最新の観てきた!クチコミ一覧

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デラシネ

デラシネ

鵺的(ぬえてき)

新宿シアタートップス(東京都)

2023/03/06 (月) ~ 2023/03/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

役者たちの演技はとても良かった。観る人を選ぶ作品かもしれない。もうすこし考えたい。

デラシネ

デラシネ

鵺的(ぬえてき)

新宿シアタートップス(東京都)

2023/03/06 (月) ~ 2023/03/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鵺的の芝居は思い込みの激しい程面白くできあがるのだが、この作品は、業界内輪話としては、中村ノブアキのように陽性ではなく、陰気な告発調で、中身も今までにも言われていたことで今更舞台で見ても気が滅入るばかりだ。
すっかり創造力を失ったヒットメーカーが、周囲の才能をパワハラ・セクハラで食い尽くして生き延びる、という話はテレビ・シナリオ業界ばかりで無く、商業芸術(とまでは行かない広告なども含め)の世界にはよくある話で、おおっぴらに語られなくなった今でも、その産業システムの中に内在しているのだから、どこにでもある。他の業界にもあるだろう。
そこでなにか新しい生き方を生きる人物でも描き切れていれば、面白くなるのだが、(現実に泳ぎ切った人はこれまたいくらでもいる)ここは、昭和のパターンを一歩も出ていない。エピソードも主演女優が勝手なことを言うとか、ロケハンと称してセクハラとか、一家のホームドラマとか、昔の週刊誌、噂の真相並では迫力に欠ける。
似たことは今でもあるだろうが、才能が埋もれる確率は非常に低い。今は周囲が放っておかないし、周囲も商売なのだからそれなりに真剣なのだ。
主演の佐藤弘幸をはじめ女優陣も一本調子なのもうまくない。なんとかつじつまを合わせるのはうまい寺十吾を今回は手がつきた。これで「デラシネ」と言われても気取り損ねたという感じだ。



幽霊塔と私と乱歩の話

幽霊塔と私と乱歩の話

木村美月の企画

小劇場 楽園(東京都)

2023/03/01 (水) ~ 2023/03/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/03/02 (木) 19:30

 かつての奇妙な縁の宮地一郎、駒込いちこ、清掃員大月春吉とともに権正さとみは幽霊塔に入っていき、不可思議で不安と恐怖、そして途中から江戸川乱歩の孫の?江戸豊も加わって、物語の前半から中盤にかけてはごく平凡でありきたりな若者の屈折した青春群像劇劇で、劇のタイトルと、主演の女優さんの個性的な雰囲気や独特な喋り方とは裏腹に全然期待はずれだったのが、一気に乱歩的な世界観と現実が交錯してきて、劇世界にいつの間にか引き込まれていた。

 特に幽霊塔内で主人公も含め、それぞれの登場人物が仲間とはぐれ、自分の過去が立ち現れてくるという自分との闘いであり、そして少し不思議な場面でもあるが、非常に現代において、ふと立ち止まって考えることの大切さを感じた。

カミサマの恋

カミサマの恋

ことのはbox

萬劇場(東京都)

2023/03/01 (水) ~ 2023/03/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「お前さんの言うことはもっともだ」カミサマは相手の話を否定しません。話を聞いてもらう時共感してもらえたらいいですよね。イタコのような力もあるようです。
愚痴のような話から、これからの人生まで。
いかにも田舎の家という作りのセットもよかったです。
脚本ですが、これは他の地方の人にもわかるくらいの易しい津軽弁にしてあるのかなと思いました。

ペリクリーズ

ペリクリーズ

演劇集団円

シアターX(東京都)

2023/03/01 (水) ~ 2023/03/08 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

シェイクスピアのセリフのきらめき、嵐や女郎屋をイマジネーションで現出する野田秀樹的見立て表現、ギリシア劇にもとづく波乱万丈と壮大なハッピーエンド。これらが結合した出色の舞台だった。
特に船が嵐に翻弄される、演劇ワークショップ的ダイナミックな動きは抜群。またペリクリーズ(石原由宇)が娘(古賀ありさ)と再会した時の、信じられないけど信じたい、信じたいけど信じられないという行きつ戻りつを誇張しつつ、最後の歓喜の涙に至るシークエンスは見事だった。

