最新の観てきた!クチコミ一覧

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力、族

力、族

劇団光合聲

表現者工房(大阪府)

2023/07/15 (土) ~ 2023/07/17 (月)公演終了

満足度★★★★

時代錯誤も甚だしいと思ったけど、少なからずあるんだろう
血、金それとも社会的地位…😣家族とはバランスがとれた生活共同体なんじゃないかな〰️
兄は幻想の自分自身だったんだよね〰️

ほこりにまみれろ

ほこりにまみれろ

無名劇団

神戸三宮シアター・エートー(兵庫県)

2023/07/14 (金) ~ 2023/07/17 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

めちゃくちゃ号泣しました。涙無しには見られないです。
90分の中に出てくるキャラクター全員に事情があって、間延びする瞬間とか一切なく、最後までしっかり楽しめました。
非常に難しい問題が取り扱われてて、自分だったらどうするかなと考えられるところも含め楽しめました。
90分間のコミカルかつセンシティブな会話劇ということで、役者さん方の演技、表情が光るお芝居だったと思います。

力、族

力、族

劇団光合聲

表現者工房(大阪府)

2023/07/15 (土) ~ 2023/07/17 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

家族とは愛なのか、形だけなのか。それとも……
色々と考えさせられる舞台だった。
哲学の域まで行きそうだ…。

人間農場

人間農場

るるいえのはこにわ

STAGE+PLUS(大阪府)

2023/07/15 (土) ~ 2023/07/17 (月)公演終了

満足度★★★★

まずは旗揚げ公演とは思えないでき
特に女優陣は上手すぎ あっという間の時間でした❗
ストーリーとしては現実味に欠けた感は有るが、次回も期待しています‼️

ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)

ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)

劇団チョコレートケーキ

シアタートラム(東京都)

2023/06/29 (木) ~ 2023/07/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/07/15 (土) 19:00

「悪意のない差別」「恐怖の連鎖」全ての差別につながる心に残る言葉でした。「恐がらないからわかりあえる」は解決へのメッセージ。
若者が同和地区・在日の言葉を理解できないのには驚いた。
テレビ局の弱腰、ご都合主義。テレビ局が放置してきたジャニー喜多川の性加害問題にもつながる。ryuchellさんの自殺、戦争はなぜ起こるのかなどいろいろ考えさせられた。

ネタバレBOX

LGBTを意識しすぎて監督のホモの事は蛇足のような気がする。
Pickaroon! -ピカルーン-

Pickaroon! -ピカルーン-

壱劇屋

すみだパークシアター倉(東京都)

2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

6/25にマチソワ観劇、今回は日程のためその一回で終わらせるつもりだったものの、Twitterでの感想や盛り上がりを見ているうちにどうしてももう一回見たくなり、7/2のソワレに友人にチケット握らせて急遽追いピカルーン。まさにクチコミで広まった作品といった感じで、日毎に減っていく目標動員数までの枚数を一緒に応援しつつ見ていました。200枚近かった目標動員枚数が、公演開始後に一日40枚のペースで捌けて達成したのは、もう一度見たいと思わせる作品の魅力と完成度、それによるクチコミの効果が大きかったものと思います。
今年一番ハマった作品!これから控えている煙突もりの隠れ竜も楽しみです!!

明けない夜明け

明けない夜明け

演劇企画集団Jr.5(ジュニアファイブ)

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2023/07/14 (金) ~ 2023/07/20 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/07/17 (月) 14:00

お初の劇団さん

ネタバレBOX

加害者家族(子供)のお話。

なぜか個人的に加害者家族をテーマにした舞台とのご縁が多い。
加害者家族に引きこもりがおり、周囲からの視線を恐れ、電話の着信に怯えるのは共通項か。
本作の特異な点は、風評被害に対してしなやかにひたむきに立ち向かう三女、茉菜の存在。
茉菜を先導に3人の子供が親である加害者本人、そして家庭内の罪に向き合い、前向きに進むことができたところは素敵。
長女の愛は無職で引きこもり、次女の恵は花屋(昼職)、三女の茉菜は夜職、というコントラストも良い。
愛は恵が家に花を持って帰ってくることを許さなかったが、貝山を通じて茉菜は家に花を持って帰った。ここは茉菜が家族に光をもたらす、その後の展開を暗示していたようで面白い。
韓国新人劇作家シリーズ第7弾

