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おかしな二人~女性版~

おかしな二人~女性版~

2223project

小劇場 楽園(東京都)

2023/11/29 (水) ~ 2023/12/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

アメリカのコメディドラマのようにテンポが良く、コミカルでおしゃれな舞台。
ずっと笑ってばかりの楽しい2時間でした!

ネタバレBOX

フローレンスのような人は空気の読めない人はちょっと苦手。
自分だったらすぐに出て行ってもらうだろうなぁ。
熱海殺人事件~モンテカルロ・イリュージョン~

熱海殺人事件~モンテカルロ・イリュージョン~

演劇企画 heart more need

雑遊(東京都)

2023/11/29 (水) ~ 2023/12/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

熱海モンテ2023の感想です。登場人物の愛の矢印が、全員一方通行なのが、切なかったです。
どんなに尽くされて、愛を貰っても、愛せないこともあれば、
何も返してくれなくても、何なら誠意を踏みにじられても、愛し続けてしまう。
クズでロクデナシでも、愛おしい存在で、離れることが出来ない。苦しいですね。

前半は、歌ありダンスありの、シュールでポップな雰囲気で始まり、他者への日常の仮面を着けた自分で、
後半になって、隠していた本音があらわになっていく。

他人を、自分を、殺めることは、倫理として、やってはならない行為なのだけれど、
そこに至る、その選択肢しか、見えなくなってしまった、追い詰められた極限の心理は、本人にしかわかり得ない。
胸を打つものがあり、涙が溢れました。

熱海すぎる部分の熱気に押されることで、物語にのめり込める人と、
寧ろ入り込めない人と、それぞれ出ると思うのですが、
今回の演出は、熱と静の対比の加減がちょうど良かったです。

舞台上のキャストさん、ゲストさん、
声の出演のキャストさん、
演出家さん、
照明・音響・舞台美術・衣裳さん、
制作さん、当日運営さん、
他関わったスタッフの皆さんが、

遠藤さんが掲げる、「俺たちの熱海」の旗の元、知識と技術と体力と気持ちを持ち寄り、
こころの込もった作品を届けて下さったのが、ヒシヒシと伝わってきて、
皆さんとても良かったです。
ありがとうございます。

2023 12 01 (金曜) 14時の回 観劇

#熱海モンテ2023

演劇企画 heart more need 特別公演

熱海殺人事件 モンテカルロ イリュージョン

2023 11 29 (水) から 12 03 (日)まで

劇場 新宿3丁目 雑遊
………………………………………………
2023 12 03(日曜) 16:44
トランクウィル 記する。

マイン

マイン

チタキヨ

イズモギャラリー(東京都)

2023/10/16 (月) ~ 2023/10/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白い!女三人哀愁ラプソディー。
台本だけでも読んでみて。

演劇制作体V-NETプロデュース公演 ~信号ズ特別公演『終わりで始まり』/ 演劇制作体V-NET短編集『いつかの己を超えて行け!』~

演劇制作体V-NETプロデュース公演 ~信号ズ特別公演『終わりで始まり』/ 演劇制作体V-NET短編集『いつかの己を超えて行け!』~

演劇制作体V-NET

TACCS1179(東京都)

2023/11/29 (水) ~ 2023/12/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

両作品とも面白いですね。短編ながらもぎゅと物語がきちんと収まっていて良くできた二本だと思います。1作目は漫画のキャラクター達が作者を元気付けるとこ良いですね。2作目も婚約者の男性が彼女を返してと懇願するとこ。気持ち入ってました。心が暖かくなる二本立て楽しかったです。

待宵に夢

待宵に夢

鵺の宴

萬劇場(東京都)

2023/11/29 (水) ~ 2023/12/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです。幼馴染みめちゃくちゃ良いですね。なんか無条件にとってもいいなあって思いました。役者の皆さんの演技もとても素晴らしかった。それぞれのキャラクターがみんな幸せになれるように祈りたくなりますね。優しく楽しい時間でした。

小田原みなとものがたり

小田原みなとものがたり

演劇プロデュース『螺旋階段』

小田原三の丸ホール・小ホール(神奈川県)

