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君しか見えないよ

君しか見えないよ

レプロエンタテインメント

浅草九劇(東京都)

2023/06/01 (木) ~ 2023/06/11 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

BS松竹東急での
スペシャルドラマでの観劇

映像的にも面白く出来ていた
120分の作品

娘が回想する
父との邂逅を
不条理劇として構成していたが
とても理解し易くされていた

その後
舞台版も放映があって見ましたわ(^-^)

ネタバレBOX

主人公=娘=アズが
今は亡き父と家族の思い出を
過去に家に来た
ズケズケてぃーびーのDVD再生として
演劇とドラマを混ぜて見せていました

リアルに再現された
何処でもドアーが
不条理に拍車をかけていました
何となく
映画バンデットQを
思い出しました

あらすじ:
 熊村家の居間で一人
主人公である熊村亜寿がソファに座してDVDを見ていて。「覚えてるかな?君がはじめてわたしんちにきた時。そうだよ。タランチュラがきた時。ママはブチぎれるしパパは泣くし爺じは⼑振り回すし。私はでも、楽しかった気がするな。私と私の家族と君と、タランチュラと。楽しかった気がする。だってたまに、⾒返したりもするんだよ?あの番組。録画した動画。ほんとに滅茶苦茶な⼀⽇だったけどさ、きれーいにやっぱり編集されてるの。時が経てば経つほど、カットされた部分の思い出がなくなって、あの番組を、リアルな視聴者として⾒ている感覚になるの。それでね、そんな⾵に他⼈として⾒てみると、ああやっぱり良い家族かもなあって思うんだよね。やっぱり好きかもこの家族って、思うんだよね。」

亜寿がドアを開け家に⼊り
観客に向かってキミと
語りかけてきて
ひとり芝居風に作家と会話してるみたいに
8年前のある日、熊村家にズケズケてぃーびーのロケクルーがやってきて。芝居にもして。と
回想から巻き起こるハプニングとドタバタの連続、今か昔か、こちらかあちらか、ファンタジックな渦の中に喜怒哀楽がたっぷり詰まった、笑いと愛が溢れる家族のお話。
 
BSキラリのディレクター 里見 兄
お笑いピン芸人 タランチュラ米櫃=里見マサキ 弟 
番組はお試しであり この二人しかいない

裏番組設定で
サイコロをふって出た目のお題を完遂しないと
訪問した家から帰れないという縛りがあり
今回は家族全員を笑わせるというものであった

基本は舞台なのだが
話の前後はドラマ仕立てであり
ラストは
いろいろなロケ地で広がり方が凄いです

タランチュラが観客席に入り込み
出たくないと言い出して
兄がそうしたメタ的な状況に哲学心を
呼び出されて説得したり
なかなか演劇を攻めてきてました(^-^:)

ラストは現在の病室で寝ている
膵臓癌からの全身転移で昏睡状態の父が
息を引き取り~から
突然起きあがって
ドラマと舞台上での死の表現の強弱について語り
そのまま病室を出て歩いてゆく後ろ姿を
カメラが付いてゆくと
舞台のカーテンコールに出る父の姿で終演です

ドラマのエンドロールは
舞台の撤収の早回しで
ラストは主人公のUPでした~♪

観客をキミと呼んで語りかけてるようで
実際には舞台設定でキミくんは居て
8年後の今は亡くなってる?らしい
墓が見えるとか台詞がある
ここもメタ設定してますのよ
チョビ

チョビ

ここ風

シアター711(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

めっちゃ良かった〜!超満員の客席。これぞ小劇場って感じ。間違いない劇団さん。良い時間をありがとうございました。

そこに在るはずの貴方に

そこに在るはずの貴方に

FUTURE EMOTION

キーノートシアター(東京都)

2023/07/07 (金) ~ 2023/07/08 (土)公演終了

実演鑑賞

良い舞台だったと思います。

アンカル「昼下がりの思春期たちは漂う狼のようだ」【7月6日昼公演中止・7月7日~9日まで映像公演実施】

アンカル「昼下がりの思春期たちは漂う狼のようだ」【7月6日昼公演中止・7月7日~9日まで映像公演実施】

モダンスイマーズ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2023/06/29 (木) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

