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SHINE SHOW!

SHINE SHOW!

東宝

シアタークリエ(東京都)

2023/08/18 (金) ~ 2023/09/04 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/09/03 (日)

日比谷シアタークリエにて東宝『SHINE SHOW!』を観劇。
会社対抗のど自慢大会の舞台裏を描いたシチュエーションコメディ。その設定自体が面白いうえ、登場人物のキャラが濃すぎる。これまで観てきたシチュエーションコメディの中でもトップクラスの強いインパクトを与えてくれた作品でした。これは面白過ぎる。文句なしの★5つ評価です。
東宝さんの作品であることや、宝塚歌劇団やミュージカル出身者が多くキャスティングされていること、また、山田和也氏の演出ということで、何となくミュージカル作品を想像していましたが、実際はストレート・プレイに近く、その中に上手く楽曲が盛り込まれているような感覚でした。そしてその楽曲の一つ一つが実に良いアクセントになっているというか、見事なまでに計算されて披露される内容。冒頭のワンフレーズだけで終わるシーンもあれば、ほぼ1曲をじっくり聴かせるシーンもあれば、BGMだけで終わるシーンもあり、単にカラオケ楽曲が流れるだけでなく、その展開方法の引き出しの多さに驚きました。次はどんな曲がどのような形で登場するのだろうと、最後までワクワクが止まりませんでした。
登場人物のキャラ設定も実にお見事。メディア取材まで訪れる華やかで伝統のあるカラオケ大会という設定ながらも、登場する人物は芸能関係者ではなく、あくまでも一般の会社員という設定。それぞれに自分の仕事を抱えながらも、カラオケ大会に挑むというリアルの世界に近い設定のためか、思わず「仕事頑張れ」「カラオケ大会も頑張れ」と両方を応援したくなる感覚がありました。ただ、全員がカラオケ大会に前向きとなっている状況でもないというのがこれまた面白い。様々なパターンのアクシデントやトラブルに見舞われながらも、一つのイベントが進行していく様子はとても見応えがありましたし、とにかく面白かったです。よくぞここまでクセの強いキャラ達を登場させたなと、脚本の秀逸さに感服しました。アガリスクエンターテイメントさんの代表作『ナイゲン』も大好きなのですが、この『SHINE SHOW!』も大好きな作品になりそうです。
そして、そのクセの強いキャラを演じるキャストの皆さんも素晴らしいの一言。朝夏まなとさんは"出来る上司""頼もしいイベンター"をイメージしたためなのか、早口の台詞が印象的でしたが、早口なのに聴き易かったのが衝撃。西村直人さん、鹿島ゆきこさんのMC役もハマっていると感じましたし、花乃まりあさんと栗原沙也加さんが演じた"女同士の戦い"?のようなシーンも愉快でした。逆に中川晃教さん、斉藤コータさんが演じた"男同士の戦い"?も最高でした。他キャストさんも一人一人が完璧なまでにキャラに成り切っていて素晴らしかったです。もちろん劇中で披露された楽曲の数々にも拍手。

SHINE SHOW!

SHINE SHOW!

東宝

シアタークリエ(東京都)

2023/08/18 (金) ~ 2023/09/04 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

アガリスクエンターテイメントさん原作の舞台がシアタークリエで上演される。しかもTHE CONVOYの石坂さんがご出演!というだけでチケットを取って詳細をよく知らぬまま見に行ったので、中川君の歌が聞けてラッキーです。

TOTEM 真空と高み

TOTEM 真空と高み

山海塾

世田谷パブリックシアター(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

THE CONVOYの舞台に出演していた伊藤壮太郎君が山海塾で踊るということで、久しぶりに山海塾を観に行きました。以前と比べてずいぶんソフトになった気がしました。
冒頭の舞踏など衣装から美術から、美しいの一言につきます。壮太郎君たちの舞踏はTHE CONVOYの舞台で踊っていた人にも違和感がないものと思えました。
照明一つで舞台美術があんなに変わるものなのですね。行って良かったです。

煙突もりの隠れ竜

煙突もりの隠れ竜

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2023/08/31 (木) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

まるで絵本の中に入ったような、可愛らしくて幻想的な心温まる優しいお話でした。
モンモ(人間)も幻獣も痛みや喜びがあって、大切な存在がいる。守りたいものがある。良い物語でした。
今回は他の作品に比べて殺陣は少ない気がしますが、キメるところはキマってます!人間CGも最高でした。台詞有りとワードレスの両方で表現されていましたが、もう少しワードレスがあっても良いと思いました。壱劇屋さんのワードレス作品に惚れたいちファンの意見です。

