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道産子男闘呼倶楽部『きのう下田のハーバーライトで』

道産子男闘呼倶楽部『きのう下田のハーバーライトで』

モダンスイマーズ

OFF OFFシアター(東京都)

2023/10/24 (火) ~ 2023/10/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

笑えて笑えて ちょっとほろ苦い大人のコミュニティです ツムラが 一方的に突っ走る危ない男 を演じ 、犬飼がそれに振り回される 大人しい男を演じる。 大学で犬飼が落とした君 消しゴムを キリスト教の家に生まれた津村が拾って親しくなるところから始まり、津村の思い込みで非公認の応援団を作る。最初はドン引きだった犬飼も破れかぶれでコールする。それが注目集めて、学内の有名人になったのに、津村は公認されないなら意味ないと退学…
一方的にやめてしまった津村がいつのまにか実演販売家に。つまらない仕事でくすぶっていた犬飼が、「応援団の演技をしたら」と言った一言を、実行したら大ブレイク!
と、笑わせながらの人生かいこ。マネージャー

ネタバレBOX

になった犬飼がテレビの仕事に津村を押し上げ、津村はアッパー○○の芸名でブレイク。ここで主導権が入れ替わり、津村が引きずられてぼやきはじめる。この逆転の機微がみそ。酒が増えた津村が暴力事件をお越し、そこからもうヒトは乱
検察側の証人

検察側の証人

俳優座劇場

俳優座劇場(東京都)

2023/10/22 (日) ~ 2023/10/28 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

観た後にこれが映画「情婦」の原作に当たる作品であり(アガサ・クリスティが最初に書いた短編を戯曲に書き改めたもので、映画はそれを元にしたものという)、あのマレーネ・ディートリヒが法廷で悪役ぶりを演じた後、愛に敗れた(って感じのストーリーの)やつ、と気づいた。
芝居を観ながら、既視感は全く覚えなかった。雰囲気が違った。法廷物の常道といった感じで、主役の青年(采澤)が殺人を「やったのか、やってないのか」で言えば最後に「やった」となるんだろうな、とは予想していたが、ミステリーの仕掛けにまんまと乗せられ舞台を凝視していた。
タネが分かってしまうとミステリーはつらいな、という大方の意見に対し、アフタートークで翻訳の小田島氏が、「結末が分かった上でディテイルがどう作られているかを見るのは一つの楽しみだ。マクベスもハムレットも結末が分かってるのに皆観に行く」と成る程な発言。
リアルで緻密で見せ場のあるドラマなら、「謎」だけに引っ張られて最後まで観る(これミステリーというジャンルに限らず演劇にそ「引っ張り」の手法は普通に使われている)タイプの演劇は後に残るものがあまり無い、という事は確かにある。

さて今作、終盤のどんでん返し一つ目は見事に騙され、それが痛快であった。だが最終的などんでん返しは非道な男という造形が、単に彼のそういう「素質」から来ている、という風にしか解釈の行き場がなく、きつい所がある。(どんでん返しの面白さは十分にもう味わっているのでその時点では文句はないが。)というのは、やはり芝居は時代を映すものでありたい願望がある。
男の造形の中に何か社会背景を思わせるものが書き込まれていれば、女性の悲劇が際立つだろうし、この出来事をより立体的に、彫刻のように眺めさせる事もできるのでは・・と。
スパイ云々の話は作り話で一旦チャラになった後、男の非道さだけが残る。外国人である妻(永宝)はこの国で男との一対一の濃い関係を育み、それゆえ物理的な意味では依存関係(男の側に圧倒的な強み)があったと言える。ドラマとしては、ナチスとの関係を疑われた彼女の逃亡を助け、利用して捨てた男がいた、という話である。
女の態度から、一計を案じて彼を殺人容疑から救ったのは彼女だと見える、という意味では男の「心変わり」は偶発的であった可能性もある(その線の方がドラマティックである)。
客観的には弁護士の心証として彼は無罪であったので、一計を案じなくとも推定無罪を勝ち取った可能性が大きい。そこにちょっとした隙間風がある。そこで際立たせなければならないのは女性の「愛」となる。
だが男の本質はサイコパス並に「人をだませる」特異な才能を持つ、という特別な設定に頼っている面もある。その本質は、妻でさえも見抜けなかった。問題が残るのはつまり男の存在だ、という事に(私の感覚では)なる。
従ってやはり最後に「本当の制裁」として妻が男を殺す、という結末は事を収めるためにも必要だった。法廷内とは言え閉廷した後は「普段の時間」、そこで女は男を殺した。とは言っても男が殊更に元妻を怒りに駆り立てる行為を取らなければ、また廷吏に取り押さえられていれば・・と、殺しが成就しなかった可能性が「現実」として広がる。もしそうであった場合でも、物語は成立するのか・・。物語は完結せず不当さへの恨みは燻り、その収めどころを探すしかない。復讐か。あるいは女のこれ以上の墜落をもってカタストロフを作るか・・。と考えると、やはりミステリーはリアリズムでないミステリーのルールに則っているので、「それを踏まえて楽しむ」のがミステリーを味わう弁え、という事になるだろうか。