映像鑑賞

Twitter騒動で丁度、SNSを乗り換えていたので
公演中止に気づかずに劇場に行きました。

映像でも良かったけど
やっぱり生で観たかったな〜という思いもある。
でも、簡単には公演中止させない努力はよかった!
なんとか再演のチャンスはないものかな〜。

夜、ナク、鳥

夜、ナク、鳥

カラ/フル

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2023/07/07 (金) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/07/08 (土) 18:00

大竹野正典氏の傑作作品。何回も上演されてきた作品。看護婦ヨシダの悪人がより鮮明。ヨシダにひきづられ殺人に手を染める3人のそれぞれの心の葛藤。最後新たな獲物に近づくヨシダの言葉で終わる。いい作品でした。
過去観客50人程の密閉空間で観劇し悪の密度が高かったが、今回は舞台空間が少し広く、悪が少し弱まった気がした。

チョビ

チョビ

ここ風

シアター711(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い、お薦め。
新暦(東京)の盆や七夕の時期に相応しい、懐かしく 愛しい人との邂逅をコミカルに描いた秀作。冒頭の<川>の話は後々考えると…。また舞台美術が懐古的な佇まいで、物語の雰囲気・世界観にピッタリ。

公演の魅力は、個性豊かな人々との出会いと触れ合いを通して、人としての豊かな心を育む様子が 優しく温かく見守るように描かれているところ。全て善人で 和気藹々と和むが、時に憎まれ口・減らず口を叩き、意地悪をするといった他愛ない悪戯をする。観ていて思わず笑みがこぼれてしまう。

また、今事情等を盛り込み、物語に幅と深みを持たせる。その内容を終盤になって明かすことによって、それまでの他愛ない台詞に大きな意味があることを知る。主人公チョビは児童養護施設育ちだが、縁あって養子縁組をして新たな居場所を得るが…。
公演ではこの居場所、家であり家族を示すが、けっして外見的な見栄え、裕福といったことではなく、そこでの暮らしの心地良さを表す。全ての登場人物は血の繋がりのない他人、それでも祖父であり父や母、そして兄弟姉妹、さらに友人である。そんな人と人の繋がりの大切さを仄々と描く。たとえ ヤケドの跡が薄くなろうとも、心に残る良き思い出は色褪せないのだ。

登場人物の夫々の演技力とその調和、そして特に ほとんど 出ずっぱりのチョビ(天野弘愛サン)の愛嬌ある振る舞いと哀情、憂いといった複雑な感情表現が実に上手い。音響は 遠くで蛙や蝉の鳴き声が聞こえ、照明は日中の陽射し、夕方の茜色、そして夜といった諧調で時間の流れと情景の雰囲気を表す。その抒情性が居場所(家)と人の融和といった表現を巧く引き出している。
(上演時間1時間50分 途中休憩なし) 

ネタバレBOX

舞台美術は、畳部屋や縁側、奥の庭には簾に葉が生い茂る。障子や和箪笥、部屋の両側に衝立や襖、畳には卓袱台が置かれている。何となく日本の原風景を思わせる家屋。ここはチョビを養子に迎え入れ、育った家。第二の故郷とも言える。

チョビは灯籠流しで川に落ち、そこを養護施設で一緒だった亜矢に助けられる。その時、亜矢は竹竿を刺すように押したとチョビは文句を言う。この「川」は後々明かされる衝撃的な出来事と、七夕の<天の川>を掛けた伏線になっている。
養護施設で育った仲間と30年?ぶりに会って笑い燥ぐチョビたち。子供の時の思い出…花火や悪戯といった話は尽きない。施設運営の資金繰りが厳しくなっていることを知ったチョビは、聡太・有希夫妻の養子になった。有希の実家が資産家ということを聞いており資金援助を当てにしたが、実は二人の結婚に反対で絶縁状態だと知りガッカリする。それでも二人に大切に育てられ…。

