る前にやってた公演でしたが
ついこないだのイベントで映像を見ることができて、
爽やかな物語でした!

メインディッシュ

メインディッシュ

TEAM RevArt

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初池袋で、初めて観たキャストも多くて、
とても楽しかったです!

TEAM RevArtイベント公演『アオイ』

TEAM RevArtイベント公演『アオイ』

TEAM RevArt

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2022/01/08 (土) ~ 2022/01/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

久しぶりに現地でみたRevArtの舞台
チェキ会もあり、とても楽しかったです!

恋砂⁻れんさ⁻

恋砂⁻れんさ⁻

TEAM RevArt

テアトルBONBON(東京都)

2021/08/19 (木) ~ 2021/08/24 (火)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

現地まで行くこと出来ませんでした。
配信でも3チームそれぞれに良さがあって
とても楽しかったです!

たいようの歌

たいようの歌

TEAM RevArt

シアターブラッツ(東京都)

2021/04/22 (木) ~ 2021/04/26 (月)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

緊急事態宣言で、配信チケットでしたが、
あー生で見たかった!と思う内容でした!

モノクロの種

モノクロの種

TEAM RevArt

溝ノ口劇場(神奈川県)

2020/09/30 (水) ~ 2020/10/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

観に行ってとても楽しかったです!

もんくちゃん世界を救う

もんくちゃん世界を救う

U-33project

王子小劇場(東京都)

2022/06/22 (水) ~ 2022/06/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

独特の雰囲気があり、その世界観を楽しめました。
明るく楽しく話が進みますが、考えさせられる場面も沢山あり、ちょっと怖くもなりました。
もんくちゃん、見た目も声も表情も魅力的でした!
おとぎ話と現代が混じったような不思議な時間を過ごせました。面白かったです。

もんくちゃん世界を救う

もんくちゃん世界を救う

U-33project

王子小劇場(東京都)

2022/06/22 (水) ~ 2022/06/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ストーリーテラーの中村透子(とうこ)さんが本作の絵本を手に持ち、読み聞かせを始める。文句ばかりで喧嘩が絶えない老人夫婦の話を子供向け番組風味のコミカルなアクションをまぶして展開。皆で同じ動作をダンスのように振り付ける様がリズミカル。子供番組のノリで話は進む。おじいさん(伊藤瑛佑〈えいすけ〉氏)が向かったのは牛丼屋。牛丼の吉田家の店内放送がなか卯の水樹奈々そっくり、何故かaikoばかりかけている。そこにいたゆでちぃ子さんがおじいさんの目に止まるのだった。
ゆでちぃ子さんを中心に桃太郎を模した一行、不条理な世間に文句を言えない弱者達が鬼退治に向かう。会社でパワハラに遭っている犬(柴崎史也氏)、学校で苛めに遭っている猿(早見蛍〈けい〉さん)、誰からも無視されている雉(田中天さん)。町中に痛みが溢れ、被害者の憎悪が向く先は加害者ではなく、何も出来なかった自分自身。

中村透子さんが最高、ずっと観ていられる。彼女のリアクション芝居は秀逸。赤鬼役の平安咲貴さんはこういう嫌なキャラがよく似合う。小泉愛美香さんはもう神々しい。(ただファンなだけ)。

ネタバレBOX

前半は厳しい展開、なかなか面白くならない。後半、小泉愛美香さんの登場からパーッと明るくなる。キク(聞く)ちゃんはひたすら「何で?」と聞いて回る好奇心旺盛な小学生。彼女がいれば場は成立する存在の強さ。更にゆでちぃ子さんが絵本を奪いストーリーテラーの中村透子さんと役割を強引に入れ替える。肩を落とし仕方なく話の続きを力なく展開する中村透子さん。ここからが真骨頂、ぐんぐん面白くなっていく。

いつも物語は同じ構造。正しいと思ったことを突き詰めてみても、更なる絶望的な結末が待っている。相対的な価値観を突き合わせてみても立場が変わるだけで構造自体は変わらないからだ。頭で善悪を考えないで、あるがままに生きていくしかないのか。それにはまず自分を好きになる必要がある。自己肯定がこの世界の肯定に繋がるから。まあそここそが一番の難問なのだが。
たぐる

たぐる

ここ風

テアトルBONBON(東京都)

2022/06/22 (水) ~ 2022/06/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

親子の関係ってなんだろう
人を救うってどういうことだろう(医師を含め)
そんなことを沢山の笑いとともに深く考えさせられた
ずっと聴こえていた波の音に久しぶりに海辺に行ってみたくなった
時間を表現するライティングが素晴らしかった
なんかぶっきらぼうなんだけど鶴屋の存在がエッセンスになってるように思えた
明日美お母さんみたいなのほいくつになってもいいなぁ(笑)

何待ってんの?

