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夜の渦

夜の渦

かしこしばい

MOVE FACTORY(大阪府)

2022/09/24 (土) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2022/09/24 (土)

眠れない夜にいつも現れるAちゃんを交友関係にある三人の視点で表現されていました。トークセッションではこの作品を作り上げる過程を聞くことが出来てとても興味深かったです。僕の場合、自身の失敗、後悔などで眠れないことが多いかな?

かもめ

かもめ

ハツビロコウ

小劇場B1(東京都)

2022/09/20 (火) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

大きな劇場でのかもめを何度か観たことがありました。今回は決して広くはない劇場ですが、とても広々とした空間に感じさせてくれる演出ははさすがだと思いました。

コマギレ

コマギレ

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/09/22 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/09/24 (土) 13:00

115分。休憩なし。

コマギレ

コマギレ

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/09/22 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い、お薦め。
この劇団の魅力、笑わせ泣かせるという人間の感情を揺さぶるのが上手い。この作品は初演も観劇しており秀作と評した。
その再演だが、初演に比べると少し物足りない。辛口になるが、将棋という勝負の厳しさ、ピリピリした緊張感、その引き締まった空気感の中に仄々とした人情味を出すことで、人の優しさ温かさを印象深く描き出すことが出来る、と思う。確かに本作の見どころも 女性棋士とその師匠対決がクライマックスに変わりはないが、将棋の世界、勝負の厳しさが他の将棋シリーズに比べ弱い。更に人間性は、一人主人公になった熊谷学の人生と人柄へ収斂したかのように思える。それを好む人がいるのも事実だが…。
この劇団には、どうしても高みを目指す を求めてしまうなぁ。
(上演時間2時間 途中休憩なし)

ネタバレBOX

セットは初演時とほぼ変わらず、二階部を設え、二階上手に対局室や小料理屋和室(襖)、下手に将棋解説用の大盤、一階はプロ棋士の将棋道場といった設定。BASE THEATERでは多くの場所を設定するよりは、本作のように道場と対局場という二元場面、現在と過去といった往還場面という緊密さをしっかり演出し物語を分かり易く展開させる。奇抜さよりは、万人受けするような しっかり観(魅)せる芝居に仕上げている。

梗概…女性で初めて四段に昇段してプロ棋士として期待される天野桂子(岡本美歌サン)。一方、彼女の師匠である熊谷学棋士<六段>(井保三兎 氏)は引退を迫られる状況にある。初演時は、この2人が主人公であったが、本作では桂子の存在感が弱い。師匠は、何故プロ棋士になったのか、その生い立ち境遇を影絵仕立ての演出で情感豊かに描く。過去と現在の回想、それは天野家の食卓(カレーライス)や天野の父の人情の有難さである。人の温もりを知っているからこそ弟子育成にも情熱を傾けるし、熊谷将棋道場には人が集まる。そのもてなし料理が豚肉カレーライスである。

見どころは、プロ アマ関係なく参加できる「将棋大会」で、アマ棋戦(名人)で連覇したが 結局 プロ棋士になれなかった大谷(大川内延公サン)とプロ最弱棋士・熊谷の対戦(と感想戦)だと思っている。奨励会で励んだ仲間や(年下)桂子に昇級・段で抜かれる口惜しさ。今は将棋雑誌記者になっている。熊谷からプロ編入を勧められるが、「将棋を憎んでいる自分には資格がない」と断る。まさしく勝負の世界である。そして将棋愛を感じる。
天野桂子は脳梗塞で倒れ、一命は取り止めたが時々記憶が無くなるという後遺症が残った。復帰したが二手指し(反則)で連敗続き。先の超人戦ではライバルの女流名人・花下葉子(山本綾サン)が二手指しを自ら制してくれて勝つことが出来た。そして師弟対決へ…。病に倒れた桂子の辛苦の描き込みが弱く、彼女の勝負師としての懊悩が観えない。冒頭にプロ棋士として覇気ある姿、そして復帰にかける姿、その人間性を描くことで将棋 勝負世界(緊張感と高揚感)の醍醐味が得られるのではないか。チラシには「将棋は記憶の競技だ。天野桂子。職業、プロ棋士。人々に記憶される彼女の活躍。だがそれは平坦な道ではなかった…。」とあるが、記憶の「細切れ」の印象が強くなった。

