最新の観てきた!クチコミ一覧

8081-8100件 / 182910件中
夜叉ヶ池

夜叉ヶ池

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2023/05/02 (火) ~ 2023/05/23 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

泉鏡花を現代的にリニューアルした本年屈指の力量感のある再演だ。
舞台の上手に一段高く釣り鐘、下手には三国嶽の山里の鐘守夫婦(勝地涼・滝内公美)の家。舞台の前には山頂の夜叉が池から流れ落ちる清流が流れているという設定。アヤメが数株おかれた中央は広いスペースになっていて、そこで、妖しい者たちや村人たちのドラマがモブシーンで展開する。振り付け・森山開次との息が合って、森新太郎・演出が、冴える。今までに見たことがない「夜叉が池」である。
里山に鐘の音が響いて幕が開くと、山里の生活風景。夫と妻の夕餉の準備に旧友(入野自由)の訪れ、とおなじみの導入部が終わって、夜叉が池の白雪姫(那須凛)が妖怪たちを引き連れて現れると舞台は急転。ここからは、ダイナミックなモブシーンが、終わりまで続く。アイディアの良い衣装(西原梨恵)をまとった個々の俳優の動きをたてながら、集団としての動きもよく工夫されている振り付け、現代的な効果音(高橋厳)と音楽(落合崇史)もこの場の効果を上げている。
新派の「夜叉が池」が、伝統日本に異国情緒を持ち込んだ独特の文明開化趣味で大正のジャパネスク世界を作っていたが、こちらは現代の「夜叉が池」である。
今更、「夜叉が池」をやってどうなのだろう、という疑問に舞台は見事に答えを出している。この物語の魅力二は、今関心を持たれている自然回帰や、村社会への鋭い観点があったことを教えてくれる。
俳優もスタッフも、皆懸命に演出についていって(あちこちに細かい工夫が成功しているのが見える)、新しい「夜叉ヶ池」が生まれた。パルコ劇場開場半世紀の記念公演にふさわしい快作である。

ステージ『エロイカより愛をこめて』

ステージ『エロイカより愛をこめて』

株式会社Lol

渋谷区文化総合センター大和田・さくらホール(東京都)

2023/05/11 (木) ~ 2023/05/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

村田充さん出演ということなので、観に行った。杉江大志くん、藤原祐規さん、鷲尾修斗さくん、八神蓮くんなどが絡むなら、どんだけ見応え有るんだろうかと期待したが、村田さん・中山君以外は添え物的な存在で、"宝の持ち腐れ"的な気がしてならない。

COLOR CROW -黑韻之翼-

COLOR CROW -黑韻之翼-

COLOR CROW製作委員会

THEATRE1010(東京都)

2023/05/04 (木) ~ 2023/05/13 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

ストーリー上のキャラの生い立ちなどを考えると、そのキャラが幼いというか、その任務にあたる責任とか覚悟が感じられない。話としてはスケールが大きいはずなのに小さい世界観に終わった気がする。

ふたり、静かに

ふたり、静かに

アオタミナの会

駅前劇場(東京都)

2023/05/10 (水) ~ 2023/05/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

もどかしくも続きが気になる展開、芸達者な役者さん達の演技と相まって、大いに楽しめました。

糸地獄

糸地獄

劇団うつり座

上野ストアハウス(東京都)

2023/05/11 (木) ~ 2023/05/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 初日を拝見。旗揚げにしてこの完成度。観るべし! さて、今公演も14日マチネで楽であるから、物語のキーワードを1つだけ挙げておく。以下追記
 三月桜亡きあと、新入りが1人入った。新入りは他の11人とは異なり、無戸籍ではない。
 あと1つとても大切な点があるが、それが何であるかは観てのお楽しみ。観て何であるかをご自分で考えてみて欲しい。自分は14日、研究会があるので研究会終了後の14日夜遅くかその翌日頃種明かしをするつもりである。

