磁界
オフィスコットーネ
小劇場B1(東京都)
2023/02/09 (木) ~ 2023/02/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても重厚な素晴らしいお芝居でした。二時間弱の公演時間もあっという間で、役者の皆さんの演技もとても真に迫っており本当に面白かったです。内容もリアルで申し分ありません。立場立場で誰も悪くない。でも、なんとなかったのではという気持ちがとてもよくわかりました。たぶん初めて拝見した団体さんですが、今後も気になる団体さんになりそうです。
磁界
オフィスコットーネ
小劇場B1(東京都)
2023/02/09 (木) ~ 2023/02/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/02/13 (月) 19:00
JACROWの中村が作・演出した舞台。タイトでいい芝居だった。(4分推し)114分。
実在の事件をベースにしているが、犯罪そのものでなく生活安全課という警察の組織の問題を扱う。難しい判断を迫られる生活安全課の警察官を演じた首藤(西尾友樹)と捜索を訴える姉(柿丸美智恵)がいいが、他の役者陣も熱演で緊張感ある舞台を作る。。異儀田夏葉は大変だったろうなぁ…の役。タイトルは、特定の意識・価値観に捕われた世界を言っているのだと思う。
対話
劇団俳優座
俳優座スタジオ(東京都)
2023/02/10 (金) ~ 2023/02/24 (金)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
強姦殺人事件の被害者の娘の父母と、加害者の母、姉弟、伯父。さらに調停人のマニングと、性犯罪者の更生に取り組む心理療法家、8人出ずっぱりの会話劇。被害者遺族の夫婦は、怒りと憎しみをぶつけ、加害者の母は「私たちも痛みを抱えています」「それでも私の息子なんです」と許しを請う。弟は「殺人犯の弟」の烙印を押された恨み、終身刑の兄スコットに死んでほしいと、被害者遺族と同じ気持ちだと叫ぶ。大学卒の姉は、弟の貧しく放置された生育環境を考慮してほしいと自説をぶつ。心理療法家の女性は「彼は良くなっていた。釈放を求めた判断に誤りはない」と自己弁護する。
遺族の母は「あなたたちは私たちの痛みを理解する入り口にも立っていない」と迫り「奪われたのは未来だけではない、娘の過去も奪った」と。アルバムを見ると、悲惨な最後に至ることが思い出されて、アルバムもみられないと泣き崩れる。
どこにも救いの見えない前半から、どう何らかの結末を引き出すのか、目が離せない。
出演者はみな熱演で、ヤマ場では本当に互いに泣いていた。加害者の母を演じた山本順子は、貧しく弱く哀れな母親そのものだった。2時間10分休憩なし
あの春の約束を歩き出す君のために2023
東京印
ザ・ポケット(東京都)
2023/02/08 (水) ~ 2023/02/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2023/02/10 (金)
中野ザ・ポケットにて東京印『あの春の約束を歩き出す君のために2023』を観劇。
初見のカンパニーでしたが、客席に一歩足を踏み入れた瞬間、ステージ上にそびえ立つ古民家のような造りの舞台セットが目に入り、いきなりテンションが上がりました。 玄関、廊下、居室、庭などの間取りに加え、家具や小物など、細かな部分まで凝っているセットは圧巻。しかも、このような昭和レトロな雰囲気のセットは個人的にも好みのテイスト。このセットを見るだけでも価値があるなと感じました。それくらい惹き付けるものがあったような気がします。
「~あなたが大切な人に届けたいものはなんですか~」というサブタイトルが付けられたこの作品は、下宿屋「桃山荘」を舞台に繰り広げられる人間ドラマ。過去にシェアハウスを舞台とした作品は何度か観たことがありましたが、この作品も似たような雰囲気を感じました。年齢も性別も趣味もバラバラの人々が一つ屋根の下、共同生活を送っているという設定は、何かが起こる予感しかなく、ワクワク感が高まるのです。
しかし、いよいよ本編が始まり、キャラの濃い人物達が次々に登場してきたのですが、、。確かにひとつひとつのシチュエーションはユニークで、それ単体で見れば面白いものの、間の取り方の問題なのか、あまりにも一定のテンポで進行する各シーンに、逆に違和感を覚えてしまいました。もともと台本ありきで進むフィクション作品に求める部分ではないのかもしれませんが、日常生活を映し出したドラマであれば、もう少しテンポに変化が欲しかったような気がします。順番に次から次にポンポンと台詞が出てくる会話劇は、見ていて飽きない部分はあるものの、いかにも演じているだけという作品にも見えてしまい、若干感情移入がしにくいような印象を受けました。実際、サブタイトルに込められたテーマよりも、賑やかなドタバタコメディーだったという感想の方が先行したような気がします。ウケを狙ったキャラ、台詞が多く、じっくり楽しむというよりは勢いで一気見するような感覚。また、暗転が多く、各エピソードに繋がりが見えにくいようにも感じました。単に面白いシチュエーションを詰め込んだだけのような、 短編のオムニバス作品を観ている感覚に近いような…?
