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虹の彼方で待ってるよ

虹の彼方で待ってるよ

KUROGOKU

北池袋 新生館シアター(東京都)

2022/09/28 (水) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

上演前に主宰・黒柳安弘氏が、町野直子さんが諸事情により出演を見合わせる旨、お詫びと説明があった。彼女の役柄が分からないが、公演もラストが今一つ解らなかった。

物語は、一見 安部公房氏の小説「闖入者」それを基にした戯曲「友達」を連想したが、次第に明らかになる出来事によって今話題になっていることへ…。家に見知らぬ人々が押しかけ、いつの間にか部屋を占拠していく。家人とその人々の ちぐはぐな会話を通して不気味な空気が漂い始めるが…。表層的にはコメディ風に描かれているが、その背景には寛容と不寛容、もしくは自由と不自由といった問題が横たわっているようだ。
(上演時間1時間30分 途中休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術は6畳間、奥に障子 中央に卓袱台があり、その上にルービックキューブと雑誌、下手側に洗濯物が置かれている。

「ただいまー」と海津梢が帰ってくる。畳んでいない洗濯物を見て呆れる。暫く家にいないと これだからと嘆く。そこへ見知らぬ男・小島一朗がやってくる。父・啓吾の勤務先の後輩だという。間もなく啓吾も現れ取り留めのない会話が続く。暗転後、部屋には宇田、佐伯、大山と名乗る男女三人、後から佐伯が加わる。皆、啓吾の知り合いだと言い出ていかない。梢の苛立ち、三人の困惑、それぞれの立場や性格が立ち上がってくる。父は人助けだと言い、強い言葉は発しないよう注意する。
物語は、この闖入者のような人々の素性は、そして父・啓吾との関係は、そもそも父は仕事を辞めて何をしているのか、といった謎をはらんだまま進んでいく。
そして突然、土足で家に上がり込む若い女性・仙崎、彼女は何しにここへ来たのか。6畳に8人が集まり、嚙み合わない会話、そこから徐々に浮き彫りになる闖入者と仙崎の正体と関係性が明らかになる。

雰囲気は、恐怖に充ちたユーモア、微笑にあふれた残酷さ、そんな空気感を漂わせる。そして会話の端々に、神と祈り、お布施と安息な日々、しかし そんな言葉は空虚に聞こえる。不自然な自由は、逆に不自由極まりない。宗教的な教えが、個々人の孤独な思いを飲み込み、親切気を装い洗脳するかのような言動。これは現代のどこにでもありそうな寓話。布教という名の怪物は、いとも簡単に人の心を取り込む。自分の心を取り戻す、そんな手助けをしようとする父・啓吾は、別の意味で聖家族を形成しようとしているようだ。

信者たちの癖のようなもの…困ると気を失う(寝たふり?)、自分の主張ができない、思いを言葉にできず、代わりにタンバリンを叩く、猿に腕を噛まれ体中が青い、など奇妙・奇抜な設定が面白可笑しい。深刻な内容だが、そこは感動系コメディに仕上げている。
ラスト、照明を階調し 梢と啓吾の父娘二人で しりとりゲームをする。梢の楽しい記憶、仄々とした会話。そして梢が そろそろ「帰るね」と…。お彼岸(上演時期を考える)に帰ってきたのは、本人か、それとも魂だったのか、そこが判然としない。
次回公演も楽しみにしております。
陽炎

陽炎

劇団アルファー

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/09/29 (木) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

いい感じに終わって気持ちよく劇場を後にしました、とても面白かったです

八月のモンスター

八月のモンスター

甲斐ファクトリー

オメガ東京(東京都)

2022/09/28 (水) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 板上は三方壁を黒幕で蔽い、上手のみ袖になるよう途中に短い黒幕を挟む。出捌けは下手と上手袖奥及び手前。これら黒幕の内側に扉が衝立状に立てられている。下手から色は青、中央奥が黒、そして上手が赤い扉であり、上手・下手の扉は観客が見やすいようにカタカナのハの字のように置かれている。これらの扉に囲まれた空間が基本的な演技エリアである。ここにはパイプ椅子が数脚、そのレイアウトは場面によって異なる。(衝撃的ラストに連なる部分は終演後に追記する、あと1公演あるからにゃ。お勧め、観るベシ。追記10月3日4時4分)

