最新の観てきた!クチコミ一覧

6881-6900件 / 182888件中
第77回「a・la・ALA・Live」

第77回「a・la・ALA・Live」

a・la・ALA・Live

小劇場メルシアーク神楽坂(東京都)

2023/07/22 (土) ~ 2023/07/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

パントマイムに手品 楽しかった〜

みんなのえほん

みんなのえほん

9-States

小劇場B1(東京都)

2023/07/26 (水) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

思わず泣いてしまった〜めっちゃ良かった〜

バナナの花は食べられる

バナナの花は食べられる

範宙遊泳

KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)

2023/07/28 (金) ~ 2023/08/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/07/29 (土) 12:30

まず表現方法が面白かった。
ストーリーは、やや間延びを感じたが内容に引き込まれた。

こんにちは、母さん

こんにちは、母さん

義庵

調布市文化会館たづくり・くすのきホール(東京都)

2023/07/26 (水) ~ 2023/07/31 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

力作

空間スペース3D

空間スペース3D

壱劇屋

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2023/07/28 (金) ~ 2023/07/31 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

観客も参加できて、皆で盛り上がるお芝居楽しかった。ワクワクしました。

こどものじかん the Children's Hour

こどものじかん the Children's Hour

maars inc.

新宿眼科画廊(東京都)

2023/07/28 (金) ~ 2023/07/31 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

70年代半ばに深夜のTVで見た本作の映画版「噂の二人」に衝撃を受け、80年頃に出た原作戯曲の単行本を買ったり、ワイラーが'36年に最初に映画化した「この三人」(当時の映画コードに引っかかるため、リリアン・ヘルマン自身の脚本で設定を変更)のビデオも見たりしてたのに、舞台を見るのは実は今回が初めて。新宿眼科画廊地下スペースの中央を挟む形で、奥側と入口側に客席。どちらから見ても面白いというか、終演後、反対側の席でもう一度見たいという気にさせられた。

バナナの花は食べられる

バナナの花は食べられる

範宙遊泳

KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)

2023/07/28 (金) ~ 2023/08/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

入手杏奈さんのファンは必見。
この劇団はかつて『心の声など聞こえるか』を観たことがあり、もう二度と観ることはないと思っていた。(つまらない訳ではなく、この方法論に興味が湧かなかった。LIVEでいいじゃん)。
だが入手杏奈さん出演で即チケットを購入。イメージ的には役者の生演奏をバックにダンサーとして踊るんだろうな、と。
劇場に着いて愕然。二幕3時間休憩5分のガチガチのストレート・プレイ。嘘だろ。入手杏奈さんは全く踊ることがなく、途轍もなく憂鬱な役を見事に女優としてこなした。滅茶苦茶鬱になった。素晴らしい。

埜本幸良(のもとさちろう)氏演ずる「穴ちゃん」。アル中詐欺師だった彼は一念発起してこの世界の苦しんでいる人間を救おうと決める。まずはマッチングアプリに登録。出会い系のサクラメール131通一通一通に心のこもった返信をする。
そのメールは全通、福原冠氏演ずる男が送ったものだった。「穴ちゃん」に興味を持ったサクラ男は実際に会ってみることに。何となく互いのことを気に入った二人は探偵的な仕事を始める。「穴ちゃん」は男に「百三一(ひゃくさい)君」という仇名を付ける。この二人が甲乙つけ難い魅力でMVP。

頭のおかしい人が作った『探偵物語』、『傷だらけの天使』、『紳士同盟』みたいな。スビード感があり、「穴ちゃん」と「百三一君」の怒涛の喋りを聴いているだけで酔ってくる。岸田國士戯曲賞を取ったのも殆ど意味のない言葉の洪水のうねりの中に、巻き込まれた審査員がヘロヘロにされたんだと思う。そのうち観客はこの物語は凄くシンプルな事しか言っていないことに気付き始める。「全ては必然だ」。

全く難解な作品ではない。落ち込んでいる人が少し元気になれるような物語。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

声帯を切られ記憶喪失のまま病院で意識を取り戻した謎の男。スマホの音声読み上げ機能にスピーカーを付けた物を首から下げている。死の淵から甦った際に、『DEATH NOTE』の「死神の目」と同じ能力を手に入れる。死ぬことが確定している人間の死ぬ日付と時刻が見えてしまう。「クビちゃん」と名付けられたその男が物語のキーマン。演じるは細谷貴宏氏。