敢えて照明や音響といった舞台技術、その効果をあまり感じさせない。音響は駒音の響きを損なわない配慮。照明は大盤解説の中継ぐらいか。ゆえに役者の演技力が重要である。役者の演技は確かなもので、バランスも良い。初演時と違うキャストもいたが 概ね適役だと思う。天野桂子と熊谷学を比べたら、圧倒的に後者の人柄を描いていた。そこが将棋世界の厳しさから少し離れたように思う。
次回公演も楽しみにしております。
ニュー・イリュージョン

ニュー・イリュージョン

チェルフィッチュ

王子小劇場(東京都)

2022/08/21 (日) ~ 2022/08/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

王子小劇場で見たどの芝居よりも心が動かなかった。

ネタバレBOX

昨日この劇場で演じられた芝居を、映像の中の役者が話すという映像が投影される。美術館で上演されることが多かったようだが、客席に客が座り、舞台に映像があることで上演であることが強まるということのよう。率直に言ってしまえば、美術館でやればいいと思った。王子小劇場で見たどの芝居よりも心が動かなかった。しかし、客をメタ視点に立たせることは成功していて、禅問答のようなやりとりに没入することなく、むしろ能を見る時のように考え事をしつつ見ることができた点で新しくはあった。
S.O.S(エスオーエス

S.O.S(エスオーエス

ENG

中目黒キンケロ・シアター(東京都)

2022/09/21 (水) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

鑑賞日2022/09/25 (日) 12:00

シーンごとの芝居は流石の役者陣でした。プロットで見たらストーリーもすごくいいと感じたと思います。

ネタバレBOX

流石の役者陣でシーンごとに考えれば当たり前に良かったし。あのオチがおかしいとかダメとか思わないが(何なら嫌いじゃ無い)シーズン10で突然打ち切りが決まったぐらいの(製作陣は初めから決まってたとかいうんでしょうが)まとめ方に「あ、そうですか」と興味が失せる瞬間があった。ロストみがあって不安視していたけどもうロストより酷い。正直あのオチ無しで普通にドタバタと脱出してもらえればここまで残念感はなかったと思う。ただ関係者一同の感想ツイートは見るのが楽しみ(←悪趣味)
もうちょっと深掘りすると打ち切り感のある展開のおかげで見ているこちらの中で主役以外のキャラが「ただのお話の中のキャラクター」に成り下がってしまったのが一番残念に感じている。本来であれば主役の一側面を投影した者になるはずが、とてもペラい「面白そうだから」の存在に成り下がった様は役者が上手くなければ感じることはできないのである意味レアな体験か。まあこれでも満場の○○的な感じなんでしょうな。千秋楽(個々人がやりたいというのは否定はしないけど)
あ、あと説明台詞多すぎ

作家さん的には「キャラクターたちはあの世界で作者の意図とは別に「生き」ているんで!」って感じかもしれないって一瞬思い浮かんだけどラスト付近は思いっきり操作してたしなー

SNSの感想で見た「異世界転生」というワードで「おっ」ってなったけどラストのあの感じでは違うなー

「違和感」の演出が自分に合っていなかったという考え方もあるが、事実はわからないしそもそも自分が感じないなら自分的には知ったこっちゃ無いしなー
新訳「あわれ彼女は娼婦」ワークインプログレス

新訳「あわれ彼女は娼婦」ワークインプログレス

NICE STALKER

スタジオ空洞(東京都)

2022/09/21 (水) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

小学生の時、教室で「お楽しみ会」っていうのがあったな~と、会場の配置がまさにその「お楽しみ会」で気持ちの距離間がすごく近いのと、この次何が飛び出すの!?感が全体に溢れていてとても楽しい。
衣装が良い塩梅に凝っているのも心憎かった。

