最新の観てきた!クチコミ一覧

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 ハッピーサマーパーティー みんなでダンス!

ハッピーサマーパーティー みんなでダンス!

劇団こぐま座

博品館劇場(東京都)

2022/08/06 (土) ~ 2022/08/06 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

ストーリーや舞台演出がかなりタルく、シルバニアがちょっと好きくらいでは楽しめませんでした。
コアなファンの方々は年齢に関係なく楽しんでいるようでした。マニア向けのイベントだと思います。

銀河鉄道の夜

銀河鉄道の夜

東京演劇アンサンブル

池袋西口公園野外劇場 グローバルリング シアター(東京都)

2022/08/26 (金) ~ 2022/08/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

野外初の演劇鑑賞でした。
雨が止んで、本当に良かったです。
様々な演出で、大いに楽しむことができました。

ネタバレBOX

朗読,演劇,ミュージカル,音響,舞台の映像,花道での演出…花道での先端では、ダンスと噴水、飛んでくる鳥を捕まえるなど…多彩な要素が詰まっていて、銀河鉄道の夜を、色々な観点から楽しむことができました。
帰還不能点(8/17~8/21)、短編連続上演(8/25・26)、ガマ(8/29~9/4)

帰還不能点(8/17~8/21)、短編連続上演(8/25・26)、ガマ(8/29~9/4)

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2022/08/17 (水) ~ 2022/09/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

『ガマ』
米軍戦史に「ありったけの地獄を一箇所にまとめた戦争」と記された沖縄戦。住民の4人に一人が死亡、おおよそ3ヶ月で県民12万人以上が亡くなった。
岡本喜八の名作『激動の昭和史 沖縄決戦』は映画館だけでも10回近く観ている。新藤兼人の脚本が淡々と事実を積み重ね地獄絵図を記す。しかもこの映画が公開された1971年、沖縄戦を体験した住民が岡本喜八に食って掛かったそうだ。「あの地獄をこんな生ぬるい映画にしやがって!」
余談だがスピルバーグは岡本喜八の大ファンで『シンドラーのリスト』にはこの映画のオマージュがある。(『プライベート・ライアン』にも『血と砂』のシーンがあったような気がするがもう忘れてしまった)。スピルバーグは来日する度に岡本家を訪ねて来たそうだ。昔、奥さんから直接聞いた。「皆、黒澤明監督の事しか記事にしないけど本当よ。」

今作はその黒澤明調に始まる。ガマ(防空壕として使われていた自然洞窟)に入ってくる3人。ひめゆり学徒隊の看護要員(清水緑さん)、鉄血勤皇隊の引率教師(西尾友樹氏)が担ぐのは崖から落ちて意識を失っている負傷した兵士(岡本篤氏)。ランプを灯すとうっすらと中の様子が見えてくる。この照明が絶品で、綿密に繊細に計算尽くされた技術。照明・松本大介氏の見事な手腕。『羅生門』のようなおどろおどろしさから物語は始まる。

この劇団は役者一人ひとりの厚みが売り。黒澤組や喜八組を観ているような感覚で、今回は誰が何の役なのか、登場すると三船敏郎や仲代達矢ばりにゾクゾクする。
この面子を前に堂々と主演を張った清水緑さんは末恐ろしい。

ドキュメンタリー映画『沖縄スパイ戦史』(三上智恵、大矢英代共同監督)も是非観て頂きたい。護郷隊も出てくる。

ネタバレBOX

黒澤明の『白痴』みたいに寓話的にやるのかと思っていたが段々と岡本喜八調に。
岡本喜八映画なら誰を配役するか、妄想して観ていた。

清水緑さん(丘ゆり子若しくは大谷直子)
西尾友樹氏(伊藤雄之助若しくは加山雄三)
岡本篤氏(中谷一郎)
青木柳葉魚〈ししゃも〉氏(佐藤允)
浅井伸治氏(寺田農若しくは砂塚秀夫)
大和田獏氏(常田富士男)