「百三一君」と付き合うことになる巨乳、「レナちゃん」役は井神沙恵さん。舞台の中で心の声を入れていく手法は面白い。

アル中のヒロイン、アリサ役は入手杏奈さん。本来は健康的なガチガチのダンサーなのだが、酒に浮腫んだ女を役作り。今作しか知らない人は本来の姿を想像出来ない筈。

アリサを金で買う労務者役は植田崇幸氏。

良かれと思ったことが人の心をズタズタに切り刻んでしまう、善意の誤ち。アルコールに逃げてゆっくりとした自殺を図る者達。そこら中に乱反射する痛みだけが人から人へと弾き、弾き返される繰り返し。

「クビちゃん」の音声読み上げはアイディアとしては抜群だが、話のテンポがかなりスローダウン。そこから何か流れが悪くなった。
後半もちょっと話がまとまらない。アリサのエピソードが自然に流れたらもっと盛り上がった。
舞台「いま、会いにゆきます」

舞台「いま、会いにゆきます」

Sh!nkiяo

阿倍野区民センター・大ホール(大阪府)

2023/06/30 (金) ~ 2023/07/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

映画もドラマも舞台も見ました
どれも大好き
舞台を見て原作を読んでみたいと思いました

みんなのえほん

みんなのえほん

9-States

小劇場B1(東京都)

2023/07/26 (水) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ちょい現実味は乏しい感じでの
病室中心な作品でした
でもメッセージ性は強くて
生きる事と死ぬ事は表裏一体でー
とか
いろいろと考えさせられる舞台でした

全席自由

ネタバレBOX

再演というのではなく
公演中止品の焼き直しとおっしゃっていました

シンメトレルな
温かみの感じられないベット4つと白さが
とっても印象強い舞台美術でした
ブラックライトとかも用いておりました

前向きで明るいピエロの猿が出てくる絵本を描いる
絵本作家が入院している大部屋病室=4人部屋にて
余命半年と言われつつ9年も長生きしている
マヌルママみたいな部屋の主さんと
明るいスマホ依存の女子と
大人いしいがママがヤンキー風な女子に囲まれて
担当医の八雲先生とヤブDrとかが病院関係で
絵本作家に担当者と
その同僚等が絡んでの話になります
芝居のファンタジーと言ったのは
余命判明した患者と完治できそうな患者とか
一緒にしないし
各原因病によって病室・病棟等は分かれてるの普通ですし
余命って時点で入所してるの終末医療=ターミナルケアの
ホスピスになるのが普通だわねー現実的にはー

しかし話の設定上は寿命不明でないと
感動とかにはもっていけないしーですわね

絵本作家は半年後の賞に向けて新作を描こうとしますが
治療の為の服薬で頭がハッキリしないので
こっそり服用薬を抜いていたりします
同室の子が急変して亡くなったり
自分の余命が少ないと知ったりして
作品を残す事に命をかけることにして
無事に作品が描き上がったとして舞台は幕を閉じます

話は自分が望む事=本の完成とか
周囲が望む事=とにかく延命とか

いろいろな感情を丁寧に描いていました

名前がヤブなのに医者をしている方の話は
面白く作ってたなぁと感心しきり

昔の櫛の歯が欠けるような人の死を
あまり感じ取れなくなってそうな現代には
一石を投じられた良い作品ではと思えたっす

20周年が近いそうです(^-^)

犬と独裁者

犬と独裁者

劇団印象-indian elephant-

駅前劇場(東京都)

2023/07/21 (金) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い、お薦め。
劇団印象-indian elephant-鈴木アツト氏の脚本・演出で評伝劇を上演するのは5作目。その「国家と芸術家シリーズ」4作の評伝劇から次なる評伝劇のスタイルに挑んだのが、本作である。国家と芸術家シリーズは、主人公の生涯をその時代(状況)に重ね合わせた通史的な印象を持っていたが、本作は作家の生涯をその作品を通して時代を切り取ったスタイルにしており、一層 幅と深みを増した公演になっている。

