最新の観てきた!クチコミ一覧

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ミステリークレイフィッシュ

ミステリークレイフィッシュ

ACTOR'S TRIBE ZIPANG

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2022/11/24 (木) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

白組を観劇しました。
登場人物にどんな謎が隠されているのか?怪しい要素満載で、どんどん惹き込まれました。
嘘や裏切り、欲望など、人のドロドロした部分、それとは反対に純粋な愛の部分が感じられる舞台で、切なくもなりました。
役者さん達の熱演も良く、狂ったような顔つきがヤバいなと思いました(褒めてます)
サスペンス、ミステリー大好きなので、とても面白かったです。

かがやく都市

かがやく都市

うさぎストライプ

アトリエ春風舎(東京都)

2022/11/18 (金) ~ 2022/11/30 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/11/25 (金) 19:00

不条理ファンタジーっぽい作品。不思議な感触が残る。48分。
 高校生男女が都市計画をしているが、先生はやる気があるんだかないんだか分からんところに、兄やら謎の女やらが加わって、ストーリーがあるんだかないだか分からん物語(?)を展開する。いつも不条理系の芝居をやる同ユニットだが、本作も不条理。でも感触は悪くないぞぉ。オープニングに登場する小瀧万梨子のヴィジュアルはちょっと印象的。

T Crossroad 短編戯曲祭 <花鳥風月> 秋

T Crossroad 短編戯曲祭 <花鳥風月> 秋

ティーファクトリー

雑遊(東京都)

2022/11/22 (火) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

#かれは
#水野小論 #萩原有
#重村真智子(敬称略)初日
コレもある意味、人に歴史あり。音楽や服、食べ物だって、忘れられないシーンや忘れられない人を思い出す。良くも悪くも染み付いている。染み付いてしまう。モノを手放しても思い出を手放せる訳ではない。それでも燃やしたり捨てたりするのではなく、どこかの誰かの元で生き続けていて欲しいと願うのは人情というものなのだろうか。
他人の気持ちは、推し量ってみても分かり得ない。友だちでさえ分からないことはある。大切な人の痛みに寄り添える人間になりたいと願う。
やっぱり水野小論さんは素敵だった。

T Crossroad 短編戯曲祭 <花鳥風月> 秋

T Crossroad 短編戯曲祭 <花鳥風月> 秋

ティーファクトリー

雑遊(東京都)

2022/11/22 (火) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

#不協和音
#福寿奈央 #谷部央年
#伊藤麗(敬称略)初日
人は幾つもの顔を持つ。趣味趣向もさまざま。それがセクシャルなものであれば、ほとんど白日に晒されることはない。だからこそ隠微なソレは当事者にとって切実であり、他者にとって滑稽である。当事者が、その世界とはかけ離れた表の顔を持つのであれば尚更。いかにもな服装ではなく、至って普通の装いでアノ人がソレをするファーストシーンの衝撃と笑劇。そして、アノ人がソレをされるという告白が因果のようでもあり、人はみな同じモノを持っていると伝えているようでもある。演劇って凄い。俳優って凄い。
福寿奈央さんはやっぱりキュートだった。
開場の1時間ほど前、研修生時代から観ていた伊藤麗さんに劇場前で遭遇した偶然が、図らずも作品世界を広げてくれた気がする。演劇観賞は開演前から、いや家を出た時から始まっていることを実感した。

未来へつむぐ

未来へつむぐ

つむぎジャパン

TOKYO FM HALL(東京都)

2022/11/25 (金) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/11/25 (金) 18:00

座席1階5列

価格7,000円

大和の回を観ました
良かった 感動した 前説から目が潤み終始涙が溢れました
重いテーマでシリアスなシーンが続くが、所々あるコミカルなシーンで息をつける
美談であろうはずもないが、一人一人の若者が、ただ盲目的に神国日本を信じ散って行った訳ではなく、様々な葛藤の中、それを信じ込まないと自分や仲間が犬死だという決して受け入れられない真実に辿り着いてしまう…切ないです

ネタバレBOX

途中のドタバタ劇…いい意味です…で、臭い洗濯物の臭いを嗅いで女学生が失神するシーンが何故か心に残っています
遥かな町へ

遥かな町へ

文化庁・日本劇団協議会

シアターX(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

思わぬ傑作。原作も読みたいと思った。
小津安二郎『父ありき』や成瀬巳喜男の『晩菊』を想起。驚く程に人の心の深奥部まで到達している。
浦沢直樹の大傑作『プルートゥ PLUTO』をベルギー人のシディ・ラルビ・シェルカウイが演出したものを昔観たが、作品の魅力をこそぎ落としたような舞台化。アートがやりたいのなら、オリジナルでやってくれ。原作の魅力はこんな安っぽいもんじゃない。日本漫画の外人アート化への危惧。今作もそんな偏見で凝り固まった嫌な目線で臨んだ。

