UverEATS「姥喰」
劇団 枕返し
遊空間がざびぃ(東京都)
2023/12/14 (木) ~ 2023/12/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
この劇団さんは、妖怪ものやら、ミステリアスなものなど、ウワー観たい、と思える作品が多い。
今回もどんな物語がワクワク、ドキドキしながら劇場へ向かった。
期待通り、最初のシーンからドキッとした。
全編を通して、次はどうなるか、先が読めない展開で、とてもおもしろかった。
老婆役の役者さんの熱演、素晴らしくて感動でした。
笑わそうとはしていないのに、思わずクスッと笑える。
彼女の演技は必見の価値ありです。
孫役の役者さんも、純粋で可愛くて、2人の会話にほっこりしたり、恐怖を感じたり。
90分で無駄もなく、テンポよく展開され、アッという間の楽しい、不思議な時間でした。
個人的には、とても好きなタイプのお芝居で満足感いっぱいでした。
演劇ドラフトグランプリ2023
シアターコンプレックス
日本武道館(東京都)
2023/12/05 (火) ~ 2023/12/05 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/12/05 (火) 17:00
人気若手俳優勢揃い。スケジュールの調整はさぞかし大変だっただろうなあ。審査員として人気少年漫画雑誌編集長が一堂に会すというのもなかなか稀な機会でした。
#34「闇の将軍」四部作
JACROW
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2023/12/08 (金) ~ 2023/12/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/12/15 (金) 14:00
第3話『常闇、世を照らす』を見ました。小〜中〜高の頃にリアルタイムで見聞きしたニュースの総復習。少し前にNHKのドキュメンタリー番組の角栄特集を見ていたのが良い予習になりました。あの頃の自民党のタヌキジジイどもが大集合。金丸信が怪しさ120%でいい味出してました。
Strange Island
Nakatsuru Boulevard Tokyo
サンモールスタジオ(東京都)
2023/12/13 (水) ~ 2023/12/20 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/12/15 (金) 14:00
中津留章仁による骨太のお伽話(?)。とても面白い。(4分押し)152分。
とある島は富裕層(表町)と貧困層(裏町)に分かれているが、表町の人間は何でも許され裏町の人間は…、の物語。リアリティがあるようで、極端なキャラがいっぱい出てくるのでファンタジーなんだなぁと思う。扱っているテーマはハードで、政治や貧困や不平等など骨太の題材だが、笑えるセリフも混じり、2時間半を楽しく観ることができる。性格(性癖)的には最低なホレスが正論を吐いたり、市長の衣装が極端だったりで、楽しめるポイントがいっぱいある。おバカのようでいて実はしたたかなベティを演じた勝平とも子がいい。
私の心にそっと触れて 2023
メメントC
ザ・ポケット(東京都)
2023/12/13 (水) ~ 2023/12/17 (日)公演終了
萎れた花の弁明
城山羊の会
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2023/12/08 (金) ~ 2023/12/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
『劇団普通』を主催する石黒麻衣さんが女優として出演されるとのことで気になり観に行った。イメージ通りの配役、文句無し。
超満員熱気ムンムン。途中で帰る女性がいたが、それが正常な程下ネタ満載。たけし軍団の臭いがプンプンする。新人マッサージ嬢に金の力で抜きをひたすら要求するような笑い。常連であろう女性客も多かったのが流石。
舞台はそのまま三鷹市芸術文化センター。前説は本物のセンターの副主幹、森元隆樹氏。そこにやって来る岩谷(いわや)健司氏。どうも政府のお偉いさんらしい。森元氏が施設の案内をしようとするも中国人の団体客が押し掛けて来て席を外す。代わりに新卒の岡部ひろき氏が相手をするのだが···。
性欲の化け物、岩谷健司氏が好き放題。ノリがガダルカナル・タカ。全裸になり、巨根を見せ付けながらも立ち居振る舞いが紳士。
岡部ひろき氏はしずるのKAƵMA似。
村上穂乃佳さんが綺麗だった。
岡部たかし氏の中国語が立派だった。
驚く程独特の笑いが炸裂。脳がバグるようなセンス。業の深い因縁が絡み合ったある家族の揉め事に何となく巻き込まれる岩谷氏の物語。誰も予想のつけようがないラスト。
是非観に行って頂きたい。
レディ・ア・ゴーゴー!! 2023
LIVEDOG
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2023/12/15 (金) ~ 2023/12/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
生の迫力は凄い!
