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少女仮面

少女仮面

ゲッコーパレード

OFF OFFシアター(東京都)

2023/03/16 (木) ~ 2023/03/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/03/16 (木)

劇場へのカウンターを提示する

 1969年に早稲田小劇場が初演し第15回岸田國士戯曲賞を受賞したこの唐十郎の代表作は、これまで数多の劇団が上演してきた。これまで一軒家での上演を主としてきたゲッコーパレードが本作を演劇の街下北沢の劇場でどのように上演するのか、まずは興味を惹かれた。

ネタバレBOX

 劇場に入ると舞台下手側と客席の壁を背景に半円状の演技スペースを設け、そこから舞台後方と客席の段差に向け同心円状に椅子を置き新たに客席を設けるという空間設計にまず目を奪われた。いままで見たことがないOFF・OFFシアターの空間の使い方を見ていると、この劇団の劇場に対する姿勢とテント芝居を敢行した唐十郎の姿勢が重なるように思えてきた。

 宝塚歌劇団の伝説的な男役トップスター、春日野八千代に憧れる少女の貝(永濱佑子)は老婆(ナオ フクモト)を伴い春日野が経営する地下喫茶店「肉体」へと向かっている。その頃「肉体」では腹話術師(長順平)が人形(平野光代)を操りながらひとりで対話ごっこをしている。ボーイ(小川哲也)はコーヒーを引っ掛けるなどして腹話術師を軽くあしらい口論になるが、ボーイは腹話術師のことが見えなくなってきている、まるであなたが人形の付属物のようだと主張する。店に入ってきた男(林純平)は喉が乾いているのか、店内の水道の蛇口に口をつけ汚い音を立てて吸い気色が悪い。

 やがて入店した貝と老婆はボーイに春日野への取次を申し出るも断られ、諦めて帰ろうとしたそのとき、奥から春日野八千代を名乗る人物(崎田ゆかり)が出てくる。憧れの人に会えた貝は舞い上がり、『嵐が丘』のキャサリンとヒースクリフになりきって芝居を続ける。しかし春日野は演じていくうちに、自分の肉体はファンによって奪われてしまったと嘆きはじめ、幻想的な存在である自分自身を総括していく。終幕では春日野が慕う甘粕大尉(佐藤冴太郎)が春日野のファンの少女たちを連れて登場するが、彼女たちが春日野に返したいと差し出したものが、春日野をさらなる狂気の世界へと突き落とす。

 伝説的な作品をテキレジせずほぼそのままの形で上演することで、古典としてのアングラ演劇の魅力を堪能できたのはよい機会であった。俳優の熱量や大仰な動作が劇場のサイズとフィットしているのかはやや疑問ではあったが、戯曲の言葉の強度とは合っていると感じた。小川哲也らボーイたちが見せるアンサンブルの妙、林純平の水飲み男が醸し出す退廃的な味わい、そして春日野八千代を演じた崎田ゆかりの狂気の世界に陥る芝居が特に印象的である。

 ただ今となってはやや時代がかって聞こえるセリフや古い固有名詞に対する註釈がないため、偉大な作品を上演するという以上に現代的な意義が感じられなかった点は気になった。劇場での上演に問いを投げかけるこの劇団が、演劇における肉体論がテーマであるところの本作へ新たな解釈を提示してほしかったと思う。
DADA

DADA

幻灯劇場

AI・HALL(兵庫県)

2023/03/03 (金) ~ 2023/03/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/03/04 (土)

幽霊たちが奏でるコミカルな音楽劇

 劇団のアンサンブルと若い才能が光る2017年初演の三演である。

ネタバレBOX

 ケン(本城祐哉)とラジョ(布目慶太)は京都駅にある架空の地下鉄、清水線12番出口のコインロッカーに18年前に捨てられた。ふたりはじつの兄弟のように肩を寄せ合い育ってきた。

