とのまわり
山田ジャパン
シアター・アルファ東京(東京都)
2023/10/04 (水) ~ 2023/10/08 (日)公演終了
天翔ける風に
東京芸術劇場
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2023/09/29 (金) ~ 2023/10/09 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
2001年初演のこのミュージカルも4演目という。和太鼓と三味線の奏者が共演する序曲から始まる休憩29分を挟んで2時間五十分の大作である。
野田の作品は、罪と罰のラスコーリニフを女性に設定(珠城りょう)し、時代と場所を日本の維新期としている。物語は、冒頭の高利貸しの老婆を殺害することと、優れた者が殺人を犯すのは社会の進歩のためならば許される、というモラルに主人公が葛藤することを基盤に維新動乱の物語を重ねている。坂本龍馬のように実在の人物も出てくるし、ラスコーリにフの家族設定も父親(今拓哉)を佐幕派の浪人として、彼が仕官する家族の物語で後半物語が進んでいく。原作の判事に相当する役は屋良朝幸が演じる。物語は、ほとんど創作といってもいい罪と罰だが、ミュージカルとしては伝統的な作りで、歌も踊りもオーソドックスな構成である。大きな太鼓橋を中央に一つ置いただけで全場面を処理し、音楽はかなり厚いオケは録音で、和楽器を二本ナマで入れている。殺陣もあるし、舞台は賑やかなのだが物語がつかみにくいのと、ここぞというシーンがドラマ的にも、音楽、ダンスシーンにもない。オフ風の作りだ。原作戯曲との関係は調べていないが、原作の野田の「贋作・罪と罰」で松たか子が、十字路に立ってどこへ行くべきか迷うところが唯一三十年ほど前に見た記憶に残っていたシーンだった。
A.R.P festival ~2023~
A.R.P
小劇場B1(東京都)
2023/09/29 (金) ~ 2023/10/02 (月)公演終了
「HATTORI半蔵‐零‐」
SPIRAL CHARIOTS
シアターサンモール(東京都)
2023/09/27 (水) ~ 2023/10/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
イケメン イケオジ 美人さん 殺陣もきれっきれ!舞台美術も舞台衣装も良い。良い時間をありがとうございました♪
とのまわり
山田ジャパン
シアター・アルファ東京(東京都)
2023/10/04 (水) ~ 2023/10/08 (日)公演終了
とのまわり
山田ジャパン
シアター・アルファ東京(東京都)
2023/10/04 (水) ~ 2023/10/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても良い作品を見せていただきました。笑いあり,しんみりじわ〜と涙が自然に出てしまう。自分に置き換えて考えてしまったりしながら物語に吸い込まれた時間でした。人それぞれの物語があり、誰もが主人公で物語(人生)をどう展開するかは自分だなぁと思いました。
小さい幸せ大事して行こうと思いながら帰途に着きました
悼むば尊し
かわいいコンビニ店員 飯田さん
駅前劇場(東京都)
2023/10/04 (水) ~ 2023/10/10 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
成程。徹底して鬱を共有する為の空間に徹してある。
放課後の溜まり場になっている主人公(國崎史人氏)の自宅の二階。残忍なリーダー格の小比類巻諒介氏はグループを率いて先輩(阿岐之将一〈あきのまさかず〉氏)を肉体的金銭的に虐めている。そんな日々も過ぎ、上京し帰郷した主人公はその部屋で自殺。三回忌も終わり、母親(加古みなみさん)はかつての仲間達に彼の遺品整理をお願いする。
成瀬志帆さんがえらく可愛かった。『グレーな十人の娘』の時も同じ事を思った。
國崎史人氏は松村雄基っぽく、小比類巻諒介氏ははんにゃの金田っぽい。二人共目がパキっていて何かやってんじゃねえのか、と勘繰る程。異様な空間。
鹿野宗健氏はガチガチに鍛え抜かれた肉体美、ジムに通っている筋肉。(水泳で全国大会優勝!)