話は荒唐無稽だが、それを神々しいまでのドラマにして、見ていて目頭が熱くなった。若い中屋敷法仁の大胆な上演台本・演出の成功である。2時間20分(休憩15分)。語り手(藤田宗久)もよかった。

マギーの博物館

マギーの博物館

劇団俳小

サンモールスタジオ(東京都)

2023/03/03 (金) ~ 2023/03/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

貧しい海辺の炭鉱の町の話ということで気が重くなっていたのでしたが、思っていたほど暗くなくてよかったです。マギーは食堂?にお茶飲みに行けていたし、生きる気力を失っているというお母さんも、何か遊びに出かけられていたようだし。しかし仕事が無いらしいとはいえ、たまに臨時の仕事しかしないニールってどうなの?バグパイプが上手で優しいし、なかなか面白い人物みたいだけど私には疑問でした。
貧しさに負けて飲んだくれてるような人がいなくて(少なくともこの家族には)、みんな気丈に生きている姿がよかったです。
でも、チーチコフが弟役って、いくら舞台とはいえ老けすぎて無いですか?

Don't freak out

Don't freak out

ナイロン100℃

ザ・スズナリ(東京都)

2023/02/24 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

歪んだ人物たちの濃密な関係が、ユーモアをたたえつつホラーな展開へ進んでいく。ダークな芝居を得意とするケラの本領発揮。狭いザ・スズナリの舞台を、通常よりも桟敷席、ミニ椅子席まで作って客席を増やし、一層奥行きを狭くしていた。その狭い舞台に、女中部屋のセットをしっかり建て、奥の窓の向こうに屋外の演技スペースと、奥の上部に地下の監禁部屋をつくる。人間関係と同様にきわめて密度の濃いセット。ザ・スズナリであんなに作りこんだセットは初めて見た。

松永玲子の妹あめと村岡希美の姉くもの女中姉妹に、一家の主で監禁されている清太郎(ミノスケ)、今は主人になった次男(岩谷健司)、奥様(安澤千草)、お嬢様(松本まりか)、おぼっちゃま(新谷真弓)に、大奥様(祖母)の吉増裕士の一族。次男は大奥様の言いなりで、奥様は邪険にされる。大奥様がお坊ちゃまが学校でいじめられてることを見抜き、「本当のことをお云い」とステッキでせっかんする場面は迫力あった。そして「復讐するのよ、それだけ覚えておけばいい」と。これが伏線となってひたひたとダークな結末へと転がっていく。
妹あめの婚約者だった鏡と葬儀屋の傀儡(くぐつ)の二役の入江雅人、田舎警官のカブラギ(藤田秀世)もよかった。

全員おしろいを濃く塗り、目じりにくまを作る濃いメイクで、虚構の芝居の雰囲気を醸していた。その虚構(怨念と物語)の物語のリアリティーがさえていた。
2時間20分の休憩なし。でも、ちょうど疲れたころにブレイクタイムとばかり、全員で歌う幕間が二度ある。二回目のブレイクの後は、怒涛の悲劇の連続で、疲れも吹き飛んだ。

ネタバレBOX

坊ちゃんをいじめていた子たちが行方不明だという教師の話、外に出られないはずの清太郎が外で子供を作っていたという告発など、謎をちりばめながら、それを無残な悲劇へと回収していく。面白い展開だった。
マギーの博物館

マギーの博物館

劇団俳小

サンモールスタジオ(東京都)

2023/03/03 (金) ~ 2023/03/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

演技(表情)、舞台美術、照明、音響どれも素晴らしく、しっかりとこの壮絶な闘い(貧困との闘い)を描いていた
貧困の悲しさで胸がいっぱいになる
「聖なる日」のディジュリドゥの音色に対し今回はバグパイプが通奏低音
ともかく息つく余裕もなく見入った2時間15分
加賀谷崇文と小池のぞみは大男とチビという原作にピッタリの配役
4人ともよく声が通っていた
そしてしゃべれぬおじいちゃんの大久保たかひろが木片をたたいて意思表示をする様が実に良く表現されていた