何待ってんの?

ほっぺ向上委員会

新宿眼科画廊(東京都)

2022/06/24 (金) ~ 2022/06/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

物語(脚本)は、サミュエル・ベケット作「ゴドーを待ちながら」(二幕の悲喜劇)を擬えており面白いが、観せる(演出)工夫がほしいところ。せっかくの観せたい内容が、観客に十分伝えきれないようで勿体ない。
(上演時間1時間40分)6.27追記

ネタバレBOX

この物語も『ゴドーを待ちながら』と同じ2幕劇(途中で暗転)。中央に信号機(柳橋)が立ち、下手に公衆電話があるだけのシンプルなもの。

第1幕は浦尻湊(小山田匠サン)と虎後凛(井澤佳奈サン)という男女が待ち続けている。誰を待っているのか、もしくは何を待っているのか?2人は待ちくたびれて、たわいもなく滑稽で実りのない会話を交わし続けている。そこに泉夫人(太田華子サン)と召使ロボット・ラッキー(内川大輝サン)がやってくる。ラッキーは首にロープを付けられており、ラッキーは夫人の命ずるまま ぎこちなく踊ったりする。しかし「考えろ!」と命令されると突然、哲学的な演説を始める。夫人とラッキーが去った後は…。
第2幕においても浦尻と虎後がまた何者か何かを待っている。1幕と同様に、夫人とラッキーが来るが、夫人は盲目になっており、ラッキーは何もしゃべらない。そして2人が去る。今日も何も起こらず…。人が「今この場所に存在すること」「この瞬間を生きること」を描いており、先の見えない不安、確かなものなど何一つないという恐怖、それでも同じ繰り返しの毎日を生き続ける。

「ゴドーを待ちながら」(当初のタイトルは「待つ」らしい)では、ゴドーが何者であるかは劇中で明言されないが、何となく人であることは、容易に解釈出来る。しかし本作は更に曖昧な設定である。何もない空間は空虚感であり、同じような展開を2度繰り返すことで時間の経過と永続を暗示させる。物語は大きく畝らず、分かったような分からない会話が延々と続く。ただ、時々鳴る公衆電話によって意識の変革なり待つ必然性を表現している。2人の間には恋愛感なり依存し合う何かがあるよう。それぞれ自己にある葛藤なり苦悩らしきもの、そして孤独感を感じる。
2人は生きているのかといった疑問…繰り返しは此岸同様、彼岸でもあるのか?何となく太宰治を想像し、玉川という地名、信号機(柳橋)という花街がさらに膨らませる。彼の短編小説「待つ」も重なり2人の関係性を連想してみる。公衆電話は彼岸と此岸を結ぶ年に何回かの連絡(宗教的、文化的な儀式)のように思える。

表層的には、暇つぶし的な時間経過の中に「ゴドーを待ちながら」の演劇的な面白さがあるらしい。さて当日パンフで、金曜日のアイさんが「自分がより有意義だと思えることに時間をを費やしたい」、太田華子さんは「無駄が生きる上で結構大事なのかも」と書いており、二人の思いが伝わる“暇つぶしではない”公演であった。

演出で2点気になる。
第一に、会場に段差ある客席を用意しているが、演者が板(床)に座り寝そべった演技をした際、客席後方では観づらいと思う。特に客席よりで演技をすれば前席の人影に隠れてしまう。
第二に、空調・換気によるfan(ファン)が回る音によって、演者が小声で呟くような台詞が聞き取り難い、もっと言えばかき消されてしまう。
観せるために、何らかの工夫(例えばベンチを置く等)が必要だろう。
次回公演も楽しみにしております
もんくちゃん世界を救う

もんくちゃん世界を救う

U-33project

王子小劇場(東京都)

2022/06/22 (水) ~ 2022/06/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

桃太郎をモチーフにして、如何様にも深読み出来そうなテイを装いながら、その裏でちゃっかり舌を出しているようにも思える快作。

たぐる

たぐる

ここ風

テアトルBONBON(東京都)

