最新の観てきた!クチコミ一覧

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夏至を待つ

夏至を待つ

遊気舎

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/06/15 (木) ~ 2023/06/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

親戚同士の微妙な関係性がリアルに描かれてるなと感じました☆誰もが見た事ある田舎に帰ったようなお芝居でした☆ただ僕的に時空列がイマイチ分かりにくかったのが残念★「時間」がキーワードな部分あるお芝居なんでシンプルな構造にした方が観やすかったのかなと思います★あとラストはまさかの展開で驚きました☆悲劇的なのに穏やかな余韻が残る結末に「遊気舎らしさ」を垣間見た気がします♪

独りの国のアリス〜むかし、むかし、私はアリスだった……〜

独りの国のアリス〜むかし、むかし、私はアリスだった……〜

ことのはbox

シアター風姿花伝(東京都)

2023/06/15 (木) ~ 2023/06/19 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

【Team葉】

篠田美沙子さん目当てでこちらにしたのだが、ちょっと違った。主演の花房里枝さんが美人過ぎて、元乃木坂か何かだと思って観ていた。(実際は声優ユニット、elfin'〈エルフィン〉のメンバー)。物語は孤独な35歳の中年女性が「何故こうなったのか?」を過去と未来を行き来しながら妄想するもの。今作は美人が性格の悪さで孤立する話になってしまった。とは言え彼女の魅力で舞台は華やかに。老婆まで熱演してRespect。やたらワイン風ドリンクをガブ飲み。
天竺鼠の瀬下を思わせる堀田怜央氏とカラテカ入江を思わせる親泊義朗(おやどまりよしあき)氏のコンビが大活躍。
救いの手となる紳士のバーテン、小久保隼(じゅん)氏は朝倉未来の上地雄輔風味。
上之薗(かみのその)理奈さんもモテモテ女子を好演。

滅茶苦茶、鬱な『ブリジット・ジョーンズの日記』。『不思議の国のアリス』とだぶらせない方が良かった。

ネタバレBOX

10歳の誕生日、母が失踪。12歳の誕生日、祖父が逝去。13歳の誕生日、父が去る。その後も好きになった人は皆いなくなる呪い。そんな心を閉ざした自分と関わった男性は、悪戯電話ハフハフ男(HIDE-ChangeTheWorld-氏)と満員のエレベーターで髪に背広のボタンが絡まった松崎貴浩氏のみ。他には誰一人いないという苛酷な現実。
友達がいない、恋愛相手がいない、家族がいない。孤独で外堀を埋められていく女性の断末魔。

だが自分的には面白くなかった。演出だけでなく、オリジナルの戯曲も好きじゃないと思う。キャラが大声で馬鹿笑いのシーンばかり。効果的でなくただただ不快。必要なのはレクター博士、狂った精神分析医だ。
『SUMMER FREESIA EXPRESSION』

『SUMMER FREESIA EXPRESSION』

パピプロデュース

萬劇場(東京都)

2023/06/14 (水) ~ 2023/06/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かった。
青春時代と36歳の今をオーバーラップしていくお話。

ネタバレBOX

大人になれば、色々あるけど、前に進むしかないとか色々メッセージ性もあるかもですが、深く考えなくとも充分楽しめる作品。
幸多かれと願ふ者

幸多かれと願ふ者

RTC project

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2023/06/16 (金) ~ 2023/06/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/06/18 (日)

総勢29人の役者さんが登場する壮大な物語です。人間と妖をめぐる戦いと協調。殺陣もふんだんに盛り込まれており、息つく間もなかった2時間10分でした。

点滅する女

点滅する女

ピンク・リバティ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2023/06/14 (水) ~ 2023/06/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

ピンク・リバティ『点滅する女』を観劇。

初見の劇団である。

あらすじ:
父親の快気祝いに集まった家族と会社の仲間たち。
家族経営の小さい工務店だからか、皆が和気藹々だ。
そこに5年前に水死した長女に取り憑かれたと謎の女性が現れ、家族の秘密を暴いて行くのであった…。

感想:
謎の人物が家族の秘密を暴いて行き、路頭に迷わせるという不自然な設定ながらも、長女を失った各々の悲しみが垣間見え始めて、不自然な始まりが自然になっていく展開にはすんなり入れる。
興味は「秘密を暴く理由は何なのだ?」だが、それはあくまでもきっかけに過ぎず、家族の再生の物語なのだというのが分かれば、不自然な出だしも違和感がなくなっていく。
壊れた人間関係の再生方法はそれぞれだが、「今作で探し当てることが出来るかも?」というきっかけを与えてくれたようだ。
『工場』『夜景には写らない』

『工場』『夜景には写らない』

世田谷シルク

座・高円寺1(東京都)