本編に主人公である作家ミハイル・ブルガーコフの代表作を劇中劇のように取り入れていることから、如何にも芝居がかった演技になっている場面があり、本編の演技との関係では不自然・違和感を覚えるところがある。その調和というか調整に腐心したのではなかろうか。その意味では 同じロシア作家・アントン・チェーホフの「かもめ」や「三人姉妹」等であれば、自然とそれとなく分かり合点がいくところ。しかし 本作の魅力は、ミハイル・ブルガーコフの作品を通して、歴史に名を残したスターリン、それも独裁者としての国家観を描くという着想にある。それまでの評伝劇…芸術(作)家という個人の直接的な観点 ではなく、作(芸術)品という媒介を通して、より一層 作家と作品そして国家の関わりが鮮明に浮かび上がる、そんな重層さが魅力だ。さらに冷徹・客観的に国家観をみる、そんな観察眼のような印象を受ける。ちなみに<眼>と言えば、舞台美術が<眼>を思わせ、物語(内容)に対するセットの拘りを感じる。

ミハイル・ブルガーコフについては、当日パンフに ある程度詳しい紹介があり、より詳しくはWikipedia等ネット情報で。本作は、説明にもあるように「モスクワ芸術座からスターリン生誕60周年を記念した”スターリンの評伝劇”を書くように依頼される。その二年後、病気でこの世を去る。本作では、この晩年の二年間を描いている」とある。若かりし頃の内容は、彼の作品「犬の心臓」「巨匠とマルガリータ」という批判・風刺を用いて描いているよう。彼の生涯と作品が付かず離れず寄り添うように描かれ、その先に独裁者(国家)を見据えている。劇中 スターリンは登場しないが、演劇という虚構性をもって <詩>では民族を超えることができないが、<死>で国家建設を成し遂げる…そんな強く印象的な台詞を言わせる。まさに虚実綯交ぜの力作だ。

劇団印象-indian elephant(鈴木アツト氏)は、「国家と芸術家シリーズ」という硬質 骨太作品を上演する前は、別の劇作 例えば子供向けや私小説の戯曲化だったと記憶している。常に新たな試み 挑戦をしており、先にも記したが 本作も違ったスタイルの評伝劇を模索している。自分的には好感が持てる仕上がりになっており観応え十分だ。
(上演時間2時間10分 途中休憩なし) 追記予定

Sign of the times

Sign of the times

オフィスプロジェクトM

Paperback Studio(東京都)

2023/07/27 (木) ~ 2023/07/31 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い、お薦め。満席
Sign of the times…世相という意らしい。が、この世相は演劇・映画など芸能界をはじめ色々な所で問題になっていることを描く。今に始まったことではないが、それまで表沙汰にならなかっただけ。それを3人の作家による微妙にテイストが異なる3作品を3人の俳優が演じるという試み。総合演出・構成台本は丸尾聡 氏、ゆえに 別名「丸尾祭り」とも言うらしい。御年59歳で、来年60歳の還暦記念公演を、いやいや今できることは先延ばし しないという。

「3作家の3作品(短編)が連なり重なり合い、3人の俳優によって一つの物語へ」という触れ込みだが、寄木細工もしくはジグソーパズルのようにピタッと整合性があるように まとまるわけではない。それぞれの短編に描かれているコト、それが今の時勢であり、古き良き時代などという懐古的なコトとは一線を画す。特に「もらえるまで」(作・大西弘記 氏)は自虐ネタかなと思えるような。そして「量子探偵とフレーム密室」(小野寺邦彦 氏)はSF風だが、最近話題の「Chat GPT」を連想し、一つの物語を構成したのは などと愚にもつかない想像をしてしまう。

観方(視点)を変えると違った結論へ、そんな怖い面をも描いており強かな物語である。「背中をむける」(吉田康一 氏)では男女の恋愛、それも年齢の離れた師弟関係にある者が好意を抱いたらどうなるのか。当事者ではない者が介入することで恋愛問題が社会問題へ変転していくような怖さ。
視点といえば、この会場へは初めて行った。2022年オープンというから新しい。制作サイドから最寄り駅(千歳烏山駅)から会場迄の丁寧な道順メールを受信。会場は芦花公園駅とのほぼ中間点にあり、自分は新宿に近い芦花公園から歩いた。視点とは違うが、向かう方向が逆だと景色も異なる(当たり前の話)。世相も視点等が異なれば違った結果になるかも、そんな考えさせる内容だ。