日本演劇総理大臣賞・余話

日本演劇総理大臣賞・余話

ロデオ★座★ヘヴン

新宿眼科画廊(東京都)

2023/10/17 (火) ~ 2023/10/24 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

先日同じく新宿眼科画廊で観たリーディング「ファミリアー」では出演していた澤口渉氏は裏方進行に回り、ロデオ★座★ヘヴン・音野氏ともう一名との男二人組、女性二人組による二編の「余話」を観せてもらった。
戦前を舞台にした作品で、最初の女性編は、女優引退宣言をした、中小劇団の“五番手”女優に呼ばれた学生時代の級友である女性記者とのやり取り。必ずしも仲良しでなかった間柄だがズケズケと言い合う仲ではあった事が徐々に知れる。今も一つも変わらない女優“やちよ”の「女優を辞める本当の理由」に迫る。
二つ目は先輩作家(主に劇作?)の元を訪れた元弟子?の編集者との、戦時下という状況でのやり取り。かつてアグレッシブな作家活動をしていて芸術のためにはお上を恐れないと豪語していた作家が、著名作家となり、このところ日和見な作品ばかり出している事に失望を覚え、後輩はその事を伝えに来たと分かる。最後にこの先輩作家が考えを変え、危険な道を選択をするのがミソで、逆にその事で「今がどういう時代なのか」が目の前に立ち現れたのか、後輩の方がおののく。短い戯曲の中によくこの要素を織り込むものであるな・・と素朴に感心。
本編である「日本演劇総理大臣賞」とは一体何であるか、皆目不知であるが、どことなく楽しみ。

逃げろ!芥川

逃げろ!芥川

文学座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2023/10/27 (金) ~ 2023/11/04 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

文学座のサザン公演(アトリエでない大劇場公演)はいまいち、という前例が既に二度あるので今回も多くを期待せず、だが畑澤戯曲だけに「作品」への期待は高めて劇場へ赴いた。
大劇場では大仰、喜劇調に作られるのが文学座の伝統なのかも(「寒花」という震撼とさせる鐘下戯曲で新派のような見栄芝居が突然入ってきた時は唖然とした)。

