最新の観てきた!クチコミ一覧

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そして誰もいなくなった

そして誰もいなくなった

PureMarry

江東区文化センター(東京都)

2024/04/05 (金) ~ 2024/04/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「そして誰もいなくなった」りはしなかった。原作では確かにみんな死んでしまって、ボトルに入った真相を書いた手紙が見つかって犯人が分かることになっていたのに・・・。小説を読んでいたので???となって調べたら、本人が戯曲にしたときに変えたようですが、今回の舞台ではまた違う結末になっていました。そうとは知らずに見ていたので、なかなかスリリングな展開で面白かったです。

ワイルド番地

ワイルド番地

ホチキス

あうるすぽっと(東京都)

2024/04/05 (金) ~ 2024/04/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「決闘」するのに事前に市役所で書類申請しなきゃならない。というオモシロ発想から、何ともヘンテコな「決闘」のカタチ&「決闘課」という役所の人間関係の2WAYで思いっきり楽しめるショーアップコメディーでした
矢継ぎ早に展開される可笑しい仕掛け、その盛り沢山な演出に痛快なほど応えている役者さんのハイクオリティな演技には“ショーアップ”という冠はどうしてもつけておきたい
「なにそれ!(笑)」と思わず口に出しそうになるのを何とか(笑)だけにとどめて、これはもう幾らでも観ていられる

最後にどんな「決闘」が待っているのか、だんだんと予想はできてきましたが、それがこれまでの決闘の中でも超絶面白かったし、辿り着いた着地点も凄く良かった
終始笑いっぱなしだったけれど、人が争う事について様々な考察が組み込まれていたなぁとも思え、本当に楽しくも巧妙に創られた公演だったと思いました

映画『神と恩送り、』先行上映イベント

映画『神と恩送り、』先行上映イベント

映画『神と恩送り、』製作委員会

シネマハウス大塚(東京都)

2024/04/06 (土) ~ 2024/04/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

笑ったり涙がでたり、映画を見終わったあと優しい気持ちになりました。
映画の音楽も ものすごーく素敵でした🎹

心に残る素晴らしい映画です
また何回も観たいです😊

TIME

TIME

(株)パルコ、朝日新聞社、集英社-T JAPAN

新国立劇場 中劇場(東京都)

2024/03/28 (木) ~ 2024/04/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

我が音楽脳に小さからぬ刻印を残した存在である故、「最後」ならば観て置こうとこれも迷わずチケット購入した。(見れば割安チケットであったらしい。)Corichに書き込むとは思わなかったが折角なので。
とは言えこの度も、普段の観劇同様チラシの雰囲気に惹かれた。モノクロの静謐に褐色系が微かな熱(情)といった色彩感は先日観た「船を待つ」の大阪バージョンの照明、東京バージョンの音が融合した感じ。過去の二人のワークを精査する事なく漠然と期待を抱えて新国立中劇場の一階席に座った。(実は一階席は初めて)

ネタバレBOX

既に亡くなった坂本龍一の音源を活用したインスタレーション的な何かであろうかと、高谷氏の「本業」も知らず見始めたが、音、照明、映像いずれも精緻に作られ、観客は遠くからその様子が見て取れるよう正確な設えである。
トーンを落とした声も、落としたニュアンスのまま、観客の耳に届くな・・と感心しつつ観ていたが、確かこの声は田中泯、と言う事は・・舞台上に居る胴衣姿の白髪混じりの男は、そうだ田中泯の立ち姿だ。
始まりは、客電が点いた時点から流れている、何かを作る工房で金製の何かを投げたチャリッという音や、自然音。これが心地よく聞こえていて、やがて笙の音が聞こえて来る。その楽器っぽい物を両手で持って口に当て、巫女風の和衣裳の女性が能に近い速度で、中央に湛えた四角く水を張った池にも足を入れ、横切って行く。
女性が倒れている、という夢の一場面が語られるが、笙の女性はここでも舞台上で横たわる(それでこの女性は女優であり笙の音は録音であろうかと推測したのだったが、本人であったらしい)。
やがて男が、荷物から何かを取り出して何か作業をする。悠久の時をさまようイメージの中で、男の「する事」とは当然原初的なのであるが、どうやら目の前に現われた河を渡るため、石や枯木を投げ入れている。舞台中央に置かれた池は、7、8メートル四方位。その向こうのワイドスクリーンに映る映像を反射させている。

