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明けちまったな、夜。

明けちまったな、夜。

ゴセキカク

王子小劇場(東京都)

2022/08/13 (土) ~ 2022/08/16 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

結婚式流れからの部活版プチ同窓会。
同じ10年間でも学校卒業からの10年というのはやはり大きい。
かつては毎日顔を合わせ、共有する時間の居心地の良さ、それが空気みたいに当たり前な日常だったのに・・・同じ時間が戻ってこないのは分かっていても、こればかりは何とも寂しいもんだなぁと思いながら観劇。

一部例外があるにせよ、個人的にはほとんどの友人がサラリーマンの道を進んでいるので、本作のように演劇部繋がりの集まりというのは、未知なる空気感もあって、なんかもう興味津々。
ドロドロな展開になっていくのには「マジか」と驚いてしまう一方、いや 知らないだけで巷(演劇人の間)では無きにしも非ずな展開なのかと思えたり
「演劇」という魔性、これが若者の陥りやすい迷路や落とし穴となって惑わせている様にも感じてしまうアラサー男女の迷い道。
確かに、自分にはコレだ!と思えるモノが無ければ不安になって当然な年齢。
無様だろうが嗚咽にも似た人間味に救われます。
その後が気になる登場人物も多くて(いや、皆気になる!)様々な想いが交差するホント猥雑な一夜でしたが、凄く貴重な人生の1ページを見せてもらった気分になりました。

明けちまったな、夜。

明けちまったな、夜。

ゴセキカク

王子小劇場(東京都)

2022/08/13 (土) ~ 2022/08/16 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

二十代後半の若者が、今までの生き方を振り返り、今後の生き方を模索するといった一夜の物語。「生き方」について悩み、自分と向き合うといった内容は、等身大とも思えリアリティがあった。しかし、設定が有り触れており新鮮味に欠け、既視感ある話に思えたことが残念。

鬱屈または重苦しい気持を解き放ちたい、その表現し難い感情を如何に上手く表わせるかが肝。物語の見せ場は思いを激白するシーンであろう。同時に特段の夢や希望を持たず過ごした男の後悔とも思える呟きが印象的だ。十代の頃のように無鉄砲な事は出来なくなり、かと言って分別臭くなるには まだ早い。そんな中途半端な年齢(情況・環境)の自分探しを上手く表現している。
(上演時間1時間35分) 22.8.19追記

ネタバレBOX

舞台美術は、カラオケ部屋…ソファとテーブル、そして別場所にある喫煙所(2階)という シンプルなもの。物語は、高校演劇部の友人の結婚式の二次会という有り触れた設定。そこに男女5人(男2人が同学年、残りの男女3人が後輩)が集まり昔話と近況を語り合うが、何か気まずい雰囲気が漂う。実は、もう一人来る予定の男が二次会は勿論、結婚式にも現れない。冒頭から曰くありげな様子、それが謎めいており話の展開が気になるが…。

物語は等身大の若者の姿を描いているようだが、高校時代に親しかった男2人の「確執」と「思い」、後輩女性の「恋バナ」と「思い」、夫々の建前と本音を激白する2シーン以外は、深堀したシーンがない。逆に激白シーンを際立たせるために、他は淡々と描いているようだ。
何者にもなっていない27~28歳の男女の過去と現在を見つめる。見せ場はラストの激白シーンだから印象的とも思えるが、何となく既視感というか経験があるような。

自分は、女性同士…夏目瑞季(岩本紅葉サン)と飯塚ゆかり(岩井美菜子サン)と男同士…奥川太一(岡本セキユ サン)と村松衛(後閑貴大サン)が激白する2つのシーンが見所だと思う。男女とも根底にある思いは、自分の方が相手より優れている、なのに何故か相手の方が上手く出来てしまう。そんな相手を見下した感情を露骨に表したシーンである。瑞季は高校の時にモテる女であり可愛いと自惚れていた。そして密かに奥村に好意を抱いていたが、今は ゆかりが奥村と同棲している。そのことが許せない。ゆかりは、瑞季からそんな風に思われていたことにショックを受ける。人の建前と本音、そして外面菩薩 内面夜叉が表れる。奥川は、演劇部 部長であり脚本も担当していた。しかし書けない時期があり、代わりに松村が書き評価を得る。見下していた男、そして 畏怖と嫉妬の思いから去ってほしい。そんな自分の身勝手な思いに嫌悪するが…。村松は母親が(若年性)認知症になり、介護や経済的な理由で大学を中退し演劇も止めた。松村は、引き留められるような言葉を期待していたのか。「そうか」といった素っ気ない返事に怒りを覚えた。こちらも自惚れている。いや互いのプライドなのだろう。
奥川はホッとしたのか?喫煙所で漏らす言葉は「わからない」「分からない」「解らない」を繰り返すだけ。そこに社会(世間)との折り合いだけではなく、彼なりの苦悩が見えてくる。あとカラオケルームで二人きりになる強引さ。流れ的には喫煙所で…演劇的には無理な場所かな。