ネタバレBOX


 さて、物語は伝説の講師・田中による5日間の合宿更生プログラムの日々を描く。参加者は5名。アルコール依存症2名、極度の緊張症で発作状態を起こすと呼吸困難に陥る者1名、セックス依存症1名、自己表出し得ない者1名。何れも既にあちこちのセミナーに参加して自己克服を図ったが失敗しこのセミナーが最期のチャンスと参加した者ばかり。
 講師の田中は、大手でコンサルタントとしてならしその著書もベストセラーとになる程の名カウンセラーであったが、講義を受けた女性の1人が飛び降り自殺をしたことでマスコミから総攻撃を受け、妻はそれを気に病んで脳梗塞を起こして病死、娘・美久は学校で陰湿極まる苛めを受け踏切で列車に撥ねられ15mも飛ばされて亡くなった。警察は自殺と断じたが、美久の書いた遺書が亡くなる1カ月も前に書かれたものであったこと、亡くなる前には誕生日に贈った万年筆の黒インクが切れ空色のインクを使っていたことから父は自殺を疑った。そして娘の亡くなった踏切前で目撃者探しを始め、遂に証言してくれる人に会い様子を聴いた。その目撃者の証言によると美久は自殺ではなく、踏切で動けなくなっていた人を助けたのだという。その時娘は何かを叫んだが列車の通過する轟音で声は聴き取れなかったということであった。父は鉄道会社に頼み込んでその事故時の撮影記録を見せて貰い、助けられた人物を探していた。そして・・・終に見付けたのだ、娘が救った方を。父はその人のことを調べに調べた。住居、務め先、仕事内容等々、そして今回久しぶりに返り咲いたカウンセラーのセミナー受講生の中にその人は居た。女性であった。彼女はその生い立ちで深いトラウマを負っていた。小学生の時から長距離トラックの運転手をしていた実父によってレイプされていたのだ。気付いた母が抗議すると父は母にも暴力を揮った。当然嫌がる娘に対しても暴力的であった。それは眠気を堪える為にシャブを使っていたこととも関係するだろう。彼女が中学生になっても父によるレイプは続いていた。嫌がる娘に父はシャブを局所に塗り付けセックスするようになっていた。彼女はシャブの影響をもろに受け父にセックスをせがむようになっていた。母は家を出てしまった。このような地獄を経て彼女は自己を肯定することが出来なくなってしまったのである。想像できると思うが、死より辛く苦しい生がある。今作で中心となったのは、美久に救われた九条その人だが彼女はその後偽名を用いビル清掃の仕事に就いていた。父は美久が助けた人を観察する中で、その彼女の誰にも気付かれることなく黙々と働く姿も観て居た。二人の出会いは天啓でもあろうか。かつてカリスマとして鳴らした父・ユージは、ニーチェの超人思想を理想化し神無き後の世界で人間が人間らしく在る為に社会的弱者は己の弱点をその個人史的経緯と共に完璧に自覚し対峙することによって乗り越えることを目指していた。然し乍ら、最愛の妻も娘も失い、自分自身の根拠にしてきた価値観も失って初めて、人間の裸形に出会った。そして理解したのであった。自分も九条と全く変わらない頼りなく弱い存在であると。そして未完成で苦しい生をそのまま事実として受け入れ生きてゆくことこそが、生きる要諦であると認めるに至った。
 蛇足乍ら最期に脚本の白眉と思われる箇所を挙げておこう。九条が鉄路に蹲っていたその時、美久に助けられ「生きて!」と励まされた時、死の覚悟の央に「天使を見た」と思った感覚は、このように生き乍らの死を覆す状況を描く最も優れた文学的一行と言えよう。



エル・スール

エル・スール

トム・プロジェクト

俳優座劇場(東京都)