期待しすぎてしまったのか、個人的には不完全燃焼。後半になるにしたがってイマイチ腑に落ちない。
会話に使用する言葉の選び方に違和感。話す内容も今現在の日本人目線で話しているような遣り取りに感じられ、リアリティーがない。わざと意図的にやっているのかと穿って観てしまった。先に結論ありきで作ってしまったような妙な感触。自分の観方が悪いのかも知れない。
それでもこういう作品は絶対に作っていかなければならないし、自分も観ていかないといけない。
カレーと村民

カレーと村民

ニットキャップシアター

こまばアゴラ劇場(東京都)

2022/08/26 (金) ~ 2022/08/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

カレーは脇役でしたね⁉︎
戦争を取り巻く状況は、いつの時代にも変わらないものがありますね

春琴SHOW!!【公演期間変更】

春琴SHOW!!【公演期間変更】

劇団ドガドガプラス

浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)

2022/08/19 (金) ~ 2022/08/25 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ドガドガ復活祭2本目も拝見。3時間近い舞台も飽きさせず台詞の調子も良く望月六郎の筆ぢからにはいつもながら感服する。音楽、歌もじつは本域で作られ場面に相応しい。
明治大正の文学を軸に荒唐無稽も交えて時代を描き、現代を透視する望月節が好むのは闇世界、演じ甲斐ある各種アウトロー、各種裏世界の女たちは日本映画全盛時代の活劇が常套とした世界で通じるものがある。
今作は女性が多数出演。タイトルロールの春琴、狂言回し=タイムボカンのドロンジョ(ボヤッキーとトンヅラを従える)、あともう一人をドガドガ三人娘(トップ3)が飾るが、この図が映えるのは他の出来る(跳べる)役者、歌える役者、踊れる役者、キャラで押せる役者等、適材適所により舞台総体で群像を描けているからで、そのあたりの塩梅もよくしたものだが一人一人が弾け切っておる。限りなく演劇に近いレビューとも言えるが、荒唐無稽で色物でB級に括ってしまえそうだがB級を侮る勿れと一言も添えたくなる。

そう言えばコロナ前はこの公演におっさんらが結構席を埋めていたが・・(かつてなら場末の映画館に出入りしていただろうような・・。)

今は昔、栄養映画館

今は昔、栄養映画館

みやのりのかい

OFF OFFシアター(東京都)

2022/08/12 (金) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

知った名は小宮氏。「楽園」での一人芝居が強烈であったので氏の関わる公演は観たいという気持ちはある。んな事でシリアスと真逆らしい二人芝居に出掛けた。栄耀栄華もとい栄養映画の館にて、懐かしの映画の話題も織り込みつつ、来ない客を待つ二人の待ち時間を引き延ばしに延ばす劇。映画を撮った監督がスピーチの練習をしている所から始まるが、疎ましい助監督に無理難題を言ったりと撮影風景が忍ばれる二人のやり取り。その映画がこのたび賞を獲り、何やら所縁の映画館らしいその場所で祝賀会がある、という事なのだが、一つには「賞を獲る監督に見えない」。だからいつ「なーんちゃって」の種明かしがあるかと構えてしまう(もっとも冒頭から会話のテンポとパワーでそこは気にしなくなるのではあるが)。もう一つには「客が訪れる気がしない」。不ぞろいの椅子が数客だったり、祝賀会そのものが二人の妄想(又は一人の妄想にもう一人がつき合っている)と見えてしまい、その種明かしもいつ為されるのか、という目と耳になってしまう。とは言え「ローゼンクランツと・・」や「モジョミキ」のようにシャチこばらず見られる二人芝居、「ゴドー」に思い切り寄せても良し、ブラッシュアップするなり新ネタ開拓するでも、再び見える日が来ると素朴に嬉しい。

加担者

加担者

オフィスコットーネ

駅前劇場(東京都)