 駅にはさまざまな理由で現世を去らねばならなかった幽霊たちが行き交い、役人の成仏唯(橘カレン)や、体を売ろうとしているサナエ(鳩川七海)ら人間たちも出入りしている。生前の後悔を晴らせない幽霊たちは成仏することを目指しているのだが、成仏できない幽霊は記憶が薄れてきたり、人間の体を乗っ取ろうとすると魂が消滅してしまうため成仏できないという。ラジョは自分を知るマリ(松本真依)という女性に啓発され、最近記憶が薄れはじめているケンを助けるべく奮闘するが、やがて逃れられない現実に向き合うことになる。

 私が面白いと感じたのは歌唱場面の多彩さである。冒頭で演奏される「京都駅地下鉄清水線」では幽霊たちが傘を差しながら舞台上で「叶わぬ願い 描くほどに/ありえぬ未来 望むほどに」とこの世の無情を歌い、さながら寺山修司の天井桟敷の舞台を見るような感触がした。続いてケンが幽霊たちに「あぁ、成仏せよ」と激しく歌い上げるタイトルチューン「DADA」はロック調、ラジョと因縁のあるマリがトイレで歌う「水はことば」での鮮やかなトイレットペーパーの工夫、終盤でラジョの旅立ちを見守るように再度歌われる「DADA」はミュージカル『RENT』の「No Day But Today」のような爽快感がするなど、幅広い楽曲が聴けて飽きることがなかった。ケンを演じた振付・作曲の本城祐哉の才気が横溢していたし、劇団員のアンサンブルがよく取れていたことも成功の一因だろう。

 私が疑問に感じたのは主に芝居部分の作劇と演出である。開演前に「ゴーストバスターズ」や「お化けのロック」が流れていたこともからも予想できたが、本作の幽霊たちは皆コミカルでまったく怖くない。それはいいのだが、幽霊と人間との差別化ができていたとは言い難いため、彼岸と此岸のあわいを描く設定があまり活きず、クライマックスになってようやく効いてきたために歯がゆい思いがした。そして作中ではキャラクターたちが会話の多くが、本作における幽霊の世界観の説明に費やされていた。そのため物語に入り込む以前に設定に馴染むのに時間がかかってしまった。幽霊が日光に当たると体の一部が大根になってしまうというような場面は面白かったしキャラクターたちは皆チャーミングだが、こうしたコミカルな作劇が照明や音響のどっしりとした感覚とあまり調和しているようにも思えなかった。

 また冒頭の場面からおおよその結末は読めるため、ラストの感動が今ひとつ盛り上がらなかったことも残念である。たしかに作中で幽霊と人間は一種の疑似家族を形成していたが、それが従来の家族像へ問いを投げかけるまでに至ってはいないように思う。ラジョとマリの対話や、人間の体を乗っ取ってまで亡くなった娘のあやめ(今井春菜)に会おうとしたホームレスの幽霊サンショウウオ(藤井颯太郎)の想いなどを通し、子どもを置き去りにすることの暴力性とその背景、親子の未練といった要素を感じたいと思った。
ナイゲン(にーらぼ版)

ナイゲン(にーらぼ版)

24/7lavo

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2023/04/06 (木) ~ 2023/04/11 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 エネルギッシュな舞台。

ネタバレBOX

 理想を喪って既に長い時間を経過した現代日本に在って、鴻陵高校では文化祭・鴻陵祭に参加する各団体の発表内容を審議する内容限定会議(ナイゲン)が開かれる。ナイゲンの精神とは“自主自立”に基づき文化祭に関しては生徒自らが責任を持ち相互の自由活発な議論によって皆が納得する合意を創出すること、目指すことである。
 会議劇コメディーの傑作・「ナイゲン」。今バージョンは、役者全員が、恰も高校生に戻ったような熱い演技が際立った。上演回数も多い作品だから細かい内容については述べないが、クールを装いその実、何ら内容を持たない多くの現代日本人の現状を見るにつけ、魯迅や竹内好が懸念していた賢者、愚者、奴隷の諸関係についての寓話「賢人と馬鹿と奴隷」1925が思い起こされる。そして「賢人と馬鹿と奴隷」という寓話が何を意味しているのかを考え、その思考をベースに今作を考える時、今作の描く問題の真の深さもまた見えてくるように思う。 
あげとーふ

