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マネキンはだまってろ!

マネキンはだまってろ!

回人回製作所

東京芸術劇場アトリエウエスト(東京都)

2023/07/01 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

 アトリエ入口側の側壁にSサイズのワンピースが掛かっている。ホリゾント側の壁には様々なスタイルの衣装が展示されているがこちらは大人が普通に着るサイズ。但しこれらの衣装の大半は、通常の衣装の素材とは全く異なる素材が使われており、主催者の時代に対する批評意識が感じられる。実際に終演後に確かめてみることをお勧めする。華4つ☆

ネタバレBOX

 室内は長方形で長辺に平行して4か所、ほぼ正方形の平台が置かれその対面即ち入口側の長辺に平行に観客席の椅子が並べられている。物語はデパートの展示という設定で下手から順にアメリカ、中国、日本、ロシアの順にマネキンが並ぶが各々のマネキンはこのデパートの展示を務めて10年になる女性社員が一体ずつ台車に載せたマネキンを各平台へ運び一体ずつ衣装を着けてゆく所から始まる。因みにマネキンを演じるモデルは総て人間である。LGBTQを意識してモデル選びをしている点でも如何にも流行に敏感なファッション業界の在り様を反映している。
 さて、主たる物語は四か国のマネキンがそれぞれのお国事情を反映したおしゃべりを、担当女性社員が基本的に居ない時に展開する。例えば銃社会アメリカのマネキンは一応世界最強と評される軍事力にあぐらをかいて力を基本に世界の頂点たろうとするが、歴史や食文化、映画、演劇、絵画など文化という点での歴史の欠如は他の3国に全く太刀打ちできない、とか。中国は人口の多さで中央集権的な国家運営をしなければやっていけないという事情があるが、その為には経済的にも強くなければ一丸となってことに当たれない。然も直近ではインドに人口世界一のポジションを奪われた等々。そして日本は真似ばかりして細部で更に微細な点を改良、使い勝手の良さや均一で質の高い製品を生み出してうまい汁を吸っているなど。ロシアは1年以上になるウクライナ侵攻によって若干抑え気味に描かれてはいるものの、その衣装にはたくさんのマトリョーシカがあしらわれ、どこか宇宙や哲学、或いはメタ指向を感じさせると同時に同じ衣装、同じ顔でサイズだけが異なる自同律の不快を感じさせかねない点など視覚的な部分だけを見ても面白いのだが、互いのおしゃべりの中で行われる当てこすりや相互批判は表層的ではあるものの、その分普通の人々の持っている極めて普通の感覚や判断に近い所もあって面白い。アメリカのマネキンがまとっている衣装の生地はGパンの生地だし、水鉄砲のような銃を2丁持ちやたら振り回すのも無論アメリカの銃社会への揶揄である。中国がジャイアントパンダを外交に利用したり、陸海に及ぶ一帯一路政策に名を借りて世界一を目指そうとする野心を一応「隠し」たり。日本の独自性の無さ、独立独歩の気概喪失を、本当は日本人自身が嫌いそうさせているアメリカをも内心嫌っているのだと示唆して見せる点なども面白い。ロシアについては現在ウクライナを巡って西側からは殊に顰蹙を買っている手前、あまりお国柄についての批判らしい批判はないが、その代わりの当てこすりは特に米露間で多く描かれる。この辺りの匙加減も面白い。
 一方、グローバリゼーションの世界席巻の影響で様々なコンセプトやそれぞれのお国柄は今や世界中何処に居ようとお目に掛かれ多くは入手することすら可能であることも描かれるが、それは矢張り表層に過ぎないのも事実。そしてこの事実を明確化する為には今回は描き込まれて居なかった別の側面、即ちバートランド・ラッセルが「人生についての断章」の一節で述べているように“真の美徳は真実から目をそらさぬ逞しいものであって、綺麗ごとだらけの空想ではない”ということの実例と実践をもう一つの軸として入れておくと物語自体の深さ、普遍的広がり等が表層的な事象とぶつかりあって更に高い質と知的、倫理的普遍性に根差した作品になるように思う。例として一例を挙げておくならば、第2次世界大戦終結後の1955年既に原爆のみならず水爆迄が発明され核兵器という大量破壊兵器の脅威が単に人類のみならず、地球上の生命総ての危機となっていた7月9日に発表されたラッセル・アインシュタイン宣言を嚆矢とし、パグウォッシュ会議に引き継がれ現在もその流れを絶やさすにいるこの食物連鎖最上位に位置するヒトという生き物の全生命に対する責任を今一度提起するなどだ。(ご存じの方も多いとは思うが、ラッセル・アインシュタイン宣言発表時、既にアインシュタインは亡くなっていた、同年4月18日が命日であるが、アインシュタインは亡くなる前に署名を終えていた。即ちこの宣言はアインシュタインの遺言という性質も具えていると考えてよいと思われる。)
幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい

幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい

中央大学第二演劇研究会

APOCシアター(東京都)

2023/06/29 (木) ~ 2023/07/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 衝撃的であると同時に異様な美しさを感じさせる作品である。お勧め!

ネタバレBOX

 上演の尺、120分強。板上は下手に位置をずらして衝立を置くことで袖の効果を高め一番客席に近い衝立の客席側にパネルを置いたりして男2人、女1人の戸建て家屋をシェアハウスとして用いている中での部屋割りを現し、一番客席に近い一角をクミコを護ることを決意したユキヒトの部屋ということにして、この物語の中心となる二人の暮らしが如何様な実態を為しているのかを観客に最も分かり易く伝える工夫が為されている。脚本はアマヤドリの広田淳一氏、演出が中大二劇の師岡亮氏である。
 この半年余りアパシーを患っていた我が身としては師岡氏の期待には応えられない観方をしたようであるが、取り敢えずは自分の感じたことを書かせて頂く。一軒家をシェアしている者たちを含め、登場人物は、学生時代のハンドボール部仲間(登場男性の殆ど、但し恐らく初めにクミコを監禁していた男を除く)と居酒屋のバイト仲間(主要な女子登場人物、但し監禁されていたクミコを除く)、物語を牽引してゆくのは監禁という観念である。一方、父の体調不良等もあったということはあるが、ユキヒトは司法試験合格を目指してかなり長い間勉強していたという背景があり、監禁と主張するカズユキに対しては、クミコの自由意志を一切束縛していないので監禁という罪には当たらないと反論したりするが、これは犯罪を構成する要件として無罪を主張し得る根拠となるように思われる。こういった細部が今作をより真に迫った作品にしている。
 一方、クミコが本当は何を求め、また何を為そうとしているのか? については今作のタイトルも含めかなり穿った解釈ができるように思う。
 実際、今作でクミコの抱えている問題やそのような問題を抱えるに至った仔細については殆ど記述が無い。同時に上演時間の殆どを通じて描かれるのはクミコがシェアハウスに来てからの殆ど何もせず、締め切った部屋の窓際に一日中居て外出することも殆ど皆無であること、時折最初に彼女を監禁していた男から掛かってくる電話とその内容とが、今作に絶えず緊張感を与え続け、観客の心にも疑心暗鬼を常駐させる脚本の上手さ。ラスト寸前に明かされそうになるクミコの秘密は、結局最後迄その告白の真偽を含め明かされることが無く、彼女はふらりと来た時に履いていた汚れたスニーカーを履きユキヒトの携帯を持ち去り代わりに自分が使っていた古い携帯を置いていったこと。その携帯に最初に彼女を監禁していた男から電話が掛かって来、現在彼女は最初監禁した男の下に居るらしいことなどが示唆されるが、この結末らしからぬ結末を観るに至って改めて今作の底に脈打っている相互不信の根深さに慄然とするのである。この相互不信は最早、ヒトが自らをアイデンティファイする為に通常通ってくる自分の類的存在としての同類他者、即ち他人を己の鏡として観察し、比較し己を知ってアイデンティティーの基礎を為すような“信”そのものが最早成立し得ないまでに崩壊してしまったかのように思われたことだ。彼女の個的体験に殺人という経緯がホントにあったとしてそれが彼女に与えた影響が実は何であり、広田氏が何故このようなタイトルを付けたのか? タイトル自体がアイロニカルに用いられているのではないか? 等々、観て衝撃的な作品であると同様に様々な感興を催させる作品である。
 作品中で極めて気に入ったシーンは、クミコが味噌汁の話をするシーンであるが、このシーンに或いは解の一端があるかもしれぬ。というのは、このシーンにクミコのアンヴィヴァレンツが凝縮されていると感じるからであり、掛かるが故に彼女の不可解な行動に説明がつきそうな感じも持てるからであるが、この悲痛が同時に極めて美しくも感じられたからである。
メデューサ

