最新の観てきた!クチコミ一覧

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守銭奴 ザ・マネー・クレイジー

守銭奴 ザ・マネー・クレイジー

東京芸術祭

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

覚悟はしていたものの、今の目で観ればテンポは遅く、笑いは単純、話は浅い。こんな素人にぼろくそに言われて今年生誕400年のモリエールは怒り心頭だろう。こういうものを観るには古典を愛でる気持ちと素直な子供の心が必要なのだ、と反省はするもののシェイクスピア以外の古典はもう観るのを止めようと決めた。

プルカレーテの演出は良く言えば斬新、悪く言えば奇をてらっただけ。音楽はダメダメ。
後日追記:退屈な戯曲を何とかここまで現代の演劇に仕立て上げたということでプルカレーテはもしかすると凄いんじゃないかと思えてきた。それでもつまらないのは原作がやっぱり古すぎるのだ。

ネタバレBOX

船が難破して別れ別れになった兄妹というとシェイクスピアの「十二夜」を思い出す。オマージュなのか元ネタがあるのか。祝祭ものの馬鹿話という点も共通する。
どっか行け!クソたいぎい我が人生

どっか行け!クソたいぎい我が人生

ぱぷりか

こまばアゴラ劇場(東京都)

2022/11/24 (木) ~ 2022/12/06 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/11/25 (金) 14:00

2度目のユニット。昨年度の岸田戯曲賞を受賞後の初作品。家族の物語。(2分押し)105分。
 広島の小さな町で暮らす母と娘。星占い,パワーストーン,タロット等のスピリチュアル系にハマる母と、独立したいが決断ができない娘と、母の弟夫婦や母の職場仲間の若い男が展開する物語。母と娘の両方に問題と言うか引っ掛かりを感じるのだが、それぞれに共感できる/理解できる部分もある。私の感触に最も近いのは弟か。母役の占部房子の存在感は見事。

守銭奴 ザ・マネー・クレイジー

守銭奴 ザ・マネー・クレイジー

東京芸術祭

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/11/25 (金) 14:00

座席1階

佐々木蔵之介の怪演ばかりが前面に出た印象だ。モリエールの戯曲をルーマニアの演出家プルカレーテ氏が「圧倒的演劇的魅力」で舞台化したとのうたい文句だ。確かに、舞台美術はちょっと一風変わったステージだった。しかし、物語としては今ひとつだった。

とにかくカネに汚いというか、がめついお屋敷の主が主人公。娘の結婚もカネ絡みで強要するちょっと考えられないおやじだ。プルカレーテ氏はパンフレットで「そういう彼を哀れむべきなのか」と投げかけているが、やはり少し現実離れしている物語は自分にはなかなか響かなかった。これはプレカレーテ氏の責任ではないのだが。まあ、400年も前に作られた古典なのだから、文句を言っても仕方がない。
だが、結局、守銭奴は守銭奴のままだというのは、やっぱり響かない。物語を追うというよりは、佐々木蔵之介が仙人おやじのようなメークと出で立ちで舞台を縦横無尽に動き回るところがやはり、最大の見どころだ。演出家の注文に、日本を代表する俳優がきっちり応えたということだろう。

銀河の生活

銀河の生活

メロトゲニ

「劇」小劇場(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/11/25 (金) 14:00

120分。休憩なし。

INDEPENDENT:22

INDEPENDENT:22

INDEPENDENT

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2022/11/24 (木) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★

初日拝見
一番目がとても面白かったせいか、尻すぼみ
流石にゑふさん作品はジーンときたが、後は…
自分でやれと言われたら、無理だからみんなスゲーと思う

ミステリークレイフィッシュ

ミステリークレイフィッシュ

ACTOR'S TRIBE ZIPANG

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2022/11/24 (木) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

内容は期待していた以上におもしろかった。
ミステリアスな感じで、次に何が起こるかワクワクしながら観た。
名作を世に送り出している監督の作品なので、たぶんおもしろいだろうと思い行った。
当たりでした。

一番感激したのは、セットでした。
劇場全体を船の中に見立てたもので、客席の横も舞台の一部で、客席の外も甲板にし、ドアを開けると、そこでも丁寧に演じ音響も使う。
お客さんは船の中の客席に座り、事件を一部始終目撃するというリアル感がスゴい。

脚本がしっかりしているというのが、最大の魅力。
ひとつだけ気になったのは、女性の叫び声と音響がちょっぴり大きかった。
イケメンの役者が何人も出ていて、超満席でした。

ベンガルの虎

ベンガルの虎

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/28 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