動画で見たのとは段違いでした。
女優達が最初から最後までフルパワーの実演、鳥肌ものです。
やっぱり舞台というものは本気を生で観れるから面白いと改めて思わせてくれました。
フールズジャーニー
ハグハグ共和国
萬劇場(東京都)
2023/12/14 (木) ~ 2023/12/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
素晴らしかったです。本格的かつ正統派の演劇ですね。クリストファー・ノーランぽい世界観で私好みでした。ほんと最高でした。劇場の音響がすこぶるよかったです。ライブハウスに近い音響でした。
Strange Island
Nakatsuru Boulevard Tokyo
サンモールスタジオ(東京都)
2023/12/13 (水) ~ 2023/12/20 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
演者さんたちの熱演でどんどん物語の世界に引き込まれ
また、人の性や社会についても考えさせられたとてもよい舞台でした。
Born To Shine~Re:Boot~
STAR☆JACKS
ABCホール (大阪府)
2023/12/14 (木) ~ 2023/12/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/12/14 (木) 19:00
さすが何回も再演されてきた舞台、ストーリーも完璧で興味深く観劇しました。彰義隊についてこれまであまり知らなかったが、京都の新撰組のように幕末の江戸の治安維持を行っていた集団だったんですね。若者たちが「義」の旗印の下に集まった彰義隊、旧幕府軍として戦っているが未来の日本を夢見ながら戦う姿は心を打つ。最後の戦いの前日、若者みんなが写真館で記念撮影をする。いい芝居でした。
タイトルが英語表記で作者の意図はわかるのですが、副題に日本語表記で時代背景がわかる補足があれば丁寧で良い気がした。
Strange Island
Nakatsuru Boulevard Tokyo
サンモールスタジオ(東京都)
2023/12/13 (水) ~ 2023/12/20 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ナカツルブールバールトウキョウ「Strange Island」
頂いたチケットなのに最前列で超近く参加してる感覚で観劇しました。まず役者さん全員上手!後で全員チェックや!お目当ての杉本有美ちゃん(ゴーオンジャー)も美しくて見とれてしまいましたが芝居も超上手!役もハマリ役で本心かと思うセリフも。話は貧富の差がある2つの地域が争ってる的な前情報だったんですが、そこから選挙、政治、議会の話へ進み驚きました(私、今年「特撮×選挙」の小説を出したので。何かの縁かな)架空の世界を舞台にしつつ現代社会を風刺してて良かったです。オススメ!ありがとうございました😆
-つかえない-
COoMOoNO
ギャラリーLE DECO(東京都)
2023/12/13 (水) ~ 2023/12/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ちょっと変わった雰囲気の会話劇。今一つ掴みどころがわかんないけど、この感覚割と好きですね。結構シリアスで、シニカルなところも。劇中、クノールカップスープを頂きましたが、飲んでいいタイミングがわかんなくて、ちょと躊躇しました。
フールズジャーニー
ハグハグ共和国
萬劇場(東京都)
2023/12/14 (木) ~ 2023/12/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/12/14 (木) 14:00
「愚者たちの幻想曲」を観劇
4編オムニバスで1編目が1番グッときた。全編通して紡がれる言葉が心地よく、ラストシーンへの繋げ方がなかなか良かった。
Strange Island
Nakatsuru Boulevard Tokyo
サンモールスタジオ(東京都)
2023/12/13 (水) ~ 2023/12/20 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い、お薦め。
欲望・愛情・家族・正義・名誉といったことを断片的(場面毎)に描きながら、全体を通して観ると人の生き様を炙り出すような秀作。説明は「地図にも載っていない、とある島の、とある町。そこには、貧富の格差が⽣まれていて富裕層が住む表町と、貧困層が住む裏町とに分離している」とあるが、劇中の「忖度」「記憶にございません」といった台詞に思わず失笑してしまう。表層的には専制政治と社会正義のせめぎ合いといった展開だが、その奥には人間の本性が蠢いている。
内容は勿論だが、モノクロ照明を基調にし その諧調によって重厚感を漂わせる。そんな雰囲気の中で熱く激するような議論が繰り広げられる。個性豊かな人々を登場させているが、何となく どこにでも居そうな(典型的な)人物像を立ち上げる。そこに架空の国でありながら現実と重ねる奇知を感じる。また 舞台セットを動かすことで場景を巧く出現させ、気を逸らせない工夫 迫力がある。観応え十分。
(上演時間2時間40分) 追記予定
ジャズ大名【愛知公演中止】
KAAT神奈川芸術劇場
KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)
2023/12/09 (土) ~ 2023/12/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
岡本喜八の大ファンだった筒井康隆、自作の小説『ジャズ大名』を監督が映画化することが決まった時は喜んだもの。二人共ジャズとスラップスティックをこよなく愛した。昔、原作の短編を読んで、「これをどう映画化するのか?」不思議に思った。観てみると成程、フリー・ジャズのジャム・セッションが延々と続き、ジャズの狂騒的なリフ、リズム、ビートの熱に浮かされた人々の精神の高揚が描かれる。ずっと繰り返されるリフの作曲も筒井康隆。盟友山下洋輔が協力した筈。話なんかあってないようなもの、ジャズの狂熱で憂鬱なもの全て吹っ飛ばしちまえ。取り憑かれた様にリフが身体中を這いずり回り訴えかける。何だか判らないけれど、どうもこいつに夢中だ。