あげとーふ

無名劇団

無名劇団アトリエ(大阪府)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/03/18 (土)

同級生たちの会話から浮かび上がる普遍性

 2008年の高校演劇の大会で準優勝に輝き、第19回テアトロ新人戯曲賞佳作にも選ばれた作品が、15年の時を経て再演された。

ネタバレBOX

 舞台はアメリカのアリゾナ州。卒業旅行でアメリカ横断の最中である5名の男子高校生は、タイちゃん(粂野泰祐)が発した「あげとーふ(I get off)」の一言で移動中の馬車を降り、そこから5マイルも歩いた先のグランドキャニオン駅にたどり着く。留学経験があり日本で留学生を口説いたこともあるマセたシュート(西ノ原充人)が鉄道会社に電話して確認したところ、つぎに電車が来るまで12時間もかかるという。観光シーズンのため周辺のログキャビンはふさがっており、彼らは一晩駅で過ごさねばならなくなってしまった。

 列車を待つまでの長い時間、ぶっちゃけ話や将来の夢を語り合い盛り上がる5人の会話から、それぞれの人物像が浮かび上がってくる。自分専用の車を持ち免税店でブランド物を土産に買ってこいと家族に請われているリョー(佐伯龍)は一番の金持ちのようだ。景色のきれいなグランドキャニオンに行きたがっている成績優秀なタクトゥ(松田拓士)は、家庭の事情からか達観しすぎた言動でタイちゃんを心配させている。彼らを心配し差し入れを持って現れた現地人のコーディー(太田雄介)に、カン(泉侃生)は自分の進路が絶たれた苦悩を打ち明ける。ネイティブ・アメリカンの精霊(天知翔太)が見守るなか、彼らはやがて内面に隠していた激情をぶつけ合うことになる。

 同級生間の階級格差や家庭問題、エスニックマイノリティやアイデンティティの問題がさらりと書き込まれた本作は、15年前の作品とは思えないほどの新鮮さと切実さを我々につきつける。『テアトロ』2008年8月号掲載の過去の台本と比較すると、時事ネタやギャグが書き換えられていたことに加え、コーディーに該当する人物がおそらく女性の設定で登場人物がナンパしようとしたエピソードがあった。さらに他の登場人物の淡い恋愛話も盛り込まれていた。今回のテキレジによって思春期から青年期へ移行する男性の葛藤や、他者を思いやることの難しさと尊さという作品のメッセージはそのままに、高校生たち5名の初心さが際立ちホモソーシャルの結びつきが強まったように感じられた。彼氏に四股をかけられた女性たちの結託をコミカルに描く同時上演『4人のアケミ』と対比のとれた二本立て興行になったと思う。

 俳優たちは熱演でありエネルギー過剰な役者ぶりが戯曲の求めるアツさに合致していた。20名程度しか入れない小空間で行なうには大仰で空回りしている箇所もなくはなかったが、客席全体でこの芝居を、そして劇団を応援していこうというアットホームな雰囲気は忘れがたい。開演前の島原夏海(劇団代表・脚色・演出)による、コロナ禍を経ても活動を継続していきたい若手中心の公演であるというアナウンスと相まって、地域に根ざした演劇の展望について思いを馳せる貴重な機会となった。
「キムンウタリOKINAWA1945」「OKINAWA1972」【4月6日(木)19時の回の公演中止】

「キムンウタリOKINAWA1945」「OKINAWA1972」【4月6日(木)19時の回の公演中止】

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2023/04/06 (木) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/04/12 (水) 14:00

『キムンウタリOKINAWA1945』を観た。心が痛くなる芝居。(3分押し)106分。
 敗戦直前の沖縄を舞台に、沖縄戦線に配属されたアイヌ人兵士たちと沖縄人兵士を軸に、戦争と民族差別という2つの問題を題材にした。不明にして「人類館」事件も、本作のベースとなったらしい知念正真の戯曲『人類館』も知らなかったが、強烈な内容で、エンターテインメント要素を入れてはいるものの、ひたする心が痛くなる。

