紙は人に染まらない
藤一色
OFF OFFシアター(東京都)
2023/04/06 (木) ~ 2023/04/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
べし観る、華5つ☆
板上は必要最小限の舞台美術。劇場自前の板上に大きな平台を設えこの平台の上に畳を二畳分載せた方形の平台を二段重ねて部屋に見立ててある。観客席から見やすいように板中央奥に斜めにこの部屋部分はセットされており、卓袱台が真ん中に置かれている。下手側壁前には茶箱。部屋の上手には大きな平台の上に屏風を立て袖を拵え唯一の出捌けとして用いる。尚余ったスペースに背凭れの無い椅子が数脚。場転に応じて必要な個所に置かれるべく置かれている。他に玄関等を示すコの字の開口部に脚を付けた造作(これも必要に応じて位置を移動して使用)
Call me Connect you〜交渉人遠山弥生〜
劇団6番シード
六行会ホール(東京都)
2023/04/06 (木) ~ 2023/04/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
4年ぶりの6番シード。出演者に土屋兼久さんのお名前がないので調べてみると2021年に退団されていたのだった。そこは残念なのだが新人の補強もあって今作は素晴らしい出来上がりになっている。
交渉人が主役のコメディー。人質事件の緊迫感もあり、謎解きの要素もあって雨の中遠くまで出かけた甲斐があった。1時間45分休憩なし。
二階建ての舞台を使ってスピーディーに場面が転換して行くのはTVか映画のようだ(褒めてます)。そして舞台装置、衣装、もちろん硬軟自在の演技すべてに完成度が高くどなたにもお勧めしたい。
犯人役の小林亜実さん、本番中は当然ながら怖い表情だったがカーテンコールでは穏やかな笑顔がとてもチャーミングで一瞬でファンになった。
ナイゲン(にーらぼ版)
24/7lavo
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2023/04/06 (木) ~ 2023/04/11 (火)公演終了
相依為命(そういいめい)
ミュージカル座
シアター・アルファ東京(東京都)
2023/04/05 (水) ~ 2023/04/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/04/08 (土)
シアター・アルファ東京にてミュージカル座『相依為命 ~あいよっていのちをなす~』を観劇。
これは涙腺が緩むミュージカル、、。集中してステージを見ているつもりでも、周りの座席から鼻を啜る音が聞こえたり、ハンカチを持って目頭を押さえていたりする方がいらして、ただでさえジーンと来る内容に、プラスαの感動があったような気がします。2月に拝見した『スター誕生2』、3月の『東京ミュージカル』とはまた違ったテイストの作品。シアター・アルファ東京という初めて足を運んだ会場に加え、独特の会場の雰囲気と相まって、とても印象的で記憶に残る観劇となりました。
今回の作品は、1932年の満州国建国、1937年の中国(愛新覚羅溥傑)と日本(嵯峨浩)の政略結婚など、実際の出来事、実在した2人の人生にスポットを当てながら物語が展開される“歴史も学べる”ミュージカル。タイトルにもなっている「相依為命(そういいめい)~あいよっていのちをなす~」は愛新覚羅溥傑が生涯大切にしていた言葉で、「時代が移り変わっても相手を思いやる気持ちがあれば生きていける」との願いが込めらたものだそう。何かで「相依為命」という文字の並びは見たことがあったような記憶があるのですが、特に深く気にも留めず、読み方も意味も学ぼうとしなかったため、恥ずかしながら今回の観劇を通して読み方、意味を理解しました。なるほど。。きちんと理解すると、良い言葉だなぁ、、と、これはこれで感動がある訳で、ミュージカルを楽しみながら、歴史も学べる今回のような作風はとても価値があるうえに、一石二鳥で単純にお得?だと思うのです。
世の中色々な人がいて、その人の数だけ異なる考え方があるのは当然だと思いますし、基本的にはそれぞれを尊重し合うことが大事だと思いますが、些細なことで争いが生まれ、醜い戦いが繰り返されているのも事実です。歌詞にもあった通り、誰が強くて偉いなどはどうでも良く、人種や国籍、立場なども関係ない。同じ人間同士、相依為命の精神で、平和で自由な世の中になることを願いたいものです。前作の『東京ミュージカル』は全編が歌で構成され、それはそれで斬新でありだと思いましたが、今作のようにしっかりと間を取って、仕草や表情だけで見せるシーンがあるのも良いと感じました。第2幕、特に物語の終盤にかけては完全に涙腺が崩壊しました。このような心が穏やかになる素晴らしいメッセージが込められた作品は多くの人が観るべき。李涛さん、沼尾みゆきさん、吉良茉由子さん、飯塚萌木さんの“一家4人”はもちろん、幼少期役を務めた髙杉奏多さん、前田礼さんの子役2人や、浦壁多恵さんらの好演も印象に残りました。
世界が消えないように
TAAC
小劇場B1(東京都)
2023/04/07 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了
明日の卒業生たち
img
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/04/07 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/04/08 (土) 19:00