山丸莉菜さんのファンの方は絶対に観た方が良い。素晴らしかった。

『ベンガルの虎』自体は新宿梁山泊の花園神社公演で観た。面白いんだか面白くないんだかさっぱり判らない、いつもの唐十郎節。今回全く期待なしで観たのだがかなり面白かった。こんなアレンジが案外正解なのかも知れない。おっさんの適当な与太話を聴き流しながら、何か妙にぐっと来るフレーズにハッとする、そんな芝居。訳の判らない因果律、時空の捩れた世界線、言葉と情熱だけが激しい風雨にさらされながらも凛然と屹立す。
大小様々な行李がキーパーツ。大量の車券、大量の朝顔の鉢、大量のはんこ。

永遠のヒロイン、カンナ役は山丸莉奈さん。八木亜希子似。
井村タカオ氏はミシンのセールスマン、競輪場の予想屋、カメラマンと大活躍。幕間のダンスは必見。かなり場をさらってみせた。
産婆のお市役神原弘之氏はお歯黒が強烈。
ハンコ屋俗物博士に村岡伊平治役は伊藤俊彦氏。
水島役は山下直哉氏。
流しの銀次役は祁答院雄貴(けどういんゆうき)氏。
カンナの母、マキノ役は中原和宏氏。これも鮮烈なヴィジュアルを焼き付ける。

各々背負わされたカルマで取っ組み合うようなメルヘン。

4人の泥棒と少女のメモワール

4人の泥棒と少女のメモワール

PHANTASISTA

高田馬場ラビネスト(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

私は色々芝居を観ますが、これは滅多に観ない珍しいタイプ。客席は若い女性が殆ど。そもそも出演者はイケメンを含む男性ばかり。私は「選択」を間違えたかなと思いましたよ。芝居というのは本当に様々。アドリブ満載のコメディ? 私自身よく分からない状況で前説があり、2時間休憩無しの舞台が始まりました。意外と(いや失礼!)脚本がしっかりしていて、興味深い流れ。でも私は初めて観る劇団、ついて行くにが大変でした。場違いの年齢の私には、笑いの面白さが分からない場面も多いのですが、殺陣が売りの1つ。このタイプの芝居、観ることはあります。エンターテインメントの1つと思えば楽しい。毎回ゲストが出演。今日は小島ことり。他の出演者に無いキャラと存在感が魅力。芝居に良い意味のアクセントを付けていました。

夢の肉弾三勇士【11月21日夜公演中止、11月23日昼夜は特別映像上映に変更】

夢の肉弾三勇士【11月21日夜公演中止、11月23日昼夜は特別映像上映に変更】

七ツ寺企画

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2022/11/18 (金) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★

鑑賞日2022/11/23 (水) 19:00

スタッフにコロナの人が出たとかで、急遽映像での公演になりました。
時折アップの顔が見れたりはいいのですが、音的にナマで聞くより音が割れるのが残念。

スタッフが言ってたように、確かに内容はチンプンカンプンでわかりません。
での登場人物や歌や踊りを楽しむのはそれはそれでよかったかも⁉
きもい男性陣より、女性たちの演技の方がよかったです。

