最新の観てきた!クチコミ一覧

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R/J + 眼帯のQ

R/J + 眼帯のQ

ウーテレ合同会社

CCO クリエイティブセンター大阪(大阪府)

2022/11/13 (日) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/11/13 (日)

眼帯のQを観てきました。中毒性の高いパフォーマンスでした。次々と色の変わる照明、大音量の旋律、立ち込めるスモーク、舞台中央で踊られるポールダンス、刑事以外はきっと夢だったのだ!

母と娘の物語

母と娘の物語

テラ・アーツ・ファクトリー

プロト・シアター(東京都)

2022/11/10 (木) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

凄く良い時間でした。朗読劇は久しぶりでしたが俳優さんたちと
演奏がよくてあっという間でした。物語は現代でもあるのかなと
思いながら見て聞いていましたが考えさせられる作品だったと思います。
次回作も行きたいですね。

会議は踊る、されど進まず

会議は踊る、されど進まず

リンクス

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2022/11/10 (木) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

【本篇】と【特別篇】2公演観劇
本篇は会議劇、特別篇は会議の一週間後の後日談〈討論ゲーム〉を描く。

【本篇】
特定の空間〈教室〉に、特別な設定、個性豊かな生徒、絶妙な構成の中で展開する王道的な会議劇。

文化部が一丸となって行う催し物〈パフォーマンス〉を話し合う。会議(話し合うこと)の大切さは理解しつつも、その議論が必要なのか否か といった そもそも論議から始まる。やる気のない文化部副部長という設定が妙である。そんなメンバーを引っ張っていくのが生徒会副会長である。皆「副」が付く次期部長候補と帰宅部代表者のメンバーであり、今はサブリーダー的な存在である。クラブ内をまとめるのは部長であり、副部長という「責任」や「役割」等も中途半端な位置付けとして描く。しかし、この会議では いつの間にかクラブ代表者の顔になっている。漂流する会議を通して、生徒の成長譚をも観せる上手さ。

一方、同じように「副」が付く生徒会副会長は、自分の信念の下、強いリーダーシップを発揮し何とか会議を進めようとする。独善に陥りそうな場面では、中学時代からの友人で、今は生徒会書記(補佐役のような)の協力を得て何とかやり遂げようと奮闘するが…。“立場が人を作る”の典型的な観せ方である。

会議の結論は、全員一致を以ってなす。何となく有名な会議(法廷)劇「12人の怒れる男」や「ナイゲン」を連想させる。全員一致は副会長の意向であるが、そこには深い理由がある。物語(会議)が面白いのは、個性豊かな登場人物の存在、すんなり進行しない出来事、そして集まったクラブの構成が…。

【特別篇】
本篇のラストシーンから始まる。本篇の続き、後日談を思わせる演出である。こちらは、物語の登場人物としてではなく、出演者 個人として参加した討論ゲームといった趣向である。
意見(結論)の多数・少数または同数によって与えられる点が違う。生徒ならではの 頑張りどころである。

【本 編】上演時間1時間40分
【特別編】上演時間1時間15分
     (どちらも途中休憩なし) 追記予定

ネタバレBOX

舞台美術はハの字型に長机を配した会議光景。シンプルは会議劇の特徴で、そこで交わされる議論の応酬が見どころとなる。

副会長は中学時代に苛めを告発したが、クラスの他の生徒は苛めがなかったと知らん顔、教師も多数の生徒の言い分を信じ、副会長の言葉を信じなかった。書記は多数意見に従った自分を恥じ、なぜ副会長を支えているのかを明かす。それによってまとまりのなかった会議が一定の方向へ進み出すが…。しかし準備した道具が何者かに壊され使用出来なくなる事態が起きる。犯人は誰か、互いに疑い協力・信頼関係が崩壊し始める。いくつもの課題や困難を直面させ、それを乗り越えさせることで深める会議劇の醍醐味。
インディヴィジュアル・ライセンス

インディヴィジュアル・ライセンス

24/7lavo

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2022/10/27 (木) ~ 2022/10/31 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/10/31 (月) 15:00