演目の「あわれ彼女は娼婦」はなんと1630年頃の作品。
ちゃんとやれば3時間超えの超大作だそうで、あらすじも知らずに行きましたが、これが笑っちゃうほど分かりやすい。
本来いかに説明的にならずに状況把握させていくかの演劇だけれど、もうバンバン説明(解説)しちゃってるし(笑)
物語の基本をおさえつつ、凄く残酷なシーンを見事に笑いの湧き起るシーンに変身させたり、「NICE STALKERさんって普段こんな感じで演出をつけているのか?」とちょっとだけ舞台裏が垣間見えたり、
一歩先の展開がどうなるのか読めなくてもナビゲートに身を委ねていればちゃんと楽しめるという何とも快楽的な流れになっていました。

実際、この演目に関しては今回の見せ方があってこその「面白い」の部分が多く
「途中過程」という名の完成形と言えば良いのか、ここまで「あわれ彼女は娼婦」を楽しみ味わいつくせば、絶対的に「全編公演」を目指さなくとも、とりあえず賢者タイムで良いのではないかと個人的には思うのでした。

ネタバレBOX

観終わった後「面白いものを観たなぁ」と思えた一方
終盤での熱演、本気モードのエンディングシーンが用意されていて、そこは別腹にしておきたかったのだけれど、「面白いものを観た」の混沌に吸収されていった感じがして、そこは勿体無いような気がしました。
ワチャワチャ感も大きな魅力だったので悩ましいところです。
『太鼓』

『太鼓』

劇団演奏舞台

九段下GEKIBA(演奏舞台アトリエ)(東京都)

2022/09/23 (金) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 必見、華5つ☆。劇団創立50周年に記念公演第1段に相応しい素晴らしい舞台。急に依頼された雑誌原稿やら、研究会があってバタバタしているので追記後送。先ずその緊迫感だけネタバレに記しておく。事実に基づいた資料を丹念に調べ、鬼界に入られた方が既に多い為数こそ多くは無いものの取材もして、1次情報と正確だと信じられている資料との突き合わせもしっかりなさっていると考える。日米の戦争の実質のみならず戦争の本質を見事に描いた傑作である。(追記9.28 午前2時)

