ジン・ゲーム
加藤健一事務所
本多劇場(東京都)
2023/06/29 (木) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/07/04 (火) 14:00
座席1階
見どころは、ベテラン俳優の加藤健一と竹下景子の絶妙な会話バトル。登場人物の胸の内があふれ出すような言葉のやりとりはこの二人ならではだと言える。老人ホームで過ごす二人が、ジン・ゲームというトランプをめぐって家族や周囲の人の関係や気持ちが織り込まれた会話を繰り広げていくのだが、自分としては結局のところ、トランプをやるかやらないかというところが目立ってしまい、今ひとつ感情移入できなかった。
最初はいかにも紳士、淑女という装いをまとった二人なのだが、男が立て続けにゲームに負けることで、声を荒げたり暴言を吐いたりする。女は「もうあなたとはトランプはしない」というのだが、結局はお付き合いをする。つかず離れずという二人のゲームなのだが、やっぱり休憩を挟んで2時間もやり続けるのはキツいなあ、と感じる。このあたり、いつもの軽妙なカトケンワールドを期待してきたファンにとっては少し辛いところがあったのではないか。
おわたり
タカハ劇団
新宿シアタートップス(東京都)
2023/07/01 (土) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
アフタートークのゲスト
現役高校教師でオカルトユーチューバーで
渋谷のモヤイ像(敷地も含め)の所有者が言ってました
出身地の伊豆諸島に今でも残る1月24日の夜は外に出てはいけないの
実話がベースになってるんだそーです
闇の演出
あの世からの声に冷やっとしました
お時間ある方はぜひ
共演者/同級生
2223project
小劇場B1(東京都)
2023/07/01 (土) ~ 2023/07/11 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
「共演者」を観劇
高校演劇あるあるから進化して大学演劇・劇団演劇あるあるの世界を描く
もうあるよね、というのが、これでもこれでもかと、繰り返されていく
えっ!という意外性も、やっぱりかーという納得性も盛りだくさんで、キャストさんの熱量いっぱいに大いに煽られる熱い舞台
最後の結末はどうなるのかは、そうだよねとなるのか?
ええ、そうなるのか?というのは、見てのお楽しみだと思われる
渦中にいたことある人は、みんなそうだよなと、安心するために見てもいいかも
ジーザス・クライスト=スーパースター
劇団四季
自由劇場(東京都)
2023/06/22 (木) ~ 2023/07/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
[ジャポネスク・バージョン]
1970年、コンセプト・アルバム『ジーザス・クライスト・スーパースター 』が発売される。若きアンドリュー・ロイド・ウェバーが作曲、ティム・ライスが作詞したロック・オペラ。ジーザス役を歌うのはイアン・ギラン(当時ディープ・パープル)。1971年にブロードウェイで舞台化。1973年に映画化。ノーマン・ジュイソン監督は舞台版は観ずに、アルバムから触発されたイメージだけでイスラエル・ロケを敢行して撮影。アンドリュー・ロイド・ウェバーの意図とは違った作品になり、彼は酷く嫌った。実は自分は映画しか観ていないので、舞台版の方に逆に違和感。
劇団四季の日本版は1973年初演。白塗りに歌舞伎の隈取り、白い大八車、楽曲の和楽器アレンジ、竹の矢来垣。のちにジャポネスク・バージョンと名付けられた。
1976年、よりオリジナルに近いエルサレム・バージョンも上演。
イスカリオテのユダ役、佐久間仁氏は堀内孝雄と谷村新司を思わせる声色。全体的に今作の曲調はどこかアリスを思わせる。
ジーザス・クライスト役、神永東吾氏は突然「キャー」と奇声を上げる様がどおくまんのキャラっぽい。
ヘロデ王役、大森瑞樹氏の格好はアメコミ・キャラのカブキマンか、採用されなかったデヴィッド・ボウイのコスチュームか。ジャンプのギャグ漫画に出て来そうなルックスが大インパクト。
結局のところ、何故ユダはジーザスを裏切ったのか?がテーマ。同じテーマである太宰治の『駈込み訴え』も必読。そして『神の計画』というものも関係してくる。聖書を全て事実だと受け止めて読むと、謎だらけ。未だにずっと考え続けている。
或る女
演劇企画集団THE・ガジラ
シアター風姿花伝(東京都)
2023/06/30 (金) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
舞台全体が煌々と照らされる事無く、様々なスポットが役者さん達の姿を妖しく浮き上がらせて、目の前に広がっているのはまさしく別世界
静寂を突き破る緊張感、計算し尽された視覚効果、THE・ガジラ作品は演技以上のスキルで成立しているのだと改めて思う
特に今回は自分の知るTHE・ガジラ作品の中でも凄味がハンパなかった
原作を我がものに取り込んだ圧倒的な世界観、その芸術性の高さと熱演に感心して見入っていた第一部
もうこれだけで充分見応え有りだと思っていたのだけれど、第二部になっての展開が更に凄まじい
