貧乏神シャバダバ
近藤一彦プロデュース
オメガ東京(東京都)
2024/05/08 (水) ~ 2024/05/11 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
すばらしかったです。演出も演技も私好みでした。あと、劇場の雰囲気もいいですね。これは私だけの感想かもしれませんが、劇場内ちょっと熱くて息苦しかったかな…とです。明日の最終日は少し冷房を利かしたほうがお客さん気持ちよく観劇できるかな…とです。いずれにせよすごくいい舞台でした!^^
フィクショナル香港IBM
やみ・あがりシアター
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2024/05/01 (水) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/02 (木) 14:00
ある種のSF系では定番的な「あのパターン」と少なくともσ(^-^) は複数観た「そのパターン」、どちらか一方だけでも1本の物語のネタにできるのに、2つを掛け合わせるとは何と贅沢な、そしてσ(^-^) にとって盆と正月が一緒に来たような……(笑)
また、劇中劇的な映画の内容場面と地の場面が序盤では併走しているように見えるが、やがて一方がもう一方に影響を与えるようにクロスして奥行きを出すのは平面と平面が組み合わさって立体になる(←比喩が下手だな(爆))ようで「演劇ならではの面白さ」にゾクゾク。
二人の主人を一度に持つと
加藤健一事務所
本多劇場(東京都)
2024/05/09 (木) ~ 2024/05/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/10 (金) 14:00
座席1階
18世紀半ばに書かれたイタリアの喜劇という。カトケン事務所でイタリアというのは珍しいが、笑いのポイントはいつもにましてたくさんあった。脚本や演出の良さであったのかも。
聖書には、二人の主人に仕えることはできないという教えがあるそうだ。要するに欲張るなという教えだと思うが、二人に使えればお給金は2倍だ。
主人公の召使(加藤健一)は仕事中に召使を探しているという話を聞いて飛びついたが、物語が進むとその2人のご主人らが交錯し、知恵を巡らせて切り抜けようとする中でのドタバタが繰り広げられる。
加藤忍らいつもの顔触れに加え、ワンツーワークスの奥村洋司などが加わった座組が興味深い。また、扉座出身で加藤健一事務所に衣装担当として加わったという江原由夏が、コメディ初挑戦ながら重要な役どころで舞台を駆け回る。なかなかの切れ味だ。
休憩15分を挟んで2時間半のボリュームだが、終幕後の拍手は力強かった。誰が抜きん出ていたというよりも、うまく組み立てられた座組の総力で客席を満足させたのだと思う。
歌舞伎町大歌舞伎
松竹株式会社、Bunkamura、TST エンタテイメント
THEATER MILANO-Za(東京都)
2024/05/03 (金) ~ 2024/05/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
やはり、演目よりも、劇場と、座組や興行の新しさの方に目が行ってしまう。
こけら落としでエヴァンゲリオンを見て以来、劇場開場一周年。この間にここでは新宿の繁華街のど真ん中で客がきそうで、さらにコクーン風にとんがった出し物が次々に上演された。唐十郎、新感線、2・5に近い原作もの、渋めの人気の音楽ライブ、ショーなど、さまざまな現在のエンタメが目まぐるしく次々と掛けてきた。それだけ松竹も文化村も手探りが必要だった難しい劇場の開館だったのだろう。今回は歌舞伎である。コクーンの意外の大成功の体験もある。場所の名前からも本命の登場だろうと見物に行った。
劇場へ入ると、中は同じなのに、雰囲気が違う。数本ののぼりをロビーに立てただけでそうなったわけではないが、芝居小屋になっている。人気の勘九郎の一門で若者に人気の七之助も出ている。あとは虎之介に鶴松。
演目は歌舞伎舞踊二つに、落語種の新作歌舞伎、世話物である。人気者がそれぞれ務めるが、それほど難しいものでもないし、長くもない。演目のバランスも良くて、最初の正札付は十五分ながら古典である。あまり通でない観客にもよくわかる客鎮め、そのあとの流星は座頭の勘九郎が後半二十分ばかり独演する。うまいもので軽々とやってみせるところ、さすが働き盛りの勘九郎。あとの芝居は落語種の新作で、七之助と虎之介。播磨屋次代を担う人気花形だが、こういう世話物をやるにはまだ堅い。落語だから手練れの方が楽しめる。ちょっとだけ付き合う勘九郎が出てくるとたちまち舞台が締まって客席も大喜びになる。そういうところにも歌舞伎の伝統演劇の面白さが見える。
