後鳥羽伝説殺人事件
Alexandrite Stage
渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)
2024/05/04 (土) ~ 2024/05/07 (火)公演終了
ハムレット
彩の国さいたま芸術劇場
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
2024/05/07 (火) ~ 2024/05/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
今回は、体調のせいか前半はのれなかったのだが、後半は舞台のセリフがビンビン響いてきた。とくに4幕4場のハムレットのいわゆる第4独白ははっとさせられた。イギリスに派遣される途中、ポーランドへ向かうフォーティンブラスの軍勢を見て、大した意味のない狭い土地をめぐって戦争する愚を語り、つづいて「思考の4分の1は知性だが、残りは臆病だ」という。ハムレットが自分の不行動・逡巡を、知性のもつ臆病さ(慎重さ)として自省する。400年前より、人々の教育程度があがり知識は増えたが、行動力の落ちた現代の我々にとって刺さる話だ。「これでいいのか、いけないのか(小田島雄志訳)」の、死(自殺)の誘惑とたたかう第3独白より、よっぽど重要だと思う。
実はこの第4独白、主に3種の原テキストのうち、Q2にはあるが、最も完成形とされるF1にはない!!!! この重要な独白がないバージョンが基本テキストとは!。当然、現在の上演でもカットされる場合がある。
「ハムレット」はなぜこれほど評価が高いのか。私は今までぴんと来なかった。今回、知性に足を引っ張られて行動できない姿が、非常に現代的であることに気づいた。シェイクスピアの主人公の中でも、これほど知的で内省的な人物はいない。レアティーズが父の怪死を知って、民衆をたきつけて王宮を攻めてくる単純な行動とは、まさに対照的だ。ハムレットはそれでいて退屈な人物ではなく、諧謔や機知もある。与えられた任務(運命)の重みに加えて、人物としてのふくらみと面白みがある。この芝居はハムレットの比重が大きすぎて(出番もセリフ量も)ハムレット役者次第で芝居の成否が決まる。怖い役でもある。(頭はいいが、他人を陥れるために知性を使うイアーゴ―とも違う)
結局ハムレットは最後まで復讐を行っていない。クローディアスを討つのは、彼らの罠にはまった怪我の功名にすぎず、みずから能動的に行動したものではない。レアティーズとの試合に向かう「覚悟が肝要だ」という肝のせりふも、実は受け身の姿勢である。どんな事態に臨んでもひるまない、ということである。演出の吉田鋼太郎は、ハムレットは「人を殺すとはどういうことか」に真っ向から挑み、「殺してはいけない」ということを描いたと述べている(パンフレット対談)。
その通りだが、一方、ガートルードの寝室で、物陰に潜んでいた人物(ポローニアス)のことは、何度も短剣でめった刺しにしている(今回の演出)。明らかに殺意が見えた。それは、相手を王と思ったからと語る。復讐を遂げようと思ったからというわけだ。(しかし、ここに来る途中で、祈る王を見て通り過ぎてきたのだから、自分より先回りしていることはあり得ないとわかるだろう。芝居には出てこないが、ハムレットはどこかで寄り道していたのか。それはさておき)つまり「殺すことを否定する」のと矛盾する。このようにシーンとシーンの間に矛盾があるのが、ハムレットの難しいところだ。だから、答えが出ない。そして、そのわりきれなさが「ハムレット」がいつまでも演じられ、語られ続ける理由なのだろう。
柿澤勇人のハムレットは予想以上によかった。登場した宴会の場で、本当に聞こえないほどの小声。亡霊の「誓え~」への反応の速さ、第4独白のしみじみした語り等々。墓場で「俺はオフィーリアを愛していた!!」と力いっぱい叫び、オフィーリアの遺体を両手で抱え上げ仁王立ちする姿は、心技体の一致した名場面である。オフィーリア(北香那)の狂乱の場も、バレエのように回り、舞い、幼子のように歌う。広い舞台いっぱいに舞う姿は可憐で美しく、素晴らしかった。
すぐ吉田羊の「ハムレットQ1」がある。見て、何を感じることになるだろうか。
除け者(ノケモノ)は世の毒を噛み込む。