この作品、小学校とかでも演ってくれないかな……

煙突もりの隠れ竜

煙突もりの隠れ竜

壱劇屋

ABCホール (大阪府)

2023/08/18 (金) ~ 2023/08/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初めての小劇場演劇、初めましての壱劇屋さんでした。
大きな舞台の商業演劇を見てきて、小劇場はどういうお芝居なんだろう?とワクワクしながら劇場に向かいました。
間口の狭い舞台だと思うのですが、それを感じさせないスピード感、ものがたりへの誘い、導入。すべて工夫がされていて素晴らしいと思いました。
ワードレスは、むかしのトーキー映画のように想像力をはたらかせて、それと同居するセリフの数々がキラキラと脳内に語りかけてくる感じがしました。上手く言い表せないのがもどかしいですが。

全体通して、素敵な小劇場体験ができたと思います。

ネタバレBOX

ガジャタさんが幻獣の言葉を話せる、っていうのは「そうなの?!」とびっくりでした(笑)
マイネームイズ

マイネームイズ

壁ノ花団

THEATRE E9 KYOTO(京都府)

2023/09/01 (金) ~ 2023/09/04 (月)公演終了

満足度★★★

得てして演劇関係は、話が長く、時間にルーズ
始まりも遅れ(満席で15分前入れの番号順では…)アフタートークも10分が…アフタートーク内容も近畿大学での話がほぼで…それ必要か?
内容はそれなりだったが、それなり…アフタートークがダメダメ

親の顔が見たい

親の顔が見たい

劇団昴

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

名作です。「胸に刺さる」とはまさしくこのこと。
そしてその名作を歴史ある劇団さんが演じているので、余計に光ってみえました。
本当に子供たちはあのような会話をしているのだろうか?
彼らが大人になってからどれだけ傷ついてしまうのか、それを大人たちはちゃんと救えるのか?
ここで救えないとまた同じようにまた歴史が繰り返されてしまう。
私自身でそのようなことになってないか、考えさせられる舞台でした。

親の顔が見たい

親の顔が見たい

劇団昴

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

劇団昴×畑澤聖悟の舞台はやはり興味深く考えさせられるものがあった。
中盤からの親同士のやり取りで盛り上がり、事実が明らかにされるたびに
人としてのなにかが壊れていく展開がぞっとした。

ネタバレBOX

序盤の展開がそれぞれの親の特徴紹介だったせいか
少しだけ退屈に感じられた、お茶でいいですか?とか2年○○組の保護者の方ですか?を
なんでこんなに繰り返すのだろうと不思議に思った。
隣の席の方は開始早々15分くらいで寝ていたのでやはり、序盤はもう少し刺激が欲しかった。

落ち着いた役だったせいか少し声が聞き取りにくい演者さんがいた。
中盤以降は声が出ていたので、気にはならなかった。

聞き取りにくいと言えば、1通目の遺書の手紙の名前を読み上げる部分が早すぎて
え?なんて?言ったの?名前?呪文?みたいな感覚でもやっとした。
そのあとに何回か手紙を読み直すのでそこで追いつけたが、なんで1回目だけあんなに
早く、さらっと読み上げたんだろう。

舞台が横に広くなったのなら、
空いたスペースで何かする演出があっても良かったような気がする。

2023年現代バージョンしたものを少し見てみたかった。


煙突もりの隠れ竜

煙突もりの隠れ竜

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2023/08/31 (木) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

幻獣の可愛さ 衣装の美しさ CGを使わない表現 ストーリーだけでなく 舞台全体に 素敵がギュッと詰まった作品でした。
目で追えないほどの速さの殺陣も 流石!壱劇屋さん!
脚本 竹村さんのまた新たな世界を観せて頂きました。
劇場全体を使ったシーンもあったので 前列だけでなく 後列でも観たかったなぁ。

煙突もりの隠れ竜

煙突もりの隠れ竜

壱劇屋

ABCホール (大阪府)

2023/08/18 (金) ~ 2023/08/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

東京公演を2回ほど観劇させていただきました。
演出がとても素晴らしく、終始圧巻でした。
内容も面白く、没入感がすごい舞台だと思いました。
特に不死鳥が美しく可憐で良かったです。
壱劇屋さんの舞台を観劇したのは初でしたが、「また見に行きたい!違う作品も見たい!」と思うような作品だったので、もし興味がある方がいたら1度見に行ったほうが良いかもしれません。
最高に幸せな時間、空間をありがとうございました。