本作はスペイン風邪の流行った100年前を舞台に、菊池寛と芥川龍之介の長崎行きの車中で終始展開する舞台である。両名による時に冗談を交えた、時に辛辣なやり取りは車中だけに基本「深刻にならない」軽快さで進む。途中予期しない登場人物とのやり取りや大立ち回りが始まったり、芥川作品世界の検証のような時間になるのも面白い。
ドラマタークに工藤千夏とある。夏の渡辺源四郎商店二本立て公演の内、工藤作品がやはり戦前を舞台にした着想に優れた芝居だったが、今作も間違いなく工藤女史の知恵がまぶされていると推察。芥川作品への「批評」を一つ一つ菊池が紹介したり、芥川氏の女性遍歴(人物像が作品にも投影されている)がその作中人物によって明かされたり。
その時点では芥川が知らない事実や作品にも遠慮なしに言及され、喜劇性は否応なく高まる。
汽車の旅をベースに、時空を超えた目線で芥川龍之介の人生を眺める趣向、と言ってしまえばそれで収まりそうだが、芥川という人間が歴史上の芥川龍之介を離れて、一人間と見えてくることがある。この文学者への洞察は人間性のレベルに踏み込み、彼が様々な影響の中にあって生まれた歴史上の一存在であり、その人生の意味とは何であったのか、という問いを程よい距離感で投げている。史実上のビッグネームに依存した作品からは離脱している。

Here Come The Angels!

Here Come The Angels!

ぷろじぇくと☆ぷらねっと

ブディストホール(東京都)

2023/10/25 (水) ~ 2023/10/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

スープ回を観劇しました。
ストーリーは難解に感じましたが、何を伝えたいのかという事は分かりました。
怪しいような独特の雰囲気で、不思議な世界に入り込んだような時間でした。
面白かったです。

切り裂かないけど攫いはするジャック

切り裂かないけど攫いはするジャック

ヨーロッパ企画

梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪府)

2023/10/20 (金) ~ 2023/10/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

前半好き、藤谷理子が良かった。ヨーロッパ企画がミステリーコメディやると、シベ少っぽくなるの面白い。

いないいないなぁ!

いないいないなぁ!

匿名劇壇

扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)

2023/10/28 (土) ~ 2023/10/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かった。このテーマを演劇に落とし込むのすごい。複雑な話かと思ったらすんなりとわかりやすいオチで良かった。最後のあの演出はズルいよ〜。好き。

星の青年は英雄になった/英雄は星の青年になった

星の青年は英雄になった/英雄は星の青年になった

東工大演劇研究部 劇団娘の予感 

東京工業大学大岡山キャンパスWL1-201(旧W521)講義室特設舞台(東京都)

2023/10/28 (土) ~ 2023/10/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

東京工業大学の学園祭での上演でしたのねー

講義堂の一室に鉄パイプで照明等の梁とか
作り上げての舞台セットでシンプルな
素舞台状に作られていたが労力は大変だったろうなー
とか感じました

声出しや演技などは
やはり学生さんだなぁと思えたし
そこは場数を踏めばーとかは思ったが
話の内容が今一つ二つといった感じで
残念だったなぁ と

ネタバレBOX

前篇『星の青年は英雄になった』
1973年。東京の工場町にあるスバル荘の203号室。
その部屋に住む青年は人間を嫌い、星の世界を夢見た。
ある日、青年は理想を願う1人の宇宙人と出逢う。
これはその青年が世の中で英雄と呼ばれるようになる物語。

雰囲気とか作りは
ウルトラセブン 第45話「円盤が来た」を踏襲した感じです
ちゃんとBGM・SE等の使用曲の紹介パンフまで付けてくれてた
ありがたい(^-^)
で 出だしこそ似せてますが
話的には異星人さんも主人公同様に自分の星が嫌いで
綺麗と感じた地球に来たそうで
意気投合する主人公と異星人さんですが
そこに地球防衛軍・・・てらーでぃふぇんすふぉーす・・の介入があり
異星人を殺せと武器を渡される主人公
共に綺麗と思える星を巡る旅をと誘ってくれた異星人さんに
ここはそこまで綺麗な星ではないと
いろいろ葛藤しながら話している最中に
TDFから渡された武器を落としてしまい
主人公は激昂した異星人さんと
もみ合いになり異星人さんが死亡し
侵略星人は無事に始末された=地球の英雄=にと
主人公は担ぎあげられるのでした・・・・

後編『英雄は星の青年になった』
2023年。東京の工場町にあるスバル荘の203号室。
(50年後も無事に顕在している同じ部屋設定です)
その部屋に住む青年は夢を諦め、無気力に生きていた。
ある日、青年は復讐を誓う1人の宇宙人と出逢う。
これは英雄が星の青年になる物語。