(この続きを書いていたのが例によって消えてしまい、再度書き留める気力が起きなかったが、今少し書いておこう。)
調べてみれば、この舞台の初演はコロナ前、海外であった。日本初演では坂本氏は故人であったので、私はてっきり高谷氏が坂本氏の音楽をベースにパフォーマンスのステージを作り上げた物、と想像したが、実はステージ細部にも坂本氏が製作上の関与をしていた(使われた三つのテキストも坂本氏のチョイス)。主に用いられた楽曲は「async」というアルバムから。オープニングの自然音の出所は不明だがこれもどうやら坂本氏が晩年の一時期「音」の採取に取り組んだ時のもののよう。そして笙の生演奏、これもBGM的に場面を彩った後、asyncの楽曲が使われて行く。これがチェロ等の低い弦楽器を用いたリフレインを基調とした楽曲で、かつてYMO時代の「BGM」や「テクノデリック」、またソロアルバム(「B2ユニット」だったか)に収録していた一定の小節の繰り返しで最後はフェードアウトして行くタイプの楽曲に通じる。作曲家坂本龍一はストーリー性のある大曲を作るが、ミニマルな断片のリフレインで作られる曲の方が、かつて私の耳に刺激的に残った。考えてみればそういう楽曲を「音楽」として聴く初めての体験だった。昔のそれはテクノな音であったがasyncのは生楽器の音で深淵なイメージへ誘う。バックの巨大スクリーンにも絶えずイメージ画像が流れ、数学的図像から、終盤では巨大な瀑布が音と共に圧倒する。「胡蝶の夢」「邯鄲」「夢十夜」が、時間(歳月)をテーマに坂本氏が選んだテキスト。「TIME」というタイトルも忘れ、没頭して行く中で感覚させられたのは悠久の時間と、瞬間的な時間の揺らぎ、その中に置かれた己の人生の時間だった。
やがて笙が再び逆方向に横切り、自然音が鳴り始め、客電が点く。終りだと分っても暫くは誰も立ち上がらない。心地よい椅子の中で「時間を忘れた」症状そのままに、放心している。と、漸く高谷氏が客席から前方へ駆けつけて現われ、礼をした。拍手が起き、客席が動き始めた。
ワイルド番地

ワイルド番地

ホチキス

あうるすぽっと(東京都)

2024/04/05 (金) ~ 2024/04/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ホチキスさんらしい圧倒的エンターテインメントのコメディ。ストーリ,役者さんたちの演技,舞台装置,とても良かったです。もちろん小玉さんも圧倒的。楽しい観劇時間を過ごすことが出来ました。この舞台もおススメです。

とても簡単な物語

とても簡単な物語

Ova9

シアターX(東京都)

