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時代絵巻AsH 其ノ拾六『赤雪~せきせつ~』

時代絵巻AsH 其ノ拾六『赤雪~せきせつ~』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 舞台レイアウトがこれまでと若干異なる。下手側壁側には渡り廊下手前に場面に応じ出城や櫓に見立てた二層構造の高楼。二階部分が踊り場になっている。また奥の渡り廊下には丁度能舞台の橋懸かりに三本の高低差のある松があしらってある風情で松が3本見える。但し高低差はなく廊下手前のみに配置されている点が能舞台とは異なる。いつものように廊下全体の中央に襖があり出捌けとして用いられる他、櫓に見立てた構造物が袖を形成しているのでこの袖の裏側も出捌けとして用いられているのは無論であり、上手には、こちらも場面に応じ武田の本拠地、評定所、武者溜まりにもなるエリアが設けられている。こちらは大きな沓脱石が置かれている点も通常の舞台美術とは異なる。いつも用いられる沓脱石の横幅は今回のそれの五分の三程度という感じだ。出捌けは無論、上手側壁側にもある。華5つ☆ ベシミル!

ネタバレBOX


 今回の主人公は武田信玄の後を継いだ勝頼。演ずるは無論、黒崎氏。戦国の世に在って人としての倫理と武士の意気地、武士が武士である為に必ず守らねばならぬと信じられていた領地と家(即ち血統を含む家名)。これらが劣勢時には状況の中で矛盾し合い血で血を洗う戦闘や、その戦闘を有利に戦う為の敵を欺く攪乱戦を含む情報戦、情報と状況分析に基づく戦略・戦術と婚姻関係を常套手段とし、互いに人質を取りあいつつ権謀術策を行使する家康が得意とした政治的手法に信長の仮借なき戦略。そしてこれらに対するは人間が人間として生きようとする倫理。軍事力の強弱が同等であると仮定するとこの条件での勝者が何れになるかは必然である。命も生きる価値も時代と場所に限定されつつ生きている我らヒトが、全うに生きようと欲すれば決して避けては通れぬ宿命を背負い戦国時代を生きた武将勝頼の人間性とその悲劇を観客の魂にキチンと送り届ける灰衣堂さんの脚本は流石である。同時にこの脚本を見事に身体化し、時に見る者を凍らせ、或は脈打たせ、身体を硬直させたり、和ませたりしてくれる役者陣の演技と演出の良さ、そして様々な要素をトータルで人間の悲喜交々、宿命の苛烈等を貴族の目で眺めている近衛役の演技がいやが上にも観客に一抹の相対的視座を齎し
舞台による演者らと観客の魂の交感を実現している公演に感謝する次第である。
『La Passion de L‘Amour』「カリオストロ伯爵夫人」より

『La Passion de L‘Amour』「カリオストロ伯爵夫人」より

Studio Life(スタジオライフ)

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2022/12/10 (土) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

キャストは以下の回を観劇。100分休憩なし。
カリオストロ伯爵夫人=関戸博一、アルセーヌ・ルパン(当時20歳)=松本慎也、クラリス(ルパンの恋人)=神澤直也、ムッシュM(地獄の門番?)=石飛幸治

お話は詐欺師カリオストロ伯爵夫人が老いて亡くなり地獄へ向かう途上で番人のムッシュMに問われて過去を振り返るというもの。もちろん原作はルパンが中心の活劇でムッシュMなんて出て来る余地はないが、この舞台では夫人側に立ってファンタジー的雰囲気の下で描写している。彼らの戦いはほとんど語られるだけなので朗読劇と言っても良いくらいだが、台本が良いのでルパンの活躍が明瞭に理解される。音楽劇ということで基本的にストレートプレイでときおり歌が入る。曲はグループサウンズのころヒット曲を連発した村井邦彦さんによるこの舞台用のオリジナル。すんなりと耳に入ってくる佳曲が揃っている。石飛さんの歌は朗々と響き、さすがと感じさせる。