2022/08/26 (金) ~ 2022/09/05 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ちょっと変わったやり方の台本だが実に面白く、独特のシニカルな世界観に引き込まれる。それを実現する演出や演技もこれまた素晴らしい。特にボス役は秀逸。

ママはダンシング・クイーン

ママはダンシング・クイーン

リブレセン 劇団離風霊船

日本聖書神学校(東京都)

2022/08/23 (火) ~ 2022/08/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

会場が「日本聖書神学校」となっているのですが、そこの講堂とか普通の舞台を想像して行ったら、なんとステンドグラスと十字架のある礼拝堂でした。
「マンマミーヤ」をもとにしたお話だったので、お父さんが3人出てきますがこちらも「DNA判定」なんて野暮なことを言い出さないのがいいところだと思うんです。
ABBAの曲に始まって終わる、楽しい舞台でした。

朗読劇「ダブルスパイ」

朗読劇「ダブルスパイ」

TeamAssemble

劇場HOPE(東京都)

2022/08/24 (水) ~ 2022/08/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

朗読劇ですが、ところどころで拳銃を構えたりしてなかなか迫力ある舞台でした。
ちょっとそこはどうなの?と思う場面もあったのでぜひ舞台にしてほしいです。
ブランクを感じさせない五十嵐くんも良かったです。

憫笑姫 -Binshouki-

憫笑姫 -Binshouki-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/08/17 (水) ~ 2022/08/23 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初演から5年ぶり、あのBGMが流れてきた時は時間が戻ったような気持ちになってちょっと泣きそうになりましたが、そんな感傷を吹っ飛ばすぐらい新作はパワフルで見ごたえたっぷり!!
竹村さんの殺陣・・超高速殺陣・・台本に書いてる「恐ろしい速度で敵軍を斬り抜けていく」がそのまま表現されてる。
西分さんの演技、目が釘付けになる。殺陣も蹴り技とかスライディングとか前回よりはるかにパワーアップしてる。
それに熊倉さん、栗田さんに引き続き「とんでも」な方が壱劇屋にまた出ていただいて、竹村さんとの一騎打ち、個性あふれる女官たちとの戦いめちゃくちゃ見ごたえあった。
それに三田さん演じる妹のエラ、殴られても殴られても立ち上がってくる姿に気が付いたら心の中で大声援を送ってました。
円盤化出来ないのは本当に残念ですが、観れなくても一生忘れないぐらいインパクトのある作品だったと思います(*^_^*)

憫笑姫 -Binshouki-

憫笑姫 -Binshouki-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/08/17 (水) ~ 2022/08/23 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

真ん中で演じている人から周りにいる人まで全てどこを見ても誰を見ても手抜きは一切ない、みんなで作り上げている舞台でした。
女の子たちが生きるために、守るために強くなって戦う。格好良くて悲しくて辛いけど、やっぱり戦う女性は格好良くて美しくかったです。

売春捜査官-熱海殺人事件-

売春捜査官-熱海殺人事件-

劇団イン・ノート

シアター711(東京都)

2022/08/25 (木) ~ 2022/08/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

オリジナルにロンゲストのテイストを加えてた新鮮な作品!
話しの繋がりに不自然な所も無く、この作品の方が分かり易くて、初めての方は受け入れやすいと思うし、何回も観ている方でも楽しめると思いました。
また観たくなる作品!

トロイ戦争は起こらない

トロイ戦争は起こらない

人間劇場

シアター風姿花伝(東京都)

2022/08/24 (水) ~ 2022/08/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

重いテーマでやや長尺の芝居でしたが、アングラ風の要素もある音楽劇で飽きずに楽しめました。ビニール傘を使ったセットと衣装が面白い。

『U4』

『U4』

Uプロデュース

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2022/08/26 (金) ~ 2022/08/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ライトウェイトのオムニバスコント。ビール片手にリラックスして楽しめました。

売春捜査官-熱海殺人事件-

売春捜査官-熱海殺人事件-

劇団イン・ノート

シアター711(東京都)