韓国新人劇作家シリーズ第7弾

韓国新人劇作家シリーズ実行委員会

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2023/07/13 (木) ~ 2023/07/17 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 1ステージ2作品ずつ上演する形式だ。今回自分が拝見したのは上演順に1が35分、場転の為15分の休憩を取って2が55分である。2作品とも素晴らしい。今回他の作品は予定が立て込んでいて拝見できないが全作品拝見したい作品群である。何れも優れた作品であることは容易に推察できるからだ。(15日、いきなり停電して復帰に手間取った。1本だけ送信に成功したのだがその後送信できず、本日漸く工事終了するも、この暑さで汗は滝のように流れパソコンが危ない。追記後送)

ネタバレBOX


「名誉かもしれない、退職」2023.7.14 15時
 とあるカフェ、部長から呼び出された3人の社員、パク・インターンは流石というか儒教思想が未だ日本より遥かに残る韓国社会の所為か一番早く来ている。次にジョン代理、最後にやってきたのが、三人のうち一番格上のキム課長である。当初互いに相手の腹の探り合いから対話が開始されるのだが、やって来た順番で対話の内容が本質に近づいて行き、結局は現れなかった部長を含め重役未満の同一部署内の1人がリストラ対象となることを巡って、では誰がその貧乏くじを引くか? のすったもんだを描く。韓国の超学歴社会と経済格差が引き起こす諸問題などはこれまで散々映画などでも上映されてはきたが、少子化は止まる気配もない。この深刻な状況を僅か35分の作品で見事に描いた。流石である。一部署だけをキチンと描くことで韓国社会の抱える最も重大な問題を鋭く抉り出している手腕も見事。日韓共同のプロジェクトなので脚本は韓国のキム・ヨンミンさん、翻訳は李知映さん、演出は金子賢太朗さん、出演は大井克弘さん、関信豊さん、竹園和馬さん、なお今作は慶尚日報新春文芸戯曲賞を受賞している。
「変身」
 変身と聞けば大抵の人はカフカの「変身」を思い浮かべようが、作品としては全く異なる。先ず扱われているのが個々人の実存ではなく社会的日常性に於ける圧倒的な差、殊に落差に対する恐怖が根底にあると思われるのだ。今作もカフカの抱えていたような社会からの疎外は当然在る。然し今作では、今自分自身が生きて構成している社会という世界からいつなんどき振り落とされるか分からない激しい競争に勝ち残れるか否かを巡る不安が蜷局を巻いているような気がするのである。
Pickaroon! -ピカルーン-

Pickaroon! -ピカルーン-

壱劇屋

すみだパークシアター倉(東京都)

2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

Aチーム、Bチーム、壱劇屋回、追いチケして7回観劇しました。
毎度観劇後は終わって欲しくないな、と思いながら帰るくらい大好きな作品になりました。
またいつか再演してくれたら良いな。

韓国新人劇作家シリーズ第7弾

韓国新人劇作家シリーズ第7弾

韓国新人劇作家シリーズ実行委員会

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2023/07/13 (木) ~ 2023/07/17 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

BC 観劇。演出、役者とも韓国の人だったらどうだったかなあと思ったりしました。(秋雨は演出キムセイルさん)

ネタバレBOX

秋雨 救いようがないくらい重くて暗い話だけど、何故、家族が堕ちていったのかそっちの話を観てみたい。
変身 「秋雨」の後だっただけに面白かった。現実逃避して上手くリセット出来れば良いけど目の前の現実は変わらない。一生戻れないとは死を感じる。「秋雨」で「私は木になりたい」と言うセリフがあったので繋がりを感じた。
  
   
キンギョソウ

キンギョソウ

シレネ

シアターシャイン(東京都)

2023/07/14 (金) ~ 2023/07/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ダンスという強み 特長を活かした無言劇。それでも十分に意図した内容が伝わる優れもの。この公演の魅力は、ダンスは勿論、それに合わせた音楽と照明といった三要素が絶妙にマッチし、人間とアンドロイドの競演が徐々に…。その変化と人間の心の咆哮が聞こえるような心象劇に仕上げている。

ダンスの変化も、素人目に分かるような。始めはクラシックからモダン、コンテンポラリーのように型がある動きから、その型に捉われないような荒々しくも自由な表現に変わっていくようだ。アンドロイドはプログラムされた型どおりのダンス、その正確無比の技量に人間は敵わない。公演はアンドロイドのダンスに圧倒され焦燥・苦悩する人間の姿がよく表れており 見どころの1つ。
(上演時間1時間) 

