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「HATTORI半蔵‐零‐」

「HATTORI半蔵‐零‐」

SPIRAL CHARIOTS

シアターサンモール(東京都)

2023/09/27 (水) ~ 2023/10/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

イケメン イケオジ 美人さん 殺陣もきれっきれ!舞台美術も舞台衣装も良い。良い時間をありがとうございました♪

とのまわり

とのまわり

山田ジャパン

シアター・アルファ東京(東京都)

2023/10/04 (水) ~ 2023/10/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

笑えてジンときてせつなくて泣いてしまった〜 めっちゃ良かったです!

とのまわり

とのまわり

山田ジャパン

シアター・アルファ東京(東京都)

2023/10/04 (水) ~ 2023/10/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても良い作品を見せていただきました。笑いあり,しんみりじわ〜と涙が自然に出てしまう。自分に置き換えて考えてしまったりしながら物語に吸い込まれた時間でした。人それぞれの物語があり、誰もが主人公で物語(人生)をどう展開するかは自分だなぁと思いました。
小さい幸せ大事して行こうと思いながら帰途に着きました

悼むば尊し

悼むば尊し

かわいいコンビニ店員 飯田さん

駅前劇場(東京都)

2023/10/04 (水) ~ 2023/10/10 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

成程。徹底して鬱を共有する為の空間に徹してある。

放課後の溜まり場になっている主人公(國崎史人氏)の自宅の二階。残忍なリーダー格の小比類巻諒介氏はグループを率いて先輩(阿岐之将一〈あきのまさかず〉氏)を肉体的金銭的に虐めている。そんな日々も過ぎ、上京し帰郷した主人公はその部屋で自殺。三回忌も終わり、母親(加古みなみさん)はかつての仲間達に彼の遺品整理をお願いする。

成瀬志帆さんがえらく可愛かった。『グレーな十人の娘』の時も同じ事を思った。
國崎史人氏は松村雄基っぽく、小比類巻諒介氏ははんにゃの金田っぽい。二人共目がパキっていて何かやってんじゃねえのか、と勘繰る程。異様な空間。
鹿野宗健氏はガチガチに鍛え抜かれた肉体美、ジムに通っている筋肉。(水泳で全国大会優勝!)

物語は歪な人間関係を築いていた学生時代と卒業後のそれぞれの関係性、主人公の自殺の理由についての考察、今になって思う過去の自分達の所業へと流れていく。加害者と被害者は自分の過去とどう向き合うべきか?深澤嵐氏演ずる作家の分身のような男が曖昧な“それ”を徹底的に責め、その核心に触れようともがく。一体、何が知りたいのか?一体、どんな答なら満足するのか?登場人物も作家も観客も”それ“を考え続ける。

溜まり場には関係していない、委員長役の笹野美由紀さんがかなり重荷を背負わされた感。(観客は彼女によってかなり救われている)。

阿岐之将一氏は凄かった。MVP。彼のクライマックス、怒涛の喋りを観るだけで元は取れる。
作家の叫びが耳をつんざく。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

駄目な点は独りが延々喋って皆が突っ立って聞いている構図が多すぎる。金田一耕助じゃないんだから。死者がうろうろそこらをうろついている意味がほぼない。順番にエピソードを語るだけの構成がイマイチ。

阿岐之将一氏の独白。虐めている奴等一人ひとりの痛みを感じていたこと。同じ痛みを抱えた人間として向き合えたこと。痛みの共有があるから一つの人間と人間の関係性として成立していたこと。この歪な人間関係が自分の生きる命綱だったこと。

エピローグ、コロナ禍を経験して世界の不確定さ、何も決定されていないことの実感が語られる。世界は自分が思っていたものとは全く違っていたのかも知れない。自分はまだ世界を知らない。散々読み尽くして飽き飽きした筈の本、その本にはまだ続きがあったのだ。まだ見ぬページが無数に。

すいすいと泳ぐ金魚。
MARIONNETTE(東京公演)

MARIONNETTE(東京公演)

劇団The Timeless Letter

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2023/09/28 (木) ~ 2023/10/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

推理小説に入り込んだような引き込まれるような作品だった!

