パステルと星空キャンバス
しめじ
ABCホール (大阪府)
2024/06/08 (土) ~ 2024/06/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
千秋楽観劇。
人生作家がその人の人生を本に!
星空画家が本を読み星を描き、その魂を星に!
流れ星として魂は戻り循環する世界…
は悲しさに満ち…
パステルにそこまで共感できず残念だが、豪華キャストは流石に素晴らしく、脚本もよかった(共感できなかったが)、感動💕
トリプルコール🎊おめでとう。
蘇る魚たち
モトキカク
扇町ミュージアムキューブ・CUBE03(大阪府)
2024/06/05 (水) ~ 2024/06/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
竹下健人×野村洋希×五十嵐璃生さんの回観劇。
許すまじ小児性愛者😡
子供の頃に受けた傷は深く心に突き刺さり、何年経っても癒えることなく…
そんな男性の性暴力被害の心情を鬼気迫る迫力で熱演💓
そして世間の不理解の中、一歩踏み出し前に進み蘇ろうとする姿に感動😢
PRESS
明治大学ミュージカル研究会
アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)
2024/06/28 (金) ~ 2024/06/30 (日)公演終了
デカローグ7~10
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2024/06/22 (土) ~ 2024/07/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
D ⑦⑧ 演出:上村聡史
⑦「ある告白に関する物語」
夜中にうなされている小さな娘(三井絢月ちゃん)。それを見ながら何もしてやれずまごまごする姉(吉田美月喜さん)。やって来た母親(津田真澄さん)が娘を抱きしめて、姉を叱り付ける。「ほら、あんたは何も出来ないんだから!」娘に「また狼の夢を見たのね。ほら狼なんていやしないのよ。」とあやす。
その後、姉はふと母親に訊く。「何で狼だと思ったの?」母親は何も答えない。
数日後、姉は妹を連れ去ってしまう。
娘役の三井絢月(あづき)ちゃん7歳がMVP。一流。彼女一人の誕生で関係者全員の人生が良くも悪くも振り回されていく。本人は我関せず真っ直ぐな瞳でこの世界を見つめ続ける。純粋なものこそがこの世界の中心であるべき、という思想。
⑧「ある過去に関する物語」
倫理学の大学教授(高田聖子さん)、彼女の全著作を英訳しているアメリカの大学教員(岡本玲さん)が来訪。彼女の授業を聴講することに。一人の学生が②のエピソードを提議する。不倫で妊娠した妻、闘病中の夫が死ぬのなら産むし、快癒するのなら堕ろすと。医師は生まれてくる子供の生命こそ大切だと考えて「夫は死ぬ」と嘘をつく。大学教授がこの話に対して「子供の生命こそが一番に優先されるべきだ。」と講評したことで、岡本玲さんに火が点く。手を挙げて彼女が語り出した課題は、1943年ナチス占領下のポーランド、6歳のユダヤ人少女のエピソードだった。
オープニングがカッコイイ。壁越しに罪を刻印された男の影。
岡本玲さんとは判らなかった。ちょっと配役的に若すぎる気も。
MVPは高田聖子さんだろう。何かリアリティーがある。良くも悪くも人間は生活し続けなくてはならない。頭の中で生きている訳ではない。何を考えていようと動物として生き続けなければならない。思想を抱えた動物のリアリティー。
素晴らしい作品だと思う。キェシロフスキ抜きで立派に成立する舞台だった。
是非観に行って頂きたい。
やんちゃな英雄たち
すまカラ
堀江GOLDEE(大阪府)
2024/06/30 (日) ~ 2024/06/30 (日)公演終了
1123GO8
!ll nut up fam
萬劇場(東京都)
2024/06/26 (水) ~ 2024/06/30 (日)公演終了
