最新の観てきた!クチコミ一覧

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『社会の窓社 × 彗星マジック』

『社会の窓社 × 彗星マジック』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/04/04 (火) ~ 2023/04/04 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

彗星マジック本公演からの流れな組み合わせ。

ネタバレBOX

社会の窓社
昭和レトロな子供達に見せにくる紙芝居風のお芝居。
でも内容は全くお子様向けではなく、大人向けでした。

彗星マジック
本公演内から一部切り取られ抜粋された30分間。
まだ記憶が新しかったので、後夜祭のようでした。
近代 ⇄ 現代作家コレクション 朗読劇「ラブ・レター」

近代 ⇄ 現代作家コレクション 朗読劇「ラブ・レター」

J-Theater

シアター711(東京都)

2023/11/06 (月) ~ 2023/11/07 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ラブ・レターは原作は勿論、中井貴一主演の映画版・韓国版・音楽座ミュージカルと見ているが全部内容が違うんだよね♪
映画版は仲介の親父が会わせて入管で手続きをする所から始まるから会っているんだよ♪
韓国版は背景が違うから問題外♪
音楽座ミュージカルはメトロに乗ってが凄く良かったので、めっちゃ期待して観に行ったのだが酷過ぎた♪
今回の作品は原作に忠実で凄く良かった♪
ただ白蘭が下手過ぎる・・・写真を見て思いを膨らませていたのだから最後は一目でも会いたかったにして欲しかった♪
そうすれば、下手でも号泣出来たのに・・・♪

『Team LASY SON × 月曜劇団』

『Team LASY SON × 月曜劇団』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/10/10 (火) ~ 2023/10/10 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

今夜はどちらもおおいに笑わせにきてくれました。関西小劇場界で長らく活躍されてるベテランさん揃い、そりゃもう間違いなくて。だのに終始もう何言ってんだと(笑)ニッコニコで帰れる二組でした。

ネタバレBOX

Team LASY SON
相当にクセ強めだった前回の火ゲキ作品のまさかの続編でした。前回も相当の苦難に見舞われていた彼が、より一層の苦難に。しかもよりによってバッタの中でも最弱そうなショウリョウ…。そうなんよね、あいつなんか血っぽいのゲロるのよ。一瞬だけカマキリ飼ってた時の記憶。。。

そうそう、月曜劇団ってこんなんやった〜と空白の時など感じさせない変わらなさでした。さやかさんが作り出すエキセントリックな世界に日呂さんのツッコミが冴え渡る。大江さんが居てくれることでまとまりが…いや時に火に油注いだりも(笑)面白い、それでいい、それがいい。
『なりそこないプリンセス × TEAMツキネコ』

『なりそこないプリンセス × TEAMツキネコ』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/10/03 (火) ~ 2023/10/03 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

主に火ゲキで観たことがあった久しぶりのなりプリ(勝手に略す)と、全く初めましてなツキネコさん。火ゲキならではの組み合わせで、これが火ゲキの妙な夜。

ネタバレBOX

なりそこないプリンセス
オンナの業を描くのがぺるちゃんは上手い。取り繕って表面的な浅いところじゃぶじゃぶしてる感が全くなく、ほんとのところを暴く。ぺるちゃん自身の人間観察のチカラ、考えるということの能力の高さの賜物だと判じる。爽快感。

TEAMツキネコ
魔法使いがいるラノベのような世界観。観た感触が高校演劇っぽさも仄かに。拡げ過ぎることなく、しっかり描きたい事に焦点を絞って30分間の作品に纏めて仕上げはりました。キャラクターも魅力的。舞台作品はまだ二回目とのこと。またいずれどこかで。
『ももかとぽるん×DOORプロデュース』

『ももかとぽるん×DOORプロデュース』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/09/19 (火) ~ 2023/09/19 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今宵の火ゲキは、再開を多くの人に待ち望まれていた夜でした、両団体ともに。場内に幸せが満ち満ちていた。素晴らしい夜。動き出した世、これからの火ゲキはこんな使われ方もどんどんされていって欲しいなぁ。多幸感。