2022/06/22 (水) ~ 2022/06/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「父はこの浜で一人 何を思って暮らしていたのだろうか」を、父を知る人々によって思い巡らす(たぐる)物語だが…。出来事やちょっとした台詞の端々に文学的な香が漂い、何気ない日常、それも夏の数日間を描いた秀作。
物語は大きく畝る展開は観せず、どちらかと言えば さざ波のように穏やかな日々。そんな何気ない暮らしの中に喜びや幸せがあるのかもしれない。その平穏が脅かされ壊された時に、初めて足元の幸福をかみしめることになる。この物語は、その穏やかさに、小石を投じちょっとした波紋が…そんな印象を持たせる公演。
同時に気になることも…。
(上演時間2時間 途中休憩なし)

ネタバレBOX

舞台セットは、この劇団らしく丁寧な作り。上手に少し段差を設け 住居(玄関戸)・パーゴラ、そこにテーブルや籐椅子、下手は奥に葉が生い茂り、手前にテントが張られている。後ろの葉影と手前のワンポールテント(横柄)が遠近法のように奥行きを感じさせる。所々にあるランプ型の灯があり、実に趣のある光景である。また遠くに聞こえる波の音が優しく 心が洗われるようだ。

物語は、以前父が住んでいた、この家に三か月前に引っ越してきた元女医・市橋一花(もなみのりこサン)が主人公。冒頭、見知らぬ男・瀬能幹夫(岸本武亨サン)が勝手に家の前のスペースにテントを張って、その経緯等を二人で話すところから始まる。幹夫曰く、一年前にもここにテントを張り寝泊りしており、一花の父の許可は得ていたと。一花は、「あの人らしい」と呟く。この言葉には、物語の背景にある自分や母を捨て(別れ)た父の「いい加減さ」なのか「融通が利いて少し良い人なのか」、その後の物語の展開の肝になる上手い描きである。父の捉え方は、肉親である一花と、この地の人々とでは違う。だからこそ一花は父を「あの人」と呼び、地元民は名前で呼んでいる。人が持った感情の距離感は、呼び方で変わる。それが終盤でさり気無く分からせる巧さ。

一花の親友で看護師・野田明日美(天野弘愛サン)、その息子・純(岡野屋丈サン)、そして一花を命の恩人という鶴谷七恵(はぎこサン)が遊びにやってくる。町役場の蝶野翼(斉藤太一サン)は面倒見が良いが、実は好意を抱いている。街で食堂を経営している島茂雄(霧島ロックサン)、従業員ジョニー(香月健志サン)の仄々とした雰囲気、そして勝手に家に住み着いてしまった久右エ門(花井祥平サン)の肉体美と不思議な存在。登場人物によって、登場しない人物(亡き父)のエピソードを点描していくが…。同時に一花の心に残った出来事(傷)が、医師を続けられなくした。
役者の演技力は確かで、バランスも良く安心して観ていられる。

父の死因は溺死。海で溺れる母娘を助けるために、自分が犠牲になった。
蜘蛛を逃すこと、そして幹夫が書いている未完成小説の粗筋を聞く一花、二人の会話が小説内容と相まって滋味溢れる。父は妻(母)と娘(自分)を捨てて生き、一方、他人の母と娘を助けて死んだ。贖罪なのか「蜘蛛の糸」を思わせる。
一花は助けた患者が、退院後 多くの人を巻き込んだ交通事故を起こした。何ら道義的責任はないが、それでも…。蜘蛛の糸にぶら下がった人を助けたつもりが、何ら関係のない多くの人の命を奪ってしまう。人々が話す父の思い出が、いつしか幼き頃に別れた父の面影を求めるかのように懐かしい。「あの人」が「父」へと表現が変わり、自分の気持に向き合うようになるような。がんじがらめ の関係から少し解放されたのか。

気になるのは、影の主人公である「父」の姿がぼんやりしており、立ち上がってことないこと。人命救助のエピソードが強く、この地で暮らしていた姿、その日常(冒頭の文句)が想像できないこと。特に自業自得とはいえ、父であれば娘に会いたいであろう気持が伝わらない。その何とも表現しにくい感情を演劇としてもっと観たく、そして感じたかった。
次回公演も楽しみにしております。

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