キ上の空論
新宿シアタートップス(東京都)
2024/05/09 (木) ~ 2024/05/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
キ上は何作か観ているけれど、中島氏が「今、僕ができる最高傑作」と言うように、確かに傑作だと思う。もちろん、好き嫌いはあるだろうが。
前作『けもののおとこ』も観劇したが、個人的には圧倒的にこちらが好みである。
寝取られの性癖や医療機関を通さない精子提供など、なかなかセンシティブで重いテーマだが、演出がポップなので必要以上に暗く重厚になることもなく、性的なシーンも軽やかでコミカルですらある。
ラストがいい。
観劇後は、心が重いような、でもどこかふわふわしているような、不思議な感じがした。
役者陣は皆とてもいい。それぞれの静と動の表現が素晴らしい。
TOMORROW
劇団伽羅倶梨
KARAKURIスタジオ(大阪府)
2024/05/10 (金) ~ 2024/05/13 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ああいうことが出来たらいいなあと思った。
人が人を成長させる、日頃からのコミュニケーションは大事。
故人を思い出して、涙が止まらなかった。
結局は本人がどのように受け止めるかですね。
お芝居観られて良かったです。
ありがとう😀
609号室からの脱出/ 口を開け、息だけを吐け
演劇集団nohup
RAFT(東京都)
2024/05/11 (土) ~ 2024/05/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
演劇集団nohup&劇団よけいの事 の2団体によるコラボ公演。公演は4回だけだが、すべて満席(完売)。勿論 作・演出は別々だが、どちらの作品も基本は会話劇。当日パンフに nohup主宰の朝比奈史樹 氏が「約10年ぶり、大学以来となる志島との合同公演」と記している。どちらも会話劇だが、ラストの観せ方が違うため印象は全然異なる。
まず「609号室からの脱出」は、登場しないヒロインが2人の男をラブホテルに閉じ込めて といったコミカル調の物語。ラストは、そのような状況になった事情などの謎解きと脱出を…。一方 「口を開け、息だけを吐け」は、今事情を反映させた内容で 途中からサスペンスミステリー調になる。ラストは観客に問い掛けるような。端的に言えば「609号室からの脱出」は人間ドラマ、「口を開け、息だけを吐け」は社会(世間)ドラマといった印象を受けた。その違いをコラボ公演として観せる好企画。
チラシ(裏面)に あらすじが書かれており、「609号室からの脱出」は 2人の男がラブホテルの一室で交わすチグハグな会話、その漂流するような内容から夫々の境遇と状況が浮き上がる。「口を開け、息だけを吐け」は、当日パンフに 劇団よけいの事 主宰の志島はこ さんが「6年ぶりの作演となり、その間に世は刻々とナイーヴになり、様々な痛みが可視化され続けている。本作は器用に生きられない人々の痛みを描いている」といった旨を記している。勿論 コロナ禍のことで、不寛容な世の中になったことを意識しているだろう。息を吐け どころか生き苦しさがしっかり描かれた作品。
因みに、演劇集団nohupは「サイボーグ会社員 美々美」で グリーンフェスタ2024 優秀賞を受賞した新進の劇団。今後 注目していきたい。
(「609号室からの脱出」50分、「口を開け、息だけを吐け」60分 転換兼休憩5分)
ナマリの銅像
劇団身体ゲンゴロウ
新宿スターフィールド(東京都)
2024/03/27 (水) ~ 2024/03/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/03/27 (水) 19:00
重い年貢にあえぐ農民の不満のはけ口としてのパチンコ屋での煽り放送を担当していたバイトの若者を天草四郎とすることで、彼の言葉が神の言葉として受け入れられる過程を描き、島原の乱の裏側に迫った意欲作。
着想の巧みさが物語の展開と見事にマッチし、そこにパチンコ屋で落ちている玉を拾って聖像を造る孤児を絡ませて、息詰まる舞台を創り上げていた。
もう、どうにもトまらないっ!!