舞台化にあたり、主演の千葉雄大氏がまさに適役。すっとぼけた可愛らしさ、ずっと見ていられる。
藤井隆氏なんかキャスティングしとけば何とかしてくれる。
ある意味主役の富田望生(みう)さんはとんでもないパワー。ここまでの存在に成り上がった。
ふざけた家臣は大鶴佐助氏。ニヤニヤニヤニヤ好き放題。
トランペッターの辰巳光英氏は若き筒井康隆に見えた。
「ええじゃないか」の練習にムエタイの首相撲を入れたり細かなギャグが散りばめられている。
入手杏奈さんは何役も兼ねて踊り明かした。へとへとになるまで。
アクターも芸人もダンサーもジャズマンも「ええじゃないか」軍団も訳の分からないフェスにて踊り明かす。演劇を観に来た筈の観客はいつしか何を観せられているのか解らなくなる。しかし終わってみれば全員総立ちのスタンディング・オベーション。訳が分からないが参った!てな感じ。『ジャズ大名』の面白さを作り手が理解している。これはフェスだ。
是非観に行って頂きたい。
Strange Island
Nakatsuru Boulevard Tokyo
サンモールスタジオ(東京都)
2023/12/13 (水) ~ 2023/12/20 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
2時間半越えの大作でしたが、長さを感じさせない程、惹き込まれる舞台でした。人の欲望とそれぞれの正義が強烈に伝わり、感情を揺さぶられます。とある島の、とある町が舞台ですが、身近に感じてしまう所もあり、恐ろしくもなります。キャストさんの熱演も加わり、素晴らしい舞台でした。
喜劇 二階の女
劇団NLT
博品館劇場(東京都)
2023/12/13 (水) ~ 2023/12/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
昔の新劇であるが、いろいろ考えさせるところがある公演だった。
こういうドラマを面白がってみていた時代は確かにあったのに、今はもうこういう芝居は上演されないし,見にもいかない、忘れられている。
原作獅子文六。戦前のフランス文学育ち。戦時中は、戦意高揚(とまではいかないまでも紛うことなき体制協力の)の新聞小説も書いていた。昭和二十年代の喜劇調ベストセラー作家。同時に戦後は文学座の支柱。
脚本・飯沢匡。戦争中は新聞記者であり同時に韜晦した喜劇作家、戦後は編集者として今でいえば「文春砲」を連発。ジャーナリストの意味を世間に知らせた。児童向けラジオテレビ脚本演出で当時の子供は誰でも知っている。文学座で戦後混乱期の新劇脚本家。
ともに文芸界の巨匠の名を得て世を去った。今「二階の女」を趣味的作品と批判することはたやすいが、この作品に込められた不幸な時代に遭遇した日本の知識人の苦い思いはいまの時代に、亡霊のように立ち上がってくる。
原作小説は終戦直後、疎開先の地方のローカル新聞、愛媛新聞に連載された新聞小説。脚本はもう戦後も落ち着いて、八十年代になって飯沢匡としては晩年の本である。
舞台は戦前の、戦争の空気が次第に濃くなっている時勢を背景にした当時の上層階級のホームドラマである。見どころを二つ。まず、
あの時代環境の中で、原作者が疎開先で書いた悠々迫らない時代観察がすごい。当時の左右極端な世論に全く動じていない。二階の女は、シンボルに逃げたのようにも見えるが、よく見るときちんと時代を見て痛烈に批判している。今の時代を見まわしてなかなかこういう知識人はいない。時宜を得た企画だと思う。
二つ。たぶん、ノーカットで(少しは切っているかもしれないが)上演した勇断。よく調べて再演に臨んだ鵜山仁の演出。博品館で上演三時間は長いが、芝居の面白いところを逃さず飽きさせない。演劇では、今更時代をなぞっても仕方がない面もあり、今はこの時代の時代考証は、これだけ丁寧にはやらないし、内容中心である。(たとえば、チョコレートケーキの舞台は、あまり風俗考証にこだわらない)。俳優たちも現代風の受け芝居をやめて、戯曲に書かれた風俗描写に忠実に演じようとしている。この舞台は、戦争直前のあの時代に生きた市民生活をフォローすることにより、時代の実相を見せてくれた。
それにしても、苦い時代だった。芝居では珍しい温故知新であった。
十二月八日
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2023/12/14 (木) ~ 2023/12/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
原作の短編は、主婦の一人称による日記仕立て。それも字面だけ追っていけばあっという間に読み終わってしまうような短さだから、これをどう舞台化するのだろうと思っていたら、原作には登場しない人物を追加してエピソードを割り振ったり、創作のセリフを加えるなどして構成しており、この戦争の行く末を知っている観客からすれば、ドキッとするような箇所も。4年前にここで観た『Butterflies in my stomach』を思い出させるような演出もあり、100年前の遠い世界の話ではなく、地続きの物語になったような印象。
abc 赤坂ビーンズクラブ
エヌオーフォー No.4
赤坂RED/THEATER(東京都)
2023/12/13 (水) ~ 2023/12/17 (日)公演終了
晩餐
タクフェス
サンシャイン劇場(東京都)
2023/12/08 (金) ~ 2023/12/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
タイムスリップSFモノなんだけど、ほとんど人情劇ですね。かなり強引な設定ですが、そこはタクフェス、実に泣かせる話でした