私の人生では見ることができなかった戦前の小芝居はこんな風だったのではないかと勝手に想像する。東京の町に十ばかりあった芝居小屋。こんな座組を市民は楽しんでいたのではないだろうか。昭和の終わり頃、梅沢富美男が兄とともに一座を組んで十条の篠原演芸場に出ていた時分の芝居小屋の楽しさ(もちろん、演劇のコンセプトは違うが)に通じる観客層の広い芝居の公演である。意外なことに、この中身に応じるように、客席が結構だった。中老年客は多いが若者もいて、ちゃんと楽しく客席でお弁当も召し上がるが、柝が入ると芝居見物の体勢になる。声をかける人はいなかった(これがあると良いなぁと思った)が、拍手も変ところでしないし、皆心得ているのだ。追い出しの前に出演者が全員並ぶのは、いまどき仕方がないが、止められれば止めた方が歌舞伎らしい。今は知らないが、昭和の頃は歌舞伎会館の喫茶に、歌舞伎座の舞台を早く上がった役者がお茶を飲んだりしていたものだ。まぁそれはいまはライブ系で流行っている風景と思うが、こうして次第に劇場が新宿の町に溶け込んでいけば、大成功だろう、客席八百ほど、上の階は四階席まで。上がってみなかったがそこまで老若の客が来るようになるまでの辛抱。入場料1万円までに抑えられ理想的なのだが。
エアスイミング
ZASSOBU
小劇場 楽園(東京都)
2024/05/08 (水) ~ 2024/05/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
これは凄い。精神病院版『ショーシャンクの空に』。作者の言わんとしていることがハッキリと伝わった。演出もシンプルで的確。『Fly Me to the Moon』が耳に残る。
1924年、聖ディンプナ精神病院に収容されたペルセポネー・ベイカー(江間直子さん)、一日一時間だけ共同作業として他の収容者と掃除をさせられる。階段か風呂場。2年前からここにいるドーラ・キットソン(樋口泰子さん)が仕事を教えてくれる。上流階級のお嬢様で、すぐにここから出られると信じているペルセポネー。延々と続く日々の中、ドーラがあの手この手で励ましてくれる。
金髪のウィッグを被ったポルフ(江間直子さん)と魔術の本を読み耽るドルフ(樋口泰子さん)。映画スター、ドリス・デイに憧れて歌い踊るポルフ。男性以上に戦場で活躍した歴代の女傑の素晴らしさを語り続けるドルフ。別人格を演じることで鬱屈した精神を解放させる試み。
この二組の物語が交互に続いていく。モデルになった女性達と同様、50年以上も。
江間直子さんは原田美枝子っぽい物静かな感じで登場するが、ポルフになった途端、豹変して狂い咲く。その躁状態の爆発ぶりはアミダばばあすら連想した。そして歌がメチャクチャ上手い。マジで歌手レベル。度肝を抜かれた。
樋口泰子さんはどことなく香坂みゆきっぽい。この人の受けの芝居が重要で、じっと江間直子さんを補佐する。ドルフになっても変わらず抑えたままで、ペルセポネーとポルフの変化を際立たせることに徹する。このおかげでクライマックスの爆発がドーンと跳ね上がる。
驚く程、良い出来。是非観に行って頂きたい。
エアスイミング
ZASSOBU
小劇場 楽園(東京都)
2024/05/08 (水) ~ 2024/05/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
この作品を初めて観た。もっとわかりやすい話かと思っていたが、なかなか理解の難しい混沌としたストーリーだ。不条理劇のようで観やすい作品ではない。事前に話の前提や登場人物たちの振る舞いの理由をよく把握してから観るのがよいのだろう。そんな作品だから、演ずる者への要求と負担は大きいと思うが、今回の2女優は見事にそれを果たしている。
「シカゴ」来日公演2024
TBS/キョードー東京
東急シアターオーブ(東京都)
2024/04/25 (木) ~ 2024/05/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
何度見てもほれぼれするザ・エンターテインメントである。しかし、それだけではない。無力な女性がメディアや弁護士を巧みに使って、男社会の中でしたたかにのし上がる、女性賛歌、フェミニズムの作品ととれないこともない。とんでもない悪女だけれど。金次第でどんな嘘でもつくビリー・フリンの一方で、愚鈍なほど正直で影の薄い夫のエイモス・ハートも、きちんとソロで丸々一曲歌う(ミスター・セロファン)見せ場がある(「君の時間を取りすぎてないと良いけれど」と控えめですらある)。
また真実や正義などそっちのけで、売れるネタに飛びつくマスコミのセンセーショナリズム、腕利き弁護士の弁舌一つで陪審員の採決が変わる衆愚裁判、そしてすべては金次第というアメリカの軽薄さを暴いている。「この国がいかに素晴らしいか、私たちこそ「生きた見本」です」と歌うフィナーレは、アメリカ大衆社会への痛烈な皮肉である。こうしたアメリカの破廉恥と退廃を、極上のエンターテインメントにしてしまうこと自体、アメリカのしたたかさを示している。