切り裂かないけど攫いはするジャック

切り裂かないけど攫いはするジャック

ヨーロッパ企画

本多劇場(東京都)

2023/09/20 (水) ~ 2023/10/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ヨーロッパ企画が元気に本多に戻ってきた。コロナ終焉を感じる。昼間から満席。
今回は周年公演ということもあって、新しい素材はミステリ劇の「推理」である。
いわゆる、ミステリ劇は、ドイル・クリステイの昔から、三谷幸喜に至るまで、突っ込めば、いくらでもヘンなところがある。ミステリ劇は強引にへりくつを通して犯人を上げ、正義の勝利にしてしまうのだが、そこを盛大に突っ込む。
時代は原点に戻って19世紀末のロンドン。ホームズ誕生の頃。袋小路の街を密室に少女誘拐事件が起きる。袋小路に面した商店や町の人びと、零落貴族やスコットランドヤードの刑事、浮浪者も現われて、事実検証もそこそこに次々に事件を推理する。それぞれの証拠も推理も往年のミステリ・レベルで他愛ないのだが、そこをお互いに突っ込む。良い芸人総出の昼間のワイドショーのように面白い。常時十人ほど出ている俳優たちも動きと話の流れが速いので、大車輪である。三分の二はこの消失事件で、この事件はロンドン名物になって、商店の一つは事件を掛ける「ジャックシアター」に看板を掛け替え、誘拐ショーをやって当たったりする。収拾がつかなくなったところで、事件の大陰謀が明らかになり・・・といったところからはこれも同時代のジュール・ヴェルヌ風の話になるが、ここはあまり成功していない。2時間。
袋小路のセットがよくできていて、現実にロンドンへ行くと今でもこの手の路地がたくさんある。いかにもヨーロッパ企画らしい大仕掛けのセットで見せるシーンもある。
この劇団を見ていて、いつも、こんな劇団が一つや二つ東京にあっても良いんじゃないかと思う。強いて上げればテアトルエコーとかNLTだろうが、ここほど団結力と集中度がない。ここは作者の上田誠と主要俳優を中心に、みなでこういう芝居を楽しんでいる。(まぁ内実はそうでないのかも知れないが、苦しさは客に見せないで笑わせてしまう。小屋者の意地がある。)さすが文化都市・京都、見上げたものである。毎年のお祭りを楽しむように、来年の東下りを楽しみにしている。

同郷同年2023

同郷同年2023

MyrtleArts

ザムザ阿佐谷(東京都)

2023/10/04 (水) ~ 2023/10/09 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/10/04 (水) 19:00

座席1階

期待通りの力作だった。同郷同年、同じ年に同じ故郷で生まれ育った同級生という郷愁を誘う言葉が原発のゴミ・放射性廃棄物処理場誘致をめぐって凶器になるという物語だ。

人口減少に効果的な対策を打てない過疎の街。代々続いてきた米作りも耕作をする人が減り、希望を見いだせない。そんな故郷を、電力会社が札びらを片手に乗り込んでくる。巨額のカネで何とか地域振興を、とすがる町当局。ところが、住民投票で誘致が否決されるという場面から始まる。
現実世界でも、調査を受け入れただけで巨額資金が流れ込むという事実を前に、調査を受け入れた自治体もある。だがこの街ではまず、否決している。少し意外な展開なのだが、こうした思いが舞台が進むにつれて音を立てて崩れていく様子を見せつけられる。同郷同年、の言葉と共に。
演出は桟敷童子の東憲司だ。買ったチケットがたまたま最前列だったのだが、真っ黒に塗られたヒマワリ。かつて子どもや若者たちの声であふれていた街が誰もいなくなったということを象徴するように、壊れて捨てられたラジカセやギターが舞台最前にさりげなく置かれている。最前列に座らなければ気付かないような細かな舞台美術。まるで桟敷童子の舞台を見るようだ。
精神病院つばき荘で見せた舞台芸術だからこそできる問題意識を持ったリアリティ。今作でも、これを3人の俳優が見事に演じきって見せた。

とのまわり

とのまわり

山田ジャパン

シアター・アルファ東京(東京都)

2023/10/04 (水) ~ 2023/10/08 (日)公演終了

実演鑑賞

松田さん、良かったなあ。
もっとこの人の芝居を見たくなりました。

スターマン

スターマン

兵庫県立ピッコロ劇団

ピッコロシアター (兵庫県)

2023/09/30 (土) ~ 2023/10/05 (木)公演終了

満足度★★★

本当に兄妹か分からない二人(母親は子供が物心つかない内に死亡 伯母さんに育てられている)の話
兄は妹の将来を考え、仕事仲間とくっ付けようとするが、妹の女性同級生や隣の奥さんが…😞
結局結ばれることなく、幕は…
会話劇ですが、僕には言葉のキャッチボールが何のためなんかが…
今までのピッコロで一番分かりにくいのかもしれない…

