最新の観てきた!クチコミ一覧

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自慢の親父

自慢の親父

工藤俊作プロデュース プロジェクトKUTO-10

シアター711(東京都)

2024/03/20 (水) ~ 2024/03/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

スタンダップ・ショーのような、コントのような舞台である。ノーセット。
俳優のしゃべりだけでドラマが進む。そろそろ働き口もなくなりそうな老いた父親が長年会うことのなかった息子に会うことになり、現在の中年バイト暮らしを取り繕うべく、働いている工場の労働者たちが「自慢の親父」作りに右往左往する。それぞれの登場人物たちの思い違いの笑いだけが主なネタで見せていくが、全体に思いつきの進行なので終わりまで見ても、どうと言うことはない。かくべつ異色の俳優がいるわけでもなく、全体に、ギャグも演技も古めかしい。テンポも間もまったりしている。1時間半足らず。
それでいて、不思議に腹は立たないところが平塚直隆の本で、救いどころがないのに、相変わらず、オイスターズだなぁ、と空席もある劇場をあとにする。今時珍しい舞台ではある

願望機

願望機

演劇ユニットG.com

ザムザ阿佐谷(東京都)

2024/03/20 (水) ~ 2024/03/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

どんな願いでも叶えてくれる〈願望機〉を目指す人々
様々な時代の人々が永遠の命を追い求めた手塚治虫「火の鳥」をどこか彷彿させるも全く異なる物語

<願望機>はハッキリとした実体が見えてこないのに加え、どうやら人間の手に負える代物ではなさそう
原子力のように扱いを誤った場合、大変な事になるのではないかという気味悪さに加え、「願い」の中に含まれる人の深層心理まで読みきれない不確かさ
怖すぎて自分なら絶対に手を出したくないが、それでも密猟者たちは侵入禁止区域へと向かっていく
非日常だからこそ見えてくる人間の本質・・・舞台化するのにはかなりハードルの高そうな海外作品でしたが、まるでオリジナル作品だったかのよう
原作とG.comさんとの相性の良さもあるのでしょうが、何より確固たる世界観があってこそ
開演後、階段を上り地下劇場の外に出てようやく「あれ、現実界に戻って来た!」と我に返るほど別世界体験でした

きろについて

きろについて

よるべ

The side(京都府)

2024/03/22 (金) ~ 2024/03/24 (日)公演終了

満足度★★★

先日ウイングカップ後夜祭参加
この作品は無いだろうと思っていた作品が最優秀、優秀に…プロの目は違うと…
本作品も山口きいろ(妹)とみどり(姉)が出てくるがきろはきいろのこと?帰路 岐路…と考えている間に…
プロの解釈を聞いてみたい

棄民の島

棄民の島

CROWNS

サンモールスタジオ(東京都)

2024/03/20 (水) ~ 2024/03/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

世界観にどっぷり浸れました。客席も一体となって、誰も何も邪魔しない、とても良い空間でした。

ネタバレBOX

「キヨさん
あんたはホントにワシの先生じゃの〜」
素晴らしいお芝居でした(涙)
『人形の家』激論版/疾走版

『人形の家』激論版/疾走版

アマヤドリ

シアター風姿花伝(東京都)

2024/03/15 (金) ~ 2024/03/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/03/19 (火) 14:00

【激論版】
re-mixあるいはコラージュな疾走版に対してこちらは真っ向勝負の正統派。知人から散々情報が入っていた噂の人物と(疾走版では遠目に見た程度だったが)ようやく挨拶ができた、的な?(笑)
で、妻が何のためにそうまでして工面したかなど考えず自分(というか「家」)の体面を尊重するトルヴァルが「ちっせぇヤツ」に見えて「当時はこれが一般的なオトコの姿勢だったの!?」と。そして、こんな風に初演当時と現在の「意識の違い」を実感できるのも演劇(とか文学とか)の面白味(の一つ)と気付く。
そう言えばあらすじを紹介しているもののほとんどが主人公はファーストネーム、その夫はファミリーネームだが、これも「家」を念頭に置いたためか?と思ったり。
また、冒頭とラストの「アレ」はテーマあるいはノーラの暗喩?とも。で、そのパフォーマーでもある大塚さんの4役演じ分け(操演(?)込み)が愉しい。あと、疾走版を先に観て中3日空けて激論版を観たら疾走版が「壮大な予告編」と思えたり。(笑)
なお、Wikipediaで過去の上演時の配役を見てりゅーとぴあプロデュース(2019年)に大いに納得。(笑)