確かに「中年女性が運転免許を取る物語」だが、それを軸に夫婦・親子・兄妹など家族や大人になってからの友達などの人間関係にいわゆる社会問題まで織り込み、笑いと感動を存分に盛り込んでしかも細部まで丁寧なツクリなことに感服。
そして前日に観た演劇集団つむぐ「いつかまた生まれて来た時のために」同様、劇中の母親像に自分の母を重ね合わせたりする。今さらながらに「母親の心理」というものに気付く、みたいな?
しかし笑いと感動の「波状攻撃」ならともかく、同時にそれで攻めてくるのはやめてよね、観ていてどう対応したらいいか戸惑ってしまうもの。(笑)

ことばにない【京都公演中止】

ことばにない【京都公演中止】

ムニ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2022/11/03 (木) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

鑑賞日2022/11/06 (日) 14:00

4時間30分の上演時間だが、しんどく長いシーンがいくつもあった(ワークショップのシーン、公園の稽古シーン等)。高校時代の同級生、夫婦、親戚。役者同士で表現しないといけないキーワードがいくつもあったが、残念ながらリアリティがなく、全て単調でシーンのメリハリに欠けていた。
長い、しんどい。そして、短く、お客さんに見やすくするための工夫が感じられない芝居だった。演出部が何人もいたようだが、誰もダメ出ししなかったのか。安価で実験的に行うならともかく、4000円は高すぎる。残念。

ねがったり、かなえたり

ねがったり、かなえたり

劇団えっぐ

布施PEベース(大阪府)

2022/11/13 (日) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

満足度★★★

オムニバス
最後に上手くまとまっていたと思うが、となりのババア(男かも)公演中に携帯をさわり出したりと、多分演劇の血縁関係と思うが、常識がないのには…
前説で注意して欲しい 評価マイナス

CAFÉ de 金剛

CAFÉ de 金剛

劇団ノーティーボーイズ

中野坂上ハーモニーホール(東京都)

2022/11/08 (火) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

テンポのいい笑いが続くとおもいきやラストは私も泣きました。
ストーリーがわかりやすいので見やすかったです。

ネタバレBOX

客席のつくりのせいか前の人が左右によく動き、私も一緒に動かないと見ずらくしかし途中で疲れてしまい・・・
その為見えにくい場面が何度もありそれが残念。
腥いこの世の中へ

腥いこの世の中へ

中央大学第二演劇研究会

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2022/11/10 (木) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

マジのマジにめっっっっっちゃ面白かったです!!!!! 超超好きで、ソワレもっかい観てから帰ろうか本気で悩んじゃいました!!!
脚本も演出も配役も舞台美術も映像も音響も照明も衣装も小道具もフライヤー/当パンも受付/場内対応も もちろん役者さんたちの演技も全部ぜんぶ魅力的でした、ほんと こんなことある? ってくらい惹かれて困ってます
素敵な公演にご招待いただきありがとうございました!!!

追伸。役者さんみなさんが本当に素敵だったので、全員宛ての感想を書いてしまいました。やばいOBですみません。

ネタバレBOX

・彩さん
鬼可愛かったです。あんないい子が側から居なくなっちゃったらそりゃ精神も病むよ。避けられないよ。
素の彼女のシーンと、ラストに幻覚?として現れたシーンとでちゃんと温度差が感じられて大変びびっておりました。アカネさんとのユニゾンも綺麗でした。
あーずーの役者さん姿がまた観られて嬉しいです! 冬自主公や卒公も楽しみにさせてください!

・アスールさん
俺が守る。何に替えても。
クールに振る舞いながらも根は優しい、本当に素敵な女の子でした。コミカルなシーンの掛け合い、悪夢を彷徨うシーンの足取り、どこも全部大好きです。
あすみが一声上げるだけで 舞台上ぜんぶが凛と締まるの、何度聴いても本当に凄いなあと思っています。まだまだ何度でも聴かせてください! 楽しみにしています!

・グリムさん
ナイスおじっぷりでした。同じおじのダンデさんとの差別化も図れていてよさみが深かったです。
なんのかんのと言いつつも泉水がずっと役者さんとして出演し続けてくれたこと、本当に嬉しく思っています。冬自主公でも卒公でもご活躍期待しています!

・ジャックさん
最推しでしたね…。ダウナーさと熱さとの塩梅がとても魅力的でした。怒鳴り声を上げるシーンでも他人を馬鹿にするシーンでも品格が損なわれていなくて、一貫して“頭がいい人物”として演じ切られていたのが凄いなと思いました。
あまりの名演&熱演で、ほんとに山内くんだと気づけなかったです…お顔めちゃめちゃ山内くんだってわかってたのに…。本当に素敵でした、可能であればぜひまた役者さん姿を観させてください!