復讐を誓った宇宙人さんは
先の方の息子さんです=寿命は500年ほどで長生き設定=
天文学者になる夢を諦めていましたが
宇宙人さんの復讐に巻き込まれて
自分の過去=飲酒運転の車に両親を惹き殺された=で
ドライバーに復讐しようとした心を封じた話をして
宇宙人さんを説得し
宇宙人さんの星にメッセージを送る約束をして
夢をかなえて天文学者になってメッセージを送ることができた
という話でしたー

まー設定が甘いSFですわねーと
つゅ込みドコロ満載でした
SFファンはミリミリと細かいんだぞー
微に入り細に入り
見たり感じたりするんだから・・・

でも学生演劇だしーとは思っても
理系の皆さんでSFが・・とか残念に思えたデス

彼氏彼女の事情
劇中劇「鋼の雪」とかでもやってみれば―とか感じた

仮面ライダーゼロワンは#1は期待できてたが
全体の出来が・・・だった

↑工業大学ということでロボ仕立てにしてみました
アンドロイドとかAI話は好物です
究極超人あ~る とかも
大学生編とか勝手に作っても面白いかも(^-^)
R田中一郎くんの風邪の治し方が・・・・


自分的に今ツボってる
紅殻のパンドラ のネオチャー村での木彫り回とか
膨らませても良い話になるのではーとか思ったデス


自分 遠出をする際に期待してるのは
その近くのラーメン屋探訪だったりするのだが
学祭の人出を甘く見ていた・・・全部行列されてて
入れなかった=時間制約があってね・・・=
とても残念

作中リアルに蕎麦食ってて
なんか腹が減る作品にも思えたっす
MaNNequiN -マネキン2023-

MaNNequiN -マネキン2023-

もんぴぐ

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2023/10/26 (木) ~ 2023/10/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

10分前の前説から本編に入り
明るく楽しいダンスミュージックエンタメが楽しめた
1時間50分弱の作品 再演だそうです
アフタートークもあり
いろいろと作品成り立ちの裏話等が聞けて楽しかった~♪
やはりというかー
スターシップの「愛はとまらない」が脳内に流れてしまったデス

ネタバレBOX

作品的にはTOYストーリーみたく
服飾店の入っているデパート(?)内での
マネキンたちが夜な夜な動き出して
(ナイトミュージアム的ともいえますな)
中の一体=みかん=が主人公を好きになって
暇を持て余していた神様と仏様の暇つぶしに
願いを3つかなえると言われて
人間になりたいと最初の願いを使い
期間限定1週間の人間時間をもらって
主人公らとの時間を謳歌する話でした
勤めているアパレル店でのデザインコンペがあり
過去に学生で高評価を得た主人公ですが
その壁を乗り越えられず苛立ち
自分がデパートで母親に捨てられた過去のトラウマも重なり
苦悩し恋人も距離を置くようにされてしまうのですが
明るいミカンの登場で無事に
いろいろと物事が収まる
ハッピーエンドを歌と元気なダンスで魅せてくれました~♪

解散というコトですけど
綺麗なピリオドが付けられたのでは
とか思ったデス

アンケート用紙にミニペン付き
観客は若い女性が多くいらしたかしら

ラストはカチッと終わらせる感じでなく
するーするーと各登場人物達のENDを見せる形でしたね

無事に復縁して恋人に指輪ケースをささげて
プロポーズする主人公の手を
マネキンに戻ったミカンの手が邪魔をしたり

モテル為に犬まで飼った店長さんが
次回の神仏暇つぶしのターゲットで
願いを3つで いろいろと女性にアプローチするも
全てにフラレてしまい
オチが新人店員のヤス君にと手を出したら
受け入れられてーのオチはコメディ王道で笑えました
Here Come The Angels!

Here Come The Angels!