ネタバレBOX

 物語設定は敵軍と対峙する最前線の窪地、敵軍は物量共に圧倒的に勝る。然し友軍主力部隊は中央の凹部を両側から挟むような岡に陣を構え地勢的には有利である。主たる登場人物は古年兵(軍曹)と18歳にあと2週間でなる初年兵である。月の出て居ない夜1m先も見えない状況で軍曹は新兵に訊ねる。歳は? 兵隊になる前何をしていた? 等々。そして少年兵が、今どんな表情をしているか、つぶさに言い当てる。そして自分(軍曹)の表情が今どのようなものであるか、問う。少年は闇の中で見えない旨答え、軍曹にしつこく自分の現在の表情を指摘され続けた後、一体どんな表情なのかを問うことになった。軍曹は答える。「俺に顔は無い」と。第1の伏線である。
 その後も軍曹と初年兵の対話は続く。志願兵として来ては居たが、実際は出兵できる員数も既に限られて居る為各戸に出征すべき員数が割り振られており、志願とは名ばかりの強制と変わらない状況で兵士にさせられたこと、村の人々こぞっての万歳に送られて出征したものの、各々の兵士それぞれの母の気持ちは生きて帰って来いとの切ない願い、而もそのような願いを聴けば兵士は猛々しく戦えないと拒否せざるを得ないこと。村では可成り裕福な酪農家の娘との互いに思い合った淡い恋は、体が弱い為徴兵対象とはならなかったが、矢張り娘に言い寄っていた地主の息子の嫁になると決まっているとの軍曹の指摘、理由は遠く離れた戦地に兵士として来ていること。ただ、それだけ! 而もこれは正鵠を射ている。このように残酷な事実を若くナイーブな初年兵に平気で指弾する軍曹とて、何もなければこんなに厳しい表情、こんなに険しい顔にはならなかった。と述べることで辛うじて人間であった時の記憶を残していることを感じさせはする。然し「俺の隣に居た兵は必ず死ぬ」と言い放つ時、生き残る為には同輩を同輩とも思わず単に駒として使用し二人一組の斥候として任に就いているならば、己は報告の為に隊に戻り同輩は敵接近位置と正確な時刻を知らせる為に現場に残り敵を惹きつけた上で最も正確な合図を送るよう役割分担することによって己の延命を図る、頑な兵隊になった歴史をも示していた。この件が第二の伏線だ。これらの話の合間にこの初年兵が産まれる前に出征し亡くなった父の霊が現れて「軍曹は兵隊だ」とサジェッションしてくれるが、残念ながら実効性は無かった。
 物語が更に進むと、月が出た。敵が動き始めた。
 軍曹が出発した刹那、隊からはぐれた敵兵が近くに現れた。互いに相手を殺したくない。そこで意味は通じないものの、殺したくも戦いたくもないこと、できれば撃ちあわずこのまま離れたいこと、互いに土を耕す民の出身であって、片や家族の生活は己の働きに掛かっており、片や貧農故己が帰郷できなければ残された母が苦労すること、大切なことは平和であることを叫ぶ。ところが平和を希求するあまり互いにその声は大きくなり恰もトツゲキの為に掛ける気合の如くに響く。このようにして互いに疑心暗鬼が募り皮肉にも「このわからずやメ」と互いに発砲してしまった。銃声を聞いて軍曹が戻り動揺している新兵に諭す。自分の命令を聴いていれば良い事、付いて来いということ。その上で取るべき行動を指示する。軍曹は先にも述べていたように戦というものは、敵が相手の攻め方として最も可能性が低いと判断している場所から攻め入ることが多いことを指摘していた通り敵は友軍が可能性として最も低いと考えていた犠牲の多い中央突破を敢行すると正確に判断し、それまでの対話で完全に篭絡しておいた初年兵に自分の命令をよく聞き実行せよと言い置き次いで、「未だ合図は送るな、敵を惹きつけてから赤い照明弾を3発撃ち上げろ」と命じて去る。この策術に新兵は気付かない。が、これが生と死の分かれ道であることは観客には直ぐ見て取れる。これこそ、大日本帝国軍という組織の持つ本質、即ち兵は人間ではなく一銭五厘で調達できる消耗品、という考え方であり下級士官にのし上がった軍曹は、この構造を早くから見抜き利用することで生き延びた知恵者ということになろうか。因みに初年兵同士の撃ちあいの際、米兵の装備はヘルメット、日本兵は単に布の帽子である。兵士に対する国の態度がハッキリ装備の差としても現れている演出に注意したい。戦争から生きて戻った者のうち何がしかは軍曹タイプの人間であろう。戦争の実際を隠したがるのは当然と言わねばならない。
新訳「あわれ彼女は娼婦」ワークインプログレス

新訳「あわれ彼女は娼婦」ワークインプログレス

NICE STALKER

スタジオ空洞(東京都)

2022/09/21 (水) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/09/24 (土) 19:30

17世紀に書かれた戯曲を新訳で上演しようとする試みのワークインプログレス。すげー面白い。105分。
 戯曲を全部やるのではなく、主な場面だけを上演して、間を東京ドム子が繋ぐ形がなかなかよい。「妹萌え」とか言ってるけど、それは受け入れやすそうにしてるだけで、本来の狙いではないような気がする。原作の戯曲が17世紀に書かれたのにカトリックへの反発を扱っていて、そのことをフィーチャーした作品という解釈を示しているようだ。ストーリーテラーの東京ドム子を中心に観てると、基本的に舞台から下がらないけど表情を変えずに観てるのがちょっとつまらない。もっと過剰に反応してもよい気がする。イグロヒデアキはちょっとやり過ぎな印象も。初見ではないはずなのに、チカナガチサトの可愛さに圧倒される。
 「耳障りのいい」というセリフは絶対許せない。よくある誤用。ここはせめて「耳当たりのいい」にしてほしい。これで星1つ減。

コマギレ

コマギレ

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/09/22 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素敵な劇でした。ラビット番長の劇はどこかに昭和的なエピソードが入る事が多いと思うけどそれがまたよいのだよなぁ。大変楽しめました。
また将棋を局面をすぐ作れるのはかなり将棋も皆強い?