2024/04/03 (水) ~ 2024/04/08 (月)公演終了

実演鑑賞

Ova9初観劇。ベテラン新劇女優を軸に好きな作品好きな舞台をやってるユニットといった前評判で、演目はほぼノーチェックだったが、予期せず良品発見となった。作者はウクライナ出身の劇作家で、恐らくはソ連解体は今は昔の世代、しかし島国人の鼻はロシア文化圏の薫りを嗅ぐ。と言ってもロシア、ソ連は演劇大国であり一つの特色で語れないのだろうけれど。第一ソ連時代にはそれがウクライナのものかカザフスタンのものか、アゼルバイジャンのものか等気にもせずにいた。ウクライナが旧ソ連邦のなかでも農業も工業も盛んな地域であった事(それゆえ洗練された文化もあったろう)を知ったのも、ウ露戦争以降のこと。またついでにソ連に対する定評であった所の役人の腐敗に関してはウクライナがその筆頭だったらしいとも耳に入って来たが。
この作品の特徴は、農村のとある農家が舞台である事。さらに家畜(馬、羊、豚、鶏、犬...いや羊はいなかったか記憶が既に朧ろ)が、ごりゆかあさい人間たちをその脳ミソの大きさんなはかむしなりに観察している。つまりは、小賢しい台詞を喋る訳には行かない。台詞を構成する言語は平易で素朴で、難しい修辞は吐けない。
どの地域かに関わらず優れた作品はその事だけで称賛さるべきであり、と同時に作品を通して(とりわけ地域性を帯びた作品を通して)民族と国柄を知る。またそれを通してさらに人間を知る。
そんな作品の一つに出会った今回の舞台。後日追記(予定)。

それは、満月の夜のことでした

それは、満月の夜のことでした

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2024/04/09 (火) ~ 2024/04/09 (火)公演終了

満足度★★★

一人芝居は難しいことを痛感
寝酒のビール🍺を買いに行った男とその男に話しかけられる月🌕(満月?)の話 最初はUFOでも降りてきた?と思っていたけど、なにげなしに月に話しかけてる奇妙なおっさんの話 空想か現実かわからないものの、おっさんは彼女から聞いた道奥にある食パン工場の話をこんこんと話続けるのだが…月は決まったルートを移動するだけで、話に全く乗ってこない(当然だが…)
一人で月に一生懸命話かけている、むなしいおっさんが描かれていたが…よくわかりませんでした

カラカラ天気と五人の紳士

カラカラ天気と五人の紳士

シス・カンパニー

シアタートラム(東京都)

2024/04/06 (土) ~ 2024/04/26 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

別役実作品に新しい演出が加わった。弱冠三十歳余の加藤拓也。若手の中でもどんな作品でも「いま」風に作ってみせる才人である。まずは、電柱一本が定番のセットが変わった。
地下鉄のホームが線路側から組まれていて、正面には改札口への階段。どういう形になるにせよ電車が来るかも知れないと思ってみていると、あっさりその期待は裏切られるが、異様なセットが何も言わないで今の不穏の社会の空気を舞台にみなぎらせる。二十年ほど前にKERAが「病気」を演出するまでは別役作品は見る方も、やっている方も解らないのが普通で、ケラの言い方に従えば「宙を見つめて独り言のように言い合う」のが普通の別役不条理劇のやり方だった。ケラは「病気」を爆笑劇にしてやって見せて別役作品は新しい顔を持つようになった。不条理も笑ってしまえば、リアルだと解る。新しい現代劇の発見である。
加藤拓也はもう一つその上を行く。
この作品派別役も老年になってからの作品(92年)で人間の生と死が取り上げられている。
幕開きに棺桶を担いだ五人の男が現われ、それが福引きの景品であるという笑劇的展開があり、それなら、そこには死体が必要だから、どうせ人間は死ぬことが決まっているのだから誰か死んでみたら・・・というような展開になる。で、人の生と死の意味や役割が展開する。極めて日常的な会話と論理展開の中で、人の生と死の笑いも残酷さもさりげなく広がっていく。後半女性二人が出てきて、生と死は一層日常化して、五人の紳士たちの建前は無力化されてしまう。
ここも加藤演出の冴えたところで、ほとんど、どの台詞も日常レベルと同じテンポで進んでいく。シリアスになることなく、昔の宙にらみとは逆の超日常化である。こうなると、別役ドラマも現代の日常ドラマになる。そこが加藤演出の新しい発見である、
棺桶と、それをおく二脚の台、落ちたら死にかねない下の方の段がない梯子など、日常のすぐ隣にある道具が、地下鉄のホームというセットと相まってこの別役ドラマから現代のホラー喜劇のような味までも引き出している。(美術・松井るみ)1時間10分。アッという間に終わる。