遥かな町へ

遥かな町へ

文化庁・日本劇団協議会

シアターX(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

日本の漫画やアニメが海外で歓迎されているという話はよく聞くが、その実態は海外へ行ってみないと肌で感じられない。よくわからない。これは、日本の漫画がフランスで人気となり、それをスイスの仏語圏(?)の演出家が日本の若い俳優を使って劇化した作品の里帰り公演ということだ。フランス人はどう感じているのか興味を持って両国へ。カイは小さな小屋だが平日昼間の老若バランスのいい客で、ほぼ満席。
30年ほど前に書かれた谷口ジローの原作は見たことはないが、舞台から察すると、世紀末に流行った自分探しのテーマのいかにも日本風の話である。
中学生のころ、父親が突然蒸発し、母親に育てられ一応社会的には安定した立場がある48歳の男が、京都への出張のついでに、ふと故郷の倉吉によってみると、タイムスリップして、中学生時代に戻って、その父親の心情を探る。
舞台は、大きな白黒の幕や歌舞伎のだんだら幕の色の大きな板などを巧みに使って、幕で切り取った舞台がいかにもマンガの駒割りの様にみせるところなど、細かい工夫がされている。この手で、観客からの視点を、天井から見ている(俳優が寝ているのを上から見る)視点にするところなどはうまいものだ。48歳の今の家庭と、14歳の少年の時の家庭と二つの家族のそれぞれを並行させて舞台は進む。二人の役者が同じ動きでタイムスリップをやって見せたりするのはフランス流合理主義だ。人物解釈もフランス人のセンスで、登場人物はみな幼いころから自立している。その中での父親の蒸発である。舞台からうかがえる原作はもっと、日本的な情感に支えられている父に託した自分探しだろうと思う。
地球を半分回ったフランスのことだから、違うのが当たり前で、きっと、フランスでは、孤独に育つ子も日本より数多く(それは映画などを見ているとよくわかる)異国の漫画をきっとメルヘンチックに自分たちに引き寄せたのだろう。舞台となる倉吉は中国地方の知名度もそれほど高くない小都市だが、日本の作品だったら、その地域性は外さないだろうし、古い街の独特の家庭環境ももっとリアルになったに違いない。そのどちらが演劇にとって、いいかを言うのは、難しいが、こういうことから国際的な双方の理解が深まるのは長い目で見ていいことだと思う。現に、その感覚の違いを見るだけで、面白く見られた。しかし演劇的にどうかと問われたら、上演されたここ日本の両国では、演劇としてのリアリティが足りない。だから蒸発の理由もただの説明に終わってしまう。
これは劇団協議会が文化庁と組んでやっている日本の演劇人を育てる会のプロジェクトの一つで、出演者は、文化庁の育成対象者が多い。皆まじめに取り組んでいるが、そしてぼろも出してはいないが、日本人の生活感のある演技や台詞を全く捨てている。それをフランス人の演出者に求めるのは酷と言うものであるが、日本で上演する以上そのへんをどう考えら上でのことかは観客に知らせるべきだろう。先日見た新国立劇場の鳴り物入りのイギリスとの共同開発の戯曲(私の一か月)も、関係者の苦労は十分に察しられるが、最終的に、観客が常に地域を離れられないということについては、さして考慮されてはいなかった。




いつでもどこでも誰とでも

いつでもどこでも誰とでも

演劇ユニット「みそじん」

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです!!もう設定からしておかしいのですが、そこで繰り広げられる会話が笑えます。3人によるアトラクション?まであって、ここ最近で1番笑いました。
特典の手拭いかわいいです。先行特典付きのうちに予約すれば良かったわ。

猫、獅子になる

猫、獅子になる

劇団俳優座

俳優座劇場(東京都)

2022/11/04 (金) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/11/11 (金)

俳優座と横山さんとの相性が良いのだな。と感じる。
あぁ。なんだかやるせなさを感じながらも前に進むしかないことを考えていけることが幸せってことなのかな?とも思う。救いがあって良かった。すごいと思えた作品でした。

ネタバレBOX

あの先生大嫌い!!先生という職業は人の一生を左右するんだってことわかっているのかな?プンスカ!!
らいふ

らいふ

NICO×frogs produce #関西の役者が踊ってみた

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2022/11/22 (火) ~ 2022/11/23 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

めちゃめちゃ面白かった☆竹村さんの本に植松さんの演出、振付けはもぅビートルズのレノン・マッカートニー級の神業でした!観客は【梅子の人生】に【自分の人生】を見てるので皆感動しちゃうんです♪改めて【笑顔を大切に生きて行こう】って思わせてくれる素晴らしい作品でした☆踊りとお芝居の比重も絶妙に心地良いんでどちらの側面からも楽しめました☆エンタメ最高~\(^o^)/

服が腐る-2022AW-

服が腐る-2022AW-

人間嫌い

サンモールスタジオ(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/11/23 (水) 19:00

初見のユニットだが、女優がいっぱい(特に藤真廉)が出るので観に行った。面白い。(3分押し)103分。
 とあるアパレルショップを舞台に展開される「オシャレ」と「ファッション」と女子の関わりの物語。「服が腐る」という言葉を初めて聞いたが、売れなくなることだと言う。腐りかけた服が臭いで分かる店員がいるという、一種のファンタジー的な設定。ファッションとは無縁のジジイの私には充分に理解できたかどうかは分からないが、女子あるある的な物語展開は共感が持てるし、女子にとってのオシャレの持つ意味とかも何となく感じた舞台だった。目宛の藤真は自身の劇団とはちょっと違う印象の「オシャレ女子」を演じていたが、それはそれで楽しく観た。インフルエンサーを演じた武田紗保に注目したが、MCRの『アカデミック・チェインソウ』で観たのだった、と後で思ったのだった。
 冒頭、作・演出の岩井美菜子が舞台で登場するファッションの説明をして、3分押したところでそのまま芝居に移る面白いオープニング。
 それにしても、本場のチャイってスパイシーなのか?知らなかったぞぉ。

