最新の観てきた!クチコミ一覧

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ノゾミのない

ノゾミのない

プテラノドン

シアター711(東京都)

2024/04/10 (水) ~ 2024/04/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素敵なお芝居でした。無意識にしていそうなことを感じながら拝見していました。友達と家族の大切さも伝わりました。皆さんの演技も素晴らしかったです。心が暖かくなる優しい時間ありがとうございました。

この話、したっけ?

この話、したっけ?

劇団伽羅倶梨

KARAKURIスタジオ(大阪府)

2024/03/16 (土) ~ 2024/03/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

リーディング公演、楽日観劇。
超~頑固親爺に振り回される家族、親爺が逝って清々した筈が…

個々の家族のエピソードの出し方が上手い🤩
とんでもない親爺だと思ってたが、最後、心を掴まれ、涙が溢れた😢
家族の絆👨‍👩‍👧‍👦の物語、良いボイスシアターだった🥰Good Job👍
次回も楽しみ😍

雨降りのヌエ

雨降りのヌエ

コトリ会議

扇町ミュージアムキューブ・CUBE05(大阪府)

2024/03/09 (土) ~ 2024/03/30 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

第形話 第夜話初回観劇。
疎遠で他人な兄弟姉妹5つの短編。
厳しかった兄が亡くなり…

■第形話
遺体を車で運ぶ長女、横に兄の分身が…

■第夜話
次女夫婦か離婚届に押印、すると兄の幽霊が…

コトリ会議さんらしく心がチクチク、でも何故か優しい🥰
そんで今回は大笑い😆
他の3話も拝見したかったが伺えず、残念。
とてもコトリ会議さんだなぁ、という企画で、面白かった。

WORLD OF END

WORLD OF END

RTC project

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2024/03/08 (金) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

楽日観劇。
WORLDシリーズ全3話の起点、ワーエン!
残り2話の流れを呼ぶ伏線、ストーリー展開が見事!
あーるTCさんらしいダイナミックな殺陣も秀逸で、これは次回も観ないと🤩
ポーキーズから拝見の主要メンバーに、ひかるさんなど若い方も加わり、観応えあり、良かった🥰

流れゆく雲を、空はただ見つめている

流れゆく雲を、空はただ見つめている

HAYASHI

扇町ミュージアムキューブ・CUBE03(大阪府)

2024/04/12 (金) ~ 2024/04/14 (日)公演終了

満足度★★★★

良かった❗
空と雲のリレーションは題目どおりなのかもだが、人生はそうではない
どんなに苦しいエンベロであっても切り開いていこう❗といったメッセージだったのかな〰️🎵

ネタバレBOX

まず、長女がいて次女を妊娠しながら自殺した家族(父と長女で生活)
生まれてこれなかった次女が…
次に父 母と息子の家族で父のDVに耐えきれず、母だけが失踪 息子は父をバットで…
その後も紆余曲折は有るものの、負のループは繋がり、奨学金を受けて大学を卒業して、入社した会社が破産 父が死んでいないのに相続放棄と言った発言には違和感あったが、最後には、母と同じ道を…
アオハルじゃねえ! 青春(せいしゅん)だ!

アオハルじゃねえ! 青春(せいしゅん)だ!

劇団S.W.A.T!

「劇」小劇場(東京都)

2024/04/04 (木) ~ 2024/04/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/04/11 (木) 14:00

【女子校Ver.】
男子校Ver.を観ながら漠然と予期した通り「男子校Ver.が基本形、女子校Ver.は応用編」または「直球の男子校Ver.、変化球の女子校Ver.」な印象で、「あれはそう変えたのか」と「そこはそのままなんかい!(笑)」がそれぞれあって2倍以上楽しめた。
また、男子校Ver.を観て展開を知っていたのでより感情移入ができたのか感動も大きめ(変化球なのに(爆))だった希ガス、いや気がする。

いまさらキスシーン

いまさらキスシーン

劇団六風館

大阪大学(豊中キャンパス)(大阪府)

2024/04/12 (金) ~ 2024/04/13 (土)公演終了

満足度★★★

学生時代を恋愛、クラブ活動、勉強と文武両道+ワンを全力で突き進む女子高生の話 六風館で一人芝居は…少し寂しくて…
何度か見た演目だが、設定が一番あっていただけに…

ワイルド番地

ワイルド番地

ホチキス

あうるすぽっと(東京都)

2024/04/05 (金) ~ 2024/04/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

あらすじ以上の熱量と機微が全編に散りばめられていて、物語が進んでいく度にわくわくしっぱなし!
役者さん達の大振りな声もマイムも感情が伝わってきて一人一人に感情移入してしまうくらい素敵でした。
笑いあり涙あり、様々な人間関係について余韻の残る熱い作品でした。

