Pickaroon! -ピカルーン-
壱劇屋
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
キューちゃんは僕を探さない
projecttiyo
元映画館(東京都)
2023/06/21 (水) ~ 2023/06/25 (日)公演終了
キューちゃんは僕を探さない
projecttiyo
元映画館(東京都)
2023/06/21 (水) ~ 2023/06/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/06/23 (金) 13:00
CoRichに載っていたチラシのデザインが斬新で、良い意味で演劇の雰囲気じゃなくて、どちらかと言うと実験映画や写真美術という感じに惹かれた。また、あらすじに当たるところには、詩的に文章が書かれていて、どんな内容なのか気になり、元映画館というのも引っかかるところがあったので、とても期待して、実際に観に行った。
主人公のひろは、自分の祖母に対して屈折した感情を抱いていて、その原因は生前あまり構ってもらえないどころか、祖母にかなり厳しく指導され、突き放されて無視され、ネグレクトになったのを彷彿させ、祖母の支配から抜け出せず、解放されたいがために友人であるあい子、太郎と祖母の家の中にあるピアノを壊し、火を付ける。しかし、壊れ燃え上がるピアノが消え、そのピアノが2足歩行で歩くピアノの赤ちゃんとなり、天からピアノの赤ちゃんの見守り役として塚井がどこからともなくやって来たことにより、祖母との生前の関わりを吹っ切れるどころか、むしろ深く関わらざる負えなくなり、そのピアノの赤ちゃんに「キューちゃん」と名付け、みんなで育てることにするが、生前の祖母とのピアノを通したトラウマがキューちゃんを見るたびに呼び起こされ葛藤し、祖母の呪縛に悩まされ、一人で抱え込もうとし、友人たちとの溝も深まっていき、どんどん孤独になっていく、ひろの人間らしさや自分探し、一歩進もうとするが、祖母とのことが頭を離れずなかなか前へ進むことができない、そのもやもやした感じに、途中イライラさせられつつも共感できた。
一方の主人公、ピアノの赤ちゃんから少女へ急速に成長していくキューちゃんは、純粋無垢で、言葉を覚えたり、算数や英語の上達も早いが、ひろの友人たちとをも狂わせていく、本人も気付かない魔性さを秘めており、ひろにとっては、唯一最後まで慰め、諦めずに一緒にいて、元気付けてくれる存在でもあるキューちゃんだが、このままでは、キューちゃんの影響によって世界が崩壊しかねない状況で、ピアノの少女人間体のキューちゃんを壊すしか世界を元に戻せない状況になって、決断に悩むひろと、その究極の状況において、キューちゃん自身が壊されるのに、それを承知のうえで、おおらかに、のほほんとし、ひろに笑いかけ、優しく語りかけ、一緒に踊る場面に至っては、何とも言えずやるせない思いに駆られ、感動し、思わず涙が出た。
それに究極の選択の場において、仮にその行為で世界が元に戻るとしても、自分を犠牲にすることをそうやすやすとはできないと思うので、キューちゃんがにこやかに自分が犠牲になることを了承したあり方に、関心してしまった。
ピアノの少女になったキューちゃんとひろが最後のほうの場面で、キューちゃんが結婚式に着る白のドレスを着て、ひろと手を握って一条の光が放たれる開いたドアのほうに向かって仲睦まじく、しづしづと歩いてく姿は、ピアノの少女キューちゃんの人間体としての最後をイメージシーン風に幻想的に描いてるとも取れるし、ピアノの少女と人間のひろとだって、プラトニックな純愛は成立し、成就できるんだとも解釈できるのだが、いずれにしろ感慨深かった。
劇中使われた音楽や音響、照明の的確さや実験性、劇内で使われる言葉の端々が詩的で、絶妙な間や文芸作品のようにゆったりと、また情感豊かに湿り気がある、それらが見事にマッチしていて心地よく、引き込まれた。
ファンタジーなのに、そこはかとなくところどころ現実味があったり、社会問題がさり気なく練り込まれているように感じ、深く考えさせられた。
元映画館という特性にあった、あんまり本編の劇には直接関係のない実験性に富んだ映像が時々流れているのも、良かった。
劇の後のトークショーでは、脚本家、演出家の女性それぞれの静かな対話の中で、お互いの美的感覚やここでしか聞けない裏話、苦労話なども聞けて、ためになることも結構ある気がしたので、良かった。
Pickaroon! -ピカルーン-
壱劇屋
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
#ピカルーン2023 特に集団の殺陣シーンは圧巻でした。ぜひ見て欲しいのだが一列目でなければS席は薦めない。わりと大事なシーンが見えない危険が高いから。少しでも近くで見たい勢はもうチケット買っているだろうからネガティブな情報ですがあえてあげときます。あと、大野さんが異常にカッコよかったので多分主役です
瀬戸内の小さな蟲使い
桃尻犬
OFF OFFシアター(東京都)
2023/06/21 (水) ~ 2023/06/28 (水)公演終了
瀬戸内の小さな蟲使い
桃尻犬
OFF OFFシアター(東京都)
2023/06/21 (水) ~ 2023/06/28 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
下北沢駅前の劇場。迷うことなく一直線。
関西弁と気取らないやり取りが面白かった。
それぞれの立場で放つ会話は今の自分ならどうする?と考えながら観てました。
次の公演も是非とも観たい。
その前にもう一度、千秋楽までに観たい。
パラサイト【6月21日昼~24日公演中止】
Bunkamura
THEATER MILANO-Za(東京都)
2023/06/05 (月) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
青春の会 第四回公演「熱海殺人事件」
ゴツプロ!