ネタバレBOX

 岸田 理生作1984年初演の今作、時代設定は1939年、所は、表(昼)は「女工哀史」に代表される製糸工場の世界、裏(夜)は吉原などに代表される娼婦の世界に変貌する糸屋。この2つの世界を綯交ぜた世界が失った記憶を徐々に取り戻すヒロイン・繭を通して描かれる。岸田理生の描く世界は今流に言えばジェンダーギャップということになるかも知れぬ。今作はその中でも殊に男社会で生きる女の被差別状況を、最も彼女らしい言葉の魔術と土俗的で猥雑で暴力的とすら言える言の葉と演劇という表現形態で象徴的に示した作品ということができよう。劇団の旗揚げに相応しい極めて内容の濃い、文学として最も本質的な問題提起という使命を果たし続けている作品と言える。台詞は原作に忠実である。演出・舞台美術を篠本 賢一氏、演出助手に渡会 りえさん。登場する役者は18名。舞台美術のセンスが抜群である。観た瞬間、自分は江戸時代の歌舞伎小屋がベースになっているのではないか? と感じた。というのも篠本氏は能を長くやってきた人物であり、歌舞伎にも詳しいことを知っているからでもある。全体の構造が、能の橋掛かりや歌舞伎の花道のような印象を与える大きな掘り炬燵の四囲を囲むかのように設えられた構造に囲まれているばかりではなく、その手前観客席側には明らかに桟敷席を思わせる構造が拵えてあったからである。大きな掘り炬燵のような一段低いエリアは、女工や娼婦たちの抱える地獄を象徴し一段高い地獄を囲む周囲は、地獄を世間と永久に隔てる壁を象徴しているのは無論であろう。而も世間とこの地獄を繋ぐのは、四囲を囲む構造の随所に天井から下げられた紅い糸と風、個的レベルでは繭の持つ瘤だらけの結縄。「現実」とやらを重んじている振りをする世間の価値観からすれば取るに足りぬ象徴に過ぎない。然し、これら総てが男社会の中で生きる女性たちの苦悩を、差別の何たるかを伝え、男社会を前提とし延々と続くこの国の社会体制の中の母と娘の系譜をも炙り出してゆくとしたら? この象徴の意味する所は極めて大きく本質的だと言わねばなるまい。何となれば、生物学的に性差を持つ生き物の生物としてのプロトタイプは♀だからであり、つい最近発見された京大等も関わった国際的研究でジェンダーギャップの大きい社会程大脳皮質の厚みが女性で薄くなるという結果が出ている。興味深いのは、ジェンダーギャップの無い社会では女性の方が大脳皮質の厚みが大きくなるという報告も出ていることだ。自分個人の想像では、脳の個体差では女性の脳の方が男の脳より優秀であることに気付いた男達が、力では女性に勝る男の特性を用いて女性を支配する社会体制を築き、維持してきたのではないか? ということである。Covid-19に対する矛盾だらけの施策もこの国の政治が科学的・合理的な判断に従うことのできない愚か者が社会を仕切っていることの証左だということができよう。
 ところで板上の小道具でとりわけ大きな意味を為すのが糸車であることは容易に納得できよう。ホリゾントやや上手の壁には満月型や四角に場面によって変わる赤い布が見え、四囲の壁を構成する一段高い構造は、繭の通る様々な意味を持つ(記憶を辿る、糸屋へ通じる、或いは系譜を辿るなど)道にもなる。また照明の加減で赤と闇が殆ど見分けのつかない状態になるシーンもある。これなどは所謂忍び(忍者)が新月の晩に用いた忍び装束が赤であったこととも符合する。(白・黒・グレイは明暗の度合いであるから新月の晩のように暗い夜は、明度の差で見分けがつき、隠れることが困難になる。それを避ける為、闇に溶け込む赤装束が用いられたのである)
 役者陣の演技も旗揚げとしては上出来。スタニスラフスキー演劇が目指す最高レベルの演技、役者の身体から滲み出すようなレベル(そんなレベルの役者は、日本全体で手の指の数程も居ないのではないか)には、まだまだ時間と鍛錬も掛かるにせよ、褒めて良いレベルに達しているのは、日本の劇団の稽古日数としては極めて長い5か月に渡って稽古してきた結果であるのは明らかだ。今後も楽しみな劇団である。
愛と忘却と記憶

愛と忘却と記憶

アンティークス

OFF OFFシアター(東京都)

2023/05/10 (水) ~ 2023/05/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

不思議な雰囲気を味わえる舞台でした。
ちょっと笑えたり、緊迫感があったり、ほっこりしたりと、様々なタイプの短編と中編で、観応えがありました。
色々な愛について、考えさせられました。面白かったです。

原色★歌謡曲図鑑

原色★歌謡曲図鑑

株式会社ビーウィズミュージック

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2023/05/11 (木) ~ 2023/05/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/05/11 (木) 19:00

