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theatrum gala #1Pandora

theatrum gala #1Pandora

創造Street

布施PEベース(大阪府)

2022/12/03 (土) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

楽日観劇。
絶対に開けるな、爆弾、えせディッパー、後ろに立つな道、大山本、からの…
指切りげんまん破って、開けちゃった?

ソコ広げるってネタをググッと広げて、クスッと笑わせてしまう。
どことなく繋がってる様で繋がっていない様で、シュールな短編コントのオムニバス。愉しかった。

沼部、陸へ上がる

沼部、陸へ上がる

ラボチ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2022/12/02 (金) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

濃密な時間でした。
両生類好きオヤジトリオ沼部がヒョンな事で芸能界へ。
浮かれオヤジの栄枯盛衰を、円熟味感じる演技で、時にシニカルに、時にワビサビ感漂わせ、愉しく暖かに描かれてた。
半生を総括する穏やかな劇、良かった。

INDEPENDENT:22

INDEPENDENT:22

INDEPENDENT

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2022/11/24 (木) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

楽日16:30回を観劇。
この回凄っ!!

e)高野桂子:ハッピーロスタイム
子育て大変だがロスじゃない(その通り、素晴らしい)!!
2人3脚で幸せになろう!
目指せ残業0👏👏👏

b)飯嶋松之助:Neoplasm
古代細菌+現代医療=Neoplasm!?
テンポよく恐い話、余計に怖い!

g)福田恵:マイゴ
インフォメーションセンターのムダな奇跡!
福田さんの間とタメ、凄かった。愉しすぎ!

f)長橋遼也:僕のニュース
1枚の写真からの僕のニュース。
夢落ちだとしても、超~感動!!!

INDEPENDENT:22

INDEPENDENT:22

INDEPENDENT

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2022/11/24 (木) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

楽日14:00回を観劇。
個性的な回。

j)谷津りりこ:10+2
子供最後の年?!小学生の独り言??
でも一杯考えてるし!!!

h)本多真理:夢見るカリン姫 乙女の祈り編
みつカネかいさんで拝見した気が…?!
愉しかった。

c)尾沢奈津子:名前のつかない有様に
N-Trance Fishさんらしい身体表現+勝山作演、そこに物語があった。

INDEPENDENT:22

INDEPENDENT:22

INDEPENDENT

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2022/11/24 (木) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

楽日11:00回を観劇。
レベルの高い回!

t2)マナカ:ひとりでよがり
彼氏持ち彼女との食事…
好きな人に好かれる恐怖?! オタク系ダンディ?
独りよがりのマナカワールド炸裂! めちゃくちゃ楽しかった。

a)浅井千寿代:I dig
出逢い系で知り合って…
昨日の自分との決別!!! でもI digはダメ!
ラスト、清々しい!

d)櫻井保一:駈込み訴え
ユダの苦悩が…主の仕打ちが…
心の葛藤が手にとって分かるような、超ー熱演でした。
(救いの手をさしのべず)ユダに裏切らせた主とは…考えさせられます。

i)三原悠里:イシャ、オドル、オオサンショウウオ
女医が緊急オペでドタキャン!蟹調達で顔が!爺の為の蛙に噛まれ!
1人6役+3匹(医者,患者,彼,店長,店員,お婆+蛙,蟹,大山椒魚?)、心ほっこり、超愉しーー!
良かった。

時代絵巻AsH 其ノ拾六『赤雪~せきせつ~』

時代絵巻AsH 其ノ拾六『赤雪~せきせつ~』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

前半はイマイチ面白くなかった。全ての駒が揃った後半から盛り上がる。武田信玄から家督を継ぐことになる勝頼が甲斐武田氏最後の「お屋形様」となり滅んでいく姿。

冒頭、異母兄弟の兄、武田義信が泣きじゃくっている幼き勝頼を励ます。「悲しい時辛い時苦しい時には顔を空に向けて大きく息を吸うのだ。どうしても守りたい大切なもののことをじっと思い浮かべろ。」
その言葉を胸に生き抜いてきた勝頼、尊敬する兄は謀反の疑いを受け自害に追い込まれた。空に顔を向けて生きてゆかねばならぬ。勇猛果敢な武将として名を馳せていく。

