尺には尺を / 終わりよければすべてよし
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2023/10/18 (水) ~ 2023/11/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
「尺には尺を」を観劇 90分+20分休+60分
昔「歌わないソニンさんは魅力半減」と書いたことがある。あれから3年半、私も成長したのだろう「歌わないソニンも最高!」と180度転換した感想をもったのである。
うん?そうか?いや違う、彼女は歌っているのだ!ナチュラル・コーラスな声の音色、ナチュラル・リバーブな音量と音程の微妙な変化、そして緩急の変化、そうこれは言葉ではなく歌なのだ。他の出演者は現代口語的なセリフ回しであるのに対して彼女だけは芝居的な、芝居がかった、芝居じみた演出となっている(かなり興奮して盛ってますw)。体幹のしっかりした美しい身のこなしも相まって彼女の演劇の今を存分に楽しむことができる。最後の「え?なにこれ!おかしくない?」という表情がたまらない。
後方に空席があるのが残念だが、納得のスタンディングオベーション。
岡本健一さんとソニンさんが大活躍するのに対して浦井健治さんと中嶋朋子さんは出番も少なくオーラを消しているのがずっと不思議だったのだが、そうか同一俳優陣2作品交互公演とはそういうことか、明日はまったく逆になるのだと今悟った。両作で主演はさすがに無理だろう。これだけ観て「浦井健治オワタ」とかいわれるリスクもあるなあ。そうだ最初の出演者の怪我のため急遽登板となった宮津侑生さん、今日は思いっきり目立たねばならない番であったのだが普通に良い演技だった。明日は少しは楽ができるのだろう。良かった良かった。
恋の焔炎
ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団
日本橋公会堂ホール「日本橋劇場」(東京都)
2023/10/17 (火) ~ 2023/10/18 (水)公演終了
恋の焔炎
ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団
日本橋公会堂ホール「日本橋劇場」(東京都)
2023/10/17 (火) ~ 2023/10/18 (水)公演終了
実演鑑賞
フラメンコと和楽器ってなぜか相性が良いんですよねえ。
コンパスが要のフラメンコと、リズムが無い日本の伝統音楽なのに。
ぜひ海外で公演を行ってほしいなあと。
終演後にすごい脇汗をかいていたことに気づきました
恋の焔炎
ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団
日本橋公会堂ホール「日本橋劇場」(東京都)
2023/10/17 (火) ~ 2023/10/18 (水)公演終了
恋の焔炎
ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団
日本橋公会堂ホール「日本橋劇場」(東京都)
2023/10/17 (火) ~ 2023/10/18 (水)公演終了
無関係のジョバンニ
妖精大図鑑
吉祥寺シアター(東京都)
2023/10/13 (金) ~ 2023/10/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
基本 素舞台で中央にある黒いでかいシャッターを中心にして
説明通りに
妖精大図鑑がダンスとコントとその他諸々で構成した
奇妙で愉快なお伽話でした
90分の作品にアフタートーク付き
全席自由 アンケート用紙にミニペン付き
万人受けはしないかも~とは思えたが
自分的には楽しめた~♪
ドン・カルロ
東京二期会
東京文化会館 大ホール(東京都)
2023/10/13 (金) ~ 2023/10/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
歌手の歌、舞台美術は文句なし。ただ、演技の演出はどうも意図がよくわからなかった。終幕のカルロは、ロドリーゴの死の間際にそっぽを向いていたり、変にシニカルだったりと、歌詞の内容と矛盾する演技が付けられている。エンディングの先帝は、なんでああなっているの?混乱させられる。こういう演出を見せられると、オペラは演奏会形式で純粋に音楽だけ鑑賞するのでも良いと個人的には思ってしまう。
恋の焔炎
ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団
日本橋公会堂ホール「日本橋劇場」(東京都)
2023/10/17 (火) ~ 2023/10/18 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
フラメンコダンサーの方々のフラメンコは迫力がありました。フラメンコダンサーの方々はかっこよかったです。語りの方や楽器を演奏された方々もよかったです。
恋の焔炎
ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団
日本橋公会堂ホール「日本橋劇場」(東京都)
2023/10/17 (火) ~ 2023/10/18 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
日本の古典芸能と融合する事でスタンダードなフラメンコ舞踊の枠を飛び出しているのだけれど、全てが完成度の高いフラメンコの世界
プログラムもオリジナリティーあるものから「智恵子抄」に曲をつけた作品、義太夫の古典からなど、趣向を凝らした作品ばかりで盛り沢山なのが嬉しい
特にフラメンコダンサーと日本舞踏家の競演はあまりに艶やかで象徴的な作品だったと思いました