狼なキミとエンドレスな魔女

狼なキミとエンドレスな魔女

劇団1mg

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2023/03/08 (水) ~ 2023/03/12 (日)公演終了

満足度★★

控え目に言っても面白くないというか、なにこれ感満載
ステタイをパクったような演出や、コロナをもじったようなストーリーは頂けない…
極めつけはスタートが30分以上遅れ、制作の陳腐さが露呈
全ての回を観てきたが、最低の出来だと思う
Wコール当たり前の劇団が、シングルコールからもわかると思います
この内容でこの値段は…😢
過去公演を見直した方が良いと思う
次回からは優先順位を…

マギーの博物館

マギーの博物館

劇団俳小

サンモールスタジオ(東京都)

2023/03/03 (金) ~ 2023/03/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

開幕から滅茶苦茶面白い。
1947年カナダの東海岸、ケープ・ブレトン島にある炭鉱町グレース・ベイ。スコットランド移民のアイデンティティはケルト語。バグパイプで奏でる曲はスコットランド民謡。『テルーの唄』に似たメロディーがメイン、元々谷山浩子がケルト音楽をイメージして作ったのであろう。

「洟ッ垂れ」と呼ばれ、誰にも相手にされないチビのマギー(小池のぞみさん)が今日も独りダイナーで時間を潰している。そこに現れたのは戦争帰りの大男ニール(加賀谷崇文氏)、デカい荷物を抱えて。「この席いいかい。」と相席になり、ポテトとティーを奢ってくれる。警戒するマギーの前でニールはバグパイプを取り出して組み立てると、大音量で吹き鳴らす。店主に怒鳴られ叩き出されるニール。

こんな出会いから物語は転がり出す。『俺たちに明日はない』のオープニング、歌の歌詞のような出だしが心地良い。

マギーの暮らす狭い掘っ立て小屋では、塵肺で寝たきりの口のきけない祖父(大久保たかひろ氏)、ビンゴだけが楽しみの母(荒井晃恵さん)、独り一家を支えて炭鉱で働く弟(大川原直太氏)が。弟は労働組合の力で炭鉱夫の待遇改善を目指している。マギーに惚れたニールは毎日通ってバグパイプを吹き鳴らす。

ロバート秋山風味の布袋寅泰、加賀谷崇文氏がカッコイイ。一本気で無頼、プライドが高く強い信念を持っている。
小池のぞみさんの揺れる女心、亡き兄への今も変わらぬ畏敬の念。
大川原直太氏は潮健児や高並功の若い頃を思わせるアクの強さ。
大久保たかひろ氏はいいキャラ設定、ガンガン木片を叩いて人を呼ぶ。
荒井晃恵さんが床を雑巾で拭く様子が印象に残る。

貧しい惨めな暮らしの中で人々の考えは揺れ動く。
一番の名シーンは湾に死にかけた鯨が打ち上げられる。酔っ払った住民共はおどけてふざけ合い小便をかけ痛めつけて遊ぶ。それにキレた弟は独り止めに入ろうとする。弟を宥めるニール。「あいつら何人いると思ってるんだ?それにたかが鯨じゃないか。」弟は怒鳴り返す。「それを言うならば俺はたかが炭鉱夫だ!何とか生き延びる為に必死になっている奴を助けることに理由なんかいるものか!」それを聞いたニールもはっとなり、二人で多勢に殴りかかっていく。

何も持たない弱者達が手を伸ばすべきものは過去の栄光か?闘争の果ての未来か?

ネタバレBOX

年齢設定が見た目で判り辛い。なんか配役に無理がある。
ニールには軍で稼いだ金があり海辺に家を建てるのだが、それまでの無一文の生活の理由が分からない。
中盤から話が停滞してプロレタリア文学みたいになっていく。掘っ立て小屋のセットのままではどうしても物語がうねらない。登場人物も少なすぎる。重要な絵で見せるべきシーンをト書きで済ませてしまっている。弟の恋人はいるだろう。