柔らかく搖れる

柔らかく搖れる

ぱぷりか

こまばアゴラ劇場(東京都)

2023/09/20 (水) ~ 2023/10/04 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

依存し合う家族が一家の大黒柱であった父親の一周忌に顔を合わせる、と聞いて、
正直なところ「なんかいたたまれないようなシーンが出てきて、みんなで感情
ぶつけ合って、それで最後はちょっと前向いて終わるような作品でしょ」と
思ってたんですけど。

3割当たっていて、7割不正解といったところの、最後まで怖い作品でした。

ネタバレBOX

・精子に異常があって、生活を改めないと何ともならないけど、ブラック仕事で
何日も帰れないような毎日が続き、最後には子供が欲しいのかも分からなくなって
妻と離婚して出戻ったアル中の長男
・実家を「楽な方を選んだ人たちの吹き溜まり」と称して嫌い、同性パートナーと
1年以上同棲している売れてる美容師の長女
・広島の実家の家事を一手に引き受けているストレスか、パチ狂いがひどく、姉に
30万円もの借金を抱えている次女
・家が火事になって娘と実家に居候することとなったシンママで調子のいい従姉妹、
地元をさっさと離れたいのか朝から勉強漬けになっている死んだような表情の娘
・完全な「田舎の無神経なおばあちゃん」といった風情の亡夫の妻

こうした人たちが何も変わらない、あんまり変えようという気持ちもなく、問題は
うっすらと分かってはいるものの「でもどうしようもないよね」といった形で
やり過ごしていく姿をそのまま描いた話です。

驚いたのは一周忌そのものよりも、一家の中心だった父親が死んでから一周忌
までの各人のエピソードを断片的に描いていく方に時間を割いていること。
全体の8割ぐらいじゃないのかな?

人の気持ちを逆なでする癖に「大きな声出さないで落ち着いて話してよ!」
「すぐ怒る!」と言い返してくる妻、周囲にそういう人いるし、なんなら
言動がトレスしているかのように全く同じなので、作者の観察力にビックリ
しちゃいますよね(苦笑

みんな基本的には声を荒げたり、怒ったりすることはなく、笑顔で機嫌よく
切り抜けていくんだけど、それだけにもうどうしようもない状況に対する
末期的な諦念、くすぶり切ったような押し殺した闇の感情がじんわりとのぞいて
くるのが怖い。

一番うげっとなったのは、娘が家の引き出しからためらいなくお金盗む場面。
家に特に思い入れとかないから何も葛藤なくお金盗っていけるんだろうなぁ。。

田舎とか閉塞空間のイヤな感じを描いた作品は多数あるけど、これは
そういうのでは片付けられない人間が集まって暮らす上で堆積してくる
「澱み」のようなものなんだろうなと。作中でも「手キッドに距離を取って
生きていればみんないい人なのにね」みたいなセリフがあって、さっきの
妻ではないけど、人が生きていく上での感情の解像度が恐ろしく高いなぁと。

夢がなく父親の仕事を継いで、亡夫にはいいように使われてた農協の
気前のいい笑顔な兄ちゃんがめちゃくちゃに怖い。

普段は人を装ってるのに、誰も見てないところではそおっと不気味な姿を
さらけ出してくる怪物みたいで、娘が部屋で寝てる場面に出くわして
すうっと近づいてく姿が「え?」と思った。結構な年で結婚せず、微妙に
娘に執着してるように匂うところとか、「もしかして……少女趣味の人……
だったりしますか……?」とぞおっとした。娘が起きてるのに気づいて
スマートに返してるのもうん、なんだかなって。

妻と農協兄貴が暗い闇の河原を前に話す場面も気味悪いよね。何も知らないし
何も聞こえなかったという相手の言葉を聞き飛ばして(農協兄貴は溺れ死んだ
夫が見つかる直前、河原にいた第一人物)、「あの人の最期はどんなんだった?」と
何気なく聞く妻に、農協兄貴が苦いような顔で「最低な最期でしたよ」と返す姿、

ラストシーンで暗闇の中みんなが雑魚寝してる中、妻が「遠くん方で聞こえとった
水を弾く音がフッと消えたよ」とぽつり漏らして誰も返すことなく明かりついて
終わるのとか、誰が何を知っててでも言わないのを考えると、本当に気持ちよく
観て帰れないいい戯曲だったな。