ゴツプロ!Presents/ブロッケンver.2 『ソラニテ』

ゴツプロ!Presents/ブロッケンver.2 『ソラニテ』

ゴツプロ!

OFF OFFシアター(東京都)

2024/03/20 (水) ~ 2024/03/27 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/03/22 (金) 14:00

二人芝居でここまでクオリティの高い芝居は、なかなか無いと思います。俳優の演技力も素晴らしいです。妙に心に刺さり、泣いてしまいました。

願望機

願望機

演劇ユニットG.com

ザムザ阿佐谷(東京都)

2024/03/20 (水) ~ 2024/03/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い。SF風であるが、何となく現実らしさも想起させる。
さて、公演「願望機」というタイトルより 映画「ストーカー」の原作シナリオといった方が 通りは良いらしいが、自分は原作は勿論 映画も知らなかった。舞台は、ザムザ阿佐ヶ谷という地下劇場と相まって、怪しげで不穏な雰囲気が漂うもの。そして映画は元々の小説の最終章・第四章のみを抽出したものらしいが、本公演では原作の第一章~第三章の場面も描いているという。

物語は、時間軸の違う二組の話が交差しながら展開していく。この時間軸の違いこそが、原作(全章)の魅力=世界観を表しているようだ。説明にある「隕石の落下以後、そこは〈ゾーン〉と呼ばれる侵入禁止区域となった」、そして「〈ゾーン〉には、どんな願いでも叶えてくれる〈願望機〉とやらがあるらしい」と…。人の欲望の果てにある心底の願望とは何か。

二組の物語は、別々に描かれ交錯することはない。全体の(統一した)雰囲気を保ち、しかも時間軸を違えているため、<ゾーン>という未知の領域が長く存在していることを表している。いつの時代でも人の欲望(もしくは願望)は尽きることなくある。それは人それぞれで違うであろう。願望機…幻想のような、しかし その願望こそが人類の興廃に繋がるような描き方。

濃密な会話の中にコミカルな動作、その演技に魅了される。そして幻影的な照明、不安・不穏を煽るような音響、その舞台技術の効果が物語へ集中させる。観応え十分。
(上演時間2時間40分 途中休憩10分) 追記予定

波間

波間

ブルーエゴナク

森下スタジオ(東京都)

2024/03/15 (金) ~ 2024/03/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2024/03/17 (日) 14:00

「夢があぶり出す現実と虚構のあわい」

ネタバレBOX

 青年(大石英史)がひとり椅子を並べている。彼の動きに無駄はない。舞台奥に据えられているマイクに向かい注意深くかつ整然と、40名ほどは座れるであろう観客席を作り上げ、後方のカーテンを閉じると闇が空間を支配する。

 マイクの前に立ち音楽を流す指示を出した青年は、この話は夢のなかの設定であり、この夢から覚めたら自分は死ぬつもりだと観客に向けて語りはじめる。途中、足音もなく闖入者が二人(深澤しほ、田中美希恵)やってきて、椅子に座り青年の声に耳を傾ける。やがて青年は現実の世界で体験したことを夢のなかに再現していく。小学校のプールでうまく泳げなかった思い出や、コンビニでの気まずい出来事、学校でクラスメートから嫌がらせをされても友人の曽根ちゃん(平嶋恵璃香)が元気づけてくれたことなど。そのたびに闖入者たちがそれぞれ青年があてがった役回りを演じていく。