床に広げた巨大な白いシーツが人力で吊り上げられていく冒頭。時間の表現をそのシーツの揺蕩いで顕在化。上手にはギターやコントラバスや笛などの楽器、代わる代わる役者によって生演奏。車椅子を手に持った輪っか一つで表現したり、コロスのように一つの役を大人数で表したり、練りに練った工夫が随所に散りばめられている。
主人公役の近童弐吉氏は学生服を着込み、そのまんまで中学生を演じてみせる。ニカッと溢れる笑みが痛快。
主人公の妹と体育教師役の吉越千帆さんが可愛くて目立った。
主人公の悪友役の松崎将司氏も大柄で魅力的。
主人公の父親役、猪俣三四郎氏のミシンをかける佇まい。
学校のマドンナ役の藤井千咲子さんは村上龍の『69』を思い出した。

1998年4月9日、48歳の主人公(近童弐吉氏)は酒に酔って意識を失う。気付くと時は1963年4月7日、自分は14歳の姿に。訳も解らぬまま中学二年の生活を送る羽目に。人生二周目チートで無双、異世界転生モノ乗りの学校生活。そこで大切なことを思い出す。この年の夏休みの終わり、8月31日に父親が謎の失踪を遂げることを。何故、優しかった父は家族全員を捨てて去ったのか?果たしてその過去を変えることは出来るのか?

ネタバレBOX

父親の失踪の謎が物語の構造として効いている。その理由が本当に実存的なもので驚いた。出発のホーム、父親が息子に自らの本音を滔々と語るのだが、嘘偽りがない。取ってつけたような理由ではない為腑に落ちる。全てを語った方が良いのか、別の形で表した方が良かったのかは演出家の好みだろう。ラスト、現在に帰ってきた主人公と杖を突き老いさらばえたかつての父がすれ違う余韻。
歌妖曲〜中川大志之丞変化〜

歌妖曲〜中川大志之丞変化〜

東宝/ヴィレッヂ

明治座(東京都)

2022/11/06 (日) ~ 2022/11/30 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

また3階左席だよ。とほほ・・・と思って観に行ったのでしたが、これが新橋演舞場とは全然違うんです!ちゃんと舞台の真ん中まで見ることができて、見えないのは本当に下手の端のあたりだけでした。明治座と新橋演舞場と同じような構造だと思っていたのですが、何が違うんでしょうね。
お話は妖しい雰囲気のチラシから、怖そう?でも予告では歌って踊っているし、ペンライトも使うらしいし?とよくわからないまま行きましたが、面白かったです。

ネタバレBOX

しかし、横溝正史ばりに酷い話でした。そこに金田一さんがいないので、犯人の心情を代わりに語ってくれることもなく、救われません。血みどろで炎に包まれて終わります。
畠山重忠を想像してはいけません。中川くんも中村さんも素敵でした。
守銭奴 ザ・マネー・クレイジー

守銭奴 ザ・マネー・クレイジー

東京芸術祭

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

現代のモリエールの舞台になっている。
ブルカレーテはフランス人ではないが、フランスでは、モリエールをどのように演じ、見ているのか、公式見解ではなく、観客の立ち話で知りたいものだ。
先人の批評は辛い(ごもっとも)。ついでに、今月号のテアトロに載っている渡辺保氏の「桜姫」評をお勧め。こちらはこういう公演の難しさを容赦なくとらえている。

ミステリークレイフィッシュ

ミステリークレイフィッシュ

ACTOR'S TRIBE ZIPANG

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2022/11/24 (木) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

黒組観劇。休憩無し約1時間40分、ある罪を犯しヨットに乗り込んだ男女6人、それぞれに秘めた思惑があるため更なる事件が起きてゆくサスペンス劇。ややセリフが聞き取りにくい部分はありましたが、ヒネリのあるプロットを楽しみました。ただこの会場、余り傾斜の無いところに小さめの椅子を並べた形なのでやや窮屈でかつ2列目以降は舞台が見づらいと思います。

戰御史 -Ikusaonshi-

戰御史 -Ikusaonshi-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/29 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

