明けちまったな、夜。
ゴセキカク
王子小劇場(東京都)
2022/08/13 (土) ~ 2022/08/16 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
結婚式流れからの部活版プチ同窓会。
同じ10年間でも学校卒業からの10年というのはやはり大きい。
かつては毎日顔を合わせ、共有する時間の居心地の良さ、それが空気みたいに当たり前な日常だったのに・・・同じ時間が戻ってこないのは分かっていても、こればかりは何とも寂しいもんだなぁと思いながら観劇。
一部例外があるにせよ、個人的にはほとんどの友人がサラリーマンの道を進んでいるので、本作のように演劇部繋がりの集まりというのは、未知なる空気感もあって、なんかもう興味津々。
ドロドロな展開になっていくのには「マジか」と驚いてしまう一方、いや 知らないだけで巷(演劇人の間)では無きにしも非ずな展開なのかと思えたり
「演劇」という魔性、これが若者の陥りやすい迷路や落とし穴となって惑わせている様にも感じてしまうアラサー男女の迷い道。
確かに、自分にはコレだ!と思えるモノが無ければ不安になって当然な年齢。
無様だろうが嗚咽にも似た人間味に救われます。
その後が気になる登場人物も多くて(いや、皆気になる!)様々な想いが交差するホント猥雑な一夜でしたが、凄く貴重な人生の1ページを見せてもらった気分になりました。
明けちまったな、夜。
ゴセキカク
王子小劇場(東京都)
2022/08/13 (土) ~ 2022/08/16 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
二十代後半の若者が、今までの生き方を振り返り、今後の生き方を模索するといった一夜の物語。「生き方」について悩み、自分と向き合うといった内容は、等身大とも思えリアリティがあった。しかし、設定が有り触れており新鮮味に欠け、既視感ある話に思えたことが残念。
鬱屈または重苦しい気持を解き放ちたい、その表現し難い感情を如何に上手く表わせるかが肝。物語の見せ場は思いを激白するシーンであろう。同時に特段の夢や希望を持たず過ごした男の後悔とも思える呟きが印象的だ。十代の頃のように無鉄砲な事は出来なくなり、かと言って分別臭くなるには まだ早い。そんな中途半端な年齢(情況・環境)の自分探しを上手く表現している。
(上演時間1時間35分) 22.8.19追記
月虹の宿 (げっこうのやど)2022 東京公演
日穏-bion-
シアター・アルファ東京(東京都)
2022/08/05 (金) ~ 2022/08/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/08/14 (日) 14:00
お気に入り劇団の一つだが、本作でも、とてもいい芝居を見せてもらった。(5分押し)117分。
ロビーからの月が美しく見える、過疎化で寂れた温泉宿の「月の屋」。末っ子の長男と、助産師である長女が何とかやっているところに、アメリカに行った次女が娘を連れて帰ってくるが…、の物語。話に無駄がなく、伏線をしっかり回収した上でいい話にするというところが気に入っているのだが、本作もその展開。家族の話を扱うことが多い岩瀬が本作でも家族の話を扱っているが、そこに「生」の問題を関わらせたあたりはやや新しい。終盤の柴田理恵の演技はさすがと言うしかない。
イーハトーボの鳥のうた
ミルキーウェイ
遊空間がざびぃ(東京都)
2022/08/10 (水) ~ 2022/08/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
【イーハトーボの鳥のうた】初見の劇団「ミルキーウェイ」さんの音楽劇は、冒頭の吉野則子さんの第一声から一気に引き込まれました!・・・お盆休みの最後にいいものを見させて頂きました! https://t.co/EHAm3J9u2L
明けちまったな、夜。
ゴセキカク
王子小劇場(東京都)
2022/08/13 (土) ~ 2022/08/16 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
新たな才能発見! 今後とも期待大!!
全日程が終了したので少し、追記しておく。ネタバレで書いたタイプのユーモラスな表現だけが秀逸なのではない。喫煙量が圧倒的に多いのは、奥川唯1人、而も彼はどん詰まり状況を意識して表白する場面では、ペットボトルを握り潰す仕草を繰り返し不協和音を奏で続ける! これが演者岡本セキユ氏自身の発想によるのか、演出の後関貴大氏の演出によるのか確認していないので分からないが、奥川の苛立ちを如実に表現して見事である。このような切迫感は安定した生活に甘んじている人々には決して理解できまい。表現者は常に崖っぷちに立っているのだ!