服が腐る-2022AW-

服が腐る-2022AW-

人間嫌い

サンモールスタジオ(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

当日パンフによると作・演出の岩井美菜子さんは現役でアパレル店員もされているそうで
そうだよね絶対そうじゃなきゃこんな綿密に描けないよね、と納得しきり
演じる役者さん達もそれぞれに巧い

描かれる舞台は普段敷居が高くてとても近寄れないエリア、逆にどんな感じなのかとても気になる世界だったのでワクワク
洋服大好き、オシャレに敏感な人達が織りなす物語
これが期待以上に面白い
もしかして表現の為 かなり身を削っているのではないかと思えるほど登場人物の内面が力強く伝わってくる
楽しげに(時には苦し気に)とても自然体なものだからニュアンスや繊細な部分も含めて素直に入ってくる

引き出しがまだまだ沢山ありそうな勢い
劇団「人間嫌い」演劇界の 新しい風だと思います

ネタバレBOX

洋服というのはファッションのど真ん中的存在なのにバックや腕時計などと違ってずいぶん不条理で儚い要素満載だなぁと改めて気付かされ
「服が腐る」服を愛しながらも、そんな不条理をいっぱい味わってきた人だからこそ生まれた表現ではないかと思えてくるのでした
サクセスストーリーがはじまらない

サクセスストーリーがはじまらない

劇団マリーシア兄弟

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/11/23 (水) 18:00

マリーシアらしい”男だらけの楽屋もの”が、進化を遂げて帰って来た。テンポよく繰り出される台詞の応酬に無駄がなく、どんどん引き込まれる。夢がない人生は寂しい、でも夢だけでは生きて行けない・・・そして夢破れた者はどんな選択をするのか。
登場人物がみんないいヤツで泣かせる。

ネタバレBOX

ヒーローショーの楽屋に集まるスーツアクター、作家、アクションコーディネーター、
そしてプロデューサーの面々。
作家は今の企画を終了して新しい戦隊ものを書くよう言われている。
ベテランアクターは2人目の子どもが生まれるのを機に引退を考えている。
そのベテランを敬愛し、追いかけて来た若手アクターがいる。
「アルバイトサンタ」と言われると「プロのサンタだ!」と反論するアクター、
太ってスーツが入らなくなるアクター、
冷やかに彼らと距離を置く冷めたアクターもいる。
それらをまとめるプロデューサーは、骨折したアクションコーディネーターの代わりに
新しいコーディネーターを連れて来る。
それがまた”昭和のやくざ映画から抜け出たような”奴で
背中に何やら模様があるという・・・。

8人も男が入り乱れるわりに暑苦しくないのがマリーシアの味わい。
声を張らない自然な会話がその理由だと思うが
今回投入した客演のアクションコーディネーターがとても良いアクセントになった。
日常の中に非日常を放り込んだ時の可笑しさがストレートに伝わって客席も大きく湧く。
このメリハリ、これまでのマリーシアでは小さかった振れ幅の大きさが面白さを倍増させた。

メンバー各自がかかえる背景やエピソードが厳選されていて
特に淡々と語る「サンタ」のエピソードに泣けた。
ちっとも力んでいない、テレビドラマでもよくあるエピソードなのに
自然と涙が出て来る、この持って行き方。
台詞の力、役者さんの力が感じられたシーンだった。

パンチの効いた客演人が弾ける一方で劇団メンバーの安定感が目を引いた。
会話の軸を担う作家役の佐々木祐磨さん、細かいところまで台詞がきちんと腑に落ちる。
引退アクター役の狩野健太郎さん、一つひとつの台詞にバックグラウンドが感じられた。
”役者の夢と挫折”という、極めてリアルなテーマを選んだのも功を奏して
ほろ苦いハッピーエンドに説得力があった。
「サクセスストーリーは始まらなくても、人生の幸せが終わるわけじゃない」
今後のマリーシアの脚本に期待大・大!
大浦さん、あの目力と毒吐きも、また見せて下さい!