高校演劇部から商業(市民)演劇を続けているが、そろそろ30歳代を意識し、周りを見渡せば結婚し子供が生まれている。このままで良いのか、その思いは表現者だけではなく、別の道(例えばサラリーマン等)を歩んだ人も多かれ少なかれ考えるのではないか。自分が本当にやりたかった事は何か?立ち止まり考える時期でもある。カラオケ店バイトの杉山(七里海流クノー サン)は高校の時は帰宅部で、夢中(仲間)になれるもの(者)がなかったと呟く。ここに公演の肝があるようだ。
色々な衝突や苦悩などがあったと思うが、それでも確執を抱えながらも仲間がいる。
次回公演も楽しみにしております。
月虹の宿 (げっこうのやど)2022 東京公演

月虹の宿 (げっこうのやど)2022 東京公演

日穏-bion-

シアター・アルファ東京(東京都)

2022/08/05 (金) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/08/14 (日) 14:00

お気に入り劇団の一つだが、本作でも、とてもいい芝居を見せてもらった。(5分押し)117分。
 ロビーからの月が美しく見える、過疎化で寂れた温泉宿の「月の屋」。末っ子の長男と、助産師である長女が何とかやっているところに、アメリカに行った次女が娘を連れて帰ってくるが…、の物語。話に無駄がなく、伏線をしっかり回収した上でいい話にするというところが気に入っているのだが、本作もその展開。家族の話を扱うことが多い岩瀬が本作でも家族の話を扱っているが、そこに「生」の問題を関わらせたあたりはやや新しい。終盤の柴田理恵の演技はさすがと言うしかない。

イーハトーボの鳥のうた

イーハトーボの鳥のうた

ミルキーウェイ

遊空間がざびぃ(東京都)

2022/08/10 (水) ~ 2022/08/15 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

【イーハトーボの鳥のうた】初見の劇団「ミルキーウェイ」さんの音楽劇は、冒頭の吉野則子さんの第一声から一気に引き込まれました!・・・お盆休みの最後にいいものを見させて頂きました! https://t.co/EHAm3J9u2L

明けちまったな、夜。

明けちまったな、夜。

ゴセキカク

王子小劇場(東京都)

2022/08/13 (土) ~ 2022/08/16 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 新たな才能発見! 今後とも期待大!!
全日程が終了したので少し、追記しておく。ネタバレで書いたタイプのユーモラスな表現だけが秀逸なのではない。喫煙量が圧倒的に多いのは、奥川唯1人、而も彼はどん詰まり状況を意識して表白する場面では、ペットボトルを握り潰す仕草を繰り返し不協和音を奏で続ける! これが演者岡本セキユ氏自身の発想によるのか、演出の後関貴大氏の演出によるのか確認していないので分からないが、奥川の苛立ちを如実に表現して見事である。このような切迫感は安定した生活に甘んじている人々には決して理解できまい。表現者は常に崖っぷちに立っているのだ!