・アカネさん
明るくて素直で可愛らしくて、つい目で追ってしまう素敵ヒロインでした! 彼女のことを応援していたはずが いつの間にか共感して、同情して…と、お話が進むにつれて色々な気持ちにさせてくれるのが印象的でした。
制作部へようこそ! 優しくて面白い先輩たちと一緒にのびのび楽しんでください! これからのご活躍も楽しみにしています。

・現在のロベリアさん
まさか貴方がシリアスのド渦中を担当するなんて思わないじゃないですか!! 完全にノーマークだったのでめっちゃ惹かれちゃいました、悔しいです。
コミカルとシリアスの演じ分けが本当に素敵でした。今後の活躍も楽しみにしています!

・ヘンゼルさん
い〜いキャラしてましたね! ロベリアさん、グレーテルさん、所長さんらとの掛け合いのテンポ感が最高でした。貴重かつ重要な 純度100%のコメディ担当だったの思うのですが、思わず噴き出しちゃうくらい笑わせてもらっちゃいました!

・グレーテルさん
ええオンナでした…。ありすちゃんがクールキャラを演じているのが新鮮だったのですが、とてもお似合いだと思いました。二女になってまた役の幅が広がったようで、これからも色々なお顔を観られるのが楽しみです!

・過去のロベリアさん
事件(と記憶の書き換え)を経て 彼の中で変わってしまったものと変わらなかったものとを、もうひとりのロベリアさん役の方と一緒に丁寧に丁寧に表現されていてとても惹き込まれました。この役を演じきったの本当に凄いです。タイトル回収、鳥肌モノでした!

・白木さん
ジャックさんとの衝突とか ロベリアさんへの労りとか、“大人”という立場由来の振る舞いが多くて難しい役回りだったのではないかと思ったのですが、とても素敵に演じきられていました。きちんと怒れてきちんと守れる大人、恰好よかったです!

・所長さん
ツッコんだりツッコまれたり、遇らったり遇らわれたり。かと思えばシリアスど真ん中を担当したり。色々なお顔を観せる必要のある役回りでしたが、素敵に果たされていたと思います! 事件以降に変わ(らざるを得なか)った面をきちんと表現していたのが凄かったです。

・ベルデさん
身体の遣い方がとにかくとにかく巧みで、びびり散らかしてました。夏自主から引き続き 身体張ってましたね! 最高!
少年らしい粗野さの目立つ素のシーンと、自身への違和感から怯えが滲み出すシーンとの落差が鮮やかでした。次のご活躍も楽しみにしています!

・シンクさん
宣伝動画で“普通な子”だと称されていましたが、舞台上ではその“普通”を表現するのがとにかく難しいはず。飾り気がなくて可愛らしい少年そのままの演技で、とても感情移入しながら観ることができました。これはとても凄いこと! 今後も色々な役が観てみたいです。

・ダンデさん
ナイスおじ! グリムさんとの差別化もめちゃよかったです。相変わらずの名助演っぷりでしたね! ポップ担当だと思わせておいて、その実シリアスもしっかり締められる力量。範くんの大きな強みだと感じています。このままどんどん伸ばしてってください!

・ロックさん
色々なひとと関わって色々な顔を魅せる 難しい役回りだったと思うのですが、本当に本当に素敵でした! エアキャッチボールのシーンめちゃめちゃじーんときました。機会があれば、どんな気持ちで演じていたかを直接伺ってみたいです!

・アオイさん
アカネさんとの掛け合いに ジブリみと少女漫画みを感じてしまって、とても癒やされていました…。
誰かと誰かの間に立つようなシーンが多かった印象なのですが、自然な会話をきちんと成り立たせられていてレベル高ぇな…! と思っていました。凄ぇです。

・ミドさん
推しでした!! 無垢さの表現が似合ってて超超可愛かったです! ファンになっちゃいました!
正しい記憶の中の誰か?を演じるシーンでは、存在としては重なるけど ちゃんと“別人”だと一目でわかったので感動してしまいました…! ほんとに初舞台? 本当に?

・おかあさん
優ママと毒ママの演じ分け最高〜〜でした! “同じ役者さんが演じている”ってわかるから尚よかったです!
ちゃんみゆは元気っ子役を担当する印象があったので、新しい一面が観られて嬉しいです! まだまだ色々観せてください!