 青年と曽根ちゃんは復讐すべく主犯格の久保田(深澤しほ・二役)と東(田中美希恵・二役)に狙いを定めようと話していると、今度はこの二人の夢語りがはじまる。それぞれの語りの場面ではいつの間にか他の俳優が、冒頭のようにマイクに向かい椅子を並べていく。ここでは青年が受けたトラウマティックな体験が加害者の側から描かれる。こうして複数の夢が交錯し現実と虚構のあわいが描かれていく。

 本作第一の魅力はさまざまな演劇的手法を用いたうえでそれを統一して見せていた点である。登場人物が現在進行系で自分の考えや動作内容を述べながら移動する様子はヨン・フォッセの作劇に通じるものがあった。また闖入者たちはさながら能楽師のようにひたひたと舞台端を歩き、入口に見立てたハンガーラックを越えて夢の中へと入ってきた。曽根ちゃんを演じた平嶋恵璃香が夢のなかの出来事を落語のように上下を切りながら語る場面は会場の笑いを誘っていた。手数が多いながらも目線がブレることなく観続けることができた点は特筆に値する。ただし演出のトーンがシリアスなために細かなギャグが客席に通じにくくなったというきらいはあった。

 普段着姿の俳優たちが、パイプ椅子やハンガーラックといった日常的なもので夢の世界を描くという演出のコンセプトもはっきりしている。森下スタジオのがらんどうとした空間を十全に使い、たゆたうような照明と音楽で夢のまどろみを作り上げることに成功していた。カーテンを開くと外の明かりが入り終劇するというのもよく考えられたものである。

 しかし上演を終えて思ったのは、はたして私はいまなにを観たのかという疑問である。これは青年の一人称であり現実の出来事や願望が反映された世界だったのか、はたまた神の視点から複数の人物の夢の交錯を描いたものだったのかが私には得心しかねた。その前提があいまいであることに加え、作品のパーツとしての役割が大きい登場人物たちに感情移入することが難しかった。自死を選ぶまで追い詰められた青年の心の叫びや、他の登場人物が選んだ行動の動機に肉薄できなかったことは残念である。
キラー・ジョー

キラー・ジョー

温泉ドラゴン

すみだパークシアター倉(東京都)

2024/03/15 (金) ~ 2024/03/24 (日)公演終了

実演鑑賞

温泉ドラゴン『キラー・ジョー』トリプルキャスト:いわいのふ健さんの回を観劇。
「底辺を生きる家族による、人生一発大逆転をかけた保険金殺人計画!!」という触れ込みや、暴力描写・性暴力描写・セクハラ描写・流血描写・火薬による銃の発砲などのトリガーアラートの発表から覚悟して劇場へ。
客席に座り、舞台を見た第一印象は「劇場と合っているなあ」という感触。冒頭からグッと物語の中へと引き込まれ、観ながら解釈や見解などを考えることなく、ただただ目の前で起きる出来事を固唾を飲んで目で追っていた。「シーン」というより「出来事」という感じ。そういう意味で、「演劇を観た!」という感覚や余韻がとても強い作品で、そういった経験が久しぶりであったことにも気がついた。
お話自体は本当に救いようがなく、一人として心を寄せられる人物がいない物語で、人に薦めるには勇気のある作品でもあったけれど、安全地帯からそう思い込んでいることそのものにも自分の暴力性をふと感じるような。そんな瞬間も押し寄せた観劇だった。
何よりも劇団としての在り方が素晴らしい。前作『悼、灯、斉藤』から一転、同じ家族モノとはいえその振れ幅にまず驚き、メンバーに劇作家が複数いながら海外戯曲にも取り組むという果敢さ、過去作品がどれも似通うことなく、一つ一つ世界が独立している点においては演劇を上演する「劇団」というカンパニーとしてある種の理想を形にしているとも考えられるのではないだろうか。