ネタバレBOX

親子のシーンでまさかの涙…
どうしても大人の都合に振り回されてしまうけど、子供は子供なりにちゃんと考えてるんだなって素直に感動しました。
夫婦役の方の演技もとても迫真で好きでした。

あと個人的に「刀剣男子」や「絵柄しりとり」など漫画チックな単語や要素が出てくるのも胸熱でした!
しりとりはワギャンランド思い出して懐かしい気持ちになったり笑
世迷子とカンタータ

世迷子とカンタータ

9-States

駅前劇場(東京都)

2024/04/10 (水) ~ 2024/04/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

観たことのあるような配役に設定、過去作との絡みがあるのですね!?
以前にも感じたのですが、モニターの見やすい席にすればよかったです。
そして、言葉でうったえかけてくる、そんなステージ、面白かったです!

世迷子とカンタータ

世迷子とカンタータ

9-States

駅前劇場(東京都)

2024/04/10 (水) ~ 2024/04/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

 華4つ☆ 創造に普遍妥当性のある方法論は存在するか?

ネタバレBOX

 カンタータは17世紀に西洋で起こった世俗的抒情詞を基にした多楽章楽曲のことでイタリア語である。表現する者と表現する者をサポートしたりコーディネイトしたりする者との相克を縦軸に、表現された結果即ち作品を受容する者達の世界(今作の場合、評者や読者)を横軸に今は寂れた地方の温泉宿を舞台に展開する物語。
 表現する者が何をその根底とするか? 何を根底とすべきか? は当事者達にとって無論大問題である。小説家という職業にしたところでその不安定は並大抵のものではなく、著名な賞を受賞しても仕事が新たに入ってくるとは限らない。生涯書き続け、生活を保障するだけの収入を確保できるか否かも不明である。才能の枯渇と言われるような状態もある。そんな中、真に作家を理解し正当な評価を下し而も本にして売れる作品にすることは目標であるが、作家にとっても編集者にとっても極めて難しい問題であるから、考えに考えたと「自負」する対処法も新たな葛藤や苦悩を生み、当事者達は総て例外なくこれらの問題群と格闘せざるを得ない。この有様を地域再活性化とも絡めて描く。地方のうざいほど強固な人間関係を通して背景に紡がれる物語にも考えさせられる場面や事項も多く一見の価値あり。
ハナコトバ -朗- for spring

ハナコトバ -朗- for spring

Daisy times produce

アトリエファンファーレ東新宿(東京都)

2024/04/10 (水) ~ 2024/04/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Bチームを観劇しました。
花言葉をテーマにした心温まるストーリーで、意外性もあり面白かったです。
役者さん達の台詞が聴き取りやすく、朗読劇に合っていると思いました。
そして、役者さんが全員可愛くて、女の私でも目尻が緩んでました。
素敵な舞台でした。

ハナコトバ -朗- for spring

ハナコトバ -朗- for spring

Daisy times produce

アトリエファンファーレ東新宿(東京都)

2024/04/10 (水) ~ 2024/04/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Bグループの朗読劇を観せていただきました。朗読劇については、「演技ではないのだから、格は下では」と見くびっていたのですが、いやいや、これは一つのジャンルとして、立派に成立するのだなという、反省、発見の日になりました。
みなさん表現読みがすばらしく、単にうまく読めばいいという姿勢ではなく、練習で何度も何度も読みこなしたことがわかるほど、素晴らしいものでした。
しかも、私の観た回は、まったく「噛む」ことも、「棒読み」になることもなく、観客を魅了していたと感じました。すてきな公演でした。
 二つほど懸念。
 会場に入ると、客の9割方が男性。会場のまわりの壁にたくさんのプロマイドが貼られている。ああ、みなさん、お目当ての俳優さんがいるのだなと。豈図らんや、開幕前にグッズやらプロマイドの販売(たぶん)がされている。結構売れている気配。劇団の財政事情もあるのだろうが、(たしかに座長さんのような魅力的な方もたくさんいるのだが)それだけに邁進することはないことを。
2つ目は、長い目で見て。短期決戦でないのなら、男性、年配者も入れることを視野に入れてみては、と感じました。たしかに、今回のような演目なら大丈夫でしょうが、全体が「アニメ声」ばかりですと、演じるものがどうしても限られてしまいます。幅広い世代、男女の入り交じる世界を背景にしたものには、今の布陣では厳しいかなと。ただ、これは主宰者の考えが最優先です。
グッズやプロマイドの、よき購入者にはなれませんが、引き続き注目しています。
疲れ気味だった週末に、生気をいただきました。ありがとうございました。

私を殺して...

私を殺して...

