ぼくのはははははのはは
エムロック
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2022/11/16 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
Bチーム観劇
舞台設定や人間関係の設定はいい感じですが、主人公の描き方、感情のぶつけ方がもう少し同感できる描き方だったら、もっと良かったように思いました。
でも、いい舞台でした!
スナイパーズ
とくお組
新宿シアタートップス(東京都)
2022/12/07 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
漫画で言えば「ゴルゴ13」と、説明にも書いてありますし、スナイパーと言ったらやはり寡黙でかっこいいと思いますよね。それがほとんどかっこいいとは思えないおじさんたちが、事務所と思しき部屋で開場から開演までわちゃわちゃとゲームをやっている。開演してもやっている。やがてやってくる就職?希望者・・・
シアタートップスの舞台の奥がああなっているとは!そしてお向かいはカラオケ館。そんな建物をうまく使ってこれから仕事をするというのに、この緊張感の無さ。
ずっとクスクス笑っていましたが、ちゃんとお仕事してました。
終演後、斜向かいのミスドでエンゼルクリームやら、オールドファッションを買ってしまったのは、私だけではないと思います。
KARASAWAGI-2022
山の羊舍
小劇場 楽園(東京都)
2022/12/09 (金) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/12/09 (金)
価格4,000円
9日19時開演回を拝見(113分)。
シェイクスピアの有名な喜劇に、スマホやYouTuberといった現代の風俗習慣を持ち込み、さらには、言葉の洪水のような長ゼリフなど、基本は原作に忠実なれど、登場人物たちのキャラクターに現代人の感覚を取り込むことで、より魅力的な人物造形に成功。おかげで、終始、楽しい時を過ごさせてもらった。感謝!
『ダークダンス』
尾米タケル之一座
ウッディシアター中目黒(東京都)
2022/12/07 (水) ~ 2022/12/14 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「そして時を経ること二十数年。」なんて説明にあったもので、ついつい素直にそう見てしまったのでこんがらかる。主役以外の方(いや、主役と言える方も)いろんな役をこなすので、え、この人ってあの人じゃないよね、いや、歳を食ったのか?という感じにもなりました。
おかげで「あ、二十数年経たらこれはこうなって、あれはああなってたのね・・・」と気づくのに時間がかかってしまいました。そのあたりは不親切というか、もっとやり方があったのでは?
悪(ダークダンス)は自然発生的?に出現したとして、初代ボディネーションはどこから来たの?と思ってしまいました。
ヒーローと怪人が入れ替わる。その後の二人の変化。面白いと思いますので、再演の際にはもっと面白く作ってください。
開演前に「面白かったら声を出して笑ってください」というアナウンスがありましたが、本当に面白かったらついつい声も出ます。役者さんじゃないので、意識して声を出して笑うのは難しいです。
KARASAWAGI-2022
山の羊舍
小劇場 楽園(東京都)
2022/12/09 (金) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/12/09 (金) 14:00
座席1階
シェイクスピアがこのように今風によみがえるとは驚きだ。登場人物がスマホを手に検索したり、写真を見せ合う。不貞の「証拠」は、原作のように込み入った演技をしてふしだらであるといううわさを立てるのではなく、ベッドインの写真を画像で流す(もちろん、これは画像合成であったというオチだが)。そのほかにも動画を小道具に使い、下北沢の「楽園」という客席数わずかな小劇場で上演するためかぎゅっと圧縮して1幕もの2時間にまとめ上げるところなど、斬新だった。
圧縮したと言っても、原作のせりふはしっかりと生かされている。速射砲のように会話をぶつけ合う出演者たちの練度も高かった。イケメン・美女の配役は見事だと思う。ビアトリスを演じた演劇集団円の大橋繭子、ヒアローを演じた兒林美沙紀はどきっとするほどきれいだった。
とにかくシェイクスピアをこのように楽しませてくれる舞台はそうないだろう。わずか 三日間の上演。見逃すと損した気分になるかも。