ネタバレBOX

ラストにかけての乱闘シーンはまさに手加減、待った一切なしという感じで、相当にヘヴィー。中でもケンタッキーフライドチキンを用いた暴力シーン・食事シーンは凄まじく、思わず目を覆ってしまった。
のだが、本当の意味でもっと目を覆いたくなったのは終演後のこと。私がほとんど無意識のような自然さで最寄りのケンタッキーに立ち寄ってしまっていたということだった。あんなに酷い景色を見たのに、あの時はあんな感情になったのに、今、私はあの彼女と同じチキンを食べているということに気づいた時、自分の中に宿っている暴力性に背中が冷えた。自分のことをジョーと何ら変わらぬサイコパスかもしれないと思ったくらいだった。書いていてもまた怖くなってきた。ただ、一言言い訳をするならば、暴力以前にケンタッキーの箱が出てきた時からふんわり食べたくはなっていた。いや、言い訳すればするほど恐ろしい。でも、このことも隠さず書いておきたかった。別日に観た知人にそのことを打ち明けたらきちんと驚かれ、ある意味安心をしていたのだが、また別日に観た家族に再び打ち明けたら、「食べたくなるよね!」と言われ、色んな意味でまた怖くなった。食べたくなってはいけない気がするのだ。だけど、食べたくなった。それが人間なのだという恐怖だった。これを書いた後に「満足度」に星を付けるのも含めて相当グロテスクな流れになってしまったので、満足度は割愛させていただきますが、何はともあれ、凄まじい演劇だった。俳優陣の集中力と身体能力、静から動に向かう精神との一体感が素晴らしかった。俳優の技を芸を見せつけられるような2時間。あと、(思わず途方に暮れてしまうような片付けを行う)制作スタッフさんの奔走も是非とも労いたい気持ちです!
願望機

願望機

演劇ユニットG.com

ザムザ阿佐谷(東京都)

2024/03/20 (水) ~ 2024/03/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

登場するモノの名前は何のこっちゃですが、難解な展開になることもなく楽しめました。音が効果的に働いていたのかシリアスとコミカルが程よく変わり、長さを感じることなく最後まで面白く観れました。

刃鋼 HAGANE

刃鋼 HAGANE

山将舞台企画

名古屋市名東文化小劇場(愛知県)

2024/03/20 (水) ~ 2024/03/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/03/20 (水) 18:30

名古屋で活躍しているイチオシの役者さんたちが大集結の座組!
キャストのみならず、スタッフ陣も‼︎
ド派手なアクションと殺陣は必見です!
名古屋でこんなスゴイ舞台が観れるなんて鳥肌モンですょ!

イノセント・ピープル

イノセント・ピープル

CoRich舞台芸術!プロデュース

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2024/03/16 (土) ~ 2024/03/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

アメリカ・ニューメキシコ州ロスアラモスで原爆の開発や研究に従事した5人の男とその家族たち。
かつて20代だった彼らが90代に突入するまでの65年の物語。若き日の男たちが作り上げた原爆はやがて広島・長崎に投下される。アメリカの視点から原爆と第二次世界大戦、さらにはベトナム戦争、イラン・イラク戦争による戦禍を描いた意欲作。

8月と12月、私は年に2回平和記念公園に行く。私は広島出身ではないが、二人の子どもは被爆4世に当たる。子どもたちの中に流れる血を通じて私は亡き義父や義母に思いを馳せる。会うことの一度も叶わなかったそのまた先の父や母にも。例えば、彼や彼女たちが生きていたとして、この東京に暮らしていたとして、私はこの作品を薦めることができただろうか。(続く)

