少女仮面
ゲッコーパレード
OFF OFFシアター(東京都)
2023/03/16 (木) ~ 2023/03/19 (日)公演終了
初老の血
劇団 枕返し
北池袋 新生館シアター(東京都)
2023/06/09 (金) ~ 2023/06/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
肩の力を抜いて楽しめました。面白かったです。時間軸の違うエピソードを上手く自然に入れていて、ともすると、場面がわからなくなることがあるのですが、そんなこともなく上手くできていると思いました。演者の皆さんも個性ある演技でそれぞれ印象に残りました。ぬりかべ 大変な制約の中の演技良かったです。
「その先の闇と光」
ISAWO BOOKSTORE
雑遊(東京都)
2023/06/03 (土) ~ 2023/06/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
AとCの回を拝見しました。特にAの保険金殺人方は両方の気持が伝わってくるような素晴らしい演技で胸が苦しくなりながら拝見しました。Cの世田谷一家殺人事件の方は未だ解決していない事件ですよね。本当に忘れてはいけないと思いました。事件と向き合う前向きなラスト良かったです。脚本、演技ともにとても素晴らしかったと思います。
初老の血
劇団 枕返し
北池袋 新生館シアター(東京都)
2023/06/09 (金) ~ 2023/06/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
昭和時代に流行った任侠映画、その美学(義理 人情)と妖怪を絡めた物語であろうか。今一つ 何を描き伝えようとしているのか分からない。自分の感性が初老を超えて枯渇したか?
登場人物のキャラクターは濃く楽しめるが、ヤクザの抗争というよりは昔馴染みの諍い。それを何故だか定食屋内には持ち込まない不文律のようなものがある。コメディだから細かいことは気にせず楽しめば良いのだろうが…。
一方 劇団のコンセプト?妖怪(作品には必ず登場)…今回は「ぬりかべ」で、一般的に知られる形とは異なる。その異形の存在と舞台美術という両面で巧く活用している。一種の被り物で、ずっと舞台上にいるという 体力的に厳しい役柄だ。
「ぬりかべ」の役割は 「何か」若しくは「誰か」を守りたい、という<思い>であり、時を遡行し戦時中へ。個人的にはこの場面をもう少し掘り下げ、任侠の世界と絡ませて観(魅)せてほしいところ。先のヤクザと ぬりかべの話がラストに少し絡む程度で…。表層的にドタバタしただけのコメディ、それなりの繋がりで もう少し心に響くものがほしい。
(上演時間1時間30分 途中休憩なし)
スイートホーム
制作「山口ちはる」プロデュース
シアター711(東京都)
2023/06/07 (水) ~ 2023/06/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
三軒茶屋ミワさんの歌謡ショーは残念ながらなかったのですが、それを補って余りある面白さ!カーテンコールまで目が離せませんでした。
それにしてもあの血溜まりはいつからあったのか。気づかないうちにああなってましたねえ。これからご覧になる方はご注目。
そして冒頭の劇中台本の台詞も・・・
コンテナ
極東退屈道場
山本能楽堂(大阪府)
2023/06/09 (金) ~ 2023/06/11 (日)公演終了
満足度★★★
大阪の過去(未来?)を、歌舞伎の舞台を使って演じるのだが、歌舞伎舞台を使って演じる理由が…
けっこういろんな場所や変わった手法を用いている劇団だが…
大阪万博で、舞洲 咲洲等々は復活する?しない?
