最新の観てきた!クチコミ一覧

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バナナの花は食べられる

バナナの花は食べられる

範宙遊泳

KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)

2023/07/28 (金) ~ 2023/08/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

さすがの受賞作。3時間程の長尺であるが、セリフは実に決まっているし、演出もユニークで、全然飽きずに入り込んでしまいました。

Sign of the times

Sign of the times

オフィスプロジェクトM

Paperback Studio(東京都)

2023/07/27 (木) ~ 2023/07/31 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

3作品とも深く言葉選びが良かったが、それが私にはわかりにくく入っていけなかった。
3人の演者さん皆さん熱演で素敵だったので理解力の低い私が駄目なんだろうな。

燦燦SUN讃讃讃讃【1月7日~9日公演中止】

燦燦SUN讃讃讃讃【1月7日~9日公演中止】

かまどキッチン

こまばアゴラ劇場(東京都)

2023/01/07 (土) ~ 2023/01/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

超大量・超高速消費、高速廃棄。ドンドンガラガラドンガラガラ。
激しい都市再開発。喪われて二度と戻らない風景。
駆け足過ぎる正しさ、便利の進歩。正しさについていけない生き難さ。

それでも四の五の言わずに這いつくばって生きるものたち。
転生したら○○でした。

と言うと重たそうだけど
実におもしろかった
凄くおもしろかった
楽しかった、笑った
身体能力に驚いた

こんなにも《気持ちが良い!》と感じた劇は初めてかも。
大好きです。

舞台美術、セット、劇場の造りの活かし方が凄く良かった。
かっこいい、言えばオシャレ。そこに散っていく紙紙紙紙
(333-3333 紙=し 444-4444🤔❓)

効果的に使われる電子機器。ふと思えばこの舞台上とて
と言うような事も思ったり。

藤家矢麻刀さんが好きで、彼をキッカケに今回訪れた感じですが
存じ上げなかった皆々様方もとてもとても魅力的で
中でもフランネルスタンドカラーシャツさん(⁉️)は
瞬間的な視覚の楽しさもモリモリで、身体と十分な能力がある動きは
こんなにも良いアクセントになるのかと感じたりもして。

それで、光がめっちゃ良かった。照明!めっちゃ良かった。
こういう照明大好きです。

バクは夢以外も喰う

バクは夢以外も喰う

劇団天文座

天文座アトリエ(大阪府)

2023/07/29 (土) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

満足度★★★★

内容はあるあるだけど、クオリティはそれなり まだ不満足なところもあるが、カンパ制にしても良いと思う 維持費が負担できず、解散されても…
今後も追いかけて行きたい劇団だし、今回のように夢を追いかけて欲しいです

SUN ON THE CEILING@ありがとうございました!

SUN ON THE CEILING@ありがとうございました!

劇団マリーシア兄弟

シアター711(東京都)

2023/07/29 (土) ~ 2023/08/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/07/30 (日) 13:00

ダブルキャストの「快晴」チームを拝見。
従来の「ナチュラルな演技と会話劇」路線は維持しつつ
客演を多数入れて出演人数も倍増、結果格段にパワーアップしている。
バラエティに富んだキャラの配置とラストで鮮やかに伏線を回収するところはさすが。
若干”チカラ技”的なところもあるが、ハッピーエンドの幸福感で楽しかった。
客演の面々がまた巧いので良い化学反応が起こった感じ。

ネタバレBOX

創立80年の総合病院の会議室(休憩室?)が舞台。
病院は今、創立以来最大の危機に直面している。
救急搬送されて来た死刑囚の脱走!?
大物政治家の手術は医療ミスか?
院長の死は自殺か他殺か?
そして次期院長にはあのバカ息子がなるのか?

院長の遺志を尊重するべく奔走する律儀な事務長や
院長になるつもり満載のバカ息子、
6人の医師と研修医ひとり、
そして医療ジャーナリストが、この部屋に集う。

彼ら一人ひとりが抱える背景に、現代の医療問題が上手く織り込まれている。
紛争地域での医療活動の限界や、救命救急の現場の厳しさ、
認知症のこと、子育てのこと、ひとり親のこと、ねじれた恋愛問題・・・。
病院の中でも外でも、みんなシビアな現実を生きている。

それら個々の事情をどうやって語らせるか、がいつもマリーシアの腕の見せ所だが
今回は「空気の読めない天然研修医」を持ってきたところが成功している。
普通なかなか聞けないことでもストレートに質問してしまう。
また嫌味のないキャラなんだな、これで話はスピーディーに展開する。