ネタバレBOX

それはとても難しいと思った。中立でいられるはずもない傷を負った、いや負っている人にはあまりに辛いセリフや描写が多かった。目を背けたい、耳を塞ぎたいとも思ったし、蔑称や暴言に怒りが湧く瞬間もあった。
しかし、それはきっと日本人に限ったことではない。アメリカの視点から描かれるリアルが、紐解かれていく葛藤がそのことを伝えていた。私が日本人である限り、また、被爆4世の親である限り、本作を中立の立場で受け取ることは難しい。それでも、観られたことをよかったと思った。たとえ、感情移入することが、共感を抱くことが到底難しかったとしても、私が知っておくべき人生や感情がそこにはあった。
CoRich舞台芸術!プロデュース【名作リメイク】の第一弾としてこんなにも感情移入しにくい作品が選ばれたこと、その意義について考えている。「同じであること」に手を取り合う喜びや、それがもたらす安心は確かに人を救うかもしれない。だがその一方で、その中の声しか聞こえなくなった時、すでに分断や差別は始まっているのだろうと思う。違いや差によって生じる、今もこの世界の其処彼処で起きている争いや戦いを考えるとき、同じ気持ちを寄せ合うだけでは到底解決できないことを痛感する。対岸の声を聞くこと、国籍や人種などの属性で個人を一括りにしないこと。それは、今の時代にとても必要なことであり、その小さな積み重ねがどこかの分断や差別の芽を摘むことに繋がると信じたい、という思いに駆られた。
広島・長崎に投下した原爆を作った男と私の間に横たわる大きな溝を埋めることはできなかった。
しかし、戦争の犠牲となった息子と平和活動に勤しむ娘を持つ親として彼を見つめた時、その輪郭が初めて縁取られていくような心持ちになった。
戦争を今すぐに止める力を持たない人間一人ができること。それは、目の前の相手を一人の個人として見つめるということなのではないだろうかと思う。国家として憎み合うその前に。
座って観ているだけでも心が削がれるような負荷のかかる言葉たち。最後にそれらを一身に背負い、2時間15分、アメリカの眼差しを生きた俳優陣に改めて拍手を送りたい。
イノセント・ピープル

イノセント・ピープル

CoRich舞台芸術!プロデュース

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2024/03/16 (土) ~ 2024/03/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

原爆が題材になってはいるものの、そこには様々な時代に地球のどこかで起きている戦争が重なる。ベトナムで、イラクで、911後のNYで、会った実際の方々の顔がよぎった。力強い脚本でした。日本人がアメリカ人を演じること、物語として成立させるものにすること……これはフィクションなのだということの、バランスをギリギリで責めているような力強さがありました。

なにより企画として、再演の機会のなさへの課題は長年言われているので、それを思うプロデュースでした(今回【名作リメイク】と題)。企画したのはコロナ禍で、上演困難な小劇場を応援したいという思いや、昴や青年座研修所で上演されてきた戯曲を新劇ルーツではない方々が創作する面でも、CoRichプロデュースの意味があると思います。

イノセント・ピープル

イノセント・ピープル

CoRich舞台芸術!プロデュース

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2024/03/16 (土) ~ 2024/03/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

原爆投下したアメリカの開発者たちの開発成功から現在に至る軌跡を描いたユニークなドラマである。作者は青森の高校演劇リーダーの畑澤誠吾。演出はチョコレートケーキの日澤雄介である。ともにこういう素材はよく知っていてまとまりは良い。2時間15分。
戯曲はほぼ十年前に劇団昴で公演したものを演出者、キャストも変えての再演である。今週見た「キラージョー」(よくできている脚本だ)も五年ほど前に俳小で上演したものを、演出者シライケイタが引き取って温泉ドラゴンで再演した。共にまずは成功だ。
小劇場で惜しまれながら上演のママ放っておかれている戯曲は少なくない(それほど多くもないが)。今度の上演の主催はネットチケット販売のCorichである。面白いところに着眼した興行だが、ただただその後の成功を祈る。過去にも同じ企画に手を出した団体や劇団は少なくないがほとんどが失敗している。大きく見て企画は良いのだが作品選択が続かない、今回の満席の入りでで甘く見ないように、と釘をさした上で。
こういう社会問題劇の戯曲を扱うのは難しい。ドラマであるから、彩りとしては「教訓劇」や「扇動劇」になりやすい。ともに昭和の新劇がこだわって失敗し、今も少なからずその尾を引きずっている分野である。観客の多くは見ていて閉口してきた。
昭和が終わって、チョコレートケーキは幾つかの作品で同じ危うさを内包している素材を現代の観客が見る現代劇として観客に提供し新劇の轍を踏まず、成功させてきた。その演出家日澤雄介の演出。この作でも、チョコレートケーキの公演なら、見逃しておかない日本側の責任を棚上げしている(まぁ自虐趣味に落ちていないところはよしとしなければならないが)ところはもう一つ工夫の欲しいところだ。この素材は「教訓」にはなるが、この國ではこの話で「扇動」されやすい時代になっていることも忘れてはなるまい。扇動劇の側にいた木下順二が終始、作品からは扇動を排除し続けたところも、昭和の一面としてで忘れてはなるまい。