結局税金だから…
あげとーふ
無名劇団
無名劇団アトリエ(大阪府)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
ロケット・フィルド・ウィズ・リグレット・アンド・シガレット
無限のネコ定理
北千住BUoY(東京都)
2023/06/07 (水) ~ 2023/06/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ちょっと廃墟感のある地下のスペースを目一杯使った意欲作。休憩10分を挟んだ約140分。前半終了時のワクワク感を後半で上回るとまではいかなかったが、チケ代以上に楽しませてもらった。今後にも期待。
ホテル・ミラクルThe Final
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2023/06/08 (木) ~ 2023/06/20 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
【STAY Ver.】
どすけべ前説 「ホンバンの前に」 寺園七海さん 今井未定さん
①「THE WORLD IS YONCHAN's」 河西凜氏 森下凜央(りお)さん
②「噛痕と飛べ」 今井未定さん 秋山拓海氏 寺園七海さん
③「愛(がない)と平和 -Bagism by Love&Peace.-」 岡村梨加さん 藤本康平氏
〈5分休憩〉
④「スーパーアニマル」 金田一央紀氏 小練(こねり)ネコさん
⑤「最後の奇蹟 最終形」 環幸乃さん 坂本七秋氏
①チェリ男こと河西凜氏は全世界のもてない童貞男の象徴とも言うべきピープルズ・チャンピオン。この役をやる為にこの世に生を受けたのでは。ヨンちゃんこと森下凜央さんは凄かった。こりゃ人気ある訳だ。童貞男のパンパンに膨れ上がったエロ妄想が具現化したようなルックス。今作を世界中の(精神的)童貞男に捧ぐ。面白かった。
④最高傑作。金田一央紀氏が全作品の中の間違いなくMVP。この作家は天才だ。現代の“あしながおじさん”の織り成す街角のささやかなメルヘン。都会でささくれだった心を潤してくれるようなひとときの安らぎ。小練ネコさんがまた素晴らしい。客席がドッカンドッカン沸いてうねった。凄く文学性も高い。これが観れただけで何の文句もない。
⑤「さようなら、全てのエヴァンゲリオン」ならぬ「さようなら、全てのシアター(ホテル)・ミラクル」。『シン・シアター(ホテル)・ミラクル』のようなラスト。環幸乃さん&坂本七秋氏のキャスティングこそ最期にふさわしい。
帰りには隣の「レイスケバブ」でケバブラップ中辛(500円)を噛じれば満腹。なかなかこれからは行くこともなくなる。
海の木馬
劇団桟敷童子
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/05/30 (火) ~ 2023/06/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
あらゆる面でクオリティが高く満足度も高いが、扱うモチーフが戦時中・史実であったりと展開・演出にも広がりも少なく一貫して堅苦しい空気が終始支配していた。個人的にはおとぎ話的なフィクションの方が好み。
コンテナ
極東退屈道場
山本能楽堂(大阪府)
2023/06/09 (金) ~ 2023/06/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
なんでしょうかね?未来の夢洲はこうはなって欲しくありませんね。狂言の動きとかあって、クスッとは楽しめましたね。笑
お芝居観られてありがとう。
初老の血
劇団 枕返し
北池袋 新生館シアター(東京都)
2023/06/09 (金) ~ 2023/06/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
期待通り、おもしろかったです。
笑いがふんだんにあり、笑いました。
本当にところどころ、考えてつくられていて、上手い。
やはり、やーさんコメディーは迫力があり、観ていてスカッとした。
[ぬりかべ]が、観ていて、いろいろ表情が変わり楽しい。
顔ひとつなのに、演じている役者さんはスゴいと感激した。
これは[目玉]のひとつかな、と思う。
(あかぐみ) の組長役の役者さんがインパクトがあり、最高におもしろい。
とても良いキャラで、だれにでも好かれそうです。
個人的に私が好きだったのは、関口ミッシェルさん。
白の衣装がよく似合い、完璧なやーさんで良かったです。
ノリ役の役者さん、何度も投げられて痛そうで、かわいそうに思いました。
観てよかったです。満足でした。
あなたがわたしにくれるもの(がたり)
やみ・あがりシアター
王子小劇場(東京都)
2023/06/07 (水) ~ 2023/06/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
実験公演と銘打っての104分。面白い。
amazonの欲しいものリストに出演者(と照明・音楽スタッフ)がリストを載せ、プレゼントしてくださる「モノ」を小道具に舞台を作る。ベースの物語は同じだが、日々増えるモノで展開が微妙に変わり、おそらく徐々に長くなるんだろうなぁ…。企画もさることながら、ベースの物語が面白く、企画をユッタリ楽しむことができる。録音・撮影・録画OKというのも太っ腹だが、衣類のプレゼントは実際に着る、アルコールのプレゼントは実際に呑む、というシバリも興味深い。
先日の猿博打でも思ったが、笠浦は天才だ!