この家を中心に、聡太の仕事の親方・辰雄やヤクザの友人・吾郎といった人々との親交が微笑ましく紡がれる。養護施設の仲間との語らい、夫婦・辰雄・吾郎といった養護施設以外の人々との話を面白可笑しく錯綜させる。しかし、施設は天災による土砂災害で壊れ皆亡くなっていた。チョビが(酒に酔って)川に落ち 助かったのは、亜矢が三途の川を渡らせなかった と思う。

チョビは、彼岸と此岸の狭間の夢から目覚めたかのよう。今では この家は地域の共同施設になり無人になっている。母・有希が残してくれた食堂はコロナ禍の影響とインターネットによる悪評(元ヤクザ 吾郎が料理人)を流布され…。ラスト迄観ると、チョビが川に落ち溺れたのは偶然 事故か?養護施設の亡き仲間との出会い、店が潰れ、といった一連の流れを考えると…。<生きる>ということは、生きている人からだけではなく、思い出(死者)の支えもあってのことだと改めて思う。そんな味わい深さが感じられる公演だ。
次回公演も楽しみにしております。
そこに在るはずの貴方に

そこに在るはずの貴方に

FUTURE EMOTION

キーノートシアター(東京都)

2023/07/07 (金) ~ 2023/07/08 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

七夕をテーマにした日韓の共同作品、とても興味深かったです。
掴み所がないような不思議な雰囲気で、独特の世界を体験出来ました。

ゴーストミュージカル

ゴーストミュージカル

ミュージカル座

あうるすぽっと(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/07/07 (金) 18:30

歌もダンスも楽しめました。ストーリーがしっかりしていて良かったです!

ある馬の物語

ある馬の物語

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2023/06/21 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/07/07 (金) 14:00

価格8,800円

成河がまさに馬!
さらに音月桂、小西遼生ってケアード十二夜の同窓会みたい(^_^)
・・・なんてヌルい感想では収まるわけがない大変な傑作。以下長文。

ネタバレBOX

原作はトルストイの小説「ホルストメール」。恥ずかしながら本作は知らなかった。といっても、作者が書き上げてから刊行されるまで、ソ連国内で舞台化されるまではだいぶ時間が掛かったという独特な位置づけのようだ。日本でもこれまでに舞台化されたことはあったようだが、個人的には初見。

成河扮するホルストメールという馬が自身の生涯を振り返りながら、人間とは、生きることとはを考察する。ホルストメールは独白や馬同士の会話では舞台表現上、人語を用いているが、一般的な人との接し方の上では馬として徹している。いわゆる擬人化ではないし、カワイイ的な媚びも無い。成河のいななき、鼻音、尻尾の振り、近しい人物に甘える仕草などは動物園や競馬場で見てきたまさにそれ。特に軽快なステップは絶品。
なお、他のネームドの馬としてヴャゾプリハ(牝馬/音月桂)、ミールイ(牡馬/小西遼生)が登場するが、彼らは美男美女(?)としてのキャラ付けがもたらされており、リアリティよりかは多少デフォルメ寄りである。

序盤、価値の低いまだら模様に産まれ、それなりに雑に扱われながらも周囲の馬、人間と接しながら健やかに育っているホルストメール。この場面では特に厩頭(春海四方)、馬番ワーシカ(小宮孝泰)の人間臭さ、土臭さが良く機能している。だが、そんな穏やかな時期も、成長と性への目覚めが災いして去勢手術を受けさせられることで変わってしまう。以後、思索と人間観察にふけるホルストメール。ヒトというものの価値観、幸福感は所有(家、土地、女etc...)という概念で概ね表現し得るし、そんなものならば馬の方が幸福であり、上等であると喝破する。

そんなホルストメールだが、裕福で美しいセルプホフスコイ公爵(別所哲也)に駿馬としての資質を見抜かれて迎えられ、馭者フェオファン(小柳友)の世話を受けながら生涯最良の時を過ごす。この時期のホルストメールの幸福の根拠...それは愛情を受けている(公爵はあくまで駿馬としての価値を愛でているに過ぎない)からなのか、裕福な環境による美味しいエサやブラッシングなどの世話を受けられるからなのか、皆からの称賛からなのかはハッキリしないが、それはヒトでも馬でも竹でいちいち割り切るような話でもないだろう。そして、文字・言語の情報で最良な時と紹介されているだけではなく、称賛されている時の満足げな表情や公爵を待つときの誇らしげな表情、これを馬として体現している成河の芝居は圧巻というしかない。