そしてもうひとり、医師を辞めて医療ジャーナリストになった男。
この一見クールな男が、実はこのストーリーを回していく重要人物で、
彼の「真実を知りたい」という情熱がトラブルを解決に向かって転がしていく。
6人の医師たちが個性豊かで人間味があるところがとても良い。
過酷な現場で働く彼らは皆、どこか弱くてやさしいところを持っている。
あのバカ息子でさえ、最後には改心するのだから人は変わるものだ。

ただこの”改心”の動機が弱いのが残念。
もう少しバカ息子の心情に時間をかけても良かった気がする。
一番のトラブルメーカーがラストであっけなく大変身を遂げるのが少し物足りない。
登場人物の心情に変化が生じる場面は、作品のハイライトのひとつだから。

客演の方が皆さん巧いので強烈にメリハリがついた。
いつものマリーシアとはまた違った演出がとても新鮮。
時には大声でやり合う場面もスッキリしていいなあと思った。
事務長役の三上潤さん、バカ息子を演じた日下諭さん、振れ幅大きくて素晴らしい。
ジャーナリスト役の佐々木祐磨さん、膨大な台詞と終盤の涙が強く印象に残る。
天然研修医役の三原大和さん、あれは素でしょうか(笑)

この人数にこれだけの豊かなキャラを創り
問題解決に向けて走らせる脚本の力が素晴らしい。
演出にスピード感とメリハリがあって舞台がドラマチックになった。
最後にちらりと大浦さんが登場して嬉しかった。

劇団は「こどもといっしょ」企画など、やさしい試みも始めている。
劇場の階段を上がると、赤ちゃんをだっこした女性スタッフさんが
にこやかに立ってた。
劇団もメンバーも、作家も作品も、変化し進化していくんだなあ。
次もその次も、また楽しみにしています!





女装、男装、冬支度

女装、男装、冬支度

FUKAIPRODUCE羽衣

吉祥寺シアター(東京都)

2023/07/21 (金) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

いつ観たのか忘れてしまったが、珠玉のナンバーを再び堪能することができて幸せ。
大谷よりも三苫よりも観る者を熱くさせるのは、やっぱり“羽衣”!!

「星灯り〜2022ver.〜」

「星灯り〜2022ver.〜」

TEAM 6g

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2022/06/22 (水) ~ 2022/06/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても好きです。全編通して切ない作品です。
しっかり笑えるシーンがあるのですが、そのシーンすら切なさが漂っています。

ネタバレBOX

妻に真心を尽くせなかった男の話とありますが、実際には妻側も後悔が大きそうだと観ていて感じました。(そうじゃないとちょっとキツい)
closed room ~役立たずな道化師たちのミルグラム~

closed room ~役立たずな道化師たちのミルグラム~

IIIカードリーディング

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2023/07/27 (木) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

一つの台本でここまで解釈や演出が違うものかと驚きました。各チーム何一つ被らなくて全チーム見応えがありました。

ネタバレBOX

A
観客を巻き込むスタイル。演出さんがいちばん楽しんでいるし毎回何が起きるのかわからない!作品内で時間が進むごとに役者さんも演じ方を変えていったのが面白かったです。
B
政木ワールド全開でたぶんどこのチームより結末が平和的で要所要所で観客のツボを掴み、クスッと笑わせたり物語入ってこないぐらいめちゃくちゃ笑わせたりしてくる。とにかくミツキ役の女優さんがツボ!バイオ初期の動きとか男割り!とか思い出しても笑える
周りからもBチーム面白かったという言葉がちらほら聞こえました。
C
どこよりも正統派で原作に忠実。各チーム見てから本当はこんなお話だったのねと気づかせてくれるクールダウンチーム。物語は淡々と進んでいくけれど、女だらけのギスギスした空気感をよく表していると思いました。
ラストシーンとか油断していると泣きそうになる。レイ役の女優さんがめっちゃ良かったです。
S
とっちらかす演出家2人に振り回されながら、各チームのセリフも混ぜ込んで終始、笑いが止まらなかったです。最後、ヒナタ役の演出家さんが狂っていくところに鳥肌が立ちました。
ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)

ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)

劇団チョコレートケーキ

シアタートラム(東京都)

