最新の観てきた!クチコミ一覧

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名作品集「美から出た錆」

名作品集「美から出た錆」

Raven Company

シアター711(東京都)

2022/09/21 (水) ~ 2022/09/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

自分も含め人はみんなメッキで自分を守っていて、でもそれが剥がれた姿もきっとホントは悪くないんだよな〜、なんて考えさせられました。

をんな善哉

をんな善哉

ちょっこりひょうきん島

小劇場 楽園(東京都)

2022/11/03 (木) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ハアーーー。⁡
⁡凄く面白かった。⁡
⁡⁡
役者さんが全員素晴らしかったです。⁡
⁡⁡
⁡見終わって、ハッピーで清々しい。
気持ちの良いお芝居でした。⁡
⁡ありがとうございます☺️❤️

猫、獅子になる

猫、獅子になる

劇団俳優座

俳優座劇場(東京都)

2022/11/04 (金) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

俳優座に2020年に横山拓也が書いた「雉、はじめて啼く」は、その年の自分の劇団の「あつい胸騒ぎ」の女子高校生夏物語と対になった、男子高校生冬物語の思春期後期もので、すっきりしたいい青春ドラマだった。老舗の若作りなのだが、そこは俳優座、いくつか演劇賞も獲った。「猫、獅子になる」はタイトルからは、前作とつながるように意図しているのかもしれないが、内容的には、家庭劇、学校が主な舞台になる、と言う程度の共通点しかなく、別物だ。
今回のテーマは世間でよく話題になっている80-50問題で、老親(岩崎加根子)が大腿骨を骨折し、50になった引きこもりで生活力のない長女(清水直子)の今後を、その妹夫婦(安藤みどり、塩山誠司)と孫娘(滝佑里)たちが悩む、と言う主筋に、高校演劇に励む孫が、その上演過程でトラブルに出会い、それが、この家庭問題と様々に絡んでくるという脇筋が三代の家庭劇をささえている。高校演劇で上演する演目が宮沢賢治の「猫、獅子になる」で、この舞台用の脚本をめぐって脇筋が大きく主筋に関わってくる。いつもは素材のバラマキも回収も手際のいい横山戯曲も、今回は無理筋が目立つ。宮沢賢治の作品の知名度が高くないので、作品の意図や解釈もよくわからない。バラマキと回収に苦労して肝心の80-50問題がおざなりになっている。
しかし、その感想は、劇場を出てからのもので、見ている間は、俳優がいいのでつられてみてしまう、今回はもう九十歳前後ながら健在の岩崎加根子をはじめ安藤、塩山の中堅どころ(塩山・快演)も若い滝佑里もいい。ことに、このところ、中年で家族の実際の柱となってきた妻の立場が、「いい苦労人」だけでなく、いろいろな荒ぶる心をため込んでいる、と言う役柄が描かれるようになって、今回の妻役の安藤みどりも、そこを嫌味なく演じている。失業して具体的にはさしたることもできないので、家庭内、波風立たぬが専一、と言う夫の「ずるい」立場も定型的になっているが、塩山誠司の夫は、ずっと健気で、世の中、前の世紀とは夫婦間の男女の位置が変わってきていると感じる。こういうところまで80-50問題に踏み込むともっと面白くなったのではないかと思う。宮沢賢治を重ねるところなどは、残念ながら、ただの飾りにしかなっていない。
打率抜群の横山拓也も全部が全部成功するとは限らないわけで、どこかで斎藤憐が言っていたが劇作家は打率15%で合格なのだから、あまり濫作しないでじっくり構えて注文作品でもいい作品を期待している。今年はやはり「フタマツヅキ」の方がよかった。

ティファニーで朝食を4 横浜公演

ティファニーで朝食を4 横浜公演

THE REDFACE

横浜関内ホール(神奈川県)

2022/09/01 (木) ~ 2022/09/01 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今更ですが、また再演するタイミングでもあるので、・・。
鈴木杏樹さんのファンならずとも、とても心地よい空間を堪能できます。
終演後、しっかり台本を読み込まれて臨む為、労力も通常の舞台公演以上だとおっしゃっていましたね。
映画(洋画)のテキストを借りずとも、エレガントな方なので舞台を日本に移した“ハイソ”で軽妙、艶やかな一幕劇を今後は観てみたい。

短編劇集「新江古田のワケマエ」

短編劇集「新江古田のワケマエ」

劇団二畳

FOYER ekoda(ホワイエ江古田)(東京都)

2022/10/29 (土) ~ 2022/11/03 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「そう言われると今年一番はあの日かな」と「あるいはピクルス」を拝見。
そう言われると〜は、人の優しさがじんわり伝わってあたたかい気持ちになりました。
ピクルスは、ちょっと切ない話。
短編だけど満喫しました。ありがとうございました。

オーガッタジャ!