明日の卒業生たち

明日の卒業生たち

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すみだパークシアター倉(東京都)

2023/04/07 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

森田涼花さん出演。

すみだパークシアター倉。2018年の「心臓が濡れる」に森田さんが出演してます。それ以来5年ぶりに行きました。入口が以前と異なり、公園側になっていました。駅から遠い劇場ですが、細長い公園を散策しながら着けるのは良いですね。

工事して新しくしたのかな、と思いましたが座席は昔のまま、年代ものでした。塗装が剝げてたりテープで補強してたり、床のボルトが抜けていたり。それもまた、いい雰囲気でした。

3面に客席を配置した形。自分の席からは表情が見えたり見えなかったり。それもまた想像が膨らんで良いです。4面の舞台も見たことありますが、そういうの好きです。

タイトルの「明日」は「あす」と読むと思ってましたが、会場で「あした」と耳に入りました。でも略称は「あす卒」なんですよね。

※こりっちには4/7からと書いてありますが、4/8 14:00が初回です。

ネタバレBOX

2011,2015,2019,2023年の「4つの時代が入り乱れる群像劇」。予習しておいたほうが良いというのが公式見解のようで、公式Twitterでけっこう細かく書かれています。実際のところ、あらかじめ読んでおいたほうが理解できて良いと思います。できれば観劇中もチラシを手元に置いたほうがいいかも。上演の序盤で4つの年代が示されますが、それを頭に入れるのはちょっと難しいかと。

これも書かれていることですが、森田さんは2011年も2023年も演じます。主演の中村静香さんは2023年の人で、2011年は別の方が演じます。これはさすが森田さんというべきか、幅の広さを感じました。先日の「女の一生」では19歳の役でしたが、今回はさらに若い18歳なわけで。

これもまた書かれていることですが、2015年のシーンのうち2人が主人公の高校の生徒会仲間である、と。自分はそこを見落としていたので、高校との関係が分かりませんでした。根本的に、そのシーンが2015年なのか2019年なのか迷ってました。チラシを手元に置いておきたかったなあ、と思ったものです。

これもよく読むと分かることなのですが、2019年の今出舞さん演じる劇団スタッフと「先生」との関係がよく分かりませんでした。セリフを聞き逃したのかもしれません。先生は劇団の主宰だったのですね。

「先生」役の丸山正吾さんは「月に吠えろ、夜ヲ焦ガセ君ヨ」という演目の「外道丸」での、三枚目な印象を持っていました。いやいや、かっこよかったです。

主人公の幸子は、先生と上島が兄弟であることに気づいたのか。そもそも先生が4年前に亡くなっていたことを知っていたのか。どうなんでしょうね。
播磨谷ムーンショット

播磨谷ムーンショット

ホチキス

あうるすぽっと(東京都)

2023/04/07 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

かっちょよいイケメンだけではなかったようです。客席の女性たちのざわめきとともに楽しいお芝居でした。

ナイゲン(にーらぼ版)

ナイゲン(にーらぼ版)

24/7lavo

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2023/04/06 (木) ~ 2023/04/11 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

忘れっぽい私なので(せっかく見たのにもったいないとも言えるし、いつも新鮮とも言える(笑))何年か前に見た「ナイゲン」が面白かったことは覚えていたのですが、改めて面白かったです。こんなにドタバタして笑える状況でしたっけ?そしてどさまわりさんが高校生の自治に言及するあたりはすっかり忘れていたので、今の高校生はどうなんだろうと考えてしまいました。各校で様々なのでしょうが。
これは次のR05新宿版「ナイゲン」も見るしかないですね。

「キムンウタリOKINAWA1945」「OKINAWA1972」【4月6日(木)19時の回の公演中止】

「キムンウタリOKINAWA1945」「OKINAWA1972」【4月6日(木)19時の回の公演中止】

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2023/04/06 (木) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/04/11 (火)

『キムンウタリOKINAWA1945』
知念正真の傑作戯曲「人類館」をリスペクトした構造で描く。(チラシより) まさにサーカスを観ているような、時にその内側にいる錯覚をも感じた。
沖縄とアイヌの共通点を知り、自分はいったいどこに属するんだろうとも考えさせられた作品でした。