2023/12/01 (金) ~ 2023/12/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/12/02 (土) 18:00

125分。休憩なし。

待宵に夢

待宵に夢

鵺の宴

萬劇場(東京都)

2023/11/29 (水) ~ 2023/12/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

夢想(無意識)の中で朧気に立ち上がる物語、それを現実の恋愛とリンクさせた独特の世界観。主人公 白輪地柚月(井関友香サン)は、幼い頃から何度も同じ夢を見る、が 目覚めれば曖昧なだけで他人に話しても分かってもらえない もどかしさ。しかし 何故か気になってしょうがない。非現実(夢幻)に悩まされ、現実の恋愛に支障をきたすことを恐れている。そんな彼女を悪態をつきながらも優しく見守る幼馴染の須田浩成(村田直樹サン)。彼の純情が少し切ない。

一方、柚月を取り巻く人々の心配を通して淡い恋模様をも描いている。舞台美術によって夢想と現実といった異なった世界観を分かり易く観せる。少しネタバレするが、夢想の世界は着物を着た時代劇、それを俯瞰するように眺める現代 といった見た目でも区別できる。
物語は夢に込められた人の想い、朧=淡いといった比喩であろうか。
(上演時間2時間 途中休憩なし) 

ネタバレBOX

舞台美術は上手 1階部はスナック(カウンター、酒棚、行灯・座卓)、2階部は柚月とその彼 押切春親(松田幸樹サン)が同棲している部屋(ドアとソファ)、下手は暗幕で半囲いし 奥に月がかかる。上手が主に現代、下手の素舞台が夢の中で表れる時代劇。

着物に大刀…一目瞭然の時代物だが、すぐに夢の中の出来事だと知れる。未来が予知できる 夢見の巫女(白須慶子サン)を巡っての殺傷シーン。そこに現れるのは旧知の間柄…仲間だったようだが 夢見の巫女の<力>を利用すべく争いになった。そんな惨い夢を見続ける柚月の苦悩。誰にも相談できず思い悩んでいる。特に付き合っている春親は非現実的なことは嫌い(否定的)で、寝不足の理由を話せない。

行きつけのスナックのママ桜田真理子(和田真理子サン)や常連客が親身になってくれるが…。観所である夢想と現実の関りというか 繋がりがはっきりしないのが憾み。本筋は現代…同棲している柚月、彼女のことが好きな浩成、その彼を応援している人々の心情を紡いでいく。同棲している春親は隙のない完璧主義者のような描き方。付き合った女性は、本音で話すことが躊躇われ離れていく。そこに彼の苦悩をみる。

人には言えない悩みがある、それを素直に言える人がいるかどうか。本音と建前、近過ぎる存在(幼馴染)だからこそ、その良さが分からない。照れもあり真意が伝えられない もどかしさ。分からない面を写し(描き)出す、その意味では現代(本筋)と時代(脇筋)は合わせ鏡のようだ。そこに照れ隠し=ぼんやりとした夢を重ねて恋愛劇にしているかのようだ。
次回公演も楽しみにしております。
演劇制作体V-NETプロデュース公演 ~信号ズ特別公演『終わりで始まり』/ 演劇制作体V-NET短編集『いつかの己を超えて行け!』~

演劇制作体V-NETプロデュース公演 ~信号ズ特別公演『終わりで始まり』/ 演劇制作体V-NET短編集『いつかの己を超えて行け!』~

演劇制作体V-NET

TACCS1179(東京都)

2023/11/29 (水) ~ 2023/12/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

演劇制作体V-NET短編集「いつかの己を超えて行け!」…演劇2本立て、小金丸大和 氏の短編「ダブル・ブッキング」と「胸に月を抱いて」を観劇(上演順)。

どうしてこの演目・内容を選んだのか、そこには或る意味が込められており、その気概というか決意に感じ入る。当日パンフの前段に「2023年は、V-NETにとって大きな変革の年となりました。20年慣れ親しんだ稽古場を離れた事をきっかけに、多くのメンバーが離脱」とある。その苦境・困難を2本の短編(内容)に見立てているようだ。そして後段では「いつかの己を超えて行く事で、劇団のこれからの10年を模索」とある。