新宿シアタートップス(東京都)
2023/06/20 (火) ~ 2023/06/25 (日)公演終了
実演鑑賞
いろいろな演出が詰め込まれていて、初めての方も笑って楽しめる作品だと思います。
ルッキズム完全無視の笑いについて来れない方は遠慮した方がいいです。
ある馬の物語
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2023/06/21 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
第一幕75分休憩20分第二幕50分。
最前列はF列。
ステージを大きく使っていて俳優は通路にもどんどん現れる。建築現場の作業員達がおもむろにトルストイの古典を始めるのは『ジーザス・クライスト・スーパースター』、その後の展開は馬版『キャッツ』を思わせる。
サックス4人組が奥でジャズり続ける。ソプラノ小森慶子さん、アルト、ハラナツコさん、テナー村上大輔氏、バリトン上原弘子さん。
小宮孝泰氏がこんなに歌が上手いとは。
小西遼生氏はリアル「紫のバラの人」、若き川崎麻世の風格。黒がよく似合う。
元宝塚雪組トップスター、音月桂さんは流石のヒロイン。細かいフランス語の演技で会場を笑わせる。
『さらば箱舟』で主演だった小林風花さんはターン連発、ぱるるっぽかった。
長く伸ばした髪を盛り上げて馬のたてがみを表現。顔のペイントで模様を表現。ハーネスとワイヤーを素早く装着してのフライング・ワイヤー・アクションを多用。あっと驚く程のスピード。
主演の成河(ソンハ)氏の凄まじさ。高額チケットを購入する価値がある役者。観れば観る程に評価が上がる。プロレスラーのような運動量。野生動物か。余りに凄すぎて言葉が出て来ない。彼の代役をやれと言われたら、殆どの俳優は震え上がると思う。化け物。
老いた馬から若い馬へと時は遡る。囲んだ演者達が髪型を整え、服を脱がすと成河氏は精悍な若馬に。纏っている空気がガラリと変わる。
ある老いぼれた馬、ホルストメール(成河氏)が子供時代に仲が良かった牝馬(音月桂さん)と再会して、半生を語り出す。血統書付きの名馬として生まれたが、まだら模様(ブチ)だった為に嫌われた。ある時、公爵(別所哲也氏)が馬を買いに来て、一目で彼の素質を見抜く。
岡田真澄ばりの貴族、別所哲也氏の登場からどーんと面白くなる。それまではちょっと停滞気味。そこからラストまでは一直線。第一部のラストなんて鮮烈。
成河氏の馬を見逃してはならない。
3RDEYE〜自動運転車の中の死体〜
劇団Lacrimosa
SPACE9(大阪府)
2023/05/26 (金) ~ 2023/05/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
〈チームScience Fiction〉観劇。
アンドロイドが人の仕事を奪い、AIが人を監視する0.1秒監視社会。
自動運転車内の密室での事件?!を通して透けてくる「人間らしさ」とは?
谷屋俊輔&近澤ゆうきさんの、息あったコンビ、良かった。
黄昏ワルツ
くじら企画
ウイングフィールド(大阪府)
2023/05/26 (金) ~ 2023/05/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
人生に躓き、浮浪者となった3人。
寂しいし、未練もある。
そして哀しく、黄昏つつも、逞しい!
