最新の観てきた!クチコミ一覧

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スカーレット・プリンセス

スカーレット・プリンセス

東京芸術祭

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2022/10/08 (土) ~ 2022/10/11 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

演劇が、生まれた土地を離れて、抽象的な存在として生きて行くのは難しいものだ、とつくづく思う。
ルーマニアの演劇人ブルカレーテが、南北の「桜姫」をモチーフに作った「スカーレット・プリンセス」。まずは、桜姫と言う芝居自体が男女の情念の交錯というテーマはわかるが、そのありよう(解釈)をめぐっては、人それぞれに多くの受け止め方があるだろう。歌舞伎として、一般的には孝玉のコロナ禍でも大歌舞伎で上演された名舞台でよく知られているが、現代では全く存在しえない人間関係をもとにした複雑な筋を一口で言える人は多くはないはずだ。その今の時世では糾弾されかねない、エログロとも、サドマゾ趣味とも、幼児虐待、ジェンダー問題、宗教問題、差別山積のストーリーの中から、人間の真実の心情が妖しい美しさと恐ろしさとともに溢れ出す。その背後には狭い島国の中で紡いできた日本人の生活や文化が凝縮されている。この国に生きていると、筋の倫理的善悪を超えて、俳優の様式的な演技にもとろけるような演劇的な感興・共感があるのだ。大歌舞伎だけでなく、木下歌舞伎でも来年上演を予告している(演出は岡田利規。今から待ち遠しいと思う作品だ)ところを見ると、若い人たちにも共感できるところが多いからだろう。
ブルカレーテをはじめてみたのは「ルル」で、これはよかった。今まで見たことのない官能的で自立したなルルだった。そのあとに野田秀樹脚本の「夏の夜の夢」。イタリアンレストランの厨房の話になっていて、不思議な新しい世界だった。最初はドイツ、次はイギリス、今回の「桜姫」は、はるか日本の作品である。ルーマニアが遠くなるにつれて、やはり、抽象的な世界になっていく。
一つの場で、その時しか表現できない演劇の宿命みたいなものかもしれない。演劇学者ならどこかで研究成果を出している課題かもしれないが、寡聞、不勉強で知らない。その生活感との距離が、見物としてはやはり隔靴掻痒になってしまう。フルショットで舞台を観ているときれいでよく整理されていて、原作や歌舞伎様式のの料理の仕方もわかるのだが、ワンショットでこれが桜姫、といわれると、清玄も桜姫も、個人の人格としてはするりと逃げていくような感じなのである。
 オデオン座公演と同じく一文字の上に字幕が出るが、今回は全然とっかかりのない言葉で読まざるを得ない。大きなプロセニアムだから、演技と字幕の眼の往復につかれる。今回は字幕の輝度も低めに抑えられていて読みにくかった(抑えた理由も理解できるが)。経費もかかることはわかっているがやはり同時通訳で聞けるイヤホーン方式も採用してほしい。

NIGHT CLUB

NIGHT CLUB

品川親不知

西新宿ハーモニックホール(東京都)

2022/10/08 (土) ~ 2022/10/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/10/09 (日) 17:00

お笑いと演劇の両方を頑張っているユニットのようです。友人の葬式の話は、膨らませれば優れた青春群像劇になるんじゃないかしら。

嘘ぎらい

嘘ぎらい

『OYUUGIKAI』製作委員会

本所松坂亭(東京都)

2022/10/05 (水) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/10/07 (金) 19:00

 『嘘ぎらい』という劇のあらすじは、私はここであなたを見てる。俺は君を忘れてる。
という嘘のお話。というとても抽象的だったので、実際の舞台はどんなものかと思って、観に行ったら、考えていた以上に独特な作品世界に没入した。

 主人公の末廣理の少年時代の自分、青年時代の自分、中年で現在の自分がそれぞれ登場して、その時々の彼女と会話したり、独白したかと思うと、それぞれの時代の自分が、同時に話し始め、斬新で詩的な音楽が掛かり、それぞれの時代の彼女や妹が言葉に覆い被せるように話し始めたりするところが、現代パフォーマンス的でもあって衝撃を受け、引き込まれた。

 アフタートークでのテーマが面白く、いろいろ深堀できていて、興味深く聞けた。

仮名手本吉原恋心中

仮名手本吉原恋心中

ネコダマシ

ブディストホール(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

洗練され完成度の高い舞台芸術。見応えがあり、圧倒的で感動的な舞台でした。

”ラクエンノミチ”

”ラクエンノミチ”

演劇サークルact

吉祥寺櫂スタジオ(東京都)