My Boy Jack
サンライズプロモーション東京
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2023/10/07 (土) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
第一次世界大戦下のイギリスの一つの家族の物語。
どんな犠牲も大きすぎることはないと信じて若者を戦場に送るように扇動する著名人の父が、視力の悪い自分の息子を軍隊に捩じ込む。息子の名誉のため将来のためと本気で信じてきた父が息子を失い徐々に後悔と自己嫌悪に苛まれていく。その葛藤を眞島秀和が見事に演じ実際にラドヤードキプリングが書いた詩を詠むシーンは心を締め付ける。
出撃する息子の戦慄、母の悲痛、姉の嘆き、生々しい戦闘を語る兵士の気迫…キャスト全員の熱演に息をするのも苦しくなる。
これは決して過去の物語ではない。今なお行われている現実である。今だからこそ観るべき作品。あまり知られていないのが勿体ない。
アカシアの雨が降る時
サードステージ
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2023/10/14 (土) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
一昨年の初演は観逃してしまったので、この再演は楽しみにしていたのだが、勝手に期待値を上げてしまったのが悪かったのか、少々物足りない印象。今日の竹下景子の歌を聴いて、これは久野綾希子で聴いてみたかったなあと思ったのは確かだけど、それでもグッときたりするときがあったから、今更ながら歌の力ってのは凄いなと。
アカシアの雨が降る時
サードステージ
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2023/10/14 (土) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
良かったです!笑えるシーンもたくさんあったし、懐かしい歌は一緒に口ずさんで(もちろん無音ですが)しまいました。福君がすっかり青年になっていました。
人の想いってすれ違ってしまうものなんですね。自分の気持ちはちゃんと伝えなくてはと思いました。二言目には「あなたの嫌いなこと」とか「彼には嫌われるかも」と言ってしまうかすみちゃん。昔の女の子(私もですが)って結構こんな感じでしたが、今はもうそうではないよう願っています。
ひとつ疑問が。かすみちゃんが二十歳の頃って、電話はまだダイヤル式だったと思うのですが・・・
マイン
チタキヨ
イズモギャラリー(東京都)
2023/10/16 (月) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/10/16 (月) 19:30
女性4人のユニットがホッとする作品を上演。なんだかとてもカワイかった。78分。
イラストレーターの永子(田中千佳子)はママ友のいずみ(中村貴子)に仕事を手伝ってもらいながらも、ちょっとしたヒット作を出し収入が急増したために、しばらく連絡を取っていなかった、やはりママ友で税理士の麗(高橋恭子)に連絡を取るが…、の物語。3人の関係や、それぞれの境遇で、マウントを取り合ったり慰め合ったり、など、あるある、な物語が展開されるのだが、出演した女優3人がとにかくカワイく見えた。最後はホッとする終わり方も同ユニットらしいエンディングで、作・演出の米内山陽子の作り方も安心できる。もう1回観に行きたいな、と思うが…。
オスカーの教室
電動夏子安置システム
駅前劇場(東京都)
2023/10/12 (木) ~ 2023/10/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/10/15 (日) 17:00
初日に観て、あまりに面白いので2度目の観劇。細かい部分もよくできていることが分かる。120分。
思い込みの激しい人物たちが、いろいろと行き違いや思い違いでドタバタするという展開。前回はやや後ろの席だったのが3列目になったので、個別の表情がよく見え、細かい部分でいろいろ演技しているのが分かる。冒頭の「幸福な王子」のシーンが好きなんだけど、澄華あまねの動きが美しいことが改めて分かった。澄華は道井とのやり取りのシーンでもとても細かく演技しているし、ちょっとイッちゃってる場面とそうでない場面の表情もしっかりと使い分けていたり、本当に巧い人だと思った。
同盟通信
劇団青年座
新宿シアタートップス(東京都)
2023/10/13 (金) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
昨年夏には、第二次大戦下の日本の戦争を舞台にした6作を集中再演して好評だったチョコレートケーキの作者・古川健の新作。昭和12年に国策通信社として戦時下で戦勝協力した同盟通信社で働いた人々の群像劇である。
私より一歳若い同盟通信はわずか十年でその役目を終えて舞台から退場するが、戦時の外国との情報関係を、担わされた悲喜劇的存在でもあった。
戦後80年にもなれば、この当時のいきさつはよく知られていて、この舞台で新たに知った情報は今となってはない。しかし、現在、世の中がきな臭くなり、それに引き換え国の舵を取るべき政治家も官僚もなすすべはなく、国民は無関心を装って個人のスキャンダルにうつつを抜かさざるを得ないという、往事(国際関係はまるで音痴、国内では阿部定、似たようなことが世間の話題である)と同じことを繰り返しているのを見ると、この芝居を今見る値打ちはある。役者が、人間として事件に対面する再現の迫力は強い。