2023/06/29 (木) ~ 2023/07/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

あらすじでも分かる通り、特撮の現場で巻き起こる騒動を描いています。個人的に特定の仕事について描かれた作品が好きなのですが、本作もかなりの参考文献を踏まえて作品作りをされているようで、普段見ることのできない裏側を覗き見た気分でした。熱い感情、大人の事情、ちょっと融通が利く部分など、少し俯瞰して楽しめた作品だと思います。

ネタバレBOX

服が頻繁に変わっていたり、お酒やお菓子をつまむシーンがあったり、舞台というよりテレビドラマを観ている気分でした。
あと、団子を食べるシーンが複数回あるのですが、舞台と客席という距離から見ると、喉に刺さらないかとても心配です。
目の前で団子を食べる人は今までもいたのですが、こんな気持ちに初めてなりました。今度から団子は串と口を並行にして食べることにします。
みんなのえほん

みんなのえほん

9-States

小劇場B1(東京都)

2023/07/26 (水) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても良かったです!
命について、生きる事について、改めて深く考えさせられました。
本人の意思を尊重するか、家族や周囲の意思を尊重するか、その選択は究極だと思いました。
人間は必ず死ぬという事を踏まえ、毎日を大切に生きなくてはいけないなと思いました。
ストーリーも役者さん達の演技も素晴らしく、良い舞台を観る事が出来て大満足でした。

みんなのえほん

みんなのえほん

9-States

小劇場B1(東京都)

2023/07/26 (水) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い、お薦め。
生と死をテーマにした普遍的な内容で、典型的なヒューマンドラマ。公演の魅力は、主人公の気持の揺らぎ、それを周りの人々の思いや思惑で さらに振幅させ感情を揺さぶる。その一様ではない〈心〉を描いているところ。タイトル「みんなのえほん」は、主人公が絵本作家であること、そして誰のために 何のために描くのかを問うている。

人は平等にサヨナラ=死が訪れる。勿論 自分にも訪れるだろう。しかし、医師から余命宣告をされないかぎり、日々 「命」のことを考えて暮らすだろうか。そんなことをしていたら疲れてしまう。演劇としての面白さ、一方 現実味が伴わないから感情移入できない虚しさ。逆に 周りの生きている人々の本音…余命宣告された人をも利用する打算とエゴにリアリティを感じ怖い。物語では主人公の情報が少なく、周りの人々との会話によって彼女の今が観えるという巧みな展開。

舞台は病院の四人部屋。その入院患者と部屋外の人々(親、夫、幼馴染み、仕事関係者・編集者等)の遣り取りから、病室という特別な空気感…諦念、不自由、遣る瀬なさ等 、一方見舞いに来る人々は自由で野心に溢れている。親や夫にしても、寄り添っているという満足・安堵感が透けて見える。部屋の内外、その狭い広いといった物理的な違いに精神的ー不自由・自由ーな苦痛が観える。狭い世界を破るのは 無限に広がる想像力に外ならない。その結果、壁面へ“世界一優しい絵本”が…。
(上演時間2時間5分 途中休憩なし)

ネタバレBOX

病室の4人部屋、東西南北のように四方に配置されたベット、その一角に机が置かれている。端的に言えばリビングウィルを考えさせる内容。普遍的なテーマゆえ感動は必至であるが、もう少し現実感が伴うと、もっと心に響くと思うが…。

主人公・絵本作家 いろは(松木わかはサン)は余命半年。しかし 主治医はそのことを本人に告げていない。なるべく延命治療を施したい考え、一方 限りある日々だからこそ本人のやりたいこと、その意思に沿った行為をすべきという考え。医療従事者の答えなき苦悩を浮き彫りにする。いろは は、絵本を描くことが好き。一方 担当編集者は自分の私欲のために彼女に世界的な賞の授賞を目指させる。本人は、いつの間にか 絵本を描くこと=賞授賞に意思が摺り替わり苦悩し始める。

患者と医師のそれぞれ別の苦悩を描きつつ、それが心の奥で燻ぶる何かに共通してくる。絵本は誰のために描くのか…絵本を読んだ人の笑顔を見たい、それが自分の思いでもある。治療も患者のため、延命治療するか否かも患者次第なのかも知れない。余命を知らされず亡くなった同部屋の詩織(石井玲歌サン)ー母・恵(吉田汐サン)は子に先立たれる悲しみ、一方 詩織は長生きが親孝行と思っていた。色々な思いを抱くことになった あかね(板本こっこサン)、余命宣告されてからも生き続けるタマちゃん(浅賀誠大サン)の醒めた目。病室という狭い空間ゆえに親密になる患者同士、しかし夫々の事情を深堀することなく、今あるコトを紡ぎ現実の厳しさ儚さを観せる。

