明日葉の庭
ことのはbox
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2023/10/19 (木) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
春の遺伝子
テノヒラサイズ
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2023/10/20 (金) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/10/21 (土)
とっても良かったです。脚本の良さに加えて、役者さんのレベルも高かったです。いつもはコメディをメインに公演されているようなので、そちらも観てみたくなりました。というわけで、お気に入りの劇団になりました。
明日葉の庭
ことのはbox
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2023/10/19 (木) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
中高年女性向けのシェアハウスで共同生活をすることになった女性の過去と今後、これからの生き方を見つめた人間ドラマ。入居にあたって過去は詮索しないといったルールはいつの間にか無くなり、それぞれの人生を語り出す。
公演は、説明にある「高齢化社会を生き抜くため、新しいコミュニティのあり方を模索する人々を描いたヒューマンコメディ」であるが、同時に今でも蔓延っているであろう男女の意識の違い 桎梏も描く。勿論 小さな島における地元住民とのトラブルもあるが、そこは あまり掘り下げない。あくまで明日葉に<明日を生きる>といった意を込めた思いを中心に描いている。人の温かさ優しさ、そして地元(島)の人たちの素朴さ、そんな人間愛に溢れた作品である。
ただ、少し気になったことが…。
(上演時間1時間30分 途中休憩なし)【team箱】10.23追記
DOLL 全公演終了しました、ご来場ありがとうございました!
KUROGOKU
王子小劇場(東京都)
2023/10/18 (水) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/10/20 (金) 19:00
「teamL」を観た。初見のユニット。如月小春1983年の戯曲を2度目の上演だと言う。よくできている。102分。
いろいろなところで何回も上演されている如月の代表作の一つらしいが、観たのは初めて。女子中学生の集団自殺という実話ベースの物語らしいが、それを寄宿制の高校生の物語として構成する。同ユニットで2度目の上演だと言うが、手慣れた感じもあって丁寧な作りになっているし、女子高校生を演じた5人が本当に巧く「ジョシコーセー」を演じていた。ちょっと残念なのは、5人の女子高校生たちが抱える「もどかしさ」が浮き上がってこない感じがするのだが、そういうことではないのだろうか。
ダブルキャストながら両方に出る役者もいるのだが、それが同じ役ではないことが分かり、もう1チームも観てみたいのだが、残念なことにコマが足りない。
明日葉の庭
ことのはbox
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2023/10/19 (木) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
自己主張が強かったり、ルールを守らなかったりと、なかなか集団生活はうまくいかない、癖のある人たちが繰り広げる、と個性の強い人の集まりでしたが、人情味あふれる内容で、心打たれました。
DOLL 全公演終了しました、ご来場ありがとうございました!
KUROGOKU
王子小劇場(東京都)
2023/10/18 (水) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
〈team L〉
流石に打ちのめされた。
1982年12月24日夜7時10分、横浜市の女子中学三年生3人が磯子駅近くのビルから次々と飛び降り自殺をした。ごく普通の明るい子達、全く理由も分からず。
遡って1977年6月25日夕方、愛知県の五条川で同じく中学三年生3人が手を繋いで川へ飛び込んだ。二人溺死。
今作は1983年初演。これらの事件の真相を如月小春さんなりに解き明かしてみせたもの。
尾崎豊のデビューは1983年12月、時代はまだ見ぬ新しい価値観を欲していた。
聖子ちゃんカットの平均的少女は松井愛民 (あみん)さん。ニコニコ誰とも何となく付き合える。
ガリ勉優等生は藤山ももこさん。医師になる使命感が強い。
マイルドヤンキーは柊みさ都さん。独りで在ることをを凝視する人生観。
幼児性の強い甘えん坊は石田梨乃さん。リアル。
委員長的責任感の元山日菜子さん。水トちゃんっぽい。
この5人が私立高校の寄宿舎で同部屋で暮らした一年間を、事件後の大人達が調査する。彼女達に一体何があったのかを。
この作品は今の女子中高生にこそ観せるべき。
一体自分達をずっと苦しめ続けているものの正体は何なのだろう?言語化出来ずずっと感じてきたもの。どうも何かが決定的におかしい。
「あ、海が白くなってきた!」
是非観に行って頂きたい。
明日葉の庭
ことのはbox
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2023/10/19 (木) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
明日葉の庭
ことのはbox
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2023/10/19 (木) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/10/20 (金) 19:00
座席1階
本日、19:00から上演チーム箱による明日葉の庭みてきました。
主演の勝島 乙江さん素敵で、演技も素晴らしく
魅了されます。
感想はと言うと。
笑いあり涙あり、先の人生を考えたりと。
なんだろう?例えるなら山田洋次作品を観てる様な舞台で、自分の中では特別な作品の1つとして残りそうです。
良い週末を過ごせそうな気持ちになりました。
是非、おすすめです!