舞台のほとんどが殺陣です。
その一方で、この世のものでないもの、または精神世界もかなりの分量を占めます。冒頭から少し経過したところはまんが日本昔ばなしに出てくるような雰囲気があります。でもホラーではありません。(中の登場人物にとってはそうではないかもしれませんが)
殺陣は、それをしている登場人物を表現するものでもありますが、とある全く別の点が大きいです。これの考察の答えはまだ自分の中では出ていません。
ストーリーを表現する演出方法、表現する出演者はいつも予想を超えて凄いのですが今回は桁違いでした。

ボリス・ゴドゥノフ<新制作>

ボリス・ゴドゥノフ<新制作>

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2022/11/15 (火) ~ 2022/11/26 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

音楽はロシア民謡を生かした、土俗的で土太い。派手な装飾的オーケストラや、ロマンチックな旋律はない。牛のように押していく音楽。歌わない黙役の息子の女優が一番印象に残る。登場しない場面にも、舞台上手に作った病室内の姿をずっと見えるようにする。その斬新な演出には舌を巻くが、オペラで黙役が一番というのはどんなものだろうか?

守銭奴 ザ・マネー・クレイジー

守銭奴 ザ・マネー・クレイジー

東京芸術祭

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

前2作のプレカレーテ演出は斬新でポップで面白かったが、今回は不発。ビニールを使った抽象的で貧乏くさい美術と、大仰な俳優の動きばかりが目立つ。佐々木蔵之介は禿げ上がったかつらに、ぼろを着たさえない老人で、まったく魅力が乏しい。守銭奴アルパゴンはそういう奴だから、と言っても、やはり観客の目を引く色気やオーラがないと、大舞台は持たない。大西礼芳がずっとミニリコーダーをふき、最後はサックスをふくのも、余興を出ない。

ネタバレBOX

ラストの大団円で、お人形のような派手でメルヘンチックな衣装がでてくる。視覚的にはそこが楽しめた。
遥かな町へ

遥かな町へ

文化庁・日本劇団協議会

シアターX(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

日本のマンガがフランスで人気があるという事は知っていましたが、谷口ジロー作品(日本で有名なのは『孤独のグルメ』)も大人気だなんて全く知らなかった
何だかこういうのって嬉しいものがあります
その谷口ジロー作品が外国の方によって演出され長きに渡ってフランス語圏で上演、大成功を収めているという、これもまた嬉しい事実
今回はその日本版の公演という珍しいパターン

本来原作に溢れているであろう日本情緒の面は差引いても、マンガでは出来ない演劇的表現多数、日本人キャストによる日本版という事でちゃんと方言を使われていたのも好印象でした
主観的イメージで言えば世田谷パブリックシアターっぽい感じ(う~ん、伝わりにくいか)

タイムスリップものとして かなりシッカリしたストーリー構成
でありながら主人公がタイムパラドックス ガン無視で大いに青春リターンを謳歌しているのが面白い
原作の趣旨がしっかり捉えられ描けているとみえ 絶えず惹きつけられるし、ずっと謎のままであった父親失踪の真実、とても丁寧に表現されていてもう腑に落ちまくり、腑に落ちて感慨深い
大納得の面持ちでのエンディングとなりました

大納得のトリプルコールでした

いつでもどこでも誰とでも

いつでもどこでも誰とでも

演劇ユニット「みそじん」

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

本来ならばギスギスする関係なのに、女3人実に楽し気に復讐を企てるのが良かった。
太鼓も歌もダンスも凄くノリノリで楽しい舞台でした。

いつでもどこでも誰とでも

いつでもどこでも誰とでも

演劇ユニット「みそじん」

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白い、お薦め。
女優三人による掛け合い漫才ような面白さ。
一人の男を愛した女性同士が出会うことで生まれる嫉妬や嫌味 そして見栄といった感情を少しは描いているが、いつの間にか意気投合して…。物語の面白さは勿論、三人が劇中で行う芸能・歌謡・ダンスといった出し物が素晴らしい。同時に日々 時間の経過を表す衣装替えの素早さも観どころの1つ。