『己達の為の、
己達の手による、
己達の応援歌』
3人を観てると、自分の悩みが小さく思えて、元気を貰えた。
25年前のオリジナルキャストが大車輪のご活躍。
凄かった。
愉しい時間をありがとう♪
ヴィクトリア
シス・カンパニー
スパイラルホール(東京都)
2023/06/24 (土) ~ 2023/06/30 (金)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/06/25 (日) 14:00
ベルイマンの作品を大竹しのぶ一人芝居で送る。大竹らしい舞台。67分。
白を基調とした舞台に、白い衣装で大竹が横たわる形でオープニング、43歳のマダムが語る現在と過去の回想、…、かと思うと、後半はピアニスト,娼婦,精神病者、と人格が変わる。ライティング等を変えてはいるが、一瞬で人格が変わるあたりは大竹の見事な部分で、少女から初老までの幅のある女性像を描く様も凄い。ただベルイマンなので(っていうのもどうかと思うが)、分かりやすい物語ではないし、正解があるわけでもなさそうな気がする。
ファミリーシアター『へんてこうじょう』
新開地アートひろば
新開地アートひろば(兵庫県)
2023/05/27 (土) ~ 2023/05/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
初回観劇。
前回の世田谷区芸術アワード受賞作から一転、お子様向けの、笑いが絶えないファミリーシアター·工場見学、十分大人も子供も楽しめる内容。
愉しい時間を過ごせた。
神戸アートビレッジKAVC改め、リニューアルした新開地アートひろばに初上陸。
楽しさ満載でした。
追伸、拝見する1~2週間前位まで「ヘンテコ城」と勘違いしてました。「ヘンテ工場」な感じだったんですね。
ものもの
劇団☆kocho
吹田市文化会館 メイシアター・小ホール(大阪府)
2023/05/26 (金) ~ 2023/05/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
初日観劇。
必死に生きる人々を暖かく見守る地の神。疑う事を知らぬ神の使いと人の欲、そして物の怪の封印された過去…
美麗で聞き応えある歌、優美な舞、しっかりした殺陣、見所多数、哀しく切ない和風ファンタジーを楽しく拝見できた。
面白かった
ネット配信リーディング 黄昏ワルツ
くじら企画
仮想劇場ウイングフィールド(大阪府)
2023/05/10 (水) ~ 2023/05/28 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
25年前の旗揚げ公演オリジナルキャストによる生芝居を拝見する前に…
新キャストで贈る「シン・クジラ計画」の無料配信リーディングを拝見。
これで無料は素晴らしすぎる!
人生に躓いた黄昏た3人の哀愁漂う
『己達の為の
己達の手による
己達の応援歌』
メチャクチャ良かった。
無料公演、最高!
ありがとうございました。
追伸、生芝居も良かった。
それはまた、そちらの方でコメントします。
舞台「下町のショーガール」
URAZARU
萬劇場(東京都)
2023/06/21 (水) ~ 2023/06/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
チケットプレゼントが当たって観劇しました。
劇団、講演の予備知識無しで観たのですが
ムダなアドリブ、うちわネタなど無く
作り込まれた舞台で素晴らしかったです。
今後もチェックしたい劇団となりました。
青春の会 第四回公演「熱海殺人事件」
ゴツプロ!
新宿シアタートップス(東京都)
2023/06/20 (火) ~ 2023/06/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
熱海殺人事件を初めて見ました。
ですので、他の公演と比較して、どうこうとは言えないのですが、良くも悪くも熱い作品という印象でした。
あなたが遺してくれたから…
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2023/06/21 (水) ~ 2023/06/26 (月)公演終了
瀬戸内の小さな蟲使い
桃尻犬
OFF OFFシアター(東京都)
2023/06/21 (水) ~ 2023/06/28 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
シンプルな舞台上なのに何故かフリーフォールに見えるのが凄い!
蟲使いだからなのか台詞内に何度も「虫」に関連した言葉が出てくる度にニヤニヤしてしまいました。
とても面白かったです。
あなたが遺してくれたから…
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2023/06/21 (水) ~ 2023/06/26 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/06/25 (日) 17:00
A班鑑賞。「俺の娘に何するんだ!」のシーンと、終盤のラストシーンに、目から涙が溢れ出て頬をつたいました。新作、今回も素敵な物語をありがとうございます。 #あな遺 #TST2023