天国への登り方
アマヤドリ
シアタートラム(東京都)
2023/03/23 (木) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/03/25 (土) 13:00
安楽死について考える機会を与えてもらった。
ファンタジーな世界に引き込まれ、心に残る演劇だった。
いつもながら群舞が綺麗で圧巻。
手のひらに、春
ツイノ棲ミ家
新宿眼科画廊(東京都)
2023/03/24 (金) ~ 2023/03/28 (火)公演終了
オペラ「THE SPEECH(ザ・スピーチ)」東京公演
劇団★ポラリス
THEATRE1010(東京都)
2023/03/24 (金) ~ 2023/03/25 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
いろいろ詰め込まれていて、楽しかったです。それぞれの田中角栄さんも上手でしたね。熱演でした。名前や逸話は聞き及んでいますが、こんな風に整理されて見たのははじめてです。いろんな考え方があると思いますが、精一杯仕事を任せて、責任は自分がとる。いいですね。舞台の方はそもそもオペラを聞いたことがないのでわかりませんが、いろんな要素が入っていて面白かったです。
手のひらに、春
ツイノ棲ミ家
新宿眼科画廊(東京都)
2023/03/24 (金) ~ 2023/03/28 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
昨日拝見しました。お気に入りの会場でしたが、名前通り画廊として使っていて良いですね。素敵な台詞がちりばめられていて、心が優しくなるそんないいお芝居でした。優しい時間を過ごせました。ありがとうございます。
ソングマン ~翔べ!三ツ矢高校・男子コーラス部~
トム・プロジェクト
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2023/03/21 (火) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
似たようなストーリ,どこかで観たことあるんじゃねぇと思うような青春群像劇ではありますが,わかりやすく,のっけから物語に入り込め,なによりもキャストが役にハマっており,楽しく観劇できました。多田さんは流石というべきでしょう。良い観劇時間でした。
少女仮面
糸あやつり人形「一糸座」
赤坂RED/THEATER(東京都)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
コロナで長らく据え置かれた公演の一つ。天野天街演出による糸あやつり人形劇「少女仮面」とまみえた。バタバタの日々の中、観劇日が訪れたので体だけ運び、座席に身を沈める。
赤坂REDの後方席はやはり遠く、しかも糸操りの人形は舞台床に近い場所で動くので視界から外れる事も多い。そして台詞の応酬はBGMとなり、眠りに落ちる。
ただ・・問題は観劇上の条件というより、何かが足りない。決定的に足りない。あ、そう言えば、と気づけば天野天街演出と言えば「これ」というあのシリトリ台詞や、照明・音・映像等を駆使したドラスティックな転換、そして何と言っても場面の執拗なリフレインが、無い。。
これにハッと気づいた時は逆に衝撃。「え~~」と心の中で声を上げたが、冒頭近くで一人で台詞を何度か繰り返すくだりが一度あったきり、最後まで天野演出のミラクルな瞬間は訪れなかった。
糸あやつり人形の魅力に最初に圧倒された「高丘親王航海記」と、同じ演出の天野氏のものとは思われず残念感は拭えなかったが、一つには、少女仮面のテキスト自体の長さ(刈り取りの難しさ)がリフレインの余地を許さなかった、そしてコロナを意識した時間上の制約、など推測する。かつて観た「高丘・・」はテキストにしても短かく、先々で異形の生物に出会う直線的なストーリー、幻想譚で、人形のみの人形劇。
一糸座が得意とする?人間の俳優と人形のコラボは演目を選び、両方のギャップを埋める演出的工夫が不可欠。「少女仮面」では主役の春日野と少女を人形(一糸座の親子)が演じ、喫茶店マスター、甘粕など重要な脇を丸山厚人、大久保鷹らが演じた。だが役者というより文化財的な意味合いを帯びる大久保氏の存在感や、役者として回せる手練れの丸山氏を排し、あの特徴的で懐かしいフランスの歌(題名忘れた)を流しても、催して来ない(数年前の梁山泊公演で李麗仙が登場したが、どうにかあの歌が本領を発揮できる条件に到達できていた)。それを安易に使ってしまってる感もある。汗みどろで情念の炎を吐き出す生身の演技が上げる熱量こそアングラに必須なもの。
「人形を遣う」必然性、利点をどこに見出すかは、中々難しい問いだが、そこに戻ってしまった。
オペラ「THE SPEECH(ザ・スピーチ)」東京公演
劇団★ポラリス
THEATRE1010(東京都)
2023/03/24 (金) ~ 2023/03/25 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
オペラというよりは音楽劇かな。歌、演奏、浪曲とエンターテイメントとしては盛りだくさんで見ごたえありでした。