物語は歪な人間関係を築いていた学生時代と卒業後のそれぞれの関係性、主人公の自殺の理由についての考察、今になって思う過去の自分達の所業へと流れていく。加害者と被害者は自分の過去とどう向き合うべきか?深澤嵐氏演ずる作家の分身のような男が曖昧な“それ”を徹底的に責め、その核心に触れようともがく。一体、何が知りたいのか?一体、どんな答なら満足するのか?登場人物も作家も観客も”それ“を考え続ける。
溜まり場には関係していない、委員長役の笹野美由紀さんがかなり重荷を背負わされた感。(観客は彼女によってかなり救われている)。
阿岐之将一氏は凄かった。MVP。彼のクライマックス、怒涛の喋りを観るだけで元は取れる。
作家の叫びが耳をつんざく。
是非観に行って頂きたい。
MARIONNETTE(東京公演)
劇団The Timeless Letter
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2023/09/28 (木) ~ 2023/10/01 (日)公演終了
切り裂かないけど攫いはするジャック
ヨーロッパ企画
本多劇場(東京都)
2023/09/20 (水) ~ 2023/10/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ヨーロッパ企画が元気に本多に戻ってきた。コロナ終焉を感じる。昼間から満席。
今回は周年公演ということもあって、新しい素材はミステリ劇の「推理」である。
いわゆる、ミステリ劇は、ドイル・クリステイの昔から、三谷幸喜に至るまで、突っ込めば、いくらでもヘンなところがある。ミステリ劇は強引にへりくつを通して犯人を上げ、正義の勝利にしてしまうのだが、そこを盛大に突っ込む。
時代は原点に戻って19世紀末のロンドン。ホームズ誕生の頃。袋小路の街を密室に少女誘拐事件が起きる。袋小路に面した商店や町の人びと、零落貴族やスコットランドヤードの刑事、浮浪者も現われて、事実検証もそこそこに次々に事件を推理する。それぞれの証拠も推理も往年のミステリ・レベルで他愛ないのだが、そこをお互いに突っ込む。良い芸人総出の昼間のワイドショーのように面白い。常時十人ほど出ている俳優たちも動きと話の流れが速いので、大車輪である。三分の二はこの消失事件で、この事件はロンドン名物になって、商店の一つは事件を掛ける「ジャックシアター」に看板を掛け替え、誘拐ショーをやって当たったりする。収拾がつかなくなったところで、事件の大陰謀が明らかになり・・・といったところからはこれも同時代のジュール・ヴェルヌ風の話になるが、ここはあまり成功していない。2時間。
袋小路のセットがよくできていて、現実にロンドンへ行くと今でもこの手の路地がたくさんある。いかにもヨーロッパ企画らしい大仕掛けのセットで見せるシーンもある。
この劇団を見ていて、いつも、こんな劇団が一つや二つ東京にあっても良いんじゃないかと思う。強いて上げればテアトルエコーとかNLTだろうが、ここほど団結力と集中度がない。ここは作者の上田誠と主要俳優を中心に、みなでこういう芝居を楽しんでいる。(まぁ内実はそうでないのかも知れないが、苦しさは客に見せないで笑わせてしまう。小屋者の意地がある。)さすが文化都市・京都、見上げたものである。毎年のお祭りを楽しむように、来年の東下りを楽しみにしている。
同郷同年2023
MyrtleArts
ザムザ阿佐谷(東京都)
2023/10/04 (水) ~ 2023/10/09 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/10/04 (水) 19:00
座席1階
期待通りの力作だった。同郷同年、同じ年に同じ故郷で生まれ育った同級生という郷愁を誘う言葉が原発のゴミ・放射性廃棄物処理場誘致をめぐって凶器になるという物語だ。
人口減少に効果的な対策を打てない過疎の街。代々続いてきた米作りも耕作をする人が減り、希望を見いだせない。そんな故郷を、電力会社が札びらを片手に乗り込んでくる。巨額のカネで何とか地域振興を、とすがる町当局。ところが、住民投票で誘致が否決されるという場面から始まる。
現実世界でも、調査を受け入れただけで巨額資金が流れ込むという事実を前に、調査を受け入れた自治体もある。だがこの街ではまず、否決している。少し意外な展開なのだが、こうした思いが舞台が進むにつれて音を立てて崩れていく様子を見せつけられる。同郷同年、の言葉と共に。