最初はストーリー、人物関係が分かりにくく心配したが、話が進むにつれ理解が進み、その世界に入り込めた。
三面あるので表情が見えない場面もあったが仕方ない。
シブヤデマタアイマショウ
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2023/03/30 (木) ~ 2023/04/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/04/08 (土) 13:30
多少の毒を含みながら楽しい芝居でした。
ありがとうコクーンの気持ちが溢れました。
スイッチの入ったソニンさんの歌声が痺れました。
沈黙の春 світло
コンドルズ
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2023/04/07 (金) ~ 2023/04/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
#CHAiroiPLIN
#チャイロイプリン
#しょくたく
#ダンサーのための芝居
#柏木俊彦 #鳥越勇作
#小林らら(敬称略)
なんとも可愛らしく愛おしい。それなのに……それだから……大好きな人に久しぶりに会った時の嬉しさとその後に襲われる寂しさに似た、訳もなく涙が込み上げるような切なさを味わった。
観ながら、昨年、三鷹で再演された『あたま山』を思い出していた。ケチ兵衛を想う娘の悲哀が蘇った。
二組の皿と箸。そこに加わる小さめの皿と小さめの箸。子どもはみんな、親から箸の持ち方を教えてもらうに違いない。
成長していく子どもは、楽しい経験を重ねながら時を過ごしていく。やがて長い人生を歩んで、順番にその時を迎える。自分を大切にしてくれた人が逝き、自分を守ってくれていた人のいない寂しさや孤独をフワリと纏う。きっと役割を交代して、自分が新しい生命を守り育てて、その長い人生を豊かに生きるサポートをすることだろう。しているのだろう。
ただ、幾歳になろうとも親の子であり続ける。
みんなそれぞれの時間を持ち寄り交錯する食卓。優しさと愛情を山盛りによそって味わう食卓。
笑いとペーソスが散りばめられたま〜るい時間を堪能した。
それにしても、小林ららさんの体幹の強さ、バランスの良さに改めて驚かされた。そして美しかった。
沈黙の春 світло
コンドルズ
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2023/04/07 (金) ~ 2023/04/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初日。
未見だったコンドルズ。
カッコ悪さがカッコいい。正直さがきっと自分らしさで、自分らしさはカッコ悪いのかもしれないけれど、それを受け止めて正直に生きるとカッコ良さに変換されることを目の当たりにした気分。
そして紛れもなく、カッコよく生きる方法は必ずあるのだと教えられて、それを探しながら生きようと思わせてもらえた。勇気を与えられた気がしている。
次回の埼玉公演は、妻の誕生日。連れていきたいな。
ナイゲン(にーらぼ版)
24/7lavo
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2023/04/06 (木) ~ 2023/04/11 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/04/08 (土) 14:00
価格3,800円
今年観劇の8本のお芝居の中で、1番!良かったです
演目選びはジャケ買いなところがあるので、大当たりというところでしょうか
劇場のキャパが100名で、土曜日ということで満員でした
何度も上演されている作品らしいですが、脚本シナリオが、恐ろしく練られてますね
ネットに大まかなあらすじが掲載されてますが、ほぼどうでもいいソースです
観られる年代で見方は変わりますが劇場に足を運んで頂かないと、真相は絶対見えません!
【追記】終演後、演者さんに声掛け出来るお時間があるので、シャイじゃない方は演者さんに一言掛けてお帰り頂くことも可能です
「キムンウタリOKINAWA1945」「OKINAWA1972」【4月6日(木)19時の回の公演中止】
流山児★事務所
ザ・スズナリ(東京都)
2023/04/06 (木) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「OKINAWA1972」
素晴らしい脚本に唸った。
まさかの実録ヤクザもの。中島貞夫の『沖縄やくざ戦争』と松尾昭典の『沖縄10年戦争』を観ておいた方が楽しめる。笠原和夫の危な過ぎて映画化されなかった『沖縄進撃作戦』という脚本も御薦め。「これを製作したら俺が殺される」と東映の岡田茂社長がストップを掛けたガチ実録。この辺りの映画は、抗争を煽るとして当時沖縄では公開出来なかった。
伝説の空手家兇暴ヤクザ、新城喜史(よしふみ)、通称“ミンタミー”(目ん玉)。映画では千葉ちゃんが大友勝利まんまで演じた。とにかくヤマトンチュー(本土の人間)が大嫌い。「タックルせえ!タックルせえ!(叩き殺せ)」。
今作では甲津拓平氏が演ずる。
同じく伝説の空手家ヤクザ、又吉世喜(せいき)、通称“スター”(仇名のシターが訛ったものとされる)。未だに尊敬を集める男の中の男、リンチを受け生き埋めにされても自力で這い出して生き延びるなどのエピソードが多数、“不死身の男”と呼ばれた。Vシネでは小沢仁志が演っていた。