Medicine メディスン
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2024/05/06 (月) ~ 2024/06/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
精神病院らしい施設の一室で行われる演劇治療らしい。その出来次第では退院できるのではないかと、ジョン(田中圭)は期待を持つ。老人の紛争で現れる音響兼役者のメアリー(奈緒)、ロブスターの着ぐるみで現れる、エネルギッシュに指示を下す俳優のメアリー2(富山えり子)、そしてドラマー(荒井康太)。彼らがジョンの治療劇の出演者、音響だ。メアリー2がブースに入るときに起こる強風など、演出家の工夫かと思いきや、すべて台本の指定らしい。かなり凝った戯曲である。
「気分はどうだね」「いいです」「何でここに来たんだと思うかね」「僕がほかの人と違うから…」…医師とジョンらしき会話の録音が、舞台にいる4人以外の、監視者の存在を示す。二人のメアリーは、雇い主と携帯で話したりもする。こちらからは見えないが、相手からは見えると思わせる「視線の政治学」が可視化されている。監視と監禁の中での、1年に一度の治療劇。両親の愛情の薄かった幼少時代(赤ん坊の人形も使う)、いじめ、そして、施設の庭で花咲いた恋と退院の夢…。歌ったり、踊ったり、走ったり。劇中劇を出たり入ったり。振幅の激しい感情と、ダンススタジオのような動きはすさまじかった。
『雲を掴む』東京公演
渡辺源四郎商店
ザ・スズナリ(東京都)
2024/05/08 (水) ~ 2024/05/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
レビー小体型認知症を患い、リアルな幻視と暮らすウォリス(山村崇子さん)。1984年、診察に来た医師や看護士がその話を聞いてあげている。
個人的に一番面白かったのはアフタートークで工藤千夏さんが語った、「昨年公演した『千里眼』のDVD、まだ1枚しか売れていません」だった。
アラビアンナイト
文学座
文学座アトリエ(東京都)
2024/05/04 (土) ~ 2024/05/18 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
子供の日の祝日企画に見えるが、どうして、どうして、大人の寓話である。おなじみのアリババやシンドバットのほか三話、二時間四十五分の大作だが全く飽きない。
感想は大きくは二つあって、コロナ以後、しきりに流行った朗読劇と称するお手抜き公演
と一線を画する舞台になっていること。究極の地味に徹した公演(そこがいわゆる朗読劇と同じ)なのに、俳優をノーセットのアトリエの中を自在に動かし、音楽(国広和毅、最近良い舞台が多い)で官能的な舞台を作っていること。ことに多様なリズム(拍手や床をたたくなど)を使って芝居をダレさせていないところが秀逸。
二つ。テキストレジの巧妙さ。テキストは20年前にすでに文学座が公演しているイギリスの現場演出家の作ったホンで、実際の舞台向きに出来ている。それをどれだけアレンジしているかは知らないが、テキストレジが巧みで三時間近い長丁場なのに、子供向きにという意識もあってか、ダレ場がない。大人向きでもある。俳優たちはあまり知名度の高い俳優は出ていないが、皆、きっかけを落とさないように懸命にやっていながら楽しそうだ。これは物語を演劇にした朗読劇の進化形である。
演出・五戸真理枝は、昨年大きな賞を連続受賞したが、今年のパルコの太宰治はニンにあっていなかったのかも知れない。文学座の女性演出家たちは。舞台の上に演劇だけの世界を作っていくのが、皆上手い。中でも五戸は、得意の領域にハマると手が込んでいて良い舞台を作る。これで恢復して、これからもいい舞台を見せてほしいものだ。
ルードウィヒ・B
プロデュースNOTE/アーツイノベーター・ジャパン
東京オペラシティ・コンサートホール:タケミツメモリアル(東京都)
2024/05/07 (火) ~ 2024/05/07 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
歌劇『フィデリオ』序曲
『ミサ・ソレムニス』
『悲愴』
『月光』
『田園』
『運命』
〈休憩〉
交響曲第九番『歓喜の歌』
岩村力(ちから)氏指揮のオーケストラの演奏の合間に朗読劇のスケッチが入る。
亡き母マリアと亡霊レオノール役に真野響子さん。ベートーヴェンの唯一作ったオペラ、『フィデリオ』。政治犯として監獄の独房に囚われた夫の為、妻レオノーレは男装しフィデリオと名乗り潜入、救出する物語。(レオノールとは多分、男装したレオノーレのことなのだと思うが?)