ネタバレBOX

いじめる側になるか、いじめられる側になるか。殺す人になるか、殺される人になるか。…。
大河ドラマ「渋沢栄一」でのパリ万博を思い出し、
劇団チョコレートケーキ『ガマ』で観たガマの話を思い出した。
また、まさか沖縄戦にアイヌが駆り出されていたとは。
音楽そして音担当の鈴木浩介さんが作り出す音楽が台詞のように響く。あれこそ本当の魔術師かもしれない。。。
「キムンウタリOKINAWA1945」「OKINAWA1972」【4月6日(木)19時の回の公演中止】

「キムンウタリOKINAWA1945」「OKINAWA1972」【4月6日(木)19時の回の公演中止】

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2023/04/06 (木) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/04/07 (金)

「OKINAWA1972」
知っているようで知らない沖縄。
1972年は小学生だったな。なんで沖縄がアメリカだったのかなんて気にすることすらしなかった。
今も続く“搾取”“差別”どうにかならないのかな…。
詩森ろばさんの脚本に力強い劇団の芝居と鈴木光介さんの音や音楽が絶妙な空気感を醸し出してくれている。

播磨谷ムーンショット

播磨谷ムーンショット

ホチキス

あうるすぽっと(東京都)

2023/04/07 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/04/11 (火) 19:00

久々に観たホチキスだったが、いつも通り楽しい。(3分押し)118分。
 「ナンバー」と呼ばれる殺し屋が、ドライブインに潜入して暗殺を計画するが、…の物語。荒唐無稽な話を強引に展開するあたりは相変わらずだが、とても楽しく、終盤はちょっと泣かせる。しかし、何も考えずに笑っていられる芝居だった。主演の里中将道のファンが多い感じだが、看板女優の小玉久仁子が元気なのがとにかく嬉しい。王子小劇場で何回か観た、ゆでちぃ子。が活躍しているのを観ると、ちょっと楽しい。

相依為命(そういいめい)

相依為命(そういいめい)

ミュージカル座

シアター・アルファ東京(東京都)

2023/04/05 (水) ~ 2023/04/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

感動的なミュージカル…とても素晴らしかったです!

ネタバレBOX

満州の愛新覚羅溥傑と日本の嵯峨浩をめぐる、様々な人生模様が、素晴らしいミュージカルで描かれ、「相依為命」…今も含めて、時代は変わっても、大事なメッセージだということが、強く感じられました。
播磨谷ムーンショット

播磨谷ムーンショット

ホチキス

あうるすぽっと(東京都)

2023/04/07 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

笑って、泣けて、大いに楽しめました。

ネタバレBOX

殺し屋の手の込んだ潜入に、登場人物の面白い名前、イケメンが真面目に面白いことをすると、更に笑い度が増します…本当に楽しく、泣けました。
将棋図巧・煙詰-そして誰もいなくなった-

将棋図巧・煙詰-そして誰もいなくなった-

E-Stage Topia

上野ストアハウス(東京都)

2023/04/07 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/04/11 (火) 19:00

価格5,500円

銀チーム観劇。
詰将棋の手筋になぞらえた復讐劇は詰みの形がわかっているのに、どう決着をつけるのかと最後まで緊迫した展開が続く。主演の神村風子さんの熱演は無論必見だが、「アンサンブル」と呼ばれるの方々も大変な役割を果たしている

ネタバレBOX

詰将棋の手を覚えるのは大変だったと思う。よく間違えずに芝居を進められると感心。
ラストは2通りの手があることを活かした内容も見事
紙は人に染まらない

紙は人に染まらない

藤一色

OFF OFFシアター(東京都)

2023/04/06 (木) ~ 2023/04/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

感想遅くなりました。とても切なく、考えさせられる作品でした。赤紙を配る側の作品は初めてでしたが、新鮮な視点で拝見できました。配るのが辛くなって戦場に出たくなるそんな心理もわかるような。役者の皆さんの真に迫ったお芝居良かったです。