作品間に休憩はなく、3俳優は 素早く着替え場転換をする。3俳優の役柄は ほぼ等身大の年齢で見た目の違和感はない。勿論 3作品で演じる役はまったく別の者であるが、淡々と情感溢れる演技に引き込まれる。同時に、比較的小さい会場ゆえの密接感、その至近距離が臨場感を漂わせる。よい会場での良い企画公演。
アフタートーク:吉田康一 氏。
(上演時間1時間45分 途中休憩なし。アフタートーク20分ほど)

ネタバレBOX

奥に目隠し用の衝立があるだけの基本 素舞台。上手 下手に演台等が置かれており、情景に応じて小道具を動かす。また 短編毎に衣裳替えを行う。

[背中をむける]
女子大生が思わせぶりな態度で教授に言い寄る。が、その妹が現れ姉が傷ついた、どう責任を取るつもりだと迫る。傍からみると<セクハラ>といった光景、しかし教授は真剣な愛の結果だと言い張る。男と女の関係は、例え 妹とは言え 第三者が関わることで情況が違って見えてくる。子弟という関係は、自由恋愛と言ったところで世間は納得しないような風潮か。

[もらえるまで]
劇作家は記憶喪失になる前は劇団員等に対し<パワハラ>を行っており、その仕返しに若い俳優に金属バットで殴られる。本当にパワハラを行っていたのなら謝りたいと言うが、記憶喪失(罪の意識がない)状態で謝っても真情ではない。良かれと思った演出が相手にとっては不愉快になる という難しさ。記憶が戻っても謝ることが出来るのか…。

[量子探偵とフレーム密室]
現実的な世相から一転 SF調へ。その量子AIは極めて現代的な話題の1つ。「Chat GPT」のようなAIが小説や戯曲を書くような、そんな夢物語のような時代になってきた。3つの短編は夢落ちのような結末だが、それぞれの話の中には現代の世相、それも苦々しい出来事である。今まで言うことが憚られるような、それが今になってようやく社会 組織の膿が…。

必ずしも心地良い世相ではなく、何方かと言えば芸能界(映画や演劇界含めた)内容で、不祥事を自虐的に描いているような。しかし、よくよく考えてみれば、観点というか立場の違いによって、真の恋愛がセクハラになり、熱心な指導がパワハラになる可能性が…。今 ギスギスとした不寛容な世の中(世相)になっているのか?
3短編を緊密に繋いでいるわけではなく、むしろ夫々の短編の持ち味を生かした総合演出、その緩く柔軟性あるところに全体としての妙味を感じる。
次回公演も楽しみにしております。
犬と独裁者

犬と独裁者

劇団印象-indian elephant-

駅前劇場(東京都)

2023/07/21 (金) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

独裁者の作家の殺し方がリアルに納得できたなぁ と
横長の舞台中央に観音開きの扉付き本棚があり
左右中央等にテーブルや椅子などを配した舞台セットで
当時風のへアースタイルとか服飾で
干された作家と周囲の方々が
独裁国家内で織りなす話であります

2時間10分・・・長めっす
全席指定

ネタバレBOX

中央の本棚がファンタジー空間で
どこでもドアになってる風に
そこから若きスターリンが出てきたりするのは
とってもユニ~クで面白かった(^-^)

世に影響力のある作家の無力化方法が
リアルに進行表現されていたデス
亡命は許さず殺したりする事も無く
書くモノ書くモノ全てダメだしして監視を身近に付けて
やる気気力を削いでゆく手段がえぐいなぁ と

最初はスープを欲しがってるだけの
ロシア語もわからない原人みたいなスターリンが出てきて
だんだんと革命家になり
ついには現金輸送車両を襲う計画まで立てて実行するのだが
その襲撃芝居が演者さん達のりのりだった感じがしました
毛色の違った演出で力を入れてたなぁ~って