ネタバレBOX

ももかとぽるん
仲良し女の子二人組がタッグを組んだ二人芝居。ももかちゃんのミラクル可愛らしさとエンタメファンタジーで培った演技、ぽるんちゃんの素直な明るさが滲み出たコミカルさとお客様がまるで親戚一同の如しな愛され力。幸せな空気に包まれる。

DOORプロデュース
もうあまりにも贅沢な時間でした。うわっ、うまぁ…!って思わず胸の内で唸る。楽しい気持ちをは瞬発力と爆発力で呑み込み、キーンと張り詰めた緊張感は鼓動の音さえ聞こえそうな程に静まり返る。圧倒的な役者力によって場を完全に制してました。征服されて満たされる。
それだけの空気を生むのには、一瞬一瞬の技術力だけにとどまらず。役者さんが役を生きていたから。そこで発せられる言葉も感情も生の質感をしっかり纏っているから。そして生きるに相応しい人ひとりひとりの人生がそこにきちんと描かれているから。あぁ…贅沢だった。最高の30分間でした。
『神友会presents × 嶌ノ市』

『神友会presents × 嶌ノ市』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/09/12 (火) ~ 2023/09/12 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

今宵も中の人のお名前は存じてる方いらしても、団体としては全く未知の二団体さんの組み合わせでした。こんな日はわくわくもするし、どきどきもする。

ネタバレBOX

神友会presents
不条理にいっそ振り切ってしまった方が良かったかな。彼女を自死という設定は別のものに変えて。あの子に振られた彼氏もあの子を振った女友達も責められるいわれはないし、攻めるあの子の姉は完全なる八つ当たりになる。皆んなどんな心境で演じてたんやろ…?
観てて濃霧の中に迷い込んだような気持ちになりました。なのにその上ラストのあの子の一言に、えっ!どの立場からの!?って、もはや私の心はカオス、混沌に突き落とされました。なんだろ、生身の人間と向き合ってないような。。。もっと現実世界で人と交流した方がいいのではないかな。

嶌ノ市
面白かった!本もいいけど、役者さんも上手い!面白くてびっくりする域で面白かったです。終わり方がこれまたいい。転換中アイウチさんが舞台前に何やら設置し始めた時には一体なにが始まるのかと正直言ってだいぶ不安になったのだけれど(笑)これはまた観たいなぁ。
『windows 90. × チントンシャンズ with マシュマロテント』

『windows 90. × チントンシャンズ with マシュマロテント』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/09/05 (火) ~ 2023/09/05 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

今夜は両団体ともに、一部存じてる役者さんはおられても団体さんは全く未知な組み合わせでした。どんなお芝居観られるのかな〜?とどきどきしながら。

ネタバレBOX

windows 90.
特に何もせず何も起こらず、ただだらだらだべってる若者?達がそこにいるお芝居。どうしても幾重にも嫌悪感を抱いてしまいしんどかった。ごめんなさい、私には合わなかったです。

チントンシャンズ with マシュマロテント
とても楽しくて、少ししんみりして、面白いお芝居。ほっとしました。良き30分間。個人的にはこちらが後半で良かったです。
『遊劇!浪漫派FAMILIAR × [フキョウワ]』

『遊劇!浪漫派FAMILIAR × [フキョウワ]』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/08/29 (火) ~ 2023/08/29 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

30リーグ第六節。こたびの30リーグは色々とあったね。おのおの結果どうあれ、走り切った団体、スタッフ、全ての皆様にお疲れ様と祝福を。

ネタバレBOX

遊劇!浪漫派FAMILIAR
初っ端から滑舌の悪さに始まり。演出においては節々引っ掛かり。脚本においては心に届いてこず。全てが発展途上。大丈夫、伸び代があるということだ。伸びていって欲しい。

[フキョウワ]
どこか、あそこの劇団みたいやなぁという既視感が付き纏う。語り手がフラッシュ的に入れ替わり各々取り巻く状況に対して心のうちを吐露する形式。自分の演劇というものを確立せんと模索し挑む姿勢があるように感じました。
『劇団CLOUD9 × 江本真里子一人芝居』

