最新の観てきた!クチコミ一覧

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ぼくのはははははのはは

ぼくのはははははのはは

エムロック

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2022/11/16 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

月世界旅行

月世界旅行

劇団24区

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2022/11/19 (土) ~ 2022/11/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

発想がおもしろく、飽きることなく楽しむことができた。とてもよかった

ネタバレBOX

ウノの場面が新鮮な感じでした。
彼方ノ人 -thy see self-

彼方ノ人 -thy see self-

Tsu-jiカンパニー

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2022/11/17 (木) ~ 2022/11/23 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

たくさんの方に見てほしい。中1の娘も、見てよかったと言った。

バーン・ザ・ハウス

バーン・ザ・ハウス

富山のはるか

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2022/11/17 (木) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ここまでホラーに特化した長編作品というのは久しぶり
呪われた家、ジャパニーズホラーらしくジメッとした恐怖がきてます、きてますと思っていたところ段々とド派手に攻めてきたのにはビックリ

グロ過ぎると気分が悪くなるし、お手柔らか過ぎるとつまらなくなってしまうので何とも難しいジャンルだと思うのですが本作は良い塩梅
音と光、映像そして演技
更にはかなり本格的な美術造形で次から次へと
本当にホラー好きな人達が創り上げた作品だという事がヒシヒシ伝わってきます
「過剰な表現がホラー」あまりにヒャッとなるモノがいきなり目の前に現れると思わず笑ってしまうという
「こわ面白かった!」ちょっとしたストレス解消効果もありそうな後味公演でした

ショウ・マスト・ゴー・オン【12月3日~4日、12月7日、12月21日~24日昼公演中止】

ショウ・マスト・ゴー・オン【12月3日~4日、12月7日、12月21日~24日昼公演中止】

シス・カンパニー

京都劇場(京都府)

2022/11/17 (木) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/11/17 (木) 19:00

価格5,000円

追加公演の一番安い席(5000円+手数料)が取れたので、2か月前に続いて今度は京都劇場で三谷幸喜さんのコメディを鑑賞。初日17(木)の夜の部。京都劇場は6年半振りで、前回は劇団四季の「コーラスライン(A Chorus Line)」だった。もっと前には三谷さんの文楽「其礼成心中」とか財津和夫さんのコンサートに来たこともある。現役時代には会社のイベントで来たこともあった。

京都駅ビル東ゾーンにある劇場。1997年の駅ビル開業と同時に日本初の駅ビル内劇場「京都シアター1200」として開場。2002年に改装されて京都劇場として再オープンした。再オープン後は劇団四季が通年公演を行っていたが、2016年11月からは準専用劇場となり、並行して劇団四季以外の演劇・コンサートも開催されている。

今回の公演はシス・カンパニー(SIS company)の作品。1980年代の野田秀樹主催の劇団「夢の遊眠社」のマネージメント部門「えーほーしよう会」が前身。1989年に法人独立し、シス・カンパニーとなる。2002年から自社独自の舞台制作を本格化し、2008年に野田秀樹との業務提携を終了している

三谷幸喜さんの所属する芸能事務所で、今回の公演に参加された浅野和之さん、峯村リエさん、井上小百合さんも所属。その他、堤真一さん、高橋克実さん、八嶋智人さん、勝村政信さん、キムラ緑子さん、野村萬斎さんら多くのアーティストらがいる。

2か月前に見た「VAMP SHOW」が1992年初演作品の3回目の再演だったが、今回の「ショー・マスト・ゴー・オン」はもう1年前の1991年に本多劇場で、東京サンシャインボーイズで初演されたコメディ。1994年に紀伊國屋ホールと福岡・大阪にて再演されている。これは「VAMP SHOW」は21年振りの復活だったが、この作品は28年振り。

昨年(2021年)の9月に加藤健一事務所の「SHOW MUST GO ON ~ショーマストゴーオン~」を見たが、こちらはジョン・マーレイ(John Murray)とアレン・ボレッツ(Allen Boretz)の共同執筆作品なので、全く別物。

2022年11月7日(月)から13日(日)まで福岡・キャナルシティ劇場で、11月17日(木)から20日(日)まで京都・京都劇場、そして11月25日(金)から12月27日(火)まで東京・世田谷パブリックシアターで公演。上演時間は前半が55分で、20分休憩の後1時間10分弱の合計2時間25分ほど。