ネタバレBOX

 劇場の床中程にほぼ正方形の平台を置き、そこがカラオケの402号室、曲尺型の黒い大型ソファが長辺を観客席と平行に短辺を上手側にして置かれている。短辺の手前には荷物入れの箱。ソファ手前にはテーブルが2つ横に並べられ、テーブル上にはドリンクやカラオケ選曲器が置かれている。出捌けは上手奥1カ所。尚2F部分は体育館の2F部分のように落下防止用手摺の付いた狭い通路があり、今作では観客席正面に喫煙所が設けられている。
 舞台美術から明らかなように物語はこのカラオケ店で展開する。集まったのは高校時代演劇部に所属していた先輩・後輩たち。そして顧客の1人奥川と昵懇の店員・杉山。かつて演劇部に所属していた仲間の結婚式2次会であり、偶々奥川の誕生日とも重なったこの晩、卒業後10年を経た先輩組と座組ではアルアルの恋バナ絡み。ましてCovid-19の影響下、集まったものの自らも公演中止で借金を抱え唯でさえ苦しい小劇場劇団の台所事情が逼迫、30歳を目前に控え、安定した生活を望むべくも無い為結婚しようとしている相手にも最終的に申し込むことさえできず、更に悪いことに劇作家としても演出家としても大ブレークしていない己を顧みて内心戦々恐々の日々を送りながら、真正面から結婚を前提として同棲している相手・ゆかりにも裸の自分を晒せない。更に悪いことには、高校の演劇部時代脚本を共同執筆していた相棒・松村は、自分より才能が有る彼は、母親の認知症の為に演劇界を去ってしまった。このような事情もあって現在では殆ど書けないこと、様々な問題の累積に何処からどのように手を付け解決の糸口を見いだせば良いのかすら見失って足掻いている。そんな己を他人の目て眺めるもう一人の自分は、何時迄「夢」追ってるんだ! 彼女をどうするんだ? 演劇をやっている以上、安定した生活なぞ望めない。演劇を取るのか、生活を取るのか? 責め苛む。式にかつての相方・松村は来なかった。新婦が元カノだったからである。然し演劇部としては大事なキャラ、演劇部同期では唯一歌がそれなりに唄える岡田が、来ているカラオケ店の住所をラインで送ったので松村も来るかも知れない。来れば、肝心な話も出来るかも知れぬ。
 さて、女性陣は、2人が来ている。奥川の同棲相手・ゆかり、奥村を高校時代から好きで現在も恋煩いの瑞季。おっともう一人登場人物がいる、彼女らと同期の具志堅、彼はちっとも悪くないのに女子同士の恋の鞘当てからとばっちりを喰いつつ、一所懸命女性達も先輩たちもサポートしている。ところで高校時代は女王さながらモテモテで眩しかった瑞季は今落魄し、おまけでしかなかったハズのゆかりに最愛の奥川を取られて心は般若の如く猛り狂っている。だが、それもそのハズ。瑞季に無く、ゆかりに在るものは、頭の良さから来る相手に対する思いやりである、要はゆかりの方がまともな大人になっていた訳だ。だがゆかりとて迷わぬ訳ではない。奥川の態度が煮え切らない所へ瑞季との大喧嘩でちょっと踏み迷いそうになる。偶々、そんな時、飲み物のお替りを持ってきた杉山から「細かい事情は分からない乍ら」と極めて適切なサジェッションを受ける。この辺り、殆ど無関係だが、アウトラインを泥酔した奥川から聴いたことのあった杉山が的確にサジェッションする所にこの作家のセンスが見事に現れている。このようなシーンは他にも何か所もあるからこの作家の類まれなユーモアのセンスと捉えることができよう。
 ところで、今作開演直後に松村役に就いていた役者が体調不良で降板せざるを得なかった。急遽代役をしているのが、作・演出の後関貴大氏である。若いが役者としても味のある良いキャラであることが見て取れる。今後も期待大! この劇団、制作スタッフも有能で感じが良く好感を持った。役者陣の演技もグー。兎に角、良い友、良い連れ合い、裸でぶつかり合える人間関係があれば、苦境も何とかしのいで生きてゆけるということを等身大で描いた傑作である。
壬生魔浪士組 最終章

壬生魔浪士組 最終章

劇団新劇団

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2022/08/11 (木) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/08/12 (金) 14:00