オーガッタジャ!

発条ロールシアター

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2022/11/03 (木) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

廃ビル舞台に、おもしろくて、シリアスなお話。楽しめました。良かったです。

にぶいちの失明

にぶいちの失明

山田ジャパン

新宿シアタートップス(東京都)

2022/11/03 (木) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

笑って泣けて、めっちゃよかったです。

ネタバレBOX

まさか いとうあさこさんの熱演で涙腺崩壊するとは思わなかった。おもしろおかしく進んでたのに、母親の苦悩を共感して、涙が止まりませんでした。
短編劇集「新江古田のワケマエ」

短編劇集「新江古田のワケマエ」

劇団二畳

FOYER ekoda(ホワイエ江古田)(東京都)

2022/10/29 (土) ~ 2022/11/03 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

A+D観劇
どちらも、それだけで成り立ってはいるのですが、もう少し背景が見えたら!?と思ってしまいました。
短編だとしょうがないところもあるのですが....
ま、絶妙なところではあり、面白かったです!

白い楽園、黒い鳥

白い楽園、黒い鳥

Oi-SCALE

中野スタジオあくとれ(東京都)

2022/11/04 (金) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

振れ幅の大きいブラックなコント集。自虐ネタもパロディも楽しいですね。

VANYA‼︎

VANYA‼︎

人間劇場

SPACE EDGE(東京都)

2022/11/03 (木) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

あらすじは知っていましたが、生の舞台を観るのは初めての作品。一般的な演出がどんなものかは知りませんが、ちょっとポップでいい雰囲気。幕間のダンスやストップモーションも楽しいですね。とにかく死ぬまでは生きていかなくちゃ、というメッセージはちゃんと伝わりました。

GOLD IN THE DUST

GOLD IN THE DUST

GROUP THEATRE

浅草九劇(東京都)

2022/10/12 (水) ~ 2022/10/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ちょっとサイコなサイエンス・ミステリーなのかなと思って観ていましたが、ラストは意外な展開に。なんかイイ話じゃん。

『雨の世界』

『雨の世界』

ウテン結構

サブテレニアン(東京都)

2022/10/14 (金) ~ 2022/10/18 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

劇団初見。ミステリーかホラーっぽいオープニングにおおっと思いましたが、雨女を題材にしたちょっとリアルでファンタジーな話。この雰囲気、自分は好きですね。

憧れのサンパチマイク

憧れのサンパチマイク

Monkey Works

シアターサンモール(東京都)

2022/11/02 (水) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/11/03 (木) 18:30

随所で笑いをとりながらも、厳しい芸の世界も垣間見せてくれる奥の深い群像劇でした。

藤原さんのドライブ

藤原さんのドライブ

燐光群

座・高円寺1(東京都)

2022/11/04 (金) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/11/08 (火) 14:00

おもしろかった。よく練り上げられた脚本を、燐光群のいつものメンバーたちがきっちりと仕事をしたという印象だ。

ハンセン病の患者が「隔離」として送り込まれた架空の島が舞台。ここに、おそらく現代の新型コロナウイルスと思われる無症状感染者も送り込まれたというところから物語は始まる。通称を選んでもよい、と言われて戸惑う男。それは取りも直さず、本名で生きることは厳しい差別に直面するというハンセン病患者の歴史を反映している。
タイトルにドライブというだけあって、藤原さんが運転する車は日本全国あちこちを飛び回る。しかしそれは楽しい旅行というわけでなく、運転が上手な藤原さんの生きるすべといった感じなのだ。
劇中では、さまざまな差別の実態が語られる。今作ではハンセン病の差別問題だけでなく、今まさに起きている戦争や北朝鮮などのミサイル発射に伴う場面もさりげなく盛り込まれていて、新型コロナに加えて過去と現在を結ぶ架け橋になっている。
ハンセン病については国家もようやく謝罪したが、根強い差別は今も形を変えて生き続けており、それはハンセン病だけに限らない。舞台はこうした現実を鋭くついている。

左手と右手

左手と右手

小松台東

駅前劇場(東京都)

2022/10/29 (土) ~ 2022/11/08 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

芝居が上手すぎるねん、全員。一室で起こるただの日常が緊張感を持たせ観客が固唾を飲んで見守り続ける空間を創り出す、奇跡のような名人芸。

オーガッタジャ!