脚本と演出の三谷幸喜さんについては以下のリンクの以前の鑑賞記録を参考の事。
https://stage.corich.jp/watch/529059/stage_comments?fbclid=IwAR216u7VNKBY5l5RyfUZK4Wyk0H1S1TSNHai_SsOFbERpQRq65Vg54CdP1s

舞台監督の進藤役を演じるのは鈴木京香さん。1968年5月生まれ、宮城県仙台市出身。泉高校から東北学院大学経済学部に進み、大学在学中の1989年に女優デビュー。1991年にはNHK朝ドラの「君の名は」のヒロインに抜擢される。2004年公開の映画「血と骨」で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞している。俳優の長谷川博己さんと事実婚の状態。三谷作品では、1995年のテレビドラマ「王様のレストラン」を皮切りに、常連出演者となっており、鎌倉殿では後白河法皇の寵妃、丹後局を演じている。この役は初演、再演とも男性で西村雅彦さんが演じた。

ステージ上の舞台の座長宇沢萬役は尾上松也さん。1985年1月生まれ、東京都中央区出身、堀越高校卒業。歌舞伎名跡「尾上松也」の二代目で、父は六代目尾上松助。1990年、5歳の時に初舞台を踏み、数々の子役で多くの賞を受ける。現在(2022年秋)放送中のフジテレビ系連ドラ「親愛なる僕へ殺意をこめて」にも出演していた。鎌倉殿では後鳥羽上皇を演じている。この役は初演・再演では老役者の設定で、初演では梶原善さん、再演では佐藤B作さん(一部小原雅人さん)が演じた。

舞台監督助手の木戸を演じたのはウエンツ瑛士さん。松也さんの1学年下の1985年10月生まれ、東京都武蔵野市出身。父親はドイツ系アメリカ人で母親が日本人。武蔵野東学園の小中学校から日学櫻丘高校を卒業。4歳からモデルとして芸能活動を始め、NHK教育の「天才てれびくん」にレギュラー出演。以後テレビドラマなどで俳優として活動する一方、小池徹平さんとのデュオ「WaT」として歌手活動も行っていた。2008年公開の映画「ゲゲゲの鬼太郎」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞している。この役は初演、再演とも(故)伊藤俊人さんが演じた。

同じく舞台監督助手の馬場のえを演じたのは秋元才加さん。1988年7月生まれで、父親は日本人で母親がフィリピン人のハーフ。2020年にラッパーのPUNPEEと結婚。千葉県松戸市出身で船橋西高校(現船橋啓明高校)卒業。2006年から2013年までAKB48で活動し、チームKキャプテンも務めた。その後多くの映画、ドラマに出演している。鎌倉殿では巴御前を演じた。三谷さんの舞台には「国民の映画」や「日本の歴史」に出演している。この役は初演では宮地雅子さん、再演では高橋理恵子さんが演じた。

ステージ上の舞台劇の共演女優、久野あずさを演じたのはシルビア・グラブさん。1974年7月生れで、父親がドイツ系スイス人で母親が日本人。2005年に俳優の髙嶋政宏さんと結婚。東京都出身で聖心インターナショナルスクールからボストン大学音楽学部声楽科を卒業。1997年以降女優としてミュージカルを中心に舞台で活動中。鎌倉殿では藤原兼子を演じている。三谷さんの舞台には「国民の映画」や「ショーガール」、「日本の歴史」に出演している。この役は初演では斉藤清子さん、再演では野仲功さんが演じた。

ステージ上の舞台劇の作家、栗林を演じたのは今井朋彦さん。1967年8月生まれで、東京都出身、慶應義塾高校、慶應義塾大学文学部卒業。大学卒業後、文学座に入団、当初は舞台中心の活動だったが、三谷さんの「HR」出演以降、三谷作品も含めて出演が増加した。NHK大河にも「新選組!」の徳川慶喜役や「真田丸」の大野治長役など重要な役で出演している。三谷さんの舞台には「国民の映画」や「おのれナポレオン」に出演している。この役は初演では小林隆さん、再演では相島一之さんが演じた。