客席は女性ばかり、若い人も年配の人もいろいろで、約90人中男性は5人もいない。登場人物は男性2人女性2人だが俳優は皆男性の逆宝塚状態である(ついでにピアノ奏者も男性)。それにしても女性は宝塚も逆宝塚も楽しめるとは何て貪欲なんだとうらやましい。

なお「ルパン三世 カリオストロの城」とは微妙にかする点もあるが基本的に無関係である。

ライダース・バラッド

ライダース・バラッド

円盤ライダー

πTOKYO(東京都)

2022/12/13 (火) ~ 2022/12/22 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

関戸氏と聴いても判らなかったが空宙空地(の主宰)で思い出したのがアゴラで観た多役を二人でこなす疾走ロードムービー。名古屋~関西が主な活動の場のようだが幅広く活動、短編集上演歴はコロナ前から。今回の円盤ライダーでは、常連男優(若くは劇団員)三名にゲスト女優をそれぞれ当てた二人芝居×三編であった。
軽めのジャブから入って二本目そして三つ目と、いつしか深みに引き込んでいる。時系列に進む台詞劇であるが、密度が高く、それぞれ展開の面白さ、台詞の含蓄を味わわせる。円盤ライダー特有の「男の集合体」の過熱ぶりは見られなかったが、逆に男の単体が「女」との対面によって皮を引きはがさ冷や水を浴びた姿もまた一興。

ネタバレBOX

初めて訪れた会場は赤坂REDシアターからほど近い溜池山王寄り、外堀通りとの間に一本通る裏通りに入った所で、物々しい漆黒の車体が宵闇の中にそこら中に浮かんで些かぎょっとする。顔の無いアンタッチャブルな領域が公然と辺りを陣取っているのでこれは政府系か反社系か、と興味の目を注ぐが、見極められぬ内にその界隈に構えた店を見つけ、足を踏み入れた(赤坂と来れば政界の方かやはり)。
店内はバーカウンターのあるスペースを背中に、ステージ側に向けてランダムっぽく配置した椅子とソファは多めにカウントしても20程度、椅子の前には安定した台を据えてドリンクが置ける仕様。隅の席に座った自分の前には縦置きした大型スピーカーが台代り。相変わらず「予め少人数キャパ」でやるこの劇団に普段抱いている疑問=採算は取れているのか=がもたげる。もっとも劇場を借りて行うのとは当然異なるだろうが。スカスカの客席がさほど淋しくないのは場末のジャズのライブくらいだろうか。胆が座ってなければ中々やれない。

さて芝居である。
三つの短編は短い暗転を挟んで上演され1時間15分程であったか。短編と言っても40分もあればガッツリな芝居にもなるがこちらは30分を切るショートショートと言える作品で、短い程難しいのはリアリティを確保しながら劇的瞬間を作り出す事。設定やテーマ性の「手」を借りて成立する物や、あるいは散文詩的な台詞で観客の想像にほぼ委ねた「ブンガク的」な代物と違い、時系列で進むリアルな人物二名による会話劇としては質が高い、と思った。