メデューサ

橋田ゆういちろうのカンパニー

ACT cafe(大阪府)

2023/06/29 (木) ~ 2023/07/06 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

オモロかったー♪僕はこういう「ただただ楽しく笑ってれば良いだけ」のお芝居が大好きなんです☆でも物語の設定はダークなんで「締まった笑い」になってて緊張と緩和を楽しむ事が出来る中々奥深いコントでした☆自らハナクソコントと言ってるけどストーリーがめちゃめちゃシッカリしてるのが素晴らしかったです♪ラストなんか一流ミステリーとして十分通用する大どんでん返しが待ってるんやから驚いた!ちゃんと物語として楽しめるのが「メデューサ」の魅力で、馬鹿馬鹿しさがそれを上回ってるのがカッコいいんです☆ブラボー!!

おわたり

おわたり

タカハ劇団

新宿シアタートップス(東京都)

2023/07/01 (土) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

はじめて観劇する劇団さん

激怖で上質なミステリーでした
夜トイレ行くの怖い

ネタバレBOX

村に伝わる「おわたり」という奇祭を調べるうちに、「おわたり」の由来と全容が明らかになる。

諸星大二郎作品を思わせる、日本の民間信仰を舞台にしたミステリー。
諸星大二郎好きな私の好みにドンピシャ。

何世代も前の人の咎を背負わなければいけない苦しみが、新たな狂気を生む。自らが目撃者となった様にリアルな手触りを感じられた。
脚本家、演出の方の力量か。

作中では明示されなかったが、寿々子とその子は呪いから逃れたということだろう。
ラストの真紅の花吹雪は、そういうこと、か。
アダムとイヴ、私の犯罪学

アダムとイヴ、私の犯罪学

演劇実験室◎万有引力

ザ・スズナリ(東京都)

2023/06/30 (金) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

何か軽く鬱気味で観ていたのだが、観劇の途中で急に気が晴れた。理由をあれこれと考えてみたが、多分時間の経過の作用だろう。時間がこの世の全てを解決する。時間というものの持つ面白さ。
凄く楽しかった。終演後の物販に長蛇の列。詰め掛けるマニア。客層は若い女性が多い。何周も回って寺山アングラは今オシャレなのか。1966年上演の天井桟敷設立前の戯曲。

林檎が5つ置かれてある。『トルコ風呂エデン』の看板。ここはトルコ風呂(=現ソープランド)の上のスペースを間借りした一家が住む部屋。父・髙田恵篤氏、母・森ようこさん、長男・髙橋優太氏、次男・三俣遥河氏。背中に愛すものの絵が貼り付けられている。それぞれ、宝くじ、林檎の木、汽車、切手。

DIY感溢れる木材剝き出しの建方美術。中央にほっぽらかされた金槌を、暗転時踏まないか心配になる。梯子も手作り。大量に制作された林檎の小物が良い出来。

内山日奈加さんがエロエロ。フルート。シーツ越しの舞い。
森ようこさんは女・麿赤兒。コミカルでエロい。

主人公は髙橋優太氏演ずる寺山修司。家出を試みるも一家全員付いてきてしまい、ただの引っ越しに。30過ぎても家を出て他者と出逢うことに憧れている。彼は汽車の汽笛を「ポーッ!」と叫び続ける。その線路は体内の血管だ。血液が汽車となって全身を隈なく駆け巡る。それが心臓を通過するごとに覚醒剤のような快感がどっと押し寄せる。亡国の徒、亡人。

下の階のトルコ嬢見習い(山田桜子さん)は『ロビンソン・クルーソー漂流記』を愛読する。いつか無人島で一人生活することを夢想して。そこにやって来る自称ロビンソン・クルーソー(小林桂太氏)、風呂を借りる。

ラストの曲はリフがもろ『移民の歌』。カッコイイ。
この劇団はまだまだ先に行ける。

ネタバレBOX

狂ったように林檎好きな森ようこさん。後払いで数百個の林檎を購入しては部屋に隠す。それがバレそうになると慌てて、床板を剝がしてトルコ風呂に捨てる。

髙橋優太氏は到頭“あの方”と一体化することが出来る。これでもうずっと独りではない。天国より高い地獄に似た場所で。
共演者/同級生

共演者/同級生

2223project

小劇場B1(東京都)