2022/09/21 (水) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

俳優座劇場にてトム・プロジェクト『エル・スール』を観劇。
サブタイトルに「~わが心の博多、そして西鉄ライオンズ~」が付いている通り、博多の街に今の福岡ソフトバンクホークスではなく、西鉄ライオンズが本拠を構えていた頃のお話。開演と同時にいきなり野球実況が流れてきて、野球好きの人間からするとワクワクが高ぶる展開。西鉄ライオンズが存在したのは自分が生まれる前の話なので、決して世代ではないものの、舞台の全体的なセットやラジオの野球実況、さらに、伝説として語り継がれている西鉄ナインの名前を読み上げるシーンなどノスタルジックな世界に包み込まれ、自然と「懐かしい」と感じてしまいました。まさにタイムスリップも良いところで、舞台説明文に書かれていた「昭和30年代の九州博多。 ―― 戦後の焼け跡の中から、博多の町が生み出す明るさの中で、庶民は逞しく生きていた」という部分が上手く描かれているなと感じました。
トム・プロジェクトさんのお芝居は今回のように“昭和”を舞台とした作品が多くある印象ですが、どれも時代考証が緻密で、特に違和感なくその時代にタイムスリップすることが出来るような気がします。この部分が疎かだとせっかくのストーリーが良くても、どこか不自然さが残ってしまうため、トム・プロジェクトさんの作品はまずこの部分が優れていると感じます。
今回の作品は終戦から10数年の博多が舞台。現地に暮らす人々にとって、いかに西鉄ライオンズ、プロ野球という存在が大きいものだったのか。いかに大切な存在だったのかが分かる内容であると感じました。
先日拝見した『帰ってきたカラオケマン』の風間杜夫さんのユーモア溢れるお芝居も魅力的でしたが、今回のたかお鷹さんの味のあるお芝居も良かったです。皆さん九州出身の方なのかと感じるくらい、博多弁?での台詞も好演されていました。

あゆみ

あゆみ

果報プロデュース

すみだパークシアター倉(東京都)

2022/09/28 (水) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/10/01 (土) 18:00

面白い演出で演じる女優さんも素晴らしく感じた。
ラストは人それぞれ意見が割れそうだが、私は良かったです。

ピース

ピース

三等フランソワーズ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2022/09/30 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

いわゆる「三等フランソワーズらしさ」を期待したら裏切られる物凄いお芝居やった!なのでコアな三等ファンの感想が聞きたいですね♪中川さんに「これでも三等を好きでいられるか!」って挑戦というか踏み絵を突き付けられたような気がするとても興味深い作品でした☆僕は好きな世界観でした!

夕映えリリシズム

夕映えリリシズム

夕暮れ社 弱男ユニット

京都市東山青少年活動センター(京都府)

2022/09/30 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった。制作の方の対応も素晴らしく、内容もとても満足。二組のカップルの恋愛と大学のサークルや家族の話がバランス良く混じりあって、笑いもかなり出ていた。この劇団は何度か拝見させて頂いてきましたが、ハズレはない。今後も期待しています❗

あゆみ

あゆみ

果報プロデュース

すみだパークシアター倉(東京都)

2022/09/28 (水) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

つまんないですこれは女性の自己満足演劇です。例えるなら昭和の少女漫画です。ときめきトゥナイトです。

劇作家ポエム大会in京都

劇作家ポエム大会in京都

KJK

アバンギルド(京都府)

2022/09/30 (金) ~ 2022/10/01 (土)公演終了

満足度★★★★

個性的なポエマーが集まり、各々の世界観をポエムに込めて発表。とても良い体験をさせて頂きました。

MUDLARKS

MUDLARKS

GORCH BROTHERS 2.1

ザ・スズナリ(東京都)

2022/09/29 (木) ~ 2022/10/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

神がかった三人。

ともだちが来た《京都公演》

ともだちが来た《京都公演》

ツレヅレ

京都場KYOTOba(京都府)

2022/09/30 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★

人にもよるが、演劇は内容の良さだけでは満足できない。
劇場の雰囲気がとても良く、内容も戯曲賞をとった演目。悪い訳はない。満足できました。

クロスフレンズ 2022

クロスフレンズ 2022

LOGOTyPEプロデュース

光が丘IMAホール(東京都)