『劇団CLOUD9 × 江本真里子一人芝居』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/08/22 (火) ~ 2023/08/22 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

若手劇団さんとベテランさんという組み合わせな夜。だけれどもどちらもとても質が高くて熟練なお芝居で満足度高い夜でした。

ネタバレBOX

劇団CLOUD9
今のところわたしにとってはお盆は待望の長期休暇であり実家でぬくぬく過ごす楽しいひととき。でも…近しい人を亡くした途端に意味合いが変わる、それがお盆。とても心に沁み入る良き演技で、涙溢れました。心情の表れが瑞々しかった。忘れたくないよね、いなくてもずっと共に。

江本真里子一人芝居
江本さんの演技はそれはもう見事で舞台の上に何人も見えました。いやでもリーガルものなのだと…いう心持ちだったのに…もはやリーガルどこいった?というダイゴさんの癖がこれでもかとマニアックに詰め込まれたひたすらにプロレスへの愛が叫ばれたお芝居でした(笑)
『劇団文机と熊 × kusukusu on parade』

『劇団文机と熊 × kusukusu on parade』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/08/08 (火) ~ 2023/08/08 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

今夜はどちらもどんな方向性の作風でくるか未知数だなぁと思っていたのだけれど、結果どちらもコメディ寄りでした。なんか夏っぽかったです。なんとなしに。

ネタバレBOX

劇団文机と熊
本公演では時代劇をやってらっしゃる印象でしたけれども、今宵の火ゲキではショートコント集でした。日常生活に在る日常生活にメスを入れる日常生活の小ネタ達。楽しかったです。

kusukusu on parade
今宵は踊らなかったです(笑)不条理な人達に翻弄される常識人のコメディで楽しく観てたところからの、電車内における痴漢撲滅に対する社会派になり、そこからさらにサイコパスホラーに。ジェットコースター通り越してハリケーンでした。背筋が冷える。でもお茶目。
『MoreGoofy's × D地区』

『MoreGoofy's × D地区』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/07/25 (火) ~ 2023/07/25 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

どちらもじっくりとした会話劇でした。各々、洋と和。実在の事件を作中で取り扱って、人の心の闇に照準が当てられつつ、結論は両極端…なようで、過程も意味合いも違えども。

『謎の女ーーー《まなみ》。 × 努力クラブ』

『謎の女ーーー《まなみ》。 × 努力クラブ』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/07/18 (火) ~ 2023/07/18 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

共に会話劇が主の中堅実力派な劇団同士の組み合わせな今宵の火ゲキ。じっくりじっとり静かに水面下で青白いほのおがチロチロするよなお芝居同士でした。

ネタバレBOX

謎の女ーーー《まなみ》。
昨年に火ゲキで上演された作品の再演。思いもよらぬ結末にゾワっと総毛立ち、そんな気配のかけらもなかった冒頭からまた必ず観直したくなる。この再演のおかげで叶った。皆まで語らず余白で語る。観客の脳内には観た30分間の軽く倍以上の物語が生まれる。良作。

努力クラブ
もの凄い努力クラブでした。えぐい。上手と下手、一ミリも縮まらぬ二人の距離がそのまんま心の距離。聞けない男、言わない女、モジモジ、モジモジ、鬱陶しいことこの上なく、観る私の心の内圧を爆上げしてくる。スゥとジンワリと落とされる照明までもが効果的で。努力クラブMAX。
『劇団乱れ桜 × 芝居紳士』

『劇団乱れ桜 × 芝居紳士』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/07/11 (火) ~ 2023/07/11 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

今宵は火ゲキに馴染み深い乱れ桜さんと、30GPへの参加も記憶に新しい芝居紳士さん。時を越えて相見える、長く続けてきた火ゲキの歴史を感じる組み合わせ。

ネタバレBOX

劇団乱れ桜
ちょっとイイ話っぽくはあるのかな?そういうことでもないのかな?リアルにあぁいうコが入社してきたら頭痛いなぁ。。。先輩に同情。劇中のあのコは演劇を言い訳にして、演劇を逃げ場にしてるようにしか見えなかったけれど、あそこが居場所ではなかったのは違いない。