まず男三人がざっくばらんな会話=前説で場を和ませ、ふっと二人が客席側に去り、残った男が佇む間に客席の背後のカーテンが半分引かれるとそこから女性が声を発して登場。「走馬燈って・・」と謎をかけるような発語。
再会を懐かしむ間もなく男は女の注文に従い「死ぬ前に思い出す二人で暮らした頃のこと」を慌てて捻りだすが、どれもこれも食べ物のこだわりの事で言い合ったりとつまらない場面である(これを男女が芝居で再現する)。男は申し訳なさげであるが、「走馬燈」から想像された如く死別の話である事がやがて明らかになる。間もなく旅立つ女の方から男を訪ねた格好であるが、その事を知った男はどうにか女を納得させようと必死になるが、滑ってしまう。この場面で女は客席側に一歩出たあたりでトップからのサスで頬の輪郭だけが浮かぶ演出が何気に絶妙で、涙しながら笑っていると客に悟らせる。男も半泣きになる。
ここで戯曲にない(台詞の説明がない)穴が気になり出す。
二人は何かの事情で別れ、久々に再会した様子であるが、女はこの男の所に戻って来て、最後の一瞬の時間を共にしようとした。だからこそ何故別れたのか、男が女を捨てたのか・・等々が気になるのである。
観客は自分が考えられる美しい背景事情を想像しても良いのだが、やはり表現の中にそれは欲しいと思った。今回は作演出関戸氏、ではなくが演出は主宰の渡部氏でこの一作目の演者。演出自らが演じる芝居の「感じ」があったな、と思ったのにはそのへんの理由かと。
ストーリーの面白さに加えて、裏筋というか奥行というか、俳優が籠める事も可能ではなかったかと想像された(それが困難であったとすれば戯曲の問題である)。・・例えばもし男から別れを切り出したならそれは愛ゆえの選択であったか、愛がない事に気づいた故か。。
芝居の冒頭から男は女の圧に負け、言われるがままに仕方なく?二人が暮らした時期の記憶をまさぐる。その中で生まれて来るのはその当時の「感情」ではないか。芝居では、女が「去る」となった時、男はまるで「今愛している女性が去って行く」かのように、引き留めようとし女の背中に声を掛けるのだが、果して男は「死んで恨まれたくなくて」気の利いた言葉をかけてやろうとしているのか、本当は後悔していると伝えたいのか・・それによって態度は異なるだろうしそのリアルな状態を見たいと思ってしまう。
ドラマとしては、たとえ愛していなかった女性との思い出であっても、逆にその事に申し訳なさを募らせるといった事でも、リアルな感情の中に真実がある。日常に戻った男が、ハードボイルドの目玉焼きを食べてみる・・人生は思ってもみない発見(小さな発見であっても)の可能性がある、と思わせてくれればドラマは成立する。
もし男が女をこよなく愛していたのだとすると、女の登場が男に及ぼすものは大きく、一度は去って行った女がそこに居る事の戸惑い、であったり、様々な感情が去来しそうだ。「それなのにこんな場面しか浮かばない」もどかしさが苦悶に近いものになったり・・そんな事を考えてしまった。

二作目は車の内と、時々外、で展開するこれも男女の物語であるが、婚約した事実の上にあぐらかいてそうな男と、本気で婚約を見直そうと(親と合う日を翌日に控えた今日)思っているらしい女との温度差が妙味である。雨の中、ビンゴで当たった「夢の国」(ディズニーランドと考えてよい)チケットの当日、土砂降りのなか高速を走る車中である。女性は小さい頃夢の国に行った時の思い出話をする。そうした気分に浸りたいのである。男は雨の中、大して行きたくもなかった夢の国に向かっている事にぶつくさ言っている。女が話す何度も反芻しただろう小さい頃の思い出話とは・・その日沢山サインをもらったスケッチブックを、あるアトラクションの最中に池に落とし、スタッフにホテル名と部屋番号を聴かれ「もしあったら届けます」と言ってくれたのだが、後で母親と部屋に戻ってみると、新しいサイン帳が置かれてあり、見ると窓が開いてカーテンが揺れていた、ピーターパンが届けてくれた!という奇蹟の話(親切にも観客が真相を想像できる情報も入れて)をわくわく口調で語る。男はこの話にも超自然現象などあり得ない事をズケズケと語り、「現実」と「夢」の対立軸がこれほど明確でありながら婚約した二人が、特段不自然でもなくそこまでは見えている。ところが、女は男の「夢の無さ」にそろそろ業を煮やしている、といった風が見え始める。しかもサービスエリアで男が所用中、掛かってきた電話の相手が「いつまでも待ってるよ」と言ったらしい会話。戯曲の(説明)不足はこの不明な相手の実体が伏せられていて、女性にとってどの程度の存在なのか・・というあたりであるが、女性が本心から迷っている事と、男がそれまでの会話の中から実はある種の危機を察知したらしい事が、一風変わったクライマックスに導く。男がトイレから戻った時、「現実主義」な男の一世一代の大芝居を打つ。即ち、手の平の上に居るらしいティンカーベルが、男を捨てないで欲しい事、パッとしないけど真面目でいいやつだから、と擁護する台詞を(男のしゃがれ声で)言う。これを聴いた女性は、ややあって、「わかった、ただし条件がある」と言い、喋り始める(その中身はマイムのみ、雨でかき消される)。
マリッジブルーをオチにした話ではなく、二人の関係を繋ぎとめるのは何か、どんな風が吹けば男女は結ばれるのか、といった含蓄がある。女が判りやすいサインを送り、男はやっと気づいてアクションを起こしただけにも見えるが、紙一重で変わる運命の不確かさと、個人の中にある確かさが感じられ、後味が良い。