一方、死を現実のことと意識していない者…編集者 綾瀬みのり(黒崎雅サン)は、売れる絵本を編集することで自分の価値を見出している。エゴのように思えるが職業としての行動か。この編集に携わる人々(編集長 小池首領サン)の方針の違いも描いており、いろいろな意味で観点というか立場の違いを表すことで物語を幅広にしている。

演出はモニターに映す含蓄ある言葉、壁に映し出した<世界一優しい絵本(チラシ絵柄)>が印象的だ。照明はシンプルな明暗とスポットライトによる人物(心情)表現。
次回公演も楽しみにしております。
これが戦争だ

これが戦争だ

劇団俳小

ザ・ポケット(東京都)

2023/07/22 (土) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

この劇団と演出家の組合わせでは、かつて『殺し屋ジョー』という秀作を見た。もう、初日前から前売り完売だったガ、声にならない前評判に負けない良い舞台だった。今回はそうはいかなかったようだが、それは多分、戯曲による。
今回は現代戦争の実地報告書のようなルポルタージュ劇だ。カナダの作品で、アフガニスタンでの国連軍とタリバンとの前線にかり出されたカナダの青年男女四人の戦争体験である。ルポルタージュ劇というのは半世紀ほど前のイギリスのフォークランド紛争を描いた『フォークランド・サウンド』(コズミンスキー)あたりがハシリかと思うが、戦争のような規模の大きな世界を扱うにはリアリティの保証にもなって最近ではよく使われる。
しかし、戦争の実態というならアメリカの本には数多いし、その悲惨を多くの国民が実体験した我が国だって負けていない。一頃、世界で最も暮らしやすい平和な国と言われたカナダ人の戦争体験は、外国へ行っての体験であることもあって、今ひとつ切実感がない。
戦闘の前夜の興奮で男女兵士がやってしまうとか、戦場で不意打ちを食って児童を殺してしまったとか、目前の戦闘に動転して救援へり呼び出しに失敗するとか、どうしても只のリポートになってしまう。これではならじと演出者は督励するが、現実戦場となると日本人青年にも基本、体験がない。戯曲も舞台の上もどうしてもきれい事になってしまう。まぁこの結果はやむを得ないと思われるが、その戯曲の範囲で、四人の出演者は、よく頑張っているし、演出も、同じ場面を時間をずらして視点を変えてみるという趣向を生かして面白く見せている。1時間40分。
シライケイタはこの後、座・高円寺の芸術監督を引き受けると言うから、小劇場ならではの芸術監督の新生面を切り開いて欲しい。ここ数年で大分太くなった演劇作家の意欲作を期待している。

エルマーとりゅう

エルマーとりゅう

人形劇団プーク

紀伊國屋ホール(東京都)

2023/07/27 (木) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ずっと気になっていた人形劇団プーク。やっと観ることが出来た。林由未さん造形の人形、人間は正面の顔に比べ横顔はぐっと押し潰されている。不思議な造形だった。2.5次元?
『エルマーのぼうけん』シリーズも有名な割に一度も読んだことがなかった。
話は2作目。どうぶつ島に囚われていたりゅうの子供ボリスを野良猫ミミと一緒に救い出した9歳のエルマー。さて、がれき町の家に帰ろうとりゅうの背に乗って飛び立つも嵐に遭ってカナリヤ島に墜落。そこのカナリヤ王国は狂気に満ち溢れていた。

音楽の富貴(ふうき)晴美さんはケルト音楽っぽい曲調で唸らせる。
出遣い(役者が顔出しで人形を動かすスタイル)で行われる為、役者の表情も見えて盛り上がる。皆声がアニメ声で歌える。会場を埋めた子供達を如何に楽しませるか?子供に受けるシーンが想像もつかない場面なので驚いた。(「志村、うしろ!」が一番受けていた)。
嵐の表現で灰色のビニール製の無数のフリンジを靡かせて二人の役者がぐるぐる廻る。印象的。