2023/07/01 (土) ~ 2023/07/11 (火)公演終了

実演鑑賞

迫力と熱量のある舞台でした。
美しいだけではいられない歳を重ねる過程で、変わらず輝き続けるものの美しさを魅せてくれる演劇でした。

ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)

ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)

劇団チョコレートケーキ

シアタートラム(東京都)

2023/06/29 (木) ~ 2023/07/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

最初この舞台の話を聞いたときは、セブンの12話か、帰ってきたウルトラマンの「怪獣使いと少年」あたりを題材にするのかと思っていたが、後者の方だった。立体感のあるいい作りの舞台。

ネタバレBOX

後半で脚本家が局の人間に思いの丈をぶつけるシーンがあるが、ここが個人的には今ひとつピンとこないというか、観ていてすっきりしなかったかな。
舞台「いま、会いにゆきます」

舞台「いま、会いにゆきます」

Sh!nkiяo

阿倍野区民センター・大ホール(大阪府)

2023/06/30 (金) ~ 2023/07/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/07/01 (土)

愛は時空を超えて愛する人を夢に導く。このお芝居を観てこの意味がわかる頃にはあなたは涙に溢れるでしょう。秀逸の恋愛に酔いしれたいなら是非ご覧下さい。

『ビー玉雨と眠たげな夏』

『ビー玉雨と眠たげな夏』

劇団月光斜

立命館大学衣笠キャンパス学生会館小ホール(京都府)

2023/06/30 (金) ~ 2023/07/01 (土)公演終了

満足度★★★★

色々思考をこらしている
はや予約でシール貰えたり、今後二回見たらプレゼントあり等、場所が不便なことを上手くカバーしようとしている
内容も最初は??だったが、中盤からは引き込まれて、最後もなるほど感がありすっきり❗
次回も期待します‼️

Eternal

Eternal

劇団雪月風花

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2023/06/23 (金) ~ 2023/06/25 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2023/06/23 (金) 19:00

価格5,000円

事前知識を入れずに鑑賞。ファンタジーだった。魔女にも色々あるものだ

【再演】黄金の猿-コガネノマシラ-

【再演】黄金の猿-コガネノマシラ-

ワイルドバンチ演劇団

ザムザ阿佐谷(東京都)

2023/06/14 (水) ~ 2023/06/18 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2023/06/16 (金) 19:00

価格4,000円

いつもながら殺陣の手数が多く、複数の役をやる人もいるので大変だったかと思う

メデューサ

メデューサ

橋田ゆういちろうのカンパニー

ACT cafe(大阪府)

2023/06/29 (木) ~ 2023/07/06 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

壮大なスケール感なのに、しっかり細かいところまで行き届いたオモロさは流石です。
生でしかこれを観れないなら、後悔先に立たず観劇するべきと思いました。

ネタバレBOX

個人的には自主規制音をワザとズラして、女優さんにポ○チンとか言わせてしまうところが好きです。
黒星の女

黒星の女

演劇ユニット「みそじん」

吉祥寺シアター(東京都)

2023/06/30 (金) ~ 2023/07/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/07/01 (土) 13:00

座席1階

歌あり踊りありの陽気な舞台かと思いきや、ラストでぐっと締める意外にも感じる展開。それぞれ罪を背負って入っている女子刑務所のメンバーたちが、個性豊かに躍動する。いい舞台だった。

刑務所が舞台のはずなのだが、二段ベッドに置かれているアイテムはまるで女子高生の持ち物のようだ。本物の刑務所は私物の持ち込みは制限されているはずだから、設定は少しファンタジーの世界。どんな罪を犯したのかは「言ってはならないことになっている」そうだが、問わず語りに明らかに。スーパーの万引き(常習累犯窃盗)、覚醒剤…。どうして実刑になったのかが、舞台が進むにつれて明らかにされる。
おもしろいのはこの受刑者たちの人間関係だ。刑務所のイメージは牢名主がいて新入りをいびったり、という感じだが、ここでは仲良しグループのように友情の筋が通っている。なぜか房対抗ダンス大会をやるという話になって、ファンタジーの色は濃くなっていく。
だが、それぞれが背負った罪の背景には社会の不条理が詰まっていてハッとさせられる。罪人と言うには無邪気な振る舞いも、その裏にあるものとして闇深い事情、思いが表現される。