コマギレ

コマギレ

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/09/22 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ラビット番長「コマギレ」初演に引き続き観劇した!
配役と演じる役者変わらいけど印象は変わるなと思う
天野桂子、香子役、室谷、横井、高島
新キャラ喫茶店店員追加したぐら
役者かわるだけで再演が新作に変わる
将棋の初心者講座が分かりやすく、世界観大事にしている!

笑って、笑って、泣いてそして優しいさと人あったかさ感じる舞台で面白くいい舞台でした😄
いつもどうりスタッフワーク良さ
やっぱりラビット番長はいい劇団である

ドードーが落下する

ドードーが落下する

劇団た組

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2022/09/21 (水) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

作演出の近作を3つ観たのみだが、らしい世界観である。平原テツの役柄もあってバイバイの胸苦しい芝居を思い出す(金子氏の出演もあり)。

『太鼓』

『太鼓』

劇団演奏舞台

九段下GEKIBA(演奏舞台アトリエ)(東京都)

2022/09/23 (金) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

『へいわ』と訴えながら殺しあう戦地の極限状態。18歳の志願兵は故郷の『土』とは柔らかさも匂いも違うと気づき、ふるさとを遠くに感じる。繰り返すことがあってはならない戦争なのに。舞台上での音響、音楽が胸に迫りました。

コマギレ

コマギレ

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/09/22 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

さすがラビット番長さんの将棋もの。抜群の安定感でお見事としか言いようがない出来ばえです。この作品,初演も拝見しており,雪島さら紗さんの熱演が素晴らしかったのですが,今回の岡本美歌さんの天野桂子も素晴らしいの一言に尽きるもので,すっかり魅了されてしまいました。もちろん,井保三兎さん,大川内延公さんをはじめ他の方々の演技も味があるもので,キャラクターが嵌まりすぎています。笑いあり,感動あり,将棋を知らない人でも確実に楽しめる作品。絶対におススメの舞台です。

ゾウとパンダと見えない虹のはなし

ゾウとパンダと見えない虹のはなし

タテヨコ企画

表現者工房(大阪府)

2022/09/23 (金) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

動物園🐼で巻き起こる、さまざまな出来事を時間軸を変えることなく、とても上手く絡ませながら話は進む。何気ないことから、その人の人生を変えることまで、大小様々なストーリーが絡み合いなが、もやもや感を解消していく。100分がすぐに過ぎ去った。

かもめ

かもめ

ハツビロコウ

小劇場B1(東京都)

2022/09/20 (火) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ぽっちゃりのコースチャと低音のニーナ、いきなり主役二人のイメージを壊されてしまう。これはこの舞台が二人だけの物語ではないのだよという宣言なのだろう。元々恋人どうしに限らない色々な組み合わせの二人の対話の場面が多いのだから原作の正しい実現ではある。

意外性もあるが分かりやすい楽しめる舞台だった。しかし、私の芝居理解力の問題なのだが、相変わらずシンボルとしての「かもめ」の意味するところが腹落ちしなくて困る。あと何回観たらすっきりするのだろうか。

ネタバレBOX

ややハスキーなニーナの声は知性を感じさせ(我ながら偏見だなあ)トリゴーリンにホイホイとついて行くのがちょっと不思議である。そして後半の境遇の悲惨さが増している気がする。私の(というか普通の)ニーナのイメージはアホっぽい(これは余計か)女の子がどん底に落ちながらも耐えることを学び力強く生きて行こうとするもので、変わることのできないコースチャと対比されている。この舞台ではそんなあからさまな違いを嫌ったのかこの後のニーナには不安しか感じない作りになっている。