・近藤さん
宣伝文句の通り、恰好いい大人でしたね! 力のい〜い抜け具合とか考えの割り切り方とか、大人由来の“老練感”を見事に表現していてびっくりしました。まだぴちぴちのはずなのにその貫禄、何故。今後のご活躍もとてもとても楽しみです!

・遠見さん
ナイス中間管理職! 周りを回すという役割を果たすだけでなく、彼自身の個性や魅力もきちんと表現できていたのが本当に流石だなと思いました。自然な喫煙仕草があんなにも似合う 恰好いい漢になるだなんて! 去年までは全然思ってなかったよ! やってくれたな!

・玲子さん
めちゃいい役! もう可愛いのなんの! 近藤さん遠見さんとの スタンスや温度感の差異がはっきり観て取れて、応援するような気持ちで観ていました。ポップ担当で通すのかと思いきや、シリアスシーンもしっかりこなしてくれちゃって。将来有望過ぎます。

・エリカさん
ただただ可愛い。けど、可愛いだけでは務まらない。今回も、ちゃんみかの魅力と力量が顕われる役回りだったな〜と思っています。まず“ゲストにお呼ばれする人気者”設定にちゃんと説得力があるのが凄い。ゲリラ暴露シーンは手に汗握りながら観ちゃいました!

・鹿井さん
ちゃんまおから始まり、ちゃんまおが挟まり、ちゃんまおで締まる。最高の舞台でしたね。
ナレーション担当かつ物語進行担当かつシーン間換気担当かつ可愛い担当! やることが多い! ぜんぶ見事に果たされていたと思います、天晴!

・粕田さん
登場した瞬間、楓さんに電話しそうになりました。楓? 観てる? あなたの後輩ちゃん、スタッフワークのみならず舞台上でも一際輝いてたよ?
ボイス付きLINEスタンプにしたくなる可愛さでした。よっ! 今作の癒やし担当! ありがとう!

・ハイヒさん
推しでした!! なんか悔しいくらい好きです、コミックだったら絶対人気投票上位。間違いない。
パンッッって着火&スンッッって鎮火の切り替えとか、まさかのアクションシーンとか、超超恰好よくてファンになっちゃいました! ぜひまた拝見したいです!

・カモさん
ニーナ悪役やんけ!!! ハリウッドスターやないんかワレ!!!
ハイヒさんへの焚き付け&嗜め加減が最高で、本当に“実行犯×黒幕バディ”に観えました! あの登場シーン数でここまで魅せて印象に残せるのは、貴女の才能です。とても稀有で素晴らしい力、大いに誇ってね。
『最大で最強な最愛の最後』

『最大で最強な最愛の最後』

モミジノハナ

イズモギャラリー(東京都)

2022/11/08 (火) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/11/12 (土) 19:00

初見だけど期待のユニットのギャラリー好演。面白い。(2分押し)74分。
 親に虐待されて育った姉アイカ(武藤鈴華)と妹キョウカ(野花紅葉)。アイカは一人暮らしで結婚願望があってマッチングアプリで知り合ったコウダイ(小西耕一)と付き合い、キョウカは大学に7年通ってて先輩のユウゴ(岡本セキユ)と同棲しているが…、の物語。4人の登場人物それぞれに理解できる部分とできない部分があり、それらを巧妙に組合せた納得の戯曲。少し笑って少し泣けてくるところもあって、面白く観た。ギャラリーのハンディを逆手に取ったような舞台遣いは巧く、ライティングの妙に感心させられた。
 観終わったらヤキソバが食べたくなってしまった(^_^;)。あの匂いは犯罪的だ。

 前回公演も好評だったのだが、コロナ関連で私が予約した日だけ休演になり、観ることができなかった。今回も期待して予約したら、劇場まで行って休演とのことで、今回も観られないかと思ったが、無事滑り込んだ。観て良かった。振り替えて下さって、ありがとう!