アカシアの雨が降る時
サードステージ
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2023/10/14 (土) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鴻上尚史作品は大人数というイメージがあるので3人芝居というのは珍しく感じる
自分の知る範囲では「トランス」だけれどそれとも全く違った柔らかい雰囲気であったのも意外
3世代3人の役者さんそれぞれの持ち味がしっかり活かされないと成立しない内容だけあって、そこはちゃんと押さえられておられる
心だけ女学生に戻ってしまったお祖母さん(竹下景子さん)とその妄想に寄り添おうとする孫(鈴木福くん)の姿が何とも微笑ましい
それに比べると息子(松村武さん)の立場といったら何とも無粋な存在になってしまってオジサンって寂しいなぁと思うものの、作品的には非常においしい(笑)
歴史的背景に想いを馳せ、ちょっと哀しみを伴う物語でありながら柔らかい温もりが感じられる秀作だと思いました
DOLL 全公演終了しました、ご来場ありがとうございました!
KUROGOKU
王子小劇場(東京都)
2023/10/18 (水) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
DOLL 全公演終了しました、ご来場ありがとうございました!
KUROGOKU
王子小劇場(東京都)
2023/10/18 (水) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「Team L」を観劇しました。
5人の高校生の不安や葛藤、何とも表現し難い思いを描いたストーリーで、観応えがありました。
役者さん達は、それぞれの登場人物を、表情豊かに演じていて、とても良かったです(しかも皆が可愛い)
良い作品でしたが、死ぬ事が美化されているような気がして、モヤモヤが残りました。
自分が高校生だった頃の気持ちを思い出すような舞台で、面白かったです。
マイン
チタキヨ
イズモギャラリー(東京都)
2023/10/16 (月) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/10/19 (木) 19:30
3人が愛おしくてたまらないので、2度目の観劇。すごくいい芝居です。(4分遅れ)47分。
幼稚園のママ友3人の物語。イラストレーター、それを手伝うパート、税理士と3人が三様の立場から、いろいろと絡み合う。よく考えると、それぞれの夫がダメダメな感じがあるけど、それでも強く生きて行けそう、っていうのがいい。エンディングもよく考えてみるとハッピーエンドになるかどうか分からないけど、きっと頑張って行くんだろうな、と思わせる。
同学年女性4人のユニットだが、最も古くから知ってる高橋恭子を初めて観たのは2003年なので、もう20年観てることになるんだなぁ…(遠い目)。
DOLL 全公演終了しました、ご来場ありがとうございました!
KUROGOKU
王子小劇場(東京都)
2023/10/18 (水) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
タイゼツベシミル! この所、優れた作品を拝見してきたが、今作名作と言われるだけあって流石に凄い。兎に角図抜けた脚本の良さを丁寧にまた懸命に舞台化する姿勢が、描かれている内容と相俟って多感な高校1年女子の姿を見事に届けてくれた。華5つ☆。自分的には今年拝見した作品のトップ。尺は100分。(第1回追記2023.10.21 追記2回目同日夕追記はこれで終わり)
尺には尺を / 終わりよければすべてよし
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2023/10/18 (水) ~ 2023/11/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「終わりよければすべてよし」
セリフがややゆっくり読み上げられ、仕草含めて古風な演技の印象。バートラムを演じる涌井氏があまり悪者に見えず少々違和感が残る。ペローレス役の亀田氏が巧い。
シェイクスピアの喜劇ではああいう後説?がしばしば入りますね。
酔生夢死
劇団月光斜
立命館大学衣笠キャンパス学生会館1階小ホール(京都府)
2023/10/19 (木) ~ 2023/10/21 (土)公演終了
満足度★★★★
大阪からは遠かったけど、制作以外は満足🈵😃✨席は決められ一人一人が案内するんで、受付がコミコミ…受付もチケット🎫有りますか?と意味不明な質問(どこかで、配ってた?