壬生魔浪士組 最終章
劇団新劇団
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2022/08/11 (木) ~ 2022/08/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/08/12 (金) 14:00
新撰組と周辺人物を魔法少女に置き換えたハイブリッドな三部作の完結編。
そんなトンデモ設定(爆)ながらそれなりに元ネタを踏襲していることに少年社中「クアンタム -TIMESLIP 黄金丸-」と通ずるものを感じる。
また、その設定ゆえ衣裳も和洋折衷のものがあり、X-QUEST「ムサ×コジ~アルティメット─武蔵×小次郎~究極!─」を想起。どちらもデザインと着こなしがイイ。
ちなみに実在の人物を描いた時代物をベースにトンデモ設定やブッ跳んだキャラを配した娯楽アクション作というところもX-QUEST「ムサ×コジ~アルティメット─武蔵×小次郎~究極!─」と共通だが、男性8名で力強かったムサコジに対してこちらは女性19名で華やかと対照的でもある。
そうして語られる物語は元が元だけに悲劇的な方向に進み、ファンタジーでもあるのだから好転しないものか?と思ったりもしたが、元ネタの翻案のしかたに舌を巻いたりで「これはこれでアリ」かと。
第74回「a・la・ALA・Live」
a・la・ALA・Live
内幸町ホール(東京都)
2022/08/09 (火) ~ 2022/08/09 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2022/08/09 (火) 19:00
様々なジャンルのパフォーマンスが一堂に会し、それらのパフォーマンスの間に連作の短編芝居を挟み込むという形態の「a・la・ALA・Live」は今年で15周年、今回で74回目となる。以前は江戸川橋の絵空箱が会場だったのだが、最近は大きな空間に進出したようで、前回公演は250~300人が入れる座・高円寺2、そして今回は内幸町ホールでの開催だ。
私が観たのは夜の回だったのだが、188人というキャパを持つ内幸町ホールの客席には20人前後しか入っていない。確かにコロナ感染対策としては十分すぎる間隔がとれるし、贅沢といえば贅沢この上ないものの、これで興行として成り立つんだろうかと心配になってくる。昼の回はどのくらいの客が入っていたのだろう。
今回の出演者はパントマイムの清水きよし、マリンバデュオのReon(りおん)、江戸太神楽の十三代家元が率いる丸一仙翁社中から仙若・鈴仙・若遥、そしてこれらに主宰の荒山昌子とポップンマッシュルームチキン野郎の増田赤カブトがコンビを組むあらやますだが短編芝居を挟み込む予定だったのだが、増田の体調不良で急遽荒山が一人芝居で演じることになったという。実は今回はこの増田こそ観たかった最右翼だっただけに残念。
清水のパントマイムの1本は「凧あげ」とタイトルが付いているので、われわれ世代にはよくわかるのだが、今の若い人には何をやっているのかよくわからないのではないか。
マリンバデュオは国立音大出身の伊藤碧と渡邊まやの2人が1台のマリンバを演奏するスタイルなのだが、実は私はマリンバの国際コンクールで優勝したことのある30代前半の奏者と知人であり彼女の演奏をよく聴いているので、申し訳ないがさほど感銘をうけなかったし、内容的にも物足りなかった。
江戸太神楽も(夫婦と息子という感じだったが、違うのかもしれない)どことなくぎこちなさが感じられた。
そして荒山の一人芝居だが、増田の降板が急なものだったことはあるものの、不完全さが目についた。せめて声を使い分ける程度のことはやってほしかった。
カーテンコールではタブレッドを使って増田の挨拶も加わったが、久々に増田の動いている姿を見れたのは嬉しかった。
定刻の開演からカーテンコールが終わるまで110分程度。
今は昔、栄養映画館
みやのりのかい
OFF OFFシアター(東京都)
2022/08/12 (金) ~ 2022/08/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ナンセンスコメディかなー
とある映画館内のホールにて
監督賞?受賞するらしい男が
いろいろテンパって
「あと5分 あと5分・・・」と言い続けて
終演まで引っ張る話でしたわ
遡行の記憶にて
カスタムプロジェクト
コール田無 多目的ホール(東京都)
2022/08/12 (金) ~ 2022/08/14 (日)公演終了
12人の私と路地裏のセナ 2022
劇団6番シード
テアトルBONBON(東京都)
2022/08/10 (水) ~ 2022/08/16 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/08/13 (土)
オープニングアクトから、ウエストサイドストーリーの様な、路地裏の世界に引き込まれた。
樋口さん演じるタップダンサーは複数の人格を併せ持つが、舞台で表現するとこうなるのかと
大いに感心。椎名さん演じる人格の「邪悪さん」は自分自身の中にも確実に居ると感じられる
ゆえ、目が離せなかった。マリーさん演じるセナの歌声に、タップのリズムの心地よさも