何か皆楽しそうに演っていて、昔田舎町で観た場末のサーカス団みたいにいい感じ。

ネタバレBOX

楽譜が暗号で、その曲に付けられた王家に代々伝わる歌が宝のありか。「歌の内容そのまんまじゃねえか、気付けよ!」と思いつつ。
となりの青いシバ

となりの青いシバ

anonet

デザインフェスタギャラリー・EAST(東京都)

2022/08/06 (土) ~ 2022/08/11 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とてもとても良かった
たった二人の会話劇
部屋の片隅で

うまく生きられないシバ
久し振りに会う旧友えっちゃん

言語化するのが難しいけれど
シバの慟哭に、想い重ねる人は少なくないんじゃないかな

ジタバタの仕方も分からずうまく自分を動かせなくて
不全な自分がしんどくて
普通に、が宇宙より遠すぎて
異国の人にも見えて、人間になりてぇなぁって
そんなふうに感じて、執着の終着でもあって

うまいこと言ってしまった

素晴らしい時間でした

感極まりました
自分のようでもあり

そんな、シバの日常

Aのシバを演じる小池舞 さんを辿ってたどり着きました
えっちゃんをノナカモヱリさん

二人ともそのものでした
シバとえっちゃん

シバとえっちゃんを眺めてました

そしてB
二人きりのとことん会話劇なのでかなりガラリと変わる

濃淡、関係の強弱と言うか、想像する過去背景も

小池舞さんのシバが直線多め
増本聖 さんのシバは曲線多めのようなそんなイメージ

急遽代役の平野さん
千秋楽ではフリーハンド凄いなぁ

素晴らしい忘れ難い時間です

感謝

15万ヘルツの告白

15万ヘルツの告白

ロマングラス

荻窪小劇場(東京都)

2022/03/25 (金) ~ 2022/03/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

観終わった刹那と言うか、観終わる前にまた観たいと感じたの初めてかも
まったく脳内の問答無用で戯曲集を買ったのも初めてかも

語彙力ひねりひねってめちゃくちゃ好きです

綺麗事が嫌いな、でも綺麗事を信じたい優しき人が書いた
確かに確かに耽美な悲劇

ちりばめたエピソードはそれぞれにドラマ/示唆的になるのだけど
終盤シンプルに綺麗に悲劇に収束する美しさがたまらんです

舞台もセットも照明も音楽も、役者さんも、台詞も動き
所作も何もかもが美しい のだけど、それだけでは無くて気取りの無い
少しの笑いや、やり取りが自然に織り交ぜられていてそこがまた好きです

台詞のところで特にグっと来たのが「~だのに」と言う言い回しの所で
あえて組み込んだような文学的な言い回しがとても心地よかったのです

役者さんは染谷桃香さん以外は皆さん初めて観させて頂きましたが
本当に本音から皆さん素敵・最適でした...ミズヨ役の飯尾朋花さん
カナエ役の伊藤真瞳さん、人魚役の光岡紗良さん、幻聴役の安岡諒さん
皆川役の樋屋梨奈さん、そしてサチ役の染谷桃香さん

まったくそれぞれの人物たちそのものとして...劇中の演出に数度出てくる
スロウモーションの見事さや、なんて言うのか分からないですが
声を揃える、揃えてささやく様がこれまた見事見事で

ミズヨとカナエのそれはとても美しく官能的でもあり
幻想的な劇を耽美なものにしていてとても引き込まれました

本当に本当に本当に大好きです
また観たいし、願わくば配信だとかでも観られたら嬉しいなぁ...

ネタバレBOX

二人の描写で食事など、本来の模様としては向き合っているものが
お互い背を向ける形で描かれたのは、二人のと言うか
カナエからのミズヨへの捉え方なんでしょうかね

椅子の使い方と言うか向きと言うか錆び付いた脳細胞にオイルさして考えてました

一方の人魚さんは「魂がない」と言う言葉の解釈はさまざまかなと思いますが
個人的な感覚では振る舞いに納得できました

カナエとの関係の変遷は「魂」=「好き(にまつわるetc...)」だから
なのでしょうかねぇ。と私は思って観ていました

幻聴さんはとにかく、ミズヨとの連動を必死に観察...👀 こうなのかなぁ
どうなのかなぁ運動。特殊な役柄だと思うのですが
一転Yeah!!なDJさんになってたり、大変器用なんだろうなぁと...緩急が凄い 笑

真白先生はもうなんか、真白先生です!の説得力と言うか、真白先生でした。
皆川さんとの絡みは時に笑い、時に緊張感のあるもので物語の外殻近くから
時には踏み込んでメリメリハリハリでとても良かったです!