田中角栄がどのように苦労して政治家になったかをクローズアップしていたようでもっと裁判の話も見たかったなぁ。
ただ浪曲や演説内容を後ろのスクリーンに文字で出すとかしてくれたほうがわかりやすかったと思う。
あげとーふ
無名劇団
無名劇団アトリエ(大阪府)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★
原作は十数年前に高校演劇の全国大会で準優勝した作品だそうで、僕は初見でした。台本のエモさ、そして出演者による熱量高めの上演は、アトリエ公演特有のコンパクトな空間と相まって、客席へ届きやすい環境だったと思います。高校演劇のルール(上演時間60分以内)に則った原作なので、内容や展開が圧縮状態にあり、青春群像劇の細部や人物相関の背景なども知りたくなりました。ただ、(これは僕の嗜好の領域ですが…)せっかくのアトリエ公演、しかも地元の方々が多く来場して下さる客席ですから、その地域をモチーフにした作品を観てみたい感情にかられました。そういう創作もされていると聞き、その想いが更に強くなりました。
松竹亭一門会Ⅱ 春の祭典スペシャル
【2024/6/5解散】
七ツ寺共同スタジオ(愛知県)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
「ダンスカンパニーによる落語会」。この発想そのものにチャレンジャースピリットを感じますし、実際の上演からも、その気概を感じ取ることができました。落語へのリスペクト、上演する上での創意工夫、演者それぞれの独自性を加える心意気、等々も理解できます。ただし、個人的にはもっともっとダンス側からのアプローチが見たかった。せっかくのチャレンジですし、より混在となった「ダンスカンパニーによる落語」に期待していました。その意味で、僕が好きだったのはズブロッカさんの『蒟蒻問答』。冒頭でコンテンポラリーダンスの用語解説をした後、本編の『蒟蒻問答』に入り、最後はしっかりダンスで締める。オチもスッとキレイにまとめられ、「振付家による一席」という印象でした。逆に、僕の中で少々ガッカリしたのは、ごみ箱さんが「すし組/そば組」の双方で同じ噺をかけられていたこと。これは、正直あまり嬉しくない。気合の込められた熱演でしたし、この噺でトリを務めようとする責任感がひしひしと感じられるからこそ、同じ噺をかけたことにやや違和感が残りました。
歌うシャイロック
松竹
サンシャイン劇場(東京都)
2023/03/16 (木) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
こてこての関西弁版「ベニスの商人」。少々騒々しいが、笑いが絶えず、喜怒哀楽が誇張されて面白い。アントーニオ(渡部豪太)がシャイロック(岸谷五朗)から借金した顛末、シャイロックの娘ジェシカ(中村ゆり)と、どもりのロレンゾー(和田正人)の駆け落ちの顛末、ポーシャの結婚の行方という3つの筋が、互いに絡みながら、重層的な芝居をつくりあげる。そのなかで、シャイロックとジェシカの父娘の絆がクローズアップされ、感動的なエンディングへつながっていく。
ロレンゾーの和田正人の弱気な青年から、傲慢で横柄な人物への変貌、さらに卑屈な使用人になり、ジェシカを追い出した自責の念に苦しむにいたるまでの幅の広い演技は特筆ものだった。マギーも七変化で大活躍。とくにモロッコ大公の繰り返しの「うほっほ」ぶりと、おにぎりがネズミの穴に落ちていく顛末を語る一人コントは笑わせられた。女中頭役の福井晶一の助走もなかなか良かった。
前半80分休憩20分後半115分 計3時間35分
少女仮面
ゲッコーパレード
OFF OFFシアター(東京都)
2023/03/16 (木) ~ 2023/03/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
「戯曲の魅力・面白さ」を再認識できた観劇でした。瑞々しく、幻想的で、情熱に溢れた、言葉の数々。劇中のモチーフが「俳優」や「演劇」であり、その上で「私達はどう生きるか?」に迫る物語なので、観劇や取材を生業とする僕にとって惹かれる上演だったと思います。それを踏まえて、非常に悩ましいのは「『少女仮面』という戯曲の良さを審査にどう反映させるか?」でしょう。これが、劇団の特性や独自性を大いに取り入れた上演なら、演出面の高評価に繋がります。ところが、今回の上演は戯曲が元々持っている魅力を引き出すことに力点が置かれていると感じます。そのアプローチに反論する意思はないのですが、要するに「最大の功労者は劇作家」という着地点をイメージしてしまうのです。この上演を思い出す度、ずっとそんなことを考え続けています。
ソウリ
劇言鬼
表現者工房(大阪府)
2023/03/25 (土) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
小さな劇場で演劇を観るのは、ホントに久し振りで、しかも初めて見る劇団で、まだ二回目の公演ということもあり、正直「どうなんだろうなぁ?」と思っていた。
だが、驚いた。
こんなにクオリティの高い劇が、この小さな劇場の中で、繰り広げられるとは!!