相まって、とても良質の舞台に仕上がっていたと思う。
ミス・サイゴン【7月24日~28日、8月22日~24日公演中止】
東宝
帝国劇場(東京都)
2022/07/24 (日) ~ 2022/08/31 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
素晴らしい音楽と困惑するストーリー。
あらすじは「蝶々夫人」とほぼ同じで、背景をベトナム戦争にしただけである。「蝶々夫人」は相当な問題作でそれを下敷きにして新たな物語を作るというのがそもそも間違いだ。もっともクリスは戦争の混乱が原因でキムと離れざるを得なかったと理由が付いているし、蝶々さんが自死する理由がやや弱い点はトゥイを殺した罪の意識も加えて納得できるものになっている。そこはさすがに見過ごせなかったのだろう。しかしその代わりに作者のベトナム戦争感が明らかになり、トゥイのあまりに酷で雑な扱いはアジア人感をも想像させるという副作用をもたらした。
世界4大ミュージカル(*)の未観の最後のものだったが、欧米の作品を盲目的に有難がるのはもう止めようと今更ながら反省した。(*)他の3つは『レ・ミゼラブル』、『オペラ座の怪人』と『キャッツ』
明けちまったな、夜。
ゴセキカク
王子小劇場(東京都)
2022/08/13 (土) ~ 2022/08/16 (火)公演終了
明けちまったな、夜。
ゴセキカク
王子小劇場(東京都)
2022/08/13 (土) ~ 2022/08/16 (火)公演終了
あつい胸さわぎ
iaku
ザ・スズナリ(東京都)
2022/08/04 (木) ~ 2022/08/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
パンとステーキとお好み焼き。食べ物って大切ですね。
想いは、思うようにはならないものであっても、あたたかな想いは尊いと思いました。
映画版、来年、公開されるのですね。そちらも楽しみ・・・
あつい胸さわぎ
iaku
ザ・スズナリ(東京都)
2022/08/04 (木) ~ 2022/08/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
あつい胸さわぎの初演は観ていたが、
今回の再演でも泣いてしまった。やはりこういう演劇は好きだ。コロナで新作が厳しいなら過去作の
再演をまたやって欲しい。
ミュージカル・ガラ・コンサート
Bunkamura
東急シアターオーブ(東京都)
2022/07/16 (土) ~ 2022/07/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/07/17 (日) 17:30
座席1階7列27番
価格13,800円
2年半ぶりの待ち焦がれていた来日ミュージカルコンサート!!
いつもYou Tubeで見ていて、いつかは生歌を聴きたいと思っていたケイシー・リーヴィの生歌を目の前で聴くことができて、本当に信じられない気持ちで一杯でした。
全体に好きな曲も多く、世界的に活躍される素晴らしい5人の歌声に酔いしれることができました。
「ともしびー恋について」
メメントC
オメガ東京(東京都)
2022/08/10 (水) ~ 2022/08/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
未見のチェーホフ作品。ハイブローでついていけるかなーと危惧していましたが、意外に分かりやすくて楽しめました。まあ、深いところまでは分かりませんが。生演奏と歌が良かったです。
『世別レ心中』『片生ひ百年』
ハコボレ
ウイングフィールド(大阪府)
2022/08/11 (木) ~ 2022/08/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
落語はほとんど経験がないが、面白かった。一人芝居的な要素を持ちながら、お客さんを引き付けることは難しいことであり、そういった能力はどんな仕事においても必要です。勉強になりました‼️
みず色の空、そら色の水
Rising Generation’s Act
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2022/08/11 (木) ~ 2022/08/14 (日)公演終了
満足度★★★★
若い演劇に興味のある人を育て上げていく企画の中での、演劇。荒削りかなと思ったが、ある意味期待はずれで演技も上手く、内容も良かった❗
関西の演劇の未来は明るいかも❗
遡行の記憶にて
カスタムプロジェクト
コール田無 多目的ホール(東京都)
2022/08/12 (金) ~ 2022/08/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
カスタムプロジェクトの観劇、今回も悔しいことにまったく犯人を当てられなかったです(笑)傾向はなんとなくわかってきたけどやはり難しい。3連敗(涙)
しかし、解説パート聞いていていろいろ感じてた違和感が理解できた。
毎回、すごい面白いけどもう少し簡単にして一度やってみて欲しいな。