海ねこ症候群
シアター711(東京都)
2024/05/09 (木) ~ 2024/05/12 (日)公演終了
ゴースト&レディ
劇団四季
JR東日本四季劇場[秋](東京都)
2024/05/06 (月) ~ 2024/11/11 (月)公演終了
なかなか失われない30年
Aga-risk Entertainment
新宿シアタートップス(東京都)
2024/04/27 (土) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
貧乏神シャバダバ
近藤一彦プロデュース
オメガ東京(東京都)
2024/05/08 (水) ~ 2024/05/11 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
小泉瑠美さん出演。
オメガ東京は荻窪の住宅地にある地下の小劇場。見やすくて好きなところです。上演中に客席パイプ椅子の音がギシギシ聞こえますが、それも味だと思うようにしています。
演目はコメディで、死期の迫る老女の「徳大寺」家が貧乏神にとりつかれるお話。公式には「裕福な家族が貧乏神と過ごすワンナイトカーニバル」と。全員が個性的でおもしろい人ばかりです。
ちなみに「徳大寺=とくだいじ」の漢字はどこにも書いてないので不明だったのですが、いろいろ探したところ柊木みずほさんのSNSで「徳大寺美咲」と書かれていたのを見つけた次第です。
うみぐちうみ さんはプロフィールに「20代から乳母・老巫女と、老け役の怪演で評価を得る」とあります。「菅生ゼミ休講のお知らせ」や天才劇団バカバッカさんの舞台で何度も拝見していますが、ご自身もおっしゃっている「おばちゃん」役がお見事です。ときにものすごい表情をしたり、巧みに演じられています。
小泉さんの舞台出演は一昨年の朗読劇「たすき」以来、演劇としては8年前の「口紅」以来です。ブランクはまったく感じさせません。特徴的な低いお声で、イメージ通りの強い女性を演じられました。
終演後にフリーの面会があり、小泉さんとお話させていただくことができました。久しぶりの舞台であったけれども厳しい稽古のおかげで感覚が戻ってしっかりできた、というようなお話をうかがえました。2012年の「ファミリー・ウォーズ」のお話をするとすぐに「赤城美香!」と役名を言ってくださったり、昔からのファンとしてはとても嬉しい時間でした。
余談ですが、自分は小泉さんのアイドル時代にあった握手会などのイベントに参加したことがありません。アイドリング!!!卒業後の2011年舞台「銀座の恋人たち」で面会させていただいたとき、小泉さんから握手の手を差し伸べてくださり、感動したことを覚えています。今回も同様に差し伸べてくださり、13年ぶりの握手に感激しました。
思えばコロナ禍になってから、役者さんと握手すること自体がずっと無かったなあ、と。そういう意味でも感慨深かったです。
なかなか失われない30年
Aga-risk Entertainment
新宿シアタートップス(東京都)
2024/04/27 (土) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白かった。4つの時代が重なった時間SFコメディ。風呂敷の畳み方の肝となったアレは、あの時間SF舞台のリスペクトなんかな。めちゃくちゃ粋だった。
『阿房列車』『思い出せない夢のいくつか』
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2024/05/08 (水) ~ 2024/05/15 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/05/10 (金) 19:00
『想い出せない…』を観た。静かな演劇だが、起伏はある。(3分押し)72分。
1994年に緑魔子を迎えて書き下ろした作品。「芸能人」の由子(兵藤久美)と古株マネージャーの安井(大竹直)と若い付け人の貴和子(南風盛もえ)が列車で旅する間のさまざまな会話。由子の芸能人というキャラクターのせいもあって、会話の起伏は『阿房列車』より大きいが、エンディングの美しさはまた一味ある。
『阿房列車』『思い出せない夢のいくつか』
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2024/05/08 (水) ~ 2024/05/15 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/09 (木) 19:00
『阿房列車』を観た。何も起こらない静かな演劇の典型と言おうか。(3分押し)66分。
内田百閒の紀行文をベースに、平田オリザが1991年に書き下ろし、何度か上演されていた戯曲。旅に出た夫婦が列車で出会う若い女性と、とりとももない会話を続ける。夢を見たかのようなエンディングが美しい。
フィクショナル香港IBM
やみ・あがりシアター
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2024/05/01 (水) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
もう、どうにもトまらないっ!!
海ねこ症候群
シアター711(東京都)
2024/05/09 (木) ~ 2024/05/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/10 (金)
母の日が近いことから、「母」というものを考えた。
確かに幼いころお稽古事を始めるのには母の意見が一番重要になっていたと思う。
そんなことよりなにより、なんか女12人集まるとスゲエ!ってなった。
客席も含めて。若さも感じたし、これからが楽しみな劇団です。
フィクショナル香港IBM
やみ・あがりシアター
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2024/05/01 (水) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/03 (金)
ネタバレ2回目
これすごく嬉しい企画(笑)
また違ったところに目が心が動くのも面白いな。
フィクショナル香港IBM
やみ・あがりシアター
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2024/05/01 (水) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/02 (木)
繰り返しの美学?いや、ネタバレの美学ね!!