公爵は地位もカネも何もかもを持ち合わせた人物。だが、何にも夢中になっておらず、空虚で地に足がついていない感(貴族だからでもあるが)がある。そんな彼にも愛人のマチエがいるが、ホルストメールを出走させ、逆転勝利して興奮さなかの競馬場で他の男に転んで付いて行ってしまう。つい先ほどまでホルストメールを友人だ、いくら積まれても売らないと誇っていた公爵だが、マチエを追うべく鞭を打ち、数十kmを無理やり走らせる...。結局マチエは取り戻せず、ホルストメールはこの時の無理、怪我が祟って以前のようには走れなくなってしまう。価値を失った彼は、老婆、農家、ジプシーなどへ次々と転売されて、転落、流浪の日々を送る。
ここで分かることは、公爵はホルストメールを愛でてはいたが、あくまで自慢の駿馬としての愛着に過ぎなかったこと。彼の趣味が絵画や骨とう品であれば、その知識と審美眼、愛着はそちらに向いていたであろうし、現代ならば車や自家用ジェットだったのかもしれない。所有物、その程度のことだったのだ。

「所有」と並ぶ本作のテーマは「老い」
まだら模様なうえに走れなくなった老馬ホルストメールへの周囲のヒト、馬の当たりは冷たい。だが彼は誇りを失っておらず、過去の栄華と転落をしっかりと受け止めながら、含蓄のある語りを続ける。
一方で公爵は資産を使い果たし、周囲からは厄介がられる存在となっていた。過去の自慢話ばかりをする姿は老害そのもの。
そんな二人が冒頭の将軍の厩舎で思わぬ再会をする。公爵はホルストメールに似たまだら模様の馬を発見するや、かつての愛馬の自慢話をする。だが、目の前のその馬がホルストメールである事には気が付かない。近寄ったホルストメールだが、公爵は一言「臭いな」と。この後に感動の再会を迎える前のフェイントの笑いかと思っていた。だが違った。気が付かないまま。
言語を交わさない馬だから分かりようがなかった、ホルストメールが老いぼれて様変わりしたから分からなかった、公爵が耄碌していたから。それらもあるかもしれないが、そうではない。単に自慢の所有物としてしか観ていなかったからだ。

そしてホルストメールは殺処分される。淡々と処分される馬と、落ちぶれ、老いぼれたヒト。どちらも一見は惨めな老後だ。

ホルストメールの肉は狼らに食われ、残った骨は農具として有効活用された。
一方の公爵の亡骸は地位に応じて立派な埋葬をされたが、そんなものはヒトの虚実と裏返しでしかなく、彼の肉も皮も何の役にも立ちはしない。
その点だけならば馬の老と死の方がずっと有意義で上等だ。

一貫して馬の目線から、ヒトや生きることを見透かす、問う、突きつける物語。
だが、この演劇の終末を以ってヒトと馬のどちらが上等かなどと言う必要もない。そんな説教のようなものは必要ない。
この戯曲の持つ圧倒的なリアリティは、観た人のリアルを捉える眼力、思考力を間違いなく刺激する。それで十分だろう。

戯曲の威力を的確に発揮させ、音楽劇としてのエンタメをも併せ持たせた演出。役者陣の好演。
必見の作品だった。
夜、ナク、鳥

夜、ナク、鳥

カラ/フル

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2023/07/07 (金) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

やっぱ凄い作品や!暴力や力で支配する事件はあれど「友達」「善意」「恩を着せる」事で支配し洗脳する関係性はまた違った怖さ、凄味があるなと…看護師による実際に行われた保険金殺人がモチーフなんで否応なしにリアリティを突き付けられるサスペンス好きにはたまらん名作です♪

チョビ

チョビ

ここ風

シアター711(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

いい話だ。
しみじみそう思う。

ネタバレBOX

衝撃の展開。
再演を強くねがいます。
はじめから幼なじみ達に対する愛おしさ全開になるだろうなあ。
まほろば異聞

まほろば異聞

演劇集団☆邂逅

天満天六・音太小屋(大阪府)