ワイルド番地

ワイルド番地

ホチキス

あうるすぽっと(東京都)

2024/04/05 (金) ~ 2024/04/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

役者さんの全力の舞台に見ているこちらもテンションあげあげでした。

ワイルド番地

ワイルド番地

ホチキス

あうるすぽっと(東京都)

2024/04/05 (金) ~ 2024/04/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

独特のリズム、世界で楽しかった。

ワイルド番地

ワイルド番地

ホチキス

あうるすぽっと(東京都)

2024/04/05 (金) ~ 2024/04/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ありそうでなさそうな設定。
ちょいちょい入る小ネタが面白かった。

第79回「a・la・ALA・Live」

第79回「a・la・ALA・Live」

a・la・ALA・Live

座・高円寺2(東京都)

2024/04/03 (水) ~ 2024/04/03 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2024/04/03 (水) 19:00

芸の玉手箱のような舞台でした。芝居はプロットがつながっているのがユニークでした。
マジックを初めて鑑賞させていただいたのですが、パントマイムとマジックは老若男女
どのターゲットも楽しませることができるエンターテイメントだと、気づいた次第です。
これからも、多様な芸が飛び交う様を期待申し上げます。

ギラギラの月

ギラギラの月

プレオム劇

ザ・スズナリ(東京都)

2024/04/03 (水) ~ 2024/04/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

中島淳彦作品と言えば随分昔、春風亭昇太らが出たバンド演奏付きステージを観ただけ(探せばもう一作位あるかも)という程度。今回スズナリでやるというので勇んで出かけて行ったのだが、大当たり。大泉サロンという、女性漫画家版トキワ荘と称される場所(トキワ荘は1950年代、こちらは1970年代前半)を舞台に、当時起きた三億円事件を絡めて漫画家に憧れ目指す女性たちの群像を描く。役名から思い当たったのは萩野素子(萩尾望都)、大山弓枝(大島弓子)、山西恭子(山岸涼子)くらい。中心的存在らしい人物(役名竹本ケイ)は一体誰かと後で調べてみると、竹宮惠子という著名な少女漫画家という。史実的には竹宮と萩尾が同居したのが始まりで、実家の離れを家屋として提供した増山法恵(役名増田典子。同じく漫画家を目指していたが彼女らの才能を見て世話役、助言者に回り、やがてプロデューサーとなる)の三名が中心だったよう。
既に時代遅れと煙たがられていた貸本漫画家と何故か意気投合しておどろおどろしい漫画を描く事になる山西(山岸)は居住者ではなく、実際はサロンに遊びに来ていた人。大山(大島)もガッツリ居住者のメンバーの役だが史実的には接点は無さそうだ。漫画家を夢見て上京して来た若々しい女の子の到着の日が芝居のオープニングとなる。この女子・坂口も恐らくサロンに出入りしていた一人(wiliにも列挙されている。地方の同人誌をやっていた坂田)と思われるが、具体的エピソードを模したものかは不明。他には、マイナー雑誌の編集者の岡島は不明、大手出版社で少女誌の新刊担当として来訪し手厳しく評する編集者・山本は実在したらしい(こちらは男性の山本順也)。残る一人が嵐の夜に逃げ込むようにサロンにやって来た謎の「手塚治子」は三億円事件の犯人?ではなく彼氏が主導する学生運動のマドンナ的存在にまつり上げられ警察から逃れてきた。本名笹塚奈々が名を借りたらしい漫画家はあるが(笹尾那美)エピソードの由来は不詳。だが大まかな背景を眺めた上で作品を想起しても、身勝手なフィクション化には感じられず史実へのリスペクトと漫画家を目指した者たちへの愛情が満ちている。後に竹宮と萩尾は距離を取る事となり、相互に精神的なダメージを負う事になったと「史実」には書かれているが、舞台は青春群像劇として完結し、魅力的な役者の存在感により味わい深い時間であった。

