最新の観てきた!クチコミ一覧

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abc♢赤坂ビーンズクラブ

abc♢赤坂ビーンズクラブ

エヌオーフォー No.4

赤坂RED/THEATER(東京都)

2022/07/07 (木) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

コントにダンスに歌にシリアスドラマにと、キュートなガールズのバラエティーに富んだステージ、大いに楽しめました。

畳屋のあけび

畳屋のあけび

CROWNS

シアター代官山(東京都)

2022/07/06 (水) ~ 2022/07/10 (日)公演終了

実演鑑賞

良い舞台だったと思います。

第15回 シアターΧ 国際舞台芸術祭2022(IDTF)

第15回 シアターΧ 国際舞台芸術祭2022(IDTF)

シアターX(カイ)

シアターX(東京都)

2022/06/16 (木) ~ 2022/07/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

IDTF2022 7.5 19時 シアターX
本日の出演は3組

ネタバレBOX


 初めにフィンランドから来日のヴィルピ・パハキネンさん。筝の森稚重子さんの生演奏との共演だ。筝は十七弦他二つの筝を用いた。作品のタイトルは「Solos」。2人のアーティストのSoloが重なるという意味でも具体的にダンスが蜘蛛を描いた作品とモルフォ蝶を描いた作品2作によって構成されていることも含めて複数のsが付いているのは象徴的だ。
 ヴィルピさんは2000年のIDTFに参加して以来2度目の出演で、本来前回2020年の第14回IDTFに参加を予定していたがCovid-19の影響で参加できずその時のメインテーマは“『蟲愛づる姫』(「堤中納言語」に所収)とBiohistory=生きものの物語”と題されていた。当然そのつもりで今回演じられた2作品を準備して『蟲愛づる姫』に参加を予定しており、主催者側が今回のコンセプトとも関連があると判断、発表作品を変更することなく演じられた。
 構成は2部に分かれ、1部では蜘蛛が2部ではモルフォ蝶が演じられた。筝は十七弦筝を1部の演奏に、通常サイズの筝を2部の演奏に用いた。森さんは作曲もするので、上演作品の為に作曲。フィンランドと日本で各々が独自にを作った作品をネット上で交信してみると波長がピタリと合ったのであった。拝見・拝聴し乍ら感じていた量子の重なり合いというようなことが2人のアーティストの間で実際に起こったのかも知れない。ダンスは、形態模写を基本とするように見えつつ、もっと遥かに深い命の根のような所で息ずく生命そのものの波動(例えば電子)と存在(例えば粒子)を同時に表しているような形象であり蜘蛛では筝が、モルフォ蝶では森さんとルイ・ヘルナンさん、コルテス・マヤさんの音響が用いられ呼応した。また衣装は、蜘蛛では黒ベース、モルフォ蝶ではブルーベース、見事であった。
 次の出演者・藍木二朗氏はソロ。コーポラルマイムやパントマイム、モダン、コンテンポラリーダンス等をやってきた人だが、今回の発表作「バイオポップ」では、ルネサンスを独自解釈している点では以前書いた女性コンテンポラリーダンサーの浅野里江さん同様だが、浅野さんのRenaissance解釈とは無論全く異なり、映画バイオハザードやゲームの視座を取り込んだという。Renaissanceにしては発想が余りに安易に感じられたのは、男性は日常的に己の身体を女性ほど強く意識せずに済むからかも知れない。
 トリを飾ったのは矢張り女性ダンサー清水知恵さんだったが、タイトルは「Voiceless Whisper」。人間環境学の研究もして博士号も取得、大学教授でもある。使われた曲はグレツキの交響曲第3番第2楽章「悲歌のシンフォニー」。流石インテリの知的で深く更に純度の高いダンスと感心させられた。それは研究と、重ね合わせ可能な量子的世界やボードレールのコレスポンダンスの世界を綯い交ぜたような世界であり、身体表現であるダンスとより緊密に而もより照応して波を形作るような表現と感じたのは自分ばかりではあるまい。この点では本日初めに演じられた「Solos」とも共振しているような気がしてならぬ。