この作品用にオリジナル曲を何曲も用意するほど(しかも昭和っぽい)の気合の入れよう。タイムスリップに関する面白い世界観を提示しながら、昭和と令和の歌謡曲、芸能界のあり方を違いを分析した、勉強になるステージでした。楽しかった。

ステージ『エロイカより愛をこめて』

ステージ『エロイカより愛をこめて』

株式会社Lol

渋谷区文化総合センター大和田・さくらホール(東京都)

2023/05/11 (木) ~ 2023/05/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/05/11 (木) 14:00

平成の頃はずっと忘れてた漫画です。こてこての昭和な漫画がリバイバルしたのには、何かきっかけでもあったのでしょうか? 怪盗エロイカがあの漫画から飛び出してきたようにそのまんま! ボーナムくんやどケチのジェイムズくん等、なつかしいキャラがたくさん登場。楽しかった。

しあわせのかたち

しあわせのかたち

藤原たまえプロデュース

小劇場B1(東京都)

2023/05/10 (水) ~ 2023/05/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

いつもながら裏切らないですね。とても面白かったです。本当にありそうな、たぶんあり得るリアルなお話を見事に喜怒哀楽みんな入れて見せてくれました。笑えたし泣けたしそして最後に優しい気持ちになれたし、大満足でした。皆さんの演技も最高でしたね。ほんとよかったです。たくさんの人に感動してほしいですね。

アクターズハイ

アクターズハイ

LUCKUP

劇場MOMO(東京都)

2023/05/10 (水) ~ 2023/05/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/05/11 (木) 14:00

「アクターズハイ」
俳優が役を演じる(生きる)事により、強い幸福感や高揚感を得る。
演じ切った後のエネルギーのような感覚でしょうか。
主人公であるトニーと彼を取り巻く、新選組たちの多様な人間模様が垣間見れる本作品。
売れない俳優の手にした天国と地獄の悲喜劇を、本日は小劇場MOMOにて観劇しました。

ネタバレBOX

作品名が良いですよね…「アクターズハイ」。
恐らく「ランナーズハイ」が語源かなって思いますが、タイトルのチョイスが素晴らしい。
主役の新井將さん。とにかくデカい!彼の身振り手振りと表情は魅入ってしまいます。
「舞台映え」という言葉がありますが、主役がこんなに目立つ舞台は久しぶりでした。
悪役もどんどんやって欲しいです。映えるんじゃないかな。

内容に関しては「芝居が分かる」と言うことが重要だと思います。
初見でしたが、物語の伏線拾いが難しかった。
だからって何回も観たいほど魅入ってしまう物語かと聞かれると難しい。
小劇場に13名役者を配置したのはインパクトがあるものの、歓喜や悲観、嘲笑する場面など
どうしてもオーバーアクションになってしまい、俯瞰するとチープに見えました。
あの芝居を今回の小屋でやるなら、13名も招集する意味はあったのかな…。

事務所側の都合もあるとは思いますが、当日券¥6,000⁻はちょっと高いよ。
金額設定に対する舞台装置。作品内容を加味して個人的な評価とさせて頂きました。
愛と忘却と記憶

愛と忘却と記憶

アンティークス

OFF OFFシアター(東京都)

2023/05/10 (水) ~ 2023/05/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

3分前から始まるプロローグにワクワクします。一つ一つのお話がどうなるのかとドキドキし、とてもとても楽しめました。おすすめです。

反転するエンドロール 2023

反転するエンドロール 2023

ムケイチョウコク

space café ポレポレ坐(東京都)

2023/04/21 (金) ~ 2023/05/20 (土)公演終了

満足度★★★★★

舞台は面白い。単純にお話を観るのが好きだけれど、役者の方が本気で演じる舞台はやっぱりどうあっても、面白いし、興味があるけれど、時々なんか、もて余す時がある。
観ているだけじゃ満足出来ない。
本当にそれでいいのかなんて思ってしまう。

他の団体のイマーシブシアターに参加したことはないけれど、、ムケイチョウコクさんの反転するエンドロールは補助輪つけて自転車でどこまでも行けるみたいなひらけた感じがした。
上手にやったら、それも面白いし、上手さを考えないで、生の、その人の感じたように伝える台本無しの言葉はそれはそれで、面白くて、ただ好き。