「その先の闇と光」
ISAWO BOOKSTORE
雑遊(東京都)
2023/06/03 (土) ~ 2023/06/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い、お薦め。【A・B】観劇
濃厚な骨太作品…内容的には全国的に知られた刑事事件をフィクションとして描いているが、そこには(刑事)司法への警告も込められている。物語を虚実綯交ぜにすること、その客観化によって興味・関心を持たせる上手さ。背景や状況を被害者・加害者側という(対決)構図とは一歩引いた立場の人物を絡ませることで、どちら側にも偏ることなく観せる。刑事事件という性質上、笑う要素を排除し冷徹に描き切った秀作。
勿論 俳優陣の熱演、その演技力に負うところが大きい。同時に A「壁の向こうの友人ー名古屋保険金殺人事件ー」は、シンプルだが 被害者(遺族)・加害者そして刑務官という3者三様の立場が一目瞭然の舞台美術が見事。一方、B「明日は運動会ー和歌山毒物カレー事件ー」は加害者の子供たちという残された家族の辛苦。刑事事件としては動機不明、状況証拠のみという曖昧な捜査に照らしてみれば納得のいかない判決、そこに問題を投げかける。事件が世間の注目から遠のき、穏やかな暮らしが…あえて波風立てる行動を起こす必要があるのだろうか。その選択を自らしよう 「もう逃げない」と…。
基本的に 両作品とも心情劇。Aは、決して許せない<心>とは別のところで疼く<思い>のようなもの、その揺れる気持があるのも事実。Bは加害者(母)の子供であり、決定的な物的証拠がない以上 信じたいが、しかし長女の「(母)眞須美を信じられない、娘だから言え(分か)ること」には驚愕する。ちなみに、Bはいつ時点での話であろうか。
A「壁の向こうの友人ー名古屋保険金殺人事件ー」
B「明日は運動会ー和歌山毒物カレー事件ー」
(上演時間1時間45分 途中休憩なし 舞台転換5分)
楽園
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2023/06/08 (木) ~ 2023/06/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/06/08 (木) 19:00
□字ックの山田佳奈が新国立に初めて書き下ろし。面白い。106分。
沖縄らしき村の祭事に集まる女性7人の物語。古くから行なわれている祭祀だが、事情を良く知らない若い移住者(豊原江理佳)も交えなければ実行できないという事情や、村長選の最終盤で対立する陣営が一緒にいることなど、問題が噴出する材料は多い。「区長」が認めた「東京の人」(土居志央梨)が取材に入ろうとするのを「村長」の娘(清水直子)が止める、や、親子(中原三千代・西尾まり)の生々しい出戻り論争、など、あるある、な展開が続くが……。祭司である「司さま」(増子倭文江)だけが世俗から離れて祭祀を実行しようとする様子が興味深かったのだが、何と言っても余所者である豊原が正論をブチかますところが見事。名前でなく役割で呼ばれる女性達だが、最後に名乗ろうとするところで終わるシーンが美しい。
「その先の闇と光」
ISAWO BOOKSTORE
雑遊(東京都)
2023/06/03 (土) ~ 2023/06/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ACを観劇。それぞれの事件の側面を創作した物語ではあるが,実際にあったのではと思ってしまうほどの力のある作品。いずれも考えなければならない内容の芝居であり,気楽には観ていられない。しかし,観劇後には見て良かったと思うほどの訴える力はあった。おススメしたい芝居である。個人的には,お目当ての役者さんを久々に観れてとても嬉しい。
R.P.G. ロール・プレーイング・ゲーム
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2023/06/09 (金) ~ 2023/06/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
一人の男が二つの家庭のお父さんを交代交代せわしなく演じる。そんなカオスなオープニングでつかみは十分。理想の家庭とほころびのある家庭、お父さんもなかなか大変だ。そして突然お父さんは殺されてしまう。
犯人は誰かとあまり考えずに舞台に集中しよう。テンポの良い展開でそれは容易だ。そうすれば大きなカタルシスを得ることができるだろう。まあしかし、いつものことではあるけれど、犯人の動機は1ミリも私の心に入ってこない。
初日だったせいか登場人物が多いせいか、俳優さんたちの演技が融合していなかった。同じく恒例のmoveダンスも劇団員抜きで行われたため似て非なる何かになっていた。どちらもしばらく寝かせておけば自然と熟成して行くものと期待している。
「その先の闇と光」
ISAWO BOOKSTORE
雑遊(東京都)
2023/06/03 (土) ~ 2023/06/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ACを見ました。A:被害者遺族と加害者、それを見守る(いや、監視か?)刑務官。初めて知ることもいろいろありました。被害者遺族はもちろん、加害者の家族も不幸にしてしまう罪は大きいと思いました。
C:遺された遺族の悲しみはいかばかりか。早く解決して欲しいものです。
どちらもビターなテイストで、私が最近避けがちな内容でしたが見て良かったです。
楽園
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2023/06/08 (木) ~ 2023/06/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
新国で久しぶりにほのぼのと楽しめる舞台を観た。ほのぼのと観すぎて、結局何を言いたい芝居だったのかを聴き損ねてしまったが、些事で心を悩ませ右往左往する現実の人間の姿と、長いあいだ受け継がれてほぼ変わらずに粛々と続く伝統行事の祈りとの対比が印象的。
海の木馬
劇団桟敷童子
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/05/30 (火) ~ 2023/06/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
生き残った元特攻兵(小野武彦)の現在から、戦争末期の振洋特攻隊の生活へとワープする。部隊長演じる原口健太郎の厳しい鬼上官でありながら、手綱の緩め方も知っている(本部から特攻兵は大事な武器だから大切にしろと言われているからだが)老練さが、心憎いばかりに見事。
4人の若い特攻兵(小野もこの一人)と二人の上官、二人の整備兵という軍人たち。それに対する勤労奉仕隊の村人たちはいわばコロスである。軍人たちとコロスが一体となった、繰り返される出撃命令と解除の緊張感と愚劣さが見ごたえがあった(こうした誤情報による出撃命令と解除が終戦までに51回も繰り返されたそうだ)。同じく悲劇のクライマックスと事後の混乱ぶりもダイナミックであった。