熱海殺人事件

熱海殺人事件

宮下涼太プロデュース公演

中野スタジオあくとれ(東京都)

2022/11/22 (火) ~ 2022/11/23 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「熱海殺人事件」はいろんなバージョンがあり、今回は『熱海殺人事件ザ・ロンゲストスプリング』でしたが、事前に公開されていなかったので知らずに見に行きました。見たことがなかったバージョンだったので、良い機会だったと思いますが、大山の登場シーンはあの曲が聞けると思っていたのでちょっと残念。バージョンが違うと使用曲も違うようです。また、今まで見た中で一番老けている大山だったかも。
今回も熱い熱海でした。いろいろあって面白かったです。

追想・エムキチビート

追想・エムキチビート

エムキチビート

エビスSTARバー(東京都)

2022/11/15 (火) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

11月23日(水)  「アイワズライト」上映会に行きました。自分が出演したDVDはほとんど見ないと言う方々と一緒に見られるのは貴重な体験かも。いろんなお話も聞けてとても楽しかったです。
頼まないといけないワンドリンクには、暖かいものも欲しいと思う今日この頃です。

服が腐る-2022AW-

服が腐る-2022AW-

人間嫌い

サンモールスタジオ(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/11/23 (水)

価格4,000円

23日19時開演の初日舞台を拝見(107分)。

”服”をキーワードに、心の中のクローゼットの中身に込められた、登場人物各々の様々な思いの丈が、門外漢(男性)のワタシにでさえ、充分伝わって来た群像劇。とても見応えがあった。

なお、登場人物の中では、てっきり深夜薬局「LUNA」の店主だとばかり思っていたが、実は同族企業のお嬢様重役だった(故に愚痴を言い合ったり・気持ちの通じ合う同僚が会社に一人もいない、孤独な)”爆買いおばさん”シホ(演・芦田千織さん)に一番シンパシーを覚えた。

ところで、ラストシーン、愛着はあったものの、結局、売れ残って処分が決まった服を、せいか(演・藤真廉さん)が引き取った途端に”匂い”が消し飛んだエピソード、本作品の作者の衣服に対する愛情の深さが微笑ましく感じられた。

ネタバレBOX

【配役】
衣織(セレクトショップ店員。服が売れ筋かどうかの”匂い”を嗅ぎ分けることが出来る)
…川勾みち(かわわ・みち)さん(どの舞台でも通じる”川勾キャラ”が好み。「24歳のフォーチュン!ウェディング」「ネオンの薬は喋らない」からの続投)
せいか(セレクトショップ店員。仕事にも恋にも”ときめいて”いたはずだったのに…)
…藤真廉(ふじま・れん)さん
きぬ(セレクトショップ店員。大学生)
…田村理子さん(六本木の稽古場でも芝居を観てみたいな、と思わせる方)
桐子(セレクトショップのオーナー。ジュエリーの彫刻作家)
…小山ごろーさん(あちこちの舞台で拝見する、安定感抜群の方)
まりな(気に入った服は長く愛して欲しい!と願うパタンナー。美玲の友人)
…村上桜佳(むらかみ・おうか)さん
美玲(恋愛リアリティー番組出演中のファッションインフレエンサー)
…武田紗保さん(「24歳のフォーチュン!ウェディング」組)
シホ(爆買いおばさん)
…芦田千織さん(「ネオンの薬は喋らない」からの続投)
藍(Webデザイナー。ミニマリスト)
…高坂美羽さん(「ネオンの薬は喋らない」からの続投)
まーくん…
23日(水)飯嶋耕大さん
24日(木)新井裕士さん
25日(金)甲斐優風汰さん
26日(土)藤本康平さん
27日(日)加糖熱量さん
ロミオ アンド ジュリエット アット ドーン!

ロミオ アンド ジュリエット アット ドーン!

waqu:iraz

APOCシアター(東京都)

2022/11/16 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/11/17 (木) 15:00

公表されている「沙翁の不朽の名作「ロミオとジュリエット」を原案に大胆に翻案」の通り、単に現代に置き換えただけでなくイマの様々な事柄を織り込んだ「原典の流れに沿った新たな物語」。
その翻案具合は「七人の侍→荒野の7人」よりも遥かに上で「ロミオとジュリエット→ウエストサイド・ストーリー」に匹敵するくらい?
新たな設定にした部分やそのまま使う部分など原典と対比しつつ楽しんだ。
特に原典の「あの人物」を「イマそのもの」な人物に置き換えたのは個人的に大ウケ。
さらにその関連で脱出(?)に「あんなベタな手口」を使うとは!(笑)
あと、王政(ひいては天皇制)について考えさせられたりもする。
そう言えば原典の台詞(?)を使った会話に第三者が「ずいぶんと古めかしい言い方をするのですね」とか茶々を入れるのにもニヤリ。
ところで、あれ以前の物語「ロミオ アンド ジュリエット アット ナイト!」とあれ以降の物語「ロミオ アンド ジュリエット アット デイ!」とかないのかしら? だって、「ナイト→ドーン→デイ」という有名な三部作(?)があるじゃないですか。(もしやその「ドーン」ではない?)

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