最後のは、いつも円盤ライダー舞台では三枚目が熱く語るキャラで賑やかす俳優だが、空宙空地の代表の一人でもあるおぐりまさこ演じる一人の女性とフードコートの丸テーブルを挟んでの会話劇。父娘の話としては、設定自体はありがちであるがよく出来た戯曲であった。戯曲もうまいが俳優(父役)の存在感が何気に抜群(変な日本語だが)。聞き役に回る時間を含めて父という人物と一体化したリアリティが「場」を信頼できるものにし、微妙な心情の移り行きが表情の変化に見えるようであった。

円盤ライダーらしい男がうるさい群像劇を期待して出かけたが(大して観劇歴はないが)様々な演劇形態への挑戦も円盤ライダーの本義だろう。ただ今回のがコロナ下の苦肉の策であるとすれば(消去法で選んだ形だとすれば)少し寂しい。人は本来的に密になっていいし接触していい存在である・・コロナ(ウイルスによる病気でなく人間への忌避感という病気)を超えるあり方を見せてほしい。勝手ながら円盤ライダーは何故だかそんな期待をしたくなる存在である。
夜明けの寄り鯨

夜明けの寄り鯨

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2022/12/01 (木) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

横山拓也の芝居を、こんなガラガラの小屋で見たのは初めてだ。珍しく老人客が多い。
それでも約半分、普通席の約四分の一の安いZ席が若い観客で埋まっていたのが、辛いような。
捕鯨の是非で生活を揺るがされた捕鯨を生業としていた漁村のほぼ半世紀の変転を背景に
した物語だが、いつになく歯切れが悪い。時代の変遷を青春期から老年期への人の一生と重ねているが、ここもあまり成功していない。捕鯨への反対運動の下りなど、いつもの横山なら絶対に取らない方法でドラマに組み込んでいる。
演出はこの劇場が養成してきた人材と言う触れ込みだが、舞台をストーリーに従って、小奇麗に整理はできているが、肝心の、漁村の生活感がまるでない。リアリテイがないのは最近の若い観客にはさほど気にならないのかもしれないが、今年で言えば、ぺニノの「笑顔の砦」のような圧倒的なリアルの追求を見ていると、いかにもきれいごとで、しらける。やっぱり、新国立は困ったもんだと言うところに落ち着いてしまう。
横山も、これからはこういうたぐいの注文仕事をこなさなければならなくなるだろうが、それは職業だから、めげずに頑張ってやってほしい。今回はやむを得ない。

三人姉妹

三人姉妹

アトリエ・センターフォワード

シアターX(東京都)

2022/12/07 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今公演がいつも以上に目を引いた理由は(俳優陣もさる事ながら)「自作(新作)上演でない」事にもあった。公言する如くシアターXでの上演というのもそうであるが当日は(イメージで)うっかり下北に行く所だった。
「三人姉妹」、に副題が付されており、大胆な潤色を予想したが、「三人姉妹」であった。
ただしある種の方向付けがあり、恐らくテキレジも為されているが(ラストの台詞並びは明らかに原文と違う)、一役のみ男を女優がやっている事や、主人公風情の長身俳優が脇で存在感を持っていたり、何がどうだからどうとは言えないが冒頭のイリーナ、オーリガの喋りと立ち位置から人の動線に、演出者の「意図」が行き渡っているのを感じる。
目を引くのは美術で、Xの通常のステージを作る高さ数十センチの台を両側を繰り抜く形でオーリガの家を浮かび上がらせ、奥行きを作る。最奥の両脇が出はけ口。一段下がった両側が玄関に通じる廊下となり、間もなく登場する人物が早めに姿を見せる格好になる。
台上の演技エリア(家)には前半、奥と手前の間に高さ低めの仕切りパネルが左右に置かれ、狭い中央が通り口、奥での談笑と手前の秘めたる会話の図が出来たりする。