畳屋のあけび

畳屋のあけび

CROWNS

シアター代官山(東京都)

2022/07/06 (水) ~ 2022/07/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

みんないい人で、切なくて。ストーリーも演者も良くて、良い時間が過ごせました。ありがとうございました。

畳屋のあけび

畳屋のあけび

CROWNS

シアター代官山(東京都)

2022/07/06 (水) ~ 2022/07/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

一人ひとりの設定がはっきりしていて、いい人たちばかり、切なさと嬉しさを感じて涙・涙でした
良かったです

紙屋町さくらホテル【7月17日~18日公演中止、山形公演中止】

紙屋町さくらホテル【7月17日~18日公演中止、山形公演中止】

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2022/07/03 (日) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/07/07 (木) 13:00

座席1階

先の戦争で、特高に監視されながらも当時の新劇の舞台をやり遂げようと奮闘する役者たちの物語。自由に表現できる喜びを痛感させてくれる。
身分を隠して高位の軍人が劇団に参加しているのがポイント。冒頭に、その軍人たちによる核心となるシーンが展開する。陸軍と海軍の確執は知られているが、お互いを尾行したり、自分たちの主張を通すためなら同じ帝国軍人なのに切り捨てる道も取るという、組織としては崩壊している姿も劇中で描かれる。
印象的なのは、テーマソングとでも言うべき「すみれの花咲く頃」だ。この曲をピアノをバックに合唱するシーンは強く印象に残る。これこそが失われてしまってはならない大切な平和なのだろう。
宝塚をやめて新劇に移った実在の女優が描かれ、演じる松岡依都美が宝塚方式の演技を披露する場面がおもしろい。座組みに参加している俳優たちがしっかり自分の持ち味をそれぞれ発揮していることで、この舞台が輝くのを目の当たりにする。
台詞の中に「人間の中でも宝石のような人達が俳優になるんです」という場面があった。ホントにそうかもね、と思ってカーテンコールがやまない劇場を後にした。

かつてサジェを悩ませた幾つかの難題

かつてサジェを悩ませた幾つかの難題

演劇企画 heart more need

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2022/07/06 (水) ~ 2022/07/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/07/07 (木) 14:00

100分。休憩なし。

小林秀雄先生来る

小林秀雄先生来る

ハルベリーオフィス

駅前劇場(東京都)

2022/07/01 (金) ~ 2022/07/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

奇抜な本を旗揚げに選んだものだ。03年の初演で、オンシアター・系の乾電池系の壱組印が初演した原田宗典の本の再演。こういう本もなくはないが、虚実の混ぜ方が奇抜なのだ。
昭和の末期、イタコもいるという東北の漁村は全村上げて文学村で、住人は文学者の先人の名前を持っている。文学雑誌も出していてその壱〇〇号記念号に東京から有名な先生を呼んで講演会を開こうということになる。漁をしている漁船の上での青年たちの合意である。
招聘された文学者が東京でも有名で昭和を代表すると言われている批評家の小林秀雄先生(藤崎卓也)。偽者なのではないかと、青年たちも疑う中で、小林秀雄先生は、悠然と自己のスタイルを崩さず青年たちと酒を酌み交わし、フリッピン女性(稲村梓)の案内でいたこを訪れ、講演会に臨む。最後の「雑談」と題した講演が秀逸で、原文アレンジなのであろうが、合理・便宜主義より、知の鍛錬が必要、と言う論を諄々と説く。
青年たちも村人もよくはわからないながらも聞かされてしまう。それは劇場の観客も同じでタイトルから年配が多いのではないかと想像していたが、ほとんど若い観客たちも呑まれている。ここは、小林秀雄を演じた藤崎卓也のお手柄で、さばけた人柄と同時に当時の主知主義を引っ張った小林の格調をよく演じている。
芝居はここまで約弐時間。飽きずに見ているうちに、狐につままれたような感じで終わるのだが、ちゃんと謎解きもある。
グループの旗揚げ公演でよくぞ、こんな埋もれていたヘンな本を発掘したものだ。確かに本は、形もよくはできていないし、何を言いたいのかキモがつかめない。だが、そこはエッセーの面白さで、見ている間は十分に面白い。あとであれこれ考える面白さも残されている。
こういう一筋縄ではいかないカタチの悪い本はアングラから90年代まではよく小劇場で上演されていたように思う。竹内銃一郎(秘宝零番館)、生田萬(ブリキの自発団)大橋泰彦(離風霊船)。なんだか、彼らは、どこかで小林秀雄とも通底していたのかもしれない。
ただ、小林秀雄も没後四十年アの権威も今の観客はほとんど知らないだろうから、宙を撃ったようなところもある。こういう埋もれた本の発掘を新しいグループの柱にするのも面白いかもしれない。そういう時代の変遷も含めて面白い公演だった