おぼろ
学園座
関西大学・千里山キャンパス内KUシンフォニーホール(大阪府)
2024/06/28 (金) ~ 2024/06/30 (日)公演終了
満足度★★★★
時代劇 殺陣というと学生演劇では学園座 今回はいつ殺陣がでるのか…もう出ないのかと思っていたところ、後半しっかり拝見 刀が折れたのは… 内容も学生とは思えないくらいでしたが、あの二人の歌は要らんかったかも 日曜日で満席は流石学園座という感じ
精肉店のロミオとヴィーガンのジュリエット
啓蒙ヌードル
王子小劇場(東京都)
2024/06/27 (木) ~ 2024/06/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/06/30 (日) 13:00
初見のユニット。壮大な物語感は確かにあるんだが、何だか乗り切れないのが残念。でも面白い。(5分押し)112分。
肉食主義者と菜食主義者が倫理感を争う戦争が終わった中近未来。天寿を全うした牛なら食べてもいいじゃないか、と、多数の牛を飼って肉を提供するTECJUコーポレーションが誕生。それを食べれば菜食主義者、と人口の95%が菜食主義者になったが、実は途中で殺してるんじゃないか、疑惑が出て、…の物語。ロミオとジュリエットの物語とは直接の関係はなく、役者も巧い。壮大な構成の物語だったのだが、演技が極端過ぎて着いていけない感じが惜しい。
作・演出の齋野は、ひみつまたたき『おおかみますく』で観ていたのだった。
誰もが自分を殺人犯だと言う
G-フォレスタ
新開地アートひろば(兵庫県)
2024/06/29 (土) ~ 2024/06/30 (日)公演終了
デカローグ7~10
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2024/06/22 (土) ~ 2024/07/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
7から10を一日で見た。1から通して、庶民生活に起きる小さな話を10個も並べる、しかも「社会主義」ポーランドの40年前のテレビシリーズが元ネタ、というと、普通はあまり食指を動かされないだろう。ところがそれがそうでもない。どの作を見ても、巧みな展開に引き込まれ、登場人物の心理や選択をめぐって、こちらもハラハラ・ドキドキさせられ、大小はあるが確実に心動かされる。それぞれ無関係の話をデカローグ(十戒)という枠で緩く(あるいは緊密に)つなぐアイデアもうまい。
(つい先日、山田太一「男たちの旅路」シリーズの「車輪の一歩」をDVDで見たが、庶民性、一話完結の連作というスタイル、そして何より各回にそれぞれ異なる強いテーマ性など、共通点がある)
7「ある告白に関する物語」十戒7盗む勿れ
22歳の娘マイカは16歳のときに産んだ女の子を、校長だった母親(津田真澄)が実子として戸籍に入れ、自分はその子の姉として生きてきた。うばわれた娘を取り戻すための思い切った反乱。娘は母親に向かって「私の娘を盗んだ!」となじる。6歳のアニャを誘拐することは「これは盗みではない取り戻すだけだ」と。「盗む勿れ」の戒律から、こんな話を着想したところに舌を巻く。
津田真澄の母親像にリアリティがある。かつて蒸す値を切り捨てたことに負い目はあるが、決して悪人でも冷血漢でもない。アニャを失いたくない悲痛さが胸にしみる。
8「ある過去に関する物語」十戒8隣人について偽証する勿れ
ホロコーストの過去をめぐる話。かつてユダヤ人少女を見捨てた女性と、見捨てられた少女の、40年後の再会を描く。テーマは10作の中で随一の注目度だが、内容は10作の中で一番茫洋としている。結末が肩透かしというか、何か不全感が残る。裏切られた少女の話を聞いても、当事者の二人をよそに、大学生たちはケーススタディとしてしか考えない。子の若者たちの姿にポーランドでも戦争体験の風化が示唆されているのかもしれない。
9「ある孤独に関する物語」 他人の妻を欲する勿れ