2023/06/14 (水) ~ 2023/06/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

本団体さんは初めての観劇です。「工場」を拝見。
日本の良さ悪さを誇張して表現されているような感じです見ていました。良くできていると思います。それぞれの役の背景もにじみ出しながら、良くできた内容だと感じました。とても面白かったです

Family~明けてほしくなかった梅雨~

Family~明けてほしくなかった梅雨~

ヒューマン・マーケット

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2023/06/13 (火) ~ 2023/06/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

前作に続いて拝見しました。前作を思い出しながら楽しめました。随所に笑いがちりばめられていいながらも家族、地域愛が伝わる作品で前回同様優しい気持ちになれました。謎の女性も恨めない違う側面も見え隠れでしたし。また、次回作品も楽しみにしてます。

独りの国のアリス〜むかし、むかし、私はアリスだった……〜

独りの国のアリス〜むかし、むかし、私はアリスだった……〜

ことのはbox

シアター風姿花伝(東京都)

2023/06/15 (木) ~ 2023/06/19 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Team箱を観劇。
劇団遊◎機械/全自動シアターが1995年に初演した作品ということであり,自分が観劇に目覚め始めたころで,薄識のためどのような劇団さんなのかはわからないが,ことのはさんのアレンジなのか,とても面白く観劇できた。もともと,ドジスンさんのアリスものはファンタジーではあるが不得意であるものの,この作品では理解できる感情,迷宮であり,観て良かったと素直に思える観劇時間であった。

パラサイト【6月21日昼~24日公演中止】

パラサイト【6月21日昼~24日公演中止】

Bunkamura

THEATER MILANO-Za(東京都)

2023/06/05 (月) ~ 2023/07/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/06/16 (金) 18:00

金持ちに寄生する様の描き方が面白かった。
劇場も初めて入ったが観やすい。

二筋の光

二筋の光

立教大学演劇研究会

立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)

2023/06/17 (土) ~ 2023/06/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かったです。
テレビで観るサスペンスドラマのような印象で、サスペンス好きの私は、どんどん惹き込まれました。
意外性、謎、隠蔽、忖度、宗教、色々な内容が盛り込まれていて、観応えと共に考えさせられました。
良い舞台でした!


幸演会

幸演会

オパンポン創造社

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2023/06/15 (木) ~ 2023/06/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初日に観てきました
ほんと?!って驚いたり、この曲?!って懐かしく嬉しくなったり
色んな感情が渦巻いて切なかった
千秋楽の今日もう一度観てきます!

幸演会

幸演会

オパンポン創造社

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2023/06/15 (木) ~ 2023/06/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

20年以上観劇をしていて、一度も観劇遠征はしたことはありません。
10周年の時まだ出会ってもいなかった野村さんは、10年後の今私の最推しの役者さんであり、作・演出家であり、最も尊敬する人です。
何年も大阪だけのオパンポン公演がある度に、涙を飲んで諦めて来ましたが、公演発表前から今回だけは絶対行くと決めてました。
まさかそれが大阪最後の公演になるとは思ってませんでしたが、幸演会を観て改めて観に来て本当に良かったし、観れなかったら一生後悔してただろうなと思いました。
だからまだ観れるチャンスがある人は観に行って欲しいです。
お客さんの中には野村さんと同じく、なんらかの才能があり現在その才能で生活してる人もいると思います。
でも、そこまで行くのは決して平坦な道ではなかったんじゃないでしょうか?
また自分には才能がないから、才能がある人はいいなと思って見ている私を含めた人達。
才能があるがゆえの苦しみがあるんだということに気づいてますよね?
観に行って欲しいです。