映画の都
ミュージカル座
博品館劇場(東京都)
2022/12/07 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
『ダークダンス』
尾米タケル之一座
ウッディシアター中目黒(東京都)
2022/12/07 (水) ~ 2022/12/14 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
発想的には面白かったんですが・・・芝居の硬さが取れていないというか、セリフが会話に感じられず。舞台の上に登場人物たちの同化しない空間が多すぎたように感じました。実力差があるために起きたことかもしれませんが。舞台の上に熱量がなかなか溜まっていかないかのように思えました。ラスト近くになって、ようやく本領発揮するキャストが出始め、“あぁ最初からこうだったら”ともったいなく。パワーのある方たちが多いようなので、今後の若い皆さんの成長に期待したいと思います。
超科学戦闘機スーパーホーク1号の着陸(再演)
劇団鋼鉄村松
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2022/12/08 (木) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても良かったです。
おもしろかった。
一緒に行った、私よりかなり年上の人が感激していました。
昔懐かしい感じで、こういう作品を待っていた、と、とても嬉しそうでした。
当時観た、ウルトラセブン、ミラーマン、シルバー仮面をホウフツさせる、とはしゃいでいた。
自分がスーパーヒーローになった感じの105分間。
変身シーンをマジメにやっているのは、笑え、とても良かった。
ファミレスの店長とヒーローの切り替えが素早く、ムダなく演じていた。
題名は、[正義のヒーロー] のほうがいいかな、なんて思いましたが、[スーパーホーク...] としたのには、なにか思い入れがあったのかもしれませんね。
Xmas fool
ROUND TREE プロデュース
千本桜ホール(東京都)
2022/12/07 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い。
劇中の台詞「人生は死ぬまでの暇つぶし」、この公演は暇つぶしではないが、観て心が温まるような面白可笑しさがある。勿論 コメディだからそう思えるのだが、やはり この時季にピッタリの演出が良かった。タイトル「Xmas fool」の通り、余命100日と嘘をつくことで、逆に追い詰められていく主人公の悲哀と周りの人々の思惑、その虚々実々のドタバタが聖夜に奇跡となる物語。
舞台となる喫茶パーフェクトに集う癖ある人々、その人生模様を通して、一人寂しく過ごす人、大勢でパーティを催す人、勿論 恋人と過ごす人 もチラッと覗けるような気がする。人と人との触れ合いがあってこそ、劇中でインターネットの情報は玉石混淆、その夢なき世界〈虚構〉を皮肉るシーンも観どころ。
謳い文句「聖夜に送るノンストップシチュエーションコメディ!」は誇張〈噓〉ではなく、怒濤の展開に自ずと前のめりになる。
(上演時間1時間20分)追記予定
美女と野獣【2024年9月4日夜公演中止】
劇団四季
舞浜アンフィシアター(千葉県)
2022/10/23 (日) ~ 2025/04/30 (水)上演中
『不器用な三角形は足枷を喰いちぎる』【公演中止】
演劇企画ユニット劇団山本屋
シアター・アルファ東京(東京都)
2022/12/07 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
『ダークダンス』
尾米タケル之一座
ウッディシアター中目黒(東京都)
2022/12/07 (水) ~ 2022/12/14 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/12/08 (木) 14:00
座席1階3列
良さすぎて、もう一回観たい。役者13名1ステージでこれだけバトルありコントありシリアスあり ダンスあり。 スターウォーズ 的展開。「正義と悪とは❓️」
色々考えさせられテンポも良く、役者さんも皆キャラ立ちしているのに1人2役、3役と
時代や場所、シーンがくるくる変わったり、同時並行的な展開でも無理なくストーリーについていけたのは、見せ方の上手さ、無理のない演技。途中某CMのような謎ミュージカルが始まったり、ニコ生超会議のようになったり。小さな舞台だけで終わらせるには本当にもったいない。飽きずに観たおせました!