2022/09/29 (木) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

あっという間の2時間でした。曲は確かに90年代。懐かしかったです。
ミュージカルというのならば歌もダンスも芝居もレベルアップです。
今後に期待します。

八月のモンスター

八月のモンスター

甲斐ファクトリー

オメガ東京(東京都)

2022/09/28 (水) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

皆さんの感想の通り、前半と後半の落差が凄くて引き込まれた。
甲斐ファクトリーさんは人の闇の部分を描くのが凄く旨いですよね。

クロスフレンズ 2022

クロスフレンズ 2022

LOGOTyPEプロデュース

光が丘IMAホール(東京都)

2022/09/29 (木) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

歌もダンスもクオリティあげないとミュージカルとしてはねえ。

桜か雪の散るか降る

桜か雪の散るか降る

劇団身体ゲンゴロウ

王子小劇場(東京都)

2022/09/28 (水) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

公演は、タイトルと物語の内容を考え合わせると、和歌の見立てを意識した劇作のようだ。そう思うと 戦争が主で、合戦が従になりテーマがより鮮明に感じ 伝わった。同時に戦争と平和を描いているようだ。
冒頭、平家物語と吾妻鏡を元にした内容である旨 説明があった。確かに場面の多くが源平・奥州藤原氏との合戦であるが、その戦(いくさ)を通して最悪の不条理を描き出そうとする。
公演の魅力はテーマの明確さ、それを分かり易く観せようと工夫しているところ。発想の豊かさ、熱量ある演技は良かった。ただ演出が少し粗く丁寧さを欠いたのが勿体なかった。
(上演時間2時間10分 途中休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術、基本は素舞台であるが、奥の幕が開くと社のような造作が迫り出してくる。役者は和装(一見 羽織と袴風)であるが、羽織を脱ぐと白シャツを着こんでいる。違和感があるのは、全場面で革靴を履いていること。出来れば源平・奥州藤原の場面は裸足か足袋で演じてほしかった。戦争シーンでは軍靴高らかに響かせ行進する。時代感覚の違いを表してほしいところ。

物語は、落ち武者狩りの少年・泡盛が出会ったのは平敦盛。二人は奥州平泉の藤原氏を頼った。そこに登場する怪しい姫と藤原秀衡と泰衡親子。そして義経も という荒唐無稽な展開へ…。藤原家の存亡をかけた源氏との駆け引き、義経を利用した権謀術策、いつの間にか二人の若者も巻き込まれていく。泡盛は意気軒昂で好戦的だが、本当の戦は知らない。一方、敦盛は実戦し 何とか生き延びた辛い思いがあるため非交戦を願う。生きることも死ぬことも出来ない不器用な人物。二人を対照させることで戦争と平和という構図が浮かび上がる。泡盛は戦を通して、その恐ろし虚しさを知る。消えて無くなりたいは、負(戦)の連鎖を断ち切りたい思い。敦盛は砂金堀、金箔細工に逃げ込み傍観を決め込むが…しかし主体的に考えなければ解決しないと。

怪しい姫は、戦で亡くなった死者を操り楽しんでいるよう。しかし、いつの間にか死者の怨嗟・怨念が聞こえなくなる。死者は恨み辛みの言葉さえ失い、姫が聞くことが出来なくなる。生きていてこそ言葉が聞こえる。それが聞ける=平和になるのはいつ?敦盛との鬼ごっこはそんな平和な時の表れであろう。

舞台美術、時として 社は中尊寺 金色堂であり、靖国神社を思わせる。藤原氏が建立した目的は、戦いで亡くなった人々の御魂を極楽浄土に導き、奥州に平和をもたらすため。一方、靖国神社は、国家のために尊い命を捧げられた人々の御霊みたまを慰め、その事績を後世に伝えること。どちらも鎮魂を目的にしているようだが…。現代において二つの建造物を同一視して捉えることはないであろう。

