かなかぬち
椿組
新宿花園神社境内特設ステージ(東京都)
2024/07/10 (水) ~ 2024/07/23 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
椿組、39年続いた花園神社での公演にピリオドを。もう観られない名残惜しさを感じつつ、だったらば!と子ども(6歳と10歳)を連れて観劇しました。
拐われた母を探す姉弟の物語をかつて母乳を生成したこの身体で、しかもそれによって育んだ姉弟を視界に見切らせつつ観るのだから、母の心で見つめざるをえなかった。女が強い物語は清々しいな!と思っていた矢先にその強さの原料が哀しみや諦めであることを知る居た堪れなさよ。
(以下ネタバレBOXへ)
百こ鬼び夜と行く・改
仮想定規
中野スタジオあくとれ(東京都)
2024/07/18 (木) ~ 2024/07/21 (日)公演終了
インターチェンジ
劇団ろうそくだんす
中野スタジオあくとれ(東京都)
2024/07/13 (土) ~ 2024/07/15 (月)公演終了
百こ鬼び夜と行く・改
仮想定規
中野スタジオあくとれ(東京都)
2024/07/18 (木) ~ 2024/07/21 (日)公演終了
逃奔政走
フジテレビジョン
三越劇場(東京都)
2024/07/05 (金) ~ 2024/07/16 (火)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
時事ネタ、社会風刺にニヤニヤしつつ、主要人物のヒューマンドラマに没入していくうちに、終盤のシリアスな展開に手に汗にぎって、クライマックスは清々しい余韻にひたる、とても心地良い作品でした!
様々な「政治あるある」や、コータさんのコメディシーンなどが私のツボにドハマリして特に楽しめました!
アフタートークでお話になられていた「笑いの太字」が気になったので、次はそちらを観てみたいと思います。
百こ鬼び夜と行く・改
仮想定規
中野スタジオあくとれ(東京都)
2024/07/18 (木) ~ 2024/07/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白かったです。
人間と自然の共存について考えさせられる内容で興味深かったです。
役者さん達は何役もこなし、それぞれのキャラクターを好演していました。
衣裳やパフォーマンスも、とても良かったです。
独特の世界を堪能しました!
ナイトーシンジュク・トラップホール
ムシラセ
新宿シアタートップス(東京都)
2024/07/16 (火) ~ 2024/07/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
演者が清新で、随所に温もりが感じられる演出がとても観ていて心地よかった。ただ、もう少し話しが整理された方が好み。
十二人の怒れるひとびと
OuBaiTo-Ri
目黒CLEOスタジオ(東京都)
2024/07/05 (金) ~ 2024/07/05 (金)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/07/05 (金) 13:00
東中野で観た時と3号、12号、守衛の演者が異なる。
で、「蓮根3号」は、これまで観てきた蓮根さんの役柄のイメージがあったためか息子への強い想いが前面に出て「背中に哀愁」的な?(笑)
また、前回気付いていながら書き忘れたが、2~3人の会話がクローズアップされる時に他の人物がスローモーション(あるいはストップモーション)になるのが照明と相俟って効果的で巧い。
神[GOTT]
ワンツーワークス
駅前劇場(東京都)
2024/07/19 (金) ~ 2024/07/28 (日)公演終了
暁光の魔女と明日の軌跡
少年ピカレスクロマン
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2024/07/19 (金) ~ 2024/07/21 (日)公演終了
百こ鬼び夜と行く・改
仮想定規
中野スタジオあくとれ(東京都)
2024/07/18 (木) ~ 2024/07/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
幻想的でスケールの大きな舞台でした。人間以外の視点を捉えると、こうなるのかもしれません。セリフ回しやダンスの取り込み方の技術に優れていて、引き込む力がある芝居でした。
すべての人に可能性があります!
TheNextOne企画
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2024/07/19 (金) ~ 2024/07/21 (日)公演終了
季節の変わり目に
刹那のバカンス
STAGE+PLUS(大阪府)
2024/07/20 (土) ~ 2024/07/21 (日)公演終了
満足度★★★
女性四名が浴衣👘でお出迎えまでは良かったが、内容は… ジャンルで言うなればファンタジー 注射💉で人間→AIになる等々40オーバーにはわからんコントも
はまらず、アフタートークも途中退場 次回に期待
暁光の魔女と明日の軌跡
少年ピカレスクロマン
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2024/07/19 (金) ~ 2024/07/21 (日)公演終了
Deep in the woods
終のすみか
調布市せんがわ劇場(東京都)
2024/05/24 (金) ~ 2024/05/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
東京を離れ、地方の林間部へと移住した旧友のもとを同級生の男女二人が訪ねる。祖父の別荘のあるこの森に一人で住んでいるのは、フリーランスのアニメーション作家と思しきシノダ(武田知久)だ。その幼稚園時代からの友人であるサトウ(高橋あずさ)とアオキ(串尾一輝)はともに既婚者で、アオキには2歳の子どもがいる。シノダの移住からは1年だが、3人が再会するのは4、5年ぶり。そのまま明け透けに懐かしい夜は明けてゆく。