芸術性とか もう吹き飛んでしまうくらいの獰猛さで観客の心につかみかかってくる
これでマチネ・ソワレ2公演の日もあるというのが信じられない
まさに命を削った渾身の芝居
観る方も真剣勝負の3時間(プラス15分くらいみておいた方がいいかもしれません)
ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)
劇団チョコレートケーキ
シアタートラム(東京都)
2023/06/29 (木) ~ 2023/07/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ウルトラマンシリーズへのオマージュが溢れていて良かったです。それより何よりまるっとぜーんぶフィクションというのが安心して見ていられました。歴史物を扱いながら「これはフィクションです」なんて言われると、それって言い訳?とか思えてしまうので。
中央のジオラマの真前の席だったので、そこに使われる照明がよく見えました。左右を見るのがちょっとしんどかったですが。
共演者/同級生
2223project
小劇場B1(東京都)
2023/07/01 (土) ~ 2023/07/11 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
演劇人の熱い思いを高校演劇部に託して
キャストのキャラクターの違いが面白い
散りばめられたギャグも結構笑えた
ともかく楽しめた1時間半
Pickaroon! -ピカルーン-
壱劇屋
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
いつもながら圧巻のエンタメでした。殺陣中心ながらしっかりとした物語も有り、随所に「くすぐり」を入れながら(関西人怖い)終盤に向けて盛り上げていく、あっという間の135分でした。殺陣も昨年の「賊義賊」「戦御史」あたりは横方向の移動の早い殺陣(それでもすごいけど)だったのが、どんどん上下にも動く立体的な殺陣になっていき、しかもそれを支え舞台を次々展開し動かしながらモブとして芝居にも殺陣にも参加している「アクションモブ」の人達の動きはまさに「バケもん」(某メインキャスト談)です。もちろん殺陣だけでなく物語もハラハラする展開からほっこりしんみりするエンディングも最高。次回作も是非見に行きますし、是非是非たくさんの人に観ていただきたい作品であり劇団です。(私がチケットを確保できる範囲で)
Pickaroon! -ピカルーン-
壱劇屋
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
主人公不在=誰もが主人公であり、各々の正義を引っ提げて、一人の少女への祈りが綴られ、描かれています。
話の流れが分かりやすく、何も知らない状態でも爽快感があります。そして、何度も見れば見るほど、細部に隠されたフレーバーが味わえます。
Pickaroon! -ピカルーン-
壱劇屋
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初めてのピカルーン。前評判が高く、私も敷居が高くなっていましたが、そんなことは関係ないくらい最高のエンタメでした!
セリフがあるので、人物の感情が分かりやすくて、より感情移入してしまいました。
セリフあり、なしどちらも好きなので、次の作品はそれが混ざる?ようなのでとても楽しみです。
Pickaroon! -ピカルーン-
壱劇屋
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初演から何度も拝見し、壱劇屋という劇団を本格的に推し始めたきっかけのこの作品。主人公不在=どのキャラクター視点でも感情移入できる物語、個性豊かな登場人物たちの「表と裏」、そしてそれすらを超越した「家族」というメッセージは、何度回を重ねても配役が変わっても不変です。
今回はチーム制となり、これまで劇団員の皆様が作り上げてきた人物像と、客演の皆様が新たに構築した人物像、個々だけでなくチームでもそれぞれの違いを見られたことは、本当に貴重な経験でした。
アクションモブの皆様の八面六臂の活躍ぶりも本当に言い表せられないほど素晴らしかったです。
そして、東京支部で公演を立ち上げてから約3年で目標観客動員数を大幅に更新している事実こそが、この劇団の魅力と底力を物語っていると思います。
本当に一人でも多くの方にピカルーンを、いや壱劇屋東京支部の作品を知ってほしいと願うばかりです。
Pickaroon! -ピカルーン-
壱劇屋
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/07/01 (土) 18:00
3回目かつ2回目のBチーム。
初見ではとにかく全体、ストーリー、キャラクター、アクション、全てを把握するのにすごくエネルギーを使いました。
ストーリーと状況がわかった中で自分のお気に入りのシーンやキャラをより味わうことを楽しんだり、理解すると動体視力が追い付いて、初見よりゆっくり見えるのか徐々に変わっていったのか。
舞台は生き物だなあとしみじみその魅力を感じ、台詞なしのアクション演劇も間違いなく大好物ですので、今後を楽しみにしております!!