素晴らしいの一言。
そして、また演劇を観るのを始めようと決めた。
観に行って良かった。
「モモ」
人形劇団ひとみ座
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2023/03/23 (木) ~ 2023/03/29 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
『どんぐりくらぶ』から1日置いて、今度は『モモ』を。土曜の昼だけあって、さすがに親子連れも多い。BASE THEATERの『どんぐりくらぶ』は、ケコミと呼ばれる舞台の裏で役者たちがしゃがんだ状態で人形操演をしていたが、キャパが大きくなるBIG TREE THEATERの『モモ』は、舞台に役者が人形を抱えて登場する出遣いのスタイル。いい脚色・演出、セットも音楽もよかったし、ひとみ座の力量の高さを感じさせてくれる見事な出来。始まったあたりで、早くもうるっとなってしまった。
オペラ「THE SPEECH(ザ・スピーチ)」東京公演
劇団★ポラリス
THEATRE1010(東京都)
2023/03/24 (金) ~ 2023/03/25 (土)公演終了
オペラ「THE SPEECH(ザ・スピーチ)」東京公演
劇団★ポラリス
THEATRE1010(東京都)
2023/03/24 (金) ~ 2023/03/25 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
チケプレで頂いたチケットで劇団ポラリス「オペラ THE SPEECH」観劇。
田中角栄のスピーチと音楽の融合。一見ミスマッチだが荒々しい太鼓と共に激しい演説、そして美しいピアノの音色と共に泣かせる話をされると何故か感動。最後は有罪になる所に触れるので現実に戻されるが、演説の力について改めて考えさせられた。主演の玉川太福さんは新潟出身なんですね。納得。ぜひ続けて行って古典にしてください。
大変よい舞台でした。ありがとうございました。
ナイゲン
明治大学演劇研究部
アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)
2023/03/22 (水) ~ 2023/03/25 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
これで個人的には3回目位にはなる現役学生による【ナイゲン】を鑑賞-
無理な若作りからくる違和感もなく、フィルターを掛けずに真っすぐ最後まで純粋に芝居を楽しめた。
こんなご時世でなければ、一人ひとりにきちんと向き合って挨拶したかった。素敵な時間をありがとう。
即興演劇シーソーズインプロショーinノトススタジオ
即興演劇シーソーズ
四国学院大学ノトススタジオ(香川県)
2023/03/19 (日) ~ 2023/03/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初めてインプロショーを拝見しました
台本もなく即興で演じる姿に本当にすごいな〜と感心しつつ、とても笑っちゃいました!
すごく面白かったです!
また行きたいと思います!!
モノクロ同盟
劇団たいしゅう小説家
萬劇場(東京都)
2023/03/22 (水) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
四兄弟
パラドックス定数
シアター風姿花伝(東京都)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
豊後訛り節
劇団1980
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2023/03/25 (土) ~ 2023/03/29 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い、お薦め。
「別府三億円保険金殺人事件」…別名「荒木虎美事件」を描いた骨太・重厚な物語。緊迫感と臨場感、その圧倒的な演技力に観(魅)入らされる。事件の特異性を濃密に描き出した作品は、第23回テアトロ演劇賞特別賞」を受賞するほど高評価されたという。
主人公は強烈な個性を持つ容疑者、彼を取り調べる警察署の刑事たち、その息詰まる攻防が見どころである。そして警察=国家権力に見え隠れする体面と実状、その危うい均衡が現代社会に繋がっているかのようだ。偶然にも 公演前に東京高裁による「袴田事件」の再審開始が決定した。そのニュースと照らし合わせると、作品に描かれている”疑わしきは罰せず”という台詞、刑法の大原則 法諺に疑問を抱いてしまう。
タイトルにある豊後=大分県(別府)で起きた事件、それが全国的に有名になったわけは、多額の保険金額、容疑者の前科といった蓋然性、状況証拠の積み重ねだけで有罪に出来るのか否かが焦点。容疑者にとって、信じられるのは自分だけ。切羽詰まった状況から浮き彫りになる心情、それを荒々しい態度と行為で表現する。全編 豊後訛りで紡ぎ 地域性を表すが、内容は一地域に止まらない。
(上演時間2時間10分 途中休憩なし) 追記予定