(以下ネタバレBOXへ)
心の声など聞こえるか
範宙遊泳
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2024/07/06 (土) ~ 2024/07/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
私には幼少期から夢にまで見る恐れてる事があって、私の身体はすっかりと、それ=世界の終わりとサジェストされている。それこそが心の声がきこえてしまうこと。だけど、私は今もしかしたら終わらないかも、愛によって終わらないかもと思っている。
『心の声など聞こえるか』という演劇に出会って。
(以下ネタバレBOXへ)
逃奔政走
フジテレビジョン
三越劇場(東京都)
2024/07/05 (金) ~ 2024/07/16 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
都知事選投開票前後のこの時期に政治家1年目の女性候補者の街宣から幕が上がる舞台がやっている。議員の汚職を取り上げた舞台がやっている。そのことももっと知られてほしい。当確が出てからの3年半、県知事の彼女が何から逃げて何に向かって走っていたか。清さも濁りも描かれてます。
エンタメにコメディにパッケージしながら県政や国政をしっかりと作品に持ち込み、そして観客を通じて作品の外、社会へと運び出していく。そのスタイルは劇団公演と何も変わらない。どの劇場だって、誰とだって、いつだって、アガリスクエンターテイメントはやっていることが変わらない。そのことにどれだけ痺れ、励まされたことか。そのことがどれだけ難しいかを知っているからなおのこと。(以下ネタバレBOXへ)
あばれヤーコン
ゴキブリコンビナート
北千住BUoY(東京都)
2024/07/19 (金) ~ 2024/07/22 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
今回で7回目のゴキコンさん
昨年の本公演、暑さで意識朦朧死にかけたので迷ったがやっぱり見に行きました。
この値段でこれだけの設備をされる劇団に感謝しかないです。
途中花やしき的な怖さの乗り物あり
良く言えばアングラのディズニーランドとも思えるかもしれませんw
レインコート着用しましたが、半ズボンはうんこだらけです。
内容に関係ありませんが
これだけの設備をし、危険な様でしっかりと演者が誘導しておられるところ
先日見た万有引力の方が危険でケガさせられそうな怖さありました。
また来年も行きたいので元気に頑張れそう!
個人的には100点が満点としても100点以上の出来栄えと思います。
楽しい時間をありがとう
木のこと The TREE
東京文化会館
東京文化会館 小ホール(東京都)
2024/07/12 (金) ~ 2024/07/13 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
南果歩さんの少女の瞳が物語る痛ましさと切実。古澤裕介さんや金子清文さんの個性が手渡す生命の存在感。ピアノ、ギター、コントラバス、チェロが奏でる豊かで、あたたかく、しかし、それだけではない、時におどろおどろしい音楽。
時代を横断してもなお変わらないもの、それらを込めた祈りのような言葉の数々。そして、音楽と言葉に呼応する我妻恵美子さんの生命の躍動と枯渇を体現する踊りは木々の悠然、力強さ、戸惑い、憂い、そのものだった。
その全てにぎゅっと縁取られるような70分。
木を抱きしめ、抱きしめられる時の様な静寂なのに濃密な、時や世界の果てしなさを五感で感じる時間でした。
私は子どもたちの名前は木からとっている。
一人はある神話で人類の始まりに深く関わりのある、葉っぱが四方八方に広がっているのが特徴の木で、小さな手の平からまさに葉っぱが広がるように生まれてきた命を見た瞬間にその名は決まった。もう一人は夏に花をつけ、秋に実を落とす木で多くの生き物のみならず、防風林になるなど人間の暮らしをも守っている。
そんな風に子どもに木の名を命名した私は、人よりも木々の名前を口にすることが多いはずなのだ。だけど、知っていたつもりになっていた。木の記憶の本当の果てしなさ、痛ましさを。そんなことを思いながら劇場からの帰路につき、その道中でまたいくつもの木々に迎え、見送られ、そして今日も今日とて木の名前を呼び続けている。
流れんな
iaku
ザ・スズナリ(東京都)
2024/07/11 (木) ~ 2024/07/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
過疎化、海洋汚染、出生前診断や移植における倫理的問題、不同意性交、そして、母の不在によって家事、家業、妹の育児を一手に担い、進学を諦めた姉の姿にはヤングケアラー問題の側面も色濃く映写されていた。初期作品とあり、調べたら初演は10年以上前。その段階でこんなにも多くの喫緊の題材が扱われていたことに驚くとともに、自分の鈍さを痛感もした。そして、未だそれらほとんどに解決や正解が見当たらないことを改めて目の当たりにするようで目眩を覚える。あらゆる考えが乱立する社会で一つのことを定義する難しさよ。
そして、iakuの作品を観るといつもその前提に必ず人間の野性があることを思い知らされる。本能というよりも野性。涼しい顔をしたり、知らないふりをしたり、いろんな理性でふたをして生きている人間の中にされども絶えずある野性。ひとたび流れ出したら途轍もなく早く、止まらぬ激しい野性。
必要以上の負担と責任を負わざるをえない状況にある姉と否応なくその恩恵を受けるしかない状況にあった妹。いずれものどこにも流せぬ思いが濁流の如く押し寄せて決壊を迎えるシーンでは、その水圧に流されぬようにと流木を掴むような思いだった。もちろん掴む木などはないので掌を握る他なかった。痛くなるほど握っていた。田舎で生まれ育ち、姉と妹をもつ。そんな自分としては、知っている景色やいつか知る景色を見せられている様でもあり、耐えきれないほど解像度の高い衝突だった。
そして、本作なんといっても俳優・異儀田夏葉さん が凄まじい。どのシーンをとっても圧巻だった。(以下ネタバレBOXへ)