「ダブル・ブッキング」は、全盛期には何社もの同時連載をこなしていた漫画家がスランプに陥り、何とか再起しようと足掻く。取り敢えず2社の仕事を同時に引き受けたが…。
「胸に月を抱いて」は、彼女が事故によって記憶を失い、自分は松井須磨子と言い出す。そして恩師であり愛人である島村抱月に会いたいと…。この2編に共通するのは、劇作家の苦悩、これからの創作へ思いを馳せること。

2編のうち、「胸に月を抱いて」は観たことがあるが、演出を変えて分かり易くしているといった印象だ。「ダブル・ブッキング」は初めてで新鮮。2編を観ると その共通した思いの強さが伝わる。
卑小であるが、演技力に差があるように思えたのが惜しいところ。星(★)は、今後への期待を込めて敢えて4つ、これからも応援している。
(上演時間2時間 各1時間、途中休憩兼転換時間10分) 12.10追記

ネタバレBOX

舞台セットは、基本的に両短編とも同じ。後ろに段差を設え、やや下手にいくつかの箱馬(椅子)がある簡素なもの。

●「ダブル・ブッキング」
編集者2人が、下手で自社へ作品を先に提供するよう漫画家へ依頼するところから始まる。漫画家はアイデアが枯渇し自信を失っている。編集者が協力しアイデア、プロットを出し、その光景を上手で演じ視覚化して観せる。シチュエーション、設定が変わり その都度 演技も変化し面白可笑しく展開していく。
一方、漫画家は 自分自身(自信)を見失い妻に心配をかけていることを気に病んでいる。しかし妻曰く私は二番目のファンであり、あなた(漫画家)自身が一番のファンなのだから自信を持ってと励ます。

●「胸に月を抱いて」
恋人が事故で意識不明、そして目覚めた時には「自分のことを松井須磨子」と言い「島村抱月に会いたい」と言い出す。困った恋人の佐々野は 彼女を連れ街中へ。怪しげな占い師の言葉に従い、お台場へ向かう。大正期に活躍した島村抱月の多才ぶり、そして今の時代にも同様の才能を発揮している人物に出会う。
島村抱月が乗り移ったであろう人物が、自分の才能の限界、世間の悪評に苛まれていたこと吐露する。そして須磨子こそが抱月の器を超えてという嫉妬にも似た感情を抱き始め、当時の流行り病に倒れたことを明かす。

敢えて この2編を上演…漫画という媒体、島村抱月・松井須磨子という人物を通して芸術=演劇に置き換えてみると、GK最強リーグ戦で優勝している作品を更に超えようという意気込みが伝わる。だから 過去作品のレベルに止まらず「いつかの己を超えて行け!」というタイトルなのかと。
先にも記したが、ほぼ素舞台 それだけに役者の演技に注目することになり…。どうしても一人ひとりの演技力を観比べてしまい、それが作品全体の印象に繋がってしまう。そこが総合芸術といわれる演劇の面白さ 怖さではないだろうか。
次回公演も楽しみにしております。
令和版 仕方ないから働くか

令和版 仕方ないから働くか

試験管ベビー

千種文化小劇場(愛知県)

2023/11/30 (木) ~ 2023/12/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/12/02 (土) 18:00

今回は普通の観客参加型だけでなく、プラスαがあった。
でもそれは結構大変で、さらに有料⁉
参加するのに意義があるとでもいうのだろうか?
私的にはさらに参加してくれた人には、ガチャガチャができる券をあげたりした方がって感じ?