冒頭に書いた豪華な舞台セットに関してももう少し活かして欲しかったかなと思います。全体的なセットは勿論ですが、奥の部屋や隣の書店の部分などを含め、とてもしっかりと作られているように見えたので、その辺をもう少し見せるシーンがあっても良いような気がしました(個人的に見たかったです)。
舞台の雰囲気、BGMの雰囲気、フライヤーの雰囲気、タイトルの雰囲気と、内容が若干合っていないような印象を受けましたが、個々のエピソードは面白く、熱量の高い作品だと感じました。
OH! MY GOD!〜2023
パン・プランニング
博品館劇場(東京都)
2023/02/10 (金) ~ 2023/02/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
昭和の雰囲気が何とも楽しく地上波ギリアウトかな どうかなという毒加減も絶妙
手を変え品を変え散々笑いつくしたというのに後に何も残っていないというのもある意味贅沢な娯楽だったなと
超くだらない部分が好物か否かでハマり具合が変わりそう
友人同士とかで観に行って高揚した気分のままワイワイお茶して帰る
これがベストな観劇スタイルじゃないかと思える公演でした
磁界
オフィスコットーネ
小劇場B1(東京都)
2023/02/09 (木) ~ 2023/02/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
重い話だったが、1時間55分があっという間に終わる感じる舞台。
印象的だったのは、医者の件のセリフは自分自身にすっと入ってきて印象的な掛け合いでした。
Angelic Miicry
DANCETERIA-ANNEX
大倉山記念館(神奈川県)
2023/02/07 (火) ~ 2023/02/10 (金)公演終了
Angelic Miicry
DANCETERIA-ANNEX
大倉山記念館(神奈川県)
2023/02/07 (火) ~ 2023/02/10 (金)公演終了
武士とジェントルマン
朗読劇『武士とジェントルマン』製作委員会
サンシャイン劇場(東京都)
2023/02/01 (水) ~ 2023/02/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/02/03 (金) 13:00
タイトルだけから幕末か明治初期の話かと思いましたが、現代日本で無骨に生きる男とイギリスから来た人の話でした。トランスジェンダーも登場する、頭の柔らかい、やさしい気持ちにつつまれる作品。
朗読劇タチヨミー第十巻ー
タイキマニアプロデュース
サンシャイン劇場(東京都)
2023/02/08 (水) ~ 2023/02/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
声優さんたちの朗読劇、バラエティーに富んでなかなかに楽しめました。さとうきび畑の歌とこの曲をモチーフにした朗読劇には涙しました。
FLAGLIA THE MUSICAL
サンライズプロモーション東京
日本青年館ホール(東京都)
2023/02/03 (金) ~ 2023/02/09 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/02/08 (水) 13:00
テレビでたまたま見つけたアニメ・バージョンを少し見て予習してから行ったのですが、私が見たところはこのステージを補完する脚注みたいな部分だったと判明。スケールが大きい物語で、役者たち(特に堂珍)の歌唱力に圧倒されました。
OH! MY GOD!〜2023
パン・プランニング
博品館劇場(東京都)
2023/02/10 (金) ~ 2023/02/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/02/11 (土) 13:00
いろんな方面から叱られそうな過激で毒のある笑いが多く、とても刺激的でした。歌とダンスも素敵でした。
磁界
オフィスコットーネ
小劇場B1(東京都)
2023/02/09 (木) ~ 2023/02/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
L字型の客席。舞台美術(金安凌平氏、西山みのりさん)がやり過ぎぐらいに凝っている。打ちっぱなしのコンクリート。(加工したシートを敷き詰めている)。廃墟ビルの埃の溜まった一室。雑然とそこら中に転がる椅子。両端に積み上げられた縄で縛られた椅子の山。ディストピア感満載、流れるインダストリアル・ミュージック。
二人が向き合い会話を進める途中でノイズ音が走る。するとカメラを切り替えしたように、互いの場所を入れ替えて会話の続きを始める。どちら側に座っている客にも役者の表情が見えるようにとの配慮だろう。とにかく客に見せたいものがハッキリしている。
磁界とは磁気が働く空間の状態のこと。
「教示願います。」
マルガイ(被害者)、マルヒ(被疑者)、警察用語が飛び交う。
署長(青山勝氏)、課長(大滝寛氏)、係長(谷中恵輔氏)、主任(西尾友樹氏)、巡査(井上拓哉氏)のヒエラルキー。それぞれ味のある役者が重厚なハーモニーを奏でる。格と名のあるプロレスラーが次々にリングに登場し、ファンの妄想を刺激するような。青山勝氏は怖ろしい。権力という暴力を身に纏っている。
失踪した妹に電話で金を無心された姉(柿丸美智恵さん)、双子の妹(異儀田夏葉さん)、相談を受ける弁護士(狩野和馬氏)。