織田信長が天下統一の真っ最中。最後の室町幕府第15代征夷大将軍・足利義昭は信長打倒の為、武田家に味方する。(官位〈貴族の序列〉の叙位と偏諱〈へんき〉=〈一字拝領〉の運用)。
公家の最高位、関白まで登り詰めた近衛前久(さきひさ)は織田信長への協力を選ぶ。権謀術数渦まく京の都。
信長の嫡男、信忠はライバルである武田勝頼に不思議な感情を覚える。
戦に次ぐ戦の中、武田信玄が病没、到頭勝頼が跡を継ぐことになるのだが。

中村錦之助の『反逆児』を思い出した。時代背景は『影武者』と同じ。この長丁場(2時間20分)を男性俳優だけで持たせた濃厚な脚本。殆どがヤクザ映画を思わせる各陣営の会議シーンで物語を進める。流石に合戦は描けないか、と思ったが演ってみせた。脚本の書き方が理知的で緻密な詰将棋のような展開、知的快楽が刺激される。これは次作も観ざるを得ない。
もの凄い作品や新しいジャンルを産み出す可能性を秘めている、この作家の方法論は興味深い。笠原和夫っぽい知的好奇心。誰もが知っている『太閤記』みたいな話を独自の語り口で綴ってみて欲しい。

ネタバレBOX

音楽が気にくわない。『隠し砦の三悪人』や『乱』、そして『影武者』のような強力なメロディーがいる。悲壮感、時代を引いて全景で眺めている感覚が。武田勝頼の空を見上げるテーマ曲。そのリフレインでラストと幼年時代をリンクさせたい。

「長篠の戦い」の敗因が、捕まった間者が偽の密書を武田軍に届けたせいというのも興醒める。(鳥居強右衛門〈とりいすねえもん〉の逸話がモチーフか?)

地図でもいいから地理的な説明は欲しかった。勝頼が武名を轟かすエピソード、如何に軍事戦略に長けていたかを序盤に示した方が良い。

織田信長、徳川家康、武田信玄は存在として欲しいところ。特に信玄との数少なき邂逅が、一族を率いる勝頼の胸の底流に流れていて欲しい。

後に織田信忠は「本能寺の変」の救援に駆け付けるが、明智軍に二条新御所を取り囲まれ自刃することとなる。

武田勝頼役、黒崎翔晴氏はGLAYのTERU似。
二人の子役を兼任する春日馨仁君は利発そうな美少年。
織田信忠役、松井翔吾氏はトータルテンボスの藤田似。
山縣昌景役、濱田和幸氏は本田博太郎っぽい。
小山田信茂役、垣内あきら氏はディック東郷系。
役者陣は骨太で豪華、魅力に溢れている。

山田風太郎の『首の座』みたいな作品を期待。
あと9秒で

あと9秒で

ももちの世界

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2022/12/16 (金) ~ 2022/12/20 (火)公演終了

満足度★★★★★

過去にこの内容と似ている、野球バージョンを見たが、ボクシングの方がリアリティーがあり、しっかり取材もされているな〰️と感動
前回も手話を交えての演劇はとても良かったが、今回の方がしっくりときた
次回もこのような世界を見せてください😊楽しみにしています❗

夢の翼を広げて

夢の翼を広げて

マイオン・クリエイティブカンパニー

あうるすぽっと(東京都)

2022/12/16 (金) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

キッズ向けのミュージカルですが、大人も十分に楽しめる見事なパフォーマンスでした。

サブマリン

サブマリン

マチルダアパルトマン

北千住BUoY(東京都)

2022/12/08 (木) ~ 2022/12/14 (水)公演終了

実演鑑賞

噛み合わない会話が妙に面白い。

『ダークダンス』

『ダークダンス』

尾米タケル之一座

ウッディシアター中目黒(東京都)

2022/12/07 (水) ~ 2022/12/14 (水)公演終了

実演鑑賞

単なるヒーロー物ではなく、ヒーロー,悪役,それを取巻く人たちの思いが絡まり、奥深い作品に仕上がっている。終わりに流れる挿入歌はオリジナルなのだろうか?話の流れにマッチして感動すら覚えた。