新撰組と周辺人物を魔法少女に置き換えたハイブリッドな三部作の完結編。
そんなトンデモ設定(爆)ながらそれなりに元ネタを踏襲していることに少年社中「クアンタム -TIMESLIP 黄金丸-」と通ずるものを感じる。
また、その設定ゆえ衣裳も和洋折衷のものがあり、X-QUEST「ムサ×コジ~アルティメット─武蔵×小次郎~究極!─」を想起。どちらもデザインと着こなしがイイ。
ちなみに実在の人物を描いた時代物をベースにトンデモ設定やブッ跳んだキャラを配した娯楽アクション作というところもX-QUEST「ムサ×コジ~アルティメット─武蔵×小次郎~究極!─」と共通だが、男性8名で力強かったムサコジに対してこちらは女性19名で華やかと対照的でもある。
そうして語られる物語は元が元だけに悲劇的な方向に進み、ファンタジーでもあるのだから好転しないものか?と思ったりもしたが、元ネタの翻案のしかたに舌を巻いたりで「これはこれでアリ」かと。

第74回「a・la・ALA・Live」

第74回「a・la・ALA・Live」

a・la・ALA・Live

内幸町ホール(東京都)

2022/08/09 (火) ~ 2022/08/09 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/08/09 (火) 19:00

様々なジャンルのパフォーマンスが一堂に会し、それらのパフォーマンスの間に連作の短編芝居を挟み込むという形態の「a・la・ALA・Live」は今年で15周年、今回で74回目となる。以前は江戸川橋の絵空箱が会場だったのだが、最近は大きな空間に進出したようで、前回公演は250~300人が入れる座・高円寺2、そして今回は内幸町ホールでの開催だ。

私が観たのは夜の回だったのだが、188人というキャパを持つ内幸町ホールの客席には20人前後しか入っていない。確かにコロナ感染対策としては十分すぎる間隔がとれるし、贅沢といえば贅沢この上ないものの、これで興行として成り立つんだろうかと心配になってくる。昼の回はどのくらいの客が入っていたのだろう。

今回の出演者はパントマイムの清水きよし、マリンバデュオのReon(りおん)、江戸太神楽の十三代家元が率いる丸一仙翁社中から仙若・鈴仙・若遥、そしてこれらに主宰の荒山昌子とポップンマッシュルームチキン野郎の増田赤カブトがコンビを組むあらやますだが短編芝居を挟み込む予定だったのだが、増田の体調不良で急遽荒山が一人芝居で演じることになったという。実は今回はこの増田こそ観たかった最右翼だっただけに残念。

清水のパントマイムの1本は「凧あげ」とタイトルが付いているので、われわれ世代にはよくわかるのだが、今の若い人には何をやっているのかよくわからないのではないか。
マリンバデュオは国立音大出身の伊藤碧と渡邊まやの2人が1台のマリンバを演奏するスタイルなのだが、実は私はマリンバの国際コンクールで優勝したことのある30代前半の奏者と知人であり彼女の演奏をよく聴いているので、申し訳ないがさほど感銘をうけなかったし、内容的にも物足りなかった。
江戸太神楽も(夫婦と息子という感じだったが、違うのかもしれない)どことなくぎこちなさが感じられた。
そして荒山の一人芝居だが、増田の降板が急なものだったことはあるものの、不完全さが目についた。せめて声を使い分ける程度のことはやってほしかった。

カーテンコールではタブレッドを使って増田の挨拶も加わったが、久々に増田の動いている姿を見れたのは嬉しかった。
定刻の開演からカーテンコールが終わるまで110分程度。

今は昔、栄養映画館

今は昔、栄養映画館

みやのりのかい

OFF OFFシアター(東京都)

2022/08/12 (金) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ナンセンスコメディかなー
とある映画館内のホールにて
監督賞?受賞するらしい男が
いろいろテンパって
「あと5分 あと5分・・・」と言い続けて
終演まで引っ張る話でしたわ

ネタバレBOX

登場人物は男性2名のみで
電話でのやり取りとかでも応答は舞台上のみであす

台詞に いろいろと各種映画のタイトルやら何やら入れたりと
映画好きの心もクスグッテ下さいました

後半から終盤にかけて
電話連絡で受賞祝いの会に参加する人数が
べらぼうに増えたりするらしいのだが
外は雨らしく来場者が集まってはいないみたい

何とか落ち着いて
普通にやるぞーで暗転して終幕だと思ったら
ふたりの立場が逆転したらしいセリフが出てきて
妄想?夢落ち?ただ人まねしてた?