……やっぱり農協兄貴が夫を溺死させたんだろうか?
ハイツブリが飛ぶのを

ハイツブリが飛ぶのを

なないろ満月

テアトルBONBON(東京都)

2023/10/04 (水) ~ 2023/10/09 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/10/04 (水) 15:00

座席1階

大規模災害の被災地にある避難所という高い緊張状態での物語だが、最後は何だかホッとできる展開。人間の心の動きを書かせたら秀逸な横山拓也らしいすてきな台本だった。期待通りの出来栄えだ。

舞台は避難所の集会所のようなテント内。寺十吾演じる、噴火災害で亡くなったとみられる妹を探している男性に、野々村のんが駆け寄って抱きしめる場面から始まる。この女性は、男性が自分の夫だと思い込んでいるのだ。男性は戸惑いながらも「夫」を演じているが、災害地をめぐって思い出の人の似顔絵を描いている画家崩れの男(佃典彦)が正論と冗談を交えながら絡んでくることで、会話劇が動き出す。
関西弁とかみあわない標準語。このあたりのせりふのやり取りも面白いのだが、「夫」を演じていていいのか、本当のことを言うべきではないのかと揺れ動く心に画家の男が鋭い突っ込みを入れてくるところが前半の見どころになろう。
後段のカギを握るのは「歌」だ。この歌の取り扱いも絶妙のうまさ。なるほど、そうなんだなと納得しながら、ハラハラしながら見守っていける。笑いのツボもしっかり押さえている。こう自然に笑いを取れるところはやはりネイティブ関西人ならではのところか。
ユニットを率いる野々村のんの演技も、後段に行くにつれてうまさがほとばしる。心の内を明かしそうで明かさない、明かさないようで少し垣間見える。こんな微妙な表現力が求められる難易度の高い台本を演じきったと言っていい。
被災地という極限状況の舞台設定で、とてもユニークな人間関係。やっぱり横山の本はおもしろい。

柔らかく搖れる

柔らかく搖れる

ぱぷりか

こまばアゴラ劇場(東京都)

2023/09/20 (水) ~ 2023/10/04 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

岸田國士戯曲賞なんて日本アカデミー賞程度の業界内政治の権威付けで、紅白出場を肩書きに地方巡業を回る演歌歌手程度の認識だったが。(偏見)。
傑作。これは役者もやり甲斐があるだろう。この脚本にこの演出、役者冥利に尽きる。替えがきかない配役。(実は初演と全員配役を変えているのだが・・・)。演じ手としてこんな作品と巡り会える幸運。川沿いの砂利の上をジャリジャリ歩きながら、ゴボゴボ水中で溺れる音にまみれながら。

シャッフルされた時系列、広島の田舎町にある古い一軒家。従姉妹の家が火事になり従姉妹とその娘が同居することに。絶対的な君主として家に君臨していた父親。父親は川の浅瀬で溺死体で見付かる。葬儀、その一周忌。パラパラと配られたカードの一枚が唐突にめくられて語られるのは断片。

井内ミワクさんはずっと腰を曲げていて、このキツさは相当なもの。心配になる。
大浦千佳さんは田舎のヤンキーからシンママ、水商売と王道を歩む貫禄。登場シーンの両目から順番に流れる一筋の涙が美しい。こんなスナックに通える男は強い。
佐久間麻由さんはさとう珠緒系の美人で巧い。
産婦人科の医師、江藤みなみさんは白のNew Balanceで足を組み、残酷な診断結果をラフに夫婦に告げる。この演出が心憎い。
富岡晃一郎氏はお宮の松っぽいなと思っていたが、ふとした拍子に國村隼の得体の知れぬ表情に変貌。

日常会話の中に雑然と投げ込まれた様々な物語の欠片。皆それぞれ、解決策のない痛みと苦しみに苛まれている。そもそもハナから解決させる気すらないようだ。「この家のもんは皆キチガイやけんね。」どうしようもない現実、どうしようもない自分から目を背けてどうにか今日一日をやり過ごすだけ。何とか今日一日を乗り切る為だけに。