東京ハイビーム

地中海料理&ワイン Showレストラン「ガルロチ」(東京都)

2024/04/05 (金) ~ 2024/04/12 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

サスペンス&ブラックコメディといった公演で、東京 新宿にある地中海料理&ワイン Showレストラン「ガルロチ」で飲食しながらの観劇。実際は 食べながら観るのは難しいかも。
舞台は 都会の片隅の地下倉庫ということだが、レストラン会場ということもあり、その雰囲気はない。どちらかといえば熱気むんむん、満席だから当たり前だろう。

物語の内容からして タイトル「私を殺して…」は、逆説的な意味合いにとれる。人は究極(生死)の状態に追い込まれると、生きることを欲す。その心情表現を表面的には面白可笑しく観せながら、物語は二転三転するような展開。役者は、時に会場内を歩き回り 観客を弄り、または舞台に上げ一体感を煽るような。前説でも 木下采音さんが「(^^♪東京ハイビーム~」と掛け声をかけ、決まり文句の唱和を求めるなど 場を盛り上げる。

さて、説明によれば 自殺コ-ディネイタ-安楽(久下恭平サン)の元に自殺志願者のマドンナ(黒田由祈サン)と名乗る女がやって来て、「美しく死にたい」と…。安楽はマドンナにさまざまな死を提供するがマドンナはなかなか納得しない。そんな中、怪しい訪問者(栂村年宣サン)が乱入し事態は思わぬ方向へ…。中盤までは、安楽とマドンナの(掛け合い)漫才のような軽快な会話が続くが、訪問者の登場で雰囲気は一転し怪しげになる。ここから物語 そして会話が漂流し始め、どこに辿り着くのか俄然興味を惹くようになる。

大ヒット韓国演劇の日本バージョン…韓国での公演は分からないが、日本では舞台セットに溶け込むようにピアノが置かれている。駒木菜穂さんの生演奏が、効果的な音響・音楽を担い 同時にライヴ感を引き出しており楽しめた。
(上演時間1時間40分 途中休憩なし)

ハナコトバ -朗- for spring

ハナコトバ -朗- for spring

Daisy times produce

アトリエファンファーレ東新宿(東京都)

2024/04/10 (水) ~ 2024/04/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

Bteam観劇。出演者の方々の声の感じが皆さんかなり違っていて面白かったですし、聞き取りやすくて良かったです。

メディア/イアソン

メディア/イアソン

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2024/03/12 (火) ~ 2024/03/31 (日)公演終了

実演鑑賞

エウリピデスの悲劇『メデイア』とその前日譚にあたる『アルゴナウティカ アルゴ船物語』を再構成し、あらたな演劇に仕立てる意欲作。怪物や魔法に彩られたイアソンとメディアの出会いの物語があればこそ、あの重苦しい悲劇の背景も理解できるというものだ。

影絵のような無彩色の舞台(装置)は洗練されていて、特に後半では(その陰惨な内容とも相まって)観客の想像力を刺激する。だが、ファンタジー色の強い前半については、しばしば禁欲的すぎて、描かれる世界の奥深さ、すでにすれ違っているイアソンとメディアのあり方、そこでの感情を見えづらくしていた面もあるのではないか。(とはいえ、若き日の二人のどことない頼りなさ、青さの表現は新鮮で印象に残った)

また何よりもこのプロダクションを特徴づけるのは、メディア/イアソンの間に生まれた子供たちが語り手をつとめる「物語」という構造。終幕の「語り」「子守唄」が、血に塗れた悲劇と共鳴し、鎮魂、そしてわずかながらの希望/祈りの場へと昇華していくさまに、ギリシャ悲劇を「いま」に投げかける意味が込められているように感じた。




アイドルは AT 車に限る

アイドルは AT 車に限る

怪奇月蝕キヲテラエ

新宿眼科画廊(東京都)

2024/04/12 (金) ~ 2024/04/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/04/12 (金) 19:30

劇団名に反して真当な会話劇。女優主体の作品だが、アイドルとアイドル・ヲタクそれぞれの葛藤を描いた秀作。(前説3分)82分。
 那須にある寂れつつある合宿型自動車教習所はリストラで若手女性教官だけが残るが、校長も含めたみんながアイドル・ヲタク。そこでご当地アイドル・那須娘のメンバーに免許を取ってもらうことで話題作り、回復しようとするが…、の物語。ありそうだけど実際にはないだろうという設定だが、元カリスマ・アイドルが免許を取りに来る展開が秀逸。登場人物それぞれの役割や葛藤が巧みに描かれ、興味深く展開される。役者陣も皆好演。元アイドルを演じた藤真が神がかり的な演技に向いているのは知っていたが、その葛藤と交差する葛藤を見せる上岡の演技も凄く、狭い会場ということもあって、2人のシーンにはゾクゾクした。route.©️の平安の軽さも心地好い。笑えるシーンも多いのだけれど、なぜか笑いが起きないのは何故。

私を殺して...

私を殺して...