ナイゲン(にーらぼ版)

ナイゲン(にーらぼ版)

24/7lavo

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2023/04/06 (木) ~ 2023/04/11 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/04/11 (火) 14:00

国府台高校の学園祭実行委員による内容限定会議、略して「ナイゲン」
実話を基にした作品とのことで、鴻陵祭の学校演劇など巡ってみたい気持ちに。

文化祭の出し物を変更しなくてはならない中、各クラスの代表者が押し付け、蹴落とし合う。
とてもシンプルな筋書きの中に、個性的な人間関係や台詞の伏線回収で妙に納得し、
クスッと笑いがこみあげてしまう、軽快なリズムのやり取りは面白かった。
何度も観ると印象も変わってくるかもしれないが、今回は単純に芝居が長く感じました。
会議の中で役者たちが盛り上がって行くところ。大騒ぎした後、また振り出しに戻り冷静に話し合うところ。
初見ながら後半の予想が出来てしまい、クライマックスへの期待感が薄れてしまった。
2時間を超える作品なので、トイレに行きたくなるのも、この会議を終わらせたいのも登場人物と同じく。
自分も13人の役者たちに混ざって騒ぎたい!そんなシチュエーションドラマでした。

ナイゲン(にーらぼ版)

ナイゲン(にーらぼ版)

24/7lavo

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2023/04/06 (木) ~ 2023/04/11 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

本家が4として今回のは3。
本家で笑いが起こってたところで笑えなかった箇所がいくつかあったため。
ただ演じる方が変わるとこうもキャラの印象が変わるのかと新鮮で楽しかったです。特にハワイアン。
4つの劇団だんで同じ演目をみているですが、
アイスクリスマスの役を演じる方はどの劇団でもみなはまり役でみてて楽しいです。

帰ってきたマイ・ブラザー【仙台公演中止】

帰ってきたマイ・ブラザー【仙台公演中止】

シス・カンパニー

世田谷パブリックシアター(東京都)

2023/04/01 (土) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

この顔ぶれでこういう楽しめるショーを作るのはとても難しい。シスカンパニーならではの仕事である。
ストーリーは他愛ない。四十年ぶりにかつて兄弟コーラスで少しだけ当てた四人が再会して舞台に立とうとする。忘れがたいファンもいてそちらは女性の姉妹。興行を企むのは昔のマネージャー(寺脇康文)、さてどうなる、と言う使い古した枠組みのコメディなのだが、一癖ある演劇スターを四人並べて、いつもはテレビでも舞台でも主役の俳優たちが、大衆演劇のような役回りを演じる。もちろん、役の表現も、演技のテンポも、掛け合いの面白さも段違いだが、みな肩の力が抜けていて楽々とショーを楽しんでいるように見える。それぞれ見慣れた役どころ、おなじみのウケどころを封じていて、ここだけのショーになっている。ことにめったに舞台に出ない水谷豊がほどよい座長役(長男の役)をつとめて、これはこの芝居の観客の眼福だろう。
脇役陣三人の大車輪も大いに四人を引き立てている。
結局は、戦争前ではあるまいし、と悪たれをつきたくなるような、兄弟愛は人間の永遠の絆、というようなテーマに落ちていくのだが、これを現代で堂々と通用させているところがたいしたものなのである。(私は佐々木邦の兄弟ものを思い出した)
コロナ開けにはもってこいの興行でさすがに20歳代以下の人たちは少ないが、世田谷の小屋だけあって男女の成人客で三階まで満員、補助席まで出る大入りであった。

『餅好き × カラ/フル』

『餅好き × カラ/フル』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/04/11 (火) ~ 2023/04/11 (火)公演終了

満足度★★★★

団地らしさが、めちゃくちゃ出てた❗楽しめた
カラフルさしさがにじみ出た作品
なぜ生きている方が白化粧していたのかだけがわからんかった…

播磨谷ムーンショット

播磨谷ムーンショット

ホチキス

あうるすぽっと(東京都)

2023/04/07 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

はっちゃけっぷりがとても良い!

不覚にもジンとくるストーリーも。

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