「三人姉妹」は清水邦夫の「楽屋」のせいか一度ならず観た気でいたが(戯曲も途中まで読んだ)、東京デスロックの抽象度の高い舞台(亡国の三人姉妹)を除き、ストーリーを分かりやすく味わったのは今年アゴラで上演されたサラダボール舞台(女優三人のみで全編演じられる)が初めて。一つの趣向であったが、今回のセンターフォワード版を振り返ると、役者によって形作られる一個の「人格を持つ固有の人物」らの群像劇として(言わば普通の演劇)味わい深い劇世界を作っていた事と同時に、何がどうと言い難いがリアルさの中に儚げな風がふっと頬に当たるような、不思議な感触があった。現代を感じさせる部分もある。明白に意図的と分かる演出として、ラストが特徴的で、三人の姉妹の会話に殆ど力みがなく、自然体の風景として提示され、静かな演劇風にピリオドが打たれる。三姉妹の女優(藤堂海、安藤瞳、北澤小枝子)が良い。家をかき回す兄嫁役のみょんふぁ、イリーナに思いを寄せる兵士(を止めて工場労働者になる)役の岡田篤哉、兄役の矢内文章、等々。凋落する人間と微かな希望を描く原作を、立体化するそれぞれの人物造形にも奥行がある。

明烏-akegarasu-

明烏-akegarasu-

猿博打

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても面白かったです。
最初から最後まで、エネルギッシュで、元気を貰えるような舞台でした。
ストーリーの良さは勿論、演出や役者さん達の演技が加わり、面白さが倍増でした。
役者さん達全力の演技、その表情に、笑いながらも感動してしまいました。
本当に面白くて、良い時間を過ごせました。大満足でした!

時代絵巻AsH 其ノ拾六『赤雪~せきせつ~』

時代絵巻AsH 其ノ拾六『赤雪~せきせつ~』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

クライマックスの殺陣が最高です。
超本格的時代劇を観て満足でした。
場面が変わるところの入れ代わりが素早く、ムダがない。
テレビや映画ではこの迫力は出ない。
生の舞台だからこそ。
そして、イケメンがどっさり。見てるだけで幸せーーー。
寿命が伸びたーーー。
勝頼役の役者さんがカッコよかった。
声が小さくて聴こえないところがあったのが、残念でした。

『ダークダンス』

『ダークダンス』

尾米タケル之一座

ウッディシアター中目黒(東京都)

2022/12/07 (水) ~ 2022/12/14 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

やっぱり、この劇団さんは期待を裏切らずおもしろい。
ジワ、っとするところもあり、笑いありでよかったです。
ひとりひとりの演技も味があり、親しみやすく魅力があります。
素敵な時間を過ごせて満足でした。

『CLOSER』

『CLOSER』

PLAY/GROUND Creation

シアター風姿花伝(東京都)

2022/12/10 (土) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/12/15 (木)

価格7,220円

15日19時開演のBキャスト回を拝見(途中休憩15分含む135分)。

ロンドンを舞台に、4人の登場人物が交錯するラブストーリーは、近年の翻訳モノらしく(以下、私の偏見ですがw)赤裸々な言葉の応酬に苦笑しつつも…ヒトはどうして (まぁ、心情的にはわかるけど)相手が・そして自身も傷つくのを承知で、真実を知りたがり・語ってしまうのかなぁ、と思いながらの135分でした。
なお、出演者4人の演技は、軽過ぎず・重過ぎずのいい塩梅で手堅い・手堅い!