ぷろじぇくと☆ぷらねっと

ブディストホール(東京都)

2023/10/25 (水) ~ 2023/10/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

スター俳優に頼ることなく魅せる役者が揃っていました。場面の一つ一つが示唆的で前衛的なため、わかりにくい構成になっているにも関わらず、このストーリーの中で言わんとすることは纏めて伝わってくるという不思議な舞台でした。

尺には尺を / 終わりよければすべてよし

尺には尺を / 終わりよければすべてよし

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2023/10/18 (水) ~ 2023/11/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「尺には尺を」
面白かった。「終わりよければ」よりも、大いに弾けた。大満足。なかでも貞淑な修道女見習のイザベラ(ソニン)が抜群だった。死刑判決を受けた兄(浦井健治)に「私が名誉を失うくらいなら、兄さん、潔く死んでください」ととんでもない宣告を平然とやるところがおかしい。ベッドトリックは「終わりよければ」と共通していて、この2作を交互上演する理由が分かった。
女性たちがスケベな男たちにしっぺ返しをするという仕掛けも似ている。

公爵代理のアンジェロ(岡本健一)が主役かと最初思ったら、そうではなかった。身を隠して、神父に化ける公爵ヴィンセンシオ(木下浩之)が中心。最終場面、「終わりよければ」同様に、こちらも最後の最後まで老神父の正体を明かさないで、大いにじらす。しかし、老神父が実は公爵だったと、はやがわりよろしく正体を明かすと、見事な大岡裁きで一件落着。これこそ「水戸黄門」の源流だと思った。ただ、アンジェロが厳格な政治をやるだろうとわかっていて、それを陰で傍観するというそもそもの公爵の作戦は、いただけない。

典獄(立川三貴)の板挟みになりつつ寛大に行動する良心性、酔っぱらいの死刑囚バーナーダイン(吉村直)の庶民性も光った(ちらりとしか出ないけど)。チンピラのルーシオ(宮津侑生)の、遠慮ない公爵への悪口、黙れと言われても最後まで茶々を入れる道化ぶりもよい。女郎屋のおやじのボンビー(小長谷勝彦)のダジャレと身振りを駆使したギャグ尽くしも見事だった

尺には尺を / 終わりよければすべてよし

尺には尺を / 終わりよければすべてよし

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2023/10/18 (水) ~ 2023/11/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「終わりよければすべてよし」
死んだ父伯爵の喪から、ヘレナ(中嶋朋子)のフランス王の治療、バートラム(浦井健治)への求婚まではヘレナの目論見通り。ところがバートラムは、断固ヘレナを拒み、イタリアの戦場へ。そこでヘレナもイタリアへ巡礼者に身をやつして、なんとしてもバートラムをわがものにしようと…。と、ここまでは台本通りという感じで気分がのらない。

ところが、最後にきて、がぜん面白かった。ヘレナは死んだと思われているから、バートラムは王の勘気も解け、ラフュー公の娘と婚約…と、明後日の方から始まって、二つの指輪がカギになって、バートラムの甘い夢はもろくも崩れていく。その慌てぶりやごまかそうとしての右往左往が面白い。ダイアナ(ソニン)が「あの男は私にと結婚の約束をした」とバートラムの不実を責めるが、これは序の口で、切り札のヘレナがなかなか現れない。観客をじらしにじらす。最後の場は簡単に種明かしして終わり、と思っていたら、さにあらず。最後の場だけで30分か40分とたっぷりある。ここは「演劇的アイロニー」が存分に味わえるところだ。

検察側の証人

検察側の証人

俳優座劇場

俳優座劇場(東京都)

2023/10/22 (日) ~ 2023/10/28 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

映画にもなった有名な作品らしいが、初めて見た。ラストのどんでん返しに次ぐどんでん返しにはやられた。息をもつかせない大変なインパクトだった。
俳優陣も、スターや人気者はいないが、アンサンブルがよく、安心してみていられる。ザ・新劇という感じ。とくに容疑者の妻にして「検察側の証人」というカギ人物ローマインの永宝千晶が光る。3度登場するが、緑のくすんだスーツ、純白のタイトスカート、グレーのタイトスーツとその都度、衣装も変わって舞台映えした。2時間45分(休憩15分含む)