不能になった夫(外科医)と、不倫する妻。しかし、妻の不倫は、相手の大学生に押し切られたもので、妻は夫を愛している。よくある夫婦の疑心暗鬼と心理戦なのだが、夫の不能という設定が、男としてのプライド、夫としての自尊心にかかわるヒリヒリした問題にする。妻を疑う夫の行動と、情事がばれるかどうか、夫はどういう行動に出るのかに目を離せない。これこそどうでもいい小さな話のはずなのに、芝居に引き込まれ、一喜一憂させられた。
10「ある希望に関する物語」他人の財産を欲する勿れ。
父が莫大な価値を持つ切手コレクションを遺した、兄弟の話。人情としては、よくわかる話。天国から地獄へ、見事な落差を作って見せる展開がうまい。番犬として本物の犬が舞台に現れ、言うことを翌期うのはユーモアが漂い、舞台がなごんだ。
迷子
WItching Banquet
Half Moon Hall(東京都)
2024/06/27 (木) ~ 2024/07/03 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
感想遅くなりました。一体感のある会場でのミュージカルとてもよかった。少し難しい、重い設定、内容だったと思うのですが、そんなに重くならずに楽しく心優しく見られました。歌も素晴らしく本当に優しい時間を過ごせたと思います。ありがとうございました。
1123GO8
!ll nut up fam
萬劇場(東京都)
2024/06/26 (水) ~ 2024/06/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
くどさをかなり感じたが、熱気があって楽しかった。しかし、くどいくらい力の入ったメインのキャストたちに対し、他のキャストの熱量の同化を感じられない。また、神や大王たちの"なぜ、そうなったのか?"心の変化が元から丁寧に描かれていないので、かなり唐突に感じた。セットや照明、予算という大きい壁があるのは分かるが、もっと低予算でも出来ることははあるのでは?と思わずにはいられなかった。
詭弁師のレトラ
演劇企画ヱウレーカ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2024/06/28 (金) ~ 2024/06/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/06/29 (土) 19:00
初見のユニット。世界観芝居だが、分かりやすく面白い。(4分押し)117分。
言葉で人を癒す「詭弁師」なる存在がいる世界で、気分爽快薬とどちらが、みたいな物語。作・演出の荒井ミサの作品は以前も観たことがあるが(『虚飾のレイス』)独特の世界観をベースにした劇作に特徴がある。本作では、言葉に「力」があり「言霊」や「言の葉」が実在として登場する、というあたりが独特な世界観だが、スンナリ入り込むことができた。言葉か薬か、というあたりは、例えば「鬱」をどう扱うか、という問題にも通じて、ちょっと哲学的な意味も感じてしまった。まひたん,平安咲貴,藤真廉,ゆでちぃ子。など、押しの女優がいっぱい出るのもあって観に行ったのだが、作品も楽しむことができた。人物と「言葉」が同時にセリフを重ねる場面が多く、役者陣は大変だったろうな。まひたんの戦闘シーン美しい。言霊役の平安の扇の裏打ちがないのは、ちょっと安っぽい感じで残念。
PRESS
明治大学ミュージカル研究会
アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)
2024/06/28 (金) ~ 2024/06/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても良かったです!
難しいと思われるミュージカルの名作を、力いっぱい演じていて素晴らしかったです。
演技力や歌に個人差は感じましたが、一生懸命さと笑顔に心打たれました。
素敵なミュージカルを堪能しました。大満足でした!