刈田に秋雨

刈田に秋雨

鯨椅子project

町家物語館(旧川本家住宅)(奈良県)

2023/09/01 (金) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

満足度★★★★

日露戦争後の日本の話
天皇がわざわざ奈良まで出向いて軍事演習をする為に、あと少しで刈り入れが出来る田んぼの稲🌾を刈らなければならなくなり…
天皇なんか無責任で世間知らず なぜ未だあんな税金の無駄使いをするのか理解できない…必要か?
悲しい😢話

オミソ(2023)

オミソ(2023)

日穏-bion-

赤坂RED/THEATER(東京都)

2023/08/25 (金) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/08/29 (火)

赤坂RED/THEATERにて 日穏-bion-『オミソ(2023)』を観劇。
老舗味噌屋が舞台の家族ドラマ。劇場に一歩足を踏み入れた瞬間から広がる安定の日穏クオリティ。何もかもが非常に丁寧に創られていて、見事な1時間50分でした。
とはいえ、何事においても好みや価値観は人それぞれで、それは演劇の世界においても同じだと思います。Aさんは好きだけど、Bさんにとってはそうでもない。また、Bさんには響いたけど、Aさんにはあまり響かなかったなど。それは極自然なことであり、むしろそれで良いと思います。なので、自分自身の好みをあまり他人に強要するようなことは極力控えるべきかなとも思いますし、基本的には自分は自分、人は人の考え方でいることが大事だと思っているのですが、この日穏-bion-さんに関しては、日本人として、いや、人として、ぜひとも観るべきカンパニーではないかと感じてしまいます。それくらい心が清らかになるというか、心が豊かになるというか、とにかく大切な何かに気付かされることが多いカンパニーだと思うのです。今回も大満足の内容でした。
日穏-bion-さんはたまたま拝見した2014年公演の『Gift ~星空の向こうから~』で一気にハマり、そこからコンスタントに観劇させていただいています。個人的に好きな劇団・カンパニーをランキング形式に並べたら、間違いなくトップレベルに君臨しているのではないかと勝手に思っているのですが、それは、登場する人物それぞれに感情移入してしまいそうな絶妙な設定・背景・エピソードに加え、心が穏やかになるストーリー展開、さらに、思わずクスッと笑ってしまう優しい笑い、細部までよく作り込まれた舞台セット、物語の時代背景に合わせたBGM演出など、挙げたらキリがないくらいの好要素があり、非常に丁寧な作品創りをされているからだと思っています。
コロナ禍の影響もあり、日穏-bion-さんの作品を観るのは2020年の『初恋』以来3年ぶりでしたが、終始感じた懐かしい雰囲気、安定の見応え、そして感動。これぞ日穏-bion-さんの作品だと強く思いましたし、改めてこのカンパニー好きだなと認識させられました。様々な展開が繰り広げられながらも、誰も傷付けないほっこりとする結末に持っていくのはさすがです。
演者さん一人一人も個性的で、とにかく演技が素晴らしい。芝居であることを忘れてしまいそうな、とても自然体な会話劇が印象的でした。中でも内浦純一さん、岩瀬顕子さん、剣持直明さん、伊原農さん、鈴木朝代さんらが印象に残りました。特に栃木弁全開の剣持さんの存在感は圧巻。台詞を言わなくても舞台上にいるだけで見せ場を作れる素敵な存在だと思います。大好きな役者さんの一人です。種村愛さんも難しい年頃の心情を上手く演じられていたと思いました。

怪獣は襲ってくれない

怪獣は襲ってくれない

株式会社スタイルオフィス

新宿シアタートップス(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

歌舞伎町、あの混沌とした磁場みたいなものが世間とは全く異なった社会を生み出していっても全くおかしくない
殺人や自殺、売春問題などトー横キッズにまつわる事件の数々
これまで頻繁に報道されてきたような部分も作中では描かれ、もうせっかくの若さをむやみに切り売りしているとしか思えない、狂気さえはらんでいる
この子達の将来はどうなってしまうのだろうと思っていたところ、まるで観客につかみかかってくる様な勢いで迫ってくるという・・・えっ!?と驚いたけれど、抜け殻になってしまう様な結末よりはずっと良かったのかもしれない
良識ある大人が手を差し伸べたとしても、中々簡単にはその手を握ってはくれない、ここに集う若者の繊細で強烈な拒絶を感じる舞台でした

いつぞやは【8月27日公演中止】

いつぞやは【8月27日公演中止】

シス・カンパニー

シアタートラム(東京都)