演出は桟敷童子の東憲司だ。買ったチケットがたまたま最前列だったのだが、真っ黒に塗られたヒマワリ。かつて子どもや若者たちの声であふれていた街が誰もいなくなったということを象徴するように、壊れて捨てられたラジカセやギターが舞台最前にさりげなく置かれている。最前列に座らなければ気付かないような細かな舞台美術。まるで桟敷童子の舞台を見るようだ。
精神病院つばき荘で見せた舞台芸術だからこそできる問題意識を持ったリアリティ。今作でも、これを3人の俳優が見事に演じきって見せた。
とのまわり
山田ジャパン
シアター・アルファ東京(東京都)
2023/10/04 (水) ~ 2023/10/08 (日)公演終了
スターマン
兵庫県立ピッコロ劇団
ピッコロシアター (兵庫県)
2023/09/30 (土) ~ 2023/10/05 (木)公演終了
満足度★★★
本当に兄妹か分からない二人(母親は子供が物心つかない内に死亡 伯母さんに育てられている)の話
兄は妹の将来を考え、仕事仲間とくっ付けようとするが、妹の女性同級生や隣の奥さんが…😞
結局結ばれることなく、幕は…
会話劇ですが、僕には言葉のキャッチボールが何のためなんかが…
今までのピッコロで一番分かりにくいのかもしれない…
柔らかく搖れる
ぱぷりか
こまばアゴラ劇場(東京都)
2023/09/20 (水) ~ 2023/10/04 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
依存し合う家族が一家の大黒柱であった父親の一周忌に顔を合わせる、と聞いて、
正直なところ「なんかいたたまれないようなシーンが出てきて、みんなで感情
ぶつけ合って、それで最後はちょっと前向いて終わるような作品でしょ」と
思ってたんですけど。
3割当たっていて、7割不正解といったところの、最後まで怖い作品でした。
ハイツブリが飛ぶのを
なないろ満月
テアトルBONBON(東京都)
2023/10/04 (水) ~ 2023/10/09 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/10/04 (水) 15:00
座席1階
大規模災害の被災地にある避難所という高い緊張状態での物語だが、最後は何だかホッとできる展開。人間の心の動きを書かせたら秀逸な横山拓也らしいすてきな台本だった。期待通りの出来栄えだ。
舞台は避難所の集会所のようなテント内。寺十吾演じる、噴火災害で亡くなったとみられる妹を探している男性に、野々村のんが駆け寄って抱きしめる場面から始まる。この女性は、男性が自分の夫だと思い込んでいるのだ。男性は戸惑いながらも「夫」を演じているが、災害地をめぐって思い出の人の似顔絵を描いている画家崩れの男(佃典彦)が正論と冗談を交えながら絡んでくることで、会話劇が動き出す。
関西弁とかみあわない標準語。このあたりのせりふのやり取りも面白いのだが、「夫」を演じていていいのか、本当のことを言うべきではないのかと揺れ動く心に画家の男が鋭い突っ込みを入れてくるところが前半の見どころになろう。
後段のカギを握るのは「歌」だ。この歌の取り扱いも絶妙のうまさ。なるほど、そうなんだなと納得しながら、ハラハラしながら見守っていける。笑いのツボもしっかり押さえている。こう自然に笑いを取れるところはやはりネイティブ関西人ならではのところか。
ユニットを率いる野々村のんの演技も、後段に行くにつれてうまさがほとばしる。心の内を明かしそうで明かさない、明かさないようで少し垣間見える。こんな微妙な表現力が求められる難易度の高い台本を演じきったと言っていい。
被災地という極限状況の舞台設定で、とてもユニークな人間関係。やっぱり横山の本はおもしろい。
柔らかく搖れる
ぱぷりか
こまばアゴラ劇場(東京都)
2023/09/20 (水) ~ 2023/10/04 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
岸田國士戯曲賞なんて日本アカデミー賞程度の業界内政治の権威付けで、紅白出場を肩書きに地方巡業を回る演歌歌手程度の認識だったが。(偏見)。
傑作。これは役者もやり甲斐があるだろう。この脚本にこの演出、役者冥利に尽きる。替えがきかない配役。(実は初演と全員配役を変えているのだが・・・)。演じ手としてこんな作品と巡り会える幸運。川沿いの砂利の上をジャリジャリ歩きながら、ゴボゴボ水中で溺れる音にまみれながら。
シャッフルされた時系列、広島の田舎町にある古い一軒家。従姉妹の家が火事になり従姉妹とその娘が同居することに。絶対的な君主として家に君臨していた父親。父親は川の浅瀬で溺死体で見付かる。葬儀、その一周忌。パラパラと配られたカードの一枚が唐突にめくられて語られるのは断片。
井内ミワクさんはずっと腰を曲げていて、このキツさは相当なもの。心配になる。