登場人物チケットだけが楽しい訳でもないと思う。傍観者チケットも面白いと思う。
とはいいつつも、登場人物は楽しい。

でも、ある程度登場人物してしまったら、傍観者で反芻するのも楽しい。

本当に次のチャンスがあったら楽しんで欲しいし、関わって欲しいし、良い評価をされて欲しい。

そういうのが得意の人が楽しめる訳じゃないよ。
楽しんだ者勝ちだよ。

ネタバレBOX

エイトさんとアリサさんが結ばれて嬉しかったし、アリサさんが可愛いので、エイトさんや今さら何言うてんのって思った。

今回の役が10番だったのです。
傍観者や、他でみた時の、10番おいしいかなって思ったけれど、全然取り越し苦労でした。
10、おいしい役でした。
月としては三日月とかのほうがロマンチックだと思うけれど、とっさに出来たのは丸をめちゃくちゃ意識して腕をあげることだけでした。
上手くいけ、上手くいけー。って念じていたよ。

言わなくて良いところでセリフ読んじゃったけれど、自分の持ち物忘れて移動しちゃったけれど、それもしっかりフォローしてもらって、ただただ楽しい。

kei監督さん、サラさん、エイトさんがずっと親身になってくれて、記憶のないふわふわした私を、ずっと、目で大丈夫だよって言っていてくれて、心強かった。
人のために働きすぎだよ。

なにも返せないけれど。

最後に名前を貰えて良かった。
多分普通に言っているけれど、言ったあとに感情を入れられたから、嬉しい。
しあわせのかたち

しあわせのかたち

藤原たまえプロデュース

小劇場B1(東京都)

2023/05/10 (水) ~ 2023/05/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

笑ってジンときて大満足!めっちゃ良かった〜
良い時間をありがとうございました。

アクターズハイ

アクターズハイ

LUCKUP

劇場MOMO(東京都)

2023/05/10 (水) ~ 2023/05/14 (日)公演終了

実演鑑賞

予想外の

ネタバレBOX

更に予想外。
しあわせのかたち

しあわせのかたち

藤原たまえプロデュース

小劇場B1(東京都)

2023/05/10 (水) ~ 2023/05/14 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

愛と忘却と記憶

愛と忘却と記憶

アンティークス

OFF OFFシアター(東京都)

2023/05/10 (水) ~ 2023/05/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ひとつひとつがバラバラの短編ではなく、つながりを持った作品だった。
プロローグから物語が始まる。

個人的には第2話がとても良かった。
このお話がとても気に入ってしまい、この続きが観たくなった。
これで終わりなのは残念です。

次は第1話が良かった。
男性が爽やかで、まっすぐな感じ良い。

プロローグも不思議な感じで、これから何が起こるのか、ワクワクさせるように始まっているのが魅力です。

PARADURE -パラデュール-

PARADURE -パラデュール-

壱劇屋

すみだパークシアター倉(東京都)

2023/04/22 (土) ~ 2023/04/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/04/28 (金) 14:00

大変面白かったです!!!
上演時間が150分と聞いた時にはビビりましたけど体感90分の疾走感!情報量も多いのにまるで気にならないどころか、むしろ彼らの残してくれる「余白」にどんどん引き込まれていく。
ダブルキャスト編成だったのですが、Aの公演を観終わるや即Bの観劇を決め、興奮冷めやらず結局またAも追加して観ました。もう少しスケジュールを確保しておくんだった!と後悔するほどまだまだ見足りないし、終わって少し経つ今も良かった場面が思い浮かんでは、余韻に浸りあのキャラクターはこうだったのかな~なんて深読みしたくなる日々を送っています。

とにかく登場人物が魅力的!キャラクター性をバンと押し出すかと思いきや、ちゃんと彼らの生きてきた道筋が見えるお芝居が乗っかるので、原作の漫画読みてぇ~!になりました(※オリジナルなのでありません)。今回マジで良かった!!スピンオフ読みたい!!レベルで好きになったのが、セグメト(椎名亜音さん/竹村晋太朗さん)、ヨネネス(日南田顕久さん/小岩崎小恵さん)、アスビー(藤島望さん/淡海優さん)、ガストン&ジョス(淡海優さん&土屋シオンさん/森田晋平さん&日置翼さん)でした。

演出について、まさに「人間が織り成す」というか"演劇ならでは"の手法がたまらなく好きなので、殺陣の見せ方の多様さや素早さもさることながら、今なら映像で余裕で簡単に見せられそう、という部分を全員が物理的にやる、というところ!オープニングのタイトルバックとか最高だった~~!

