龍昇企画 父と暮せば
ストアハウス
上野ストアハウス(東京都)
2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
難しい芝居ですよね。方言に長台詞に心の叫び。龍昇さんは置いといて(笑)、関根さんの入魂の演技に感動しました。
ラブ・フォーティ
南森町グラスホッパーズ
中崎町ギャラリー&カフェ MATSURI(大阪府)
2023/01/23 (月) ~ 2023/01/24 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「ラブ·フォーティ」タイトルを見て、何がどうなるんだ。難しく考えて行くもコンパクトな空間がすんなりと話に入って行けた。久しぶりにお洒落な時間を過ごせました。
俺は誰だ?
Offbeat Studio
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了
龍昇企画 父と暮せば
ストアハウス
上野ストアハウス(東京都)
2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了
いごっそうと夜のオシノビ
Nana Produce
サンモールスタジオ(東京都)
2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
#青山祥子 #有川マコト
#泉知束 #浜谷康幸
#金子さやか #鎌倉太郎
#寺十吾 #加山徹(敬称略)
初日。脚本は大好きな #横山拓也 さん。短編2本で70分。尺としては物足りないのではという疑念は不要。2時間の上演を観たような充実感。しっかり建て込んだ美術に、テーブルを替えるくらいの変化で上演される2作品だけれど、豊かに別の物語が立ち上がった。寺十吾さんの演出らしい翳りのある暗い照明もマッチ。
特筆すべきは青山祥子さん。コメディエンヌとしての資質も素晴らしいのだけれど、今作の激情は絶品。過疎の村の中年男のマドンナを、明るさと哀愁の二刀流で見事に立ち上げた。彼女を観るだけでも劇場に足を運ぶ価値あり。
俺は誰だ?
Offbeat Studio
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
冴えないサラリーマンに魔界の案内人が差し向けてくる風変わりな面々
どの面々も奇抜なんだけれど誰もがしっかり芯のある存在感(演技力も確か)
そんな色んな個性から成る世界観が次々と楽しめる仕掛け、これって「星の王子さま」的面白さというか(もちろん旅人は王子さまではなく、冴えないサラリーマン!)
出会いのひとつひとつに やるせなさが含まれて妙に良い感じでした
魔界の案内人と冴えないサラリーマンとの掛け合いも格別に絶妙
凄味さえある「怖」が時々「笑」に転がっていく様は特に
そして最初から最後まで出ずっぱり、冴えないサラリーマン役の曽世海司さん
冴えない とはいえ愛すべきキャラクターを大大熱演
不思議な経験を経た彼が自身の運命をどっちに進めていくのか
最後の決断に固唾を飲んで見入ってしまいました
日本文学盛衰史
青年団
吉祥寺シアター(東京都)
2023/01/13 (金) ~ 2023/01/30 (月)公演終了
いごっそうと夜のオシノビ
Nana Produce
サンモールスタジオ(東京都)
2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了
江戸 吉原事始め
シアターX(カイ)
シアターX(東京都)
2023/01/25 (水) ~ 2023/01/25 (水)公演終了
チェブラーシカ
シアターX(カイ)
シアターX(東京都)
2023/01/24 (火) ~ 2023/01/24 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
講演開始前にチェブラーシカの登場するアニメを参考にし、これらをベースにロシア文学の本質と考えられる要素を上げつつ、会場との意見交換が行われた。ロシア文学の持つ本質についての講師のご意見は尤もと判断した半面、
わが町
東京芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2023/01/25 (水) ~ 2023/02/08 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/01/25 (水)
こ、これは!!!驚いて、笑って、泣きました。
人生って!!
いや、それだけじゃない。この作品の持っているものって
それが現代と交わり…でもテーマはストレートに伝わって来たようで
もう一回観るしかないでしょ。
時をちぎれ
劇団青年座
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2023/01/20 (金) ~ 2023/01/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/01/24 (火)
アットホームで笑えて、でもって今も反映されていて面白かった。
さすが土田英生作品!!青年座ならではの配役・演出!
テンポも良くって、設定とかCMとか笑える。
すずめのなみだだん!
やみ・あがりシアター
駅前劇場(東京都)
2023/01/06 (金) ~ 2023/01/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/01/08 (日)
深い深い内容だ!!