2023/07/08 (土) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

日本史が不得手な僕でも楽しめた!ミュージカル的な場面も多数有り、武庫女のミュージカル部の流れを引き継ぐ劇団であることに納得
あー受験で覚えて聞いたこと有るな〰️と言った人物がかなり出てくる
日本史が好きな人にはたまらない内容だと思うし、私は勉強になりました‼️日本の教育が詰め込みではなく、こんな舞台を観て興味を持てばまた変わってくると思う
隣で、あやぽりが泣いていたのも印象的だった 僕は泣くほどではなかったが、良かったです😊

モノローグ

モノローグ

牛窪企画

SPACE9(大阪府)

2023/07/07 (金) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

満足度★★★★

一人芝居はハズレが多い印象だが、これは今までで、かなりトップクラス 女性がやはり多かったが、男性でも楽しめます‼️

烈火の人

烈火の人

KENプロデュース

萬劇場(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

アクションチームを観劇しました。とても面白かったです!
江戸の様子が楽しく描かれ、ストーリーは勿論、アクションも衣裳も観応えがありました。
火消し達の熱い心意気、町の人達を守ろうとする気持ち、友情や恋愛等、見所満載でした。
銀次、金一郎兄弟の動きがキレキレで、アンサンブルの炎の演出も良かったです。
火消したち、皆カッコ良かったです!大満足の舞台でした!

ゴーストミュージカル

ゴーストミュージカル

ミュージカル座

あうるすぽっと(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/07/08 (土) 12:00

星組を観劇。
ゴーストのイメージとは異なり、ホラーの感じはなく素敵なミュージカルでした。
観劇後、曲が耳に残りました。

或る女

或る女

演劇企画集団THE・ガジラ

シアター風姿花伝(東京都)

2023/06/30 (金) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

扉を閉めるダーンという轟音には何度もビクッとさせられます。理解はできても、同調はできない女性の一代記、ガツンときましたね。休憩を挿んで3時間の尺でしたが、全く飽きない。濃厚でノアールな世界には圧倒されました。

或る女

或る女

演劇企画集団THE・ガジラ

シアター風姿花伝(東京都)

2023/06/30 (金) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

チラシになっている海を沖に向かって歩く女の後ろ姿の写真(?)が美しい。空は朝焼けにも夕焼けにも見える。宣伝美術の岩野未知さんの作品だろうか。強い生命力に満ち溢れているようにももう何処にも辿り着きたくないようにも受け取れる。宗教画みたい。

『太陽があなたを見放さないうちは、私もあなたを見放し  にはしない、水があなたのために輝くのを拒み、そうして木の葉があなたのためにひらめくのを拒まない間は、私の言葉もあなたのために輝きひらめくことを拒みはしない。』
冒頭に飾られるホイットマンの詩。

キリスト教を熱烈に信仰した末、棄教に至った有島武郎の実体験を元にした原作。日本のキリスト教思想の第一人者である内村鑑三。有島武郎のことを自らの後継者だと期待してさえもいた。
今作のテーマは『神の道』と『人の道』。登場人物の誰もが心の中の神と常に向き合っている。神に己を見せつけているかの如く。
重い鉄の扉の床ハッチ。この下は地獄に続いているのか。扉を閉めるごとに轟音が鳴り響く。ヒロイン早月葉子は吐瀉物を吐き、煙草を捨て、酒を捨て、自らもそこに堕ちてゆく。

主演の守屋百子さんは中江有里の奥山佳恵風味の美人。多彩な表情が目まぐるしく変わり、観客の視線を捉えて離さない。少し細過ぎるか。
MVPは勿論千葉哲也氏、それはもう仕方がない。三國連太郎緒形拳ラインのカルマを背負った邪悪な雄。こういう男の存在が日本人の原風景にどっかと在るのだろう。常にこんな男に女は抱かれていく。それが日本人の歴史。
女中役の大嶽典子さんも存在のバランスが絶妙に良かった。

極厚3時間、大正日本文学とがっちり組み合ってみせた。その心意気にRespect。こういう作品と真剣に向き合ったことは必ず役者達の財産になる。勿論観客にとっても。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