芝居紳士
芝居パートが始まった瞬間…懐かしきパンゲアの景色がぶわっと去来しました。あの時とは随分と変わってしまった何もかもを思い、なんだか感傷的な気持ちに。何も変わらずにはいられない、でも生きて続けていればまた会える、会えた。沈みゆく夕陽を背にしたあの景色の中でまた観たい
『21世紀のキリン × あたらよ』

『21世紀のキリン × あたらよ』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/06/06 (火) ~ 2023/06/06 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ここしばらく続く個人的な流れ。今宵も全く存じない団体さんの対バン。見た感じお若そう。そしてどちらもハイセンスでした。こういうの、いいね。わたしの思う火ゲキ的にとてもいい。

ネタバレBOX

21世紀のキリン
私毎朝ラジオ聴いてます。眠る時も聴いてます。是非お勧め番組お聞きしたい。ラジオに投稿されたドッペルゲンガーに纏わる怪談のお話でした。個人的に不得手なジャンルです。日本人はどうして夏に怪談しがちなのか。演技が達者で真に迫っていて、まっこと怖かったです。。。

あたらよ
こちらは臨死体験中に走馬灯をみる部署に飛ぶお話。コメディがとても上手い。ナチュラルにコミカル。笑いも上手いし、30分のまとめ方も上手い。どこに潜んでた?と思う。是非これを機に劇場でばんばん打って欲しい。ちなみに私も走馬灯は何も見たくない組です。想いが残るから。
『餅好き × カラ/フル』

『餅好き × カラ/フル』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/04/11 (火) ~ 2023/04/11 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

どちらも実力派な対バンな夜。なんだろ、なんだかほっこりした気持ちで帰れる二組でした。いちにち仕事し終えた後に、そしてまた明日も仕事という夜に観るのにいい感じ。

ネタバレBOX

餅好き
コントっぽく観せてて何かに変わる…とかではなく、徹頭徹尾コントでした。それもめちゃんこシュールでわけがわからなくなるやつで。めちゃんこ面白かったです。わたし好き。前に観たシュールなのも面白かったし、確かに合田団地さんとコントは良きに同意です。

カラ/フル
あの夫婦が各々過去の悔いをもう夢に見なくなり、苦しいことの多い現実をただ生存するのではなく、ちゃんと息をして生きていけたらいいなと。死者より顔色が悪くなるような日常ではなく。生者より顔色いい彼らは生かす為に来てくれたんだなと。心が温くなったよ。
『虹色りきゅーる × 劇団天文座』

『虹色りきゅーる × 劇団天文座』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/03/28 (火) ~ 2023/03/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

火曜日のゲキジョウ『虹色りきゅーる × 劇団天文座』 第二回30リーグの幕開け。これから毎月月末の火ゲキは30リーグ対象公演。今宵は物凄い作風が両極端な二団体でした。好みもハッキリ分かれて投票は比較的悩まれる方少なかったんじゃないかな?と。

ネタバレBOX

虹色りきゅーる
うーん、冒頭の入り開始5秒で概ね全容は察せられつつ、いや待てまだ分からないぞ、何か裏切ってきてくれるかもしれないと期待しながら観てましたが…でした。あらすじを観てるかのよう。陶酔型。まずは地に足つけたものを観てみたいかな。

劇団天文座
入り5秒で概ねの作風がガッと打ち出されるのは前者と同じ。つまりは開始5秒で観客の好みはハッキリ分かれるという面白い夜だったわけで。とかくやる、しのごの言わずにやる、全力でやる、この感じが好きでした。
『白いたんぽぽ × 劇団准教授』

『白いたんぽぽ × 劇団准教授』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/03/21 (火) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

新シーズンの幕開け、トップバッター。新しいシーズンも無事に幕を開けましたね。例によってまたも今が第何シーズンなのか覚えてな…。覚えてなくとも毎週1stに通う日々の始まり。