寝盗られ宗介

寝盗られ宗介

★☆北区AKT STAGE

北とぴあ つつじホール(東京都)

2022/07/06 (水) ~ 2022/07/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

この演目初めての観劇でしたが、いかにもつかこうへい氏らしい昭和の喧騒(かなりハラスメントでちょいとバイオレンス)に溢れた芝居でした。劇場でしか味わえないですね。演出は令和ですけど。

小林秀雄先生来る

小林秀雄先生来る

ハルベリーオフィス

駅前劇場(東京都)

2022/07/01 (金) ~ 2022/07/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

壱組印が2003年に初演、2008年に再演した演目で、当時の舞台に出演していた藤﨑卓也氏が企画し念願を叶えた舞台という事らしい。壱組印で大谷亮介が演じたカッコ付き「小林秀雄」を、藤﨑卓也氏が演じる。この作品の勘所は禁ネタバレであるが、よく書けている。作者の原田宗典の娘が、原田マハだったのネ(関係ないが)。

ネタバレBOX

青森のど田舎でブンガクを志す若者たちがこなれた方言で夢を語り、同じ女を巡って悶着を起こす。彼らにとってはどちらも崇高で切実な「夢」に属するらしい。素朴で単純な心の形が、観客の感性の地ならしをする。この心の地面に、言葉が滴り、沁みて行く。
正義の人びと

正義の人びと

オフィス再生

六本木ストライプスペース(東京都)

2022/07/02 (土) ~ 2022/07/05 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「正義の人びと」6度目の上演という。Corichの過去公演ページの2公演を見ると役者数が少しずつ減り、今回は戯曲上の役は5名(他一名は作者の役)、上演時間も1時間45分で、大胆にテキレジを入れていると思しい(俳優座での上演と比較してもだいぶ削られている)。

演出が印象的だ。地下の一室の会場は、中央に地上階から階段がくの字に下り、奥側に大きく死角があるが、タイプ机が置かれ、作者カミュらしい男がタイプを打ったり佇んだりしている。役者も役人物として奥か上手ドアから出入りする以外は、ゆっくり移動したり佇んだりする。奥からの光が中央の「オブジェ」によって幻想的に動き、ドラマを胚胎す場所(あるいは歴史、あるいは人間の想念)であるかのように揺らめく。

物語は帝政ロシア時代の末期、大公暗殺に至るテログループの群像劇であるが、「正義」とその「実行」(暗殺)との乖離に揺らぐ人間心理が活写される。女優5名の内4名は男の役をやり、これが殆ど違和感も不足感もなく、非情な任務を自らに課する事となった緊迫感が、それぞれの個性において表現されていた。
ストレートな俳優座の上演より、戯曲の中心軸をとらえ、回した独楽の如く整然として切れ味がある。