壱劇屋さんのワードありのお芝居初めて見ましたけど、マジで爽快で熱くてガツンと胸にくるエンタメで楽しかったです!!!

今ならどこの団体でもやっている配信やDVDなどの映像化もしてないので、観に行かないと味わえない!面白い演劇に出会えるかはけっこう博打だな~と思っているんですけど、壱劇屋さんは必ず「間違いない」をくれるなって今回で確信しました。6月のピカルーンも楽しみにしています!!!

しあわせのかたち

しあわせのかたち

藤原たまえプロデュース

小劇場B1(東京都)

2023/05/10 (水) ~ 2023/05/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白い、お薦め。
表層的には、早とちり勘違いで面白可笑しく観せるが、その奥には人の優しさ寂しさが 滲み出るような人間劇<または家族劇>を描いている。ホームドラマの中に独居老人の悲哀を落とし込み、笑いと泣き という感情を揺さぶる、これが実に上手い。物語は地方都市、それもシャッター通り商店街を連想させるから、家族の繋がりと同時に地域社会との関りが浮き彫りになる。

キャストは個性豊かなキャラクターを立ち上げ、それぞれの立場と状況をサラッと説明していく。いかにも居そうな設定、それが観客に寄り添い共感を誘っている。この物語で重要な役割を果たしているのが、舞台美術と食事(シーン)であろう。親も子も一人の人間…それぞれの生き方があり、幸せの考え方や求め方も違う。そんなことは当たり前なのだが、しかし 家族ゆえに一層切ない思いが…。
(上演時間1時間45分 途中休憩なし) 

ネタバレBOX

舞台美術は、ダイニングとリビングの続き部屋(空間)。テーブルと椅子、座卓やソファ、小物が置かれ生活感を漂わせる。
冒頭、後継ぎがいなく近所の店が閉店し、といった話で地方の寂れ(シャッター通り商店街)、独居老人の問題をそれとなく描く。そこに都会で暮らす子供(4兄弟妹)たちとの距離感を表す。それは単なる地理的な問題ではなく、心の距離といったことを暗示している。

父が亡くなり、最近 母の様子がおかしく、年下の恋人ができたらしいと…。子供たちは、今さら再婚でもない、財産目当てか など勝手な憶測をし、久しぶりに実家に集まる。偶然、末妹の結婚相手が実家へ挨拶に来ており、あぁ勘違いから起こる家族内騒動。誤解するようなシチュエーション、チグハグな会話が面白可笑しく、その度に場内から笑いがおきる。前半のコミカルさが、後半のシリアスさを強調していくという絶妙な描き方。

夫々の家庭の事情や思惑が錯綜し、幼かった頃のように家族団欒といった楽しい雰囲気にはならない。一見身勝手のように思えるが、子供たちも結婚し どこにでもありそうな事情を丁寧に描くことによって共感を誘う。母はいつでも子供たちの やりたいこと、生き方を応援してくれた。

そんな母が重い病に侵され、医師に入院をすすめられている。長男 春彦(ジョニー高山サン)の「親(かあちゃん)は死なないものだと思っていた」とボソッと呟く。それ実感 同感!それまでのシーンで笑わせ、共感を誘っているから、悲しさ寂しさの感情の振幅が半端ない。実家はカレー店を営んでおり、家族の味にもなっている。劇中、家族みんなで実食する。そこに家族の原点光景を見るようだ。
次回公演も楽しみにしております。
しあわせのかたち

しあわせのかたち

藤原たまえプロデュース

小劇場B1(東京都)

2023/05/10 (水) ~ 2023/05/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

見始めてから直ぐに笑いっぱなしなのに後半一気に泣かされました。
役者さん1人一人の個性がしっかりしているので感情移入できる素敵な舞台でした。

アクターズハイ

アクターズハイ

LUCKUP

劇場MOMO(東京都)

2023/05/10 (水) ~ 2023/05/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

チケプレで頂いたチケットでLUCKUPアクターズハイ観劇。劇場MOMO、ミヒャエル・エンデみたい。話は役者あるあるかと思ったら最後は役を演じる事とはみたいな所まで踏み込んで良かったです。気になる役者。真田うるは→ショタボ!ピーター・パンみたい!青木胡杜音→美しい!あと松潤みたいな役者全部ツボ!最高🤣ありがとうございました☺️

このページのQRコードです。

拡大