友達じゃない

友達じゃない

いいへんじ

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2024/03/20 (水) ~ 2024/03/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/03/21 (木) 20:00

Bチームを観た。期待の劇団の2年ぶり新作。なんかいい感じ。観るべし!観るべし!!観るべし!!!73分。
 今回の佐吉祭で観たことがある2劇団の一つ。2年前の『薬をもらいにいく薬』は私の年間ベスト10に入る傑作で、本作も期待がかかった。路上アーティストのファンの女性2人が「友達」になろうとする物語、…と言うと省略が過ぎるし本質も伝えていないと思うが、見掛けはそんな話。全く違った立場の2人が知り合うのはこういう感じだろうし、こんな展開もあるだろう、と妙に納得する。「友達」であることに拘るあたりは世代的に理解しにくいところもあるが、そんな感触なんだろうな、とも思う。メインの2人、タナカエミと中島梓織が巧いのは勿論だが、どんな芝居に出ても爪痕を残す、てっぺい右利きの有り様がとてもいい。

願望機

願望機

演劇ユニットG.com

ザムザ阿佐谷(東京都)

2024/03/20 (水) ~ 2024/03/24 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

純白観想文

純白観想文

劇団演奏舞台

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2024/03/20 (水) ~ 2024/03/23 (土)公演終了

実演鑑賞

良かったです。

光だと気づいた順に触れる指たち

光だと気づいた順に触れる指たち

排気口

王子小劇場(東京都)

2024/03/21 (木) ~ 2024/03/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2024/03/21 (木) 19:00

90分。休憩なし。

nitehi : kedo

nitehi : kedo

こわっぱちゃん家

「劇」小劇場(東京都)

2024/03/21 (木) ~ 2024/03/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初日観劇しました♪満席の小劇場「劇」舞台と客席の距離は、ものすごく近いです♪その迫力にまずは驚きます!演出家の方からの地震が起きた時の注意喚起のインフォメーションはとても誠実で素晴らしくここんとの舞台鑑賞では最も感動しました!舞台が始まる前からとても好感の持てるカンパニーでした♪舞台美術も素晴らしかったです♪劇中の曲も効果的で良かった♪照明の使い方もストーリーの流れに沿って展開され非常に美しかった♪ストレート舞台は久しぶりでしたが130分ノンストップでマルチタスクステージの演出は小劇場ならではの、とても素晴らしい演出だと感じました!ストーリーは一寸重めだと思いましたが見ごたえのある良いお芝居でした♪観に行くことができて良かったです♪アフタートークイベントも俳優さん達の穏やかな表情が観られて幸せでした♪お芝居の時の表情とは全く違う和やかでアットホームなイベントでした♪観劇を迷っている方!ぜひ観劇して下さい♪下北の駅からすぐです♪本多劇場の横っ面の真向かいです♪

昭和歌謡コメディVol.19

昭和歌謡コメディVol.19

昭和歌謡コメディ事務局

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2024/03/20 (水) ~ 2024/03/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

すばらしかったです。舞台あり歌ありで楽しい時間でした。軽い下ネタもあり昭和な雰囲気満載でよかったです^^

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