戦争シーンはキャスター付の箱馬を積み重ね高射砲のような物を組み立てる。羽織を脱ぎ洋装にして行進、敬礼する姿で合戦との違いを表す。召集令状を桜紙に置き換え=戦争、雪が消える=平和を示すか。
靴を履いているから軍靴を響かせる。戦争時は、後幕に人影を映し多くの人が犠牲になっている様子、その阿鼻叫喚が聞こえるような照明効果。音響も、終盤はピアノが終始奏でられ高揚と鎮魂を思わせる見事さ。それだけに時代感覚、その空気感の違いがもう少し丁寧に演出できていれば…。
次回公演も楽しみにしております。
虹の彼方で待ってるよ

虹の彼方で待ってるよ

KUROGOKU

北池袋 新生館シアター(東京都)

2022/09/28 (水) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです。
どんな謎が隠されているのか?登場人物の人間関係は?など、どんどん惹き込まれました。
ラストは、意外性があり、悲しさや切なさが残りました。
内容は深刻ですが、コメディーに仕上げているので、重くならず観易かったです。
笑い所も沢山あり、考えさせられる内容の良い舞台でした!

虹の彼方で待ってるよ

虹の彼方で待ってるよ

KUROGOKU

北池袋 新生館シアター(東京都)

2022/09/28 (水) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

現代の社会問題を真っ向からコメディーで表現しているが、ちゃんと感情に伝わってくる良い舞台でした。

『田瓶奇譚集』

『田瓶奇譚集』

劇団肋骨蜜柑同好会

駅前劇場(東京都)

2022/09/16 (金) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/09/22 (木) 15:00

チーム【奇】
直接的な怖さだった【怪】に対してこちらは間接的な怖さ? あるいは刃物でグサリの【怪】に対して真綿で首を絞めるような【奇】。
さらには人の怖さがメインの【怪】、土着的な恐怖がモチーフの【奇】とも言えるか?(やや乱暴な分類)その意味で見事なチーム分けではないか。
あとアレだ、割と早いタイミングで「それな」的なものを示す【怪】と、導火線が長いと言うか遅効性の毒薬と言うかな【奇】という対比もあるな。(「刃物と真綿」の言い換えではあるが)

AURYN「ゴーシュ」、ホラーと言うよりはハートウォーミングファンタジーなオモムキ。ある人物の登場により不穏/不気味(?)な雰囲気も漂うが、無事に着地、的な?

Mrs.fictions「そして誰もいなくなるまで待って」、ある時点でそれまで思い込んで見ていた風景がひっくり返されるオドロキ。そしてその背景にあるものやその経緯がコワい。あと、田瓶市に新たな設定が…

劇団肋骨蜜柑同好会「もっけの幸い」、地域性密着怪談にもう一つの要素を加えた「田瓶市もの」の真骨頂。「障り」の演劇的表現も面白い。

ネタバレBOX

Mrs.fictions「そして誰もいなくなるまで待って」
「まさに幽霊そのもの」なビジュアルのキャラクターを序盤から登場させることで「本作における霊はこのような表現だ」と思わせておいて実は一見普通に見えたキャラも霊だった、という「騙しの手口」に感服 。
燐光のイルカたち

燐光のイルカたち

劇団青年座

ザ・ポケット(東京都)

2022/09/23 (金) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

物語の設定としてはイスラエルとパレスチナのような関係が下敷きになっている。
冒頭、主人公が若者をどうしてあんなに驚いた顔で見ていたのか、その意味がストーリーが進むとわかってくる。過去と現在を交互させるのはよくある構成だが、この作品では非常に効果的で主人公の現在の心境をより強く印象づける。

賊義賊 -Zokugizoku-

賊義賊 -Zokugizoku-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/09/21 (水) ~ 2022/09/27 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

壱劇屋の8月から毎月上演される舞台シリーズ
五彩の神楽の第二段の賊義賊

ワードレス
台詞がない舞台

そんなことを聞くと、見に行くのに臆する人もいるかわからないが
全く問題ない

登場人物の感情の起伏、ちゃんとわかります

そして特記すべきは圧巻の殺陣であろう
一度、本当に生で見ることをお勧めする

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