何でも治すという薬などないけどよ あるとして
飲まないさ 無茶のネタも切れた 逃げようがねえや
The ピーズ『手おくれか』

ネタバレBOX

「あの子が一番お父さんに似とうけん。」
「あんた、お母さんによう似てきたね。」

①火事で住む所を無くしたスナック経営の従姉妹(大浦千佳さん)。シンママの彼女と娘の女子高生(山本真莉さん)を住まわせることに。
②パチンコ依存症の次女(岡本唯さん)は家を出た長女(篠原初美さん)からの借金が膨れる。
③離婚して仕事を辞め、アルコール依存症となった長男(荻野祐輔氏)。不妊と仕事の激務で悪化していった夫婦仲を思い返す。去っていった妻(佐久間麻由さん)。
④長女は同性愛者でパートナー(池戸夏海さん)と同棲中。パートナーは川べりの草むらで捨てられた仔猫を保護する。その猫の飼い主となる昔からの友人(江藤みなみさん)。
⑤昔から付き合いのある農協の御用聞き的な男(富岡晃一郎氏)。彼が父親を殺したのではないかと母(井内ミワクさん)はずっと疑っている。

今作の評価の分かれ目になるのは、何を語り何を語らないかのバランス。何も語らない作品なんだろうと思わせて、後半語らなくていいドラマをせっせと説明し始めるアンバランスさ。③の夫婦の物語が圧倒的で、荻野祐輔氏の立ち位置にのめり込んで観ていた為、④は肩透かし。小説だったら話のまとめに入るのに必要な章なのだが、折角の濃密な家の密度が霧散してしまいガックリ。

富岡晃一郎氏から漂う犯罪者の匂い。井内ミワクさんはこの家を信仰していたようにすら見える。

遠くまで起きていよう 終いまで見届けよう
行き着いた面で逢おう 待ち合わせなんて要らねえんだ
急ぐことないさ 独りだろ?
The ピーズ『ノロマが走っていく』

※じゃがいもと玉ねぎの味噌汁が食べたくなった。
新宿羅生門

新宿羅生門

舞台新宿羅生門製作委員会

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2023/09/22 (金) ~ 2023/10/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

とにかく殺陣がきまっていてかっこ良かったです!殺陣衆の皆さんも活躍していました。若者たちがピリピリしているシーンでも、金子昇さん演じる清河堅児の登場でなんだかほっとした雰囲気になるのはさすがと思いました。
時間がなかったのでHPもあまり読みませんでしたが、先祖の記憶に目覚めると言うのだから歴史上の誰かだろうと思っていたら、その義理の兄とか先祖は女性だったとか父親とかで、開演前に当パン?をちょっと読んだくらいでは誰が誰やら。しかも知っている役者さんは少ないしで、最後までわからない人はわからないままでした。

青島広志&萩尾望都の「少女マンガ音楽史!」

青島広志&萩尾望都の「少女マンガ音楽史!」

神奈川県民ホール

神奈川県民ホール(神奈川県)

2023/09/23 (土) ~ 2023/09/23 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

こんな公演(講演?)があったなんて知りませんでした。お話の青島先生は本当に少女マンガに詳しくて、わたなべまさこ(以下も敬称略)牧美也子、水野英子、矢代まさこ、上田としこ、西谷祥子とまあ!懐かしいお名前が出るわ出るわ。そして萩尾先生のマンガから連想されたり、作られた曲を聞いて楽しいひと時でした。特に最後の柳の木と少年のお話は、萩尾先生のマンガのシーンも使われ思わず涙しました。
追加の夜公演には萩尾先生がいらっしゃらなくてちょっと残念でした。

雨の終わりかけに怒鳴りたて

雨の終わりかけに怒鳴りたて

劇団東京座

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2023/09/28 (木) ~ 2023/10/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

念の入った雰囲気やら小道具やらセットやらは
動画などでは味わえない良さを醸していたが
それにしてもの冷房の効き過ぎは
喉やられましたーやりすぎですよー

全体的な雰囲気は
怪ーあやかしーみたいな感じで好ましかったが
話が見えにくかった
長丁場使いながらの見せ方は
今一つだったなぁーと思えた2時間超えの作品

珍しく紙アンケートに台+ミニペン付きでした

ネタバレBOX

ようはOPでの怪しい仮面売り?
白い祓い屋さん二人が
遊郭をハメテ金をせしめるというストーリーに
仕込み以上の怪異が起きてて
相乗効果あったねぇと話しておしまいって感じです

遊郭の女将さんのキツイ演技とか
リアルにアブラゲを食べ続けてたりと
小道具や雰囲気作りは本当に頑張ってた
客席横の階段一段毎に盛り塩置いてたりとねぇ

OPの坊主?と本編での遊郭地まわりの
ヤマさんが同じ衣装で同じ人でいいのかな?
別だとしたら何か衣装等で変えて欲しかったなぁとか思えたデス
Letter2023

Letter2023

FREE(S)

渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)