『メサイア・カーミラ』&『FEMIKING』

『メサイア・カーミラ』&『FEMIKING』

TremendousCircus

ザムザ阿佐谷(東京都)

2022/12/16 (金) ~ 2022/12/26 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「メサイア・カーミラ」を観劇。
圧巻の一言。

ネタバレBOX

妻や風俗嬢など、すべての(ジェンダーとしての)女性の開放の物語。「男を全員殺して女だけの理想郷を作る」という過激なものだが、劇中なのだからこれぐらいやるべき。
脚本、演出、演技どれをとっても素晴らしかった。
アフタートークで、役者さん同士でフェミニズムについて学習して議論し合ったとの話があった。役者さん自身がフェミニズムについて真剣に向き合ったからこその迫真の演技だと感じた。

「メサイア・カーミラ」は、劇中での救世主のみならず現実の多くの女性の救世主たる、と感じた。すべての男性と、すべての女性に観てほしい作品。
「FEMIKING」も楽しみにしています。
フローレンスの庭

フローレンスの庭

虚空旅団

AI・HALL(兵庫県)

2022/12/16 (金) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしい作品でした。
看護師と言う仕事の私たちが知らない世界でそれぞれの人間模様を描いた話。
うるうると涙腺を刺激されました。
久しぶりの坪坂さんも観れて良かった。
素敵な脚本を役者さんの素晴らしい演技で更に色付けされたお芝居。
久しぶりに感情を揺さぶられるお芝居。
心の中でダブルコール♪

沼部、陸へ上がる

沼部、陸へ上がる

ラボチ

シアター711(東京都)

2022/12/16 (金) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

仲良し3人組が新種イモリを発見して一躍有名人に
確かに「めざましテレビ」とかこういう話題取り上げそう
週刊誌で「イケメン3人組が」の見出しに最初笑っちゃったものの、だんだんそれらしく見えてくる・・・
昔そういえば「羞恥心」っていう3人組がいたなぁ~と頭をよぎりましたが深い意味はありません

とにかく「こいつら面白そうじゃん、今度使ってみようか」なんて注目を集めてしまうマスコミのツボみたいなものは確かにありそう
いきなり人気者になってしまったド素人中の素人、その渦中 三十路男性達がどんな様子となるか、まるで見てきたかのように良くできた描写力
三者三様、細部にわたって見事でした

42歳となった今になって振り返る(それなりに)人気絶頂だった12年前
差し込む光に手を伸ばしながらも躰はズブズブ沈んでいく感覚「堕ちていくのもそれはそれで良いかも」となりそうな感情のうねりがヤバかったです

時代絵巻AsH 其ノ拾六『赤雪~せきせつ~』

時代絵巻AsH 其ノ拾六『赤雪~せきせつ~』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

観応えのある骨太な作品で、とても良かったです。
丁寧に描かれたストーリに、その時代を懸命に生きた人々の思いが感じられました。
役者さん達の演技、表情、キレのある殺陣・・素晴らしかったです。
それぞれの男達が、守るべきものを守り、儚く散っていく姿に涙腺が緩みました。
大満足の舞台でした。

『ピーチの果て、ビーチのアビス、つまりはノーサイド』R-18

『ピーチの果て、ビーチのアビス、つまりはノーサイド』R-18

キ上の空論

サンモールスタジオ(東京都)

2022/12/15 (木) ~ 2022/12/21 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

今回もまたヘビーな内容。そうか病気か〜、すごい重いパンチを喰らった気分。キ上のピーチ公演、カロリー高すぎ。4時間分くらいにどっと疲れた。そしてなんでこうもタイムリーなことになるんだろう、笑った。ああ23000円。

馬鹿(オンガウ)

馬鹿(オンガウ)

立教大学演劇研究会

立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)

2022/11/04 (金) ~ 2022/11/21 (月)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

 いい作品だ。よくぞ、これだけの作品を書き、演出し、演じた。
見事!