映画『神と恩送り、』先行上映イベント

映画『神と恩送り、』先行上映イベント

映画『神と恩送り、』製作委員会

シネマハウス大塚(東京都)

2024/04/06 (土) ~ 2024/04/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

上映後のトークイベントもとても楽しかったです。
この出会いは偶然ではなく必然だった・・・なるほど。
2人の出会いも、その後の友情もとても良かったのですが・・・

以下ネタバレ、本当に思い切りネタバレなので、まっさらなまま映画を見たい方は読まないでくださいね。

ネタバレBOX

ラストで再会?した2人を見て「え?あれ?なんで??」と思ってしまったのでしたが、帰り道につらつら思い出していました。上映直後はトークイベントが始まったので、とても思い出したり考えたりしている場合ではなかったのでした。
物語の中で「神様は願い事をかなえてくれるけれど、かなったときには願い人以外の人たちの記憶からは消えてしまう」というのがあって、願い人はお母さんだったんですね。というのがラストのあのシーンでわかる人にはわかるという感じでした。え?分からなかったのは私だけ?私はてっきり彩織が病気のお母さんを助けてくれるように神様にお願いするのかと思っていたのでしたが、彼女はきっとリアリストで美海が神様だなんて思わなかったのでしょうね。でも、もしも彩織がそう願ったらどうなっていたのだろうとも思ってしまいますが。
ミュージカル版 『五色ロケットえんぴつ』〜気がつけば恋の話〜

ミュージカル版 『五色ロケットえんぴつ』〜気がつけば恋の話〜

劇団帰燕

高円寺K'sスタジオ【本館】(東京都)

2024/04/04 (木) ~ 2024/04/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2024/04/04 (木) 19:30

4チームでの公演のうちのBチームを観劇。

初めての劇場。客席最前列にはソファが置かれている。
開場時から演技スペース面に5人の出演者全員が並び、客席と雑談を交わしている。客席を温める意味合いはあろうが、一方で声の大きな客との会話がうるさく感じられもする。一長一短だろう。

劇場版ポケモン等の脚本家・園田英樹が主宰し、旗揚げ公演に先立ってのプレ公演の第1弾という。

(以下、ネタバレBOXにて…)

ネタバレBOX

スランプで落ち込んでいる少女漫画家マツリをアシスタントや幼馴染たちが盛り上げようと奮闘するというコメディだが、まずストーリーが安直。
コメディと謳いつつも、笑える場面は2つだけ。それも衣装の見た目で笑わせるといった手合いのもので、ギャグのセンスも古すぎる(例えば暗闇で女声の「ああ~ん、そこ」なんていう台詞が流れ、明転すると男が女の肩をもんでいる、といった具合だ。それって使い古された昭和のギャグだよ)。

歌も歌詞がメロディにのっておらず、そのためか、どの出演者も下手にしか聞こえないし、ダンスだって決して上手いというレベルでもない。演技力もイマイチ。

脚本・歌・ダンス・演技力のいずれをとっても客をよべるレベルにはない残念な公演だった。
掟

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2024/02/15 (木) ~ 2024/02/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