高校生の進路で、今回はいろんな仕事がある中、大学に行った方がいいとか、手に職を付けた方がいいとか、今話題のBIG〇〇や、闇バイトなんかもあったりして、つい最近の話題も組み込んで面白かった。

令和版 仕方ないから働くか

令和版 仕方ないから働くか

試験管ベビー

千種文化小劇場(愛知県)

2023/11/30 (木) ~ 2023/12/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/12/02 (土) 18:00

みんながみんな好きな仕事をやっている人ばかりではなく、好きな仕事をやっている人は少ないわけで..........。
いろんな仕事の大変さをコミカルに紹介してくれて面白かった。
今どき話題になった仕事も紹介して、いろいろ調べたね~ぇと!
観客参加型も頑張りました。

令和版 仕方ないから働くか

令和版 仕方ないから働くか

試験管ベビー

千種文化小劇場(愛知県)

2023/11/30 (木) ~ 2023/12/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

久々の観客参加型!
今回はプラスαもあったりして..................。
ま~ぁ、いつもながらエネルギッシュな舞台に感動しました。

gagap

gagap

ENG

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2023/11/22 (水) ~ 2023/11/26 (日)公演終了

映像鑑賞

まだ見始めたばかりなのですが、前説の佐藤氏の声が聞き取りにくく音量を上げたら、急に大きな声で話したりするので聞きにくくて仕方ありません。配信は大丈夫なところ(同じ頃に購入したシアタークリエの配信は良かった)もありますが、大抵映像は良くても音声がいまいちいまにだったりします。本編が心配です・・・

艦隊は動かず

艦隊は動かず

LIB POSSE entertainment LLC

シアターX(東京都)

2023/11/29 (水) ~ 2023/12/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/12/01 (金) 14:00

知られざる歴史の1ページ的な作品でした。原作も読んでみます。ベトナムの小さな漁村を舞台にしながらも、120年前の列強がぶつかり合うさまがビビッドに感じられました。

50は(未完)

50は(未完)

劇団片羽蝶

ウイングフィールド(大阪府)

2023/12/02 (土) ~ 2023/12/03 (日)公演終了

満足度★★★

巷で流行っているタイムリープもん
50話完結もんを作っていた映画研究部の代表(安井さん)が通り魔に殺され、ヒーロー約ミラクルマンヤ、安井さんを好きな部員の話、構成部員の不満や安井さんへの思い等々が重なりあってタイムリープをお越しながら、有るべき形を探っていく… 
設定は混乱していたが、以外に楽しめる‼️

空ヲ喰ラウ

空ヲ喰ラウ

劇団桟敷童子

すみだパークシアター倉(東京都)

2023/11/28 (火) ~ 2023/12/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

いつもこの作家が創り出す独特の世界と物語に魅せられる。それを具現する舞台美術と俳優たちの演技の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。

嫌われ松子の一生

嫌われ松子の一生

“STRAYDOG”

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2023/11/29 (水) ~ 2023/12/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/12/01 (金) 14:00

松子の一生を辿るストーリーでとても面白かったです。アフタートークショーで八神蓮さんが原作の英語版のタイトルについて訳すると「松子の思い出」になると触れていましたが、松子の出会った恋人や友人などいろいろな人々との苦しい時や楽しい時、つらいことなど様々な思い出が詰まった作品です。
お芝居を通じて松子という一人の人間のままならない一生を見ていくことができてとても濃厚な時間でした!

ネタバレBOX

松子の人生のターニングポイントで流れる歌やダンスの表現が圧巻でした。
また、龍洋一役の八神蓮さんが松子の生徒→やくざとして再開し恋人になる→松子から逃げて後悔した人生を送ってきた出所後の姿を演じていたのですが、ぶっきらぼうな不良だったり、荒れたやくざの姿、悔悛して静かに語る姿など時間の経過を感じさせる演技だったのが魅力的でした。
『わたしを、褒めて』『DESK』

『わたしを、褒めて』『DESK』

東宝

シアタークリエ(東京都)

2023/11/22 (水) ~ 2023/11/23 (木)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

2作品とも物作り、クリエイティブを仕事にする人たちのお話でした。
理想と現実の狭間で戦っているのはきっと皆さん同じなのでしょう。
短い作品でしたが面白かったです。
しかし、日ごろミュージカルはあまり見ない私(だって歌うんですもん)からしたら「DESK」はまだしも「わたしを、褒めて」は、これって歌わないといけないの?と言う感じがしました。セリフとして語って十分なのではないでしょうか。わざわざ歌って聞き取りにくくしなくてもいいのでは?と思ってしまいました。