アクション映画を見終わったかのような観後感。
いや、これ映画にしたらかなり面白いシナリオ展開なんだけど、バトルシーンの正義と悪や、ダークサイドとフォースの心の声を、コンテンポラリーダンスで表現しちゃうところが舞台の面白さ。
観客の想像で作るからこそ、想像力を書き立てられて本当に面白いのかも。ゲームやアニメ、映画と様々な「臨場感あふれる」エンターテイメントが溢れている現代だからこそ
歌舞伎や能など日本古来の舞台芸術にも通じる、仕掛けや美術に頼りきらない、本来の舞台芸術
現代的シュールギャグと、イキイキとした役者さんたちの楽しそうかつプロフェッショナルを感じさせる演技。脚本・演出・舞台すべて含めて、こんなに良かった舞台は本当に久しぶり。ぜひ、全国の劇場で、地方で親子や多世代に渡って観て欲しい作品。イチオシです。ベースはヒーロー戦闘もの。「正義と悪の入れ替わり」「どこにでもいそうな人達のお話」「親子、宿敵、生き甲斐」とシンプルかつ永遠のテーマで、昨今のウクライナ戦争やスターウォーズ・ゲーム好き世代にも◎
子育て中の方はもちろん、現役引退や子育て後で第2、第3の人生を前に、「自分の人生って何だったんだろう」という想いを抱える、定年退職前後の50-60代の方々にも、自分の親や祖父祖母にも勧めたい内容でした。
全体的には、ダークダンスと詠いながらも、ビジュアルアートに反して役者のコミカルな演技でとてもテンポ良く明るめ。「悪とは❓️正義とは?世論とは?本当に大切な、一度しかない自分の人生でなにを大切にこれから生きる?」
SNSで戦争や災害、事故
政治家も弱者も自由に発言できる現代
「立場変われば」という言葉をそれぞれのキャラが体現。
何回か見たらまた感想も変わりそう。
生々しい表現もなく、愛嬌あるキャラが多いので親子3世代でも安心して観れるかと。
色々な世代の観客の方の感想を聞いてみたいなと思いました◎
こんなに全力投球を1日2回上演1週間走り抜ける予定の役者さんたちの、気力と体力に本当に感服。
オンライン上映がどうなるかも楽しみです!
いかけしごむ トイレはこちら 2本立て
Pカンパニー
西池袋・スタジオP(東京都)
2022/12/07 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/12/08 (木) 19:00
久しぶりに別役さんの不条理劇を見た。しかも二本立て。別役さんしかないと思われる、電柱に裸電球、そのわきにベンチというセット。見る前から期待が高まった。
1本目、「トイレはこちら」は電柱の脇に踏み台、天井から首くくりの縄。一見して自殺をめぐるお話かと思いきや、この首くくりの縄よりもベンチが効果的に使われる。主人公は最初に登場する自殺志望の女性でなく、後から来た「商売」をする男性だった。
この男性に、女性は積極的に声をかけていくのだが、実は次第に男性が不条理な会話の主導権を握っていく。首くくりの縄が実際に首にかかることはない。この男性の商売をめぐり、何とも言えない不条理劇が進んでいく。
もう一本のいかけしごむは、とんでもない発明品をめぐる不条理会話だ。やはりベンチが効果的に使われ、なぜか1本目と違ってベンチには「座らないでください」の張り紙が。同様に女性と男性の不条理会話が続くのだが、ここでも無口そうだった男性が、会話の主導権を握っていくのがおもしろい。
別役作品は一度見たらやめられない麻薬のような快感がある。楽しい夜だった。
蒲田行進曲【クロジカ】
演劇ユニット クロジカ
王子小劇場(東京都)
2022/12/07 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/12/08 (木) 14:00
同ユニットの旗揚げ公演で、濃厚な舞台を楽しめる。(6分押し)113分。
つかこうへいの代表作を肋骨蜜柑同好会のフジタタイセイが演出する。実は舞台でも映画でも観ていないが、なんとなくストーリーは知ってる。展開は期待した通りで、同じステージを観た知り合いによると「原作に忠実」とのことだった。オープニングで出演者紹介をして全員で踊るオープニングとか、王子の広くない舞台で階段落ちを見せる等、工夫があったのが楽しい。
Xmas fool
ROUND TREE プロデュース
千本桜ホール(東京都)
2022/12/07 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
超科学戦闘機スーパーホーク1号の着陸(再演)
劇団鋼鉄村松
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2022/12/08 (木) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
サブマリン