ネタバレBOX

【配役(A/Bキャスト)】→私が観たのはBキャスト回
ストリッパーのアリス(訃報記者の頃のダンに恋する)
…小向なるさん/松田リマさん
写真家アンナ(小説家デビューしたダンに恋する)
…蓮城まことさん/加藤理恵さん
ダン(訃報記者から小説家に。アリスとアンナの間で揺れ動く)
…須賀貴匡(すが・たかまさ)さん/林田航平さん
皮膚科の医師ラリー(アンナと結婚するも…)
…池田努さん/青柳尊哉さん
美々須ヶ丘

美々須ヶ丘

fukui劇

劇場HOPE(東京都)

2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ミミズフライヤーそのものなグロシーンこそなかったものの、それに匹敵する異色作で間違いはなかった
小さな会社内のコミュニティー、そのリアルにしてやらし~い部分を更に濃縮還元した描写に思わず笑ってしまったのは、言葉のチョイスや演出の巧さに加えて役者陣がイケてるルックスだというのもあったかも
どんなにイケてても性格がこれじゃ台無しじゃん みたいな
逆にこんな毒キャラを演じ切った役者さんたち、凄いと思う

しかもそれだけにとどまらず後半の展開が・・・
まるで二重人格作品
うっかり石をどかしてみたら毒虫がゴソゴソ蠢いていた感じというか
いや「やっぱりいたか!」と予感していたかも
刺激的な作品を欲している方にお勧め!

人魚姫の庭

人魚姫の庭

マルチリンガル演劇実行委員会

あうるすぽっと(東京都)

2022/12/12 (月) ~ 2022/12/12 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/12/12 (月) 19:15

 アンデルセン童話の『人魚姫』を下敷きにした劇が始まる前に、あうるすぽっとという劇場のホワイエに入った瞬間から、劇のタイトル『人魚姫の庭』のイメージに沿った心地良くもなんだか妖しく幻想的で、美しい音楽が流れ、目の前には人魚の住まう世界を想起させるアートマーケットが広がっていて、その一種の美しき世界観に心を洗われる思いがした。
 また、劇が始まる前のオープニングアクトでは、一人の背の高い女性が踊っている間に、もう一人の女性が巨大な白紙に大きな筆でダイナミック且つ繊細に「夢」という字と今回の劇世界に多少寄せた絵を描いていて、その二つのパフォーマンスがあまりにもさり気なく淡々と、ごく普通に行われているのに、シュール且つ、凄いと感じた。

 アンデルセン童話『人魚姫』から大きく内容は変わらないものの、今回の本編の劇『人魚姫の庭』では、王子の住む人間の国、人魚姫のいる海底王国とは別に、新たに弱小の湖の国に住まう王女様を描き、さらに人魚姫の一連の悲恋の物語を旅芸人がその仲間たちに語って聞かせている場面を導入することで、この物語が多角的、客観的に見える視点を持ち得てきているように感じ、感傷的、自己犠牲的にイメージしがちであり、そういうふうに描かれがちなところを、新しい少し距離を取った視点を取り入れることで、新鮮に感じた。
 また、弱小の湖の国の王女が陸の人間の国の王子と結婚しないと、陸の国の人間の好奇心や欲望、野望のために戦争を仕掛けられて、王国を滅ぼされ、新たな支配地にされるのは時間の問題というようなことが劇中の台詞であったり、人魚姫のいる人魚の海底王国において、人間にこの美しくて平和な海の世界が見つかったら、きっと放ってはおかないだろう。私たちの世界を手に入れる為だったら、どんな手を使ってくるか分かったものじゃないというような台詞から、支配する側、される側、植民地主義や現在のアメリカ資本主義、格差社会、多様性やSDGSといいながら、とてもじゃないが色んな価値観や人種、生まれや性差などに対して社会が寛容になったとは到底言えないし、もちろん、だから不寛容を象徴するかのような戦争や紛争、デモ弾圧が行われ、年々それらが激化し、人間同士だってそういう感じなのだから、人類が自然に対して、人類の生活をより良くするために行ってきた自然破壊も一部では、極端で露骨になってきていることを痛烈に批判しているように感じ、深く考えさせられた。
 
劇場に入った瞬間、劇の本編など全体を通して、幻想怪奇、特に本編が始まってからのエロティックな描写、少しのグロ描写、それらを包み込むような美しい世界観に気付くと、没入し、海底にいると錯覚させる照明や独特な音楽によって、しばらくは現実に引き戻されることなく、体感した。
 劇中本編の終わりの10分前頃から写真撮影OKというのも、却って海底や人魚が住まう世界観に溶け込めた。