大浦千佳さんは田舎のヤンキーからシンママ、水商売と王道を歩む貫禄。登場シーンの両目から順番に流れる一筋の涙が美しい。こんなスナックに通える男は強い。
佐久間麻由さんはさとう珠緒系の美人で巧い。
産婦人科の医師、江藤みなみさんは白のNew Balanceで足を組み、残酷な診断結果をラフに夫婦に告げる。この演出が心憎い。
富岡晃一郎氏はお宮の松っぽいなと思っていたが、ふとした拍子に國村隼の得体の知れぬ表情に変貌。
日常会話の中に雑然と投げ込まれた様々な物語の欠片。皆それぞれ、解決策のない痛みと苦しみに苛まれている。そもそもハナから解決させる気すらないようだ。「この家のもんは皆キチガイやけんね。」どうしようもない現実、どうしようもない自分から目を背けてどうにか今日一日をやり過ごすだけ。何とか今日一日を乗り切る為だけに。
何でも治すという薬などないけどよ あるとして
飲まないさ 無茶のネタも切れた 逃げようがねえや
The ピーズ『手おくれか』
新宿羅生門
舞台新宿羅生門製作委員会
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2023/09/22 (金) ~ 2023/10/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
とにかく殺陣がきまっていてかっこ良かったです!殺陣衆の皆さんも活躍していました。若者たちがピリピリしているシーンでも、金子昇さん演じる清河堅児の登場でなんだかほっとした雰囲気になるのはさすがと思いました。
時間がなかったのでHPもあまり読みませんでしたが、先祖の記憶に目覚めると言うのだから歴史上の誰かだろうと思っていたら、その義理の兄とか先祖は女性だったとか父親とかで、開演前に当パン?をちょっと読んだくらいでは誰が誰やら。しかも知っている役者さんは少ないしで、最後までわからない人はわからないままでした。
青島広志&萩尾望都の「少女マンガ音楽史!」
神奈川県民ホール
神奈川県民ホール(神奈川県)
2023/09/23 (土) ~ 2023/09/23 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
こんな公演(講演?)があったなんて知りませんでした。お話の青島先生は本当に少女マンガに詳しくて、わたなべまさこ(以下も敬称略)牧美也子、水野英子、矢代まさこ、上田としこ、西谷祥子とまあ!懐かしいお名前が出るわ出るわ。そして萩尾先生のマンガから連想されたり、作られた曲を聞いて楽しいひと時でした。特に最後の柳の木と少年のお話は、萩尾先生のマンガのシーンも使われ思わず涙しました。
追加の夜公演には萩尾先生がいらっしゃらなくてちょっと残念でした。
雨の終わりかけに怒鳴りたて
劇団東京座
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2023/09/28 (木) ~ 2023/10/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
念の入った雰囲気やら小道具やらセットやらは
動画などでは味わえない良さを醸していたが
それにしてもの冷房の効き過ぎは
喉やられましたーやりすぎですよー
全体的な雰囲気は
怪ーあやかしーみたいな感じで好ましかったが
話が見えにくかった
長丁場使いながらの見せ方は
今一つだったなぁーと思えた2時間超えの作品
珍しく紙アンケートに台+ミニペン付きでした
Letter2023
FREE(S)
渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)
2023/09/28 (木) ~ 2023/09/30 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
いろいろと先達の話が多い
タイムスリップ大東亜戦争作品ですけど
まぁ見せたかったのはビジュアルな感じで
いろいろとリアリティーが欠如していて
ファンタジーが過ぎ過ぎていたかなぁ
と感じられた作品でした
全席指定
「小さいエヨルフ」&「少年はニワトリと夢を見る」
突劇金魚
扇町ミュージアムキューブ・CUBE05(大阪府)
2023/10/03 (火) ~ 2023/10/31 (火)公演終了
満足度★★★★★
初の扇町キューブ 三階には映画館🎥も有り、賃料高そ〰️
土禁👟🈲20席満席の中でサリさんの緊張感がつたわる前説で始まる
演者が皆上手すぎて圧倒 桟敷席最前で拝見したが、足や背中のしんどさも忘れ、集中して最後まで
実に良かった‼️