クライマックスに大規模な賃上げストライキを弟が組織して闘うのだが、ナレーションのみ。
どうもこの話の見せ方を間違えている。あくまでもマギーが主人公で彼女のラストの発狂まで繋がる心の揺れにフォーカスしていかないと。
愛する夫や弟、祖父の遺体を解体してホルマリン漬けにしてまでこの世に残したいと思った狂気。虫けらのように踏み潰された彼等の存在をいつまでも博物館に飾ってあげたいとの願い。それが伝わらない。
マギーの博物館

マギーの博物館

劇団俳小

サンモールスタジオ(東京都)

2023/03/03 (金) ~ 2023/03/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

結構話の背景が重たいですが、役者の演技力もあって、観やすかったです。
マギー役の小池のぞみさん、可愛らしくもあり力強さもあって良かったです。

ペリクリーズ

ペリクリーズ

演劇集団円

シアターX(東京都)

2023/03/01 (水) ~ 2023/03/08 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

もともと吟遊詩人の作品が元ネタになっていると言うから、日本で言えば、平家物語みたいなもの、歌舞伎で言えば義経千本桜のようなものか。
これだけご都合主義を並べられると、呆れてみているしかないが、いままでは安西徹雄先生に習って、とにかく、ロマンス劇なりに筋道をつけようとしていたが、先生ご逝去で、今回は若い中屋敷法仁の演出。これがなかなか良い。
本音を言えば、かつて彼の劇団柿食う虫で、女体シェイクスピア(だったか?)というシリーズをやっていて、一つ二つ見て、あまりのことにその後はこの劇団も演出作品も気をつけて見てはいなかった。ほぼ十年ぶりに見たわけだが、この間にものの見方も演出技術も老練のうるさ型もいそうな円の役者の手なずけ方もすっかりうまくなって、快調である。
学者の方に聞いてみないとよくわからないが(聞けばたちどころに教えてくれると思うが)この作品のシェイクスピア作品の中では異質の吟遊詩人的街頭演劇の特質をよく捕まえている。つまり、つまらないところは全部語りに任せて、その場が面白ければ良いのである。
例えば、舞台はモノカラーの机二つと椅子十脚(少し数は違うかもしれない)だけで、出演者が振り付けで自在に動かして場を作る。ここが、ダンスとも、コンテンポラリーとも、ただの説明ともつかぬ形でさまざまな音楽に乗って場を作るのがうまい。特筆したいのは、そのテンポが演劇をしっかりベースにしていることで、今までのこう言う舞台にありがちのドラマの全体の中身やテンポをダンスや音楽で崩すと言うことがない。振り付けも、さして難しいものはないが、俳優が一糸乱れず演じられるレベルでまとめている。海上(波と難破)も町もよく出来ている。
ほとんど安西演出は踏襲していないが、安西演出で覚えているところが一つだけあった。芝公園の中にあった朝日放送のホールでの初演。死んだはずの妻が生き返るところ、
安西演出はずっと、舞台に何気なく放り出してあったズタ袋が突然動いて、中から生き返った妻が現れる。観客はぎょっとするし、受けもした。五十年も前の話だから他のところは忘れてしまったが、ここだけは鮮やかだったので覚えている、安西先生もキワモノであることは知っていたのだ。

刑事ボロネの奇々怪々な考察

刑事ボロネの奇々怪々な考察

劇団ガラパゴス

SPACE AVAILABLE 浅草橋(東京都)

2023/02/24 (金) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

粗削りな部分が多かった。

The Reed

The Reed

犬猫会

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2023/03/03 (金) ~ 2023/03/08 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

生産による結果で
不幸が生ずるから
産みを止めようとする話を主軸に
さまざまな会話を重ねて
プロローグからエピローグまで
主人公をメインにして
ファンタジーにまとめた作品かしら

何か
もや〜っとした感じが
付き纏ってたかなぁ と感想

劇場下に
犬猫のオアシスという
コミュニケーションルームがあり
なんとなく文化祭みたいにも思えたっす

ネタバレBOX

生産する事が矢を射る事で
放たれた矢が人を倒し
不幸を生ずる事を表現したりと
理解が及ぶシーンの積み重ねなのだが
全体的に心に響かなかったかなぁ

不幸を生む事を否定した男に
連鎖を断ち切り生産をやめさせるため
元である泉の流れを止めさせるようするが
主人公は生み出すものは
不幸だけではないと
生産を止める事はしなかったのでした