個性的なメンバーによる少数精鋭。カーテンコールの後思わず涙ぐんだ主宰の大石ともこに声援が飛んだ。コロナ禍で延期になった今作の経緯が胸に去来したのだろうか。それとも…。

SHINOBI SASUKE

SHINOBI SASUKE

劇団そとばこまち

ABCホール (大阪府)

2023/07/01 (土) ~ 2023/07/03 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/07/01 (土)

いつもながらのワクワクドキドキのオープニングでした。女優さんだけで戦国時代を演じられていましたが、迫力のあるお芝居でした。中でも、服部半蔵役の殺陣と徳川家康役の演技は素晴らしかったです。

ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)

ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)

劇団チョコレートケーキ

シアタートラム(東京都)

2023/06/29 (木) ~ 2023/07/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/06/30 (金) 19:00

130分。休憩なし。

放課後、重ね着、□△

放課後、重ね着、□△

チリアクターズ

千本桜ホール(東京都)

2023/06/29 (木) ~ 2023/07/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/06/30 (金) 14:00

110分。休憩なし。

ホールドミーおよしお

ホールドミーおよしお

オフィスマウンテン

こまばアゴラ劇場(東京都)

2023/06/28 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2023/07/01 (土) 15:00

初見のユニット。51分。
私が理解できないタイプのパフォーマンス。

Hey ばあちゃん!テレビ点けて!

Hey ばあちゃん!テレビ点けて!

Bee×Piiぷろでゅーす

新宿スターフィールド(東京都)

2023/06/28 (水) ~ 2023/07/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

大人数でかなりのドタバタコメディーなのですが、なかなかに泣かせてくれるお話でした。

兎、波を走る

兎、波を走る

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2023/06/17 (土) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

野田秀樹二年ぶりの新作はいかにも野田らしい不条理劇だが、劇場の空気はむなしい。
素材は北朝鮮の拉致問題。拉致は日本だけでなく、紛争地域でも、極貧国でも、先進国の一部でも現実にある普遍的問題で、現実の社会問題に伴う雑音に臆することなく演劇の素材に選んだのは、さすが日本を代表する劇作家の見識である。かつて木下順二が果たした役割を担おうとしている。ここは本当に偉い!というしかない。たいしたものである。
作りは不条理劇。その点ではすでにピンターが四十年も前に拉致を素材に『バースディ・パーティ』という作品を書いている。ピンターに比すれば、野田は解りやすくこの問題に入っていく。野田演劇らしいメタシアター作りで、こちらの素材は、不思議の国のアリス。母親(松たか子)アリス(多部未華子)物語の入り口の作者に野田秀樹。物語の受け手側に秋山奈津子と大倉孝二。このあたりの布陣は完璧と言って良い当て書きで、この重苦しい物語がずいぶん見やすくなった。こうして物語の中の兎(高橋一生)や母親の不思議な国でのアリス探しと拉致問題を重ねていく。
タイトルから物語を発想したと野田が言っているが、無垢と無知のウサギが、波に乗るというイメージが不条理劇的でもあって成功している。いつもの言葉遊びも控えめながら健在で『妄想』と『もうそう』なるしかない、を掛けたところなどうまい。
しかし、この作家の久しぶりの現実を直接背景にした全力投球も、作者が言うように『作家の無力をこれほど感じることはない』結果になっている。現実には、場合によっては国家間戦争になりかねない問題が、これほど明らかに提示されても観客には伝わらなかった。一夜のスター俳優を並べた大入りの公演の一つとして二十代の女性を主とした観客のお芝居見物にしかならなかったのは「あーあ」というしかないだろう。
いつもは、最後に何度もカーテンコールで嬉々としてみせる野田も、女性客が立ち上がり拍手しているのに今回は数回で出てこなかった。

帝都狂焔物語

帝都狂焔物語

学園座

関西大学・千里山キャンパス内KUシンフォニーホール(大阪府)

2023/07/01 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了

満足度★★★★

演出、構成、舞台芸術全て文句なし
唯一時間が…この劇団はタイムキープが難あり 次がある人には読みきれない 今回も終わってすぐに出て…
関西学生演劇のTopと言っても過言ではない

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