風景

風景

劇団普通

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2023/06/02 (金) ~ 2023/06/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「病室」に続き、茨城弁で通し用松亮の出る劇団普通を堪能。坂倉奈津子が意外に良い。主人公らしい由紀がダイニングのテーブル椅子に座ってハンカチをいじる冒頭の後、坂倉・母が入って来てそのハンカチの持ち主を尋ねるのを端緒に、抑えた声量と高低の殆どない方言で攻めて来る(攻めているのかもよく判らないがどうやらそうらしい)。この最小限の抑揚で相手に伝えて来る「気を使わない」コスパ感覚が「実家」感を存分に醸す。久々に帰省した娘に対しそれが地味に炸裂。そして次に登場する用松・父。「ほら。」「それ。」と最小限の音節で、妻を諫める。実家感が横溢する。
話題にされた人物が後で登場。兄は「その通り」の人。その妻に当たるアキさんは後に登場。二人も久々の帰省で実家に宿泊予定。由紀と兄は祖父の葬儀で帰省した。
下手のその場面から、上手に照明が移れば、葬儀の日の午後。畳部屋のテーブルを囲んで親戚らが集う。兄もそこに顔を出し、由紀も一瞬出るが、この場面では父の弟に当たる叔父(喪主)とその息子、父の女姉妹の娘二人とそれぞれの夫が主役。ここでも「らしさ」が横溢。親戚はある形をとるが、彼らの父母の世代が4人兄弟(以上)で、子を残した三家庭それぞれの風景の描写が為される。自分のそれとは異なるが、あり得る形態に納得感は強まる。喪主である叔父の話が暫く続く。皆敬意を払って耳を傾けている。息子と二人暮らし、叔父は商売を始めて成功しているが、不意に跡継ぎの話題になり、叔父が「後はソウタが継ぐ事になるだろうけど」と漏らした暫~く後に「俺、継がないよ」と言うくだりもあり。周囲は「まだこれからだし」「将来のことはね」等と和やかにフォローも板について一朝一夕でない親戚感も横溢。後の場面で父息子の二人の会話がある。そして人口比では半数になる姉妹とその夫らというのが、端正で一定の収入がありそうな青年を二人して捕まえてるという風景がまた、あるあるである。鄭亜美・姉は妊娠中という事もあるが独特の「大変さ」アピールで相手を繋ぎ止めゴールした感を醸し、青柳美希・妹も親戚ら個々を慮り心配を共有する似た手法?で関係構築の風あり(作者は特にそれを皮肉るのでなく極自然に形成され得る男女の関係=風景として描いている)。そして由紀の兄妹とその父母のいる下手側の風景も、年を跨いで続く。母から「子供は作らないの」と抑揚なく地味に攻め立てられる由紀。彼女は視線をいつも客席側に向け、何かを見ているが、そこにTVがあるとも窓があるとも、特に説明はない。だが、風景は蓋然性をもって描かれて行く。
時間をおいて振り返ると、母を一つの典型とする通念とは別の何かにこだわっているらしい由紀が、風景に近いその他大勢の中にありながら主体的に生きる存在として、観客に感情移入を誘うべく芝居の中に置かれている感じもある。うっすらとであるが。

ホテル・ミラクルThe Final

ホテル・ミラクルThe Final

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2023/06/08 (木) ~ 2023/06/20 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

REST versionを観劇。
正直圧倒されたのだが、劇場に入ってまず上演時間の長さ(2時間40分)、5演目、休憩(たったの)5分、そして各演目の驚くべき質の高さ。
後でチラシをよく見ればSTAY、REST両バージョンの計10作品の内訳は「ホテル・ミラクル」初回~第7回の各回から1本、プラス新作3本である(それが料金にも反映されている模様)。選りすぐっただけあってパイプ椅子での観劇時間も瞬く間に過ぎて終演時刻を迎えた。
ずっと前に観た「ホテル・ミラクル2(だったか)」の4作は荒唐無稽さが勝っていたが、今回の作品全てに通じるのは(それがあり得る話なのかどうかは置いて)リアルな質感であり、イメージにドンピシャな俳優を起用していた事も大きい。演目のバリエーションも良い。俳優皆が役の狙いを裏切らず、かつ「ラブホ」ならではの、そして予期しなかった物語が綴られていた。
体調↓の夜であったが一瞬も寝なかったのは覗き見の興奮? いや、人間模様の面白さ。キスシーンそしてBまでのシーンも登場するが心の流れに沿って自然な演技である。性愛を通じて人間の実存に迫っており、というと大袈裟だが、RESTで切り取られた時間を真剣に生きる人物たちが最後には愛おしくなっている。全てを演出し、これらの公演を企画し、劇場を運営して来られた池田氏に、労いを言いたい。

残念なのはSTAYバージョンを観られる日が無かったこと。映像化はないのかな・・。

海の木馬

海の木馬

劇団桟敷童子

すみだパークシアター倉(東京都)

2023/05/30 (火) ~ 2023/06/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

この劇団は、目を見張らされる圧巻の舞台美術や大胆に水を使った演出など毎回一筋縄ではいかないが、今回は砂か。
また、この劇団は主役にゲストを迎えるが、小野武彦さんは深みと凄みのある演技で、テレビドラマなどで脇役で使われるのはもったいなさすぎる。

ホテル・ミラクルThe Final

ホテル・ミラクルThe Final

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2023/06/08 (木) ~ 2023/06/20 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

チケプレで「STAY Ver.」を見ました。ありがとうございます。なので「Rest Ver.」は自力で観に行こうと思います。
このシリーズはいくつか観たことがありますが、ぶっ飛んだ感じのものが好きです。

兎、波を走る

兎、波を走る

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2023/06/17 (土) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