2022/10/08 (土) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

軽い導入、意外な展開、衝撃の結末、お見事でしたね。

A・NUMBER

A・NUMBER

サンライズプロモーション東京

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

不条理劇ではないが、全体として意味を取りにくく、少々難解と感じられる。観客に集中力と注意力を要求する芝居といえるのではないか。配信もあるので、もう一度よく観てみたい。
どこか自分勝手で上っ面だけで他者への共感を欠く父親役を益岡徹氏が上手く演じていると思う。

天の敵

天の敵

イキウメ

サンケイホールブリーゼ(大阪府)

2022/10/08 (土) ~ 2022/10/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

初イキウメ 初サンブリ
劇場はセカンドの方が良い。
内容は価格を上回るモノで、ファンになりそう‼️飲血については、スッホンの血を飲むこともあれば、中国では鴨の血を普通に飲むが…。発想が素晴らしい。
次回も期待しています‼️

FIVECRANEGAME 5周年記念公演

FIVECRANEGAME 5周年記念公演

即興・インプロライブ『FIVE CRANEGAME』

イカロスの森(兵庫県)

2022/10/08 (土) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

インプロ二度目。一度目はよくルールが分からなかったけど、今回は楽しめた。
のじぎくの旗揚げが仕事で見れなかったけど、今回一部拝見できたのも嬉しかった。次回は必ず観たいですね。
満足しました‼️

アリの街のマリアとゼノさん

アリの街のマリアとゼノさん

エンターテイメントユニット自由の翼

浅草九劇(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/09 (日)公演終了

実演鑑賞

良い舞台だったと思います。

NIGHT CLUB

NIGHT CLUB

品川親不知

西新宿ハーモニックホール(東京都)

2022/10/08 (土) ~ 2022/10/09 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

稲川怪談

稲川怪談

江古田のガールズ

Mixalive TOKYO・Theater Mixa(東京都)

2022/09/27 (火) ~ 2022/10/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/09/28 (水) 14:00

単に原作である「稲川怪談」所収のエピソードを演劇化した短編アンソロジーではなく、一つの(オリジナル?)ストーリーを軸にそれらをいろいろな形で配した構成が巧み。その意味で短編アンソロジーの舞台化のお手本……と言っては褒め過ぎか?
また、ゲストを迎えた回もアフタートークではなく(一応)劇中に取り込んだ形で怪談を披露してもらうのも巧い。
もちろん江古田のガールズだけに程よく笑いも配して、カーテンコールの趣向も含めて上手いよなぁ。
ところで、カーテンコールで装置の二階部分の上手端に見え隠れしていた髪の長い女性は誰?

NIGHT CLUB

NIGHT CLUB

品川親不知

西新宿ハーモニックホール(東京都)

2022/10/08 (土) ~ 2022/10/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ラストにすべての話の伏線回収があり楽しめました。初めての劇場でしたがとても綺麗で座りやすい椅子で良かったです。

仮名手本吉原恋心中

仮名手本吉原恋心中

ネコダマシ

ブディストホール(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

着物や簪等の小物が綺麗でかなり凝っているのが素敵だった。最近は着物?と思える衣装で時代劇をやるのを観ていたので久々にキチンとした衣装を見れて嬉しかったです。また客席の通路を演者さんが通るのがまるで現代と江戸がつながっているようで不思議な感覚を味わえました。

シャイヨの狂女

シャイヨの狂女

劇団つばめ組

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/10/06 (木) ~ 2022/10/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

古典というハードルもあり、自分には難しかったという印象でした。
でも、華やかな雰囲気があり、女性達の元気で陽気な姿が良かったです。
若干、台詞を噛むシーンもありましたが、役者さん達は難しい台詞をこなしていたと思います。
パリの雰囲気を楽しめる良い舞台でした。

クランク・イン!

クランク・イン!

森崎事務所M&Oplays

本多劇場(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ゴダールの『軽蔑』を思わせる雰囲気。全編秋山菜津子さんの独壇場。彼女の羽田ゆずるという役名は羽生結弦を連想せずにはいられない(何の関係もないが)。秋山菜津子さんの独り芝居でも成立したであろう世界。彼女の静かなる狂気が美しく奏でられ観客はその世界に浸されていく。
『プラトーン』で有名なサミュエル・バーバー作曲の『弦楽のためのアダージョ』に似た曲が流れ、厭世的な空気を醸成。
香り高き素材だけを並べ、観客の想像力を刺激していく作劇。調理は頭の中で個々に為されなければならない。