さは本当の処は皆さんの心の内に答えがあります=の
オープンエンドな〆方でした

遡行の記憶にて

遡行の記憶にて

カスタムプロジェクト

コール田無 多目的ホール(東京都)

2022/08/12 (金) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

まいった。やられた。
見事にひっかけられました。

ネタバレBOX

ただ、反抗動機がよわいような。

それと4日連続で同じような天候って無理っぽくね?
12人の私と路地裏のセナ 2022

12人の私と路地裏のセナ 2022

劇団6番シード

テアトルBONBON(東京都)

2022/08/10 (水) ~ 2022/08/16 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/08/13 (土)

オープニングアクトから、ウエストサイドストーリーの様な、路地裏の世界に引き込まれた。
樋口さん演じるタップダンサーは複数の人格を併せ持つが、舞台で表現するとこうなるのかと
大いに感心。椎名さん演じる人格の「邪悪さん」は自分自身の中にも確実に居ると感じられる
ゆえ、目が離せなかった。マリーさん演じるセナの歌声に、タップのリズムの心地よさも
相まって、とても良質の舞台に仕上がっていたと思う。

ミス・サイゴン【7月24日~28日、8月22日~24日公演中止】

ミス・サイゴン【7月24日~28日、8月22日~24日公演中止】

東宝

帝国劇場(東京都)

2022/07/24 (日) ~ 2022/08/31 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

素晴らしい音楽と困惑するストーリー。

あらすじは「蝶々夫人」とほぼ同じで、背景をベトナム戦争にしただけである。「蝶々夫人」は相当な問題作でそれを下敷きにして新たな物語を作るというのがそもそも間違いだ。もっともクリスは戦争の混乱が原因でキムと離れざるを得なかったと理由が付いているし、蝶々さんが自死する理由がやや弱い点はトゥイを殺した罪の意識も加えて納得できるものになっている。そこはさすがに見過ごせなかったのだろう。しかしその代わりに作者のベトナム戦争感が明らかになり、トゥイのあまりに酷で雑な扱いはアジア人感をも想像させるという副作用をもたらした。

世界4大ミュージカル(*)の未観の最後のものだったが、欧米の作品を盲目的に有難がるのはもう止めようと今更ながら反省した。(*)他の3つは『レ・ミゼラブル』、『オペラ座の怪人』と『キャッツ』

ネタバレBOX

高橋雄一郎『ミス・サイゴンと日本』東京医科歯科大学教養部研究紀要25(1995)21-31
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kyoyobukiyo/25/0/25_66/_pdf
が非常に興味深い。
明けちまったな、夜。

明けちまったな、夜。

ゴセキカク

王子小劇場(東京都)

2022/08/13 (土) ~ 2022/08/16 (火)公演終了

実演鑑賞

良い舞台だったと思います。

明けちまったな、夜。

明けちまったな、夜。

ゴセキカク

王子小劇場(東京都)

2022/08/13 (土) ~ 2022/08/16 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

95分釘付け!良かったです。いろいろ大変だったようですが、上演してくれて、本当にありがとうございました。

あつい胸さわぎ

あつい胸さわぎ

iaku

ザ・スズナリ(東京都)

2022/08/04 (木) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

 パンとステーキとお好み焼き。食べ物って大切ですね。
 想いは、思うようにはならないものであっても、あたたかな想いは尊いと思いました。

 映画版、来年、公開されるのですね。そちらも楽しみ・・・

ネタバレBOX

 パンとお肉。お好み焼きは両方の素材を使うお料理かなぁ。食べる物って大切ですよね。自らの身体を形成する基ですもの。
 お肉は、弱った身体に力を与えてくれるように私は思っていて、ステーキを用意していた昭子さん、ステーキを食べながら話をしようといった千夏さん、共に生きることに前向きに対面する覚悟に至ったことがうかがわれました。
 ちなみに、パンは、手軽につまみ食いするような位置づけかな・・・美味しく思うところはあるけれど・・・

 ここで少し考えると、冒頭の、冷蔵庫に調味料以外何もないというのは、少し、「うーん」かなぁ・・・後で、木村さんのために昭子さんが保存食を作るエピソードが、昭子さんが「男狂い」したようにも映ります、千夏さんには、日常において、そういう配慮ができなかったのかと・・・でも、千夏さんのブラジャーのエピソードなども勘案すると、昭子さんの感性は、千夏さんほど細やかではないことを表現しておきたかったのかなぁ・・・