ただ、暗殺を遂げ囚われの身となったカリャーエフの元に届いた大公夫人(未亡人)からの手紙が読まれるくだり、何処か冗長な感じがしたのだが、今言葉にしてみると・・
それまでの「内向き」の言葉の世界を表すに相応しい劇場環境と演出が、この時初めて、「外からの」声によって心がかき乱される、その瞬間として何等かの変化を見たかった所、「声」は相変わらず内なる心の問いのように響いている(演出的な工夫として、散在していた縦長の板(実は鏡だった)が彼を囲い込み、罪責感と向き合わせられるといった意味を付与していた)。
その声は、カリャーエフが元来持つ繊細で豊かな感性が、自らの良心から発する言葉とも思えるので、外界の、つまり実在の他者が物理的存在として現前した感じがしない、という憾みだ。
(そこが星5にはもう一歩、と思わせた要因のようである。)

しかし繰り返しになるが、愛を信じる故に悩むカリャーエフ(岩澤繭)、その恋人で爆弾製作を担うドーラ(あべあゆみ)、メンバーの扱いに長け理解力を示しつつグループの規律を重んじるアネンコフ(磯崎いなほ)、絶望と心中するかのように復讐の徒として暗殺計画を遂げようとしているステパン(加藤翠)、最初の計画で実行部隊となり、失敗によって心が折れた若いヴォワノフ(嶋木美羽)と、その演じ分け(役人物の内面化)には深く感じ入った。
最後は奥で作者を演じていた長堀博士氏(立ち姿を初めて見た)がつかつかと前に出、一人挨拶して終演を告げたのも、そぐわしかった。

ネタバレBOX

演出の高木氏の肩書「照準機関」は何時だったか目にした記憶があるが、職務的には「演出」の事をそう表現しているようである。同ユニットは2010年代に年2~3公演(3日間5ステージ)をコンスタントに打っているが自分は知らなかった。
見沢知廉の文章を取り上げていたりトークゲストに鈴木邦男氏の名があったり、取り上げる題材、関心対象が特徴的、「闘う人」の中でも独特な立ち位置がある。「正義とは何か」、そして孤高の存在。「正義の人びと」の舞台を手掛かりに問題関心の奈辺にあるかが推察できそうではある。正義を追求すれば先鋭化し、過激化しかねない。それにより(支配構造の中に生きる)大多数の人々の感覚から離れて行く。だが、だからと言ってそれが「正義でない」事になるのか。芝居を観る者と芝居の中で行動する者との間にあるのは時間差であって、歴史上の現時点での通念が、果して将来歴史を眺める観客の目にさらして「正しい」と言えるのか・・こう問うならその者は孤高への一歩を踏み出している。
バカの声

バカの声

ツツシニウム

キーノートシアター(東京都)

2022/07/01 (金) ~ 2022/07/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

シャッフル②を観劇しました。
独特の雰囲気で、緊張感のあるストーリーでした。
伝いたいテーマは分かったような・・でも、果たして自分は本当に理解できたのか?という感じです。
内容や音響、役者さん達の演技に、何とも言えない怖さを感じました。
濃密な時間を過ごせました。

白きレジスタンス~約束の行方~

白きレジスタンス~約束の行方~

ピウス

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2022/06/30 (木) ~ 2022/07/06 (水)公演終了

映像鑑賞

ドラマチックな展開が続いて続きが気になる終わり方でした

今まで通り映像を使った演出が多かったですが
今回(多分)1シーンだけあった影を使った演出が印象に残りました

畳屋のあけび

畳屋のあけび

CROWNS

シアター代官山(東京都)

2022/07/06 (水) ~ 2022/07/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

https://twitter.com/HQFlqpEtJipeZRk/status/1544666685395070976

まるで二時間ドラマを見ているかのような安定感で穏やかな空気感でした。
空調もぬるかったです!