)など、過去もイットしたことが…
今回は殺陣が良かった‼️留学生も参加して殺陣楽しんでた‼️
【BIG MOUTH〜Halloween Party〜】
GHETTOプロデュース
Gyoen ROSSO 198(東京都)
2023/10/15 (日) ~ 2023/10/15 (日)公演終了
少女都市からの呼び声
新宿梁山泊
ザ・スズナリ(東京都)
2023/10/17 (火) ~ 2023/10/19 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/10/19 (木) 13:00
座席1階
唐十郎の状況劇場の作品。メンバーだった金守珍が改作したものを上演し、新宿梁山泊結成のきっかけの一つになったとも言われているという。梁山泊の原点とも呼べるアングラ劇。テントでやるのと趣は違うと思うが、スズナリ版は切れ味たっぷりの舞台に仕上がっていた。
連隊長役の風間杜夫の熱唱には大きな拍手が起きた。大久保鷹がせりふを忘れたかもしれない(本当だと思う)場面での金守珍の掛け合いは大爆笑を呼んだ。前列に陣取る観客は若い女性が多い。アングラ文化が次の世代に引き継がれていることを実感した舞台だった。
何回も再演されている作品だが、今作ではレーザーポイントを駆使した演出に驚かされる。出演する若手俳優の機敏な動き、お約束の空中ぶらんこの美女など見どころは満載だ。テントでやった6月の上演は見逃したが、ここでの演出はどうだったのかと想像すると見逃したのはとても悔やまれる。
きっとまた、再演してくれると思うと念じて、スズナリを後にした。
DOLL 全公演終了しました、ご来場ありがとうございました!
KUROGOKU
王子小劇場(東京都)
2023/10/18 (水) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、お薦め。
観たいと思っていた未見の演目「DOLL」、今後 本公演が基準になるがレベルは高い。高校1年生の5人の少女の不安・孤独・善悪・嫉妬等といった捉えどころのない心の揺れを瑞々しく、そして繊細に描いた珠玉作。上演前から波の音が響き、海辺の街にある高校が舞台であることを連想させる。勿論、説明にもある「何故、少女たちは水になったのか」に繋がるわけだが、それに至る少女たちの心の変化と友情が公演の観どころ。
それぞれ性格や情況が違う女子高生を表(体)現した女優陣の好演が、物語を味わい深いものにしている。1年間の高校 それも寄宿舎での共同生活はいつも仲良しというわけではなく、時に 性格や考え方の違いで ぶつかり合うこともある。むしろ その衝突が彼女たちの友情を深めていく<力>になっている。四季折々に、彼女たち一人ひとりの心に寄り添った出来事(事件)を描くことによって、友情という側面を通して 性格や情況を鮮明にさせる。5人という仲間が居ても、心の中は掴みどころのない不安と孤独が支配している。その何となくが…。
5人の女子高生以外に右眼・右耳・左眼といった語り部が登場するが、少女たちを俯瞰するような立ち位置で時代状況や世相風潮を表す激声、そして鼓舞するような。その容姿・衣裳は女子高生たちとは違う、その意味では社会なり常識といった確固たる<大人>を表している。それは 同時に少女たちの不安な足場という恐怖の対置として登場させているかのよう。
また女子高生の兄や思いを寄せる男子高校生が登場するが、彼女たちの純真さに たじろぐ様子、そこにも言葉では言い表せない<女子高生ならではの心>が垣間見えてくる。語彙力がない悲しさ、ぜひ劇場で…。
(上演時間1時間40分 途中休憩なし) 【team Ⅼ】10.21追記
本郷菊坂菊富士ホテル
劇団匂組
シアター711(東京都)
2023/10/18 (水) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
チケット受付、ド素人の仕切りで開演前からパニック。誰一人責任者がいない。中学生か?本当にこれ大丈夫なのか?誰もが不安に思いつつ茫洋と佇む。受付も全く始まらず、開場時間になっても混乱。質問に答えられる者は誰もいない。何故か衣装の洗濯とゴミ出し。