結局戯曲は完成せず
眼を病み主人公は病死とあいなるのだが
毒でも監視者に盛らせていたんじゃなかろうかとか思えたわ

とにもかくにも
中央部の本棚と舞台美術が強く印象に残ったのと
ナルニア的な感じでしたんでーファンタジー好きだしー
主人公が妙に とある芸能人に似てるなぁとも思えたデスな
ストレイト・ライン・クレイジー

ストレイト・ライン・クレイジー

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2023/07/14 (金) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/07/24 (月) 19:00

久しぶりの燐光群、劇団の力をみせる公演だった。正しい、とはどういうことか。個人にとって、市民にとって、国にとっての正しさはそれぞれ違う。自分の正しさを主張し衝突し、ずれていく人々。動いていく時代。膨大な台詞の波に運ばれながら、人生の深みと混沌を感じさせる刺激的な演劇。見応えたっぷり。

これが戦争だ

これが戦争だ

劇団俳小

ザ・ポケット(東京都)

2023/07/22 (土) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

インタビューを繰り返す形~というか
なぞってゆく感じかな
質問者や音声等の演出は無く
演者が自答する形で芝居がなされてゆくスタイルでした

う~ん見応えはあったなぁ~と感想

ネタバレBOX

合同作戦前の妙な高揚感ある戦場での話と
実際に合同作戦で起きた事
その後の顛末をインタビュー形式で
時間軸を前後しつつ
かつ
回答者らの視点での返答が再現劇=回想シーンにて
舞台上で表現されました

舞台セットは凹をひっくり返した
鉄板製の門のような形状のみで
表面には弾痕とか付いてる感じの簡素なセットでした
回答者は兵士さんらで
女性兵士と新兵と上官である軍曹さんと軍医さんのみです

女性兵士は先の軍事作戦で民間人の少女を射殺してしまったトラウマがあり
軍曹さんは国に残したカミサンが間男引きずり込んで離婚状態
そんで基地の女性兵士に手当たり次第に手を出して
性病もらいまくってます・・・・
新兵さんは女性兵士に気があるも軍曹と女性兵士の
おっせっせ現場を聞いてしまい自暴気味になり
軍医さんはマトモと思ってたらホモさんでしたが
まぁそれはそれですけど
凄いのは軍曹さんで~その軍医さんにも手を出す両刀さんでした・・・
役者さんの根性入り具合が凄いと思った=キスシーンあってねぇ

でタリバン掃討の合同軍事作戦で
新兵さんが玉と膀胱をやられて
負傷兵がいるんで俺たちは後方支援にまわると伝えると
現地軍さんは敵の塹壕出口を塞いで水攻めにして
敵を溺死させてしまいます
それが人道的にどうかとのインタビューが
メインでの隠されていた話でした
止められなかったのか~米軍は何をしていたとか~ですね

で後日現地で生活している方々から
戦地=水攻めされた塹壕で異臭がするし
コレラ等の感染症蔓延が怖いので何とかしてくれと
苦情が入り現状改善に向かった軍医の報告
気温50℃にもなる塹壕内で兵士だけでなく
民間人・・かなぁ少年兵の死体も多く見つかり
総数170体近くの死体を埋葬したと語り
話は閉じるのでした・・・・

教育の無い少年兵とかを自爆兵として
敵陣に突っ込ませるとかリアルなトラウマものの話があったが

自分ン聞いた話では
まっ裸の子供兵が銃だけ持って突撃してくるというのも
聞いた事あったデス・・そんで胴体に爆発物とか巻いてきてたら
どうしようもないですよね・・・
先頭車両の進行先ルートに赤子を置いておいて・・・・などという話も・・・
戦争は狂気だなぁと
つくづく思った舞台でありました

戦争繋がりで
広島原爆被害者さんの話の一つ
一面死体だらけで
足の踏み場が無いので
仕方なく死体を踏みつけて移動しなければならなかった方の
足が死体に沈み込んでゆく描写がリアルで怖かった
死体を踏むという人の尊厳の話
原爆で損壊した死体の柔らかい腹部等に沈み込む
生理的嫌悪感を伴う足の感触・・・
戦争は悲惨などという言葉では済まされないと
深く心に残った話でした
これが戦争だ

これが戦争だ

劇団俳小

ザ・ポケット(東京都)