今回も舞台美術が面白かったです。いろいろ不条理なお話でした。
体調がイマイチだったせいか・・・。なので満足度はもう一度観られたらと言うことで。
チケットは今回分しか取れていませんが。プレオーダーであちこちに5回くらい、しかも第3希望まで申し込んだのに、1回分しか取れなかったのでした。リセールに期待しています。

幸演会

幸演会

オパンポン創造社

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2023/06/15 (木) ~ 2023/06/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

とにかく野村さんが東京に行っちゃうと思うと全てが尊く感じてグッとくるものがありました☆オパンポンの裸踊りは「人は裸で産まれて来るのだから裸一貫になったとて体一つあればなんとかなる」を正に体現する舞いだったんだなと改めて感じました♪オパンポンの20年は野村さんが現状に満足出来ないジレンマを抱え続けた歴史なのかなと考えたりして…天才だから故の葛藤が東京行きの最大の要因と言うのは考え過ぎかな…

ホテル・ミラクルThe Final

ホテル・ミラクルThe Final

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2023/06/08 (木) ~ 2023/06/20 (火)公演終了

実演鑑賞

どうもこの劇団や24/7ラボなんかは、軽いものよりシリアスな作品の方が良作、傑作が多いきがします。少なくとも私には。

舞踊詩劇「田園に死す」・幻夢活劇「チャイナ・ドール 上海異人娼館」

舞踊詩劇「田園に死す」・幻夢活劇「チャイナ・ドール 上海異人娼館」

吉野翼企画

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2023/06/15 (木) ~ 2023/06/21 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

滅茶苦茶面白かった。前から一度はこの劇団を観ようと思っていた。勝手な先入観として閉鎖的な内輪受けのつまらなそうなイメージ。だがそれは全くの偏見、もっと早くに観るべきだった。疾走感、リズム感、サービス精神が段違い。思い入れたっぷりにたらたら演るのは寺山修司っぽくない。訳も分からぬまま、捲し立てるひとときの騒乱。一瞬の積み重ねだけがこの世の全て。やはり演出(音楽性)のセンスなんだろう。寺山修司の書いた詩をノイズで掻き鳴らせ。
構成・脚色・演出の吉野翼(たすく)氏は会場の絵空箱の店主でもある。好き放題、会場も使って楽しませてくれる。正しい寺山修司の面白さの伝え方。筋肉少女帯、石井輝男、澁澤龍彦・・・。サブカル連想ゲームの脇にはいつも寺山修司が突っ立っていた。(『田園に死す』はジョージ秋山の『告白』が元ネタなのでは?)

ラストのまさにクライマックスで地震、凄いタイミング。虚構と現実の壁が崩壊するのかと思った。
全員(ほぼ)すっぴんで現実サイドから虚構サイドを眺めるラストの演出が効果的。女優のすっぴんはどんな化粧よりも美しい。
ギターのなすひろし氏とキーボードの秋桜子(あさこ)さんのユニット『みづうみ』が生演奏。LIVEに行きたい位良かった。

開場時から、からくり人形のように寺山スローモーションを奏でる5人の女優。芹澤あいさん、井口香さん、内海詩野さん、福田晴香さん、村田詩織さん。

①幻夢活劇「チャイナ・ドール 上海異人娼館」
原作はポーリーヌ・レアージュ(ドミニク・オーリーではないらしい)の『ロワッシイへの帰還』。1981年、寺山修司の監督した映画『上海異人娼館 チャイナ・ドール』を岸田理生がのぐち和美さんの為に1990年に戯曲化したものだそうだ。

ヒロインの小寺絢(こてらあや)さんが娼館に自ら入る。自分の純愛を無数の見知らぬ男に抱かれることで証明しようと。そこで彼女が目撃し体験したものとは!?

②舞踊詩劇「田園に死す」
寺山修司が自身の少年時代を舞台化。母親の呪縛に嫌気が差し、隣家の若妻と東京へ駆け落ちする約束。だがそんなものは嘘っぱちでしかない。何一つ上手く行かない現実、惨めな自身を背負ってよろよろと歩くのみ。

寺門祐介氏(現在の寺山修司)
多賀名啓太氏(少年時代の寺山修司)
キンカナさん(富田靖子の「さびしんぼう」風味の空気女)
中島猛氏(ブロッケンJr風味の逆関節男)
篠原志奈さん(母親)
制作&場内誘導の神崎ゆいさんも出演シーンあり!

こういう作劇を全面的に支持。面白かった。

ネタバレBOX

②恐山のイタコの舞踏シーンが最高。亡者達が変顔をしながら刻むド迫力の舞踏。

ステージ背面のシャッターが上がり、街角からガラスのドア越しに舞台を覗き見る出演者達。現実世界からするとこれは異質なお芝居でしかない。演っている役者達もこんな虚構にいつまでも付き合っちゃいられない。「ビール持ってきて!」

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