ネタバレBOX

素舞台。後壁は鋼鈑のようであり、鉄鋲のようなものも見える。何となく無機(質)のような空間の感じが いかにもアンドロイドの世界らしい。

衣裳の色彩で人間(赤地)とアンドロイド(白地)の違いを表す。それ以外の人間はアンサンブルといった役割であろうか、黒衣裳であり黒子を表しているよう。当初 アンサンブルは人間の主役に気を遣うような振る舞いをしていたが、アンドロイドが人間の主役を圧倒し、その結果 人間の悪感情が剥き出しになると…。それが説明にある「リハーサルが進むたびにアンドロイドの技術に打ちのめされ」ということになる。

ダンス時に使用するのが背凭れ付きの椅子。その椅子に座り、客席に向け 足先を宙に浮かせ タップダンスするような動きと音楽…ピアノの単音を弾く音がシンクロする。ラストは蝸旋の曲が人間の感情を代弁するかのようだ。
また照明は赤 青といった原色を多用し、前後 左右といった多方面から照射し、観客の想像力を喚起し情景を豊かにする。このダンス・音楽・照明の相乗効果によって美しくも力強い舞台になっている。

身体表現は勿論だが、人間(ちょいなサン)とアンドロイド(塚本芽衣サン)の表情にも感情の有る無しといった違いを演ずる。また同じ振り付けのダンスにも関わらず、微妙な違いがあるような。人間のダンスは少し丸みを帯びた柔軟性(例えば 腕で弧を描く)、一方 アンドロイドは直線を描くような硬直性(腕を真っ直ぐに伸ばす)、そこに感情に左右されるか否かを表現しているようで面白い。
次回公演も楽しみにしております。
『つやつやのやつ』と『ファンファンファンファーレ!』(再演)

『つやつやのやつ』と『ファンファンファンファーレ!』(再演)

ムシラセ

駅前劇場(東京都)

2023/07/13 (木) ~ 2023/07/18 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

土橋さんおまけスピンオフの回を最前列で鑑賞。
駅前劇場、演者と近い!こんな近かったっけ?
面白いところは笑えるし、泣けるところは泣ける。
美しい、眩しい、尊いという感情の波が押し寄せ涙が溢れる。
初めて舞台を見る友達を誘ったらとても楽しかったらしく、舞台ハマりそう。

イリクラ2023 〜Iridescent Clouds〜

イリクラ2023 〜Iridescent Clouds〜

カガミ想馬プロデュース

六行会ホール(東京都)

2023/07/13 (木) ~ 2023/07/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

アツいアツいヒーローものミュージカル。
観客層を見ても子連れの方がいらっしゃったり、10年に渡って老若男女に愛されている作品なんだなぁと思った。

ホールドミーおよしお

ホールドミーおよしお

オフィスマウンテン

こまばアゴラ劇場(東京都)

2023/06/28 (水) ~ 2023/07/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ホールドミーおよしよをこれまで何回か鑑賞していますが、いつも違います。今回も今までのものとは違うものへと変わっておりました。今までと変わらず、からだがそこにある。でも、今までのようにことばに縛られていない。ことばを伴って自由にからだが拡張していくような印象でした。ことばとからだの比重が変わったので、自分としてはダンスの印象なのですが、そもそも演劇かダンスかはどうでもよく、同じ舞台表現ですよねに集約されます。

なので、物語に没頭したい方にはオススメしないのですが、ことばとからだの関係に興味がある人にはオススメです。

ネタバレBOX

アフタートークの回だったので、山縣さんを含めての創作秘話などが語られました。その話から思うのは、ことばからの距離感が人それぞれで変わっているなということと、山縣さん自身のことばへの考え方が変わってきているなということでした。その結果、今までの作品のような、ことばがからだから沁みだしてくる感じから、ことばとからだが連動したものへと変化しました。個人的にはダンスが好きなので、傍若無人に振る舞う矢野さんや壁に張り付いている飯塚さんとかが、たのしいたのしい。神村さんが空間を埋めていくのもたのしいたのしい。そしてその中で、今まで培ってきたオフィスマウンテンを背負う岡田さんがいて、そこからちょっとはみ出る横田さんがいるのもたのしいたのしい。
Pickaroon! -ピカルーン-

Pickaroon! -ピカルーン-

壱劇屋

すみだパークシアター倉(東京都)

2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

Bチームを観劇、初めて壱劇屋さんのお芝居を観て殺陣にも演出にもストーリーにも圧倒され、気づいたら翌日Aチームの当日券を買っていました。
欲を言えばもう一回ずつ観たかった……!
当初は紙研さんに魅入られて観劇したのですがアクションモブの皆さん含め全員が魅力的なキャラクターで、とても素敵な時間でした。
次回作も楽しみにしています!