東京ハイビーム

地中海料理&ワイン Showレストラン「ガルロチ」(東京都)

2024/04/05 (金) ~ 2024/04/12 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

韓国でロングランのブラックコメディを,東京ハイビームさんが日本バ-ジョンにアレンジして,レストランシアター「ガルロチ」でのキックオフ公演。可憐?な女とイケテル?男との衝撃(笑劇)バトル。美味しい地中海プレートとワインを味わいながら(上演中はなかなか食事に専念することは難しいですが),楽しく観劇することが出来ました。個人的に結末は好みではありませんでしたが,レストランでの観劇という面白い試みで,価値のある時間でした。

VIOLET

VIOLET

梅田芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2024/04/07 (日) ~ 2024/04/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

見てる間は、よくわからないところが残るけれど、見終わってあれこれ考えると見えてくるものがある。主人公の顔の傷も、黒人の肌の色も、舞台ではノーメイクなので、能動的に想像しないと見えてこない。「大事なものは目に見えないんだよ」という『星の王子様』の狐の教えのとおりである。映画と違って想像力を使わなければならないからこそ、能であれ、新劇であれ、古びない訴求力を持つということを考えさせられる。観客に考えさせることの多い芝居である。歌はうまくて素晴らしい。
2時間10分休憩なし

獅子の見た夢―戦禍に生きた演劇人たち

獅子の見た夢―戦禍に生きた演劇人たち

劇団東演

俳優座劇場(東京都)

2024/04/12 (金) ~ 2024/04/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

桜隊が原爆で全滅したことをめぐる芝居だが、桜隊(特に丸山定夫=南保大樹)よりも、演出家の八田元夫(能登剛)と劇作家の三好十郎(星野真広)が強く印象に残る。最後に、丸山の死に責任があるのは誰か、丸山の堕落を厳しく批判して映画をやめさせた三好十郎が丸山を殺したのではないかと、二人が語り合うシーンが印象に強いせいだ。また、桜隊の「獅子」の稽古を三好が見に来て、我慢できなくなって、役者たちをくそみそにこき下ろすシーンが格段に秀逸だからだ。

1940年から次第次第に厳しくなる新劇人へのしめつけと、その中で芝居を続けるためには、移動演劇連盟に入るしかなく、また広島へ行くしか選択肢がなかったという苦境が、劇団内の議論で示されていく。疎開や、軍都・広島に感じた危険性から、俳優がどんどん抜けて、その代わりの俳優を探す。そうして彰子が加わるのである。彰子は、大映の女優の友達も誘い、その彼女も原爆で亡くなった。

桜隊の話に並行して、出征した夫・かもんに宛てた新妻・女優の彰子(あきこ)の手紙が挿入されていく。彰子は結局、桜隊に加わって、原爆死する。(原案になった本を読むと、この手紙は、戦後50年以上、カモン(映画「無法松の一生」で、息子役を演じた俳優)が保存していた、妻からの手紙の現物である。それを知って、感動した)

桜隊が演じる「獅子」のラスト、丸山定夫の獅子舞は、それまでの2時間の集大成にふさわしい、リアルで生き生きした場面だった。園井恵子(  )の演じる慌てふためく農家の国策おかみをおしのけて、丸山の堂々としたせりふ「それが人間じゃぞ」の晴れやかさがよかった。2時間20分(15分休憩込み)

ネタバレBOX

観劇後、原案の堀川惠子「戦禍に生きた演劇人たちー演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇」を一気に(特に後半を)読んだ。三好の「獅子」の稽古でのダメ出しは、八田の遺した膨大なメモに残っていたもので、だから罵倒言葉が格段に個性的でリアルだったのだ。他にも丸山についての三好の言葉など、ほぼ八他の記録からそのままとっており、舞台でも非常に強い印象を与えた。三好と八田が戦後に抱え続けた「戦争責任」のとげも、本書でより深く知ることができた。
丸山定夫の戦意高揚映画出演や、戦時ラジオへの出演の問題も、これまでになく掘り下げて書いている。その堕落から脱却を目指した丸山の再起をかけたのが「苦楽座(=桜隊)」であり、その良心的行動が、広島での被爆死に結果したという歴史の皮肉には、簡単には素通りできない重いものを突き付けられる。


八田が自身の戦争責任と向き合った戯曲「まだ今日のほうが!」は5年前にみたことがある。本書によれば、「まだ今日のほうが」のドイツ語挨拶をめぐる兄妹の会話が核心だそうだが、私の感想を見直すと、そのことは全く触れていない。妹と元活動家の恋人の、左翼活動の堕落をめぐるやり取りに目を奪われてしまっていた。
人形のいいえ

人形のいいえ

劇団しようよ

仙川 POSTO ( 調布市仙川町1丁目19-10)(東京都)

2024/04/11 (木) ~ 2024/04/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2024/04/12 (金) 20:00

85分。休憩なし。

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