柿丸美智恵さんの居酒屋のシーンは人間的で良かった。
双子という設定で、失踪した妹役も異儀田夏葉さんが演ることの予想はつく。判っていても度肝を抜かれる。
熊井啓映画の気分。反権力弁護士は鈴木瑞穂にやらせたい。
西尾友樹氏はテッド・バンディみたいなサイコパス役が似合うと思う。企業舎弟のインテリヤクザや新興宗教の広報(上祐史浩的役回り)なんか打って付け。まともな善人役では勿体無い奥行き。目の玉が据わる演技が凄い。ティム・ロス流か?目の玉のくすみで役柄の内面の変化を表現する技術。ゾッとした。ここだけでも今作を観る価値は充分ある。
まっくらやみ・女の筑豊(やま)
椿組
新宿シアタートップス(東京都)
2023/02/09 (木) ~ 2023/02/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
戦前の筑豊の女鉱夫の生き様が迫力ある舞台演出で、凄みを増していました。舞台の使い方も驚きがあり、力のある役者さんたちの素晴らしい舞台でした。
回転寿司 一皿目、何から食べる?~私はクロカンブッシュ。~
オレンヂスタ
七ツ寺共同スタジオ(愛知県)
2023/02/11 (土) ~ 2023/02/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2023/02/12 (日) 11:00
舞踏ボレロは間近で洗練された動きを見て圧倒されました。
演劇 サトくんのこと相模原の障がい者しせつでの殺傷事件を題材にしたものであることすぐに分かりました。
意思疎通が出来ない人は不幸だとかこの世に不要とか。そこんとこは赤の他人が決める事ではないと、改めておもいました。
短い中に色んな事が詰まった良い劇をみせて貰いました。
ハンドル握って
StageClimbers
新宿眼科画廊(東京都)
2023/02/11 (土) ~ 2023/02/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、お薦め。
公演は、三短編オムニバスで紡がれ 夫々の話だけでも面白い。が、やはり全編繋げると登場する人々の思いを生き活きと描いていることが解る。タイトル「ハンドル握って」は二話目のサブタイトルであり、繋ぐ話であろうが、これが実に巧い構成となっている。袋小路で迷い、二進も三進も身動き出来ない演劇人の姿そのもの。
登場するのは、劇団員もしくは元劇団員、その家族という等身大の人々で、内容的にもありそうなもの。それだけにリアルであり、その世界で生き 活動する人々の悩みや喜びがストレートに伝わる。公演の魅力は 物語の面白さは勿論、役者陣の演技力の確かさであろう。
また楽しみに出来る団体_StageClimbersに出会えたことを嬉しく思う。
(上演時間1時間15分)
磁界
オフィスコットーネ
小劇場B1(東京都)
2023/02/09 (木) ~ 2023/02/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
JACROW中村氏の新作書き下し上演。コットーネとしては小さい頻度で開催される日本の現役劇作家による新作公演であるが、今回はプロデューサー綿貫凛氏追悼公演の趣きであった。コットーネの演劇活動は最後ではなく、故人の志を継いで今後も継続との事である。(良かった)
舞台は幕が開いた瞬間から劇世界に飲み込まれる。明快すぎる、と言える程の警察組織批判のドラマだ。市民の相談に応じる生活安全部(生安と略される)という不人気な部署をキャリアとして志望し配属された青年。久々に見る西尾友樹氏の立ち回りはこの人物の心の動線をはっきり伝えて来る。
ある時(冒頭)高額なお金を無心して来た妹を心配して相談に訪れたという女性(及び妹の双子の片割れ)に彼は対応する事となるが、この相談案件の話と並行して、彼が「組織人」となって行く過程が克明に描かれる。
中村氏作・演出の舞台は最近観始めたばかりで今作は三作目?(配信を含め四作か)、傾向を掴んでいる訳ではないが、今作はTRASHに通じる「テーマ」ありきのタッチが窺える。が、警察内部の(通常は知られない)ディテイルを絡めた作劇は「企業エンタメ」で培われたものか。人物の行動の正当化が難しい部分もあったが乗り切り、警察を題材にした「お役所仕事」の弊害をくっきりと描き出していた。
推しのためなら死ねる!!
guizillen
萬劇場(東京都)
2023/02/08 (水) ~ 2023/02/13 (月)公演終了
トムラウシ
株式会社Ask
自由劇場(東京都)
2023/02/04 (土) ~ 2023/02/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ガチでスリリングでサスペンスフルな舞台は諦めたので、気楽に笑って見ていましたがそれでも怖いところはすごく怖かったです。考えないで済ませていたらいつの間にか・・・ということになりかねない現状。諦めなければ道はある?
千秋楽でより一層熱量が増していたのか、役者さんが違うからか、座席のせいか(2階でしたがほぼ中央)、何より私の心構え?が違っていたせいか、初日に見た時よりずーっと良かったです。
今日はオーブにイグニスに加えて、オキとベリアルも登場。隣の席の方もウルトラファンかも?という反応していました。
推しのためなら死ねる!!
guizillen
萬劇場(東京都)
2023/02/08 (水) ~ 2023/02/13 (月)公演終了