Pickaroon! -ピカルーン-
壱劇屋
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/07/01 (土) 13:00
壱劇屋さんに出会って衝撃を受け、翌週の鑑賞
初回はB、この回はAチームを鑑賞し、全く異なる色が出ることとその役の割り当て方にまた魅力を感じました。
台本を読んで初見でわからなかった状況を確認してまた感動が深まりました。
Pickaroon! -ピカルーン-
壱劇屋
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/06/25 (日) 13:00
壱劇屋さんのことを何も知らずに観に行ったのですが、本当に素晴らしかったです!
初回はものすごいエネルギーとスピードに、細かい部分は掴めていないところもあったのですが、縦横無尽に、しかし計算しつくされた舞台装置が動き、その上で繰り広げられるアクションに度肝を抜かれました。
作者の思想にもっと触れたいと思うストーリーとキャラクター、台詞。
A.Bチームで男女を入れ換えて異なる魅力を放っていることを知り、2回目はA.B両方鑑賞することにしました。 もっと早く出会いたかったと過去作の情報を見ながら思っておりますが、今後の日々に新しい潤いと刺激のあるこの出会いに大変感謝しております!
Pickaroon! -ピカルーン-
壱劇屋
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
念願のピカルーンでした。再々演ということもあり、ストーリー展開や伏線回収などが全体を通して興奮しました!一度目で真実に辿り着いて2回目を観ると、どのシーンも最高に感じます。メインキャラも沢山いて、絶対に自分の推しキャラが見つかるはずです!
Pickaroon! -ピカルーン-
壱劇屋
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
壱劇屋さんに出会った作品の再再演!!
愛おしい個性的なキャラクターたちとほっこりと、切なく、背中を押されるそんな作品。
今回ダブルキャストでの公演でしたが、それもまた同じ台本なのにそれぞれの個性がしっかりと出ていてとても楽しめました(*^ω^*)
1公演限定の壱劇屋回はほんとにご褒美回でした。
記憶をなくした少女と残された日記から紐解かれる怒涛の日々。それぞれがお姫を大事に思う気持ちと反発しつつも力を合わせる七賊と国家権力。
殺陣も人間CGもアクションモブの皆さんの動きにも圧倒されるし気がつけば涙が流れている。゚( ゚இωஇ゚)゚。
極上の舞台を浴びさせていただきました。゚( ゚இωஇ゚)゚。
Pickaroon! -ピカルーン-
壱劇屋
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
めちゃめちゃ楽しかったです!!公演期間前から期待値大でしたが、期待を大きく上回る公演をみせてもらいました。明瞭なストーリーの王道エンタメで、どのキャラクターにも魅力があって、何度見ても飽きることなく毎度涙を流していました。いまだにロスです。楽しい公演をありがとうございました。
マネキンはだまってろ!
回人回製作所
東京芸術劇場アトリエウエスト(東京都)
2023/07/01 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
劇団初見。日中米露のマネキンたちのちょっとシニカルなコメディタッチの会話劇。なかなかに考えさせられましたね。スタイリッシュでアトリエ公演にマッチしてました。
黒星の女
演劇ユニット「みそじん」
吉祥寺シアター(東京都)
2023/06/30 (金) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
出演者が女性だけの芝居は久しぶりだ。女性が本来持つパワーや明るさが、個性的なキャラクターたちによって存分に発揮されていて楽しい。彼女たちの「孤独」が刑務所という閉鎖的な空間で奇妙な「連帯」を生み出すという物語の流れもスムーズだ。それぞれの犯行に至る経緯が劇中劇で紡がれるが、人間の「弱さ」をまことにわかりやすく描いていて興味深い。(女子高生の自殺を止めようとする「こと美」の件は他のエピソードより長めに感じた。)一人四役の大石ともこの奮戦に拍手!。
楽園
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2023/06/08 (木) ~ 2023/06/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/06/08 (木) 19:00
村社会、神事、選挙、村人vsよそ者、村人vsマスコミ、若者vs中高年など、一筋縄ではいかない人間関係を描いた奥の深い作品。それと同時に、女の子の肉弾戦的なステージをやってたロ字ック初期のパンキッシュな勢いも感じられた。