秘密結社のつくり方

秘密結社のつくり方

ACファクトリー

シアターサンモール(東京都)

2022/11/09 (水) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白い、お薦め。
タイトル「秘密結社のつくり方」と設定の切実な現実とのギャップ、それを上手く繋いだ物語。冒頭、マジックのそこだけ見ていると、別の処を見落とすことになる。没入や思い込みは 大切なことを見落とす、そんなことを示唆している。
物語は、秘密結社を作る意義と 真偽のほどは判らないインターネット上で飛び交う情報、それに翻弄される人々の滑稽さを揶揄しているよう。秘密と閉鎖を重ねるが、そこには大きな違いがあった。

説明の「秘密結社の活動を中二病レベルで妄想し新たな都市伝説を生み出そうとするアクション・コメディ」、場面ごとに何らかの笑いを誘い、ラストは怒涛の展開と迫真のアクションシーンが待っている。何より驚かされるのが、場面ごとに場景を変え視覚的に観(魅)せる。当日配付のチラシに「構想15年のこの作品、やりたい事をてんこ盛りにした(演出:新上博巳 氏)」とある。その思いをぶちまけたような公演であった。
(上演時間2時間 途中休憩なし) 追記予定

心踏音 -Shintouon-

心踏音 -Shintouon-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/10/19 (水) ~ 2022/10/25 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

前作2演目とは少し違う作品で、初見では内容を把握しきれず複数回見て途中のシーンがどのような意味があったのか分かるタイプでした。演出も繊細で複雑で、観るたびに新しい発見がありました。
公式twitterでは稽古動画を公開されていますが、あれはほんの一部で、料理に例えると、元々良い野菜(殺陣)を使っているのは分かっていて蒸かした欠片を試食させてもらうと味が濃いのですが、そこではまだ他のお肉などの食材(ストーリー、衣装)は投入されておらず、それらを入れてさらに煮込んで(ブラッシュアップ)、最後にブイヨン、スパイス(照明、音響)を併せてようやく完成したものが劇場で食べられます。つまり劇場で観るのが最高という意味です。
(追記)各公演デザート(アフターイベント)付です。前は付かない回もありましたが、今は全回付けてくれるようになりました。さっぱり系ではなく全て濃い目の甘さ(爆笑)がほとんどです。観客には見えないけれど、どれもきちんと仕込みをして美味しく(楽しく)してくれたんだと感じられました。

賊義賊 -Zokugizoku-

賊義賊 -Zokugizoku-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/09/21 (水) ~ 2022/09/27 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

壱劇屋さんで初めて見た憫笑姫がとても良かったのでこちらも行くことに決めました。
印象は、確かに「ポップでキュート」だけれどそれと同時にストーリーと登場人物設定ががっちり好みに合い、今回もおかわり観劇しました。
自分がはまった部分があらすじや公式twitterからは想定できないところでした。外から見えていると思っている以上のものが劇場で観られます。

ネタバレBOX

公式がアーカイブサイトを作成してストーリーと劇中写真を掲載してくださっているので、ストーリー重視の方はここを見てみるのもよいと思います。
https://gosainokagura2022.wixsite.com/gosainokagura
吾輩は漱石である

吾輩は漱石である

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2022/11/12 (土) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

井上ひさしにも失敗作はある。どこかで、航海に例えて、井上の弁を読んだ記憶があるが、作者は出航の時は、湊から出ても波を切れると思って船を出すのだが、いざ航海を始めると、とてもこの船では駄目と分かることがある、だが、時すでに遅し、日程も配役も決まっていて、已む無く書きつづけ、幕が開いてしまう。とんでもないところに船は着いている。失敗だったと作者には分かっている。だから、そういう時は作者の責任で止めるべきだ。それを可能にするために自らの劇団を作った。それがこまつ座だ。
創作者としての覚悟のある発言である。しかし現実にそんなことをしていたら興行業界成立しない。ウラもオモテも寄ってたかって何とか形にして幕を開けてしまう。そうやっているうちに中身も面白くなってくる作品もあるから芝居の世界は不思議である。
これは、こまつ座では初演と言っているから、はじめは注文仕事だったのだろう。
中身は夏目漱石が伊豆の宿で喀血し人事不省に陥っていた数時間に見た作中人物たちと、本人の交流のイメージという、狙いもよくわからぬ作品だ。死の直前に見るイメージを舞台化してみるということなのだろうか。そこにも、変に井上流世情批判みたいなものも入ってきて、よくわからない。「頭痛肩こり樋口一葉」の再現を狙ったのだろうが、一葉と漱石では素材の質も歯ごたえも、井上との距離感も全然違う。失敗作である。俳優も演出も投げずにやっているがどうしようもない。土曜の午後、一番入りのいい公演だろうが、老人客ばかり、それでも七分は入っていた。
こまつ座もいつまでも井上聖書再現だけではナマものの芝居は時代についていけない。良しあしを決める覚悟が見えない。2時間45分。