杉木隆幸氏が演ずる。
内部抗争の末、本土の山口組と手を組まざるを得なくなる上原勇吉。上原組は50〜60人、対する旭琉会は800人。勝負にならない戦いだが、延々と地獄の抗争を繰り広げた。映画では松方弘樹が踏ん張る。
演ずるは龍昇氏。
主人公的な立ち位置にいる語り部は日島稔。『海燕ジョーの奇跡』という小説、映画にもなった。演ずる五島三四郎氏は石森太二と町田町蔵をMIXしたような魅力。喋り口が朴訥で好感を持つ。上原組のヒットマンとして名を残した。
亀頭をペンチで捻り上げ切断されると云う、未だに誰の心にも残るトラウマリンチを受けた日島稔の弟分。演ずるは工藤孝生氏。やけに明るく能天気でこの地獄をエンジョイしてみせる。
この修羅地獄を生き延びてみせたのは富永清。演ずるは浅倉洋介氏。金城正雄の要素も混ぜているのかも。
エロい巨乳がいるな、と思ったら福井夏さん。流石に場をさらっていく。
佐藤栄作(塩野谷正幸氏)と若泉敬(里見和彦氏)が沖縄返還を巡り、ニクソン配下のハルペリン、キッシンジャーと極秘会談を続ける描写がサイドストーリー。
フィリピン人にレイプされて孕んだ子供を必死に育てた母親役、かんのひとみさん。彼女がある意味、今作の要。縫いぐるみの猫との遣り取りは美しい。読み書きが出来ない為、必死に勉強して字を覚えていく。
凄く好きなドラマ。こういう作品にこそ、神が宿る。
是非観に行って頂きたい。
ブレイキング・ザ・コード
ゴーチ・ブラザーズ
シアタートラム(東京都)
2023/04/01 (土) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
実演鑑賞
約2時間45分休憩15分含む。超面白かった。俳優がきびきび、伸び伸びと柔軟に交流し意味も思いも自然に立ち上がる。機知に富む長台詞もユーモアも夢見心地で堪能。緊張と弛緩も良い塩梅で、緻密な会話劇の鑑賞体験として最高。
理論に実践を伴わせること、言動に道徳的責任を負うこと、正しさ(正確性、正義)は絶対ではないこと…私もこの矛盾とジレンマを抱え続けなければ。抽象美術と具象の道具のバランス、人物をくっきり彩る上品な衣装も素晴らしい(美術・衣裳:山本貴愛)。暗転、転換も好みだった(演出:稲葉賀恵)。
「朱の鴉」+「月を殴れ」
ネコ脱出
新宿シアタートップス(東京都)
2023/04/06 (木) ~ 2023/04/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
人情味のある作品でしんみり心に刺さる作品でした。主役の女の子がやる気に満ちたポジティブシンキングな役の演技が上手く役者さんと噛み合っていて、とても素敵な役者さんでした。
班女
餓鬼の断食
The SITE(京都府)
2023/04/08 (土) ~ 2023/04/09 (日)公演終了
満足度★★★
予約の客がまだ来てないから開演を伸ばしますというのは…結局来なかったし…時間どおりに来てる人に配慮はないの?最近なかっただけに、残念な開始
演目はかなり多くの劇団もやっているし、あまりにもランタイムが…コスパは悪い
前回までが良かったために、残念感が残った
「キムンウタリOKINAWA1945」「OKINAWA1972」【4月6日(木)19時の回の公演中止】
流山児★事務所
ザ・スズナリ(東京都)
2023/04/06 (木) ~ 2023/04/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/04/07 (金) 19:00
『OKINAWA1972』を観た。面白い。(3分押し)109分。
2016年に初演された作品を手直しして上演。初演も観ているのだが、初演とは違った面白さ、というか、初演より面白く感じた。沖縄返還前後の沖縄ヤクザのあれこれと返還に伴う「密約」という政治的側面を並行して描く。関連を示す、というのではなく、沖縄返還の2つの面を描いたという印象で、初演よりも整理されている感じを持った。妻役の伊東弘子の佇まいが印象に残る。
前日にもう1作の初日が役者の怪我で中止になり、本作の初日を迎えた。
紙は人に染まらない
藤一色
OFF OFFシアター(東京都)
2023/04/06 (木) ~ 2023/04/09 (日)公演終了
ゆみこ、千里を駆ける
あサルとピストル
小劇場 楽園(東京都)
2023/04/05 (水) ~ 2023/04/09 (日)公演終了
Call me Connect you〜交渉人遠山弥生〜
劇団6番シード
六行会ホール(東京都)
2023/04/06 (木) ~ 2023/04/09 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
しっかり編集した映像と生の舞台ではかなり違った感じになる作品かな。それぞれ面白いと思える。逆に定点映像はかなりな大画面でない限りちょっと残念な感じになるかな。
雰囲気が好きな作品。正直細かい整合性とかは考えるだけ野暮な気がする
Call me Connect you〜交渉人遠山弥生〜
劇団6番シード
六行会ホール(東京都)
2023/04/06 (木) ~ 2023/04/09 (日)公演終了
ヴォイツェク
せんすtheatre
AI・HALL(兵庫県)
2023/04/06 (木) ~ 2023/04/08 (土)公演終了
満足度★★★★
キレキレのダンスで始まる
ミュージカル的な要素を抱えながら、物語は進む
愛だけでは生きていけないし、かといって…世の中無情さを訴えていたような…
バランスが大切だけど、それもまた難しいこと