2023/07/22 (土) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

死が日常にある戦場を舞台にした、ひりひりするストレスともいえる緊張感のなかで劇は進行する。
ウクライナで戦争が行われている現在に、本当に考えさせる1時間40分でした。
そこには日本では経験されることのない、死に直結する毎日。。。
そこで繰り広げられる群像劇。
「これが戦争だ」という言葉を、重くかみしめました。

これが戦争だ

これが戦争だ

劇団俳小

ザ・ポケット(東京都)

2023/07/22 (土) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

血気盛んな兵士3名と影のある雰囲気をまとった軍医1名
兵士の中に若い女性が1名いるものだから愛情と愛欲の入り混じった人間関係が生じてしまうのは当然と言えば当然の流れか
この部分だけを切り取ったなら かなり興味深い大人の物語として観てしまうところ、そういう訳にはいかない
そこは戦争の最前線なのだから

主に語り描かれるのはネックとなる二日間の出来事
それぞれの証言に嘘が無い証拠に、起こった事実こそ皆一致しているのだけれど、それぞれの目線から立った証言が積み重なっていくごとに現場で起こった事がより立体的に見えてくる
あまりにも惨い戦略の数々に居た堪れない気持ちになってしまうが、これが「戦争」なのだと真っ直ぐに考えるため必要な痛みだと思って大切に受け止めたい

真に迫る演技で鮮明な人物像が立ちあがっており、それ故に痛みがダイレクトに突き刺さってくる舞台でした

バナナの花は食べられる

バナナの花は食べられる

範宙遊泳

KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)

2023/07/28 (金) ~ 2023/08/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/07/28 (金) 18:30

180分。休憩5分を含む。
開演時間によって休憩時間の変動がある模様。

犬と独裁者

犬と独裁者

劇団印象-indian elephant-

駅前劇場(東京都)

2023/07/21 (金) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/07/28 (金) 14:00

130分。休憩なし。

スペーストラベロイド

スペーストラベロイド

collaboLab

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2023/07/19 (水) ~ 2023/07/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

アンドロイドといくスペーストラベルと言うことで、どんなアンドロイドが見られるのだろうと楽しみにしていたのでしたが、思わず「うっそー!!」の展開でした。
いろんな嘘やら勘違いやらが重なって、それを誤魔化すための苦肉の言い訳・・・
面白かったのですが、その動きがそう見えるか?と言う突っ込みどころもあり、そこを素直に笑ってしまえるかどうかで面白がり加減が違ってくるかな。

犬と独裁者

犬と独裁者

劇団印象-indian elephant-

駅前劇場(東京都)

2023/07/21 (金) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

本当にこの作家は天才だと思う。このレベルの新作を毎回書き下ろしていたら本来はもっと評価されないとおかしい。こういう作品こそ新国立劇場で掛けるべきだろう。
劇団名は「印象」と書いて「印度の象」の意味だったりする。

ロシア帝国キエフ(現ウクライナのキーウ)出身の作家ミハイル・ブルガーコフは1891年に生まれる。1917年3月、ロシア革命(二月革命)によりロシア帝国は崩壊。臨時政府と労働者・兵士の代表機関「ソビエト(評議会)」の二重政権状態に。1917年11月、「ソビエト」内の派閥「ボリシェヴィキ(多数派)」を率いたウラジーミル・レーニンが武装蜂起。臨時政府を打倒し新政府「ソビエト」を樹立(十月革命)。1918年からロシア内戦が本格化。ソビエト軍(赤軍)とそれに反旗を翻した白軍(はくぐん)=白衛軍。(反革命軍と呼ばれたが、彼等が反対したのはレーニンが権力奪取した十月革命に対して)。1922年に赤軍が勝利。1924年レーニンが病死。その後を継いだヨシフ・スターリンは自身の権力を絶対的なものにする為、人類史上最大級の虐殺を行なった。スターリン政権時代の犠牲者は約30年間で死者2000万人とも4000万人とも言われる。(虐殺者数トップは中国の毛沢東、ヒトラーは3位)。遠藤ミチロウは自身のバンドに世界で最も憎まれた男の名前を冠した。