ネタバレBOX

 物語は、母が子にせがまれて祖父の話を語るという設定で展開する。物語の舞台はかつて香港の一角に実在し警察もおいそれとは入れないと恐れられた時期もあった九龍寨城がベースとなっていようが、今作では七龍地区という名称で語られる。登場人物達はフィルムノワールで描かれるような黒社会のメンバーを中心に市井の貧しい屋台業従事者や青い目の新任警察署署長(ユンヤン)、スラム化したこの街の風俗・情報屋(フーロン)、娼婦と客との間に生まれたストリートチルドレン等である。スラムの常として麻薬の氾濫と売春、闇取引や黒社会、殺人事件等凶暴犯の横行、人身売買等は当たり前。
 そんな街で育ち、10歳頃に饅頭1つを安心して食う為に人を殺して生きる道を見出した男が居た。黒社会・大熊猫(ダージョンマオ)のボスに拾われ、命じられるままに人を殺し、東地区リーダーを任され、鏖の金鹿(ジンルー)と仇名され恐れられる男だ。そんなジンルーをある時10歳位の青い瞳を持つ女の子(アシマ)がパパと呼んで近寄ってきた。腹を空かせたジンルーが初めて人を殺した時と同じ年頃の女の子が腹を空かせて頼ってきたのだ。ジンルーは偶々持っていた饅頭を「喰いたくなくなった、捨てておけ」とぶっきらぼうに与える。アシマはジンルーの優しさが理解できた。そしてパパと呼んでつけてきた。彼の部屋にそのまま居座った上、このままでは眠れないから「おやすみ私の可愛い子、お前に幸せな明日が訪れますように」と言ってくれとせがむ。ジンルーは毎夜、彼女のこの望みを叶えて9年が経った。
 ところで最近この地区では変死者が多発していた。何れも藥に絡んだ死だったが死体からは甘い香りが漂うのが共通点だった。皆ダージョンマオの売人から買ったと噂されていたが藥の供給元に確認してみても調合は変えていないとの返事、嘘をついているとも思えなかった。ジンルーは昔馴染みのフーロンに情報が無いか当たる。そして次に藥が売買される時刻と場所に関する情報を入手して張った所、マッポが来た。そこでこのような変事が始まった時期から、この機密情報を漏らした仲間内のスパイが居る可能性を詮索すると銃撃の才能が極めて高く2年程前にダージョンマオのメンバーになり、ライバル・ユーシーに可愛がられるチシンに疑いを掛けたが、ユーシーが次の取引に関する日時と場所をチシンには知らせず四六時中監視をつけてそれでもマッポが現場に来るようなら彼女は無実だ、との主張に同意しその機会を待つと、チシンが無実であることが分かった。一方七龍地区警察署の新署長となったユンヤンは、七龍地区を黒社会の支配から解放し健全化することこそ正義だと主張、七龍地区を解体整備する過程で自らの権力と富を増そうと画策する。その方策の1つが藥売買で売人は実際には自分の息の掛かった者を用い、ダージョンマオの名を語って藥による殺害の罪を被せ、正義と解体整備の名の下、七龍地区を破壊することによって総ての証拠隠滅を図っていた。この辺りの悪どさが実に興味深い。まるで日本の政権与党そのもの(無論、中国の政治に対する間接的批判もあろうが)ではないか!
 他にも義と人情を標榜するユーシーが優秀ではありながら、そのメンタリティーの甘さからプラグマティズムを援用し、人間性等一切無視して冷徹に敵と見做した者を虫けらの如く殲滅して歯牙にも掛けないユンヤンのような人間には無効であること、それを何らかの形で阻止し得るのは、このような下種の遣り口を充分に知りながら己が命を張り弱い者の側に立って行動すること、そのような真の優しさだけだということをも明らかにした。今作でジンルーが主役であるのは、その所為だ。最後に近い部分で一家がジンルーの仮借ない借金取りたてによって解体したとして彼を射殺した饅頭屋の弟によって殺されたのも本当の父は自分だと言った青い目のユンヤンにではなくジンルーをパパと呼ぶ事を止めず自分の側についたアシマを護る為だった。ラストシーン、母が子供に語る台詞が「おやすみ私の可愛い子、あなたに幸せな明日が訪れますように」であるのは、この母子が饅頭屋の弟の末裔であることをも暗示していよう。
『ピーチの果て、ビーチのアビス、つまりはノーサイド』R-18