小道具作りの名人、黒木を演じるのは新納慎也さん(前半にガードマン役も)。1975年4月生まれで、神戸市出身、鈴蘭台高校(現神戸鈴蘭台高校)から大阪芸術大学舞台芸術学科演劇コースに進んだが、2年で中退して上京し舞台俳優として活動する。1997年から2年間 、NHK BSの「にこにこぷんがやってきた!」のうたのおにいさんとして出演。2016年のNHK大河ドラマの「真田丸」では豊臣秀次を演じ、「秀次ロス」現象が巻き起こした。鎌倉殿では阿野全成を演じた。三谷さんの舞台には「恐れを知らぬ川上音二郎一座」や「TALK LIKE SINGING」、「日本の歴史」に出演している。この役は初演では小原雅人さん、再演では梶原善さんが演じた。

何故か舞台裏で観劇するチンピラ風の男、中島を演じたのは藤本隆宏さん。1970年7月福岡県北九州市にて出生、宗像市で育つ。西日本短期大学附属高校に在学中、日本代表としてソウルオリンピック200m・400m個人メドレーへ出場。早稲田大学人間科学部へ進学後はバルセロナオリンピックの400m個人メドレーで日本人初のファイナリストとなる(8位)。卒業後の1995年に劇団四季へ入団。98年の退団後はテレビドラマへも進出。2009年から放送されたNHKの「坂の上の雲」広瀬武夫役は私も記憶に残る。この役は初演、再演とも甲本雅裕さんが演じた。

年老いたお医者さんを演じたのは浅野和之さん(前半にガードマン役も)。1954年2月生まれで、東京都出身。桐朋学園芸術短大を出た後、1987年に夢の遊眠社へ入団。テレビドラマや映画などですっかり茶の間にもお馴染み。鎌倉殿では亡くなった辻萬長の代役で急遽伊東祐親を演じた。三谷さんの舞台には「12人の優しい日本人」や「恐れを知らぬ川上音二郎一座」、「大地」に出演している。この役は初演では相島一之さんが演じたが、再演では医者役が見当たらなかった。

何の役だったんだろう、差し入れを管理していた女性を演じてたのは峯村リエさん。1964年3月生まれで、東京都吉祥寺出身。藤本さん同様高校までは水泳の選手で、自由形で東京都大会に出場経験あり。高校卒業後に劇団に参加する。2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」の大蔵卿局役の“なりませぬ”が記憶に残る。この役は初演と再演では座長の妻だったと思われるが、それならば初演では横田由和さん、再演では斉藤清子さんが演じた。

左足筋損傷で福岡・京都公演を降板した小林隆さんがするはずだったもう一人の舞台監督助手の父親を三谷さんが演じたが、この役は初演では母親で杉村理加さんが演じた。再演では小林隆さんで今回唯一同じ役者さんだったのだが・・・

この他、中島亜梨沙さんが演じた小屋主は、初演では福島三郎さん、再演では近藤芳正さんが演じた。大野泰広さんが演じた舞台を外された役者の八代役は、初演、再演とも阿南健治さんが演じた。その他、井上小百合さんが現れなかった外国人演出家の通訳役、小澤雄太さんが舞台監督の恋人役、荻野清子さんが舞台劇のピアノ演奏者で出演。

物語の舞台は、演劇公演「マクベス」の舞台袖。しかし、次々にトラブル発生。座長は酔っぱらってるし、演出家は道に迷って現れない。舞台監督助手の一人は舞台監督に叱られたことを根に持って現れず、電話したら代わりにド素人の父親が登場。小道具は壊れ、急遽小道具作りの名人が呼ばれる。作家は、自分の書いた話と全然違うと怒る。さらに音響トラブルも発生・・・ 遂には小屋主が中止を決断するが、舞台監督は云う「幕が開いた後は、私の責任。絶対に幕は降ろさない!」さて、このピンチどうやって乗り越えるか。「ショウ・マスト・ゴー・オン!!!」

悪意のない世界なので、見てて単純に笑えてしまう。三谷さん、福岡公演からの急遽の代役だが、違和感ないわ。鈴木京香さん、貫禄。ウエンツに秋元さんも素晴らしい。そしてやはり松也さん、この人、いろんな役熟せて凄いと改めて感心。ああ、楽しかった。!