「だだん!!」耳についてつい声に出したくなる「だだん!」
すごく沁みる染みた。ありえそうなだけにゾクゾクもした。
十二人の怒れる男
劇団東京乾電池
ザ・スズナリ(東京都)
2023/01/05 (木) ~ 2023/01/09 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/01/06 (金)
劇団東京乾電池で観劇初めは何年ぶりだろう。
様々な十二人観ているけど、乾電池の面白かった!!
あっという間な体感でした。
配役がこれまた良いですよね。
お客様側に立って動いている座長の柄本明さんも素敵です。
ゲマニョ幽霊〜試験公演〜
おぼんろ
ゲマニョの芝居小屋(東京都)
2023/01/19 (木) ~ 2023/01/22 (日)公演終了
星の王子さま サン=テグジュペリからの手紙
KAAT神奈川芸術劇場
KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)
2023/01/21 (土) ~ 2023/01/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
振付・演出の森山開次氏は昨年、布袋寅泰の幕張メッセX'mas Eve LIVEにピエロ役で出演。江頭2:50を思わせるアクションで会場を大いに盛り上げた。今作も江頭2:50っぽい振付が多い印象。デフォルメした肉体パフォーマンスにコミカルな味付け。バレエの動きと絡み合う。本人も蛇役で登場、凄まじい舞踊を刻み込んだ。
舞台美術の日比野克彦氏は流石。画用紙で作ったような様々な造形物が天井から吊るされている。様々な形の沢山の紙が貼り付けられたグロテスクな月の造形が素晴らしい。風船をいろんな工夫で効果的に使用。
衣裳のひびのこづえさんのデザインはエロティック。薄手の全身ボディタイツの上に網タイツ状の黒いボディストッキング。
生演奏に合わせてハミングや歌を歌う坂本美雨さん。矢野顕子の娘だけあって高音の伸びが素晴らしい。
「星の王子さま」役のアオイヤマダさんはさかなクンに似ているイメージ。お笑い芸人やギャグ漫画のキャラを思わせるユニークな動きと感情表現。
飛行士役の小㞍健太氏の親近感が湧く人の好さそうな柔和な表情。
バラの花役の酒井はなさんはほぼ全編ルルベ(つま先立ち)、気品高く優雅。
ダンサーの池田美佳さんは長身で手足が長く、皆藤愛子っぽい気品で目立つ。
キツネ役の島地保武氏は動きが鮮やか。
正直、物語が伝わり辛い。自分の望んだ『星の王子さま』ではなかった。やっぱり泣かせて欲しい。夜の砂漠の余りの美しさに立ち尽くしたい。舞踊としても説明口調な気がする。
ジョン王【1月3日夜~1月8日昼、1月22日昼公演中止】
彩の国さいたま芸術劇場
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2022/12/26 (月) ~ 2023/01/22 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
フランスとイギリスの兄弟国同士の戦争と和平の駆け引きを見ながら、まさにいまのロシアとウクライナの戦争が思い浮かぶ。ジョン王(吉原光夫)は最初、領土を一部割譲しても、フランス王(吉田鋼太郎)と和平を結んだ。「みにくい妥協の和平」の方が、「潔い栄光の戦争」より数倍もいいのではないか。シェイクスピア劇の中でもなじみのないものだが、予想以上に面白かった。終盤、「時代の病はあまりにも重い」という言葉をジョン王とソールズベリー伯が、それぞれの思いで口にする。耳に残るセリフだった。
感情も言葉もすべてが現実の何倍にも密度濃く演じられる、スペクタクルでエンターテインメントの舞台。原作にはないだろう俳優たちの歌もよかった。戦争と平和、残虐と良心、死と安らぎ、怒りと恐れ、運命と自由。様々な感情、人生の岐路がたっぷりと演じられる。名舞台だったと思う。見どころがたくさんある。とくに後半の最初、幼いアーサー王子と従者ヒューバート(高橋務)の葛藤は特に迫力あった。助けたアーサーが、逃げようとして墜落して死ぬ。運命の皮肉に唖然とさせられた。
シェイクスピアの比喩の豊かな豪華なセリフも聞きごたえがあった。森羅万象を内包するような、飛躍と変化にとんだセリフ。滑舌、感情の込め方、毅然としたせりふ回しや時には見境をなくした狂乱ぶりなども見事で、セリフが生きていた。
いごっそうと夜のオシノビ
Nana Produce
サンモールスタジオ(東京都)
2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