死者からの呼び掛け。「心で音を聴け」。
ベートーヴェン(田代万里生氏)の死後に発見された「ハイリゲンシュタットの遺書」。1802年、31歳の時に持病の難聴が悪化、高度難聴者となり、自殺を考えて弟達に書いた遺書。(ハイリゲンシュタットは地名)。
同じく死後に発見された、1812年、41歳の時に書かれたが送られることのなかったラブレター。相手は「不滅の恋人」と呼ばれる謎の女性。今作では“ジュリエッタ”の愛称をもつジュリー・グイチャルディ伯爵夫人(Juice=Juiceの井上玲音〈れい〉さん)となっている。(現在ではヨゼフィーネ・ブルンスヴィック説が強い)。
フリードリヒ・フォン・シラーの1785年の詩、『歓喜に寄す』。1792年、22歳のベートーヴェンはいたく感動し、いつか曲をつけようと思い立つ。1815年頃から作曲を開始、1824年に到頭完成。5月7日の初演ではミヒャエル・ウムラウフ(岩村力氏)が正指揮者として立ち、ベートーヴェンは総指揮者の名目で各楽章のテンポを指示した。
シラーの詩にベートーヴェンが「おお友よ、このような旋律ではない!もっと心地よいものを歌おうではないか。もっと喜びに満ち溢れるものを。」の台詞を織り込んだ。不協和音や低弦の旋律に対し、この台詞で否定していく。第1楽章、第2楽章、第3楽章までのメロディーをも否定した上で、到頭「歓喜の歌」のモチーフが現れ、いよいよ肯定される。自らの努力を全て否定した上でやっとこれじゃないか、と思えたメロディー。「歓喜の歌」が始まる。
指揮者の岩村力氏が唐突に振り向いて台詞を言うシーンに驚く。しかもやたら巧い。
OG
株式会社NLT
相模原南市民ホール(神奈川県)
2024/05/08 (水) ~ 2024/05/08 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
カーテンコールで 今回はゲネプロと言っていたが、本公演そのもの。観応え十分。
新宿・歌舞伎町にある、最後のグランドキャバレー「ミラクル」が舞台。時は、平成28年7月25日、あと一週間で閉店することが決まっていた。登場するのは、この店のシンガーとして歌い続けている、スミ子(旺なつきサン)とカズエ(阿知波悟美サン)。この2人による38年間に及ぶ回想と将来への不安が切々と語られる。この 2人の濃密(蜜)な会話劇。そしてボーイ兼(客)呼び込みの 松尾(池田俊彦サン)と生演奏するピアノマン(金森 大サン)の男 2人が脇役として物語を支える。
見所は 何といっても 2人の滋味深い演技(台詞)と情感あふれる歌唱であろう。そして誰もが迎える老い、これからどう生きていくかといった不安と希望、その複雑な思いがしっかり伝わる秀作。多くの人が味わうであろう感情、それゆえ納得・共感も得やすい。
カズエが、2人の楽屋の光景を動画に撮って姪に送信している。スマホの操作などしたことがなかったが、新しいことを覚えようと…これが物語の伏線でありテーマのように思える。38年の間には色々なことがあった。歌手になる夢を見て、夢に敗れ、愛と幸せを求めながらも、ステージで生きる事を選んできた彼女たち。そんな彼女たちに起こった『ミラクル』とは…。
(上演時間1時間50分 途中休憩なし)
イザボー
ワタナベエンターテインメント
東京建物 Brillia HALL(東京都)
2024/01/15 (月) ~ 2024/01/30 (火)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
これは映像ではなく、やはり生で観るべき作品ではなかったのかと思う。衣装・舞台装置・照明・音楽、そしてキャストのパワー、すべてが画面という枠の中では、広がりを抑えられてしまっているような気がした。実際はもっともっと鳥肌ものだったのだろうなと想像される。ストーリーも随分とパワフルで、波乱だらけの主人公の生き方が凄まじい。共感は決して出来ないが、それでも自分で生きていく為にあがき続けたその生命力は圧倒的だった。
なかなか失われない30年
Aga-risk Entertainment
新宿シアタートップス(東京都)
2024/04/27 (土) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/05/05 (日) 18:00
タイムトラベルものの傑作。自分が別の時代に行くのではなく、いろんな時代からたくさんの人に来られて困っちゃうという設定が斬新。歌舞伎町にあったシアターミラクルがゆる〜くモデルになってるらしいという前情報を忘れてしまうくらい笑った。
ブルーアイデンティティ
X-QUEST
王子小劇場(東京都)
2024/05/03 (金) ~ 2024/05/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/07 (火) 19:00