明烏-akegarasu-

明烏-akegarasu-

猿博打

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ハッキリ言って、半端なくおもしろすぎる。
[芝浜] がわかっていたほうがいいというので、だいたいわかっていたが、もう一度確認してから行った。
よくわかった。おもしろさが倍増した。
田中邦衛のものまねが、私には、超おもしろかった。
似てる。とても上手い。
[芝浜]をどういう風に盛り込むのか興味があった。
とても脚本が上手くできていて、おもしろすぎる。
ひとりひとり、本当に上手く演じていてビックリ。
とにかく表情が素晴らしい。
大げさすぎるくらい。
最初から最後まで、テンポはいいし、笑いまくりでした。
とても満足でした。
次回作、楽しみにしてます。








全部、知っている。

全部、知っている。

SPIRAL CHARIOTS

アトリエファンファーレ高円寺(東京都)

2022/12/07 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

アガサクリスティの作品の雰囲気を感じる舞台、ちょうどいいあんばいの謎の解かせ方、良かったです!

ある母の記録

ある母の記録

NonoNote.

コフレリオ 新宿シアター(東京都)

2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

良い舞台だったと思います。

明烏-akegarasu-

明烏-akegarasu-

猿博打

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

ヒロインの仕事

ヒロインの仕事

ルドルフ

THEATRE E9 KYOTO(京都府)

2022/12/15 (木) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

演劇独特の異なったシーンを最後に繋げるパターン
最後どう繋げるのかと、少しハラハラしたが、最後はとても上手くつながり、すっきりした反面、涙も出てきた‼️あっという間の二時間で、ダブルコールに演者も涙
おすすめです😊

ライダース・バラッド

ライダース・バラッド

円盤ライダー

πTOKYO(東京都)

2022/12/13 (火) ~ 2022/12/22 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白い、お薦め。
初めて行く会場、階段を下りる途中から お香の香りがし、心が癒されるよう。仕事帰りの身にはありがたい心遣い。

オムニバス 三短編…珠玉作。バラッドは必然的な破局になるが、円盤ライダーの それは結末はどうあれ、三編とも滋味溢れる内容で実に印象である。そして三編とも男女二人芝居で、抒情的な語りで紡いでいく。勿論 男女の関係や場所といった設定は違うが、それぞれに濃密な関係であり、緊密な空間と時間が流れる。魅力は何と言っても、観る者の感情を刺激し揺さぶる演技力であろう。それを効果的に支える音響・音楽も素晴らしい。
(上演時間1時間20分) 追記予定

よく生きろ!

よく生きろ!

小田尚稔の演劇

こまばアゴラ劇場(東京都)

2022/12/09 (金) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

最悪意味不明な演劇でした。二度と演劇観たくなるほどつまんなかったです。

キンモクセイの頃

キンモクセイの頃

アダチコレクション

ユーロライブ(東京都)

2022/12/07 (水) ~ 2022/12/08 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ムービーから、同じ設定でのコント、企画としては面白かったです!(内容も)
時間配分的に映像が少し長く感じたので、オープニングコントからの映像、そして、またコント、ってのもアリかな!?とも思いました

時代絵巻AsH 其ノ拾六『赤雪~せきせつ~』

時代絵巻AsH 其ノ拾六『赤雪~せきせつ~』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

昨年の草乱で衝撃を受け、新作を待ちわびて、本日、お昼の公演を拝見しました。
次々と展開される物語が目まぐるしいけれど、置いてけぼりにならず、
どの役者さんも素晴らしく、現地で拝見できてよかったなぁという感想です。
今のご時世もあり、「戦う」ことを良しとしていなくても「戦わなくてはならない」という宿命が悲しく、
「戦いたくない」「民を守りたい」と思う、信念が刺さりました。
特に、近衛前久殿、織田信忠殿、海野竜芳殿はほんと、引き込まれました!!

残念ながら、勝頼役の方、本調子ではなかったのでしょうか。
セリフがちょっと不調でしたね。

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