横山拓也の十年以上も前の若書きの短編二篇をフィルムのタイトルでつないで続けて見せる。70分。
今冬最も寒いと予告されている夜の70ほどの客席は初日から満席、ツボを押さえた横山脚本に寺十吾の演出で、客席は暖かい笑いが続く。映像タイトルで横山の旧作が逆時代順に流れていき、最初のエピソードは「夜のオシノビ」。初期の作品である。
同棲していた女が死んで命日に年忌をすると決めている残された男(寺十吾)の年忌の当日。九年もたてば、来客も少なく女友達(金子さやか)と男の二人だけ。もう来年はできないかも、でも十年だから動員をかけるという女を、思わず男は押し倒してしまう。決然と去る女。で、翌年、誰も来ない十年目の年忌に死んだ女の仕事の付き合いがあったという男(浜谷康幸)が訪ねてくる。この男は実は死んだ女と不倫の関係があったというのだ。詫びに来たという男に、10年もたって、それが何の意味がある?となじる男。間男来訪の行為をめぐっての男同士のやり取りはとても新人とは思えない面白さだ。不倫男が扱っていた商品が売れない生理用品で、それが、今なお棚に残っていて、男は雑な女だったからと思っている、不倫男は思い出のために残っていたと感動する、などという小道具の使い方も、下ネタの使い方も舌を巻くうまさだ。定番の通夜の客ものの設定を年忌に伸ばしている。
後半は「いごっそう」。高知を舞台にした僻村の嫁不足を素材にしたコメディである。いごっそうというのは高知方言で、強情っぱり、というような意味だが、高知のいごっそうは度を超す。時にはそうならざるを得ないことも強情のせいにしてしまう。
嫁の来てがなく40歳前後になった三人の独身者のあこがれは飲み屋・いごっそうの主人(青山勝)を助けてバイトをしているかなえちゃん(青山祥子)。皆それぞれに事情がある上に、町役場で地域振興のために東京でリクルートした職員(泉知東)が単身赴任していて、恒例の村を挙げてのクリスマスパーティの相談をこの飲み屋でやろうと集まった。(この設定うまい)話はややこしくなる。話は登場人物全員をうまく使って進んでいく。全員芝居場があるのでやっていても楽しいだろう。舞台が初日から弾んでいる。観客も乗せられる。
この初期の短編に作には、その後の長編作に生かされているところも多く、めったに上演されないだろうから大いに楽しんでみられた。
寺十吾の演出・出演。この演出家、小劇場つまずきの石の出身だが、今は小劇場から中劇場まで、何でもそつなくこなす。一頃の鈴木勝秀みたいな位置だが、カラーはずいぶん違う。
こういうところにも時代は顔を出す。
龍昇企画 父と暮せば
ストアハウス
上野ストアハウス(東京都)
2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
さすが上演され続けるだけある名作戯曲。
なんて素敵な俳優陣、演出、・・・・完璧です。
個人的には、早くも2023年アワードBEST3にランクイン間違いなしの秀作!!
わが町
東京芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2023/01/25 (水) ~ 2023/02/08 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ソーントン・ワイルダーの1938年作のピューリッツァー賞を受賞した戯曲。
前半2幕では20世紀初頭の何の変哲もない田舎町「グローバーズ・コーナーズ」で起こる何の変哲もない日常が描かれる。休憩後はこの退屈さを昇華させ、何でもない日常の素晴らしさをしみじみと感じさせる。85分+10分休憩+40分。整理番号順入場の自由席、良い席をとるには会場後10分以内に行こう。
前半を普通に演じていたなら私は絶対に熟睡していた自信がある。それくらい何も起こらない。そこを本舞台では様々な演出の試みで観客の興味をひきつけ続ける。わざとらしいところもあって、チッと舌打ちをしたくなるがそれも計算の内だろう。まあそれでも辛いことは辛い。しかし前半を耐え切った人だけが説得力のある後半を楽しむことができるのだ、頑張って行こう。ああでも一番楽しんでいるのは演出家と俳優さん達だと思う。
ところで現代の東京に置き換えた部分もあるというのだが東京タワーなんかで外見的には分かるのだが人々の営みは全く東京を感じさせなかった。ここは正直全然分かりません…。それに失われた価値観満載なので現代とは相性が悪いんじゃないかなあ。
兼光ほのかさんが広瀬すず並みにきりりとした美少女で目を奪われた。最後の方の少し力を込めたセリフの響きも美しい。
チラシの図柄は完全にミスリードだ。これじゃあまるでハードボイルド。その狙いも読んだのだが考えすぎだと思う。