TRASHのここ数回は配信で観ているが、台詞を明快に発する台詞劇で殆ど不足を感じる事がない。
で、今作だが、中津留氏の時として「え、ここでこの台詞?」と人物描写的に厳しい場面のある(それでも力技で捻じ伏せる)作劇が、影をひそめ、地方政治の因習?を抉り出す秀作だった。強いて言えば主役である新市長が反感を買う初動として議会でいびきをかいて寝ている議員がいた、とSNS上でつぶやく、それを受けて議会と協議した会合を「その後の経緯」としてSNS上に挙げた際「恫喝を感じた」とした。これらは場面として描かれ観客はその心証を持っており、「恫喝には見えなかったな。この市長大丈夫か」との印象を持つ。
後のこの市長の態度を「敢えて、挑発している」「議論を喚起しているのだろう」との推測を第三者にさせ、整合を付けているが、最初はポッと出の首長にやらせてみたらマズかったケースを描こうとしているのか、と訝った。
だが通常描かれない地方政治の実態に斬り込むドラマとして成立した。私は現在の日本社会の停滞の本質的な病根がそこにもある、と感じており、溜飲を下げたものの、多くの観客に届いただろうか、という些かの不安も。(つい先ほどJACROWに期待するテーマに地方政治を挙げたばかりだが、中津留氏の題材のチョイスは毎回さすがと感じる。)
特徴的な人物(当選回数の多い議員)を演じてるのは最初よく見えなかったが山本龍二。キャスティングも良かった。

へなちょこヴィーナス

へなちょこヴィーナス

“STRAYDOG”

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2024/04/25 (木) ~ 2024/04/29 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

2020年に一度!コロナ禍のどんよりを吹き飛ばすエネルギーをいただきました!

川にはとうぜんはしがある

川にはとうぜんはしがある

ばぶれるりぐる

こまばアゴラ劇場(東京都)

2024/02/22 (木) ~ 2024/02/25 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

劇団5454の窪田道聡さんご出演との事で、初めて観劇の、ばぶれるりぐるさん。
全編が方言(土佐弁?)なのだが、そこは日本語、たまに未知の単語があっても何となくわかる。むしろ特有の感覚さえ感じた。
それぞれが、自分自身の経験から、良かれと思って勧める人生の選択。
それは正しくもあり、正しくもない、人それぞれ。
人間関係が丁寧に描かれて、とても温かい気持ちになった。
素敵な劇団だったなぁ。

漸近線、重なれ

漸近線、重なれ

EPOCH MAN〈エポックマン〉

新宿シアタートップス(東京都)

2024/04/01 (月) ~ 2024/04/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

小沢道成さんは「鶴かもしれない」の一人芝居から見続けている。鶴の恩返しを下地に現代社会に置き換えた魂の叫びが素晴らしかった。
今回は二人芝居、まず舞台セットがいきなり斜めの壁、ここに立つのか?!と驚いたが、窓が開いて顔を出したり、そこから出てきたり、周りを歩いたり、パペットを使ったり・・・多彩な演出で楽しい!
小沢道成さんが何役もこなし、全てがアナログでありながら緻密に構成され、見事としかいえない。
芝居全体の印象としては、本当に優しい優しい芝居で、テーマは重いといえば重いが、観劇後はとても心が温まるというのが、小沢道成さんの特徴だと思う。
素晴らしい芝居だった。

天の秤

天の秤

風雷紡

小劇場 楽園(東京都)

2024/03/29 (金) ~ 2024/03/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/03/30 (土)

面白い。
この一言に尽きます。

劇場楽園の2面客席と入口の3方向と柱を使った臨場感ある舞台の使い方。
凝らされた音響。
観客が芝居の場にいるかのような演出に、次第に観客としてではなく、まさに目の前で起きている状況のように、その時代でその意味を考えている自分に気付く。

日本で初めて起きたハイジャック。
それぞれの人物が、それぞれの正義と何かを秤にかけ、次々に決断をし実行してゆく。
その1個人の秤だったものが、個人の価値観を変えさせてしまうだけではなく、国と国の関係性を変えてしまうとてつもなく大きな秤となってしまう。
その秤の均衡を保つ為に乗せるもの、役者が怖れながら震えながら腹を決めて置くような芝居。
人生は選択の連続と言いますが、選択の前に秤がある。
重いのが良いのか、軽いのが良いのか、均衡を保つのが良いのか…。何も置く事が出来ないのか…。

堪能させて頂きました。
とてもとても面白かったです!

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