2023/09/28 (木) ~ 2023/09/30 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

いろいろと先達の話が多い
タイムスリップ大東亜戦争作品ですけど
まぁ見せたかったのはビジュアルな感じで
いろいろとリアリティーが欠如していて
ファンタジーが過ぎ過ぎていたかなぁ
と感じられた作品でした
全席指定

ネタバレBOX

ラストの現代での結婚式の
華やかな白い軍服での総勢シーンがしたかったのかなーと思えた

軍服も頑張って長靴を茶色にして~の努力は認めるが・・・
それにしても呆れるくらいのリアリティーの無さが目立って
肯定する気になれなかった

脱走シーンにしても
あと二日で終戦となるのを信じたら
脱走見つかった時点で投降すれば営巣入りでしょうに
少なくとも終戦までは閉じ込められるだけだよなぁ とか
女性が戦闘要員・・・って無いよな~と
で素人が当時のゼロ戦に細工して
離陸後に不調にさせるとか
できるんかいなーと突っ込みが・・・・
特攻基地が知れ渡ってて文通も即日・・って
最後の杯のシーンで綺麗で透明な現代の焼酎ガラス瓶でって
どう考えても違和感がー製作側に無かったんだねぇ
でかい徳利か普通は一升瓶でしょうに・・・
等々突っ込みドコロが満載で素直にストーリーを追えなかったし
ラストは基地司令と共に爆散した?
・・・そもそも劇中でも少ないリアリティーで
航空燃料も少なくてーって言ってるのに
わざわざ搭乗員を倍にするかねぇ・・・・・
ジブリのゼロ戦開発者の映画でも説明してたが
とことん機体重量下げる工夫していたよねぇ
体当たり用の爆弾も重いよなぁ・・・と
主人公が現代に置いてきた恋人に手紙を届けてもらってーと
バックトゥザフューチャーですねぇ
綺麗にバックに手紙を投影しての結婚式で幕ですけど
無事に現代に戻れたの?苗字の同じ別人との結婚?
SF的にも煙に巻かれた最後でしたわ
「小さいエヨルフ」&「少年はニワトリと夢を見る」

「小さいエヨルフ」&「少年はニワトリと夢を見る」

突劇金魚

扇町ミュージアムキューブ・CUBE05(大阪府)

2023/10/03 (火) ~ 2023/10/31 (火)公演終了

満足度★★★★★

初の扇町キューブ 三階には映画館🎥も有り、賃料高そ〰️
土禁👟🈲20席満席の中でサリさんの緊張感がつたわる前説で始まる
演者が皆上手すぎて圧倒 桟敷席最前で拝見したが、足や背中のしんどさも忘れ、集中して最後まで
実に良かった‼️

燕のいる駅

燕のいる駅

ニッポン放送

紀伊國屋ホール(東京都)

2023/09/23 (土) ~ 2023/10/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

不安を感じながらも、それを考えないようにとする者、その不安を周りに撒き散らす者、その不安に怯える者、そして皆の不安を感じ取れない者、様々な想いが舞台の見えない村の様子やいない者の状態を想像させる。舞台上には
見えない雲の広がっていく気配が満ちていく。ストーリーの始まりと終わりにこれもまた見えないツバメの巣が、その世界がどうなっているのかを現している。観る側の想像力が試される舞台でもあるだろう。

A.R.P festival ~2023~

A.R.P festival ~2023~

A.R.P

小劇場B1(東京都)

2023/09/29 (金) ~ 2023/10/02 (月)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

切り裂かないけど攫いはするジャック

切り裂かないけど攫いはするジャック

ヨーロッパ企画

本多劇場(東京都)

2023/09/20 (水) ~ 2023/10/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです!詳しくは読んでいませんが、他の方の評が厳しかったので心配したのでしたが、そんなことありませんでした。まあ、何が面白くて何が面白くないかは人それぞれなので仕方ないですが。
いきなり犯人があらわになるシーンでは会場から悲鳴があがりましたが、確かにあれは驚きでした。

ネタバレBOX

オルソップ警部は頼りなく、街の人たちは勝手に推理してなかなか協力を得られず援軍も来ないと言う状況の中、1人、また1人と攫われて消えてゆく街の人たち。大仕掛けの舞台セットも見事でしたが、ジャックをあそこまで発展させなくても・・・とは思いました。
アフタートークの話では、こいつがジャックでは?と思わせたかったらしいリッチモンド卿は果てしなくそうは見えなかったですが、それもネタだったのかも。

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