アクセル!!
LIJOUET
サンモールスタジオ(東京都)
2023/08/23 (水) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
舞台上で、どうレースシーンを表現するのか?今どきは映像フル活用ではと思っていたが、思いがけない演出で、その臨場感を出していた。もう少し迫力が欲しいところではあるが、小劇場であれだけできれば上出来ではないかと思う。ストーリーはモーターレースを扱ったものとして、今まで見たものとそう違いは感じられないが、そこに向かうものの想いやそれを見送り見守る気持ちはよく感じられた。キャスト的に少々バランスの悪さを感じないでもないが、ベテラン組のしっかりした演技に助けられたというべきだろうか。
ちなみに私事ではあるが、我が息子が来月耐久レース(車)に出場する。どちらかというとワクワク気分の母だったが、慣れない車に慣れないコース、舞台上の母親の気持ちがどっかーんと伝わってきた!のは言うまでもない。
壁背負う人々
くによし組
こまばアゴラ劇場(東京都)
2023/08/23 (水) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/08/24 (木) 19:00
余りの面白さに2度目の観劇。スゴイ話をポップに展開する強烈さ。くによし組の短編4本。前説2分,28分,22分,49分,24分。
過去の作品で「壁教」が出てきた作品を3本と新作を1本。
『壁とアルコールとアイドル』は再演だが初見。壁教の(今で言う)宗教2世と友だちになったアルコール依存症とアイドル推し。3人がハマり、知り合い、離れようとすることへの葛藤。深い。
『ななめ島』は再演で初演も観てる。ななめになってる島、という独特の設定で展開される物語。壁ドンをするために壁を背負った女子が出て来て、壁教が出て来たのは本作が最初ではなかったか。
『眠る女とその周辺について』も再演で初演も観てる。これは実に深い作品なのだけれど、ポップに展開する語り手タナカエミが強烈なインパクトを持つ。初演でもインパクトを受けたけれど、そのインパクトは変わっていない。
『壁の人』は、まとめのような新作。壁教の人々が暮らすコミュニティを舞台にして、「壁」になってしまった人と壁教から抜けようとする人を描く。まとめとして、いい感じ。
きいて、はなさないで
オイスターズ
ザ・スズナリ(東京都)
2023/08/24 (木) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
壁背負う人々
くによし組
こまばアゴラ劇場(東京都)
2023/08/23 (水) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
すべからくSUNSET
ユリイカ百貨店
gallery Main(京都府)
2023/08/24 (木) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
満足度★★★★
🎸の生演奏有り、ミュージカルファクター有り、音響や光✴️の素晴らしさ有りで、内容もぐっときた
自分らしく生きることを諦めない 大切なことだな〰️🎵
百こ鬼び夜と行く・改
仮想定規
東京アポロシアター(東京都)
2023/08/23 (水) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
百こ鬼び夜と行く・改
仮想定規
東京アポロシアター(東京都)
2023/08/23 (水) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
イエスタデイランド
青春事情
劇場MOMO(東京都)
2023/08/23 (水) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
くらいところからくるばけものはあかるくてみえない
果てとチーク
アトリエ春風舎(東京都)
2023/08/18 (金) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/08/24 (木) 14:30
座席1階
とてもおもしろかった。真夏の上演にぴったりの恐怖だ。カルトが徐々に人間関係を引き裂いていく様子が、比較的明るい会話劇を通して展開されていく。台本もよく練られていて、回転ドアのように登場人物が入れ替わる演出も戯曲にテンポと力を与えていた。舞台美術も秀逸だった。
最初に登場するのは、オーガニック野菜を栽培する農場。ここで汗を流す二組の夫婦はとても健康的に見えるが、不妊で悩んでいたり、別の夫婦は妻は2人目の子はもういらないと言い切って夫とぶつかるという、深刻な亀裂が見えてくる。実はこの農場、カルトと健全社会の接点。オーガニックだから取っ付きやすいし、魅力的だ。こういう設定がリアルで怖い。
舞台を見ている限り、これらの夫婦の亀裂は当初はそれほどでもないのだが、本当は離婚も不思議ではないというくらい深いものであると客席は思い知らされる。夫と妻は健全な家族であり、お互いを大切に思っている。だが、この小さな亀裂に水がしみこんでいくように、カルトが染み込んでいく。自然に、しかもこの道しかないというくらいな正当性を装って。このあたりも実に現実感を持って、うまく描かれている。だからこその恐怖は後段で募っていく。