この作品は1996年にBeans(丸山優子、福島マリコ、小林美江)にラサール石井氏が書き下ろしたもの。この公演は 舞台設定を当時のままにしているから、その年代を知る人には懐かしいかも。コロナ禍でもないが、陰湿で険悪な状況でありながら明るく開放的な雰囲気、今の閉塞した日本(人)に必要な笑いと元気という 愛嬌ならぬ滋養を振り撒く。ある意味 力作とも言える。
ちなみに、本公演の演出は初演時 出演の小林美江さんが担当している。
(上演時間1時間40分 途中休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術は中央に丸テーブルと椅子2脚、後ろに整理棚やミニコンポが置かれている。気になるのは三か所に布が被せられている。壁には和太鼓を敲いている写真が飾られ、カレンダーは1999年9月。後に10月になることから2か月間の物語のよう。

明転後、大きな和太鼓が3台。和太鼓教室を主宰している原島弓子(大石ともこサン)の部屋に見知らぬ女から電話、そして突然押しかけてくる。この女・五十嵐五月(赤星まきサン)は、結婚相談所を経営している。あろうことか 彼女は弓子が付き合っている男は自分とも付き合っていると言い出す。そして五月は松野加代(根本こずえサン)と連絡を取り合い、彼女も間もなくやってくる。初対面の女三人、一人の男(金田竜生<登場しない>)を巡って壮絶な場面が…というシーンは ほとんどなく早い段階から意気投合する。それが男を殺すこと。その名も「金田竜生殺人計画」(加代 作)である。まず彼の部屋に忍び込み日記を盗み、そこに書かれている事が…。何となく女心を刺激するようで、見栄や皮肉が透けて観えてくる。

怖いのは、加代が話す嫌がらせの数々ー竜生の家に無言電話をかける、勝手にデリバ注文をする、玄関チャイムのピンポンダッシュなど、実に楽しそうに話す。そして勤めている映画配給会社に絡めて映画のタイトルや台詞を言うが、時代を反映して懐かしかった。五月は大金を貸しており、その金で弓子と竜生が海外旅行へ行ったりと、登場しない一人の男を上手く立ち上げ、翻弄されている滑稽さを巧みに描き出す。

暗転後、大太鼓3台が横に並んでいる。三人が力強く敲くが、見事な演奏になっている。さらにカラオケコンポで歌うが、そこは協調性がなく三者三様で好きな歌を選曲し同時に歌う。それが何と所々調和して面白可笑しく聞かせる、そのテクニックが凄い。そして歌に合わせたダンス、コミカルな振り付けの中に拳を作りガッツポーズをするような…なんとも元気が出るような観(魅)せ方だ。

親しくなった三人の女性は、弓子の太鼓教室へ入会し頻繁に集まる。しかし、近々 弓子が引っ越しを考えている。荷造りし部屋が整理された光景に、少し寂しい女心を見るような。
次回公演も楽しみにしております。
4人の泥棒と少女のメモワール

4人の泥棒と少女のメモワール

PHANTASISTA

高田馬場ラビネスト(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

前説では、6年ぶりの本公演で 一言でいえば「コメディ」とのこと。さらに毎公演ともアドリブが多く上演時間が長くなる可能性も…。予定では2時間であったが、結果的には2時間10分(途中休憩なし)になった。

物語は 緩い笑いの場面を繋いで面白可笑しく観せるが、その魅力は何といってもスピードとキレのあるアクションシーンであろう。推理劇風に展開していくが、緻密というよりは楽しんで観てもらうといったサービス精神に溢れた作品である。
当日は若い女性を中心に ほぼ満席であったが、なるほど 出演者は若くてカッコいい男優ばかりだ。
また楽しみな劇団に出会えたことを嬉しく思う。
【日替わりゲストは 小島ことりサン】

ネタバレBOX

冒頭、舞台中央には 広げた傘1本。始まると可動式の衝立2枚を移動や回転させることで状況を作り出す。シンプルな舞台装置は、アクションシーンのスペースを確保するため。オープニングは、全員が舞台に立ちアクションダンスーその群舞を披露する。その後の 役者紹介を兼ねたアクションシーンは、後景の白幕に役者の顔と名前を映し出し、一人ひとり得物を持って動き回る。その得物も短刀・長刀、大鉈など様々で、その動作も一様ではない。

説明では 泥棒ー怪盗レジェンドの物語。数々の宝を鮮やかに盗み伝説を作ってきたが、ある⽇突然引退し動向が分からなくなる。時が経ち、⼩さな⾚い靴を盗む記憶喪失の<或る男>が、度々「怪盗レジェンド…」という⾔葉を発する。その男が唯⼀思い出したʻʻ少⼥ʼʻとは何者か。富豪だが泥棒でもある<利籐五郎>は、執事の<瀬⽻⼤和>から怪盗レジェンドが活動を再開したという報告を受け、また怪盗レジェンドを尊敬する詐欺師の<⽯川⾼志>は、彼の⾏⽅を追っていた。頭に意味深⻑なノイズが流れる問題を抱えるスリの<遠藤翔>、その真の正体は…。全ては、“フランスの⾚”と呼ばれる⾚い宝⽯がこの物語の真相へと誘う。