この激動の時代をスターリンと同時期に生きたミハイル・ブルガーコフ。医師から作家へと転身、劇作家としても多くの戯曲を残した。白軍に従軍した経験をもとに書いた処女長編『白衛軍』など。作風は社会風刺、体制批判、ソビエト連邦への痛烈な皮肉。かつての下層階級の屑が支配階級になって慌てふためくドタバタを笑った。勿論、発禁と上演禁止で追い詰められ、どんどん生計を立てられなくなっていく。

物語は追い詰められたブルガーコフにスターリンの評伝劇の依頼が。かつてスターリンはブルガーコフのファンであり、『トゥルビン家の日々』や『ゾーイカのアパート』を15回観たとも言われる。特別に上演禁止から守ったとさえも。
憎むべき独裁者を讃美する作品の依頼に葛藤するブルガーコフと、その周辺の芸術家達。

こう聞くと敷居が高く難解そうな芸術作品だと身構えるだろう。だが全くのエンターテインメント。何でこんな話をメチャクチャ面白く味あわせられるのか?そこが才能、何か手塚治虫っぽさを感じる。登場人物一人ひとりのキャラが立っていて、それぞれの立ち位置と目的を観客に手早く理解させてくれる。スターリンだのソ連だの全く興味無くても存分に楽しめるように作られている。(勿論、知っていたら更に楽しめる)。才能とはここのセンスの違いなんだろう。本当に凄い。

この作品では三つの物語が奏でられる。第一は前妻と妻がブルガーコフという天才に愛されることを願う話。彼の作品に関われることへの無上の喜び。第二はブルガーコフが自分が本当は何を描きたいのか自身の無意識の中にダイヴしてそれを探す話。第三はグルジア(現ジョージア)の田舎者、ソソの話。彼はロシア語が苦手でロシア人から犬のように扱われる貧しい青年。

こういう作品を新作として味わえる幸福。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

6年前に別れた前妻、リュボフィ・ベロゼルスカヤ役は金井由妃さん。彼女のキャラの面白さが観客をぐっと掴み、初期黒澤明映画の常連女優・中北千枝子を思わせる。
現在の奥さん、エレーナ・ブルガーコフ役は佐乃美千子さん。阿川佐和子や香川京子を彷彿とさせるスラリとした美人。綺麗な人だった。個人的MVP。
天才作家ミハイル・ブルガーコフ役は玉置祐也氏。どんどん太田光に見えてくる。
舞台美術家の友人、ウラジーミル・ドミートリエフ役は二條正士氏。加瀬亮を美形にした感じ。
モスクワ芸術座の女優、ワルワーラ・マルコワ役は矢代朝子さん。松島トモ子を思わせる強い目力。
謎の幻覚の男、ソソ役は武田知久氏。若き柄本明と嶋田久作を足したような異形さ。彼が無学で愛らしい野良犬から、手に負えない悪夢のような巨大な化け物に変貌する様が今作の肝。戸棚から飛び出すシーンは興奮した。クローネンバーグのような日常から非日常が転がり出すシーンが巧い。

会場は蒸し暑く、そのせいか居眠り客も多かった。具材を無理矢理鍋に詰め込み過ぎて、後半は生煮えの料理になってしまったようにも。
もっと女性視点の話をメインにするべきだったとも思う。本筋とは一見関係ない女達の話の方が興味深かった。

『ファウスト』のように想像力の限界に悩むブルガーコフをメフィストフェレス(代表作『巨匠とマルガリータ』を使うならヴォランド)が案内するスタイルも有り得た。時を遡りグルジアの貧しき詩人、ソソに乗り移ったブルガーコフ。赤いインクの代わりに人間の血を使い、紙の上ではなく世界に詩を刻んでいく。“鉄の男”と一体化し世界に向かって高らかに謳い上げる、己の鉄の意志を。そして自分が為したことにハッと我に返り現実に目が覚める。スターリンの昂揚とブルガーコフが一体化する必要があったと思う。その上での否定。

ラストのスターリンとブルガーコフの対峙はカッコ良かった。失明したブルガーコフは「俺はこの暗闇をインクに詩を綴ってやる!」と宣言。殺戮の赤い詩を暗闇で呑み込んでやる、と。

ちなみにブルガーコフの代表作、『巨匠とマルガリータ』はローリング・ストーンズの『悪魔を憐れむ歌』の元ネタと言われている。

このページのQRコードです。

拡大