『ピーチの果て、ビーチのアビス、つまりはノーサイド』R-18

キ上の空論

サンモールスタジオ(東京都)

2022/12/15 (木) ~ 2022/12/21 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Bチームを観劇
後ろの席の方が段差があって観やすいが
それでも前の人の頭で見えない部分はある。

Aチームの時の席は前列の人の頭しか見えない状況だったので
今回は、細かい演技や表情、何をやっているのかわからなかった部分が明確になり
普通に観劇できたことに感謝したい気分になった。

沖縄に行ってた母親が何日後に戻ったという台詞がなかったような気が…、Aチームは見えない分、セリフに集中できたから今回は聴き逃したのかな。
AとBで演者さんが変わると雰囲気がこうも変わるとはおもしろい。

できることなら、Aチームを再度、普通に観たかった。

盗撮している人が捕まったらしいが
狂気の世界観は舞台の中だけにして現実は
ルールを守って欲しい。

『ピーチの果て、ビーチのアビス、つまりはノーサイド』R-18

『ピーチの果て、ビーチのアビス、つまりはノーサイド』R-18

キ上の空論

サンモールスタジオ(東京都)

2022/12/15 (木) ~ 2022/12/21 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

Aチーム観劇
実際にお客が座って舞台がどう見えるかを想定した座席配置にしているのだろうか?

私が座ったB列は段差がほぼなく
椅子をずらしていないので前の人の頭しか見えない
状態がほとんどでした。

B列の隣の人も同様らしくその人は
頭を左右に揺らして必死に見ようとしていたため
デンプシーロールのように身体や頭を動かしていて
芝居に集中できない状況だったのが残念。

前の席の頭と頭の間から見える部分的な演技では
情報量が少なく物足りなかった。

座席間の間隔がなく隣の人と密着状態
観客へのコロナ対策の配慮がなく非常に残念でした。

舞台が見えなかったという理由だけで評価を下げるのは違うと思い
音声だけでも迫力は伝わるいい舞台だったので星3個に変更しました。
こういう舞台をやってくれる貴重な劇団なので応援はしたいです。

次回があるなら整理番号順の自由席にして欲しいです。
発売日にチケットを購入して前の人の頭だけしか見れないのは悲しいので。


カタブイ、1972

カタブイ、1972

名取事務所

小劇場B1(東京都)

2022/12/15 (木) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

沖縄がテーマ、内藤裕子作、という事で観劇必須の舞台と楽しみにしていた。
一定のスケール感が欲しいだろう「沖縄」の芝居をB1ではどうだろうか、と訝りつつ足を運んだが、劇場は使いようだ。B1には狭いイメージしかなかったのだが、さとうきび畑に面した家屋の一角がステージに据えられ、空が感じられる。そして役者の目を通して、こちら側にどこまでも広い畑が感じられた。
沖縄の団体との共催で沖縄の俳優との5人芝居で密度の濃い競演舞台になった。沖縄訛りもこなし、おじいの家にその夜集った五人が三線を鳴らし踊り歌う場面は最後の唐船ドーイ(カチャーシーをやる定番曲)まで十分に見せる。(芝居の流れの中に「音楽」を成立させる事において一目置いていたのが第27班。)
他にも特筆すべき点がこの舞台にはあったが、結論としては内藤裕子作品として自分が(勝手に)期待していた所まではもう一つ届かずであった。そう感じた理由は何かを考え中である。

どっか行け!クソたいぎい我が人生

どっか行け!クソたいぎい我が人生

ぱぷりか

こまばアゴラ劇場(東京都)

2022/11/24 (木) ~ 2022/12/06 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