主演女優の事故死によって撮影が中止された映画。相手役の秋山菜津子さんを主演に脚本を弄り直し、後はクランク・インを待つばかり。監督(眞島秀和氏)はもてもてで家庭を持ちながらも次々に女優に手を出す女にだらしない昭和型。秋山菜津子さんがくどくど脚本にクレームを付ける為、一向に撮影は始まらない。暇を持て余した女優やマネージャー達はペンションのような宿舎で愚痴を零し噂話を立てる。そんな中、大部屋女優の吉高由里子さんがふらりと顔を見せる。

ネタバレBOX

鈴木清順的な話かと思ったら、そうでもない。類型的な撮影所話なのは勿体無い。石橋穂乃香さんに多大に期待していたのだが、あんまり上手くいっていない。始めはスタッフなのか女優なのかよく分からなかった。吉高由里子さんや富山えり子さんを見下したスタンスの方が判り易い。

全て秋山菜津子さんの妄想だった位が丁度いい。
吉高由里子さんが捲し立てると、坂下千里子に似ている。
一度しか

一度しか

ほりぶん

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2022/09/29 (木) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

#川上友里 #墨井鯨子
#上田遥 #木乃江祐希
#藤本美也子 #櫻井成美
(敬称略)
ウォーミングアップという形で披露され散りばめられた幾つかのシーンと本編で出会う楽しさ。このアイデアに一本取られた気分。ここ何作か最初に作品を解説するスタイルを取っているけれども、その説明だけでも可笑しくて笑う。アッパレだなぁ。
ほりぶん……いつから観ているだろう。もう随分前になるけれど、可笑しさは色褪せないし、マイナーチェンジを繰り返しながらパワーアップしてる。認知度も人気も着実に上がっているのも感じる。緩さとわざとらしさが絶妙なバランスで笑わせてくれる。その中にチクチクッとするものが潜んでいる。

♬う●●にご〜用〜心〜
う●●にご〜用〜心〜🎶
脳内スパイラルが止まらない。

シャイヨの狂女

シャイヨの狂女

劇団つばめ組

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/10/06 (木) ~ 2022/10/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

正直言って、よくわかんないなー。全体的にポップで華やかな感じは好みなのですが・・・。

NO GOAL -HOMELESS WORLDCUP-

NO GOAL -HOMELESS WORLDCUP-

青春事情

駅前劇場(東京都)

2022/09/30 (金) ~ 2022/10/04 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ユニークな題材で、色々と勉強になりましたが、芝居自体はいつもの青春事情のノリで大いに楽しめました。

How to stop falling in love

How to stop falling in love

劇団スクランブル

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度

鑑賞日2022/10/09 (日) 14:00

今日の私には残念ながら全くハマりませんでした。コメディとのことでしたが、笑えるシーンやセリフも、心に残るシーンやセリフも、感情に響く演出も、私には1つもありませんでした。開演から終演までの約90分間、舞台を無表情で眺めて終わりました。終演後のカーテンコールでは全役者さんが演出なのでしょうか、無表情で整列し、そでに、はけていきましたので、まあ、それでいい作品なのだなぁと、私もすぐに離席し無表情で会場をあとにしました。劇団や役者のファンと思しき方々も客席にはお見受けしましたので、本作のようなテイストの脚本、演出が好みという方もいらっしゃるのだと思います。ただ、今日の私には合わなかっただけです。

夜、劇団スクランブルのウェブサイトを見ました。

モットーは「最高の暇つぶし」
という劇団スクランブル。

あぁ、そうかあ。

私自身、舞台演劇を観劇するのは、暇つぶしを目的に行っているのではないということに、気がつけました。

そして、暇つぶしで舞台演劇を楽しむという人たちもいらっしゃるんだなぁと。

生きていて、「暇な時」というのが無い生活を送ってる私にとっては、

それを気づけたのが、今日の収穫

「ストロング」「山の声」

「ストロング」「山の声」

坂井水産

RAFT(東京都)

2022/10/05 (水) ~ 2022/10/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/10/08 (土) 19:00

「山の声」を観劇。いい芝居を見せてもらった。90分。
 昭和初期の登山家である加藤文太郎と後輩の吉田登美久の遭難を題材に、15年ほど前に大竹野正典が書いた戯曲で遺作。いろいろな団体が上演する2人芝居で観たのは初めてではないが、今回は独特の面白さがあった。冬山へのチャレンジということで、暴風の轟音を流しているときは登山(遭難)の様子、静かなときには回想シーン、という切り分けが見事で、静と動の切り替えも鋭く、登山の場面ではリアルな印象をしっかり持たせてくれた。ライブな会場で、微妙にエコーする声や、面白い照明プランも含め、勝れて演劇的な魅力に溢れた作品だった。

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