以上

ジャンキー・チエの木人件

ジャンキー・チエの木人件

グワィニャオン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/11/16 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても面白かったです。
最初から最後まで笑いが途切れず・・マスクの下は、ずっとニヤニヤしていました。
役者さん達の熱演も良かったし、アクションも観応えがあって良かったです。
街の存在や合併について、協力する大切さ、舞台について等、考えさせられる部分も多々あり、ラストは感動して涙腺が緩みました。
面白過ぎて、あっという間の時間でした。大満足でした!

花を灯す

花を灯す

劇団水中ランナー

駅前劇場(東京都)

2022/11/11 (金) ~ 2022/11/14 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

情感深い家族の話。周囲の人たちの描き方も実にいい。実体験と合わせて色々と考えさせられ、グッときました。

法螺噺 アオイトリ

法螺噺 アオイトリ

ツツシニウム

上野ストアハウス(東京都)

2022/11/16 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ファンタジーとリアルが交錯する、ダークでシリアルなストーリー。入り込んでしまいました。

チミドロの境界線

チミドロの境界線

劇団YAKAN

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2022/11/17 (木) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

シュールで笑えるサイコ・ミステリーなのかなーと思って観ていましたが、意外な展開に。終わってみれば、なかなかにヒューマンな話でした。

秘密結社のつくり方

秘密結社のつくり方

ACファクトリー

シアターサンモール(東京都)

2022/11/09 (水) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ユルさとシリアスさがごちゃ混ぜになって、目まぐるしい展開。アクションは実にハデですね。大いに楽しめました。

ミライの扉

ミライの扉

ピウス

ザ・ポケット(東京都)

2022/11/18 (金) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

観てきました。
普通に良くできたお芝居だと思います。

ネタバレBOX

SFチックなタイムスリップもので、並行世界といった要素も取り入れて、伏線に活用されています。

完成されたお芝居でそれなりに面白いのですけど、強いテーマ性が感じられる作品ではないし、振り切ったコメディでもないので、イマイチインパクトに欠ける感があります。

どっちかというとキャスト陣の個人的ファンが見に行くタイプの作品かな、と思いました。
しびれ雲【11月6日~11月12日昼公演中止】

しびれ雲【11月6日~11月12日昼公演中止】

キューブ

本多劇場(東京都)

2022/11/06 (日) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

よくできた家庭劇、ホームコメディである。ケラが得意のブラックな悪意やオカルト的要素を封印して、正攻法のリアリズムで、善意の人々の何気ない話を作って、見事に成功させた。チェーホフ劇の演出もずば抜けていたから、当然だ。記憶喪失の青年(井上芳雄)とか、木魚もお経も置いて突然駆け落ちする坊さんとか、ちょっと変な設定はそれくらい。舅(石住昭彦)の、すし屋になったり、突然席を立って行ったりの、変なぼけ方もある。

3時間半(15分休憩込み)と、長い芝居だがまったくあきない。大きな話やテーマはないのだが、あえていえば3つの話がつづれ織りのようになっている。未亡人波子(緒川たまき)をめぐる亡夫の実家の茶の間の出来事、と娘富子(21歳、富田望生)の縁談。ここはまさに小津安二郎的。波子(40歳)に舅姑が「あんたはまだ若い。再婚して、幸せになってほしい」と手をつくのは、「東京物語」の三男の嫁の話がダブる。本家の息子(26歳、森隼人)の発見が、ちょっとしたざわつきを起こす。

波子の妹・千夏(ともさかりえ)と夫(萩原聖人)の夫婦喧嘩。弁当をめぐる小さないさかいがどんどん悪化して、離婚しそうになる。これが深刻だけど実は一番のコメディーで、近所の妹のやよい(清水葉月)が絡んでの綱引きは絶妙。素直になれない男と女、あるいは空気の読めない男が相手を怒らせてしまうドタバタは非常に楽しかった。