ベテラン劇団のダンス&アクション作品。カッコイイ。73分(+フォトタイム10分程度)。
何回か同じテーマの作品を上演しているが、不老不死のベニクラゲマンと彼の能力を奪おうとする何人かの闘い、と、一応は物語があるようだけど、そういうことを気にせず、彼らのダンス&アクションを楽しむ芝居だと思う。カーテンコールで主宰のトクナガも話していたように、嫌なことを忘れて楽しめばよい作品だと思う。同劇団を初めて観たのが2003年なので20年以上も経っているのだが、劇団員も同じだけ歳を取っているわけで、それでも動くのが非常にカッコイイ。久々に男優のみの作品だが、私が女優の出ない芝居を観るのも久しぶり(-_-;)。
さるヒト、いるヒト、くる
ポケット企画
扇谷記念スタジオ・シアターZOO(北海道)
2024/05/03 (金) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
社会の中での演劇の位置と役割、それに対する自分の関わり方に向き合った意欲作。地域と時間との縦横の軸で考え、今ここで自分たちがやることの意義を追う誠実さのある作品。自分はそういったことを理解しているとは言えないがそのように感じた。時間的にも同時上映の「発熱」とセットでちょうどいい感覚。「発熱」は化学反応ということなんだろうか。どちらも面白かった。
天號星【10月4日~10月9日公演中止】
劇団☆新感線
THEATER MILANO-Za(東京都)
2023/09/14 (木) ~ 2023/10/21 (土)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
2024年4月11日13時20分 ブルク13 ゲキシネで観劇
ゲキシネ、初めて見ました。
所詮舞台映像でしょと思っていたのでしたが(ごめんなさい)全然違いましたね。
舞台で演じたものを映画館で見せるために撮影、編集しているんですね。
映画ならではの視覚効果が付け足されていたり(内心いらないと思うところもありましたが)、そこアップ必要?とか、殺陣シーンはもっとカメラを引いて〜とか思いながら見ていました。
これに推しの役者さんがが出ていたりしたら「私が見たいのはそこじゃないから〜」とか
「〇〇さんをもっと見せて〜」となるのでしょうが、幸か不幸かこのゲキシネ「天號星」には特別贔屓の方はいないので安心?して見ていました。
生でなければと言うのはありますが、劇場でハズレ席に当たってしまった時のストレスを思えばゲキシネの方がいいかもと思えました。
普通の映画よりは高いですし、各種割引も使えませんが、舞台のチケットよりずーっと安いので友人にも勧められます。
この後何周年記念だかでゲキシネがたくさん公開されるらしいので楽しみです!
お話はなんの予習もなく行きましたが、分かり易いし殺陣もカッコよくて楽しめました。
なかなか失われない30年
Aga-risk Entertainment
新宿シアタートップス(東京都)
2024/04/27 (土) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/05/06 (月) 14:00
座席A列2番
2時間というリアルな時間の中繰り広げられるワンシチュエーションもので、かなり登場人物も多く、ひとりひとりキャラが立っていて、しかも全員愛おしい。
ルードウィヒ・B
プロデュースNOTE/アーツイノベーター・ジャパン
東京オペラシティ・コンサートホール:タケミツメモリアル(東京都)
2024/05/07 (火) ~ 2024/05/07 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
個人的にクラッシックコンサートは わざと眠気を引き起こそうとしているのではないかと勘ぐってしまうくらい睡魔との戦いになるので苦手なのですが、今回の様なエンターテイメント性高いコンサートとなると話は全く別
交響楽団が音色で心を揺さぶってくるとしたら田代万里生さんや井上玲音さんの歌声が加わるとギュッと心を鷲掴みにしてくる感じ
ラストの合唱付き交響曲第9番に至っては魅了の音色を鳴らす無数のミツバチが身体の周りを飛び回っているよう、そこにベートーヴェン役 田代さんの演技も加わって・・・この分野には明るくないのですが、交響楽団の演奏にも演出入っていましたよね、それとも感情の昂りが音色に乗り移ったのか、まさに狂乱の歓喜
鳴りやむことない力強い拍手とスタンディングオベーション
芸術の“春”堪能できました
なかなか失われない30年
Aga-risk Entertainment
新宿シアタートップス(東京都)
2024/04/27 (土) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
めちゃめちゃ面白かった。
しかも何故か何度かぐっと来た。
舞台装置が素晴らしくて、見せ方もお洒落だった。
俳優陣も皆上手い!