勿論、怪盗レジェンドや少女は登場しない。そこが公演の謎を深める要素になっている。この二人を登場させると時間軸の設定が難しくなる。少しネタバレするが、先に記した登場人物の中に怪盗レジェンドの息子がおり、<或る男>の記憶喪失と関係している。この<息子>と<或る男>を繋ぐ共通したモノが「“フランスの⾚”と呼ばれる⾚い宝⽯」である。
自分が観(聞く)逃したのかもしれないが、怪盗レジェンドが息子(幼いという台詞)と別れたのはいつ頃か、<或る男>の少女が行方不明になった時期は定かではない。そこには時間的な隔たりがあり、人物を登場させるとリアル過ぎて 面白みに欠けるかも知れない。逆に登場させないことによって、観客(自分)の想像の中で人物像(年齢も含め)を立ち上げ、物語を膨らませることが出来る。さらに怪盗レジェンドの代わりに、別の悪<闇のシンジケート>集団を表すことで、赤い宝石やノイズ、記憶喪失といった人物に負わせた謎が解る仕組みも巧い。

演出はコントのような笑いのシーンを小刻みに繋ぎ、テンポよく描く。その観せ方によってアクションシーンの調和性も生まれ、流れるような展開は観ていて心地良い。さらに日替わりゲストの小島ことりサンが白黒猫に扮し、別の意味合いを持たせる(箸休め的)笑い、コメディーリリーフとして上手く機能(役割を果た)していた。
また音響は剣戟のSEの効果音、アップテンポな音楽を流し、物語の世界観を支えていた。
次回公演も楽しみにしております。
玉田企画とゆうめいの「おたのしみセット」

玉田企画とゆうめいの「おたのしみセット」

渋谷コントセンター

ユーロライブ(東京都)

2022/11/25 (金) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

観ないと損やで。

4人の泥棒と少女のメモワール

4人の泥棒と少女のメモワール

PHANTASISTA

高田馬場ラビネスト(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

キヤーーーーーーーーー!!!    イケメンの役者さんがドッサリで、嬉しい悲鳴でした。
私の大好きな殺陣もタップリで、大満足でした。
殺陣の腕前もひとりひとり見事で素晴らしかったです。

脚本も内容も半端なくおもしろい。
最初、自分に合うか心配していたが、バッチリ私好みでした。

受付の女性二人がとても感じがよく親切で、さらにお芝居の良さがアップしました。
笑顔も綺麗でした。有難うございました。

私は女性なので男性の役者さんだけで十分でしたが、男性のお客さんのためには、妹役に可愛い女性の役者さんがひとりいると、盛り上がるかもしれませんね。

笑いも満載で、2時間20分がアッという間でした。

遠方から、キャリーでタクシーで駆けつけている熱心なファンもいて満席でした。
これだけおもしろいので納得です。





いつでもどこでも誰とでも

いつでもどこでも誰とでも

演劇ユニット「みそじん」

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

特に後半からは仕事疲れの重たい瞼もどこへやら、面白さが増していき前のめりに。
テンポ良く、サスペンス要素もあり、三人の息が合って、賑やかでほっこりした温かみのある一体感を場内一杯に常に感じられた。ブラボ~!!

ジャンキー・チエの木人件

ジャンキー・チエの木人件

グワィニャオン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2022/11/16 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/11/18 (金) 14:00

15年前にソラトビヨリに書き下ろした作品(当時のタイトルは「ジャンキー・チエの木人犯」)のセルフカバー/リメイク。
さすがに記憶が鮮明ではないので推定だが初演版よりも出演者の年齢層が幅広いのでベテラン劇団やムード歌謡歌手など登場人物を膨らませてパワーアップしたのでは?
そうして描かれるのは大好きなパターンの1つであるバックステージもの。芝居に対する愛はもちろん、小劇場あるあるなど芝居好きをくすぐるネタも満載で客席が笑いの渦になるどころか時々拍手まで。
いやぁ「また観たい」との想いが15年経って叶って良かったぁ♪(ちなみに初演も予定外のリピートをした、と記録にある)

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