2023/08/26 (土) ~ 2023/10/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

8/21、一番集客があるであろう窪田正孝氏が第一頚椎の剥離骨折による降板を発表。開幕まで一週間を切った状態で平原テツ氏が代役をすることに。加藤拓也氏にとって最も頼れる俳優。流石に文句なしの演技。ただ窪田正孝氏バージョンも観てみたかった。本来はどんな作品を構想していたのか。

主人公の劇作家(橋本淳氏)が5歳年上の役者の友人(平原テツ氏)と久し振りに会う。大腸癌のステージ4で、青森の実家に帰るとのこと。帰る前に何か演劇的なものをやりたくなる役者仲間達。平原テツ氏は帰省後、地元でヤンキー仲間の鈴木杏さんと再会する。劇作家は思う。「そう言えば彼は『自分の人生を舞台にしてくれ』とよく言っていたっけ」。

多分実際の友達の話なのだろう。何年か前、加藤拓也氏が三軒茶屋の居酒屋で演った芝居を観た。入場料は500円。ふざけた仲間内の下らない与太話だったが面白かった。
死んだ友達について作品を書くという行為。『ドードーが落下する』も話としては同じ系統だった。酷く突き放して冷たい目線でないと良い作品にはならない。非人間的な作業。ドキュメンタリー映画の監督が対象にもっと残酷な展開をねだるように。所詮はこんなもの、他人に供する娯楽でしかない。それを書く自分自身の醜さも冷徹に見つめて。

ネタバレBOX

まああんまり面白くない。大麻でラリってクラブでノリノリ、なんてギャグとも思えず。宙に浮く風船人形が良かった位。平原テツ氏がテーブルに反吐を吐き、それを綺麗に掃除する鈴木杏さん。たっぷり時間を掛けてステージ上の小道具を一つ一つ収納していく。この時間が自分的には一番面白いシーンだった。反吐と天井からの落下物が『た組。』のお約束。
橋本淳氏の書き込みが無さすぎてバランスが悪い。

ペドロ・アルモドバルの『ペイン・アンド・グローリー』という傑作自伝映画がある。かつて世界的名声を誇った映画監督、今では病による全身の痛みを癒す為、ヘロイン中毒となっている。想い出す幼き日々、同性愛に目覚めることとなった出逢い。失った恋人との偶然の再会が、もう一度生き直す切っ掛けを生む。久し振りに撮り始める新作は勿論この作品自身。
過去と現在と撮影中の映画が混合して魔法をかける不思議な時間。他人の話なのに観客の魂が再生される。
演るんならそんな作品を期待してしまう。

窪田正孝氏目当ての女性客が多かったと思う。感想を聞いてみたい。忖度なしで。
無理して自分の経験から物語を捻り出す必要はない。じっとその時まで溜めておけばいい。長谷川和彦の『太陽を盗んだ男』なんか舞台化すれば合うのではないか。

平原テツ氏は役作りの為にわざとハゲを作っているのか?
たまの「さよなら人類」が耳に残る。
越後拓哉氏。
新・ワーグナー家の女

新・ワーグナー家の女

Brave Step 

アトリエ第Q藝術(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

話は面白く母と娘の関係性がとても良かっただけに、取り巻く人間関係がわからない部分がありもっとワーグナーの事を勉強してから見ればよかったと反省。ピアノ演奏と照明が舞台をより華やかに演出していて良かったです。

ロリコンとうさん

ロリコンとうさん

NICE STALKER

ザ・スズナリ(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしかったです。

今日ほど舞台がキラキラと輝いているのをここ何年か見たことがありません。主演女優にはオスカーゴーズトゥーの言葉をかけてあげたいくらいですが、きっと「変なヤツ」と思われるでしょうからやめておきます。

ネタバレBOX

あんなにも熱くロリコンの性癖を語っているのにそれはもうただただ家族への愛情の言葉でしかないという、どうやってそのやり方考えたの?と脚本家に詰め寄って問いただしたくなるほどに巧妙なラストシーンに、並べられたワードからだけでは絶対にそんなことになるはずがないのに、と変な疑問で頭がおかしくなりそうになりながらも目から流れ出る涙を止めることができませんでした。

そして、なぜ彼女が演じていたかの種明かしに至るストーリー展開。いやはや、ただただやられたといった感じで僕の今夜の酒はいつもより間違いなく甘く美味しいものになりそうです。
ロリコンとうさん