 そういえば、木村さんの転職は、ブラジャーが関連していましたねぇ・・・胸つながりかな・・・

 千夏さんは、とっても「かわいい」し、魅力的でした。創作課題がとっても雄弁にいろいろ語っていて・・・胸って、いろいろな表現につながっているのだなぁと思いました。それだからこそ、検査の結果は重かったなぁ・・・
 昭子さんは、千夏さんよりもざっくりとした性向のようだけれど、愛情深い人で、千夏さんを育てることで一所懸命だったのだろうなと・・・
 透子さんは、「実践あるのみ」の人なのかもしれないけれど、最近別れたばかりで、すぐに年下の誘いに乗ってしまう軽い人に見えたのが、少し残念かなぁ・・・パーソナルな接触で好きになってしまう・・・というような表現だとニンフォマニアみたいで・・・でも、千夏さんの思いを知っての展開を考えると、もう少し、年下の男によろめいてしまった背景の設定が見えるようになっていた方が、透子さんをすきになれたかもしれません。悪い人ではないのだけれど・・・パン好き人間。
 男性陣2人は、どちらも、コミュ力に問題がありそうで、意識せずに人を傷つけていそうかなぁ・・・役者さんが悪いわけではなく、そういう設定に見えました。
 なんだろう・・・女性陣に対する視線に比べて、男性陣に向ける視線が幾分ぞんざいかも・・・
 でも、それだからこそ、千夏さんと昭子さんのお話にスポットライトが当たるのでしょうね。
 
 最終日、滑り込みでしたけれど、観に行って良かったなぁと・・・
あつい胸さわぎ

あつい胸さわぎ

iaku

ザ・スズナリ(東京都)

2022/08/04 (木) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

あつい胸さわぎの初演は観ていたが、
今回の再演でも泣いてしまった。やはりこういう演劇は好きだ。コロナで新作が厳しいなら過去作の
再演をまたやって欲しい。

ミュージカル・ガラ・コンサート

ミュージカル・ガラ・コンサート

Bunkamura

東急シアターオーブ(東京都)

2022/07/16 (土) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/07/17 (日) 17:30

座席1階7列27番

価格13,800円

2年半ぶりの待ち焦がれていた来日ミュージカルコンサート!!
いつもYou Tubeで見ていて、いつかは生歌を聴きたいと思っていたケイシー・リーヴィの生歌を目の前で聴くことができて、本当に信じられない気持ちで一杯でした。
全体に好きな曲も多く、世界的に活躍される素晴らしい5人の歌声に酔いしれることができました。

「ともしびー恋について」

「ともしびー恋について」

メメントC

オメガ東京(東京都)

2022/08/10 (水) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

未見のチェーホフ作品。ハイブローでついていけるかなーと危惧していましたが、意外に分かりやすくて楽しめました。まあ、深いところまでは分かりませんが。生演奏と歌が良かったです。

『世別レ心中』『片生ひ百年』

『世別レ心中』『片生ひ百年』

ハコボレ

ウイングフィールド(大阪府)

2022/08/11 (木) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

落語はほとんど経験がないが、面白かった。一人芝居的な要素を持ちながら、お客さんを引き付けることは難しいことであり、そういった能力はどんな仕事においても必要です。勉強になりました‼️

みず色の空、そら色の水

みず色の空、そら色の水

Rising Generation’s Act

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2022/08/11 (木) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

満足度★★★★

若い演劇に興味のある人を育て上げていく企画の中での、演劇。荒削りかなと思ったが、ある意味期待はずれで演技も上手く、内容も良かった❗
関西の演劇の未来は明るいかも❗

遡行の記憶にて

遡行の記憶にて

カスタムプロジェクト

コール田無 多目的ホール(東京都)

2022/08/12 (金) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

カスタムプロジェクトの観劇、今回も悔しいことにまったく犯人を当てられなかったです(笑)傾向はなんとなくわかってきたけどやはり難しい。3連敗(涙)

しかし、解説パート聞いていていろいろ感じてた違和感が理解できた。
毎回、すごい面白いけどもう少し簡単にして一度やってみて欲しいな。

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