6周年記念公演

6周年記念公演

即興・インプロライブ『FIVE CRANEGAME』

イカロスの森(兵庫県)

2023/09/30 (土) ~ 2023/10/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

千秋楽観劇。
6周年おめでとう🎊
FIVE CRANEGAMEさん、久しぶりに伺ったが、即興なのに芝居にあった音響照明にびっくり!
役者の天丸,ぬまた,涼子,聖美,九ちゃん,Assistantあがぺるさんの安定感、そして太郎&ピエールさんの噛み合わなさ、イヤー、愉しかった😆

ばいなら

ばいなら

オリゴ党

天満天六・音太小屋(大阪府)

2023/09/30 (土) ~ 2023/10/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

過疎った村の村起こしに、推しアイドルを!!

地下アイドルにAV、女装に男装、上手く自分を表現できない私…
本当の私は?!

オタク愛炸裂の、姉御の一挙手一投足に釘付け!
笑って笑って感動した。
過去と向き合い自分探し、無茶苦茶、愉しかった。無茶苦茶、面白かった😆

スターマン

スターマン

兵庫県立ピッコロ劇団

ピッコロシアター (兵庫県)

2023/09/30 (土) ~ 2023/10/05 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

屈折した子供時代を過ごした妹を気遣う兄。
妹の言動についていけない所が多々ありつつも、周りは少しよそよそしく、地球の人間が冷たい?!
って、こう言うこと?!

自分に優しく、素直に、正直に、
って、どう言うこと?
等と思い巡らす公演でした。
面白かった!!

パンをふんだむすめ

パンをふんだむすめ

浪花グランドロマン

ウイングフィールド(大阪府)

2023/09/29 (金) ~ 2023/09/30 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「過去の自分」とどう向き合うか?
若かりし日…
過ちを犯してないのに…
SNSが…

図書館の中庭を舞台に、
ウィルスの様に目に見えない何かに囚われ、
目に見えない一番大切な物を育む、
群像劇!
面白かった!!
よし、飲みに行こ!

ブルーストッキングの女たち

ブルーストッキングの女たち

近畿大学文芸学部芸術学科 舞台芸術専攻32期

八尾市文化会館プリズムホール 小ホール(大阪府)

2023/09/29 (金) ~ 2023/10/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

女性解放を夢見、青鞜社に集う、らいてう、野枝、市子、紅吉。そして須磨子に保子…
大正時代のうねりの中、信念貫き闊達に生きた彼女らの愛と母性と逞しさ!
様々な思いが沸き起こる3時間、あっという間、面白かった!
この3時間の大作を無料で拝見できて幸せ!

熱海殺人事件

熱海殺人事件

SHASEN

日本写真映像専門学校・実習棟1階ホール(大阪府)

2023/09/22 (金) ~ 2023/09/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

千秋楽観劇。
なんじゃコレはー!!
とてもとても良い舞台でした。
まさか"つか"作品でウルウル🥺するとは…
機関銃の様な台詞回しに加え、タメと間、しびれました!

そして"すてら"さんの卒業生に贈る言葉が…
「信頼して舞台に立てる幸せ」
にも、しびれた!
無茶苦茶良かった。

四T ~桜梅桃李~

四T ~桜梅桃李~

虚空旅団

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2023/10/27 (金) ~ 2023/10/29 (日)公演終了

満足度★★★

うーん😔国文学に疎い私には少し…
今後もそうだろうけど、女性の地位は格段に上がってくると思うし、上がらないと日本自身がもたない
男性は草食になり、女性は肉食になりつつある現在、男性にとっては考えさせられる一作とは思うけど…
俳句や詩で昔は金になったんだという驚き(今では小説家すら…😞)で、今後は残念ながら存続すらAIにとって変わるというか…
男尊女卑が女尊男卑となっている現状理解と、今後の日本の行く末を考えるには良い作品

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