ロリコンとうさん

NICE STALKER

ザ・スズナリ(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

本当に力作。ちょっと長丁場でしたが、とても丁寧に話を進めていて、飽きずに集中していられました。

親の顔が見たい

親の顔が見たい

劇団昴

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

この演目一度観たことがありますが、今回はよりリアルに迫ってきましたね。最近の旭川女子中学生いじめ凍死事件のことを考えながら、陰惨たる気持ちになりました。

ナビゲーション in 池袋

ナビゲーション in 池袋

タルトプロデュース

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い、お薦め。
脚本・演出は、設定の妙と惹き込む力、そして演技のメリハリ…演劇の魅力を凝縮したような公演。タイトルからロードムービー的な展開を想像させるが、実はハートフルな物語である。
まず 主人公 横山凪紗は傷害罪で執行猶予中、そして同僚の遺体を山形まで車で運ぶ途中で当たり屋と思われる女を乗せるハメに…この途中で乗せた女が物語の肝。この話は実話をベースに江頭美智留さんが脚本にしたもの。勿論 遺体を運ぶことには抵抗(報酬を得ているから違法か)があるが、無理を承知で実行したことで 凪紗の心に変化が…。

東京公演には大阪公演を観た観客が多数来ており、人気の程がうかがえる。勿論 キャスト目当てもあろうが、作品の魅力…ミステリー サスペンス調の仕掛け、抒情を感じさせる挿入歌など、観せる力・聴かせる力が 再び劇場へ、となるのではなかろうか。
(上演時間1時間45分 途中休憩なし) 

ネタバレBOX

中央に車一台。勿論ドアもなければ窓もなく、その開け閉めはパントマイムで行う。
横山凪紗(22歳)は5歳の時に母と死に別れ、父は その3年後に再婚した。母が亡くなり17回忌法要を行うと父から連絡があったが、継母との関係が気まずく出席しないと決めていた。

そんな時、職場の上司で身元引受人の佐々木陽子から急死した同僚の遺体を山形まで運ぶよう頼まれる。渋々引き受けて出発するが、途中 奇妙な女が飛び出してくる。孤独に凝り固まる横山凪紗を演じる NMB48の佐月愛果さんは、実にキュートだ。他人と関わることが苦手、それが旅を通して人との触れ合いに温かさを感じ始める。そんな繊細な難役を見事に表現していた。また出番は少ないが、佐々木陽子を演じる 桐さと実さんは見守るという包容力を観せる。

単に遺体を運ぶだけではなく、途中で凶悪犯と思しき人物を乗車させたり といったサスペンス ミステリー風な展開へ。ハラハラドキドキするような場面を挿入することで、観客の集中力・緊張感を逸らさない。一方、車内で凪紗と途中で乗せた謎の女 菅原陽向子(村崎真彩サン)が歌う曲が切なく心に沁みる。
因みに謎の女の正体は、ぜひ劇場で確かめて。

他人と密な関係を築かず生きることが当たり前のような現代、しかし<築く>ではなく<気づく>ことがなかった人の優しさ温かさを知ることになったロードドラマ。孤独と孤立に凍った心が解けていくような、そんな心温まる秀作。
次回公演も楽しみにしております。
台所のエレクトラ

台所のエレクトラ

清流劇場

こまばアゴラ劇場(東京都)

2023/08/31 (木) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

清流劇場という関西の始めてみる劇団だが、すでに長い上演歴を持つ。ことにギリシャ劇は7本目で、ギリシャ劇を身近なものに、とか今の生活で解るように補綴したりしている。
関西では木ノ下歌舞伎があるからこういう古典の上演法も小劇場まで行き届いているのか、とも思うが、両者の間にはかなり距離がある。ギリシャ劇は今とは遠い(当たり前だ)から解りやすいようにあらすじを前説したり、登場人物が境遇説明をしたりするが,今をなぞって通り一遍で、ただただややこしくなるだけでギリシャ劇の芝居の核心について入って行かない。木ノ下の前説では、芝居のキモを演者が出てきてやってみたりもする。説明の技術も濃度も違う。これでは下手な前説のスジ売りなどない方がすっきりする。
大阪弁で身近に,というが、もともとギリシャ劇は何千年も昔の断片で,わかりが良いものではない。それを関西弁で、シチュエーションを台所にしたくらいで身近になると思っている方が考え違いである。ギリシャ劇を現代にダブらせれば、それは完全な誤解である。この舞台を見ているとそこはよくわかる。
無理な現代解釈は,演技にもおよび、解りやすいマンガ調になってしまう。俳優の中には達者な人もいて,それはそれで面白く笑ってしまうのだが,それは一時的な笑いを呼ぶだけで、劇とはあまリ関係ない。挿入歌はうまく入っている。2時間ほど。8分のいり。やってる意味がよくわからない。


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