2022/08/25 (木) ~ 2022/08/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

何回か観ているスタンダード作品ですが、特に奇をてらうことのないストレートなヴァージョンだと思いました。セリフも聞き取りやすくて、よかったです。

伯爵のおるすばん

伯爵のおるすばん

Mrs.fictions

吉祥寺シアター(東京都)

2022/08/24 (水) ~ 2022/08/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Mrs.fictionsとの出会いは2017年のオムニバス公演『15 Minutes Made Anniversary』。
そして2019年、初めて観た本公演『伯爵のおるすばん』(再演)が衝撃的におもしろくて感動&ボロ泣き。以来チェックしている劇団なのだ。
そしてその演目がまた上演されるという。が、伯爵役は若い女性とな。前回伯爵を演じた岡野康弘さんがとてもよかったので残念、且つそれって成立するんだろうかという不安。まあ何とかしてくれるんだろうけども。
っつー訳で、不安と期待をぶら下げて初日に行ってきた。

結論。
やはり脚本が良いので、しっかり楽しめた。
笑いどころたっぷり、ずっとケラケラ笑ってたのに最後はグッとくる。うおーん。

でもやはり、彼女が演じる伯爵はどう観ても華奢な女の子なので、違和感はずっと残ったままだったな。特によっちゃんとの話は男同士だということに意味があるんだけど、それがちょっと判りにくいというか。
キャストの前田悠雅さんは好演だったし、ひとつ前の講演『花柄八景』での燐ちゃん役がとても魅力的だったので好感を持っているのだけど。
SNSで感想を掘ってみたけど、この件について触れてる人はいなかったので私だけなのかな。アタシが2019年版のイメージを追いすぎなんだろうか。記憶を無くしてまっさらな状態で観たらどう感じるのかな。

ネタバレありの感想
http://mizki4.seesaa.net/article/491068286.html

伯爵のおるすばん

伯爵のおるすばん

Mrs.fictions

吉祥寺シアター(東京都)

2022/08/24 (水) ~ 2022/08/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/08/26 (金) 19:00

主人公はサンジェルマン伯爵。不死の秘薬を持ち、12ヶ国語を流暢に操り、テレパシーで人の心を読み、あらゆる学問についての膨大な知識を持ち(作曲家兼ヴァイオリン奏者として活躍していた時代もあったという)、時代を超えて時の権力者の前に現れる謎の人物だ。レオナルド・ダ・ヴィンチですらサンジェルマン伯爵の仮の姿だったのではないかという説すらある。半村良の「石の血脈」や髙橋克彦の「総門谷」などの伝奇SF大長編にも登場しているが、何にせよ時を超えて歴史の裏側で暗躍する怪人なのだ。

そんなサンジェルマン伯爵を主人公としたこの公演には「Mrs.fictionsが2020年のお約束を果たす公演」と銘打たれているが、前説で登場した中嶋康太が「2年前のお約束」と繰り返していたのも、2年前の4月にこの作品を劇団4ドル50セントとのコラボ公演として上演予定だったのをコロナ感染拡大という当時の社会情勢を鑑みて延期したままになっていたのが余程気がかりだったのだろう。

(以下、ネタバレBOXへ続く)

ネタバレBOX

5列目のほぼ中央で観劇。
舞台上には洋館の一室と思しきセットが組まれている。中央にベッドが置かれ、上手と下手に2階へと続く広い階段が設えてある。

定刻に開演し、短い暗転が明けるとベッドは無く、小さな丸テーブルを囲んで3人の貴婦人がお茶を嗜んでいる。ベッドの両脇の壁に取り付けてあった棚の上の置物も変わっている。あの短い時間でどうやって、と驚いたのだったが、次の場面で謎が解けた。階段に挟まれた部分が回転舞台となっていたのだ。