三つめは記憶喪失のフジオ(不死身の男、と波子が名付けた)をめぐる話。自分が何者かはあまりこだわっていないで、文次と千夏の仲裁に汗をかく好人物である。

菅原永二が文吉の友人と、坊さんの二役。どちらも話に混ざれず置いてけぼりにされる役だが、特に坊さんにコミカルな味があった。ケーキ屋(三宅弘城)、藪医者(実は名医?、松尾諭)、バー経営者(尾方宜久)も、くすぐり笑いをうまく醸していた。

「キネマの天地」と同じ梟島の設定。場所と梟島言葉だけで、話に関連性はない。梟島言葉はケラの作った人工方言である。「……しくさってください」などと、「…しくさる」を丁寧語に使うチグハグ感が何とも言えない。嘘も徹底すれば本当になるというように、本当の方言のように聞こえてくる。「ごめんなちゃい」を聞きながら、井上ひさしの「父と暮せば」のラストの一言「ありがとありました」を想い出した。

ネタバレBOX

井上芳雄なのだから、歌う場面があるのだろうと思っていたら、なかなかない。今回はないのかなと思ったら、最後の最後に気持ちよく歌ってくれた。ブラボー!
 『鋼鉄の棺』

 『鋼鉄の棺』

東京華劇団

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/11/18 (金) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 日本という国の為政者に欠けているもの、それは人間性である。その欠如の意味する所を今作は本質的に捉えて表現してみせた。観たいで自分がこの国を未だに許せないと書いた。その理由に特攻に行かされて亡くなった従兄の弟が敗戦後何度も分祀してくれるように願い出たにも拘わらず、常に門前払い扱いを受け続けたことが在る。敗戦前、大日本帝国は有為な多くの学徒を特攻の名の下、あたら殺した。而も唯一の主権者は、その罪を一切公式に問われたことなどなかった。遺族は本音では誰一人このような為政、為政者を赦しはすまい。(追記後送)

妖話会

妖話会

遊戯空間

プロト・シアター(東京都)

2022/11/19 (土) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 流石は遊戯空間の作品、ベシミル!

ネタバレBOX

 何れも三島由紀夫の作品で前者は近代能楽集のうちの一篇であり、後者は1945年2月10日、三島が入隊検査で肺浸潤を誤診され自宅に戻って直ぐ書かれた。この初校にあった‟キスシーン“が検閲に触れるおそれがあって『文藝』に持ち込まれた原稿は不採用となったという作品だが、敗戦後大蔵官僚となる頃改稿し発表された、と当パンの説明にある。
 何れにせよ、戦後の一時期、日本の文芸のみならず文化状況というものは、コマーシャリズムの頸城を逃れて作者の主張をラディカルに表現する熱気を持った。そのような時代の作品である。何れの作品も今回は朗読という上演形態を採っている。
 尚、実際の上演は「斑女」「サーカス」の順であり、何れも生のチェロ演奏が入るのは、流石に遊戯空間の品格を表す作品である。無論、演者のレベルは非常に高い。そもそも、朗読という表現法は演者各々に作品を読み込む力(作品の時代背景、登場人物各々の位置、その相互関係と価値観が各要素に絡まり合い生々流転する様、その時、登場人物に起こる心理的変化等の総てを演者自らの総ての神経と想像力の所産として声、呼吸、間、抑揚、更に身体感覚にまで落とし込んで為される表現であろう)本当に難しい表現形式なのだが、各演者各々がこれらの難題に果敢にチャレンジして果実を実らせている。
プラネタジャッジR

プラネタジャッジR

FREE(S)

ウッディシアター中目黒(東京都)

2022/11/15 (火) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

単純な会話劇かと思いきや、二重三重のかぶせがあり、面白かったです!

かがやく都市

かがやく都市

うさぎストライプ

アトリエ春風舎(東京都)

2022/11/18 (金) ~ 2022/11/30 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

懐かしい雰囲気、久々に里に帰りたいなって思っちゃいました
謎なところもあるんだけれど

女と男のしゃば・ダバ・だぁ~★Suki★のつづき~

女と男のしゃば・ダバ・だぁ~★Suki★のつづき~

あみゅーず・とらいあんぐる

ウイングフィールド(大阪府)

2022/11/18 (金) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ちょっぴり切なくなることもあるけど、心が軽くなるお芝居でした。大ベテランの皆さま、これからもお身体に気を付けてお芝居魅せて下さい。
お芝居観られてありがとう♬♬♬