オーガッタジャ!

発条ロールシアター

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2022/11/03 (木) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

シンプルな舞台装置だが、廃ビルという異世界への入り口(壁の裂け目を木枠で覆っている)だけは精巧にできている。ここを出入りするだけで廃ビル感が出るから驚きだ。
会社をクビになって廃ビルをねぐらにしようとする男、環が様々な人物(フリーライターや掏摸たち)がいる世界と和服の男が出てくる世界を行き来し、どちらが現実なのか夢なのかわからなくなる件とか、元刑場の斬首役だった和服の男と環を重ね合わせて見せるところなどは脚本の巧さが光る。
細かいところでは、環がクビになった会社の作業着を着ていたり(会社に未練があるのか、もう着るものがないのか)名うての掏摸だった拝島のズボンが両ひざとも穴が開いていて落ちぶれた感が出てる、廃墟マニアがいかにもな格好だったりと衣装にも心配りがされていた。

サド侯爵夫人

サド侯爵夫人

遊戯空間

銕仙会能楽研修所(東京都)

2022/11/05 (土) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

三島由紀夫 作品の舞台を、初めて拝見しました。能舞台での会話劇…最初から最後まで迫力があり、素晴らしかったです。

ネタバレBOX

能舞台に、白い衣装、迫力ある会話、幕ごとの二十五絃箏の演奏…全3幕(休憩10分×2回を含む)感動の3時間半でした。
にぶいちの失明

にぶいちの失明

山田ジャパン

新宿シアタートップス(東京都)

2022/11/03 (木) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

軽いノリや随所に笑いがあるが、内容は実に重いスポーツ事故。事故による、それぞれの環境の変化や登場人物達の葛藤が狂おしい程に伝わる。加害者、被害者とは単に言えない事故で、それぞれの心情を簡単には推し量れない。個々の言い分や考え方はどれもが分かるだけに観ていて辛くなる程で、役者さんも皆熱演で素晴らしい舞台でした。

Machi Note マチノオト

Machi Note マチノオト

演劇ユニット思考動物

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2022/11/03 (木) ~ 2022/11/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

未見の団体…「Machi Note マチノオト」は「街ノート」と「街の音」というWミーニングのタイトル、そして街の風景を撮った写真が美しいフライヤーに興味を持った。その直感は見事に当たり、面白く そして考えさせる内容であった。

コロナ禍を正面から捉えた物語であり、このようにストレートに表現した公演は初めてである。コロナ禍の光景を地域(コミュニティ)ラジオ局の放送を絡めながら点描する。物語は大きく4つの話を交錯させ、その街に生きている人々の暮らしを繊細に紡いでいく。演出は丁寧で、例えば もりかつ亭の引き戸の音と喫茶店の開き扉の音(ドアベル)を違えるなど実に細かい表現をする。そこに観せるといった工夫を感じ好感を持った。

少し気になったのは、演劇という「額縁」の中を観ているようで、生活臭というリアルさが弱く 十分伝わらないのが残念なところ。演技力の問題なのか、行儀(整理)よい展開なのかはっきり分からないが、何となく客観的な観せ方に止まっていると思う。もっと突っ込んでコロナ禍に起きた出来事=今まで経験したことがないような事をリアルに描いてほしかった。物語でも密閉・密集・密接という三蜜を避けるような場面ー市民文化祭ーがあったが、従来の緊密・親密・濃密という人付き合いも大きく変化した。街の人々のリアルな思いがもう少し感じられれば…。

それでも、コロナ禍における街風景の変わりようは解る。未見の団体であったが、思考する姿勢は志向をうかがわせる好公演であった。
(上演時間1時間50分 途中休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術は、上手にラジオ局放送ブース、下手には もりかつ亭のカウンター、中央は2つのテーブル席、そして近くに入口を表す暖簾が掛かっている。勿論、カウンター席にはコロナ感染防止用のアクリル仕切版が立ててある。