八雲さす

八雲さす

KOTH

遊空間がざびぃ(東京都)

2022/11/10 (木) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ちょっと不思議なストーリーで、面白かったです。
役者さん達の一生懸命さが伝わってきて、好印象でした。
ちょこちょこ笑いを挟んでいて、個人的には私の笑いのツボでした。
楽しい話の中に、切なさの残る舞台で、良い時間を過ごせました。

秘密結社のつくり方

秘密結社のつくり方

ACファクトリー

シアターサンモール(東京都)

2022/11/09 (水) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

どここなくゆるーい感じの
ドタバタコメディかな
真面目に不真面目ーではないかー
登場人物達はちゃんと生き抜いてたなぁ

謎解きもドキドキも
パロディもアクションも入れた
2時間強の作品です

ネタバレBOX

マジシャンで生計を立ててる主人公が
母危篤みたいな連絡を受けて
故郷の米子の魚屋に戻ると
突然怪しげな集団に囲まれて入団を迫られます
まぁシャッター化が進んで最後の1店舗となった魚屋さんの
おかんが若い恋人の秘密結社に被れた思想で
町起こしをしようとしたら
実は都市伝説と思われた秘密結社が本当に実在してーの
展開で様々な結社が入り乱れての争乱となって
最後はMIBの記憶消去装置
ニューロナイザーでなんとかするも
まだまだ秘密結社の存在行動は続くよ と
魚屋さんの結成した秘密結社
フィッシュアイに主人公も参加して
続くー となるのでした

フィッシュアイの結社服は
白地に青い魚の頭の意匠がかっこよかったです

刑事物語パロディでは
渡されたハンガーに
ちゃんと木の奴だとか言って欲しかったかなぁ

雰囲気と都市伝説ネタを楽しむ作品かしらねぇ
タイトル通りに
誰でも秘密結社は作れます といった内容ですが
次回作をやるなら
ヒーロさんとかも出てこないかしらーと期待します
UTOPIA

UTOPIA

coconkukanunity

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2022/11/09 (水) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ふんわりとした感じのファンタジーでしょうか
合う人合わない人
好き嫌いが明確に別れる作品かなぁ と
思えた80分の作品なのですがー
開場時から舞台上には演者さんらが出てて
雨音が流れてて作品世界を醸してました

ネタバレBOX

古物商店に記憶の無い女性が訪ねてきて
雨が降ってる時のみ
店内の古物らがしゃべり動き出すなか
店の主人らと古物ら
訪問者と関わって物語が展開してゆきます

雨音と白い衣装ー登場人物基本
全員白いデス
時間が錯綜する感じの話は
ホントにファンタジーでした

温かくて人懐っこいヌイグルミ
でも高価で売れなかったのだが
ラストに鞄から出されて
後継者たる娘さんに手渡されたのには
ホッコリとしたなぁ

不思議系なSFは嫌いではないなぁ と
会議は踊る、されど進まず

会議は踊る、されど進まず

リンクス

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2022/11/10 (木) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 華5つ☆ 拝見した翌日の24時半過ぎに帰宅したが、今作とは極力、早い内に共鳴感覚を知らしめたい。未だ、席はあるとのこと、70歳のジジイが感動した。観て欲しい! 残すは11月13日、12時、14時30分、18時開演の3公演のみ、観てちょ!!
 脚本が素晴らしい。演出も脚本家が担当しているが無駄の無い演出は見事である。また、出演する役者陣は総て若手女優、会議物は総計で謂うと多数決を「原理」としたがる人々の社会では奇数を常とするが、今作では偶数の10名。この人数だけで観客は、日本の通常レベルで脚本が書かれていないと判断すべきであろう。実際、傑作ばかりのこのジャンルで、拝見してみてそれらの中でもこれは稀に見る傑作脚本である。劇作家に敬意を表したい。
 そして、今作に登場し演じた若手女優10名に対して、70歳の爺から現在では実に有名だが実際には明治になって初めて門外に出た「風姿花伝」に書かれた一行“初心忘るべからず”を贈りたい。花伝書とも呼ばれるこの本を既に読んだ出演者は多いかも知れないが屋上屋を架すと嘲笑われる危険を冒してもこの一行を出演し、今作程優れた脚本を演じた若手女優達全員に贈りたい。(追記後送)