Pickaroon! -ピカルーン-

Pickaroon! -ピカルーン-

壱劇屋

すみだパークシアター倉(東京都)

2023/06/24 (土) ~ 2023/07/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今回3度目の上演のピカルーン!
私は今回が初見でしたが見終わってなるほどなと!これは再演が繰り返される作品だしきっと次4度目があったら即チケットを抑えるだろうなと思いました。
竹村作品の魅力ってたくさんあると思いますがピカルーンはそれを全部乗せで味わえるしお話の構成も難しくないのでしっかり物語に没入できました。
観劇しながらたくさん笑ってたくさん泣いて、見終わったあとは登場したキャラクターたちが愛しくて仕方なくなってしまいます。冒頭から散りばめられた仕掛けがしっかりと回収されていくので複数回の観劇を心からオススメしたい。
そして今回A・Bキャスト制での公演だったのでそれぞれでキャラクターの質感が変わって感じられたのもとても面白かったです。
私はスケジュールの都合で観れませんでしたが壱劇屋メンバーだけの壱回が実施されて即完売状態だったのも劇団力がめちゃくちゃについてきてるなぁとおもって一ファンながらとても嬉しかったですね。
前を向かせてくれる力が強い物語でした。ラストシーンを思い返すといまだに視界が歪んできます。

新・明暗

新・明暗

劇団しゃれこうべ

シアター風姿花伝(東京都)

2023/07/14 (金) ~ 2023/07/17 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

『明暗』は朝日新聞に連載中、夏目漱石が亡くなってしまい未完の絶筆に。丁度クライマックスの所で終わった為、作家の構想について100年以上論議されてきた。今作は永井愛さんによる現代に置き換えられた『明暗』の世界。2002年初演。
滅茶苦茶面白い。まさに今の自分が観たかった作品、ラストのカタルシスには震えた。この劇団の強み、今回観に来た人は必ず次回も足を運ぶであろう磁力。客席通路もステージと利用し、アイディアと創意工夫に満ち溢れた空間。こういう作品に打ちのめされたいもの。観客が受け取った強烈な刺激は小説音楽演劇映画、全てに飛び火していく。夏目漱石の再評価にも繋がる。灼熱地獄の中、観に来て本当に良かった。

演出・主演の木田博喜氏は体調が悪そうで心配だったが見事にこの長丁場をこなしてみせた。
劇団の二枚看板女優、和泉美春さんと原島千佳さん。今作は共に二役をこなしどちらも強烈な印象。
MVPは吉川夫人役の鈴木佳さん。凄まじいキャラの発現。瞬きを極力しない演技。かつて『魔界転生』で若山富三郎が化け物を演じた際、一切瞬きをしなかった。「化け物は人間じゃないんだから」が理由。兎に角与えるインパクトがテンパった日本刀。不用意に近付くと大怪我をする。彼女の強烈な存在感がいびつな作品世界を力尽くで観客に納得させる。
主人公のシャドウのようなネガティヴな心の声、スキンヘッドの首藤生実(いくみ)氏も効く。こんな嫌な奴も自身の世界の一つなんだと主人公は受け入れる。逆に己の心の安定の為にも。
金井賢一氏はどの役も矢鱈と格好良かった。宍戸錠みたい。
田村祐子さんの一挙手一投足に客席のおばちゃんが熱狂的に興奮(知り合い?)。
高野圭祐氏は安定した助演ぶり、どの役もきちんと捻ってある。
上野賢一氏の重み。労務者の臭い。
矢鱈笑う女中、一歳(ひととせ)ナンギさん。

原島千佳さんが魅力的。表情が多彩。熱演で涙。
和泉美春さんは難儀な役をよくこなした。松丸友紀と久本雅美を足したような美人。

コミカルでリズム感たっぷりの食事のシーンも良い。演出の細かい工夫が効いている。
このままガチガチの文学路線で攻めていって欲しい。既に次作が楽しみ。演劇の持つ意味合いすら考えてしまった。関わる者全ての“救い”なのかも。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

主人公が結婚する前に長く愛し合っていた清子、突然の心変わりで振られてしまう。そして自分の友人とさっさと結婚してしまった。何故、彼女は自分を捨てたのか?結婚して家庭を持った今もその暗く深い心の傷とずっと向き合って日々を過ごす。吉川夫人から流産した清子が湯河原の温泉宿で療養中だと聞かされる。そこに向かい再会する二人。たわいもない会話を交わす所で絶筆してしまう。