謎の宗教のうさんくささに当初は抵抗していた夫が取り込まれていく場面も、とてもリアル。明らかに精神的な病気(幻視を見るなど統合失調症か)で治療が必要なのだが、その症状が「大地から取り込まれた明るいパワー」で軽減した体験を経て信じ込んでしまうというところも、あり得る話だ。カルトがあえて弱みに付け込もうとしているのではない。あくまでも自然な人助け、カウンセリングが実は落とし穴だったりする。
もう一つ、この戯曲の一翼を担うのがユーチューブなどの動画。興味があるものだけを見続けるというネット社会、SNS社会への強烈な批判が込められている。もしも彼らがテレビとか新聞とか自分とは離れたところのニュースに接していたなら、自分が見ている世界が広がることでカルトに取り込まれることはなかっただろう。
しかし、米国のトランプ前大統領の信者たちのように、何百万人の「健全な」アメリカ人が教祖をあがめるように心酔していく状況が現実にある。トランプはカルトの教祖ではないけれど、状況はかなりカルト的。舞台を見ながら、こんなことまで考えてしまった。
客席の思索を四方八方に広げていく力のある舞台である。おもしろくないわけがない。
イエスタデイランド
青春事情
劇場MOMO(東京都)
2023/08/23 (水) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、お薦め。
時代に取り残されて今にも潰れそうな遊園地<ドリームワールド>、そこで働く人々の心温まる奮闘記を描く。ワクワクするような非日常が過ごせる場所であるが、そこで働く従業員は日々 集客するために頭を悩ませる。特に園長は夢<ドリーム>を見るどころか、数字という現実を突きつけられる。物語の魅力は、そこで働く人々の面白可笑しい姿、しかし 心に秘めた熱い思いをしっかり伝えるところ。どんなに閑散としていても防災訓練は怠らない、そのシーンを冒頭とラストに描くことによって、さり気なく従業員の意識の変化を観せる。
舞台美術は簡素な作りであるが、遊園地のアトラクションや祭り(提灯)を思わせる光景。それでも奥行きを感じさせる。そして不思議とファンタジーでありノスタルジーな雰囲気が漂う。そんな背景の中で テンポ良い展開、そして笑える会話、時に含蓄ある言葉で感情を揺さぶる。今後 この遊園地がどうなるのか気になるな~。
(上演時間1時間40分 途中休憩なし)
煙突もりの隠れ竜
壱劇屋
ABCホール (大阪府)
2023/08/18 (金) ~ 2023/08/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
壱劇屋さんの舞台は今まで何作か観てきましたが、今回は新作かつ珍しい雰囲気の作品でとても楽しめました。
約150分と長めの作品でしたが、普段の壱劇屋東京支部の作品に比べて笑いどころやほっこりとした場面も多く、適度にリラックスして見られたこともあり最後まで飽きたり退屈さを感じることなく楽しめました。
これ以上短くするのが難しそうだということは理解できる一方、この辺がお尻の限界ラインなので休憩あり形式でもいいのかも。
今回BGMとの相性や音量、会場の座席差などによってか、声が聞こえにくい箇所があるなど惜しい部分もありましたが、それを差し引いても個人的にかなり満足できました。
子ども向けアニメのようなファンタジーな世界観でもありつつ、決して子どもだましではなく、それぞれのキャラクターの抱く思いや葛藤に心動かされました。
衣装もさまざまで、キャラクターがどういった立場なのかよく表れていて良かったです。
多彩なキャラクターたちが皆いとおしく、大好きな作品になりました。
イエスタデイランド
青春事情
劇場MOMO(東京都)
2023/08/23 (水) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
イエスタデイランド
青春事情
劇場MOMO(東京都)
2023/08/23 (水) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
寂れた遊園地を舞台に悩みながら働く人達を中心に描いた舞台。1時間45分の舞台とは思えない程、技量の高いキャスト陣の演技で登場人物それぞれの背景も浮かんできました。また笑いを交えた言葉選びが楽しいながらも、突然刺さる台詞も多く、感情を揺さぶられました。観劇後は暖かい気持ちになれ、この遊園地と各登場人物がそれぞれ前に進んでいけばと願った舞台でした。
Pickaroon! -ピカルーン-
壱劇屋
すみだパークシアター倉(東京都)
2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
今回再再演となる作品。
初演のみ観たことがありましたが、言うまでもなくパワーアップしていて、改めて好きな作品となりました。
今回はWキャストになっていたこともあり、全然違った面を見ることができ、面白かったです。
ストーリーは同じでも演じる役者によって味が変わることはこれまでも再演もので感じてきたことでしたが、今回は男性の俳優と女性の俳優がWキャストとして回替わりで同じキャラクターを演じることもあり、非常に新鮮でした。そのどちらのキャストでも魅力的に仕上がっていたと感じました。
135分と聞いた時は正直長いかなと思いましたが、実際観てみると70分くらいに感じるほど退屈する間もなく惹きつけられました。
後半はあるシーン以降泣き続けていたように思います。泣かせる舞台イコール素晴らしいということはないですが、アツくて切なく、それでいて清々しい気持ちにさせてくれる作品でした。
イエスタデイランド