美しきものの伝説

美しきものの伝説

劇団東演

俳優座劇場(東京都)

2022/06/16 (木) ~ 2022/06/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

有名な戯曲だが舞台を初拝見。島村抱月(鍛冶直人)の、日常的でしたたかな存在が印象的だった。文学座かなとおもったら、やはりそうだった。渡辺美佐子は、松井須磨子(=カチューシャ)役で、うぶな少女カチューシャを演じて、ユーモアがあった。89歳で(女囚服の背中「19231023」と、さりげなく渡辺の誕生日が書いてある)この青春群像のなかの松井須磨子をやるとはすごいことだ。

同じ題材を扱った木下順二「冬の時代」があある。木下もあだ名で登場人物を命名していたから似ている。宮本のこの戯曲は演劇青年たちも絡めたところが違っている。

戯曲としては二つの対話が肝になる。「幸せな民衆に芝居はいらない。祭りがあればいい」と語る抱月と久保栄の演劇対話と、権力奪取か権力否定かの堺利彦と大杉栄の革命対話である。特に大杉の語る極端な権力否定論は空論なのだが、空論ゆえのというか、妥協を排したひたむきな議論の美しさがある。初演当時には、既成左翼政党批判という側面も持ったのかもしれない。最後、真っ白な服を着て、陽光の中、パラソルを指して歩く大杉と野枝。まぶしく、まさに「美しきもの」の姿だった。

正義の人びと

正義の人びと

オフィス再生

六本木ストライプスペース(東京都)

2022/07/02 (土) ~ 2022/07/05 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

劇場的には使いにくかろうな
中央部の階段とか
地下スペースの配置を
テロリストの隠れ家的に用いての
臨場感・緊張感を伴った芝居でした
普通に用いてたドアや扉なども劇中で
そのまま使用したりと使い方が巧かった

ネタバレBOX

壁に馬車の種類のイラストや
市中と思われる街路の地図が貼られていたりと
細かな点もGoodでした(^ー^)

爆発は音の演出かと思っていたら
赤いライトで効果的に見せていました

爆破後の逮捕~裁判~処刑までも描き切り
タイピング音にて
今作が書物上の再現なのかも
とったメタな表現も自分受けたデス

・・・濃厚でした
寝盗られ宗介

寝盗られ宗介

★☆北区AKT STAGE

北とぴあ つつじホール(東京都)

2022/07/06 (水) ~ 2022/07/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

予告通り小山さんの台詞が半端なくたくさんあって、汗だくの大熱演でした。又千穐楽を観に行きます。

ネタバレBOX

思わず笑ってしまう程馬鹿馬鹿しい話だけれど、最後ほろっときました。
ナイゲン(2022年版)

ナイゲン(2022年版)

Aga-risk Entertainment

駅前劇場(東京都)

2022/06/21 (火) ~ 2022/06/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/06/23 (木) 14:00

偶然だが12日の試演会と対角に近い位置だったので2年生・3年生の表情に注視。終盤のどさまわりの表情の変化はやはり本作の見どころのひとつだよなぁ。
また、試演会の時は省いたあるいはその後に書き加えた部分もあり、演技も含めてブラッシュアップされた印象。
さらに、毎度のことだが終盤の「あの二人」のやりとりの「十二人の怒れる男」オマージュの見事さに感服。

ノートルダムの鐘【1月6日~8日公演中止】

ノートルダムの鐘【1月6日~8日公演中止】

劇団四季

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2022/05/21 (土) ~ 2022/08/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

第一幕80分、休憩20分、第二幕55分。

原作者は『レ・ミゼラブル』のヴィクトル・ユーゴー。
自分は多分、サイレントの『ノートルダムの傴僂男』を観ている筈。(1923年公開)。エスメラルダを抱きかかえて暴れるカジモドは悪役の描かれ方だった印象。
カジモドはフランス語で「ほぼ」、「殆ど」の意味。亜人的なニュアンスで名付けたのだろう。

1996年、ディズニーのアニメ版を映画館で観て、余りのつまらなさにショックを受けた。(今観ると違うかも)。美男美女の恋愛物語を醜悪な奇形がアシストするような都合のいい話。そもそもこんな話だったか?何もかもがディズニー調の嘘臭いヒューマニズムで安っぽく味付けされた粗製品に変えられてしまう昨今。その時の失望感があるので逆に今回どうアレンジするのか、妙に気になった。