コースチャ作の劇はラゾーナ川崎版と同じくニーナの踊りとしている。本来は普通の芝居でニーナのセリフが当然あるのだがここではコースチャが読み上げる。音楽はラゾーナ版の「リベルタンゴ」に対してベートーベンの「月光」を持ってきた。これは二つの舞台共に全体の雰囲気を表す看板なのである。
*「リベルタンゴ」は完全に演出家の好みだろうが「月光」はコースチャが最後の自分の原稿を読みながらトリゴーリンと比較するときの表現の対象ということで根拠のあるものである。

他にも特徴的な場面があった。
まずあげるべきはラストである。原作ではニーナが帰ったあとアルカージナらが再び居間に戻って騒いでいるときにコースチャの寝室から銃声が聞こえるのだが本作では一行が戻ってくる前にコースチャが居間でピストルを取り出すと舞台は暗転して銃声となる。これは非常に印象的で星が一つ増えてしまった。

次に、マーシャがトリゴーリンに依頼した本のサインは
神西清訳「身もとも不明、なんのためにこの世に生きるかも知らぬマリヤへ」
原卓也訳「素性不明、何のためにこの世に生きるかも知らぬマリヤへ」
となっているのだが今作では
ハツビロコウ訳「誰が親かも分からない、何のためにこの世に生きるかも知らぬマーシャへ」
となっていた(と思う)。マーシャはマリヤのニックネームなのでそこはいいのだが「マーシャの父親はドールンじゃないか」問題を考えるとき原作では80%くらい正しく思えるが今作のこのセリフはハツビロコウは100%断定した(と私は捉えた)。…と書いていると段々皆同じにも思えてきた(汗)。「親」という単語に過剰反応しただけかもしれない。

そして意図的に「芝居じみた」演出を入れている。
トリゴーリンが机を叩くのは良しとして、まあそれもかなり激しいのだが。アルカージナも机をつかみ椅子を投げつける。そしてアルカージナがトリゴーリンにケチをつけたコースチャを激しく貶すところは原作以上に長く激しく攻撃したように思えた。…原作を読み返してみたがもう舞台の方を忘れている(汗)。
コマギレ

コマギレ

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/09/22 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かった!!!
初演は引退公演と重なって不思議な空気。だけど冷静に見れた今回の方が良かった。

『やってきたゴドー』『ああ、それなのに、それなのに』『病気』

『やってきたゴドー』『ああ、それなのに、それなのに』『病気』

名取事務所

吉祥寺シアター(東京都)

2022/09/23 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「やってきたゴドー」を初めて観ることができた。ベケットの原作あってのパロディ作品だが、ベケットより面白い。

新訳「あわれ彼女は娼婦」ワークインプログレス

新訳「あわれ彼女は娼婦」ワークインプログレス

NICE STALKER

スタジオ空洞(東京都)

2022/09/21 (水) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

開場後30分のアレは正直今イチだったが、いざ本編が始まると、ストーリーテラー的に登場する東京ドム子さんの魅力もあり、面白い展開。

ネタバレBOX

アナベラのもう1人の求婚相手や、ベルゲットがアナベラを諦めて別な娘と婚約したりとか、ヒポリタの○○が…とか、その辺は端折ってスピーディに。
かもめ

かもめ

ハツビロコウ

小劇場B1(東京都)

2022/09/20 (火) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても面白かったです。古典でありながらとても見やすく時代背景もちゃんと見えてきてとてもよかったです。役者の皆さんの演技も素晴らしかったです。特にニーナ役の平子さんは、若々しく初々しい最初の演技と二年後の影を落とした演技がとても分かって良かったです。ハツビロコウさんは何回目かなのですが、演技のレベルの高さはすごいと思います。また、楽しみにしてますね

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