静かな演劇系の一つだろうと(見てないのに)認識していたが、今回初観劇にて、思っていたより中身が詰まっていると感じた(風景描写に終わる「静かな演劇」系作家も多いが)。
占部房子演じる母が、やや「迷惑がられ」なキャラで、愛すべきキャラでもあるがスピリチュアルに依存する(ゆえに)忙しない。娘や弟、その妻という親族が彼女の能動性に対する受け手となっているが、第三者的存在として母の職場のうんと若いバイト青年がいる。家庭の事情で苦労して育った変わり種で、繊細さと豪胆さを同居させたマイペース人間。母と職場で会話をし、近々誕生日だというその日、気さくなバイト青年は母とお出かけ(デート)に付き合い、その足で自宅に連れて来る。誕生日のケーキを持って来た弟夫婦と、娘が居る。全く物怖じしないバイト青年と、親族それぞれのキャラとの接触によるリアルな化学反応が良い。母はバイト青年に運気を宿す的な腕輪を贈るが、少しスピリチュアルに傾きかけている弟の妻も「私ももらっていい?」と欲しがり、母は一瞬止まるが気前よく差し出す。バイト青年が母に対し分け隔てなく、遠慮もなく、この日は母の存在も受け入れられた良き日。だがバイト青年と娘が出くわし、カメラマンを目指して東京に行くというバイト青年の話から、娘は自分の中に興味を芽吹かせる。バイト青年がカメラの学校の関係で単発の仕事があるので近々東京に行く、という話を聴いて娘は思わず「自分も行きたい」、と言う。その後母の不調が始まり、一悶着の末、どうにか東京行きは叶うが、「母には自分が必要」という観念に囚われていた娘がそれを一枚一枚剥ぎとる過程もそこに挟まり、劇の最後には母に自分の意思を伝えるに至る。
母は別れた夫が娘を奪いに来る、という強迫観念に常に囚われ、元夫の状況を探るよう弟に依頼してもいたが、終盤、元夫は数か月前に病院へ運ばれ亡くなっていた事を知る。夫が娘を奪いに来る・・被害妄想に駆られテンパり、風水やスピリッツの雑多な知識を自分流に解釈し、誕生日に娘からもらったルビーのピアス(冒頭、娘の愛情の証を母が受け止める心温まるシーンがある)をゴミ箱に捨ててしまう。そしてそれを「こうするしかないの」とわざわざ娘に告げる母(深層心理で娘を憎んでいるといった線はなく、娘との二人暮らしの継続だけを願いとする母の「苦渋の決断」として演じている)。娘を背中からハグする場面が何度かあるが、占部は精神状態の振れ幅の大きいこの人物を双極性障害や多重人格のようには演じず、愛=依存感情の多面的な表われ方として滑らかに演じ、存在感があった。ルビーのピアスをゴミ箱に捨てたと聞いた娘は母の行為を「症状」として受け止め切れず、娘の反応を見て「まだゴミ箱に入ってるから(大丈夫)」と告げるも娘は不満を露出させ、出て行く(娘にとってここが母との関係における許容限度である事が如実に判る場面を作っている)。
共依存の母娘の関係が断ち切られる大団円は、すっかり静かになった母親が東京から戻って来た娘を迎え入れ、彼女の吐くだろう言葉をとうに分かっているようにソファに座って正面を向いている。一筋の涙が見えたと思うと暗転。美しいラストである。
福名理穂・ぱぷりかを随分前に検索して確か中国地方だった記憶。それを思い出したのは広島っぽい方言で芝居が進む。この方言の味もいい。
ハッピーエンドではあったが、ディテイルが物を言う芝居である。弟は元々姉の持つ弱さを見て育ったのだろう、障害児の兄弟姉妹を持つ子どもを「きょうだい児」と呼ぶらしいが形象にその面差しがあり、心根の優しさと同時に、姉を良く知っているからこその用心深さもある。その優しさと、彼の妻がスピリチュアルにハマる素養のある人、という取り合わせがまた「ありそう」(生涯苦労を背負うタイプの人ってのがいる)。バイト青年はその飄々とした風情が現代の達観した若者のある種の典型にも見える。どの役も好演していたが、中心となる母の存在感がやはり大きかった。

一点、未回収というか疑問が残ったのは、終盤の母親は社会性をも疑いかねない状況になるが、バイト青年も居るスーパーには出勤している日常が、欠勤続きになっているといった説明はなく、状況は変わっていないという前提で良いのだろうと思いつつ観ていた。外で働く日常は自己が暴走しない歯止めになっているはずで、その部分が気になったと言えば気になった。

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