結論から言うともう一回観たいくらいの良い出来。話は例によって『醜男の叶わぬ恋』と見せつつ、もっと深みにまで到らんとする。手塚治虫×荻田浩一の『アラバスター』も同テーマだった。一人ひとりの歌声が素晴らしい。大小六つの鐘が音もなくスルスルと降りてくる舞台美術の厳かな完成度。今回、役者陣は額に極小ピンマイクを貼り付けていた。(よくあるのはもみあげ部分)。

真の主人公、フロロー大助祭(司教に次ぐ高位、その下に司祭)役は野中万寿夫氏。キリスト教に人生を捧げた筈が、まさかの情欲(リビドー)に襲われ惑わされていく。
先天的に背中と眼の上に醜い瘤を持つ傴僂男・カジモド役は金本泰潤氏。二つの声を見事に使い分け、いざ歌わせれば絶品。劇中にてメタ的に醜い被差別者を演じるという演出がズバリ嵌っている。
ジプシーの踊り娘、絶世の美少女のエスメラルダ役は松山育恵さん。雛形あきこと仲里依紗を足したような美人。この娘が象徴するものは哲学的命題。神への信仰を裏切ってでも我がものとしたい本能的衝動。理性を簡単に捻じ伏せる、動物に本質的に組み込まれたDNAの強さ。彼女の美しさの前で貴賤の誰もがひれ伏し、理由も解らぬまま崇拝していく。
大聖堂警備隊長フィーバス役は佐久間仁氏。職務を裏切ってまでエスメラルダに惚れ抜く。

金本泰潤氏が登場すると傴僂の甲羅のようなアイテムを装着、顔を指に付いた黒のドーランでこすると一瞬でカジモドに变化。声も嗄れ、醜い傴僂男が現れ物語が滑り出す。

ネタバレBOX

第一幕ではエスメラルダという情欲が男達を狂わせていく情景。「この女が手に入るなら全てを失っても構わない」と男達が狂っていく。ノートルダム寺院に幽閉されていたカジモドは怪物の石像・ガーゴイルを唯一の話し相手として育つ。無論、彼等はカジモドのイマジナリーフレンド(想像上の友達)。
第二幕はトーンダウンしてディズニー調に。悪いフロローから善いカジモドとフィーバスがエスメラルダを救う展開。
エスメラルダとフィーバスが歌う『いつか』の歌詞も唐突で受入れ難い。冤罪で火炙りの刑に遭う前夜に、「いつか皆が平等に暮らせる日が訪れる」なんて夢想するのは余程の思想家だけだろう。

原作ではエスメラルダはカジモドの醜さを嫌い、顔を逸らす。ただ一方的に恋をするだけのカジモドは処刑されたエスメラルダの亡骸を抱き締め、一緒に死体置き場の中で死ぬ。数年後、掘り起こされた二体の白骨遺体、女性の身体を強く抱き締めている畸形の姿。

原作とディズニーの中間のような舞台、個人的にはもっと嫌なものが観たかった。
ラスト、皆が黒のドーランで顔を汚し、逆にカジモドだけが素顔に戻る。「醜さとは何なのか?」を端的に表現。「美醜を決めるのは大衆、貴方達自身なのだ」と云う結末。
ここで観衆が思うのは、「何故エスメラルダに皆狂わされたのか?」である。生まれながらの外見的な醜さ(主観的な美醜)を理性で否定してみせたところで、カジモドがエスメラルダに夢中になったことは事実。理屈不要の生物学的本能(子孫繁栄)なのか?それとも未だ解明されていない何かがあるのか?
『うましかやろう × 三等フランソワーズ』

『うましかやろう × 三等フランソワーズ』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2022/07/05 (火) ~ 2022/07/05 (火)公演終了

満足度

内容は良かったが、観客マナーができていない。後ろの客は椅子💺を何度も蹴るは、気が狂ったアヒル顔のオバサンは観劇中に声をかけてくるは…。さんざんでした。前説で注意して欲しいものだ。

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