そして染谷桃香さん!おぉ!姉だ!
姉だ!不器用で苦悩して損する姉だ!
一際通る声で、ストレスフルな姉をお見事に...(300年前は江戸っ子🤔❓)

妹との気が滅入るようなやり取りは、2回目でもなんだろう
目頭が熱くなりました...本当に素敵な役者さんです
それは、レモンと白昼夢

それは、レモンと白昼夢

ロマングラス

北千住BUoY(東京都)

2022/10/06 (木) ~ 2022/10/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

あれだけの人間、やった事があって
なおしかし彼女をただ抱き締めてあげたい
そう思いました

ただいま、おかえり
そんな事が渇望していたことだった
守りたいものだった

誰も彼も不足することなく
時間を使うに値する
大変素晴らしい劇を
見させて貰いました

感謝 (‐人‐)

半魚人たちの戯れ

半魚人たちの戯れ

ダダ・センプチータ

王子小劇場(東京都)

2023/04/13 (木) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

雰囲気は好み
舞台演劇では稀な「誤魔化さずSFな要素」にも手をつけているのは好感

一方で、良く言えば幻想的、悪く言えば滅裂の度が濃い演劇作品にしては
テンポがいまひとつまどろっこしく感じて、より滑らかであればと感じました

「劇」としての重要度はさておき、セリフ上は大半を占め、執着を見せる
《音楽/活動/関係性/葛藤》、また《母親》の部分に本物を感じる要素が薄く
そこを繰り返す事で窮屈、停滞の印象も強く
出掃けの度の物語への前のめり感、好奇心がいまいっぽ溢れず

「半魚人たちの戯れ」、そういった停滞感も意図的なのかなと思いますが
少なくとも昨夜の私はもっと気持ちの良い形を求めていたのかなと思います

シーラカンスに鳴き声を

シーラカンスに鳴き声を

ロマングラス

レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)

2023/04/29 (土) ~ 2023/04/29 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

良いね。やっぱり好き
40分尺と短い中で心地の良い濃厚な会話劇

モノローグ、美しいテンポの表現
音楽、音響、効果的な照明、セット
物語の人として少しの違和も無く
そこに居る、振る舞う役者、演技
どれもがとても上手いと言うか
体感の質がとてもとても良くて
うんうん、俺はこれが
これが好きなんだと嬉しいお気持ち

ボタンの掛け違いしても
もっかい外して、もっかいやって
もっかい、もっかいと
そういうもんじゃない?
と言うようなそんな懸命で
純情なお話にも感じた

綺麗事では済まされない世界だけど
誠実に綺麗事を尊重して生きたい
そんな作家さんのお気持ちを感じた
勝手に感じた気がする

『音のない川』

『音のない川』

avenir'e

新宿眼科画廊(東京都)

2023/04/30 (日) ~ 2023/05/16 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

モノローグが占める割合が大きく
ひたすらに静かな演劇

照明がとても心地よく
それを浴びる役者さん達が
手前、奥に重なり見えるところも
とても綺麗で絵面、演技が映える

半径100メートル程度に
意外で現実的な人のつながりがあって
ぽんぽんぽんと軽快につながる面白さ

そう半径100メートルが自然に見えた

江藤みなみさん演じる女2
明瞭にかわいらしい女性であり
相応しい性格、エピソードを持ち
それでなおの境遇、対応する姿勢
その描かれた方がとても良い

人が居なくなると言う威力は
それほどに凄いんだという事
それ故に、居なくなることを
消費するんじゃないよ
と言うような事を感じたりも

爆発的なものではない
しっとりとした良いものを
観させて頂きました

良い余韻

真っ直ぐ見てMAEDA

真っ直ぐ見てMAEDA

パ萬

下北沢 スターダスト(東京都)

2023/05/04 (木) ~ 2023/05/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

めちゃくちゃで笑えるんだけど
ちょっぴりちょこちょこ
小市民の心にもつんつんしていて
最後はなんだかぁ〜晴れ晴れした気持ち

楽しかった!!!激しかった!

『おもいだすまでまっていて』を観て
とても素晴らしい役者さんと感じた
江原パジャマさんと
『われらの狂気を生き延びる道を教えてください』
を観てインパクト大で気になったてっぺい右利きさん
細井じゅんさんの3人が集った《定期ユニット》との事で
訪れてみたけど、満足!

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