いやぁスピード感もあり既視感も重なりスゴイと思いました。
貧乏神シャバダバ
近藤一彦プロデュース
オメガ東京(東京都)
2024/05/08 (水) ~ 2024/05/11 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
以下の説明で分からない具体的な答えは、この作品を観て確かめて頂きたい。お勧めの完成度の高い作品である。公演は11日が楽。
『雲を掴む』東京公演
渡辺源四郎商店
ザ・スズナリ(東京都)
2024/05/08 (水) ~ 2024/05/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
キャストを見ると、燐光群と花組芝居の混成チームというちょっと意外な劇団の組合わせである。劇場の席ビラもないので、知り合いで作ったのか、その辺の小劇場独特の座組はよくわからない。チラシ宣伝ビラを見ても、なんの話しか解らなかったが、始まってみるとベテラン起用の意味はよくわかった。
話は、第二次大戦前夜にドイツとイギリスを平和的につなごうとした英独米のグループがいて、当時の国王も噛んでいる。その国王はアメリカ人のシンプソン夫人との王冠を捨てた恋で知られた事件の当事者で、結局英独協調はものにならず二次大戦につながっていく。舞台はその歴史的経緯を国王と、シンプソン夫人を軸に当時の首相、後継の国王、さらにはヒットラーも出てきて、近代史のおさらいみたいになっていく。
この実話は既に虚実取り混ぜ膨大な数の本も出ているが、舞台はとにかく複雑な現代史の一コマをまとめているだけで、格別の新説もない。個人的に気に入っている同じ背景を扱ったカズオ・イシグロの「日の名残り」のように一つの事件とか場所に焦点を合わせてドラマにしているわけでもないので、作品意図がつかめず、焦れてくる。時に思わせぶりなところもあるが、そこだけの展開である。これは平田オリザ派の悪い癖で、仲間だけは目配せして解っているつもりでも観客には伝わらない。せめて国王やシンプソン夫人、閣僚などはそれなりの重みが必要とかり出されたのが、両劇団のベテラン起用だと納得した。それにしても、男性役はヒトラーを除き、全員白のタキシードだが、対するシンプソン夫人は、ガラも芝居も衣装も、もっとキャラが強く出ていなければこの話は面白くもなんともない。ただの特権階級情話である。タイトル通り、雲を掴むような芝居だった。1時間37分。
いつか、ある夜。ノクターン。
演劇ユニット41×46
劇場HOPE(東京都)
2024/05/10 (金) ~ 2024/05/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
短編3作
・『フレンチとマニュアル』作:中川 浩六(三等フランソワーズ)
婚活で高級レストランに来た二人のあるある話。まあまあ笑えるのだけれど、ちょっと冗長で話の膨らみに欠けていた。ピアノの調律師とした設定をもう少し生かしてほしい。まあしかし、こういう特殊設定を追いすぎると作り物臭くなるので難しい。☆3
・『Fly Me To The Moon』作:館 宗武(演劇ユニット41×46)
アラサー?の女性バーテンダーの店にやって来た同年齢の女性会社員が恋の悩みを相談するという話。しっかりバーの道具を揃えてシェーカーを振るのは気分が出るのだが準備に時間がかかりすぎ。これも前の作品と同様に長さの割に話が膨らまない。こういう芸風の劇団なのかも。☆3
・『夜をほどく』作:畠山 由貴(劇団パーソンズ )
3姉妹が母親の葬式?49日?に集まって母を偲ぶお話。この作品も前2作と同じようなテンポで同じような振れ幅で進行するのだが、こちらが慣れたせいか話に心地良く乗って行けた。☆4
これにプラスして
・ギターの弾き語りが合間に入る
初回の登場で慌てたのかガット・ギターのチューニングをしないで出てしまった(弦を交換したばかりだったのかも)。そのまま強引に進めてしまう。勘弁してよ。次にアコースティック・ギターで再登場するとまたまたチューニングがボロボロ、オイオイ(怒)。今回は落ち着いて直していた。この人、アコギでストロークバリバリ(と歌)はうまいけど、指引きはまだまだ修行中。"Fly Me To The Moon"は歌がセリフと被って言いようのない不快な響きとなってしまうので、歌なしのソロギターを特訓で頼みます。☆3
総合すると☆3なのだが、話も役者も演出も私好みなので回を重ねて改善されて行く期待を込めて☆4
前説が録音だと拍手が取れないのでしらっとしたまま本編に入って行くことになる。下手でも生でやりましょう。折角の表現力錬成のチャンスなのにもったいない。録音の方は声優の杉咲杏奈さんだったけど、私を含む今日の観客には猫に小判。