2024ゴースト
ミュージカル座
あうるすぽっと(東京都)
2024/06/26 (水) ~ 2024/06/30 (日)公演終了
誰もが自分を殺人犯だと言う
G-フォレスタ
新開地アートひろば(兵庫県)
2024/06/29 (土) ~ 2024/06/30 (日)公演終了
満足度★★★★
作品としては、14年前の再々演ということであるが、現代でも十分状況というか、気持ちがわかる内容であり大満足 アフタートークも勉強になりました‼️
1123GO8
!ll nut up fam
萬劇場(東京都)
2024/06/26 (水) ~ 2024/06/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
!ll nut up fam初観劇。前情報をほとんど入れない状態で劇場へ。序盤、話が動き出し始めるまでというか、タイトルにあたるシーンに入るまでがちょっと長く感じたけど、これは好みの問題かも。視覚的にも分かりやすくて楽しい舞台。
音埜淳の凄まじくボンヤリした人生
ほろびて/horobite
STスポット(神奈川県)
2024/06/21 (金) ~ 2024/06/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
久々のほろびて。と言っても本公演2本、さいたまネクストシアターへの書下ろし作品(演出:岩松了)を観たに過ぎない。今回は初期作品のリクリエイトとの事で、新鮮な感触が味わえた。
表現上「これは幻想なのか、想像なのか、現実なのか」が決定的な部分で判らなかった所があった。二つばかりの解釈があり得るそのどちらかによって評価が分かれるという所でもあり、あらまほしい解釈の方を信じたいが、そのためにはもう少し表現上の工夫がなければ・・という感想であった。
STスポットを横長に使い、調度は置かれているが住居内の「壁」部分は床にテープで示され、映画『ドッグヴィル』(黒い床に白ガムを貼りつけただけの「村」のセットの中で演じられる)で、人物らが次第にリアルな存在に立ち上がって行くのに似た、「段々見えて来る」感覚が中々面白かった。
雨とベンツと国道と私
モダンスイマーズ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2024/06/08 (土) ~ 2024/06/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
正直ツボであった。ハラスメントがテーマとして浮上しており、回想場面と現在進行形の場面を行き来するが、芝居の真ん中で長尺の回想場面がぐっと入り込ませる。根底には総合芸術である映画を「創り出す」営為と、非対称的な関係性の歪みをどう評価するか(できるか)の問題がある。前作「ビリー..」も劇団の話だったが、映画現場ではより「仕事」の側面が強くなる。芸術性の要素に「お金」の要素が大きく絡む。勢い現場は熾烈になる。ハラスメントすれすれの言動が飛び交う。
句読点シリーズが始まった頃だったと思うが入場料3000円にこだわると宣言し、コロナを経て今はそれをアピールすらしていないが、今となっては破格である(無論芝居のレベルも勘案して)。
芝居は映画界に憧れを持つ(講座に通ったりして一度現場の手伝いに入った事がある)女性が語り手となり、彼女の視線で久々にお手伝いを乞われて久々に訪れた撮影現場の光景が描かれる。だが彼女は語り手に留まらず、徹するのでなく、以前行ったその現場と、久々にお手伝いを頼まれて訪れた現場の二つは、世の中では終息しようとしているコロナ同様、彼女にとって「終っていない」問題として交錯する。彼女がかつて見たハラスメントの飛び交う現場は、彼女にとっては「勇気をもって立てなかった」忸怩とした過去であり、それは彼女の儚く終えた「初恋」に絡んでいる。パワハラ一般の問題ではなく、個的な体験としてある。世間一般で言う「パワハラ」はその当事者である監督のスキャンダルとして映画界から放逐される要因として機能するのみ。物語はそうしたもやもやと未解決に取り残された問題群を看過する事なく、最後に拾い上げる。
見事に溜飲を下げる場面に私は快哉を禁じえなかった。放送コード、コンプライアンス・・表現そして芸術の領域に、これらが果たしてどう有効に機能するのかは大きな議論が必要だと思う。その議論を喚起するに適切なケースが、この芝居では作られている。そこが巧い。色々と語りたくなるが、もう少しまとまったら書いてみるか。。
デカローグ7~10
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2024/06/22 (土) ~ 2024/07/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
7-10を1日で通して観たが、これまでと同じく、どれもなかなか面白く印象に残る短編の佳作。劇的な展開をみせるものもある。何度も観てくると、あの舞台上の建物がそこに住まう者の運命を操り見つめているように思えてくる。
オリジナルの映画がそうだからか、どれも短い場面が次々連なって展開するが、うまく舞台上で捌いている。最前列の場所によっては建物の2階で演じられる場面が角度的に死角になってやや見えにくくなる。