喜劇 余命2ヶ月と言われて30年

喜劇 余命2ヶ月と言われて30年

劇団ズーズーC

鶯谷ズーズーC劇場(東京都)

2022/11/05 (土) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

鑑賞日2022/11/13 (日) 17:00

みてきた

ネタバレBOX

余命2ヶ月と宣告された1人の男と妻、娘といいなづけの彼氏の芝居。1人の男がひたすら喋りまくって、3人がどんどんリアクションをしていくスタイルなのだが、うーん。。いかんせん長かったな。主役の男は身体を動かし、いろいろやってるんだが、空気が変わらない。そこに3人は予定調和のリアクションをするので噛み合わない。主役の人がセリフを覚えてないせいもあったか。後主役と妻の関係も夫婦に見えなかった。稽古不足。後演出と主役を兼ねるのはやめたほうがよい。芝居のできを客観的にみれなくなる。初回観劇の客の料金を無料、アンケートのWEB公表など意欲的な取組がみられたが。
私の一ヶ月

私の一ヶ月

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2022/11/02 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

なんとも不思議な魅力を持った作品。よくこんな構成を思いつくものだ。あらすじの前知識なしで観劇した。最初、物語がよく見えて来ないし、コンビニで買い物を延々繰り返すシーンはいったい何なのか、と不思議だったが・・・。現実感がなく、どこか幻想的で、でも気づいたらいつの間にか登場人物の心の奥底に入り込んでいた、というような。

ジャガーの眼

ジャガーの眼

東京倶楽部

すみだパークシアター倉(東京都)

2022/11/19 (土) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

演出は菅田俊氏。宇梶剛士(たかし)氏と菅原文太氏の付き人(用心棒)を務め、仮面ライダーZX(ゼクロス)でもあった名俳優。

蝋人形サラマンダ役の佳村さちかさんが偉く美形だった。
扉役・森了蔵氏はジャンポケ斉藤に似た風貌の気が違ったテンション、舞台中で喚き散らす。

マルセル・デュシャンの墓碑銘、「されど、死ぬのはいつも他人ばかり」は寺山修司の大のお気に入りの言葉。
「死ぬのは皆他人、生きるのも皆他人、愛するのも皆他人」がテーマか。人が皆持つ埋められない心の隙間(存在としての寂しさ)を、他人を使って埋めようとする。ほんのひと時それが埋められたように錯覚するが矢張り寂しい隙間風が吹いていく。

理屈や論理を無視して作中人物が必死になって訴えるある種のロマンチシズム、つかこうへい的な昂揚こそが見所。うえのやまさおりさんの熱演でしんいちの心が絆されるシーンが印象に残る。うえのやまさおりさんは素晴らしい女優だ。

寺山修司の愛用したデニム地のサンダル(今回は違った)を移動探偵社と称して、寺山がかつて覗きで捕まった町内に現れる探偵田口(永倉大輔氏)。転がる林檎を追ってきた。
そこに現れるのは前の探偵事務所の社長である扉(森了蔵氏)と蝋人形のサラマンダ(佳村さちかさん)。かつて田口はサラマンダと愛し合っていた。
事故死した恋人の移植された角膜を追うくるみ(うえのやまさおりさん)は、結婚直前のサラリーマンしんいち(贈人〈ぎふと〉氏)に付きまとう。その角膜には印象的な傷があり、“ジャガーの眼”と称されていた。

ネタバレBOX

唐組では40分✕三幕だったが、今回は120分一幕。何故かそれでもダイジェストのように感じてしまった。唐十郎作品には無駄なエネルギーが必須。どうでもいいことに命懸けになる“こだわり”に客は惹き付けられる。「何でこんなことにここまでこだわるのか?」、幾ら考えても理解不能。それこそが作品を引き摺るパワーの源なのだが、美術や小道具がイマイチ振るわない。
ラストの屋台崩しをどうするのか気になっていたが、セットが横にずれ、奥からスモークが焚かれSF調の半機械化したしんいちが帰ってくるもの。右眼から赤いライトの光を放ちながら。

矢張り唐十郎作品はそんなに好きになれない。寂しくて寂しくて堪らない人々が他人に無い物をねだっていくメルヘン。

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