青春事情
劇場MOMO(東京都)
2023/08/23 (水) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
観るお化け屋敷vol.2「45分」
下北沢企画
ザ・スズナリ(東京都)
2023/08/16 (水) ~ 2023/08/20 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
昨年の第一弾「カーテン」が中々の出来であったので、「45分」?短い、と思いつつもわくわくで足を運んだ。短い、とは言え本物の化け物屋敷から友達が30分も出て来なかったら焦るだろう。
開演前に案内されるショートお化け屋敷コース(そう言えば子供の頃手作りでを作った事を思い出す)を抜けて客席につくと、各所に人形がぶら下がり、舞台はスズナリの前身である古いアパートを思わせる障子戸が奥にあり、各所に暗がりがある。みょんふぁが前口上を一くさりやってから、アパートの部屋番号201から順次エピソードが・・。
季節物。怪談は嫌いでない方だが生舞台である事の潜在的なインパクトは意外と効いているな、と。「あそこには何かがある」という感覚を(フィクションと分かっていても)残す。毎年やるのは大変そうだが、定番になるといいな。
イエスタデイランド
青春事情
劇場MOMO(東京都)
2023/08/23 (水) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
寂れた遊園地を舞台にしたスタッフたちの群像劇。青春事情にもってこいのシチュエーションで、入り込んでしまいますね。明日への活力、充実した時間を過ごせました。
あいつをクビにするか
ぽこぽこクラブ
新宿シアタートップス(東京都)
2023/08/17 (木) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
よくわからない芝居である。前説で、3時間あったので演出の千葉が2時間に無理矢理縮めた、というが、長くても解らないところは多々残ったと思う。
全体のスタイルとしても、社会劇を基盤にした風刺劇なのか、サイコパス患者をもった家庭劇なのか、ホラーなのか、今流行の痴漢と教育者のドラマなのか、行き来激しく腰が定まらない。(脚本の責任だが、絞っていくところがない)
大きな問題では、サイコパス。これが病気であることは今や、一般常識になっている。ヒッチコックが取り上げた時代とは時代背景が違う。病気を扱うには、患者の人権を考えることは今は常識だろう。病気の扱いが、数冊の新書版の理解以上に出ていないところが残念なところである。これで我が国は滅びの国になると言われても呆気にとられるばかりだ。
主演女子高生の磯部莉菜子は昨年の夏私鉄沿線の喫茶店劇場で三好十郎の「ストリップショー」を鐘下演出で演じたのを見た。その後、新劇系の小劇場で二本ばかり見たが、しっかり成長の跡が見える。もう少し、しっかりした座組の娘役を見てみたい。小劇場出身の苦しいところで、時間がもうあまり残っていない。
客席9割ほど。
イエスタデイランド
青春事情
劇場MOMO(東京都)
2023/08/23 (水) ~ 2023/08/27 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
閑散とした遊園地で
なんとか頑張るスタッフさんの物語を
1時間45分でみせる作品
夜の部は
サラリーマンにも優しい19:30開演である
全席自由席
特に見切れとかは無いので
どの席でも好きなトコが良いと述べるが
最前列での迫力は良いと自分は思ったデス
擦り切れて因れていった園長さんの
らしさ演技が巧みだったなぁ~って(^-^)
甘城ブリリアントパークとか思い出しました~♪
感染対策は解除方向でしたが
場内で空咳きする方々多く感じた
5類に移行しようが
ウィルスには関係無い事で
弱毒化して感染力高まってるようで
無視するような行動は良くないと考えます
狭い場内で喋るならマスクはしようや
咳き込むならタオルでもハンカチでも口に当てて
飛沫拡散を押さえて欲しく思えた
自身が無症状でも
感染させられた人が
重症化から死に至る可能性はあるんだから
適切に感染症を怖がる事を奨めたく思えたデス
マッシュル-MASHLE- THE STAGE
「マッシュル-MASHLE-」THE STAGE製作委員会
AiiA 2.5 Theater Kobe(兵庫県)
2023/07/15 (土) ~ 2023/07/17 (月)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
配信で鑑賞。
これに限らず2.5系舞台の作品に対してよく思うことですが、スピードが早すぎるなと思いました。
私は事前にアニメを見ていたのでさほど問題なかったですが、漫画なりアニメなりで原作の流れを知っていないと着いていくのが大変なのではないかと思いました。もっとじっくり見たいと思うシーンが一瞬で終わってしまうのが物足りなく感じた。
とはいえ、限られた時間の中で工夫されていることはわかり、ストーリーに影響がない程度にカットされていて良かったと思う。
魔法を使えるキャラクターは歌唱で表現する工夫も面白かったですし、映像投影も効果的に使われていて、映像に頼りすぎていないところが好きでした。
カタカナのキャラクター名や用語が多いため、映像を投影して文字で見せていたのがとても良かった。聞き取りがあまり得意ではないので補助として大変役立ちました。