明治11年に生まれた佐々城信子は十代の頃、作家の国木田独歩と駆け落ち同然に結婚するも5か月で別れる。離婚後に出産した浦子は里子に。父がキリスト教系の日本の女性団体の幹事だった為、内村鑑三夫妻とも交流があった。
明治34年米国留学中の森広と結婚が決まり、鎌倉丸に乗り込むも、船の事務長・武井勘三郎と不倫関係に。シアトルに到着するも、下船せずそのまま帰国。報知新聞が「鎌倉丸の艶聞」とした記事を連載。日本中に知られることとなる。長崎県佐世保で武井と旅館を経営する。
明治44年、森広の友人だった有島武郎が佐々城信子をモデルにした小説を「或る女のグリンプス」という題名で連載開始。グリンプスとは一瞥した印象のこと。
大正8年、後半を書き下ろし『或る女』と改題して刊行。鎌倉丸下船以降はほぼ創作。ヒロインの惨めな死に佐々城信子は抗議に行こうと考えたが、大正12年に有島武郎は愛人と縊死してしまった。

有島武郎役の勝沼優氏と、その友人でありヒロインを熱烈に崇拝する婚約者役の岡田隆成氏。ここの描き込みが足りず第一幕の思惑が分かり辛かったのが残念。

神への信仰のようにヒロインを信じ、なけなしの金を毟られていく男。彼の存在が無意味な書き割りの為、ヒロインをなじる有島武郎にも全く感情移入出来ず、同様にヒロインの良心の呵責も伝わらない。

更に言うと演出と脚本とキャスティングと演技がどうにもちぐはぐ。所々見せ場はあるが全体を通底する音がない。原作をどう味わって戯曲化しようとしたのかもよく解らない。狙いはスカーレット・オハラか?第二幕の話自体は犯罪者の再現ドラマに過ぎず、淡々と破滅する様を見せるだけ。
赤ん坊の泣き声やずっと隅に立ち続ける、産んですぐ里子に出した娘(桃可さん)の姿。主人公の心象風景なのだろうが効果を上げていない。思わせ振りなだけで何もないのならば逆効果。

そこに在るはずの貴方に

そこに在るはずの貴方に

FUTURE EMOTION

キーノートシアター(東京都)

2023/07/07 (金) ~ 2023/07/08 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

韓国と日本に共通した説話である「牽牛と織姫」(七夕物語)を題材に様々な観点からアプローチし、一つの作品を共同創作するプロジェクト。その志に敬意を表する。
物語は一般的に知られた内容で、Wikipedia等で知ることが出来る。その七夕伝説を現代に生きる若者…彦星と織姫の星座を持って生まれた転生者に重ねて綴る。

全体的に<美しくまとめた>といった印象の物語。韓日の役者は夫々2名…彦星と織姫を韓国の役者、鵲と烏を日本の役者が演じ、夫々 説話(物語)とパフォーマンスという役割を担っていたようだ。その付かず離れずといった空気感・距離感、そして ふわふわとした感じが、いかにも実体のない伝説らしい。気になったのが、韓国の役者は二人とも裸足、日本の役者は黒靴下で足下が違う。彦星と織姫という星座…宇宙〈天空〉という意味合いでは裸足なのかもしれないが、あくまで物語は転生者に重ねており実体〈人物〉を描く。何故ならば、二人は交わることなく街を歩き、雨が降り出したことで運命的に出会うのだから。

音響は ピアノをずっと弾き、照明は 鵲と烏の羽ばたく姿〈パフォーマンス〉を壁に陰影する。因みに、鵲と烏の違いを白と黒の衣裳で表し、後壁一面に赤い紐を張り巡らし、運命の赤い糸を示す。観せる工夫をしているが、全体的に淡々・粛々と展開するためメリハリが感じられず、印象が薄くなったのが惜しい。
(上演時間55分) 

ネタバレBOX

素舞台、一人の男と旅行者らしき女がバス停で出会い、雨が降り出し男(キム・ギョンファンさん)が女(チェ・ソンファさん)に傘を翳す。二人とも裸足で 街中を歩くには不自然だ。