物語の発端は1722年。サンジェルマン橋の下で永年暮らし「サンジェルマン橋の主」と呼ばれていた少年が奴隷商人に捕えられ、ブルボン夫人に売り渡される。このブルボン夫人は奇特な人物で、奴隷にも教養を持たせようと、学問を教え、舞踏会やオペラなどに連れて行ったりしていた。
夫人が少年に文字を教えようと読んで聞かせるのがエリック・カールの「はらぺこあおむし」だというのがなんとも面白い。無論絵本ではなく、文学書のような体裁になってはいるのだが。

さて教養を身に着けた少年がいよいよ暗躍を始めるのかと思いきや、次のエピソードは1995年の日本の高校の保険室に「伯爵」と呼ばれる保険の先生をめぐる恋バナと、途端にストーリーがチープになる。

こうして伯爵が56億年生きた末に宇宙最期の日(拡大を続ける宇宙の端が壁にぶつかった瞬間に折りたたまれてビッグバン以前の状態に戻ってしまうのだという)を迎えるというところまでの5つのエピソードが語られるのだが、サンジェルマン伯爵を冒頭書いたような怪人物としてではなく、56憶年生きたといってもその大半は世界の片隅でずっと寝ていたような状態で、愛した人も5人だけという、実に平凡な一人の人間として描く視点は実に新鮮に感じられた。また各エピソードで伯爵以外の役はそれぞれがそれまでと違ったキャラクターで演じ分けているのも楽しい。

惜しむらくは(これは個人的な趣味だが)地球最期の日に愛した5人の人物をはじめとした人々が現われ、談笑しながらその時を待つといった明るいラストではなく、独りぼっちで数奇な人生に感慨を感じながら寂しく終わるといった形の方が、不老不死というテーマを際立たせる上からも良かったのではないか。

上演時間2時間15分。
カレーと村民

カレーと村民

ニットキャップシアター

こまばアゴラ劇場(東京都)

2022/08/26 (金) ~ 2022/08/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/08/28 (日) 17:00

京都を中心に活動するベテラン劇団だが初見。思ったのとは違ったが面白い。102分。
 明治期の大阪吹田村を舞台に展開される物語…、だが、実は現在にも通じる話が繰り広げられる。この手法は面白いが、巧くいっているかと言えば…うーん…。後半の潮の一人芝居的場面は悲しくなってくる。

へそで、嗅ぐ

へそで、嗅ぐ

トリコ・A

こまばアゴラ劇場(東京都)

2022/08/20 (土) ~ 2022/08/23 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

主宰山口茜によるもう一つのユニット、サファリ・Pよりはストレートプレイ寄りの作品を出している事は数年前の下北沢公演で承知であったが、今作はうんとそちら寄りに振り切り、「静かな演劇」そのもの。アゴラ劇場を覗くと日本家屋の裏庭の縁側と柱、少し奥の障子戸、下手寄りに湾曲した松、といった具合にリアルな美術(実はお寺の裏庭)で、芝居は時系列に沿って進んで行く。ただし青年団界隈の「余白」の多い作風よりも強い何かがある。家族及び近隣(お寺だけに)で形成された小さな円環の中にはどことなく問題が横たわるが、やがてそのありかが明確になる。このドラマは解決困難で虚しい現実を前に頽れる人間の「涙」を描く代わりに、さり気なく、力みなく、だが決然と、人物各々の「最もそぐわしい」行き方の結果として、問題を乗り越える姿を描く。
急遽登板となった山口女史の役は中々要な役で、書いた当人ゆえだろう細部にわたり的確であったが、他の人物も独特な「らしさ」を醸して頗る快かった。

憫笑姫 -Binshouki-

憫笑姫 -Binshouki-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/08/17 (水) ~ 2022/08/23 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

五彩の神楽第一弾『憫笑姫』。姉妹も女官3人組も団長も側近も王様も登場人物皆戦います。姉妹愛だけでなく十人十色の個性的な殺陣と女性陣の成長っぷりが見所でした。皆が魅力的なので目が足りない!!

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