僕と私の奇妙な文通-演人的短編集-

僕と私の奇妙な文通-演人的短編集-

演人の夜

シアターシャイン(東京都)

2023/03/02 (木) ~ 2023/03/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

演人の夜の新たな歴史の1歩を見届けました。
人の心をえぐった作品ではなく、温かい気持ちで劇場を後に出来ました。

金子さんの作風の幅の広さに驚きましたし、キャストの皆さんもとても魅力的でした。

ネタバレBOX

「ここは私の特等席」は少しの演人の夜要素を入れつつも最後の最後で報われる構成。
演人の夜の歴史があったからこの結末に驚かされたのだと思うと、旗揚げから9年間の金子さんの努力は決して無駄ではなかったのだと思う。

辛いことも苦しいことも、全ての結晶がこの短編集に詰まっていたのだと思い、物語以外の部分でも涙が止まらなくなりました。

素敵な時間をありがとうございました。
The Reed

The Reed

犬猫会

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2023/03/03 (金) ~ 2023/03/08 (水)公演終了

実演鑑賞

良い舞台だったと思います。

The Reed

The Reed

犬猫会

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2023/03/03 (金) ~ 2023/03/08 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

生まれる前の世界という観点は面白い。
神話を思わせる不思議な舞台でした。
大道具、小道具さらに客席まで使った演出は効果を引き出しよかったです。
ただ、現世に送り出さない方が良いということに繋がるようなものが感じられなかったのは残念。

普遍的な理想

普遍的な理想

劇団 狼煙組

アルネ543(東京都)

2023/03/03 (金) ~ 2023/03/05 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2023/03/05 (日) 17:30

価格3,500円

等身大の芝居ということで、その通りなのかなと思う。感情を揺さぶるというタイプの芝居ではないが、それが狙いなのであろう

ネタバレBOX

主人公はリア充度高めで、感情移入はしにくい
デラシネ

デラシネ

鵺的(ぬえてき)

新宿シアタートップス(東京都)

2023/03/06 (月) ~ 2023/03/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/03/06 (月) 19:00

ダークな作風で知られる本ユニットだが、本作は「やられた」感がいっぱいだった。観るべし!!!(3分押し)110分。
 ドラマ作家・飛鳥井(佐瀬弘幸)の家に新たな弟子の美琴(木下愛華)がやってきて、ベテラン弟子の酒匂(よみやまあゆみ)や田邉(高橋恭子)へのパワハラ,セクハラに驚くものの、指示に従って働くようになる。マネージャーの前田(田中千佳子),TV局の野田(川田希)や若手の弟子の市原(小崎愛美理)へも高圧的に対する飛鳥井だが、女優の三津田(堤千穂)や妻(米内山陽子),娘(未浜杏梨)には甘い。ハラスメントは、酒匂の独立を巡って新たな局面を迎えるが…、というような物語。自身もTVアニメの脚本家である高木が、部分的にはリアルな物語かも、と思わせる展開を書くが、さすがにこれほどのハラスメントは今の時代にはないだろう、…、と思わせておいて、ある意味で落ち着いた終局に向かう。10人の女性のキャラクターを描き分け、物語的にも興味深く、時折笑いも起きる舞台だが、とにかくハラスメント場面が強烈で、途中で帰った客がいたのも事実。それでもこういった時代にはこういった作品もありうる、という点で、ギリギリのエンターテインメントになっていたように思う。星10個くらい付けたい。
 個人的にはチタキヨの作・演出を担当する米内山の演技は初めて観て、やるもんだなぁ…、と思った。チタキヨの4人が揃ったところを久々に観たが、顔見知りの(ベテラン?)役者ばかりの中で、若手と言える未浜と木下の健闘は評価に値する。しかし男1人でハラスメントをし続ける佐瀬は、メンタルも心配になるくらいのレベルだった。

デラシネ

デラシネ

鵺的(ぬえてき)

新宿シアタートップス(東京都)

2023/03/06 (月) ~ 2023/03/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

段々面白くなっていきそうで、結局そのまま揚力が足らず失速してしまった。 
扱うモチーフも古すぎた感が否めない。

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