物語は、現実(2023年)の二人の出会いと七夕伝説を交差させ、遥か彼方の彦星と織姫を現代に甦らせる。七夕伝説の知られた概要…織姫は神様の着物を織る仕事をしており、神様が織姫に婿を探す。そして天の川の対岸で牛の世話をしている彦星を会わす。二人は結婚して仲睦まじく暮らすが、全く仕事をしなくなる。神様は織姫と彦星を引き離し、二人は離れた悲しみで仕事をせず毎日泣き暮らす。神様は「真面目に働くのなら、毎年7月7日だけは、ふたりを会わせる」と約束する、というもの。公演はこの伝説をパントマイム等で表現し挿入する。伝説<非現実> と 烏・鵲<飛翔>、その浮遊感がファンタジーのように観える。

現実と伝説を結ぶ役を烏と鵲に担わせる。物語は韓国俳優が演じているが台詞は少なく、発する言語は韓国語、一方 烏と鵲は異世界を往還し虚実の橋渡しをする。七夕伝説、知っているようで知らない物語でもある。七夕伝説を韓国と日本に置き換えたとき、隣国でありながら知らないことも、そして両国の間には天<空>の川ならぬ海がある。何となく「七夕伝説」を題材にした意図が分かるような気がする。

この公演、物理的な橋ではないが 演劇という創作作業を通して<架け橋>を築いたような。このような試みは、継続してこそ<力>を発揮するだろう。
次回公演も楽しみにしております。
そこに在るはずの貴方に

そこに在るはずの貴方に

FUTURE EMOTION

キーノートシアター(東京都)

2023/07/07 (金) ~ 2023/07/08 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

 日韓に共通する七夕伝説をベースに今作は作られているが、韓国に伝わる物語の骨子が共通部分の上で大きな位置を占めているようだ。各々の星は日本では天の川を挟んで織姫・(織女/琴座の1等星・ベガ)と彦星・(牽牛/鷲座の1等星アルタイル)と呼ばれ、2つの1等星間の距離は約13光年と作中で語られる。この2つの星が年に1度、七夕にしか会えなくなった理由をベースに元々中国由来とされるこの伝説が東洋諸国に広がる中で様々なバリエーションを持ったようである。今回は韓国に伝わるヴァージョンと日本に伝わる(琉球王国時代に琉球国に伝わったヴァージョンはまた異なる)ヴァージョンを合体合成しつつ、日韓共同で作られ両国の役者が出演している。

ネタバレBOX


 中国のオリジナルが儒教色の濃い作品とされるのは、織女は天帝の娘であり、機織りの名手として知られた働き者、一方の牽牛もまた牛飼いとして極めて良く働き評判の若者。働いてばかり居て年頃を迎えた娘を心配した父・天帝が婿探しをし牽牛に娘との結婚を勧めたのが2人の出会いのきっかけであった。然しそれまで働きづくめに働いた2人は相思相愛の仲になり、開けても暮れても恋に夢中、遂には天界で重用(ちょうよう)されてきた雲錦と呼ばれた布も新たには織り上がらず、また牽牛の牛たちは痩せて死に至った。天帝はこれを怒って2人の恋を年に1日としたのである。
 今作では、この中国ヴァージョンの儒教的{(即ち女性の代表的職業としての機織りと男性の農耕文明以降の代表的職業としての農業)牧畜が中国ヴァージョンなのを転換}している他、天帝を神一般という一般化で曖昧化した上で、1年に1日しか会えぬ罰を一種の悪意として描いている。一方、その神の使いでもあるハズの烏と鵲は恋人たちの宿命を運命に変える手伝いをしている。ホリゾントに斜めぶっちがいに張られた赤い糸を2人の小指に巻き付けるのも烏・鵲の力技であり、功である。まあ、星の属する星座から言えば、アルタイルは鷲座の1等星であるから、烏も鵲もその配下と取ることは可能だが。役者では牽牛役が気に入った。
幾度の群青に溺れ

幾度の群青に溺れ

キ上の空論

紀伊國屋ホール(東京都)

2023/07/05 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

舞台セットや光に音の演出が不穏な感じを盛り上げつつ、切り口鋭い題材と沢山の演者様の熱演もあり、見応えある作品でありました。

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