舞台は2時間10分だが、同盟通信社に禄を食むべくそこで登場する社員たちの創立から解散までの足跡が実に要領よく、要点を外さず、情に溺れることなく、描かれている。俳優たちの役割はほとんど史実再現の台詞役ではあるが、見ていると、東洋の島国が人材も乏しく、追い詰められていく身を切られるような現実が惻々と迫ってくる。同時代を数百万人の犠牲者にならずに生き延びた者にとってはつらい芝居である。批評は止めて、観客席を見ると、ほぼ130人ほどの劇場は7割は70才以上の主に男性客。しかし、それに混じって二、三十人の二十才代の若い観客もいる。考えれば作者も明らかに戦後生まれである。もう同時代感覚で一夜芝居を書き切れる劇作家はいなくなった。
それが、演劇と歴史の運命ではあるが、それでも、この国の変わらぬ事実は、俳優の肉体を借りて実感として知っておいた方が良い。
同盟通信
劇団青年座
新宿シアタートップス(東京都)
2023/10/13 (金) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/10/16 (月) 14:00
座席1階
劇団チョコレートケーキの古川健の書き下ろし。歴史的なトピックを丁寧に取材して構築する古川らしい脚本だった。演じる青年座との相性はぴったりの舞台だった。
同盟通信とは、戦前から戦時中にかけて新聞などにニュースを配信する通信社を国策で一つに統合した会社だ。戦後、共同通信と時事通信に分かれ、今に至る。政府の報道統制に巻き込まれたとはいえ、大本営発表を垂れ流して国民を戦争に駆り立てたという点では、当時の新聞社やラジオ局と同じ十字架を背負っている。だが、自分から見て同盟通信の罪がより重いのは、世界のメディアの打電情報をキャッチし大本営発表がウソまみれになっている事実を具体的につかみながらそれを国民に伝えなかった点にある。今作で、古川はこの点に鋭く切り込んでいく。
政府に統合させられ、社内に軍部や外務省が乗り込んでくるのを許した時点で、この会社は既にジャーナリズムとは言えない。古川は、それでも報道人・ジャーナリストであり続けたいと抵抗した若い記者を主人公に据えることで、報道の自由の重要性を浮き彫りにしている。
劇中の人間ドラマが面白い。外国通信の情報を通訳・翻訳する女性で、夫が米国人だったりしてアメリカと関係の深い二人が登場するが、片方は入社時に日本国籍に転向し、片方は米国籍のままという設定が妙である。また、自分の身を守るために本当の事実を伝えなくても仕方がないのだと折り合いを付ける上司もいたり、立場や考え方が異なる記者たちの会話劇によって、現場の苦悩が鮮やかに描き出した。
ジャーナリズムとは、政府など権力におもねらず、粘り強い取材で権力側が隠蔽している真実を掘り起こし、警鐘を鳴らすという仕事だ。政府が誤った方向に向かっている時に「番犬」のように吠えるという役割である。日本のジャーナリズムは、戦時の反省や教訓を毎日の仕事に生かしているのか。情報の受け手もきちんと見極めなければならない。
My Boy Jack
サンライズプロモーション東京
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2023/10/07 (土) ~ 2023/10/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
少数精鋭によるレベルの高い演技、、演出、、大満足でした!
決して宣伝映えするエンターテイメント向きのテーマではないですが、今の時代だからこそ広く観て欲しいと思う内容だと思います。
また、演技もさることながら細部まで作り込まらた美術、音楽、演出にも、驚かされました。是非前の方で自分の目で見てほしい。
こんな大変な舞台にら出演することを選んだ皆さんの勇気に賞賛を贈るとともに感謝いたします。
リンダリンダ
サードステージ
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2012/06/20 (水) ~ 2012/07/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
私が同じ舞台を何回も観るようになった記念的な舞台です。何回と言えど3回でしたが、隣の女性は10回くらい、地方公演にも遠征するそうでそんなファンもいるのかと驚いたものです。
落ち込んでいた私がとても励まされた舞台でした。それでその場でリピーターチケットを買いましたが、席が選べてよかったです。
大好きなブルーハーツの楽曲に拍手したいのに周りの誰も拍手しません。終演後鴻上さんにお聞きしたら「好きなところで好きに拍手したらいいんですよ」とのこと。それ以降は好きにしていますが、私1人の拍手など大勢に影響はないようです。
Strangerーよそ者ー
劇団 Rainbow Jam
シアター711(東京都)
2023/10/11 (水) ~ 2023/10/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
役者さんに一体感があって安心してみられるお話で、観たあと温かい感じが残った。
少し劇場内が寒かった。
女優さんのことを何も予備知識なく(失礼ですが)観させていただきました。
光るものを持っている方は持っているのだなと感じました。
発声もとても練習されたのだろうと強く感じて良い舞台でした。
Strangerーよそ者ー
劇団 Rainbow Jam
シアター711(東京都)
2023/10/11 (水) ~ 2023/10/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とにかく、終始笑えた!ほんと、皆さん1人ずつキャラがたってて、ほんとに笑えた!不景気な話なのに笑いがいっぱい いい作品でした