マチルダアパルトマン
北千住BUoY(東京都)
2022/12/08 (木) ~ 2022/12/14 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
〈黄色いサブマリン〉
超満員の会場。いつの間にこんな人気劇団になったのか?多分、元うしろシティの金子学氏のファンが詰めかけたようだ。
古いアパートの4階で同棲する、自分の店を出したい男(金子学氏)とちょっと病んだ女(冨岡英香〈はなこ〉さん)。冨岡さんは日の当たらないこの部屋を海の底のように感じている。二人の仕事の時間帯が合わない為、なかなか噛み合わない暮らし。近くに住む専門学校生の妹(梶川七海さん)も少し情緒不安定。冨岡さんは妹に、ずっと駅前で寝ているホームレスの老人が「子供の頃に離婚した父親ではないか?」と言い出す。
ホームレス役の坂本七秋氏がガチ系の役作り。この人、役者バカだな。最高。
梶川七海さんの内面が全く読めないキャラは面白かった。
冨岡さんの佇まい、生活感がリアル。本当に周囲にいる感じ。
超科学戦闘機スーパーホーク1号の着陸(再演)
劇団鋼鉄村松
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2022/12/08 (木) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
悪の組織と正義のヒーローが戦う壮大なスケール
ファミレスの仕事に忙殺される一般社会の世界観
その他にもヒーローご自宅における艶っぽい(笑)プライベートスペース等々
シアターミラクルのステージ空間がもう変幻自在なのだから演劇っていうのは本当にすごい
物語(人生)の波に心地よくのみ込まれました
科学戦隊というか、こういう系統のジャンルが得意な劇団さんらしく台詞中の論理に妙な説得力、ヒーローの適正とか…なるほどなぁと面白い
意外だったのは終始可笑し味に溢れた作品だった事
噛みしめるとそこから滲み出る苦味とか色んな広がりがあって実に豊潤
主人公を筆頭に色んな人生を観ることができて見応えたっぷりでした
クリスマス・キャロル
アーティストジャパン
あうるすぽっと(東京都)
2022/11/29 (火) ~ 2022/12/01 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/11/30 (水) 13:00
筋は知ってるし、リーディング公演だし…とちょっとナメて臨んだら、出演者の豊かな表現力に脱帽。歌も良かった。
Xmas fool
ROUND TREE プロデュース
千本桜ホール(東京都)
2022/12/07 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/12/08 (木) 19:00
がん宣告され、100日後に死ぬと医者に言われた喫茶店の店長。SNSで配信する。
ただ、これ… 真っ赤な嘘!その嘘が拡散し、閑古鳥が鳴くぐらいいつ潰れてもおかしくないぐらい客の来ない喫茶店存続の為、マスターの知り合いの思い付きで始まったことだったはずなのに、尾ひれに尾ひれが付きまくって、もう後戻りできなくなるところまで追い詰められていく主人公の喫茶店の店長や、あくまで嘘を最後までバレずに医師の診断書まで用意して、用意周到に押し切ろうとする知り合いの半田など癖が強く個性的な登場人物が次々に登場し、それらの人間模様や騙し合いを徹底的にコミカルに馬鹿馬鹿しく描いていて、さらにノンストップで次から次へと息を吐く暇もないほどジェットコースター級に場面が展開され、ウクライナ侵攻の話題をネタにしたり、医師の不正ネタなど大いに笑えて、面白く、時々鋭く痛いところを風刺しているところにハッとさせられた。
喫茶店の経営のためとはいえ、嘘を突き通して、隠し切ることに不器用で、妙に人間味があって小心者の店長の性格に共感した。
また、小心者で大掛かりな嘘を付いたり、仮に小さな嘘でも付くことが難しく、物腰からして小物感が半端ない喫茶店の店長役の俳優のタカギマコトさんは、うだつが上がらず小心者だが、どこか憎めない感じが全体の雰囲気や喋り方などから滲み出ていて、良い味を醸し出していた。
広告代理店に勤める喫茶店店長の知り合いの半田役のKいちさんも、思い付いたら後先考えず行動し、呑気で軽〜い業界染まりした男を、雰囲気や大袈裟な所作や口ぶりなどから表していて、良い意味でアクが出て目立っていて印象に残った。
サツキ役の森崎りなさんの、情緒の振り幅の激しい感じも眼に焼き付いた。
中学生の梨花役の塚田光虹さんの少しひねくれて頑固なところがあって、思ったことを正直にズバズバ言う役どころをサラリと自然な演技でやっており、大人が制服着て演じているにも関わらず、全然違和感が不思議なくらい一切なかった。