「ゲネプロが演出家の駄目出しで押して・・・。」
イライライライラしている人々。場慣れしたおばちゃんのお客さんが仕切って並ばせる。「いや、これ既に演劇が始まっているんじゃないのか?寺山修司の遣り口だ。」なんて思いつつ。
昔、神保町の馴染みの中華屋で海老のチリソース煮を頼んだ日のことを思い出す。随分待たされてやっと出た物は糞不味くてとても食えたもんじゃない。店長達が休みで中国人のバイトしかいなかったのだ。皆で話し合って何とか作ったらしい。会計の時、「半額でいいです。」と言われた。いや、作れないんなら注文の時そう言ってくれよ。開演前からそんな気分にさせるこの劇団。何でチケットを予約したのかもう思い出せない。
始まってみると随分しっかりとした舞台。よく纏めたな、と脚本に感心した。
1967年瀬戸内晴美の『鬼の栖(すみか)』、1974年 近藤富枝の『本郷菊富士ホテル―文壇資料』、1977年羽根田武夫の『鬼の宿帖』。1975年実相寺昭雄のTV番組「本郷菊富士ホテル 大正遁走曲」(『歴史はここに始まる』)。1998年森光子主演の舞台『本郷菊富士ホテル』。他にもドラマや劇画など無数に存在するこのホテルをテーマとした作品。どれも観たことがないのでどこまでオリジナルなのかは不明。
『美しきものの伝説』と時代背景、登場人物は重なるので観ていると判り易い。
大正3年開業の帝大(現・東大)近くの高級下宿屋「菊富士ホテル」。田舎から上京して来た金井由妃さんは地元の親友、飯沼りささんに逐一手紙を送る。「憧れの東京で女優になってやる」と。住み込みとなるホテルの女将は上杉二美さん。そこには当時を彩るスター達が逗留し訪れては去って行く。大杉栄(坂西良太氏)、伊藤野枝(俊えりさん)、竹久夢二(生亀一真氏)、お葉(兼平由佳理さん)、谷崎潤一郎(小磯一斉氏)、佐藤春夫(坂西良太氏二役)などなど。島村抱月と松井須磨子の芸術座で研究生をしている上村いそ(森田咲子さん)も重要な役回り。
MVPは上杉二美さん。お尻振り振り観客を沸かす。金の取れる腕を持ついい女優。
加えて主演の金井由妃さんと森田咲子さん、この3人が舞台を見事に回した。舞台上の空気感を担う名演。
変態性欲者の小磯一斉氏も名助演。
上村いそは水谷八重子がモデルなのか?と思ったが違うっぽい。結局誰にもなれなかった者達が時代の天才達と交わったひと時の宴。寂しさと侘びしさとほんの少しの誇らしさ。
女将の口癖「まあ、ええわいな。」がリフレイン。
是非観に行って頂きたい。
多重露光
(株)モボ・モガ
日本青年館ホール(東京都)
2023/10/06 (金) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★
これはなんと呼べばいい出し物なのだろうか。
舞台で演劇として進行するし、作者は演劇界若手の星、横山拓也、演出は今や俳優座の代表的演出家である真鍋卓嗣。ほぼ千をこえる二階まである観客席は満席である。その観客は三十歳代から五十歳代の女性観客ばかりで、2時間10分ほど、休憩なしの公演である。
しかし、舞台の上で演じられるのは、演劇では全くない。ファンタジーでもなければ、世態劇でもない。演劇としてみればただただ空疎な台詞の声が飛び交う時間が過ぎていくだけなのだが、会場にきている観客は満足し、一万円を超える料金を惜しげもなく払う。数回見る客も少なくないと聞く。
横山、真鍋という日本の演劇を預かる逸材が関わって、形としては演劇なのに、演劇の客はまるでいない。会場で販売しているのはグッズで配役表すらない。中堅の俳優もお役目は果たしているが面白がってやっているようには見えない。これが、演劇の一面を具体的に顕わしていることは疑うことの出来ない事実である、目前でジャニーズに始まる事件のほんとうの姿を見ているとすれば、なんだか空恐ろしくなる。そうかこれが実態だったのか、と腑に落ちる。教訓もある。一種独特の宗教的雰囲気と合わせ一度は経験しておくべきものだろう。