待宵に夢

待宵に夢

鵺の宴

萬劇場(東京都)

2023/11/29 (水) ~ 2023/12/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても面白かったです。
人の縁について考えさせられ、考えれば考えるほど不思議な感覚になりました。
人を思う気持ちや切なさ、嬉しさ悲しさ、もどかしさ等、様々な思いが伝わってきました。
役者さん達は、それぞれのキャラクターを好演していて、とても良かったです。
そして、美男美女が多く目の保養にも良い舞台でした。
人の優しさや愛が詰まった舞台で、大満足でした。

扉座版 二代目はクリスチャン―ALL YOU NEED IS PASSION 2023―

扉座版 二代目はクリスチャン―ALL YOU NEED IS PASSION 2023―

劇団扉座

紀伊國屋ホール(東京都)

2023/11/28 (火) ~ 2023/12/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/12/02 (土) 13:00

座席1階

扉座の「幻冬舎プレゼンツ」による芝居を初めて見た。何で幻冬舎なのかということは、パンフレットに書いてあった。主宰の横内謙介は高校時代、まさに本日の紀伊国屋ホールへつか公演を見るために通い、そこで幻冬舎の社長見城徹(当時は月刊カドカワ編集長)に出会う。そして後に、公演会場の紀伊国屋ホールを何とか埋めようと、見城に告知を頼み込んだのだという。それ以来の関係だとか。
なるほど、そういうことで今作「二代目はクリスチャン」につながるのか。幻冬舎プレゼンツではつか作品を上演し続けているという。

だが、明らかにいつもの扉座とは雰囲気が違う。笑いのポイントは扉座版と言えばそうかもしれないが、何となくぎこちなくいつもの切れ味がない。ネタには福島第一原発事故とかいろいろ入っているのだが、滑ったところも目立つ。
9プロジェクトとか、東京都北区のつか劇団の流れをくむつかこうへいの舞台に親しんでいるせいか、これだけ大きな劇場でやるつか作品に何となく居心地の悪さを感じていたのかもしれない。セットもろくにない、平場で俳優たちがぶつかり合って汗やつばを飛ばしあうというイメージだったからだ。今作、冒頭に出てくる舞台美術は刑務所の大きな門。それが厳かに開き、二代目となる主役の女性(死んだ組長の妻)が登場する。ここではおーすごいと思ったのだが、舞台が進むにつれて違和感が強くなる。
不幸なことにラストシーンの兄弟盃の場面には閉口した。垂れ幕の大きな文字にスポンサーの見城徹の名前が。これはいくら何でもやりすぎではないのか。

こうした違和感を除いては、役者たちの熱演はいつものように好感が持てた。ただ、二代目役の伴美奈子はベテランなのにせりふが滞る場面があり、殺陣も迫力を欠いている。もっと若い俳優を抜擢するという手はなかったのだろうか。

カーテンコールではスタンディングオベーションをしている人も目立ち、ファンには受け入れられていることを実感した。自分のような感想を持つ人は少ないのかもしれないが、とにかくいつもの扉座とは違うということを理解して劇場に向かった方がいいと思う。

ネタバレBOX

舞台の場外で度肝を抜かれる。幻冬舎プレゼンツの舞台では毎回こうなのかもしれないが、民放テレビ各局の社長名で飾られたかぐわしい香りを漂わせている生花で、ロビーが埋め尽くされているのだ。これも幻冬舎の御力なんでしょうか。
これってお客さんと何か関係があるの?と、舞台で感じた違和感にとどめを刺してしまった。これさえなかったら、もっと好印象が持てたと思う。
サラバ演劇世界

サラバ演劇世界

スズキプロジェクトバージョンファイブ

サンモールスタジオ(東京都)

2023/11/24 (金) ~ 2023/12/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ハチャメチャです。最初から笑ってしまうくらい面白いです。でも、意外とまとまってたりするので、そこは、単なるお笑いとは、違うところ。舞台を見ている人が……テーマにしてるので、シンクロして見ている方も、なんだか不思議な気分になります。

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