ラジオパーソナリティ柴崎あかり が街の人々をゲストに招き、時々のトピックを聞き紡いでいく。次のような話がオムニバスではなく、同じ地域、コロナ禍という同じ状況下で並行または交錯して展開していく。そこには特別な人々ではなく、庶民の暮らしが描かれている。ただ新聞やTVで紹介されたような出来事を表層的に並べた、といった感が拭えないのが残念なところ。

第一話は、もりかつ亭とイベントヒーロー〈カーブマン〉の話。
イエロー、レッド、ピンクの衣装を着た3人組は、イベントでよく見かけるヒーローショーで街興しに一役買っている。イエローは、亡父が遺してくれた もりかつ亭2代目、レッドは彼の幼馴染、そしてピンクは小学校教師だ。イベントも減り、もりかつ亭も営業時間の自粛で経営が厳しい。

第二話は、街〈皆川市民〉文化祭をめぐる話。
コロナ感染防止の観点から開催を見送ろうと主張する人々、一方 Zoomや展示といった工夫で市民交流を図りたい人々の対立を観せる。どちらの主張も正しく、街の活性化に対する思いと苦慮が描かれる。新しい取り組みは苦手で抵抗感がある。もしかしたら、コロナ禍が発想の転換を推し進めたかも知れない。

第三話は、小学校(教育現場)におけるコロナ禍の影響。
中央のテーブルを離し、職員室の机に見立てる。子供達(人形操演)へは、クラブ活動(太鼓の練習)の中止、六年生を送る会では密にならないように、といったコロナ以前とは違う取り組みを強いる。子供、教師とも精神的な負担は大きい。

第四話は、かぶ農家ー地域生産・地域消費による生活防衛の話。
コロナ禍との直接的な関係は弱いが、もりかつ亭の食材に繋げる巧さ。2代目は、父の味を踏まえつつ、自分の(独自)味を模索している。同時に、テイクアウトといった営業努力を描くことによってコロナ禍へ繋げる。単にコロナの影響だけではなく、よく聞くシャッター商店街を意識した街の活性化を描くことによって、物語に広がりを観せる。

演出は、フラダンスやヒーローショーという動き、ラジオ番組で流す音楽、そして先に記した人形操演等、多彩な観せ方で観客を飽きさせない。全体を通して 真摯な印象、優しく心温まる公演であった。
次回公演も楽しみにしております。
ラビットホール

ラビットホール

劇団昴

Pit昴/サイスタジオ大山第1(東京都)

2022/10/28 (金) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

小竹向原のサイスタジオコモネは二度訪れたが大山駅傍のサイスタジオ大山(Pit昴)は初めて。遠い土地(しかも大山駅下車は鬼門)の初訪問は臆するが、行ってみれば駅近でアクセス良しであった。
同作は今年2月のKAAT公演(小山ゆうな演出)を既に観て「満足」だったので迷う所であるが、戯曲の良さに鑑み観る事にした。昴では以前見逃した「八月のオーセージ」(これもケラ演出版を観て気になっていた)が好評だった事も頭の隅にあった。パンフを見るといずれも田中壮太郎氏演出であった。
実はこの人の演出作品を一度観たい、というのも念願ではあった(2020年3月日本工学院演劇科卒業公演は氏の演出舞台、初の工学院、しかも見逃してい川村毅作「エフェメラル・エレメント」という事でワクワクの三乗だったがコロナで流れたのは今もって悔しい..!)。
舞台は期待に違わぬ逸品であった。緻密で鋭さがあるがどこか大らかな要素もある。舞台はこの劇場を横に広く使い、長い楕円の盆に乗せた格好、客席はその楕円に沿って囲む形で一列に並び、隅の方だけ二、三列という組み方。中々の臨場感である。
大きな劇場での小山ゆうな演出版との違いは、もちろん第一には起用俳優だが、例えば、難しい「感情の動線」を要求される妻役の感情表出の仕方は、演じた役者の数だけ正解があるのかも(昴はあんどうさくら、KAATは小島聖)。
KAAT公演が優れていたと感じた部分もある。この戯曲が優れているのはこれを書き込んだ事によるとも言える繊細な場面で、その人物の造形あるいは見せ方(相手役にどう響いているのか)の点でKAAT版は
飲み込みやすかった。ただ、儚く痛々しい人間模様をより赤裸々に彫り出したのは昴版であったと思われ、全体のバランス上の問題であったかも知れぬ。

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