ネタバレBOX

白いたんぽぽ
演技演出の前に脚本…よりも前に企画段階からの練り直しの必要性を感じました…。傘貸しが輩を言ってるようにしかみえず。そうならないようにするにはどこから変える必要があるかなと考えた時に。とりあえず傘貸しの台詞は破綻してました。
大切な小道具である傘を叩き折る程の熱意はナイスファイト。その後観てて違和感は果てしなかったけれど、構やしない。そんなことは些細なことである…と思ってる。独自性のある作風には未来がある。栄光あれ。

劇場准教授
さすがのベテラン組の妙技。自身の強みとするところ、持ち味、武器、そういうの完全に把握しきった上での安定のお芝居でした。観客が期待するところをみせながら奇を衒わないストレートさが良かったです。
ダイゴさんが…不良になってしまわれた!登場する度にわたくしずっと目ん玉零れ落ちそうなってました。よく知るダイゴさんはどこ…?いや?タバコ火付けると見せかけて付けないな?そしてこの類い稀なき胡散臭さと嫌らしさは…?うん、知ってるダイゴさんでした(褒め言葉です)
あなたはわたしに死を与えたートリカブト殺人事件ー

あなたはわたしに死を与えたートリカブト殺人事件ー

ISAWO BOOKSTORE

小劇場B1(東京都)

2023/11/08 (水) ~ 2023/11/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

『トリカブト殺人事件』と聞いて連想するのは『本庄保険金殺人事件』。「だがこれ平成だしな。」と思っていたら全く知らない事件だった。
全く前知識のない事件だった為、非常に面白かった。1984年に三浦和義が妻に多額の保険を掛けて「疑惑の銃弾」で殺させたのではないか?と『ロス疑惑』報道が過熱。その余波で1986年のこの事件も大々的に注目されたのだろう。

新婚の妻との沖縄旅行、妻の友人3人も招待。石垣島に向かう那覇空港で、神谷力は「急用を思い出した」と別行動に。彼と別れて1時間40分後、妻は苦しみ出し救急車で病院に運ばれて死亡。行政解剖にあたった大野曜吉は死因を急性心筋梗塞と診断。しかし、神谷力の言動に何か不可解なものを感じる。
出会って4ヶ月で結婚、結婚して3ヶ月で死亡。四社で1億8500万円の生命保険に亡くなる二十日前に加入させていたこと。前妻二人も心筋梗塞、急性心不全で亡くなっていた。マスコミ(今作では週刊誌「WEEKLEY」)が騒ぎ出し、保険会社も支払いを保留する。

神谷力に是近敦之(あつし)氏。高知東生っぽくもあり、妙な魅力のある男をリアルに肉付け。
最大の敵となる大野曜吉医師に児島功一氏、見事に色気のある空間を作り出した。
主人公的ライターに佐野功氏、事件の真相を突き止める事ができるのか?
ライターの元カノで被害者の同僚に堤千穂さん。今作では工藤夕貴っぽかった。
記者他に虎玉大介氏。早変わり。
保険外交員他に上田尋さん。アンミカみたいな喋り。
被害者の弟だが、神谷力に恩義を感じている大学生に麻生竜司氏。彼の存在がただの犯罪再現ドラマにしないアクセントになった。喉仏が大きい。

神谷力と大野曜吉の対決、二人の研究者が法廷で向かい合うクライマックスは映画的。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

神谷力はただの金目当ての保険金殺人犯ではなく、ある種の化学者、研究者であったことが面白い。

小5の時、母親が大量の睡眠薬で自殺。神谷は小6から工場に住み込みで働いたという。父親は元東北大学工学部教授、化学者になりたかった神谷は苦学のもと、東北大学を受験するも失敗。個人的に実験用のアパートを借り、大学の研究室並みの実験機材を揃えマウスで実験していた。
トリカブト毒のアコニチンとフグ毒のテトロドトキシンには拮抗作用があることを知る。同時に服用すると症状が現れないが、フグ毒の方が体内から先に消える為、その後トリカブト毒の症状が現れること。この二つの毒の配合を調節することで、時限式トリカブト毒の開発に成功したのだ。

公判で大野曜吉がそのトリックを暴いた時、興奮する神谷。「実験にマウスは何匹使ったんですか?マウスは何匹?」アマチュアの自分の研究成果をプロの教授が認めてくれた喜び!