その後は永井愛さんのオリジナル。到頭主人公は清子に人生最大の謎、自分に架せられた十字架を問い質す。「何故、急に心変わりしてしまったのか?」その答えは「関さんのことが好きになってしまったから。」その呆気ない真実に主人公は救われる。文学的命題でも何でもない、ただ気が変わっただけのこと。これが自分が必死に追い求めていた真実の正体。その下らなさに全身から解放感を覚える。

この後、二転三転あるのだが夏目漱石の調理法として一つの正解だと思う。
ハナイトナデシコ Vol.13

ハナイトナデシコ Vol.13

ハナイトナデシコ

ギャラリーサイズ(東京都)

2023/07/15 (土) ~ 2023/07/17 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

A、B両チーム拝見しました。それぞれに役者さんの個性が出てて、とても面白かったです。内容もいつも通りの心暖まる内容で良かった。両作品とも優しい気持ちになれて、この先少し良いことが起きそうな、そんな感じで帰宅しました。本当にいつといい作品をありがとうございます。次回も今から楽しみです。

ストレイト・ライン・クレイジー

ストレイト・ライン・クレイジー

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2023/07/14 (金) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

久々に燐光群らしい切れ味の舞台を観た。
演劇との遭遇の「幸運さ」を実感していた演劇観始めの頃(感動そして衝撃を与える舞台に当たる確率がえらく高く感じたものだった)、燐光群の作品の幾つかもそれに含まれた。スズナリでは「最後の一人までが全体である」「だるまさんがころんだ」にやられたが、今回は当時を彷彿する舞台の空気感がある。ただし戯曲は坂手洋二作ではなく2005年以来燐光群が日本初演を重ねてきたデヴィッド・ヘアーの近作。「ニューヨークを作った」と言われる実在した男の人生を、彼の最も輝いた時代と、栄光に陰りが差す時代の二部構成で描く。スリリングな台詞の応酬は往時のアメリカ(1930年代)の世相が進歩を牽引する主人公(守旧派に当たる地主たちとの格闘もある)の信念に寄り添うという結果に着地したればこその躍動。辛辣さも程よい酸味である所、後半では意を尽くしての部下の批判も長年の同僚の助言も当人には届かない徒労感が宙に漂う。一人の人生はアメリカ現代史を雄弁に語らせ、時代と人とに思いを馳せる。

ネタバレBOX

時代的にはベトナム戦争前夜までで叙述は終わっているものの、大掴みの米国現代史にも見える。そして最後の最後に不意に暴かれる主人公の(殆ど無意識の仕業と思える)彼が過去為した決断の背後にある思考も、追い討ちを掛けるように彼の「変わらなさ」の弊害を傍証する。
「変化が起きている」と、主人公(大西)との長い仕事のパートナー(森尾)が言う。「間違っている」との語句を避けてはいるが、時代は「過ち」をただすことで乗り越える(日本では先人を否定しない(事によって現状を守る既得権者に否を言えない)ため、いつまでも自らは進歩できない)。
開拓地が残っていた頃までのアメリカ精神は市場を求めて外部を開拓する資本主義の原理に置き換えられる。車社会化という進歩を予見できてもその弊害を予見しなかった楽観主義の帰結も、戯曲は示唆する。
1960年代に潮目が変わり、懐疑主義が現代の基調となるが、大衆音楽を始めとする文化の爛熟は進歩と懐疑の絶妙な入会地の出現が、可能ならしめた。その後の米国史の画期は9.11と言えるのだろうが、ある意味では1960年代に首をもたげた人類の難題を巡って、今も迷走する人間の姿が作者には見えているのだろうか。
歴史上の人物ではなかったとしても、米国史を踏まえて刺激的な台詞たちで描かれた物語は現実的な問い突きつける。充実の二時間強、
イリクラ2023 〜Iridescent Clouds〜

イリクラ2023 〜Iridescent Clouds〜

カガミ想馬プロデュース

六行会ホール(東京都)

2023/07/13 (木) ~ 2023/07/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

イリクラ2023Nルート千穐楽観劇
毎年恒例イリクラさん
ヒーロー物のミュージカルで新たなシーンや演出あったりして、進化遂げていたし素敵なキャストさんたち
笑いそしていつも以上に感動して涙止まらなかった
演者と観劇者の一体感一緒一つ作品届けている最高時間でした

とても素敵な作品を見れた事に感謝です
演劇、エンタメは死なない
これからも楽しみにしています

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