第75回「a・la・ALA・Live」

第75回「a・la・ALA・Live」

a・la・ALA・Live

角筈区民ホール(東京都)

2022/11/09 (水) ~ 2022/11/09 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/11/09 (水) 14:30

 三人芝居、落語、オペラ座の道化師、パントマイムと色々あって、色々楽しいという多種多様で意外な組み合わせなバラエティーショー第75回a·la·ALA·LIVEは、前に1回観た時以上に進化していて、終始飽きさせないうえ、前よりも今回は2時間以上で休憩なしと、現代寄席的な取り組みにしては相当大変だったと思ったが、観ている側にそれを感じさせず、さらには観ている側に長い時間もあっという間に感じられるぐらいのパワーを感じ、一気に引き込まれた。
 
 荘厳で激しいイメージのあるクラッシックの代名詞とも言えるベートーヴェンの『第九』を基に、9個のお酒とグラスを用意して、『第九』の曲を水の入ったグラスを叩いて奏でていくがどうも最後のグラスが良い音がでないので、お酒を入れてみるが、入れた矢先から女性のミュージック·クラウン ミマさんが飲んでしまうので意味がなく、最終的に茶碗に変えたところ『第九』として完成するがその頃にはみまさんはお酒を飲みすぎて歩くのもやっとになっているという、とぼけたコメディだが、伝統格式があり、身動きが取りづらく、近づきがたいクラッシックのイメージがつきまといがちなところを皮肉っているようにも感じられ、二重の意味で面白かった。
 みまさんが本当によっているかのような身体の動き方には、天性の演技の才を感じ、劇中で本当にお酒を飲んでいたのには驚いた。

 女性落語家弁財亭和泉さんの身近な、それもコンビニという身近すぎるところが題材の新作落語は、コンビニあるあるを多少誇張してはいるが、あるあるな内容に頷きつつ、和泉さんの声の変え方、顔つきの変化なども含めて、お腹がよじれるほど笑えて面白かった。
 それに弁財亭和泉さんは、巧みに人を引き込むトーク力もさることながら、何がという訳でもないが、出てきただけで存在感があり、それまでの緊張感をほぐして何となく人を笑わせてしまう才を感じた。

 パントマイムの山本光洋さんの『私と金魚』における金魚すくいの客と金魚の攻防をシュールに、時に誇張して演じていて、大いに笑えた。
 『チャーリー山本』では自虐や決め顔、毒のあるギリギリな発言、山本光洋さんが操り人形に扮し、上で操っている設定の黒子との噛み合わないやり取り、客イジりなど細かい部分を含めて、独特な世界観があって面白かった。

 『シースルー·パニック』から断続的に続いた新作劇では、アクが強過ぎる悪役も含めて、個性の強すぎる登場人物が登場する上に、予想に反してお婆さんが透明人間第一号になったり、『妖怪人間ベム』をそっくり音楽も含め流用して使っているパロディ要素もあったり、医療ドラマの一部をパロった部分があったりと、シリアスな場面とコメディ場面が入り混じっているその独特な感じに、ついつい感情移入し劇世界に入り込んで楽しむことができた。

雨のかんむり

雨のかんむり

露と枕

シアター風姿花伝(東京都)

2022/11/09 (水) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/11/12 (土) 19:00

価格3,500円

団体初見につき普段の作風がわからないが、ブラックな笑いとアンバランスに美しい舞台美術が特徴的

ネタバレBOX

福島を連想させネタ的に笑いづらいものがあり、どう反応すべきか迷う。
3本目の「あまだれ」が舞台美術と合っていた
2022年度卒業公演『大江戸ロケット』

2022年度卒業公演『大江戸ロケット』

劇団月光斜

立命館大学 衣笠キャンパス 学生会館小ホール(京都府)

2022/10/22 (土) ~ 2022/10/24 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初日観劇。
怒涛のテンポとノリ、お笑い誘う演技も素晴らしく、ハラドキから最後のスカッとが気持ち良い!
ずっと観たいと思ってた演目だが、その良さを十二分に引き出し、2時間半の筈が気づけば3時間半!
あっという間の超エンタメ、素晴らしい卒公でした。

楽しかった♪

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