トリカブトの名の由来は花が烏帽子に似ているかららしい。タイトルはトリカブトの花言葉の一つ。母親へのメッセージだったのか。母親は(多分)38歳で亡くなり、妻二人も38歳だった。(最後の妻は33歳だったが)。
近代 ⇄ 現代作家コレクション 朗読劇「ラブ・レター」

近代 ⇄ 現代作家コレクション 朗読劇「ラブ・レター」

J-Theater

シアター711(東京都)

2023/11/06 (月) ~ 2023/11/07 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

朗読劇ということだが、多少の動きを交え 会ったこともない妻の死を悲しむ中年男の心の変化を抒情的に描く。小説は読んだことがあり 内容は知っていたが、劇しかも朗読劇は初めてで新鮮であった。語りによって、客観的に男の心と行動を表し、その語り<物語>の中で男の心が少しずつ変化する。小説では想像する情景、それを生身の人間による演技と語りによって、中年男の乾いた心から激情し号泣するまでを描いている。が、感情移入するには今一つ。
(上演時間1時間20分) 

ネタバレBOX

舞台美術は朗読劇ということもあり暗幕 そして段差ある置台だけ。冒頭 波の音が聞こえ港町…千葉県千倉の海岸または砂浜イメージ。 池田サトシさんが、帽子の着脱で語り部になったり 劇中の佐竹興業社長(親分)など何役も担い物語を紡いでいく。

物語は、佐竹興業(ヤクザ組織)の一員である高野吾郎(☆ニューフリーマン☆ サン)が 会ったこともない妻の遺体を引き取りに行く その過程を描いたもの。中国人の白蘭(斉藤沙紀サン)と戸籍上結婚しているが、会ったこともないから死んだと聞かされても悲しむこともない。が、白蘭は吾郎へ感謝の気持を表した手紙を送っていた。

人の幸せは生きてきた時代と土地に無縁ではいられない。白蘭は、異国の地で理不尽な扱いを受け 非業な死を…。祖国の家族へ仕送りをする、入管のために自分と(戸籍だけの)結婚をしてくれた吾郎に感謝している。そんな白蘭の心情を知れば知るほど、吾郎は彼女を哀れみ号泣する。白蘭の衣裳は白地、暗幕の中で朧に立つ姿は この世の人ではないよう。実に上手い演出だ。

原作通りに朗読していると思うが、どうしても演技を観てしまい想像力を欠いてしまう。無為に生きてきた高野吾郎、一方 家族のため異国の地で働く白蘭…本来 縁が出来ない男女が手紙(ラブレター)を介して情を交わすといった感動、その高揚感が味わえないのが憾み。
次回公演も楽しみにしております。
海辺のメロ刑事

海辺のメロ刑事

ライオン・パーマ

駅前劇場(東京都)

2023/11/08 (水) ~ 2023/11/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 途中10分の休憩を挟んで2時間半の長尺だが、物語に含まれる様々な要素が巧みに組み合わされた展開を見事に腑分けした上でキチンと再構成された脚本と、場転を瞬時に然も最も論理的に正しく効果的に次のシーンを構成する演出が素晴らしいので全く飽きさせないのは流石だ。無論LionPermらしい哀感と喜劇的であるが故の深みも漂う。

ネタバレBOX

 物語が展開するのは、地方の海辺にある喫茶店(元スナック)。ホリゾント中央手前に中に人が入るスペースを設け客席側に迫り出すようにカウンターがあり、カウンター奥のホリゾント部分はコの字を左に90度回転させ門の様な形にした煉瓦造りの造作、適度な間隔を置き矢張り煉瓦造りの柱のような洒落たデザインが見える。板の上手・下手には中折れになった衝立を設けその奥と手前、都合4か所が出捌け。板上客席側はフラット。適宜箱馬を並べて椅子にしたり車の座席にしたりする。無論、海は客席のある空間に在る。役者陣の演技が渋い。

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